風間行男議員…

(13 番 風間行男)
13 番、風間行男です。
通告に従いまして質問させていただきます。
まず最初に、町農業活性化の方策についてお伺いいたします。
1つ目として、認定農業者育成と認定農業者協会設立を求めます。
峯村町長は、飯綱町の基幹産業は農業であると位置づけられておられます。
私も同じ考えです。今まで町では認定農業者を推進し、当初 100 名ほどでしたが、高齢化と共に減り続け今日で
は 84 名となっています。
認定農業者一人の所得基準は 500 万円ですのでリンゴ農家で 10 アール当たり 40 万円所得として 120 アールから
140 アールの経営面積が必要になります。
16 名が減少することで他に耕作する人がいないと最低でも 20 ヘクタールの不耕作の増大となり危惧されます
飯綱町の専業農家戸数は 270 戸で、その内、認定農家は 84 戸ですが、まだまだ意欲ある農家がいます。
今までは認定するがあとのフォローが無いことや認定された事業に沿って頑張っているが町のいろいろな事業支
援の内容の認知度が低く十分説明がなされていないことなどがその原因と考えられます。
農業活性化の核となる認定農業者をどう育成し増やしていくか、町農業の将来にとって急務ではないかと思いま
すが、町長のお考えを伺います。
(議長 寺島渉)
はい、峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
お答えを申し上げます。
まさしく町の将来の農業にとって認定農業者の育成、増というのは本当に重要なことだと思っております。
当然、国の融資している資金等々の融資制度等々、ひとつの認定農業者に対する優遇措置はあるんでございます
けれども、町独自の施策がもうひとつ大きな機械の購入に対する補助と、その大きな金額をまだ計上することが、
できていないというような状況には色んな事情もあって財政上の事情もあって、こういう形にはなって来ておりま
すけれども、今般、いよいよ認定農業者といえども後継者不足、自分の高齢化等々によって農業が大変になってく
る時代になってきましたもので、今回、第一次産業である農業の生産者の法人化というような面についても、この
認定農業者の皆さん、または農業経営者協議会の皆さん等々の話し合いをする中でより良いこの皆さんたちの今後
の持続的発展をしていく方向等を一緒に模索をしていきたいとこんなふうに考えています。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
更に農地の賃貸借での農地集積の難しさ、認定農業者同士のコミュニケーションの場が無いなどの問題点も窺わ
れます。
そこで私は町に認定農業者協会を新たに設置し、認定農業者の仲間づくりと後継者育成により荒廃地対策に貢献
できると思います。
また協会の中に生産品目別委員会などを作り、視察研修、農政学習に取り組み、講師や視察研修の費用を支援な
ど認定農業者の活性化にも繋がると思います。
静岡市、三島市、香川県の高松市、大内町、岡山県の赤坂町、岩手県の柴波町では認定農業者協会を設立し、視
察研修、農政学習に取り組み、講師の費用、視察研修費の支援補助が行政から支給され活発な活動をされていると
のことです。
当町でも協会を設立し活動できればと思いますが、町長のお考えをお伺いします。
(議長 寺島渉)
はい、峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
設立していきたいという趣旨は理解をしております。
先ほど申しましたとおり、農業経営者協議会というものも旧牟礼地区を中心に現在も存在しておりますが、やは
りその趣旨は議員まさしくおっしゃるとおり、農業者間の交流であったり、各果樹等々の水稲、野菜などの部門別
の研修、または合同の研修、同様のことを実施してきている経過がございます。
1
どちらの団体が良いとか悪いとかという問題ではなくて、私今後の農業のあり方、いよいよ後継者がいなくなり
幾ら大規模にやってきた農家でも先に不安を感じるというような時代が見えてきたので、ここらの皆さんと認定農
業者の皆さんと今後の将来についてどういう方向が良いのかというような検討の場を設けていきたいと申し上げた
んですが、そんな中でどう協会的なものを設立して合同でこれからやって行こうとか云々とか、そういうひとつの
方向が出れば、それはまたそれで検討していきたいと思いますが、今ここで認定者協会を作ってそこにまた助成を
して大いに研修や色んな研鑽を深めてもらうというところまでは、直ぐ当面という考えは今のところ持っていませ
