東京外国語大学募集要項

大学別学年暦・事務手続き
5.東京外国語大学
1)学年暦
4月 6日(月)
4月29日(水)みどりの日
5月28日(木)
7月 3日(金)
7月10日(金)
7月13日(月)
9月30日(水)
10月 2日(金)
10月12日(月)体育の日
11月18日(水)
11月19日(木)~23日(月)
11月24日(火)
12月26日(土)~1月4日(月)
1月 5日(火)
1月 7日(木)
1月 8日(金)
1月15日(金)
1月22日(金)
1月25日(月)
2月24日(水)
2月25日(木)
2015年
春学期授業開始
祝日授業実施日(水曜授業実施)
全学休講(学内競漕大会)
春学期補講日
春学期授業終了
夏学期授業開始
夏学期授業終了
秋学期授業開始
祝日授業実施日(月曜授業実施)
外語祭準備日(全学休講)
外語祭(全学休講)
外語祭後片付け日(全学休講)
年末・年始休業
2016年
授業再開
月曜日の授業実施(木曜日の授業は休講)
秋学期補講日
全学休講
秋学期授業終了
冬学期授業開始
全学休講
第二次学力試験(前期日程)
2)事務手続等
(1)TAC単位互換申請受付日
2014年 4月 1日(水)~ 3日(金)
(2)受講許可学生発表日(学生の所属大学を通して発表)
2014年 4月15日(水)※
※受講許可発表日より前に授業が開始する場合、許可が発表されるまでの期間に限り、可否に係
わらず希望科目を受講できるものとする。
3)事務取扱時間
<担当部課>
教務課
9:00~16:30
(昼休み12:40~13:40)
平日
土・日・祝日
(授業実施日を除く)
休業
4)単位互換履修生証の発行
TAC単位互換履修生のための学生証を発行します。4月16日(木)以降、写真1枚(タテ
1
4㎝×ヨコ3㎝)を教務課窓口に持参し、発行手続きを行ってください。
5)その他
休講の伝達は、HPに掲載します。学外からでも下記アドレスにて確認できます。
https://gakumu-web1.tufs.ac.jp/Board/
※閲覧には ID とパスワードが必要です。教務課窓口に掲示してあります。
教室の変更は Web シラバスに反映されます。授業前に Web シラバスで教室を確認するようにし
てください。
【公共交通機関の運休および台風などによる休講について】
●事故、災害、ストライキ等により、JR 中央線(東京~高尾間)
、京王線が運休した場合には
以下のように対応します。
・午前 6 時半現在において、JR 中央線と京王線がともに運休している場合は、午前中の学部お
よび大学院の授業は全学休講となります。
・午前 10 時現在において、JR 中央線と京王線がともに運休している場合は、午後の学部およ
び大学院の授業は全学休講となります。
・人身事故・車両故障等による一時的な運休(運転見合わせ等を含む)
・遅延の場合は、原則
として平常どおり授業を行います。ただし、その状況により、特別な措置をとることがあり
ます。
●気象庁から大雨警報、大雪警報、暴風警報、暴風雪警報のいずれかの警報が多摩北部または
23 区西部のいずれかで発表された場合には以下のように対応します。
・午前 6 時半現在において、警報が発表中の場合は、午前中の学部および大学院の授業は全学
休講となります。
・午前 10 時現在において、警報が発表中の場合は、午後の学部および大学院の授業は全学休
講となります。
上記以外の場合でも一斉休講になる場合があります。そのような場合は、本学 HP を通じて連絡
されます。
6)受付窓口
東京外国語大学 学務部教務課
所在地
〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
電話
TEL 042-330-5168 FAX 042-330-5170
① 西武多摩川線 多磨駅より徒歩約5分
交通
② 京王電鉄 飛田給駅よりバス約10分
ホームページ http://www.tufs.ac.jp/
2
大学別開講科目案内
5.東京外国語大学
※科目情報、シラバスは変更になる可能性があります。4月以降に本学 Website
(https://gakumu-web1.tufs.ac.jp/portal/Public/Syllabus/SearchMain.aspx)で必ず再度確認
してください。
<東京外国語大学―2015年度「指定科目 1」>
