第2号 調査日 発 行 :阪神地区営農振興協議会 農業技術分科会 平成27年5月19日(火) 尼崎・西宮・伊丹・川西 調査地区 害虫の活動が活発化しています! 今回から、コナガのフェロモントラップの予察情報を発信しますのでご活用ください。 この度の現地ほ場調査では、施設トマトではアザミウマ類が多発していました。露地栽培のこまつな ではコナガ、ねぎではハモグリバエの発生が見られました。これら害虫は温度の上昇・乾燥に伴って増 加が予想されますので、ほ場見回りを励行し、発生初期に対応するようにしましょう。 調査地点での発生結果と防除対策 品目 発生病害虫 調査地点での 発生j状況 希釈倍数・ 使用量 薬剤名 使用時期 使用回数 2500~5000倍 収穫14日前 100~300ℓ 2回以内 まで /10a こまつな 2000倍 プレバソン 収穫前日 100~300ℓ コナガ 小 2回以内 フロアブル5 まで /10a 2500~5000倍 ネギハモグリバエ 100~300ℓ 収穫前日まで 小 ねぎ ディアナSC 2回以内 アザミウマ類 /10a 2000倍 モスピラン 100~300ℓ 収穫前日まで 3回以内 顆粒水溶剤 /10a アザミウマ類 トマト 多 (スリップス類) 2500倍 100~300ℓ 収穫前日まで ディアナSC 2回以内 /10a ※ 同じ成分が含まれている農薬を使った場合、当該農薬の使用可能回数が減ることがあるのでご注意ください ※ 必ず農薬のラベルを確認してから使用基準を守って使用するようにしましょう アザミウマ類 (スリップス類) スピノエース 顆粒水和剤 多 コナガ トラップ 調査結果(5月中下旬) 匹/14日 100 今後、晴天が続けば増える可能性がある ため、こまつな、みずな等のアブラナ科野 菜の栽培には、注意してください。 H26 80 H27 60 40 20 調査できず 0 匹/14日 尼崎 西宮 注目病害虫 伊丹 川西 コナガの発生に注意してください~ 〈症状〉 ○葉うらから円形または不規則な形に小さく葉肉だけを食害し, 葉おもての表皮を残すためすけてみえます。 ○隣接した株の葉が,うら同士密着したばあいには,葉と葉のすきまに 多数入って加害します。 〈虫の特徴〉 ○幼虫が食害します。老齢幼虫の体色は淡緑色で、体長10mm程度 で、虫に触ると敏捷に後ずさりする性質があります。 ○5~6月に発生が著しく多く,盛夏にはほとんど見られなくなり, また秋9~11月に発生が多くなります。 コナガ幼虫 〈対策〉 ○施設では入り口やサイドに寒冷紗など防虫ネットをはります。 ○露地では防虫ネットを浮きがけすると効果が高まります。 JA兵庫六甲のホームページにカラーで掲載させていただいております。 HPアドレス【 http://www.jarokko.or.jp/ 農業情報→極めよう→センターだより→より検索下さい】 お問い合わせはJA兵庫六甲 お近くの営農支援センターまたは 阪神農業改良普及センター 第1号 調査日 発 行 :阪神地区営農振興協議会 農業技術分科会 平成27年4月28日(火) 調査地区 尼崎・西宮・伊丹・川西 コナガのフェロモントラップ調査を始めます! 今年も阪神地区営農振興協議会で病害虫発生予察を開始いたします。フェロモントラップ調査・現地ほ 場調査を実施し情報発信しますのでご活用ください。 この度の現地ほ場調査では、アブラムシ類・ヨトウムシ類・スリップス類等の発生がみられました。兵 庫県全域でヨトウムシ類の発生量が平年並みとなっています。暖かくなるにつれてアブラムシ類、コナ ガ、ハモグリバエ類等の害虫の増加が予想されますので、ほ場内を十分観察し、適切な対策を行ってくだ さい。 調査地点での発生結果と防除対策 品目 ほうれんそう 発生病害虫 調査地点での 発生状況 薬剤名 希釈倍数 使用量 使用時期 使用回数 アブラムシ類 小 スタークル顆粒水溶剤 3000倍 100~300ℓ /10a 収穫3日前 2回以内 アグロスリン乳剤 2000倍 100~300ℓ /10a 収穫21日前 5回以内 プレバソンフロアブル5 2000倍 100~300ℓ /10a 収穫前日 3回以内 収穫14日前 2回以内 収穫前日 2回以内 ヨトウムシ 多 ハスモンヨトウ こまつな 中 アザミウマ類 だいこんな ねぎ 中 ネギハモグリバエ アザミウマ類 シロイチモジヨトウ 中 5000倍 スピノエース顆粒水和剤 100~300ℓ /10a ディアナSC 5000倍 100~300ℓ /10a ※ 同じ成分が含まれている農薬を使った場合、当該農薬の使用可能回数が減ることがあるのでご注意ください ※ 必ず農薬のラベルを確認してから使用するようにしましょう 注目病害虫 ~アブラムシ類が発生しています。ウイルス病に注意しましょう~ 寄生した アブラムシ ウイルス病に感染 〈症状〉 ○新芽や葉の裏に発生し、作物の葉液を吸って加害する。 ○特に群生して発生した場合は、生育が著しく遅れたり、排泄物で 葉が黒く汚れすす病にかかることもある。また、ウイルスに感染 した作物を吸液すると、体内でウイルスを増殖させる。その後、 健全な作物にウイルス病を媒介する。 〈虫の特徴・発生原要因〉 ○体長1~2mm程度と小さいため、よく観察しないと見えにくい。 ○体色は種類によって異なり、薄緑や濃緑、暗褐色、赤、黄色など 様々である。 ○晴天・乾燥が続く環境で多く発生し、春や秋に多く見られる。 ○自然界では卵や幼虫で越冬し、春先から発生するが、施設内では 年間を通して見られる。 〈対策〉 ○作物の窒素含有量が多く、葉色が濃い植物を好む傾向にあるため 適正施肥を心がける。 ○葉裏にかかるよう薬剤散布を丁寧に行う。但し、世代交代が早い ため、ローテーション散布を心掛ける。 JA兵庫六甲のホームページにカラーで掲載させていただいております。 HPアドレス【 http://www.jarokko.or.jp/ 農業情報→極めよう→センターだより→より検索下さい】 お問い合わせはJA兵庫六甲 お近くの営農支援センターまたは 阪神農業改良普及センターまで
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