DATA SHEET Brocade Vyatta Controller Developer Edition 特 長 計画的なイノベーションとビジネス価値 • オープン・ソースの SDN コントローラとして 業界をリードする OpenDaylight コントロー ラの開発者に向けた品質保証版 • 自社内あるいは開発ベンダのもとで優れた新 規サービスを短期間に開発して、新規/既設 のネットワーク・インフラに展開 • ブロケードのソフトウェア開発とネットワー キングの技術力を生かした、設計、テスト、 認証にわたる高度なアプリケーション開発サ ポートを提供 • 独自のビジネス・ロジックの開発や、利用ケー スの開拓、カスタムの SDN サービスの展開 などを目指す企業に向けた、 教育とプロフェッ ショナル・サービス • ベ ン ダ 固 有 の 拡 張 機 能 を 排 除 し、 OpenDaylight アプリケーションの移植性を 保証する強力な開発プラットフォームを提供 • 高い技術力を誇る大手ベンダやその有力メン バーが参加する OpenDaylight 開発者コミュ ニティを背景にしたソリューション SDN(Software-Defined Networking)は、急 速に進化を続ける新時代のネットワーキングの アプローチです。 SDN が注目されるのには、次 のように、大きく 2 つの理由があるといわれて います 1。 • アーキテクチャから切り離してネットワーキン グ製品を選択可能 • 迅速なサービスの設計と開発を行うためのプ ログラミングが必要 オープン・ソースであることは、SDN テクノロジ を選定する際に大きな決め手となります。また 開発ベンダの立場からは、仕事の土台になるプ ラットフォームが、安定した堅固なシステムであ り、しかも業界内で広く普及していることが望ま れます。オープン・ソースのプロジェクトによる 商用向けのバージョンは、この 2 つの要件を満 たしています。 OpenDaylight プロジェクトは、オープン・ソース の SDN ソリューションによって、ネットワークに プログラミングによるコントロールを可能にする 基本フレームワークの確立を目指して、2013 年 4 月に Linux Foundation のもとで始まりまし た。ブロケードは、OpenDaylight プロジェクト に全面的に協力しています。 OpenDaylight プ ロジェクトは SDN コントローラの開発に絞って、 コミュニティのメンバーと共にこのプロジェクトを 成功させることをブロケードの SDN ビジョンの 中心として位置づけています。 “SDN, NFV, and Open Source: The Operator’s View” (SDN、NFV、およびオープン・ GigaOm Research 社、 ソース : オペレータの観点)、2014 年 3 月 . 1 Brocade® Vyatta® コ ン ト ロ ー ラ Developer Edition は、OpenDaylight Helium の コ ー ド をそのまま使 用して作られた、初の商用ディ ストリビューション で す。ベンダ 固 有の 拡 張 や、プラットフォームへの依存性は全くありませ ん。ユーザは、何の制約もなくワークロードに 合わせてネットワーク・インフラを最適化でき、 OpenDaylight ベースのすべてのコントローラ で稼働するネットワーク・アプリケーションを開 発することができます(図 1)。 ブロケードは、ネットワーキング分野における深 い技術経験をコミュニティによるオープン・ソー スのネットワーキングの開発に生かしています。 ブロケードでは、OpenDaylight コミュニティは、 ユーザや一般の開発者とともに共通の目標を目 指して取り組む、イノベーションの力であると考 えます。またブロケードでは、企業に向けて多 方面にわたるサポート・サービスを提供し、アー キテクチャに最大限の柔軟性をもたらして、自力 ネットワーク・ アプリケーション、 オーケストレーション、 サービス 開発の技術基盤を実現できるよう支援していま す。 SDN を採用することによって、サービスの 新規展開を短期化するとともに、ビジネス業務 を最適化することができます。 SDN への円滑なアプローチ SDN は、開発者とユーザの双方にとって新しい 分野です。開発者のメリットは、ユーザにとって もメリットであり、その逆も同様です。ブロケー ドは、双方のニーズに対応します。 低リスク Brocade Vyatta コントローラは、OpenDaylight コードに絶えず開発が進められています。 改良 や不具合の解決が行われれば、コミュニティの 間でただちに共有されて、もとのコードに組み込 まれていきます。そのため、Brocade Vyatta コ ントローラでは、コミュニティのコードと整合し た、非常に安定度の高い開発プラットフォームを 常に確保することができます。 ネットワーク・アプリケーション、 オーケストレーション、 サービス ユーザ インタフェース OpenDaylight APIs(REST) コントローラ・ プラットフォーム サウスバウンド・ インタフェース/ プロトコル network service functions extensions Service Abstraction Layer(SAL) OpenFlow データプレーン (仮想スイッチ、 物理機器 インタフェース) 図 1. OpenDaylight コントローラのアーキテクチャ 2 platform services その他の標準 プロトコル (ONF、 IETF、 ...) ベンダ固有の インタフェース Brocade Vyatta コントローラは、OpenDaylight プラットフォーム上で、SDN アプリケーションを 開発して管理していくための各種のツールとサー ビスを提供しています。