「言語研究入門 B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(An Introduction to Language Studies B)
2単位
春学期
益子 幸江
月曜日 16:00~17:30(5時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
言葉の音を捉える枠組みとして、調音音声学に重点を置き、音声学の基本的知識を習得し、知識を用い
て音声表記できることを目標とする。
2)授業の概要
3
調音音声学について講義を進め、人間の言語活動の中で、音声がどのような役割を持っているかを概観
する。
3)授業計画
第 01 回:授業説明
第 02 回:音声学とはどんな学問分野か
第 03 回:言語音の捉え方:IPA
第 04 回:音声器官
第 05 回:子音の調音(1)
第 06 回:子音の調音(2)
第 07 回:子音の調音(3)
第 08 回:アクティブラーニング 音声表記の練習(1) 授業時の指示に従って、子音の音声表記
を行い、提出する。
第 09 回:母音の調音(1)
第 10 回:母音の調音(2)/副次調音
第 11 回:母音の分類の手がかり(音色以外の)
第 12 回:音の連続と音節
第 13 回:アクティブラーニング 音声表記の練習(2) 授業時の指示に従って、音声表記を行い、
提出する。
第 14 回:音素、最小対、相補分布、異音
第 15 回:音素体系と音韻論
2.成績評価方法
学期末試験と、授業期間中に行う聞き取りテスト、およびアクティブラーニングで提出されたレポー
トにより総合評価する。
学期末試験 65 パーセント、聞き取りテスト 10 パーセント、レポート 25 パーセント。
学期末試験を受けていない場合は単位を出さない。
(病気などやむをえない理由を除いては追試験を行
わない)
3.教科書・参考書
実践音声学入門 / ジョン・カニソン・キャットフォード 著,竹林滋, 設楽優子, 内田洋子 訳, : 大修館書
店, 2006, ISBN:4-469-21306
4.受講上の注意
音声学概論 A の履修希望者はこの授業を先に履修しておくこと。それが不可能な場合は相談にくること。
<東京外国語大学―2015年度「指定科目2」>
「音声学概論 A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Basic Phonetics A)
2単位
秋学期
益子 幸江
月曜日 16:00~17:30(5時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
4
調音音声学に重点を置き、音響音声学,音声生理学,聴覚音声学などの関連諸領域を含めて音声学の基
本的知識を習得する。これらの知識を用いて、ことばの音を音声表記できるようになることを目標とする。
2)授業の概要
人間の言語活動の中で、音声がどのような役割を持っているかを外観する。工学、医学、心理学、言語
教育などの諸分野との接点で調音音声学の枠組みを利用できることを紹介し、ことばのシステムの理解を
深める。
3)授業計画
第 01 回:授業の説明/言語音の捉え方
第 02 回:アクティブラーニング 音声学の枠組みについて、授業中に指示する資料を読み、論点をまと
め、提出する。 詳細は授業時に指示する。
第 03 回:音素体系
第 04 回:二重分節/文字表記と音素表記と音声表記
第 05 回:弁別素性
第 06 回:超分節的要素
第 07 回:アクセント、イントネーション
第 08 回:音声産出のための諸器官の働き 音受聴のための諸器官の働き
第 09 回:アクティブラーニング 音声生理学について、授業中に指示する資料を読んで学び、論点をま
とめ、提出する。 詳細は授業時に指示する。
第 10 回:脳と失語症と音声
第 11 回:音声学とリハビリテーション医学
第 12 回:第2言語学習と音声学(1)
第 13 回:第2言語学習と音声学(2)
第 14 回:動物に「ことば」はあるのか。
「わかる」とは何か。
第 15 回:音声学と音韻論と音響音声学
2.成績評価方法
学期末試験と授業中に行う小テスト、アクティブラーニングのレポートにより総合評価する。学期末試験 60
パーセント、小テスト 10 パーセント、レポート 30 パーセント。
学期末試験を受けていないものは単位を出さない。
