7月号 本会記事 - 粉体粉末冶金協会

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本会記事
平成 28 年度春季大会報告
平成 28 年度春季大会は,5 月 24 日(火)∼26 日(木)の 3 日間,京都工芸繊維大学において行われました.講演発表件数は,
受賞記念講演 8 件,特別講演 10 件,招待講演 21 件,一般講演 120 件の合計 159 件で,3 日間の参加者数は 450 名でした.
今回の講演大会では,講演特集として 1 日目に「光機能材料」,「機能性複合材料としての元素ブロックならびに元素ブロック
高分子」,2 日目は「永久磁石材料の現状と将来」,「粉末冶金プロセスによる製造技術とその材料評価の新展開」,3 日目は「各
種粉末の焼結技術および焼結機構の新たな展開」,企画セッションとして 2 日間にわたり,「外場印加による粉体プロセスの進
展」,「新しい電子物性を創成する遷移金属(希土類)化合物」が行なわれました.どの会場も活発な討論が進められました.特
に粉末冶金プロセスによる製造技術とその材料評価の新展開の特集では,会場の広さとの関係もありますが,立ち見が出る程多
く参加者と会場は熱気を帯びていました.
今回の発表 159 件の内,講演特集での発表が 63 件,企画セッションでの発表が 55 件,一般講演は 41 件と例年に比べ少ない
状況でしたが,企画セッション「外場印加による粉体プロセスの進展」は特別講演,招待講演を含め 36 件と極めて多くの発表
を頂きました.
大会の発表において,特集講演と企画セッションでの発表件数の割合が増加しているという傾け意向にありますので,今後一
般講演での発表も積極的にお願いしたいと存じます.また,前記のように,特に企画セッションの発表が増え,このセッション
の参加も増えておりますので,会員各位におかれましては,今後も魅力あるテーマでの企画セッションの提案を頂きますようお
願い致します.
これらを通して,講演大会の盛り上がりを図っていきたいと存じますので,会員各位の一層のご協力をお願い致します.
大会初日には,春季大会恒例となっている日本粉末冶金工業会の工業会賞受賞記念特別セッションが行なわれました.当協会
と日本粉末冶金工業会の連携強化の一環として行なわれているこのセッションでは,受賞製品の展示も行われ,大会の参加者及
び工業会招待者で盛況でした.
また,企業からの出展による展示会も開催され,今回は 6 社から出展がありました.今後も会員と出展企業に役立つ場を設け
て頂きたいと思います.
○協会賞授賞式
第 54 回協会賞授賞式は,総会の議事終了後に行われ,61 名の方が受賞されました.受賞者の内訳は,功労賞 1 名,研究功績
賞 2 名,技術功績賞 3 名,研究進歩賞 5 件 12 名,技術進歩賞 3 件 9 名,論文賞 2 件 10 名,新技術・新製品賞(優秀賞)1 件 4 名,
新技術・新製品賞 2 件 10 名,技能賞 10 名でした.酒井会長から各々の受賞者に賞牌が手渡され,会場の参加者から大きな拍手
で祝福されました.今回ご受賞された方々の業績を含むご紹介は,会誌前号ならびにホームページに掲載しておりますので,是
非ご覧下さい.
〇懇親会
大会初日の 18 時から in THE GREEN において懇親会
が行われ,参加者は 155 名と大変多くの方にご参加頂
きました.吉村一良実行委員の開会の辞に始まり,田
中勝久実行委員長と今回就任された川崎亮会長の挨拶
がありました.
その後,協会賞の受賞者を代表して功労賞を受賞さ
れた嶋田勇三様からお礼とご挨拶がありました.元会
長の酒井純様のご発声の乾杯で賑やかな懇親の場がス
タートしました.食事を進めながら参加者の皆様の親
交を深め,情報交換等をして頂く機会となりました.
今年度の秋季大会は,東北大学青葉山キャンパスで
11 月 9 日(水)∼11 日(金)に開催されます.今大会
に引き続き,会員の皆様の多くのご発表とご参加をお
願い致します.
(吉田 泰子)