ん。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
認定農業者協会ですか、ということは知ってはいますが、認定農業者の方の組織のメンバーからは認定農業者に
対するお誘いも無ければ、どんな活動をしているかは、私は知りません。
そんなことで今度、町として認定農業者協会を設立させていただき、そこで周知徹底ができればと思いますが、
どうでしょうか。
(議長 寺島渉)
はい、峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
そんなご提案も含めて研究していきたいということでございます。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
できるだけ早い時期に検討し設立を求めます。
次に地域奨励作物支援事業奨励金について質問いたします。
町独自で平成 23 年から蕎麦、大豆について出荷量に応じて所得補償政策を支援されましたが、当初の予算では 750
万円でしたが 26 年度からは 510 万円に減額された理由をお伺いします。
(議長 寺島渉)
はい、峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
お答えいたします。
いわゆる支援する単価を下げているというわけでは無いと思いますが、たぶん前年実績に合わせた予算措置だと
いうふうに想定されます。
(議長 寺島渉)
はい、小林産業観光課長。
(産業観光課長 小林秀雄)
お答え申し上げます。
当初 780 万円ということで奨励金を出してきたわけですけれども、当初の計画では3年計画で徐々に見直すとい
う中で、3分の1ずつ総額を削っていくという計画で実施していたものです。
ただ 780 万円が 510 万円になって、3年目の見直しの時にそれをまた 250 万円に削るかというところで、やはり
奨励作物を大事にしなきゃいけないということで前年度並みの 510 万円ということで進めたわけでございます。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
2
750 万円から 510 万円の配分ですが、私のお伺いしているところでは蕎麦の収量を 750 万円で割った交付金という
ふうにお伺いしていますが、そうなると全体の数量、割る 510 万円だともの凄く少なくなるわけですね、それは精
査の時にそういう説明は当初されていたかどうかお伺いします。
(議長 寺島渉)
はい、小林産業観光課長。
(産業観光課長 小林秀雄)
お答え申し上げます。
平成 25 年度につきましては、蕎麦の収量は 21 トンでございます。
大豆は 12 トンほどで、大豆につきましてはキロ当たり 100 円ということで、精査する中で 92 円交付してござい
ます。
蕎麦につきましては 200 円、それで合計で 506 万円ほど奨励作物へ交付金を交付しているわけでございます。
その前の年、平成 24 年度のつきましては、740 万円ほど、大豆で 13 トン、蕎麦で 50 トン、収量を予算で割り算
しまして単価を出して交付しているわけでございます。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
さっきの数字、若干私は違うような気がしますが、3年でだんだん見直ししていくのと、全然違うと思いますが、
やはり下げたということはこれから言いますけれども、24 年度の蕎麦生産価格は暴落しキロ 100 円しかなりません
でした。
そして 25 年度、天候不順で蕎麦に対しては町の平均では 70 キロですが、収量は 30 キロしかありませんでした。
こういう状況の中で補助金が減れば荒廃地対策にもならないし、作る意欲も無くなるのが当然だと思いますが、
それで私は必要最低経費の補償をお願いしたいと思いますが、蕎麦の生産経費は播種で 10 アール 3,000 円、肥料が
1,300 円、ロータリ耕起で 7,500 円、コンバインで 10,500 円、乾燥肥料 30 キロで 1,350 円、草刈り管理費を年2回
としまして 8,000 円で、合計で 31,600 円の最低経費が必要です。
収入では国の減反奨励金 20,000 円、玄蕎麦 150 円で販売すると 4,500 円、合計で 24,500 円の収入となり、10 ア
ール当たり 7,000 円の差額が生じ赤字となってしまいます。
この部分を行政による支援が必要と思いますが、町長のお考えは如何ですか。
(議長 寺島渉)
はい、峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