(病気などやむを得ない理由を除いては追試験を行わな
い)
3.教科書・参考書
授業中に指示する。
4.受講上の注意
言語研究入門 B(音声学入門)を履修済みであることが必要。
<東京外国語大学―2015年度「指定科目3」>
「言語処理概論 A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Survey of Language Processing A)
2単位
秋学期
佐野 洋
月曜日 16:00~17:30(5時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
5
1)授業の目標
(1) コーパス言語学と言語教育(言語定量分析と言語の定性分析の関係について理解できる)
(2) コーパスの分析方法(言語の定量分析から言語特徴を分析できるようになる)
(3) 用例抽出の方法(用例検索の技法がわかる)
(4) 用例の定性的な分析(用例から言語特徴を把握できるようになる)
2)授業の概要
言語コーパスの定量分析と言語の定性性質の関係を認識し、語学教育への利用方法を実例と実習に基づ
いて学びます。言語教育に応用するための考え方を平行して学習することで、コーパス応用の様々な方法
論を学びます。
3)授業計画
(1) コーパス、コーパス言語学
(2) コーパス言語学と言語教育
(3) コーパスの収集と作成
(4) コーパス言語学と言語教育
(5) 文字データの扱い方(文字コード、テキスト整形)
(6) 用例分析 1(実習、日本語コーパスを使った用例収集)
(7) 用例分析 2(実習、日本語コーパスを使った用例分析)
(8) コーパス分析の限界について(数え上げが困難な事例 1)
(9) コーパス分析の限界について(数え上げが困難な事例 2)
(10) 英語コーパスの利用(語法分析への応用)
(11) 英語コーパスの利用(語法分析への応用。PC を使ったアクティブラーニング)
(12) 学習者コーパスの利用(誤用傾向の調査)
(13) 学習者コーパスの利用(誤用傾向の分析。PC を使ったアクティブラーニング)
(14) 学習者コーパスの利用(誤用傾向と母語の関係)
(15) まとめ
2.成績評価方法
次の得点の累積によって求めます(上限は 100 点)。
積極的な授業参加(発言の回数)
課題への取り組み状況(授業内で課す課題の提出状況と内容評価)
3.教科書・参考書
資料は配付します。
4.受講上の注意
講義では課題を課します。授業での積極的な参加を求めます。
<東京外国語大学―2015年度「指定科目4」>
「言語教育学概論 A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Survey of Language Pedagogy A)
2単位
秋学期
投野 由紀夫 他 リレー講義
木曜日 10:10~11:40(2時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
6
1)授業の目標
英語教育学に関する基礎的な知識を養い、自らの言語学習あるいは言語指導に活かすこと。
2)授業の概要
英語教育学を構成するさまざまな研究領域について、入門レベルの講義を行う。
応用言語学の一分野である英語教育学について、言語教育学・言語能力評価研究・第二言語習得研究の視点
から幅広く紹介する。毎回個別テーマについてリレー講義を行う。
3)授業計画
第 01 回:ガイダンス 言語学習理論の変遷
第 02 回:指導が第二言語習得に及ぼす影響
第 03 回:言語習得・言語喪失・バイリンガリズム
第 04 回:世界と日本の言語能力評価枠組み
第 05 回:言語テストの妥当性と信頼性
第 06 回:言語テストのインパクト
第 07 回:プロジェクト型外国語活動
第 08 回:小学校外国語活動から英語教育へ
第 09 回:中・高等学校における文法指導と言語活動の在り方
第 10 回:英語のメンタルレキシコン
第 11 回:コーパスと第二言語習得
第 12 回:コーパスと外国語学習教材
第 13 回:まとめの課題
第 14 回:アクティブ・ラーニング(1)
第 15 回:アクティブ・ラーニング(2)
2.成績評価方法
期末試験により評価する。
3.教科書・参考書
各担当教員が授業内で指示する。
4.受講上の注意
