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2015 年度 4 月期(第 7 号)
京都大学フォーミュラプロジェクト KART
月例活動報告書
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軽快に走り出す KZ-RR13
今月の活動概要
○シェイクダウンのご報告
ご挨拶
初夏の風もさわやかな今日この頃,皆様におかれまして
○マツダ様
ドライビング講習会
はなお一層ご活躍のことと拝察いたします.
18 日に 2015 年度車両 KZ-RR13 がシェイクダウンを達成
○京機会中部支部総会
し,プロジェクトは新たなステージを迎えました.ここからは
走行テストや静的審査対策に注力してまいります.
今月ご支援頂きました方々
また,大学でも新年度が始まり,新歓や講義の開始に賑
わっております.私ども KART も新歓を行い,チームに新
たなメンバーを迎えました.
息つく暇もなく活動してまいりましたが,ここで一旦気持
ちを切り替え,大会に向けて再スタートを切ります.
今後とも,京都大学フォーミュラプロジェクト KART にご
支援並びにご声援をよろしくお願い申し上げます.
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今月の各班報告
2015 年度 4 月期(第 7 号)
今月の活動概要
マツダ様ドライビング講習会
2,3 日に山口県のマツダ株式会社様,美祢
ュラ車両で実践して,運転技術を向上させて
試 験場に てドライビン グ講 習会が 開催 され
いきたいと考えております.
KART より 3 名が参加いたしました.
マツダ株式会社様,インストラクター,関係
1 日目は,クロソイドカーブ,定常円,そして
者の皆様にはこの場をお借りして感謝申し上
8 の字コースで走行を行い, ブレーキングから
げます.
コーナリングまで G を一定にすることを意識し
て, ブレーキングとステアリング操作を練習し
ました.
2 日目は,ジムカーナとサーキット走行を行
い,1 日目で学んだことを活かして連続したコ
ーナーでのブレーキングやコーナリング,そし
てライン取りを練習しました.
すべての練習走行においてインストラクター
の方に同乗していただき,貴重なアドバイスを
マツダ美弥自動車試験場にて
いただくことができました.今回のドライビング
(全日本学生フォーミュラ公式ブログより)
講習会で学習したことを日常の運転やフォーミ
シェイクダウンのご報告
18 日,琵琶湖スポーツランド様にて 2015 年
静的審査の準備や車両の走行テスト・ブラッシ
度車両 KZ-RR13 がシェイクダウンいたしまし
ュアップも今年度は目的意識と計画性を持ち
た.
着実に進めてまいります.昨年度の大きな敗
目標としておりました 3 月中のシェイクダウン
因が静的審査での得点の取りこぼしであった
からは約 2 週間の遅れとなりましたが,車両は
だけに,これらへの対策が今年度の勝利への
大きな問題もなく走り始め,今後の進歩に向け
ポイントとなると考えております.昨年度逃した
た,その可能性の一端をのぞかせました.この
王座へ再び上るために,メンバー一同,邁進し
シェイクダウンをもって KART の活動は新たな
てまいります.
段階へと進んでまいります.
こうして無事にシェイクダウンを迎えることが
これからは,エアロパーツをはじめとする未
できましたのも,ひとえにスポンサー・サポータ
搭載のパーツの製作を急ぎ,大会に向け十分
ーのみなさまのお支えがあってこそです.心よ
な車両データが取れるよう努めてまいります.
り御礼申し上げます.
また,昨年度は十分に行うことが出来なかった
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2015 年度 4 月期(第 7 号)
京機会中部支部総会・新人歓迎会
11 日に京機会中部支部総会・新人歓迎会が
日頃より私たちの活動にご理解・ご協力いた
愛知県刈谷市の株式会社豊田自動織機シャ
だいている京機会の皆様には,この場をお借
インズにて開催され,KART からは 4 名が参加
りして厚く御礼を申し上げます.誠にありがとう
しました.
ございました.
講演会後の懇親会では,KART を紹介する
場を設けていただき,多くの方々に昨年度の
私たちの活動について報告し,今年度大会の
優勝を誓いました.皆様にご支援のお願いを
した際には,たくさんのご支援と激励のお言葉
を賜り,お陰様で多くのご支援金が集まりまし
た.このご恩をぜひとも優勝という形で皆様に
お返しできるように日々精進して参ります.
懇親会の様子
今月支援していただきました方々
今月は以下の方々にご支援をいただきました.厚く御礼を申し上げますとともに,今後とも温かい
ご声援のほど,よろしく願い致します.