10 アール当たりの積算が 31,000 円というのは、もうちょっと現実的には安く、私が試算している時は 21,000 円
ぐらいで 10 アール当たりの試算で計算したこともあったんですけれども、これひとつね大事なことは、まず自分で
耕作できなくて人にやってもらうそういう人と、自分でやりたいということでやる人とあるんですけれども、人に
耕作してもらう場合には今の耕起、種まき云々は作業料としてお支払いするわけです。
しかしそこから上がった収穫物と今の国の 20,000 万円の転作奨励的なお金については地主さんの方に払うという
中で、私はあの荒らさないという為だったら収入と支出が蕎麦の収量が殆どゼロだとしてもトントンになるくらい
の作業料を設定する中で動いたらどうかなと、そうすると地主さんはお蕎麦が採れれば多少儲かるけれども、ゼロ
でも殆ど自分で出さなくて農地が維持していけるというメリットがあるじゃないかというふうに考えておりました。
それを今度、逆に振興公社なり第三者の大規模にやっている人に土地をそっくり貸すのもひとつの農家のやり方
だと思います。
それで今度受けた人が、収穫があろうがなかろうが地主としては 10 アール当たり 5,000 円の小作料を、賃借料を
貰えばそれで一反歩 5,000 円で、あとおめさん達、蕎麦作って、今年えらい儲かっても何してもそれは皆さんが努
力してもらったんだから、それはそれでそっちの収入としてやってくださいというやり方とあるのですが、どうも
大きく地主として受けた人が、なかなか今年みたいに蕎麦が全く獲れないというような時には非常に大きな赤字を
収支的には合わないというものをむかえたり、農家でやっぱり自分があくまで地主として作業だけを委託していた
人は、これは合わないな、何とか補償してもらいたいなという、こういうことの現実が出て来ていると思うんです
が、逆に土地をそういう人達に貸してしまった人は、小作料だけどうなろうが 5,000 円ずつ入ってきたと、私は農
地の集団化というような意味を進めていくうえでは、できればそういう担い手、または担い手と思われるような法
3
人、集団に土地を借りていただいて、借りた方の法人として精一杯やったんだけれども、こういう赤字だ、どうだ
というものに対して行政として今年度に限ってどういう支援をしていくかというような方法を取った方が、いつで
もその差額については町が負担してくれるからというのは、若干同じお金を使うにも少し工夫がいるのではないか
なとそういうイメージを持っています。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
今、町長のあれですが、飯綱町では法人化でうちの畑なり蕎麦を作っていただきたいと言っても現実は無いです
よね、公社も手一杯、お断りする状況の中です。
と言うことは、自分の農地は赤字でも守るのか、それともある程度支援をいただいて猪対策なる荒廃地防止にも
やっていくのかということだと思いますが、その辺も考えていただいて、できる限り手厚い支援をお願いしたいと
思います。よろしくお願いします。
次に複数年契約の相手について質問いたします。
ご存知のとおり米の直接支払交付金は平成 26 年度から 10 アール当たり 15,000 円から固定払いの 7,500 円とあり
ます。更に 30 年度から廃止となります。
生産費と販売額の差額を補てんする交付金が無くなることになり、農家経営に大きな打撃となります。
また生産調整参加は農家の自由ですが、私は如何なものかと思います。
天候に左右されにくい奨励作物として国の政策の加工用米、米粉ですが3年間の複数契約を結べば 10 アール当た
り産地交付金 102,000 円が追加配分されます。
飼料米は収量に応じて交付金を支払う数量払いで 105,000 円となっていますが、しかしこれは契約の相手がいる
ことが条件となっています。
当町においては契約の相手があるかどうか、また町としてこの件で何か具体的方策を考えておられるかお伺いし
ます。
(議長 寺島渉)
はい、小林産業観光課長。
(産業観光課長 小林秀雄)
お答えいたします。
今、町には飯綱町水田再生協議会というところがございます。
JA 等々とタイアップしているんですが、その中で戦略作物等については協議しているところでございます。
(議長 寺島渉)
小林課長、米の粉の契約先あるかという質問があったけれども、それは町としてどう、飼料米と米粉と両方。
(産業観光課長 小林秀雄)
今のところ JA を通してということで、米粉、飼料米についてはその出口、今のところありません。