そのほかにも、 ネットワー ク技術者とアプリケーション開発担当者の双方に 向けた、教育サービスを提供するほか、アプリ ケーション開発のコーディングとテストを短時間 で行い、シンプルに展開するためのテンプレート やライブラリ、テスト環境なども整備しています。 いずれも、ブロケードから OpenDaylight 開発 者コミュニティに参加する主力メンバーの技術経 験が生かされています。 投資の保護 Brocade Vyatta コントローラは、プラットフォー ムやホスト OS、ハイパーバイザにも依存しませ ん。ネットワーキング機器についても、標準化 された OpenDaylight のサウスバウンド・インタ フェースに対応しているか、OpenDaylight プラ グインが提供されていれば、物理デバイスまた は仮想デバイスを問わず、すべてのベンダの機 器でコントローラ・ドメインとの運用が可能です。 ブロケードでは、パートナー各社との協力を通し たものも含めて、OpenDaylight を基盤にしたア プリケーション開発のエコシステムの整備に取り 組んでいます。開発されるアプリケーションは、 ライセンスがコントローラ本体とは独立した扱い になり、コントローラの基本性能を維持するとと もに、アプリケーションの移植性を保証します。 この相互運用性によって、企業内部の開発担当 者は、既存の環境をそのまま活用して、自由に アプリケーションを設計する柔軟性がもたらされ ます。ベンダにおいても、大きな市場に向けて ソフトウェアを開発することができます。 イノベーションのための枠組み SDN の導入を検討する際、比較的すぐに成果 の出るベネフィットとして、管理の効率化、相互 運用性の拡大、運用コストの削減などが期待さ れます。しかし SDN とは、プログラマビリティ を通した、迅速なカスタム開発によるイノベー ションであり、ビジネスに訴える SDN 導入のベ ネフィットはむしろここにあると言えます。 アプリケーションの移植性 Brocade Vyatta コントロ ー ラ は、 ネットワ ー ク・アプリケーションの開発プラットフォームとし て、ベンダに固有の仕様や所有権に制約される 条件をすべて排除しています。 Brocade Vyatta コントローラ上で開発したアプリケーションは、 OpenDaylight 準拠のすべてのコントローラで稼 働します。また開発したアプリケーションのすべ ての所有権は、開発者に帰属します。 開発の品質保証サービス ブ ロ ケ ー ド の OpenDaylight チ ー ム で は、 Brocade Vyatta コントローラ上で開発するアプ リケーションの、設計審査、テスト、認証など のサービスを提供しています。これによって、 SDN アプリケーションの開発に際して、安心し てプロジェクトを成功に導くことができます。 Brocade 認定教育制度 ブ ロ ケ ード・ユ ニ バ ー シ ティで は、Brocade Vyatta コントローラの上で稼働する SDN アプリ ケーションの開発にこれから携わるネットワーク・ ソフトウェア技術者を対象にして、専門講師による 2 日間のコースを提供します。参加者は、コント ローラの API とオープン・ソースの開発ツールを 使用した実践的な研修を受けることができます。 標準化REST API API API API API API API API Functional Abstraction Layer API API API API Common Network Services API API API API API Brocade OpenDaylight コントローラ Model-Driven Service Abstraction Layer 自動生成 コード YANG ツール 標準のコントロールプロトコル/ベンダ固有のプラグイン SNMP4 SDN ブロケード製品 Brocade MLX コア/エッジ・ ルータ サードパーティ 従来 スイッチ/ルータ OVSDB Brocade ICX キャンパス・ スイッチ OpenFlow 1.0 / 1.3 Brocade VDX DC スイッチ OpenFlowスイッチ/ ホワイトボックス NEFCONF / YANG BGP-LS / PCEP Brocade Vyatta 仮想ルータ OVS/vSwitch YANG モデル Brocade vADX 仮想 ADC 他社製 スイッチ/ルータ 他社製 VNF 図 2. Brocade Vyatta コントローラは、あらゆるタイプの OpenDaylight 対応ネットワーク・インフラで稼働します。 3 ブロケードが提供する コミュニティとの架け橋 BROCADE テクニカル・サポート 専門的なネットワーク開発者のスキルが貴重なこ の時代に、OpenDaylight ベースのコントローラ は、業界を代表する SDN 分野の専門開発者の 技術力だけではなく豊富なコード・ライブラリを 活用することが可能です。 