建設関連5団体の平成28年合同新年賀詞交歓会開く 新たな年に向けて、夢のある魅力ある建設産業の再生へ 関係者約520人が出席し、盛大に開催された「平成28年合同新年賀詞交歓会」 (一社)福岡県建設業協会(岩崎成敏会長)、(一社)福岡県土木組合連合会(古賀義久代 表理事)、福岡県建設関連産業協議会(黒木篤会長)、福岡県建設業協同組合(藤松章二理事 長) 、建設業労働災害防止協会福岡県支部(辻長光支部長)の建設関連5団体主催の「平成2 8年合同新年賀詞交歓会」は7日、福岡市のグランド・ハイアット福岡で開かれた。関係団 体の会員とともに、来賓として国交省九州地方整備局など国関係、福岡県、関係市町、福岡 県議会議員、建設業団体関係者ら約520人が出席、新年のスタートを盛大に祝し、新たな 年に向けて“夢のある魅力ある物づくり産業”への再生を目指し、建設業界の更なる発展と 建設企業の繁栄を祈念した。 賀詞交歓会は、建設関連5団体の団体長紹介に 続き、福岡県建設業協会の岩崎会長が代表あいさ つ。 「これまで建設産業は厳しい経営環境が続く中、 若年技術者の減少に伴う技能労働者の高齢化など 構造的な問題に苦しんできたが、2014年、適 正な利潤の確保をうたった改正品確法を契機に再 生に向けて動き出している。取り組むべき課題は 賃金、労働環境の改善、効果的な教育、女性等の 主催者挨拶の岩崎会長 多様な人材が活躍できる環境整備、建設現場にお ける生産性向上など枚挙にいとまがない。若者に物づくり産業としての建設現場の魅力を伝 え、将来にわたって担い手を確保・育成し、地域の建設業者が社会資本整備の地域の担い手、 また、減災・防災、応急復旧など地域の守り手として、その使命を果たしていかなければい けない」と訴え、 「そのためには、各社の経営が成り立つことが必要であり、若者や女性が技 術、技能を身に付け、誇り・自信・ やりがいを持って仕事ができる夢の ある建設産業を目指し、各事業に積 極的に取り組んでいく」などと新年 にむけての新たな決意を述べた。 来賓あいさつで、小川洋福岡県知 事は、最近の経済や動向にふれた後 「平成24年の九州北部豪雨災害で は皆様に大変迅速に対応していただ いた訳ですが、県の公共土木施設災 害復旧は原形復旧が全て完了、残る 改良復旧も全て事業着手し、8割が 完了している」と感謝し、 「建設業は 主催5団体の代表者紹介 社会資本整備の担い手であり、その重要性がますます高 くなっている。この建設業に多くの若者が将来にわたっ て携わり、魅力ある産業として発展していくことが求め られている。県としては国の予算を最大限活用し、建築 物の耐震化、老朽化している公共インフラの維持管理・ 保全など、公共事業にしっかり取り組んでいきたい、ま た、担い手を中長期的に確保していくために必要な公共 工事設計単価については実勢価格を採用し、引き上げを 来賓挨拶の小川洋福岡県知事 行っている」などと述べ、安全・安心な災害に強い福岡 県づくりへの協力を訴えた。 続いて、国交省九州地方整備局の鈴木弘之局長は「昨年の海外からの観光客は3~4割増 し、年末年始が5割増しで、アジアの中の九州を強く実感した年。経済はアジアを強く意識 し、県外に目を向けた元気な九州、ゲートウェイ九州に取り組 んでいます。その中で、福岡の地域を世界に開かれた地域に、 また、九州の生産性を山の中まで高め、国土の質を高め、競争 力のある地域にしていきたい。また、建設業の担い手の確保・ 育成のために、平準化・生産性向上など、いろいろな取り組み を進めていきたい」 。厚労省福岡労働局の前田芳延局長は「景 気が緩やかに回復し、福岡県内における有効求人倍率も過去最 高であった。建設業が重要な役割を果たしていくためにも労働 環境の改善、人材育成対策の充実を図り、若年労働者に魅力あ 来賓挨拶の鈴木弘之局長 る業界としてアッピールし、女性の採用や職域拡大、管理職登用など、女性活躍の取り組み、 労働災害防止への一層の取り組みをお願いしたい」とあいさつした。 福岡県議会の井上忠敏議長は「次世代の担い手を着実に育成 し、雇用の場をつくり、地域経済の活性化など重要な役割を担 う皆様への期待は大きい。社会資本整備の主役として活躍し、 地域の基幹産業として地域経済を支えるとともに、安全で安心 な地域づくりに大きく貢献することを期待します。県議会とし ても社会資本整備が着実に進むよう努めていく」と挨拶。この あと、原口剣生自由民主党福岡県議団会長の乾杯の音頭で開宴、 乾杯の音頭をとる原口剣生自 由民主党福岡県議団会長 平成28年の新たな年に向けて、建設業界の更なる発展と企業 繁栄を願って、和やかに歓談した。
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