ただ加工米で、酒米等については聞いております。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
相手が無いということですが、ぜひこれも町として酒屋さん辺りがかなりの大手の相手になりますので努力され
まして契約に結び付けていただけたらと思います。
次の質問とちょっとダブりますがよろしくお願いします。
米粉より、今、課長がおっしゃられた醸造用酒米として今、飯綱町でふくおこしを作っていますが、これも大変
というか収益的には少ないんですが、平均で 13 俵 117,000 円となり直接支払交付金 20,000 万円を加算して合計
137,000 円の収入です。
コシヒカリは当町の基準では 10 俵で 135,000 円、これはまだ清算になっておりませんので 135,000 円から 140,000
円と申し上げますが、国の直接支払交付金 7,500 円を加えると 142,500 円から 147,500 円の加工米のふくおこしで
すので、加工米のふくおこしを町の奨励作物に認定し 137,000 円との収入の差額である 10 アール当たり 5,000 円を
4
作物支援事業奨励金として町が支援することで、主食用の生産調整がある程度できるのではないかと思いますが、
お考えのほどは。
(議長 寺島渉)
はい、小林産業観光課長。
(産業観光課長 小林秀雄)
国の施策で平成 23 年度からは戸別所得補償制度というものをやってきました。
それで 25 年度から経営所得安定対策ということで進めている、この中に今、議員さんがおっしゃったことが入っ
てくるんでございますけれども、いわゆる戦略作物ということで飯綱町では蕎麦、大豆を指定して推進していると
ころでございます。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
ちょっと私の質問とかけ離れていると思いますが。
(議長 寺島渉)
はい、峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
いわゆる議員さん、国としては、米はもう自由に作れと、国は関与しないという方針を出したわけで、その中で
私ども最高の特 A 米を持っている飯綱町としてどんなふうに農家を支援して従来の所得をなるべく保障するような
スタイルはないかという、そういう立場のご質問だというふうに思うのですが、これ国がこういう中にあってその
差額の 5,000 円を何とか、または 3,500 円でもいいから負担していけというのは、私はその時の暫定的な人気取り
のような雰囲気があって、非常に希望は遠大なんですがそれよりもこの地域の特 A 米、三水米、黒川米、牟礼米の
この素晴らしい販売網をどうやって高めて高値で販売ができるようなルートを、この JA さんやなんかと一緒に築き
上げていくところの少しお金を使っていったらどうかなと、そんな思いでおります。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
私、あれしているのは、やはり減反政策で田んぼが作れないと、作らなければ、だんだんと荒廃してしまうので
荒廃しない為にも、こういうもので、先ほど申し上げたように行政としても販売先、強力に農協とタイアップして
見つけてこういうものを作りながら減反に貢献したり、荒廃地防止にもなると思いますが、それを交付金にしまし
ても私のちょっとした試算ですが、当初申し上げました 750 万円あれば十分私は賄えると額じゃないかと思います
が、ご検討をお願いします。
町の 24 年度の行政報告書では、米の需要と自己保全管理地や調整水田の不耕作地の戦略作物の作付けを推進し食
料自給率の向上を図っていきますとなっていますが、戦略作物とは何か、自給率の向上をどのようにされてきたか
お伺いします。
(議長 寺島渉)
はい、小林産業観光課長。
(産業観光課長 小林秀雄)
お答え申し上げます。
先ほどもちょっとお話をしましたけれども、いわゆるここのところでいう戦略作物と申し上げますのは国の前回
話しました平成 23 年度から実施しています個別所得補償、また 25 年度からは経営所得対策事業の中で水田利活用
のところで戦略作物という言葉を定義してございます。
議員さんおっしゃいましたとおり、麦、大豆、飼料作物、米粉だとか蕎麦、菜種等が戦略作物として定義づけら
れています。
5
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
食料自給率の向上を図りますとなっていますが、この辺はどのようにされたのでしょうか。
(議長 寺島渉)
はい、小林産業観光課長。