スポンサー様
株式会社オキソ 様
(表面処理加工の支援をしていただきました)
ヤマハ発動機株式会社 様
(エンジン部品のご支援をいただきました)
株式会社マツダ 様
(講習会を開催していただきました)
琵琶湖スポーツランド 様
(走行場所を提供していただきました)
山岸本舗 様
(車両を貸し出していただきました)
有限会社テックサーフ 様
(加工の支援をしていただきました)
株式会社コンテックラボ 様
(活動資金の支援をしていただきました)
株式会社 FUKUDA 様
(オイル製品の支援をしていただきました)
住友電装株式会社 様
(電装部品のご支援をしていただきました)
サポーター様
太田 誠一 様
寺井 哲治 様
松本 信一 様
田上 眞 様
安部 静生 様
戸枝 稔 様
中村 研 様
河野 恵介 様
鎌居 健一郎 様
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2015 年度 4 月期(第 7 号)
小南 哲也 様
石橋 基弘 様
村田 達哉 様
近藤 晶夫 様
高木 秀行 様
林 伸匡 様
杉森 克之 様
中島 彰利 様
渡辺 雄介 様
久米 健夫 様
田中 直樹 様
佐藤 聖 様
井上 徹 様
石川 佳太郎 様
室谷 春樹 様
鶴岡 靖朗 様
河野 明徳 様
高橋 忠将 様
奥村 和雅 様
小崎 智広 様
小川 貴臣 様
岡田 公二郎 様
太田 康二 様
梶村 努 様
池田 康祐 様
今月の各班報告
シャシ班
4 月上旬はアームやアップライト周りの部品
製作・組み付けを優先して行い,13 日には足
回りの部品が全て揃い,着地することが出来ま
した.また,現在車両に搭載されているギアボ
ックスは昨年度の流用品で,今年度製作する
予定である新規のギアボックスとサイズが異な
るため,適切な長さのドライブシャフトを製作し
取り付けました.これによりシャシ班のシェイク
着地した KZ-RR13
ダウンへ向けた作業が一段落し,18 日のシェ
計画としてはスキッドパッドに始まるセッティン
イクダウンを無事に迎えることが出来ました.
今後は残る最重要部品のひとつであるギア
グ出し,データロガーによるデータ収集準備も
ボックスや,中空ドライブシャフトといった発展
始め,6 月の静的資料製作も見据えて活動し
的なパーツに製作の軸を移します.また,走行
ていく予定です.
エンジン班
今月エンジン班では,先月に続きシェイクダ
昨年度使用しておりましたヒューズ台のギボシ
ウンに向けて車両のエンジン関連部品の製作
端子が外れてしまい車両が始動しなくなること
とステアリングホイール内に組み込む基盤の製
があるという問題が発生していました.そこで
作及びテストを行いました.
今年度は丸型端子をボルトオンするタイプのも
まず先月製作ができていなかった排気系およ
のへ変更をしました.また配線をなるべく短くし
び電装系の製作を行いました.電装系では,
て車両を軽量化するため,各パーツの配置を
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2015 年度 4 月期(第 7 号)
見直しリレースイッチを車両後方に配置しまし
ッチ等を搭載します.先月までにそれらを制御
た.
する回路の設計,プリント基板の作成を行って
今年度は,ステアリングホイールにシフトイン
おりましたが,今月は実際に基盤を動作させま
ジケーターやタコメーター,エンジン温度やブ
した.多少の回路修正があったものの回路の
レーキ圧等を表示するディスプレイ,またトラク
動作を確認できました.
ションコントロールや前後ブレーキ圧配分を調
来月以降は回路の車両搭載,エンジンベン
節するボリューム,シフト,クラッチ,DRS のスイ
チを用いたテストを行ってまいります.
エアロダイナミクス班
今月のエアロ班の活動は,メス型の製作と
製品の焼き上げが主なものとなりました.
メス型に関しましては,オス型からの離型の
後に型のトリミングとポストキュアを行い,紙や
すりとパテ等を用いて製品焼き上げまでの仕
上げ作業を行っております.ポストキュアとはメ
ス型を一度高温にして,型が破損しないかを
確かめる工程です.積層の最中に型の中に空
気が混入していた場合は,その空気が膨張し
焼き出したサイドウィングアッパー(左右)
とプライマリシャシメス型(中央)
て型自体を破壊することもあります.現在は大
きな破損は発生しておらず,細かな修正のみ
で仕上げ作業を完了することができておりま
ルを剛性・強度の確認のために焼き上げまし
す.
た.昨年度から使用する副資材や真空ポンプ
製品の焼き上げに関しましては,優先度の
のパーツの種類等といった小さな変更はありま
高いパーツから順に製作を開始いたしました.
したが,製品の焼き上げ自体には問題は発生
具体的には,冷却ラインと排気系との干渉チェ
しておりません.
ックの必要なサイドウイングのアッパーと,今年
今後は,サイドウイングアッパーとプライマリ
度が初搭載となるプライマリシャシを構成する
シャシの焼き上げとそれらを固定するステイの
パーツが,優先度の高いパーツとなります.ま
製作・フレームへの溶接を行うことを最優先に
た,軽量化のために昨年度に比べてドライカ
活動してまいります.
ーボンの積層枚数を減らす予定のフロントカウ
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