2013 年 8 ⽉ 2 ⽇ ライオン株式会社 2013 年 12 ⽉期 第2四半期 決算説明会 質疑応答(要旨) 【2013 年第2四半期の業績について】 Q:⼀般⽤消費財事業が増益になっているのが⾮常に良いが、これはマクロ全体が良くなっ てきたためなのか? A:国内事業環境の回復は、流通での変化と消費者の変化の2つが考えられます。 ①流通段階では、⾼付加価値製品の販売増加により単価が上がってきています。 ②消費者の変化としては、⽇⽤品の需要はまだ増えていませんが、全体としてみると、 健康志向や精神的な安⼼感を得るための⾼価格製品が売れてきています。 Q:上期の競争費⽤は全体として上がっているものの、国内での抑制がうまくいっているこ とは理解できた。⼀⽅で海外の競争費⽤が増えたのは、成⻑のために戦略的に増やした からなのか? A:国内は、商品構成の改善により販売促進費が抑制され、収益性が改善されました。 海外では、売上拡⼤のための競争投資を積極的に⾏ったことと、為替変動の影響で競争 費⽤が増加しています。 Q:業績はもっと良くなっていたのではという印象だ。第2四半期に減速している要因は? A:昨年は天候不順による季節商品の不調などを取り戻すために汎⽤品の拡販を⾏い、商品 構成が悪化しました。このため昨年との⽐較では減収になっていますが、減速している ということではありません。今年は⾼付加価値製品へのシフトを進めており、このトレ ンドを継続すれば、下期はしっかりと結果がでるとみています。 【海外事業について】 Q:海外事業での利益率低下が全体の利益率向上を阻害しているのではないか? A:海外事業は量的拡⼤を優先して先⾏投資を⾏っております。下期はフィリピンの先⾏投 資もありますが、収益性をみながら進めてまいります。海外は、売上の⼤半を占めるの はファブリックケアなので、今後も引き続き利益率の⾼いオーラルケア、ビューティケ アの構成⽐を上げていく取り組みを続けて、収益性を⾼めてまいります。 Q:海外事業が第1四半期 10%成⻑から上期 8%に減速した要因は? A:昨年はタイで⼤きく成⻑しましたが、今期はそれらと⽐較するとやや低い成⻑率になっ ています。しかしながら、各国の経済成⻑を上回る成⻑を維持しており、この成⻑を今 後も維持していきたいと考えています。 【その他】 Q:国内⽇⽤品市場の今後の単価の⾒通しは? A:基本的には、下げ⽌まりとなった上期のトレンドは変わらないとみています。⼀⽅で、 粉末洗剤など依然として価格競争が激しい市場もあり、本格的な単価上昇という⾯では 不透明な状況がつづくと考えています。 Q:取引制度の改定について伺いたい。販促に協⼒してくれた卸店に多くの⼿数料を払うと のことだが、販売促進費の増加につながらないのか? A:今回の取引制度の改定は、本年7⽉1⽇から開始しました。従前は商品を問わず、また 配送単位も⼀律だったものを、卸店の特性に合わせて、少量でも当社が売りたい製品を しっかり運んでいただける内容に変更しました。そのため販売促進費の増加にはつなが らないものと考えています。 Q:新取引制度は、売上数量の増加による利益の増加によって、競争費⽤の増加を吸収でき るということか? A:当社が販売を重点化している⾼付加価値製品を多く売ってもらえるものに変えたもので、 商品構成の改善に寄与するものと考えています。 以上
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