学校長挨拶 - 茨城県立潮来高等学校

学校長挨拶
創立百十周年を迎えて
本校の歴史を詳しくひもときますとその起こりは,明治38年6月に潮来町
民有志によって稲荷山の地に私立の「潮来裁縫学校」が設立されたのが始
まりです。当時、鹿行地区に女子の中等学校がなかったそうです。小学校四
年を卒業して女子に裁縫を中心とした中等教育をいうことで町民が立ちあが
り,30数名の女子生徒による裁縫学校が設立されました。翌々年の明治4
0年7月9日文部大臣により認可された「潮来町立女子技芸学校」が開校さ
れました。校長室には,時の文部大臣牧野伸顕伯爵の自筆の書がありま
す。百年の時を超え本校に脈々と培ったものがあると実感しております。以来
昭和9年に茨城県潮来女子技芸学校,昭和17年に潮来町立潮来高等女
学校,昭和20年に茨城県立潮来高等女学校そして昭和23年茨城県立潮
来高等学校と幾多の校名変更を経て,今年創立110周年を迎える伝統あ
る学校です。
『生徒一人一人を大切にし,個に応じた進路の実現,豊かな心の育成と
学科の特性を生かした教育活動の展開により地域に愛される開かれた学校
づくりを目指す。』の教育方針のもと,教職員一同が一丸となって教育に取り
組んでおり,地域ととも歩み地域に愛される学校を目指しております。本年1
1月14日に『創立百十周年記念式典』が開かれる予定です。この記念事
業の一環により普通教室の冷暖房化のエアコンの設置を行い,生徒たちが
快適な環境で生活できるようになりました。
本校は,「普通科」「商業科」そして「人間科学科」の3学科の構成となっ
ており,この3月には「人間科学科」の第1回の卒業生を社会に送り出すこと
ができました。「人間科学科」については,2年次より「福祉コース」と「フード
デザインコース」の専門コース制を導入し,生徒一人一人のニーズに合わせ
た教育を行っています。
生徒一人一人を大切にし,個々の生徒の進路希望が実現できるよう教
職員一同努力してまいりますので,今後とも御支援そして御協力をお
願いいたします。
平成27年4月1日
茨城県立潮来高等学校長
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菊地
利幸