Brocade Vyatta コン トローラのユーザは、ユーザ自身で開発者に出 資することなく、プロジェクトの成果を享受する 顧客として、OpenDaylight コミュニティに参加 するブロケード関係者の実績と技術を通して、求 める改善項目の迅速な実現を期待できます。 そのほかにもブロケードでは、顧客と協力して設 計に携わり、独自の利用ケースや環境に合った、 カスタム・アプリケーションも開発しています。 その際、こうしたアプリケーションの多くが運用 側の業務内容に固有の特性をもつものになるこ とを、ブロケードではよく認識しています。また、 ユーザ側の環境のセキュリティを確実に保護する とともに、ユーザの知的所有権を保証するため Brocade テクニカル・サポートは、ミッション・ク リティカルなネットワーキング環境において、20 年を超える実績をもつサービスです。 Brocade Vyatta ソフトウェア全ソリューションの日常メンテ ナンスには、シングル・ソースのサポート体制を 整えています。 Brocade Vyatta コントローラの 顧客を対象にして、業界トップ・クラスの様々な サポートとサービスを提供しています。 開発者向けテクニカル・サポート 開発者サポートには、多様なお客様を考慮した 各種のツールとサービスを取り揃えています。 Brocade Vyatta コントローラ上で、簡単なスク リプトを自動化に利用するソフトウェア担当者か ら、複雑なサービス・アプリケーションの構築に 取り組む開発ベンダまで、ブロケードのサポート・ スタッフの高い技術力によって支援し、直面する 課題を解決して、要求どおりの目的を果たすソフ トウェアを実現します。 の方策も正式に講じられています。 個別ライセンスの ブロケード製アプリケーション ネットワーク・アプリケーション、 オーケストレーション、 サービス 個別ライセンスの サードパーティ/ パートナー製 アプリケーション OpenDaylight APIs (REST) Base Network Service Functions ブロケードの オープン・ソース 貢献 コントローラ・プラットフォーム Service Abstraction Layer (SAL) サウスバウンド・インタフェース/ プロトコル・プラグイン OV S DB ブロケードの プラグイン貢献 ブロケード商用コントローラ パッケージの全容 ブロケード製品プラットフォーム 図 3. Brocade Vyatta コントローラによる、オープンなアプリケーション開発プラットフォーム 4 BROCADE プロフェッショナル・サービス Brocade プ ロ フェッショナ ル・サ ー ビ ス は、 Brocade Vyatta コントローラの顧客のもとで進 められる、SDN の実装とアプリケーション開発 の取り組みに向けて、専門コンサルティングを提 供し、SDN の能力をフルに引き出せるよう支援 しています。 SDN 分野の専門エキスパートが、 顧客側の開発担当者と直接協力して、アプリケー ションの開発環境を整え、あるいは大規模なプ ロジェクトを本稼働まで導きます。 そのほかにもブロケードでは、様々な形態による 教育コースを提供しています。 SDN 導入を成功 させるうえで土台になる基礎概念と具体的なス キルを身に付けることができます。詳細につい ては、ブロケードの営業担当者か、販売パート ナーにお問い合わせになるか、次の Web サイト をご覧ください。 www.brocadejapan.com BROCADE VYATTA コントローラ DEVELOPER EDITION 仕様 対応サウスバウンド・プラグイン YYANG プロトコル (RFC 6020) OpenFlow 1.0、1.3 NETCONF/YANG (RFC 6241/6020) OVSDB BGP-LS/PCE-P SNMP V1、V2C 対応コントローラ YANG モデル opendaylight-topology.yang opendaylight-topology-view.yang opendaylight-topology-inventory.yang opendaylight-table-types.yang opendaylight-statistics-types.yang opendaylight-rest-connector.yang opendaylight-queue-types.yang opendaylight-queue-statistics.yang opendaylight-port-types.yang opendaylight-port-statistics.yang opendaylight-meter-types.yang opendaylight-meter-statistics.yang opendaylight-match-types.yang opendaylight-l2-types.yang opendaylight-inventory.yang opendaylight-group-types.yang opendaylight-group-statistics.yang opendaylight-flow-types.yang opendaylight-flow-table-statistics.yang opendaylight-flow-statistics.yang opendaylight-action-types.yang odl-sal-netconf-connector-cfg.yang network-topology.yang netconf-node-inventory.yang netconf-cli.yang netconf-cli-ext.yang ietf-yang-types.yang ietf-yang-types ietf-restconf.yang ietf-netconf.yang ietf-netconf-monitoring.yang ietf-netconf-monitoring-extension.yang ietf-inet-types.yang iana-if-type.yang toaster.yang 対応 OpenFlow 機能 TLS 1. 