バ イ オ マ ス 取 組 事 例 概 要 北陸 《農村振興局長賞》 ・応募主体 アイオーティカーボン株式会社 ・都道府県・市町村 富山県富山市 ・取組分野 木質バイオマス(マテリアル利用) 取 組 概 要 建設廃材、流木等を炭化し、木炭ボード(建築内装用機能建材)・調湿 材・土壌改良材等を製造。 建築廃材、流木、使用済みパレット等(3200t/年)を高温炭化炉により炭化し、固定炭素 分が90%程度と高く吸湿性・難燃性に優れた木炭(380t/年)を生産し、化学物質を吸 着・除去してシックハウス症候群を防ぐ建築内装用建材(木炭ボード)や床下調湿炭、土 壌改良材等の製品を製造。 地域企業との連携も図りながら、木炭ボードを畳床に組み込んだ「おわら畳」、木炭 ボードを組み込んだ「炭板ついたて」、ブーツキーパー等、高品質木炭のガス吸着性と調 湿性を活かした生活環境改善商品を多数開発し、木質廃棄物の有効利用を実現。 工 程 概 要 バイオガス 原料(廃木材等) ストック 解体材・流木剪定枝に 分別入庫 廃木材 入 荷 (原料) 入荷材ストックヤード 洗浄プール 排気浄化設備 選別・破砕 チップストック 40㎜以下に チップ化 解体材チップ 生木チップを 分別保管 二次燃焼炉 回収灰 減温塔 ハンマー式破砕機 せん断式破砕機 排気 バグ フィルター 煙 突 チップストック 異物(金属類等) 大気放出 最終処分 最終処分等 排水 排水浄化設 排水 炭 化 脱水汚泥 排気 中和 凝集 下水放流 最終処分 沈殿 高温炭化炉 約800℃ 木炭製品 木炭製品出荷 木炭ボード製 (高温炭化炉) 木酢液 低温炭化炉 約500℃ 木炭ボード 排水 バインダー製造 副資 粗粉砕 摩砕機 木炭ボード原料製造 (成型プレス) ミキシングタンク 廃OA紙 皮革屑 バインダータンク 古紙・皮革屑でバイン 摩砕機 粉砕木炭とバインダーを ミキシング・摩砕 成型プレス ボード乾燥 ボード 切断梱包 木炭ボード製品 出荷 環境対策 【 大 気 】 ・炭化工程からの排気は、減温塔によ り冷却したのち、バグフィルターで除塵 し大気放出します。 【 水 】 ・プロセスからの排水は、中和槽でpH 調整したのち凝集槽、沈殿槽で浮遊成 分を沈殿除去し、下水道へ放流しま す。 【 粉 塵 】 ・粉砕機、チップストック場は屋内に設 置します。 ・原料の破砕時には、水を噴霧するこ とにより発塵を抑制します。 【 騒 音 】 ・破砕機は、屋内に設置します。 バ イ オ マ ス 取 組 事 例 概 要 《農村振興局長賞》 ・応募主体 大分県日田市 ・都道府県・市町村 大分県日田市 ・取組分野 発電(バイオガス)、堆肥化 九州 取 組 概 要 生ごみ及び豚糞尿、農集排汚泥、焼酎かす等をメタン発酵させ発電。発酵残渣は 液肥・堆肥化し、地域の農家へ提供。栽培された米等は学校給食等に利用。 市内の一般家庭及び事業所から収集した生ごみ(平成18年見込み5000t)、養豚農家から排出さ れる糞尿(同見込み12,000t)、農業集落排水汚泥(同見込み1,300t)、焼酎かす(同見込み1,000t)等 をメタン発酵させ発電(同見込み120万kwh/年)、施設内の電力を賄い、余剰電力を電力会社に売 電。メタン発酵後の残渣の一部は、液肥・堆肥化、米、麦、白菜等の葉物野菜農家等に提供し、循 環型農業の推進を図る。生ごみの分別については、市内自治会ごとの住民説明会や各事業所の 個別指導を実施し、徹底。 また、市が開発した総合木材加工団地(ウッドコンビナート)内において、建設廃材等を燃焼さ せ発電を行う民間大規模施設(日田ウッドパワー:発電出力12,000kwh)が今年度11月より稼働 開始、木質バイオマスの利活用も推進。 バ イ オ マ ス 取 組 事 例 《農村振興局長賞》 ・応募主体 株式会社アレフ ・都道府県・市町村 北海道札幌市 ・取組分野 堆肥化、BDF等燃料 概 要 北海道 取 組 概 要 外食店舗食品残渣を各店舗設置の生ゴミ処理機で一次処理し、協力農家と のネットワークにより堆肥化・利用。