新製品情報 トピックス フジカラー映画用カラーポジティブフィルム 「ETERNA-CP XD」「ETERNA-CP DI」 新登場 ETERNA-RDIの開発により、アカデミー科学技術賞の 「Scientific and Engineering Award」を受賞 世 界 初 の 映 画 用 デ ジタルフィルムレコ ー ダー 向 け 専 用フィ プリント用フィルムの理想に、新ETERNA-CPがまた一歩近づきました。 ルム 「E T E R N A- R DI」の 開 発 に より、弊 社 富 士 フ イル ム お 深いシャドー部 。抜けのよいハイライト。それらを美しくつなぐグレーバランス。 よび 本 製 品 の 設 計・開 発 担 当 者 が、米 国 映 画 芸 術 科 学 アカ デ ミー(A MPAS)が 選 定 する 20 09 年 度 「 科 学 技 術 賞 」の 色相豊かでクリアな色表現が、かつてない圧倒的な描写力をお届けします。 「Scientific and Engineering Award」を受賞し、平成 22 年 2 月20 日、授賞式が米国ロサンゼルスにて行われました。 「E T E R N A- R D I」は、弊社独自の 「スーパーエフィシェントカプ ラー技術」 ※により、イメージシャープネスの大幅な改良を実現 したことで、高精細なデジタルマスターの映像を忠実にフィル 今夏発売予定 4月より発売 ムへ出力することを可能にしました。また、従来のフィルムに比 献したことが評価されたもので、本賞は、弊社富士フイルムおよ べ、デジタル出力に重要な階調直線性や色分離性を改善するこ び本製品の設計・開発を担当したR & D 統括本部 先端コア技術 とで、デジタルフィルムレコーディングにおける色再現性が大き 研究所 研究担当部長 西村 亮治 、主任研究員 三木 正章 、主任 く向上しました。 研究員 細谷 陽一に対して与えられました。 今回の受賞は、 「E T E R N A- R D I」の開発によって、映画製作プ ロセスにおける画像品質の向上とワークフロー改善に大きく貢 ※「スーパーエフィシェントカプラー技術」 現像時の発色効率を向上させたイエローカプラーを使い、乳剤層を薄層化し、 光の散乱を小さくすることで、濁りの少ない鮮鋭度の高い画像再現を実現する技術 。 ■ 先端コア技術研究所 研究担当部長 西村 亮治 極深の黒へ。極上の暗部再現へ。 新次元の表現力が製作者の意図を上質に映し出します。 フィルムからも、デジタルからも、X Dだけの力強い表現力でお応えします。 被写体の色調・明暗の変化を、 「しまりのある黒」と 「高いコントラスト」でくっ きりと描出 。幅広い表現領域に新次元のクオリティでお応えします。 XD だけの力強い「黒」 深みのある上質な暗部再現性 開 発 当 初 か ら、映 画 事 業 拡 大 と 新 た な 価 値 の 創 出 、そして 本 賞 受 賞 を 目 指し、 一新した階調設計と発色性能が、抜群の立体感を描出 。 高水準のパフォーマンスを発揮する プリント用・新スタンダードフィルム。 シャドー部からハイライト部までの広いレンジをつながりよく立体的 に再現 。アナログ・デジタル素材からの映像を豊かに、明瞭に表現し ます。 美しくつながるグレーバランス A M PA Sや海 外 機器メーカーとの議論を重ね、たどり着いたのがこの 「E T E R N A R D I」 。目標達成に向けて、研究所・工場部門 、国内営業部門 、欧米を中心とする海外 現地法人が一体となり、困苦を極めながら商品開発しました。中でも、心臓部となる 数十ナノメートルの微粒子開発および支持体開発は難問の極みでしたが、開発当初か らの夢だった 「アカデミー賞」を受賞することができ、感慨もひとしおです。この栄誉 ある受賞をバネに、弊社の映画事業拡大に弾みがつくことを大いに期待しています。 左から主任研究員 三木 正章 、研究担当部長 西村 亮治 、主任研究員 細谷 陽一 にごりのないクリアな発色 第11回 フィルムラバーズフェスタ開催 会場:富士フイルム西麻布本社 2010 年3 月18 日 (木) 貴重な文化遺産「映画」の長期保存(アーカイブ)に向けて デジタルセパレーション用黒白レコーディングフィルム 「ETERNA-RDS」新発売 4月より発売 フィルム映像を愛する若き映像クリエイターの祭典 「第11回 で心 に 深 い 傷 を 受 け フィルムラバーズフェスタ」が、去る2 010 年 3 月18 日 (木)、 た 主 人 公 の 再 生を描 富士フイルム西麻布本社ホールにて開催されました。今回も いた 「遠影」 (監督:坂 バラエティに富んだ力作が全12 作品上映され、会場を大い 元 亮 介 さ ん・日 本 映 に沸かせました。 画学 校)。準グランプ 映画は 「芸術」 「娯楽」であるとともに、それぞれの時代背 「E T E R N A- R DS」は、レーザー露光によるデジタルレ 審査には、日本映画撮影監督協会 (J . S . C .)理事長の兼松熈 リは 「C O L O R S」 (監 景や世相・環境・思想などをも写し取る大変貴重な 「文化 コーディングに特性を最適化し、優れた写真性能( 階調直 太郎氏 、撮影監督の仙元誠三氏 、映画監督の成田裕介氏に 督:小森塁さん・日本大学)、 「パレット」 (監督:川口結さん・ 遺産」でもあります。映画コンテンツを長期にわたって保 線性・広ダイナミックレンジ・シャープネス・粒状性等 )を あたっていただきましたが、 「それぞれの作品に見どころがあ 日本大学)、 「放課後とシンバル」 (監督:巻田勇輔さん・日本 存( アーカイブ )し、 「文化遺産」として後世に残していくこ 実現するとともに、黒白ネガ現像・ポジ現像どちらでも優 り、素晴らしく、審査の結論を出すのがたいへんでした。」と、 大学)の3作品が受賞 。受賞時の若者らしい爽やかな笑顔が とを目的に、富士フイルムは、カラー画像を3 色分解(セ れた処理安定性を有しています。 総 評での兼松 氏の言 葉の通り、実 力伯仲の審 査となりまし 印象的でした。 パレーション)して黒白画像( 銀像) ※1 として記録するため 「E T E R N A」のシリーズ名に 込 めた富 士フイルムの 「永 ※2 を開発・発売しま の専用フィルム 「E T E R N A- R DS」 遠 」の想いを具体化した新製品としてラインアップに加 した。 わりました。 ※1 黒白画像( 銀像 )はカラー画像に比べて極めて安定性が高く、5 0 0 年以上の保存が可能と見積もられる ※2 R D S = R e c o r ding film f o r D igit al S epa r atio n の意味 た。そして、見事にグランプリ受 賞に輝いたのが、父の自殺 グランプリ 「遠影」 監督:坂元亮介さん 受賞はプロデューサー 小林恵実さん 準グランプリ 「CO LO RS」 監督:小森塁さん (日本大学) 準グランプリ 「パレット」 監督:川口結さん (日本大学) 準グランプリ 「放課後とシンバル」 監督:巻田勇輔さん (日本大学) (日本映画学校) 15 16
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