英語教員志望の学生に対する推奨科目。リレー講義の担当教員が開講する専修専門講義科目・演習科目等を
履修するための前提条件となる基礎科目である。授業内の活動に積極的に参加すること。
<東京外国語大学―2015年度「指定科目5」>
「地域文化概論 B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Survey of Area Cultures B)
2単位
春学期
粟屋 利江 他 リレー講義
木曜日 12:40~14:10(3時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
アジア・アフリカの文化・社会の諸相を捉える視座と方法に関して理解を深めることを目指す。
2)授業の概要
アジア・アフリカ諸地域を専門とする教員によって、当該地域に特徴的にみられる文化・社会の諸相につい
7
て解説する。対象地域は西アジア、東南アジア、中央アジア、南アジア、日本となる。
3)授業計画
第 01 回:オリエンテーション:地域文化の捉え方、アジア・アフリカ地域の文化社会の概要(担当:
粟屋利江)
第 02 回:重ねの美学―日本文化の特質 (担当:柴田勝二)
第 03 回:中国古典演劇の世界 (担当:川島郁夫)
第 04 回:東南アジアに広まった古代インドの文化―ラーマーヤナ物語を例として (担当:青山亨)
第 05 回:東南アジアの文学を通してみた現代の社会と文化 (担当:岡田知子)
第 06 回:文化人類学研究からみる東南アジア (担当:土佐桂子)
第 07 回:文化の歴史が何でも分かるーインドの文献案内:古代~中世 (担当:水野善文)
第 08 回:南アジアにおけるジェンダーを考える (担当:粟屋利江)
第 09 回:モンゴル文学史概説 (担当:岡田和行)
第 10 回:イスラーム思想と文学 (担当:藤井守男)
第 11 回:ペルシア文学概論 (担当:佐々木あや乃)
第 12 回:宗教から見るアラブ世界 (担当:八木久美子)
第 13 回:オスマン文化の諸相 (担当:林佳世子)
第 14 回:アクティブラーニング
第 15 回:アクティブラーニング
2.成績評価方法
毎回のレスポンスシートの提出と内容によって評価する。
3.受講上の注意
講義全体に関しての質問はコーディネーターに、各講義に関する質問は当該教員に尋ねる。
<東京外国語大学―2015年度「指定科目6」>
「地域文化概論 A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Survey of Area Cultures A)
2単位
秋学期
加藤 雄二 他 リレー講義
水曜日 12:40~14:10(3時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
全 15 回の授業を受けることにより、受講者は、専修科目の授業に先駆けて、言語文化学部総合文化コ
ースで教授されるヨーロッパ・アメリカ地域の文化に関する研究の一端に触れ、そのエッセンスにあたる
ものを全般にわたって把握することが可能となります。自分が専門とする地域のみならず、それ以外の
様々な地域文化について学ぶことを通じて「文化」に対する視野を広げ、3 年次以降の専門的研究のため
の基礎を築くことが到達目標です。
2)授業の概要
1 年次 2 学期、2 年次 1 学期に導入科目「総合文化研究入門」を履修し終えた 2 年生対象の授業です。
ヨーロッパとアメリカの各地域文化に関して、各回 1 名の担当者が、リレー形式で講義を行います。
地域文化研究の方法と理論を踏まえ、各地域、各時代の特質に則した具体的事例を取りあげつつ、多
様な研究の可能性を明らかにします。予定されている各回のテーマならびに担当者は「授業の計画」を
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参照してください(題目とその順序、担当者について変更が生じる場合があります)
。
3)授業計画
第 01 回:地域文化概論序説:加藤雄二
第 02 回:ヨーロッパ文化の源流としてのギリシア・ローマ文化:岩崎務
第 03 回:北西ヨーロッパ地域文化論:鈴木聡
第 04 回:北アメリカ地域文化論:加藤雄二
第 05 回:中央ヨーロッパ地域文化論(ドイツ 1)
:山口裕之
第 06 回:中央ヨーロッパ地域文化論(ドイツ 2)
:西岡あかね