廃食用油のBDF燃料化を開始。 全国に展開する直営外食店舗136店舗(びっくりドンキー等、加工場も一部含む)の うち88店舗において、排出される食品残渣(2060t/年)を、店舗設置型の「生ゴミ処理 機」を用い、1次処理として分解発酵処理させた後、取り組みに賛同する各地域の牧 場・農家に提供し完熟堆肥の生産(3010t/年)に利用。その堆肥を利用して生産された 農産物の一部を食材として利用。 また、ナタネを植え、搾油した食用油を店舗で使い、廃食用油からBDFを精製し、 農業機械等で利用する「アレフナタネプロジェクト」を北海道恵庭市で開始、今年度は 市内の小学校児童が種蒔きに参加。さらに、札幌市が企画した市民からの廃食用油回収 BDF事業に協力し、店舗を廃食油回収拠点とする取り組みを他の民間企業との連携で この10月に開始。 生ゴミリサイクルの流れ ※ 提携農家の農産物が全て「びっくりドンキー」で使用されているわけではありません。 ※ 生ごみ処理機 (ゼロ ワンダー) バ イ オ マ ス 取 組 事 例 概 要 《農村振興局長賞》 東北 ・応募主体 株式会社バイオマスパワーしずくいし ・都道府県・市町村 岩手県雫石町 ・取組分野 発電(バイオガス) 取 組 概 要 家畜排泄物・食品残渣のメタン発酵・バイオガス発電。発酵残渣と家畜 糞尿固形分を堆肥化。 小岩井農牧(株)小岩井農場(使用牛頭数約1900頭)から排出される家畜排泄物(平 成18年見込み:19,000t/年)を固形物と除渣液に分離し、固形物を堆肥化(同年見込 み:4800t/年)。 家畜排泄物の除渣液を、周辺地域の食品加工会社から排出される食品残渣や、雫石 町内の小・中学校等から排出される給食加工残渣(同年見込み:残渣合計6500t/年)と 混合し、メタン発酵処理化しバイオガス発電(同年見込み:95万kwh/年)。 生産された堆肥と液肥(発酵残渣)(同年見込み:10,000t/年)を小岩井農牧(株)小 岩井農場へ販売し、バイオガス発電による電気は自家消費及び小岩井農牧(株)へ売 電。 プラントは、小岩井農場内に立地しており、利用するバイオマスの一部は農場外 から提供される(食品残渣)が、バイオマス変換物(電力・堆肥・液肥)は全て小 岩井農場内で利用。 事業の流れ 食品系 ㈱バイオマスパワー しずくいし(BPS) 雫石町 小岩井農場 エネルギー利用発電設備 場外売電 電力 食品会社 約2,000kWh/日 場内使用 約2,000kWh/日 受入設備 メタン発酵槽 販売収 入 有償引取収入 家畜糞尿系 メタン発酵設備 総処理量 約85t/日 液体肥料 小岩井場内で利用 約35t/日 小岩井 堆肥化設備 畑・牧草等 約15t/日 堆肥 バ イ オ マ ス 取 組 事 例 概 要 《農村振興局長賞》 ・応募主体 株式会社モスフードサービス モスバーガーチェーン ・都道府県・市町村 東京都新宿区 ・取組分野 バイオマスプラスチック 関東 取 組 概 要 全国のモスバーガー店舗で、持ち帰り容器のコールドドリンクカップを石油由来 素材(ポリスチレン)容器からバイオマスプラスチックカップへ変更 モスバーガーでは、お持ち帰り用コールドドリンク用容器として、透明プラスチック (ポリスチレン)容器を利用していたが、2005年6月より、愛知万博期間と並行し て、サテライト会場および周辺の3店舗にて、バイオマスプラスチックカップ(バイオ マス100%、透明)をテスト導入し、カップに「植物でんぷん由来」を表示して、来店客 や付近の利用客に提供し、バイオマスプラスチックを普及。 愛知万博期間期間終了後も、地域での啓発を継続し、2006年7月より、モス バーガー全店舗において持ち帰り用コールドドリンクカップをバイオマスプラスチッ クへ変更。