2 セキュリティ 基本 L2/L3 フロー ARP ヘッダ・サポート : 送信元 / 宛先 IP、送信元 / 宛先 MAC 照合 IPv6 ヘッダ・サポート : 送信元 IP、宛先 IP、フロー・ ラベル、拡張ヘッダなど ICMPv6 ND サポート : ターゲット IP、送信元リン ク・レイヤ、宛先リンク・レイヤなど PBB サポート : I-SID 照合、PBB タグの Push/ Pop LLDP トポロジ MPLS Normal アクション QinQ グループ・テーブル ̶ All、Fast Failover、IP Hop 論理インタフェース Decrement TTL サポート Set queue サポート グループ・テーブル定義 グループ・テーブル適用 メーター・テーブル定義 メーター・テーブル適用 NETCONF プロトコル、バージョン 1.1 (RFC 6241) Read-config (get/get-config) Edit-config Copy-config Delete-config Notifications Lock/unlock Rollback OpenDaylight Helium リリース 基本サービス MD-SAL/AD-SAL 基本ネットワーク・サービス Topology Manager Stats Manager Switch Manager Forwarding Rules Manager Host Tracker Address Resolution Protocol Manager 対応プラットフォーム /OS RedHat RHEL- 6.5 Ubuntu-14.04 CentOS-7 Fedora-20 DLUX、Web UI サポート FireFox 5 サービス・インタフェース Karaf: http://karaf.apache.org/ (3.0.1) OSGi: http://www.osgi.org/ Akka: http://akka.io (2.3.4) 推奨最小サーバ構成 3.0 GHz Intel Xeon 又は Intel Core: 4 コア相当 RAM: 8 GB ストレージ : 64 GB ネットワーク : 1 Gbps イーサネット以上 5 BROCADE VYATTA コントローラ DEVELOPER EDITION 製品番号 Developer Edition は、実働環境での利用を想定した製品ではありません。稼働にあたっては、Brocade Vyatta コントローラ(基本版)のデータ・シート(ライセンス についての記載)をご覧ください。 ソフトウェアおよびサポート BR-9511-SVV-SW-1 Brocade Vyatta コントローラ Developer Edition ̶ 1 年間 BR-9511-SVV-SW-3 Brocade Vyatta コントローラ Developer Edition ̶ 3 年間 プロフェッショナル・サービス SVC-CONTROLLER-INTG エンド・ユーザのアプリケーション開発者サポートおよびアプリケーション統合 SVC-CONTROLLER-APPDEV アプリケーションの開発および統合 SVC-CONTROLLER-REPOSITORY Brocade Vyatta コントローラ構築環境への、1 年間の継続開発者アクセス SVC-CONTROLLER-SME Brocade Vyatta コントローラ顧客向けの、専門エキスパートによるコンサルティング ( 時間単位 ) SVC-CONTROLLER-INSTALL Brocade Vyatta コントローラの実装、および該当ブロケード機器の統合 教育サービス SDN-CNTRL-WBT Web ベースの、自己ペースによる学習、Brocade Vyatta コントローラ、基本 SDN-CNTRL-9511-DEV1 専門講師による研修、2 日間、Brocade Vyatta コントローラ、開発者向け、基本 6 7 ブロケード コミュニケーションズ システムズ株式会社 〒 100-0013 東京都千代田区霞ヶ関 1-4-2 大同生命霞ヶ関ビル TEL.03-6203-9100 FAX.03-6203-9101 Email:[email protected] BROCADE に関するより詳しい情報は、以下の Web サイトをご覧ください。 http://www.brocadejapan.com © 2015 Brocade Communications Systems, Inc. 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