第 07 回:西南ヨーロッパ地域文化論(フランス 1)
:松浦寿夫
第 08 回:西南ヨーロッパ地域文化論(フランス 2)
:博多かおる
第 09 回:西南ヨーロッパ地域文化論(イタリア)
:林和宏
第 10 回:ラテンアメリカ地域文化論(スペイン語圏)
:久野量一
第 11 回:ラテンアメリカ地域文化論(ポルトガル語圏)
:武田千香
第 12 回:ロシア地域文化論(ロシア 1)
:沼野恭子
第 13 回:ロシア地域文化論(ロシア 2)
:前田和泉
2.成績評価方法
受講者は、各回の終わりに簡単なレスポンス・シートを提出します。授業の理解度に応じた得点を集
計し、最終的な評価とします。
3.教科書・参考書
全体に共通する教科書は指定しませんが、随時紹介される参考文献に親しむことが必要となります。
4.受講上の注意
受講者は、従前の自己の関心領域にとどまらない広汎な知識を身につけ、柔軟な感性を育むよう努めてくだ
さい。アクティヴ・ラーニングについては、授業で具体的な内容・トピックを指示します。
<東京外国語大学―2015年度「指定科目7」>
「平和・紛争論 A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Peace and Conflict Studies A)
2単位
春学期
篠田 英朗
木曜日 14:20~15:50(4時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
国際協力の観点から、紛争解決の考え方と様々な事例について理解する視点を養う。国際社会の紛争
努力に関する考え方や仕組みが理解できるようになる。
2)授業の概要
国際協力に関心を持つ学生を対象として想定しつつ、国際協力の様々な場面で役立つ紛争解決の理論と
実践について理解を深める。国際協力への問題関心を持ちながら、紛争解決の理論や事例を一つ一つ分析
する。
3)授業計画
毎回、国際協力と関連が深い、紛争解決の主要な問題群をテーマにして、講義を提供する。
第 1 回:紛争とは何か
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第 2 回:紛争解決の考え方
第 3 回:紛争対応の方法論
第 4 回:紛争分析の道具
第 5 回:紛争分析の理論
第 6 回:国際紛争の理論
第 7 回:紛争解決と国際社会の歴史
第 8 回:紛争解決と現代国際社会
第 9 回:紛争解決と国際平和活動(アクティブラーニング)
第 10 回:紛争解決の事例:アジア
第 11 回:紛争解決の事例:中東
第 12 回:紛争解決の事例:アフリカ
第 13 回:紛争解決の事例:欧州
第 14 回:紛争解決の事例:中南米(アクティブラーニング)
第 15 回:試験
2.成績評価方法
出席と試験によって評価する。
3.教科書・参考書
平和構築入門/篠田英朗:ちくま新書,2013, ISBN:4480067418
篠田英朗『平和構築と法の支配:国際平和活動の理論的・機能的分析』
(創文社、2003 年)
、篠田英朗『国際
社会の秩序」
(東京大学出版会、2007 年)
、篠田英朗『
「国家主権」という思想』
(勁草書房、2012 年)
<東京外国語大学―2015年度「指定科目8」>
「中東地域研究 A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Middle Eastern Studies A)
2単位
春学期
青山 弘之
金曜日 12:40~14:10(3時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
現代アラブ世界は、アラブ・イスラエル紛争、湾岸危機・戦争、イラク戦争、
「アラブの春」
、アル=カ
ーイダに代表される急進的なイスラーム主義勢力の台頭など、さまざまな問題のなかにその身を置いて
おり、そこでの政治や思想・イデオロギーは常に多くの関心を集めている。だが、メディアやアカデミ
アにおけるアラブ世界観のなかには、現地で起きている事象のすべてをイスラーム教と結びつけようと
する「逆立ちしたイスラーム原理主義」や、
「テロリズム」と結びつけようとする「誇張された対テロ戦
争」擁護論によって彩られているものが少なくない。本講義は、近現代アラブ世界の政治に少なからぬ
影響を及ぼした思想・イデオロギーを理解することで、こうした偏向した視点に疑義を呈することをめ