すると、今後年間延べ約500万人がバイオマスプラスチックカップを利用 し、121tのバイオマスプラスチックが年間利用されることとなる見込み(平成18年度 持ち帰りコールドドリンク売り上げ見込みより試算)。 販売店のラバーモささしま店 愛知3店舗での販売容器(∼2006年6月) シール貼りした、お客様への案内告知部分 2006年7月∼ 全国導入したバイオマスプラカップの側面に「バイオマスプラカップ」について印刷 販売当初配布のリーフ バ イ オ マ ス 取 組 事 例 概 要 九州 《農村振興局長賞》 三和酒類株式会社 大分県宇佐市 飼料化 ・応募主体 ・都道府県・市町村 ・取組分野 取 組 概 要 焼酎粕を乾燥、濃縮し、飼料を製造販売、飼料化に伴い発生する高濃度排 水はメタン発酵させガスを熱利用。焼酎粕から機能性食品も生産。 工場全体で発生する焼酎粕(71,000t/年)の乾燥、濃縮を行い、タンパクの高い良好な飼料(乾燥飼 料2,900t/年(焼酎粕24,200t/年)、濃縮飼料6,600t/年(焼酎粕24,000t/年))を製造し販売、一部の焼酎 粕は機能性食品の生産に利用。残りの焼酎粕をセメントの原料やコークスの擬結材としてセメント工場 や製鉄工場に供給し、100%の有効利用を図り、平成12年から海洋投棄を全廃。乾燥・濃縮工程から 発生する高濃度有機排水はメタン発酵させ、得られたガスは自社で燃料として利用。 平成13年には、(株)大麦発酵研究所を設立し、焼酎粕の機能性食品を開発、健康飲料を製品化・ 販売している。焼酎粕を原料とした医薬品等の開発も視野に入れ、研究開発を推進。 焼 酎 粕 (健康飲料や食品素材等) (セメント原料、コークス凝結剤として 再資源化再利用) (飼料として販売、メタンガス利用) デカンター 液分 固形分 新規濃縮機 スクリュープレス 液分 高濃度 有機性 排水 CD乾燥機 濃縮機 固形分 オカドラ乾燥 製品サイロ 気流乾燥機 原水槽 (麦酵源Ⅱとして販売) (濃縮飼料として販売) (麦酵源Sとして販売) メタン発酵 (メタンガスとして自社利用) 焼酎粕再利用再資源化フロー 乾燥設備 濃縮設備 健康飲料 乾燥飼料 メタン発酵設備 バ イ オ マ ス 取 組 事 例 概 要 関東 《農村振興局長賞》 ・応募主体 社会福祉法人光明会 障害者支援施設「就職するなら明朗塾」 ・都道府県・市町村 千葉県八街市 ・取組分野 BDF等燃料 取組概要 障害者支援施設による地域と連携した廃食用油のBDF燃料化事業。 知的障害者の就労支援施設として80 名ほどが入所する「就職するなら明朗 塾」において、就労支援の一環と社会 貢献に取り組む活動として、平成16年 から知的障害者らによる廃食用油の回 収(36,550㍑/年)とBDF(バイオディー ゼルフューエル)燃料化事業を実施。廃 食用油は、近隣3市(八街市、山武市、 富里市)の学校給食センターやスー パー、事業所などから回収するほか、 地域住民と協力して「廃油回収ステー ション」を設置し、一般家庭で排出され る廃食用油の回収も実施。 精製したBDF燃料(34,720㍑)は、行政機関(市ク リーンセンターなど)、農業者や事業者などに販 売。 障害者らが主体となって回収・精製・販売を行 い、資源循環活動に取り組んだことで、新たな地域 との連携・交流も誕生。 将来は「障害者による収益事業」として株式会社 化し自立させていくことを検討。 一般家庭 学校給食センター 事業者 廃食用油 ステーション 障害者支援施設「就職するなら 明朗塾」BDF製造プラント 農家 事業者 (廃食用油の収集) (BDFの販売) ゴミ収集車 バ イ オ マ ス 取 組 事 例 概 要 近畿 《農村振興局長賞》 ・応募主体 築野食品工業株式会社 ・都道府県・市町村 和歌山県かつらぎ町 ・取組分野 BDF燃料等 取 組 概 要 廃食用油から各種インク・塗料や接着材等の原料となるダイマー酸・モノマー 酸やBDF燃料等を製造。 