2016年3月期 第2四半期 決算説明会 質疑応答

ネットワンシステムズ株式会社
2016 年 3 月期 第2四半期 決算説明会 質疑応答(要旨)
<2015 年 10 月 29 日(木)15:30 開催>
参加人数: 27 名
所要時間: 60 分(説明 41 分・質疑 19 分)
質問件数: 4 名・9 件
Q1. セグメント情報についてパブリックセクターの赤字が続いていますが、リソースをエンタープライズ等
にシフトしないと抜本的な利益水準の改善は期待できないのではないでしょうか?
A1. セグメント情報はご指摘の通りです。ただし、パブリックセクターへの全社コストの配賦に問題があ
ると認識しています。エンタープライズとパブリックセクターは同じような利益率で推移しています。
より正確な数字をお示しするために期中での変更は行いませんが、来年度は是正したいと思いま
す。
Q2. (Q1.に続いて) 会計上のコスト配賦の問題であって、それ以外の問題はないということでしょうか?
A2. リソースについて東京、大阪は明確に分けていますが、地域ではパブリックとエンタープライズの境
界がグレーゾーンになっています。当社の場合、札幌、仙台、つくば、名古屋、広島、高松、福岡、
沖縄に置いていますが、全てパブリックセクターが受け持っています。それらのリソース配分は全て
パブリックセクターのコストになりますので、配分に課題があるとみています。
Q3. 固定費の上昇により、トップラインが高まらないと利益水準の維持で精一杯でしょうか?
A3. 固定費が固定化されていることが最大の課題です。当社の場合、固定費のうち 70%が人件費です。
人件費の内訳は社員と外注、出向費用です。この人件費のマネジメント、生産性の改善に余地が
多々あると思っています。
Q4. 通信事業者向けの実績はいかがでしょうか?
A4. 上期実績は受注、売上ともNTTグループ向けが 6 割、その他が 4 割です。クラウド案件も含まれま
すので、全てネットワーク案件ではありません。
Q5. 一部案件は 3 年契約でしたが、通常は 1 年ごと為替などの契約条件を確認しているのでしょうか?
A5. 通信向けの一例としまして、最初に年間の調達単価を決めます。その後、発注ごとに都度見積もり、
為替を確定させます。そのため、為替の影響はありますが、昨年度の 1-3 月期と今年度起きたこと
は、お客様の強い要望に対して 3 年前に確定された数字で契約したことが原因です。
Q6. 昨年、ERP パッケージを投入し、組織も変更しましたが、プラスのインパクトは出始めていますか?
A6. 仕事の仕方は大きく変わってきています。一例として、いつでも、どこでも経費承認が行えるように
なり、出社しないと承認できない状況は改善しました。一方、人の動きについては上期を見てもマネ
ジメントがルーズだったと言わざるを得ない状況でした。
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ネットワンシステムズ株式会社
2016 年 3 月期 第2四半期 決算説明会 質疑応答(要旨)
<2015 年 10 月 29 日(木)15:30 開催>
Q7. 通期見通しについて、下期は期初見通しを上回る必要がありますが、利益達成の見込みはいかが
でしょうか。上期の受注未達に対して、赤字が続くパブリックセクターは入札中心なので、売上計上
のために低採算性のプロジェクトなどに取り組み、通期は若干未達にならないでしょうか?
A7. パブリックセクターでの赤字案件はございません。来期以降、パブリックセクターのコスト分担とリソ
ース配分について再検討したいと思います。
Q8. 今期の通信事業者による設備投資削減の説明について、削減金額がピークなのか、投資水準が
ボトムなのか、また来期は何が増えると想定していますでしょうか?
A8. 設備投資金額がボトムになる年だと思っています。利益が重視されているので、今年は昨年、一昨
年よりも絶対金額が少ないです。ネットワークの更新や実証試験は行われていますが、設備投資
はまだ先とみています。
Q9. 今後の配当の考え方について教えてください。
A9. 営業利益率が 6%未満の場合には絶対金額である年間 30 円の配当を維持したいと考えています。
以上
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