小網代通信 - 小網代ヨットクラブ

発 行 : 小網代ヨットクラブ
小網代通信
2015 年 5 月号 VOL-203
・「 プアマンズヨッティング
編集長 : 里吉美惠子
〒238-0225
神奈川県三浦市三崎町小網代1385-18
Tel&Fax 046-804-5550
今 月 の 内 容
・連絡事項
編 集 : 広報委員会
編集委員
1 ページ
“セイルドライブ(ヤンマーSD20)のトラブル”」
伊藤 彰男 (アルファ)
2~3 ページ
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5 月の連休は天候に恵まれましたね!
小網代の森にも多くのハイカーが訪れたこと
でしょう。
特に後半は大潮が重なって大きく干潟が現
れ、春の浜の生き物の観察にはもってこいの
条件となった様です。
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連 絡 事 項 (編集委員)
1. < クルージング、デイセーリング、GW は楽しく過ごされましたか?>
4 月末から GW連休が始まり、クラブハウスには多くの「出港届」が提出されていました。近くは保田・
真鶴・下田方面、ちょっと足を伸ばして式根島・伊勢湾周遊、更には遠く瀬戸内海から四国巡航、瀬
戸内海から釜山アリランレース参戦など多くの艇が出掛けられ、小網代湾に浮かぶ船の数も大分少
なかったようです。そうしたレースやセーリングを楽しまれる皆様にトラブル回避の実例を2~3ペー
ジに“プアマンズヨッティング”シリーズでお知らせいただきました。是非お読みください。
2. < アリランレース参戦のテティス 4、 2 位入賞 >
5 月 3 日に行われた釜山から博多への同レースに初参戦した「テティス 4」は、回航組 4 名に空路釜
山に入った 5 名が加わって 9 名での参加となりました。レース中雨が降り続き、極寒のレースだった
ようですが、22 艇中着順 2 位、IRC 修正 2 位で入賞を飾ることができました。入賞の楯はクラブハウ
ス 2 階のカウンターで公開しています。同艇は日本海・北海道を回り、7 月末帰港する予定です。
3.
< 5 月予定 >
5 月 23 日(土)24 日(日)ハーバー整備作業を行う予定です。詳しくは担当からご案内いたします。
---------------------------------------------------------【小網代ヨットクラブウェブサイト情報】 URL http://koaziroyc.jp
【次回予定 総務委員会 5 月 18 日(月)18:30~21:00 駐健保会館4階会議室(JR田町駅より徒歩 10 分)】
2015. 5 月号-1
《 プアマンズヨッティング 》
2015 年 4 月 20 日
アルファ 伊藤彰男
【 セイルドライブ(ヤンマーSD20)のトラブル 】
1. SDオイルへの海水の混入
3月22日にSDオイルの点検をしたところ、不透明でミルクコーヒー色に変色して泡立つており、
海水の混入が疑われた。SDのシャフトシールの劣化が原因と思われたので山下ボートサービスに
修理を依頼した。SDではこのトラブルはしばしば起こるようであり、定期的な点検が必要だ。
2. SDセンターシャフトの折損を発見
山下ボートサービスでSDを分解したところ、プロペラシャフト(下の図の47)が、プロペラのロッ
クナットの割りピン穴のところで折損しており、一山半ぐらいしかナットがかかっていなかった。割りピ
ン穴のところで隙間腐食が進行したと思われる。もう少し破損が進行すると、後進を掛けた時にプロ
ペラが脱落するところであった。ネットでしらべたところ、このトラブルでプロペラ脱落に至った事例
が数件ある。アルファは2012年にプロペラを劣化により交換しているが、その時はシャフトの傷み
を発見していない。割りピン穴の中で腐食が進行するため発見しづらいと思われる。今回もオイル
への海水混入がなければ発見できず、いずれプロペラ脱落事故を起こしたであろう。
・・・折れたプロペラシャフト・・・
3. 修理
① プロペラシャフト(47)を交換、新しいシャフトには割ピンの穴は無く、センターボルト(43)でロッ
クナット(50)を固定するようになっている。シャフトが折損しないように改良したと思われる。
② シャフトシール(11)とベアリング(51)の交換
2015.5 月号-2
↑ 2012年修理時、プロペラを外し
て再度ナットを組み付けた状態。
4
反省
前回のSDオイルの点検は2014年11月で、間隔が4ヶ月あったが2ヶ月に1回の点検にすべき
であった。SDオイルは空気に触れず高温にもならないのであまり劣化しないので楽観しがちだが、
海水が混入するリスクは常にあるので点検が頻繁に必用だ。エンジンオイルの点検をするときは必
ず一緒に行うようにしたい。
5
プロペラ脱落事故について
古いヤンマーSDが付いている係留艇は同様のプロペラシャフト折損のリスクがあると思う(上架
艇はリスクがかなり小さいと思われる)。
メインシャフト折損だけでなく、ロックナットの脱落、フォールディングペラブレードのピン脱落等で
プロペラ脱落事故がしばしば起きている。KYC所属の「うめぼし」は世界周航途上の台湾でプロペ
ラ脱落事故を起こしたことが「うめぼし放浪記」に書かれている。
http://fujitsuyacht.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/index.html
こちらは小笠原でのプロペラ脱落事故の事例
http://www.ocean-beyond.com/imc/files/rescue-ogasawara.html
プロペラ取り付け部の点検は素人には難しいので、心配な場合は業者に点検を依頼するのが良い
と思う。
2015.5 月号-3