廃食用油処理量2,600万㍑/年の規模の設備 (ダイマー酸 7,200t/年・モノマー酸 3,600t/年・脂肪酸エステル 1,200t/年の製造が可能)を有し、全国各地の家庭や飲 食店、食品会社等から排出される廃食用油を回収業 者を通じて購入し、これを原料と して各種インク・塗料や接着剤の原料となるダイマー酸・モノマー酸を製造、販売。 廃食用油の一部は脂肪酸エステル化し、潤滑油やBDF燃料等として提供。 廃食用油の分解時に発生するグリセ リンは主として自社で燃料として使用し、化石 燃料を節約。 工場で発生する活性汚泥は、有機肥料として販売している。 また、バイオマスを扱う会社として 、社員を始め周辺地域の家庭からの廃食用油を 会社に持ち込むよう呼びかけ、回収を行っている。 学校給食 廃食用油 エステル交換 脂肪酸エステル 粗グリセリン バイオディーゼル等 家庭 レストラン 分解 粗グリセリン 粗脂肪酸 蒸留・精留・水添・低音分別 脂肪酸 各種塗料 アルキッド樹脂 新聞用インク エステル化 ダイマー酸 蒸留・精製 熱可塑性ポリアミド樹脂 エポキシ樹脂硬化剤 接着剤 モノマー酸 脂肪酸エステル 添加剤 橋脚補修剤 バ イ オ マ ス 取 組 事 例 概 要 中四国 《農村振興局長賞》 ・応募主体 徳島県上勝町 ・都道府県・市町村 徳島県上勝町 ・取組分野 木質バイオマス 取 組 概 要 間伐材等を木質燃料チップに加工し、町内の温泉施設のボイラー燃料に 使用。町民参加型の間伐材収集システム構築に向け地域通貨制度を試行。 町内温泉施設に木質バイオマスチップボイラーを導入し、燃料を重油から間伐材 等を加工した木質バイオマスチップ(139t/年:町外加工)に転換。平成18年度 から、第3セクター㈱もくさんによる、町内未利用間伐材等の木質燃料チップ加工 を開始。年間1,200万円の燃料代金の町内循環を作り出し、地域経済活性化に 寄与。 また、今年度においては、町民参加型の間伐材収集システム構築のため、第3セ クター「㈱もくさん」において、町民が集めて持ち込んだ間伐材などの木材を1キ ロ当たり1円に換算し、町内の商店や温泉施設で利用できる商品券を発行する地域 通貨実験を試行、今後は単価を上げて実施することを検討。 2020年までに上勝町のごみをゼロにすることを決意した、上勝町ごみゼロ(ゼ ロ・ウェイスト)宣言のもと、家庭用生ゴミ処理機への補助(各家庭の購入負担が 1万円となるよう、実売価格との差額を補助)とコンポストへの支援により、家庭 生ごみのほぼ全量が各家庭で堆肥化される生ゴミ排出ゼロ体制を確立。 地域木質チップ利用仕組み概念図 (別紙2) 原料供給 加 上 エ 勝 利 用 町 燃料製造機械貸し付け (破砕機・ダンプ) ○ 森林 立会調整 実績報告 森林組合供販所出荷量 3,067m3 上勝町森林間伐実績 11,500m3 (H16 154.05ha) 貸し付け料支払い 貸付契約 等 未利用間伐材 機械貸し付け 梢、枝条 林地残材 除間伐材 燃料需給契約 木質チップ燃料製造 ○ 製材工場 背板等未利用材 端材等 大鋸屑 240,000kg 120,000kg ○ 河川流木等 供 給 事 業 者 燃料代支払 チップ製造に係る施設整備 月ヶ谷温泉宿 ・ 貸与機械保管庫 ・ 木質チップ燃料保管庫 ・ 原料ストックヤード ・ 荷役機器 ・ その他必要な機器・機材 給湯+温泉湯沸かし 燃料供給 未利用木質資源 ・雇用創出 ダム流木 長安口ダム 流木原木 チップ処理済み 流木材積平均 A重油より木質チップ燃料に転換 ・ 二酸化炭素の排出抑制効果 ・ 燃料費の軽減効果 500m3 3,000m3 3,500m3/年 燃料チップ 地域通貨実験 破砕機・ダンプトラック
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