(産業観光課長 小林秀雄)
お答え申し上げます。
この中に出てくる食料自給率の向上と言いますのは、いわゆる水田の利活用、まあ米は自給率 100 パーセントと
定義づけられている中で、その水田を利活用する中で自給率を上げるということで蕎麦につきましては自給率 20 パ
ーセントと聞いております。
また大豆については自給率が8パーセントということで平成 23 年度統計では聞いております。
その中の大豆、蕎麦の自給率を向上させるという意味でございます。
水田の利活用をする中で大豆、蕎麦の自給率を上げていくという意味でございます。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
その自給率を上げることにはどの方法で上げられたんでしょうか。
施策では 20 パーセント、8パーセントいうふうになっておるようですが、学校給食に使ったとか、そういうよう
なことがあればお聞かせ願いたいのですが。
(議長 寺島渉)
はい、小林産業観光課長。
(産業観光課長 小林秀雄)
いわゆる今の水田利活用の中で、転作ということなのですが、先ほど申し上げましたとおり平成 23 年につきまし
ては蕎麦については 43 トン、大豆には 18 トンというような形、また 24 年は大豆 13 トン、蕎麦 50 トン、平成 25
年については大豆 12 トン、21 トンというものを飯綱町で生産しているわけでございます。
それを大豆等については味噌だとか、また蕎麦につきましては直売等をしているわけでございます。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
次に入らせていただきます。
6次産業推進の為にも加工施設と直売所の併設ですが、これは既に町長の方針の中にも入っておりますが、私な
りの考えをお伝えしたいと思いますが、農林水産業の6次産業化の推進が叫ばれている背景には、加工食品や外食
の浸透に伴って消費者が食品に支払う金額が増えてきたものの、それは原材料の加工や調理などによって原料価格
に上乗せされた付加価値分が増えただけで、農林水産物の市場規模は殆ど変わらなかったことが指摘されています。
付加価値を生み出す食品製造業や流通業、外食業の多くが都市に立地し、農山漁村が弱体する中で農家など加工
や販売、サービスまで行なって農林水産物の付加価値を高めることで所得向上や雇用創出に繋げることが目途され
ている、このような考えは各地で広まりつつ、農業経営が多角化するだけでなく商工業者と連携して地域資源の利
用促進の1次産業の振興や地域活性化を図る方策として進められています。
食料自給率の向上に寄与することが窺われます。
そして私は地域サービスとして生産者と消費者との結びつきを強化するものと考えますが、町長のお考えをお伺
いします。
(議長 寺島渉)
はい、峯村町長。
6
(町長 峯村勝盛)
まさしくその通りの考えで今、進めてきておりますし、先般の商業の皆さんとの懇談会でも商工会に農を加える
べきだというような話も出ておりましたけれども、まさしく一緒になって進めて行く時代だとそういうふうに思っ
て進めて行きたいと思っています。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
地域資源の活用をした再生エネルギーとして、果樹剪定で出た枝、山林整備で出た間伐材や廃材を利用し現場で
一時所有することで効率よい搬送ができると思います。
もみ殻はそのまま搬送し二次加工で固形化燃料にし、ペレット生産工場を新設しペレットの販売や冬期間のハウ
スの栽培の燃料にすることで灯油に代わる燃料としてコストダウンにもなり野菜生産が可能になると思います。
更に今、増えつつある薪ストーブの燃料として利用できると思います。
ジュース加工施設を新設し、出た搾りかす等は飼料や肥料などになります。
先日、長野で行われた農業委員会活性化セミナーで講師先生のお話ですが、事例ですが、お婆さんが味噌を娘さ
んに送り、娘さんが味噌を作っている匂いを近所の方が良い香りですねと言われたことからお裾分けしたのがキッ
カケで今では年商8億円にもなったという話もありました。
発酵酵母菌はその地方に住みついた貴重な財産であると思います。
それを活用した味噌作り、飯綱町の味として新たに加工施設を造り企業化し、味噌の販売を行うようにしたらと
思います。
それにより大豆の生産拡大により農地の荒廃防止にもなると思いますが、町長のお考えをお聞きします。
(議長 寺島渉)
はい、峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
