中川鉄車工会長の挨拶 - JARi 社団法人日本鉄道車輌工業会

只今、ご紹介いただきました一般社団法人 日本鉄道車輌工業会
会長の中川でございます。
まず、最初に、先ほど一般社団法人 日本鉄道車輌工業会”平成27年度の定時総会“が
開催され無事終了致しましたことをご報告申し上げます。
皆様にはご多用中のところ、総会後の会員懇親会並びに表彰祝賀会にご出席頂きまして
誠に有難うございます。
本日は、各正会員に加えまして、国土交通省鉄道局長 藤田 耕三様ほか、鉄道局等の皆
様、特別会員である鉄道事業者の方々、賛助会員の方々にも多数、ご来駕頂き厚くお礼申
し上げます。
また、本会は、表彰祝賀会も兼ねておりまして、定時総会後に永年にわたり鉄道車両工
業界の発展にご功績のありました18名の方々を対象と致しまして日本鉄道車輌工業会表
彰式を執り行いました事も、併せてご報告申し上げます。
さて、世界経済は、中国の政治・経済の動向が色々と言われておりますが、新興国・資
源国経済の動向、米国経済の回復ペースもどうかなど不安要素がくすぶっております。日
本国内におきましては、日銀の金融政策や安定した政権によります各種の政府施策の効果
によりまして、消費税増税後の影響が懸念されておりましたが、緩やかな国内景気の回復
傾向にあるように思います。
そのうえで、少子高齢化、地方の過疎化、製造業の現地調達拡大に伴います海外生産シ
フトといった構造的な要因等、我々鉄道輸送事業に関わる業界に対しては大変厳しい状況
にございます。
当工業会といたしましても公共交通としての鉄道のあり方に関し、鉄道事業者の方々と
の意見・要望の交換を図ると共に、鉄道の安全性や環境活動等の取り組みを広めながら国
内需要の一層の喚起を図っていく所存でございます。
また、海外案件及び高速鉄道案件につきましては官民一体となった対応によりまして海
外勢との競合に対抗し、いくつかの具体的な案件が進捗しつつあります。当工業会では、
鉄道車両関係規格の国際化に対する積極的な関与を通して、日本の優れた技術を国際的な
規格として認知させるための努力といたしまして、日EU鉄道産業間対話等に積極的に参
加しております。また、MIHARA試験線運用への関与を通じまして、内外の客先要求
を満たすべく必要な情報収集・対応策検討に注力するなど、会員各位・業界のお役に立つ
活動を進めてまいりたいと考えております。
ご来賓の方々にも、鉄道車両業界のおかれております状況につきましてご理解を賜りま
すと共に、従前にも増して一層のご指導・ご支援をお願いするところでございます。
なお、私は来月26日を以ちまして日本鉄道車輌工業会の会長を辞する事と致しました。
短い期間でございましたが、会員各位のご支援、ご指導に深く感謝するところでございま
す。
最後になりますが、鉄道事業者各位、日本鉄道車輌工業会会員企業の益々のご発展とご
列席の皆様方のご健勝を祈念致しまして、私のご挨拶とさせて頂きます。
どうもありがとうございました。