FAFA-KART RACING TEAM <RACE REPORT> 2015 年 4 月 23~ 23~26 日 CIKCIK-FIA Asia Pacific Championship KF Round1 スポーツランド SUGO 西コース 2 年ぶりの開催となる CIK-FIA Asia Pacific Championship KF Round1(以下、APC)が 4 月 23~26 日宮城県・スポーツ ランド SUGO 西コースにて開催された。FA-KART RACING TEAM は、レギュラーの西村拓真(FA-KART/TM/BS)と、今 回のみ KF クラスに復帰する稲寄速人(FA-KART/VORTEX/BS)が参戦した。 国際格式のレースとあって、レースウィークのスケジュールはいつもの全日本選手権とは異なる。木曜日の午前中に選 手受付と車検が行われ、レースウィークに使用するマテリアルを登録する。今回のレースに使用できるマテリアルはシャー シ 2 台、エンジン 2 機、タイヤはフリープラクティスで 3SET、レースで 2SET の計 5SET となる。無制限に使用できる全日 本選手権よりコストが下げられているのが特徴。 木曜日の午後からフリープラクティスが開始され、西村は地元とあってモチベーションも高く、好タイムを記録。金曜日の フリープラクティスの終了時点では総合で全体の 3 番目。BS 勢ではトップタイムを記録した。稲寄はレースを行ったことが あとはいえ、ハイパワーなエンジンで走る SUGO は初めてで、うまくタイムを縮めることができなかったが、徐々にコースに慣 れていった。 クオリファイングプラクティス クオリファイングプラクティス( 公式予選) ファイングプラクティス(公式予選) 21 台が出走。その半分ずつの 2 グループに分けられての QP。Serise2 に振り分けられた両名。稲寄が先に出て行きタ イムアタックを開始する。西村は少し遅れてコースイン。しかし、西村はマシンに異常を感じ、タイムを出すことなくピットイン。 稲寄は 8LAP を周回し 39.227 でグループ 8 位。総合では 17 位となった。西村は最下位の 21 位。 クオリファイングヒート( クオリファイングヒート(予選ヒート 予選ヒート) ヒート) 21 台で 2 回の予選ヒートを行い、その総合成績でプレファイナルのスターティンググリッドを争う。西村は 1 回目から積 極的なレースを展開し、序盤からどんどんポジションを回復する。11LAP 目には 14 番手まで順位を上げ、その後 13 位の 選手の背後に迫る。しかしファイナルラップ直前の 15 周目、アクシデントになってしまいリタイヤ。2 回目は上位フィニッシ ュを狙ったが、2 周目にエンジントラブルでリタイヤ。稲寄は 1 回目で、一度キャブ調整に苦しみ最下位までポジションを落 としたが、中盤から挽回し 15 位でフィニッシュ。2 回目は思うようにペースが上げられなかったが、他の選手のリタイヤにも 助けられ 17 位フィニッシュとなった。西村は痛い 2 ヒートリタイヤで総合 20 位。稲寄は QP より 1 つポジションを上げて 16 位となった。 プレファイナル ここから長丁場になるレース。プレファイナルは 21 周。稲寄は 16 番手からスタートダッシュを決めオープニングラップで 9 位、2 周目に 8 位、3 周目には 7 位までジャンプアップし、さらに前方の選手を追う。西村もこのヒートから好調で、20 位 から 3 周目に 13 位、4 周目に 11 位、8 周目に 9 位までジャンプアップ。中盤は両名でランデブー走行となった。その後 稲寄はラップタイムも安定しポジションをキープ。一方西村は少しペースダウンし後方からの選手に詰められてしまう。そ れでも射程圏内には入れさせずフィニッシュ。稲寄は 7 位、西村は 8 位となり、ファイナルでの上位進出に期待がかかっ た。 ファイナル いよいよ APC もファイナルヒート迎える。周回数は 31 周。西村はここで抜群のスタートを切り 6 番手でオープニングラッ プを終える。逆に稲寄は集団に飲み込まれ 9 番手にドロップ。それでもすぐに 8 番手に戻りペースアップを図る。しかし、稲 寄は序盤からエンジンのパワー不足を感じており、しきりにキャブレターの調整を繰り返す。西村は序盤から中盤にかけて 前方集団から離されてしまう。しかしレースは長いので、ここで一気にペースを上げるとタイヤを痛めてしまうので我慢の走 行。ペースの上がらない稲寄は 9 周目に 11 位までドロップしていた。その後、12 位に落ちたところでエンジンが息絶えスト ップ。プレファイナルのスピードからであれば上位を十分狙えただけに、悔しいリタイヤとなった。西村は中盤以降、ペース の落ちてきた上位集団に追いついていく。21 周目に 5 位の選手とテールトゥノーズに持ち込むと、23 周目にオーバーテイ クし 5 番手にポジションアップ。さらに 4 番手の選手に迫っていく。すると 27 周目、その選手にトラブルが発生し、労せず 4 番手に浮上。残り 4 周、3 番手の選手には約 3 秒のギャップ。追いつくのは現実的ではなかったが、必死に走りきった西 村は見事 4 位でフィニッシュ。全日本選手権も含めて、KF クラスでのベストリザルトとなった。 西村は今シーズン飛躍の成長を見せており、それが結果につながったことは、次回からの全日本選手権に向けていい 弾みとなった。稲寄は悔しい結果に終わったが、プレファイナルでのスピードは本物であり、なれない環境の中でできるだ けのことを実践し、本人にとっては大きな経験になったであろう。 Driver‘ Driver‘s VOICE No.115 西村拓真 ファイナル 4 位 「今回は 4 位という結果でおえたことに、うれしい反面、問題点もありました。特に決勝は序盤でペースを上げられなかった ことで上位集団に離されてしまい、最終的にその差が響いて表彰台に届かなかったことです。今後はレース序盤からもっ とハイペースで走れるかが課題となります。次回の全日本選手権では表彰台を目指しがんばりたいと思います。」 No.105 稲寄速人 ファイナル リタイヤ 「久しぶりの KF カテゴリーは、ハイグリップタイヤとの組み合わせで、マシンに慣れるのに思った以上に時間がかかってしま いました。日曜日にやっと自分の思い通りの形になり、プレファイナルは 7 位まで上げられ、ファイナルではさらに上位に上 がれる自信がありました。しかし、エンジントラブルでリタイヤとなってしまいました。非常に悔しい結果になりましたが、レー スとしては楽しむことができました。」 原田稔一 チームマネージャー 「今シーズンの西村の成長は目を見張るものがあり、今回それが結果になったことは、今後のレースにつながっていくと思 います。稲寄は久しぶりのトップカテゴリーで苦労したと思うが、最終的にはその実力を発揮できたと思います。今回は技 術的なトラブルが多く出てしまい、ドライバーには申し訳ないと思います。次回からはできる限りトラブルを少なくできるよう、 しっかりと準備していきたい。」
© Copyright 2024 ExpyDoc