まず前段の各種のエネルギーを農業に利用したらどうかということはまさしく同感で、今月、皆さんの方にも配
付ができるというふうに思っていますが、飯綱町のエネルギー計画、この中にも木質バイオ、太陽光等々、いろい
ろご提案をしていきたいというふうに思っていますが、まあペレットは森林組合、長野森林組合、長野県下の森林
組合が精力的に取り組んでいることでもございますし、工場は既に大きなものが南信等々にございますので、それ
はともかくとして、大変重要なことだと思っていますが。
また加工所の建設は非常に加工所自体、希望されている町内の団体、個人の皆さんが多数いらっしゃいます。
ひとつの課題は商品として売りたい皆さん方と家庭で自家用として消費したい皆さん方の調整、加工所利用の調
整等々、またその衛生管理等々、非常にバッティングするような点もございまして、やはり商売は商売としての加
工所等々を確保していかなければならないだろうなというふうに思っていますが、JA さんもいろいろ加工所につい
ては考えておられるようなんですが、ここがひとつ相談のところでいわゆる味噌、醤油、色んなジャム等々の加工
所もあろうかと思いますが、八幡屋磯五郎さんも来ていただきましたし、サンクゼールの洒落たアイディアもござ
いますし、私は加工所というものをどういう物を作る、どういう加工所が良いのかなんてことも 26 年度予定してい
る6次産業に向けてのプロジェクトで十分ご検討してもらいたいひとつだというふうに思っております。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
次のも一部ダブりますが、直売所施設の中に農家レストラン、喫茶店等を併用し、農産物の販売の通年営業施設
を造ったらどうかと思います。
当町に訪れる方々の休息の場、町民の憩いの場、コミュニケーションができるサービスの場所の提供にもなりま
す。
この辺、喫茶店、まあ北信というか長野市、信濃町でも喫茶店はないので、何とかそんなのも一緒に併設できれ
ばと思いますが、町長のお考えをお聞きします。
(議長 寺島渉)
はい、峯村町長。
7
(町長 峯村勝盛)
お答えいたします。
風間議員から喫茶店というアイディアをいただくのはいささかびっくりいたしましたけれども、確かに喫茶店は
ともかく 10 億円を目指す総合ステーションなんて言い方しましたけれども、人が集まっていただく場所ということ
になるとこれは間違いなく冬期間等も営業しているわけで食の提供、レストランとかまたは雪の中に作っておいと
いたキャベツ、人参とか白菜とか、そんなようなものも含めてこの通年栽培に応えられるような品揃え、商いの道
というようなもの絶対大事だというふうに思いますが、まさか香川県の牟礼町の牡蠣とミカンしか並んでいなかっ
たというんじゃ、ちょっといささか寂しいなと。
やっぱり地元の物で勝負したいなと思っています。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
次に6次産業化推進の為のプロジェクトチーム設置とのことですが、これは農家にとって大変元気の出る政策だ
と思います。
そこで更に加工施設を見学できるようなコース、消費者が安心して農産物を買えるサービス、地域地消で学校給
食に米粉パンの導入、ハウス施設支援で青年就農者の促進、雇用の生まれる6次産業と考えますが、町長のお考え
をお聞きします。
(議長 寺島渉)
はい、峯村町長。
(町長 峯村勝盛)
お金の要ることですがまさしく夢が広がるというふうに思います。
今、おっしゃったような本当にハウスだ、そこに花が咲きイチゴがあり、本当に今、先般、北信病院にちょっと
お見舞いに行きましたら北信病院も1階にベーカリーでパン屋さんが1階に入っているんですよね。
入った瞬間に病院にパンの匂いがプンプンとしていて、病院というよりもパン屋さんに来たという、そして横に
コンビニです。
もの凄く、病院ってこういう感じかなという、つくづく足を止めましたけれども、まさしくこれからの6次産業
の拠点となる場所というのは、そういう洒落た、また人間の心をホッとさせるような、そして温かいものをいただ
けるようなという、これにはひとつ東京の洒落たセンスのアイディアの人、こちらの本当に昔から持っているお婆
ちゃんのアイディアというものを結集した形で色んな施設を考えて欲しいなと思っています。
(議長 寺島渉)
はい、風間議員。
(13 番 風間行男)
前向きにこういう良い物を取り入れていただいて、研究を今、されているようですが、盛り込んでいただきまし
て、2,3年掛かるかと思いますが、良い施設をお願いしたいと思います。
これで私の質問を終わります。
8