浜田和幸の 永田町便り 永田町

浜田和幸の
永田町
永田町便り
第35 号
2015年3月発行 編集 ・ 発行 浜田和幸事務所 URL http://www.hamadakazuyuki.com BLOG http://ameblo.jp/hamada-kazuyuki
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ウクライナ大使招き講演
浜田和幸議員が主催する『第4回国際政治経済セミナー』が2月23日、参議院議員会館講堂で行われ、約200人が聴講
に訪れました。今回のゲストはウクライナ大使のイーホル ・ ハルチェンコ氏と、 同国の中央選管公式オブザーバーも務めた
岡部芳彦 ・ 神戸学院大経済学部准教授。テーマは、 内戦状態が続くウクライナ情勢。直前の15日に独仏の働きかけでロ
シア側との停戦合意が発効したばかりですが、ウクライナ東部では合意後も紛争が続いており、世界中が注目している中で、
今後の同国の行方や日本の国際支援について話し合われました。
ウクライナ情勢について話す (左から) 岡部准教授、 ハルチェンコ大使、 浜田議員
ハルチェンコ大使
内戦の今後に言及
次世代の党の平沼赳夫党首が冒頭
それぞれ独立し、独立国家共同体の構
の祝辞を述べた後、 浜田議員が「困っ
成国として手を取り合ったものの、 エリ
ている時に助けるのが真の友」 と呼び
ツィン氏から政権を引き継いだプーチ
かけ、ハルチェンコ大使を歓迎しました。
ン大統領が、 再びソビエト時代の連邦
同大使は、 「『隣人』 からなぜ攻撃を受
国家を模索していると強調。クリミア半
けるのか。それには歴史的経緯を語ら
島を奪われ、東ウクライナも紛争状態に
なければならない」と述べました。1991
ある中で、 ロシアの領土的野心は今後
年のソ連崩壊後、 ロシアとウクライナは
も多方面に続くことを示唆しました。
イーホル・ハルチェンコ・
ウ ク ラ イ ナ 大 使 2006
年、 駐 英 ウ ク ラ イ ナ 特 命
全権大使。 2013 年から駐
日ウクライナ特命全権大
使。 英語など 4 か国語に
精通。 歴史学博士。
岡部芳彦・神戸学院大学
経 済 学 部 准 教 授 2010
年、 日 本 ウ ク ラ イ ナ 地 域
経済 ・ 文化フォーラム共
同代表。 2014 年、 ウクラ
イナ最高会議選挙公式オ
ブザーバー。
大使 「領土問題 強く主張を」
㊤㊦ウクライナ支援を強く訴える浜田議員
プレゼンに続いて、 大使と岡部
れることかもしれない」 と述べま
准教授、 浜田議員が登壇し、 会
した。 会場からの質問では、 北
場からの質問も交えた鼎談形式
方領土問題についての質問も。
に。岡部准教授は現地からの報
スターリン体制の時代に強制労
告として、ドネツクで大学教員をし
働などにより連れてこられたウク
ていた友人が、 危険を避けるため
ライナ人が北方4島には30%以
政府の指示で50キロ離れた町に
上いると言われるため、 ハルチ
移動しなければならなくなり苦労
ェンコ大使もウクライナ人の関心
しているエピソードを語りました。
が高いことを示しました。大使は
また、 「ドネツクとルガンスクの各
「当時、 ソ連の教科書で北方領
共和国の領土にいる人々が必ずしも親
チェンコ大使は 「政治的にも経済的に
土問題を学んだ。今は日本の立場から
ロシア派を支持しているわけではない」
も支援がほしい状況」と訴え、「ロシアに
もこの問題を見ることができる。領土問
と国民の複雑な心境を明かしました。
は良き隣人に戻ってほしいが、 今はそ
題は強く訴え続けることが大切だ」 と日
日本から求める支援について、 ハル
れが難しい状況で、 次世代に引き継が
本に対してアドバイスしました。
ウイグル支援の質問が報道される
浜田議員が提出した、 中国政府によ
ール ・ ムハメット日本全権代表が事務
る新疆ウイグル自治区での抑圧的な政
所に来訪し、 ツイッターで記念写真を
策に関する質問主意書に対し、 政府は
掲載しました。
2月24日、 「国際社会の普遍的価値で
質問主意書を提出することになった
ある人権、 基本的自由が保障されるこ
のは、 2月4日に世界ウイグル会議ラビ
とが重要と考えており、 新疆ウイグル自
ア ・ カーディル議長が中国国内で悪
治区の人権状況についても関心を持っ
化するウイグル人への弾圧に対し、 支
て注視している」とする答弁書を閣議決
援を求めて来日し、 次世代の党を表敬
定しました。
されたのがきっかけ。トゥール代表は通
「人権状況について注視」 という答弁
訳として同席されました。
内容が一歩踏み込んだ表現として、 時
次世代の党は、 人権に国境がないこ
事通信や産経新聞が報道。その御礼
とを今後も国会の場で訴え続けて参り
にと、 国際ウイグル人権民主財団のトゥ
ます。
写真が掲載されたトゥール代表のツイッター