ペンタカムの活用法

本セミナーは整理券制です
知っておきたい!!!
ペンタカムの活用法
第 30 回 JSCRS 学術総会 ランチョンセミナー
8
日時 : 2015 年 6 月 20 日 (土) 12:30-13:30
会場 : 第 1 会場 (ホール C)
近年、 光干渉断層計をはじめとする革新的な検査技術の導入
により、 実際の臨床の中で患者の病態や重症度の理解が可能と
なり、 治療法の進歩にもつながっています。
前眼部でも、 ペンタカムを代表とするシャインプルーク ・ カメラ
の原理に基づいたスリットスキャン式角膜トポグラファーの登場に
よって、 角膜前面のみならず角膜後面解析や、 デンシトメトリー
解析が可能になりました。
その結果、 より精密 ・ 正確な角膜形状解析ができるようになり、
角膜疾患の診断や白内障手術前検査に極めて有用となっていま
座長 西田 幸二 先生
す。 そこで今回のセミナーでは、 前田直之先生に非球面、 多
大阪大学大学院医学系研究科
焦点、 トーリックなど、 光学的に付加価値を持つ IOL (ニュー
脳神経感覚器外科学 ( 眼科学 ) 講座 教授
テクノロジー IOL と呼ばれる) の選択時におけるペンタカムの有
用性を、 宮田和典先生には IOL デンシトメトリー解析について、 根岸一乃先生にはペンタカムを用いた LASIK 眼
における眼内レンズ度数計算プログラムについてお話していただきます。
皆様には最先端のペンタカム活用法の実践についてお聞き頂き、 日常臨床にお役に立てて頂ければと思います。
奮って参加下さい。
演題 1
ペンタカムによる白内障術前検査
前田 直之 先生
大阪大学大学院医学系研究科視覚情報制御学寄附講座 教授
IOL のデンシトメトリ解析~ EAS-1000 からペンタカムへ
演題 2
宮田 和典 先生
医療法人明和会宮田眼科病院 院長
演題 3
ペンタカム~ A-P Calculator による LASIK 術後眼の IOL 計算
根岸 一乃 先生
慶應義塾大学医学部眼科学教室 准教授
共催 第 30 回 JSCRS 学術総会 ・ 中央産業貿易株式会社
知っておきたい!!!ペンタカムの活用法
演題 1
ペンタカムによる白内障術前検査/前田 直之 先生
近年白内障手術の安全性が向上し、 手術適応が拡大し、 以前より早期に手術が施行されるようになっている。
このような状況では患者の術後の視機能に対する要求は高く、 術後矯正視力に加えて裸眼視力を良好に保つ
必要がある。
さらに、 光学的に付加価値を持つ眼内レンズが普及し、 眼内レンズをライフスタイルや眼球の光学特性に応
じて適切に決定する必要が生じている。
角膜不正乱視は術後の視力低下の原因になり、 角膜形状異常は術後屈折後差の原因となるため、 我々は、
白内障手術前にはスクリーニングとして角膜形状解析を施行することが必須であると考えている。
そこで、 本講演ではペンタカムを例に、 白内障術前にどのように角膜形状解析を施行すべきであるか、 その
意義と検査結果を解釈する際のポイントについて、 具体的な症例を示しながら説明させて頂きたい。
演題 2
IOL のデンシトメトリ解析~ EAS-1000 からペンタカムへ/宮田 和典 先生
高機能眼内レンズ (IOL) が多く使用されるようになり、 術後長期にわたる光学的な安定性がより重要となっ
ている。 多焦点 IOL では、 軽度な後発白内障、 表面光散乱でも視機能の低下をもたらす可能性がある。 そ
のため、 IOL 表面における、 後発白内障、 表面光散乱を定量的に評価することが必要である。 定量的な評
価法として、シャインプルークカメラ像によるデンシトメトリ解析が一般的である。 従来は、EAS1000 (Nidek 社)
を用いて、 フラッシュランプからのスリット照明下でシャインプルーク像を撮像し、 IOL 表面の散乱強度をデンシ
トメトリ解析していた。 しかし、 この機器は保守不可と古くなり、 後続機器が必要となっていた。 ペンタカムは、
青色発光ダイオードからのスリット照明下で全周のシャインプルーク像を撮像する。 よって、 各像に対して同様
にデンシトメトリ解析は可能である。 そこで、 EAS-1000 と同じ条件 (既定サイズのエリア解析) でのデンシトメ
トリ解析が出来るパッケージを作成した。 同一日に 2 つの機器で検査したデータから、 後発白内障と SSNG に
よる表面光散乱の測定において、 EAS-1000 から交換可能かを臨床的に検討した。 本講演では、 シャインプ
ルーク像のデンシトメトリ解析の概要から、 ペンタカムの可能性について解説する。
演題 3
ペンタカム~ A-P Calculator による LASIK 術後眼の IOL 計算/根岸 一乃 先生
2000 年に国内でエキシマレーザーによる角膜屈折矯正手術が承認されてからすでに 10 年以上が経過し、
最近は患者の加齢により屈折矯正手術後の白内障患者が急速に増加している。 エキシマレーザー角膜屈折矯
正手術後患者の眼内レンズ (IOL) 度数計算は、 通常の計算式を用いると予測誤差が大きくなることは周知の
ごとくであるが、 近年、 角膜屈折矯正手術後患者専用の計算式や計算ソフトウエアも数多く入手可能な状態に
なってきている。
オクルス社のペンタカム HR はシャインプルーク ・ カメラの原理を応用した多機能型前眼部解析測定装置で、
臨床的に有用な多彩な解析ソフトウエアを擁することが特徴である。
本講演では、 現在臨床使用なエキシマレーザーによる屈折矯正手術後患者用の眼内レンズ度数計算法につ
いて概説するとともに、 演者らが開発した、 ペンタカムを利用した近視矯正 LASIK 術後眼専用の IOL 計算ソ
フトウエア、 A-P Calculator の使用法と臨床成績を紹介する。
共催 第 30 回 JSCRS 学術総会 ・ 中央産業貿易株式会社