ご紹介を頂きました、国土交通省鉄道局長の藤田でございます。 本日は

ご紹介を頂きました、国土交通省鉄道局長の藤田でございます。
本日は、日本鉄道車輌工業会、平成 27 年度の定時総会滞りなく終了されたと伺っておりま
す。まずはお喜びを申し上げたいと思います。また本日、日本鉄道車輌工業会表彰あるい
は大臣表彰を受けられた皆様に、心からお喜び申し上げますと同時にこれまでのご功績に
対して心から敬意を表したいと思います。
本年 3 月に北陸新幹線、金沢開業致しました。大変賑わっております。GW 期間中は、
前年に比べて 3 倍あまりのお客様が利用されたという事で改めて新幹線の力というのを再
認識致しました。来年の春にはいよいよ、津軽海峡を越えて函館まで新幹線が伸びる事に
なっております。沿線の期待、ますます高まっている状況にあると思っております。
最近の鉄道の利用の動向を見ますと新幹線に限らず、中々好調な数字が出ておりまして
先程、会長の話にもありましたけれども経済全体、緩やかに拡大する中で鉄道の方にもい
い影響が出ているのかなという風に思っております。これからさらに明るい見通しが得ら
れるように期待をしたいと思っております。
それから訪日外国人、これも大変増えておりまして、去年 1 年間で 1300 万人を超えまし
た。これも過去最高であります。前年に比べて 3 割増えたと言う事でございまして、日常
生活の中でも街中でもあるいは鉄道に乗っておりましても日常的に外国人の姿を見かける
という事になってきているように思います。
色々な機関が日本に来られた外国人の方に日本の印象なり評価なりを尋ねる機会があり
ますけれども、必ずそういう時に出てくるのが日本の公共交通、特に鉄道の信頼性、正確
性、こういった所に大変高い評価を頂いております。
先般、世界経済フォーラムというダボス会議を主催している団体が世界各国を観光地と
しての評価をしてランキングをつけたという発表がありまして、日本 9 位でありました。9
位という数字は色々な、例えばおもてなし、観光魅力でありますとかそういった色々な指
標毎にランキングをしてそれを総合化して総合順位を出すというこういう方法をとってい
ますけれども、その指標の一つに「鉄道インフラの質」というのがございました。日本は
「鉄道インフラの質」で世界 1 位という評価を得ております。私ども鉄道行政を担当する
立場として、大変誇らしく思っております。日本鉄道車輌工業会の皆様、これまで鉄道事
業者の皆様と一体となって、こういった質の高い鉄道を作る事に貢献されてきました事を
本当に心から感謝を申上げたいと思いますし、これからも是非ご貢献をお願いしたいと思
っております。
鉄道車両、あるいは部品の市場という事について言いますと、世界的にはこれも堅調な
拡大が見込まれております。それに伴って国際的な競争も中々厳しくなっているという状
況かと思います。そういう中で日本の鉄道車両、あるいは鉄道部品の調達につきましても
色々な海外からの要請、声もありまして、より開かれた調達という事を求められておりま
す。これまで日本の場合は、各メーカーと鉄道事業者、二人三脚で非常にいいものを作っ
てきたという事が、大きな姿かと思いますけれど、少しそういった意味で様相が変わるか
もしれませんけれど、そういった中でも引き続き是非、質の高い、あるいは競争力の高い
製品をお願いできればという風に思っております。
それから、海外の市場という意味ではこれまで会員企業の皆様それぞれ、色々な努力を
重ねられて海外市場の開拓を進められてきた所でありますけれども、ご案内の通り今政府
としては高速鉄道をはじめとする鉄道システムの海外インフラ展開を非常に力を入れて取
り組んでおります。官民一体となって、あるいは政府の中も文字通り各省庁の垣根を越え
て取り組んでおります。正直、数年前に考えられなかった位の体制で一体的な取り組みが
出来ているのではないかと思います。そういった中で総理にもあるいは私ども太田大臣に
も色々な局面でトップセールスをやって頂いております。まだ、具体的な成果が出るには
少し時間がかかるケースもあろうかと思いますけれども、引き続き皆様のご協力を頂きな
がら取組みに力を入れて参りたいと思います。
合わせて環境整備と致しまして、国際標準、あるいは認証の問題についても皆様のご協力
を頂きながら取組んで参りたいと思っております。引き続き、皆様方のご協力をお願いし
たいと思っております。
最後になりますが、日本鉄道車輌工業会あるいは会員各企業の皆様のますますのご発展
をお祈り申上げて甚だ楚辞ではございますけれども私の挨拶とさせて頂きます。
今日はありがとうございました。