ざす。
2)授業の概要
講義内容は、受講者の問題意識を最大限に踏まえて構成していく予定であるが、主に以下のテーマを順
次論じる予定である。
3)授業計画
10
第 01 回:ガイダンス
第 02 回:基本概念の整理:イスラーム教 1
第 03 回:基本概念の整理:イスラーム教 2
第 04 回:イスラーム改革主義:ジャマールッディーン・アフガーニー1
第 05 回:イスラーム改革主義:ジャマールッディーン・アフガーニー2
第 06 回:イスラーム改革主義:ムハンマド・アブドゥフ 1
第 07 回:イスラーム改革主義:ムハンマド・アブドゥフ 2
第 08 回:イスラーム改革主義の「転覆」
(inqilab)
:ムハンマド・ラシード・リダー1
第 09 回:イスラーム改革主義の「転覆」
(inqilab)
:ムハンマド・ラシード・リダー2
第 10 回:政治的イスラーム:ハサン・バンナー、ムスタファー・スィバーイー1
第 11 回:政治的イスラーム:ハサン・バンナー、ムスタファー・スィバーイー2
第 12 回:政治的イスラーム:ハサン・バンナー、ムスタファー・スィバーイー3
第 13 回:クトビスム:サイイド・クトゥブ 1
第 14 回:クトビスム:サイイド・クトゥブ 2
第 15 回:まとめ
2.成績評価方法
出席状況およびリポート提出(学期末)をもとに総合的に評価する。
3.教科書・参考書
講義の内容に関連した参考文献については、講義中に指示し、書店等で販売されているものやネット上で DL
可能なものに関しては学生個人が購入・収集。それ以外のものはプリントにて配布する。
4.受講上の注意
後期に開講される「近現代東アラブの政治思想・政治運動 2」と併せて受講することが望ましい。アラブ世
界の近現代史だけでなく、時事問題(アラブ・イスラエル紛争、イラク問題、レバノン問題など)に関心のあ
る学生の受講を歓迎する。
<東京外国語大学―2015年度「指定科目9」>
「中東地域研究 B2」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Middle Eastern Studies B2)
2単位
秋学期
青山 弘之
金曜日 12:40~14:10(3時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
現代アラブ世界は、アラブ・イスラエル紛争、湾岸危機・戦争、イラク戦争、
「アラブの春」
、アル=カー
イダに代表される急進的なイスラーム主義勢力の台頭など、さまざまな問題のなかにその身を置いており、
そこでの政治や思想・イデオロギーは常に多くの関心を集めている。だが、メディアやアカデミアにおける
アラブ世界観のなかには、現地で起きている事象のすべてをイスラーム教と結びつけようとする「逆立ちし
たイスラーム原理主義」や、
「テロリズム」と結びつけようとする「誇張された対テロ戦争」擁護論によっ
て彩られているものが少なくない。本講義は、近現代アラブ世界の政治に少なからぬ影響を及ぼした思想・
イデオロギーを理解することで、こうした偏向した視点に疑義を呈することをめざす。
2)授業の概要
11
講義内容は、受講者の問題意識を最大限に踏まえて構成していく予定であるが、主に以下のテーマを順次論
じる予定である。
3)授業計画
第 01 回:ガイダンス
第 02 回:基本概念の整理:民族論 1
第 03 回:基本概念の整理:民族論 2
第 04 回:アラブ文芸復興:ブトルス・ブスターニー、ナースィーフ・ヤーズジー
第 05 回:民族主義の理論化とイデオロギー化:サーティウ・フサリー
第 06 回:民族主義の理論化とイデオロギー化:アントゥーン・サアーダ
第 07 回:アラブ・バアス主義:ザキー・アルスィーズィー1
第 08 回:アラブ・バアス主義:ザキー・アルスィーズィー2
第 09 回:アラブ・バアス主義:ワヒーブ・ガーニム、ミシェル・アフラク 1
第 10 回:アラブ・バアス主義:ワヒーブ・ガーニム、ミシェル・アフラク 2
第 11 回:アラブ・バアス主義:ワヒーブ・ガーニム、ミシェル・アフラク 3
第 12 回:アラブ・バアス主義:ヤースィーン・ハーフィズ、ハーフィズ・アサド 1
第 13 回:アラブ・バアス主義:ヤースィーン・ハーフィズ、ハーフィズ・アサド 2
第 14 回:アラブ・バアス主義:ヤースィーン・ハーフィズ、ハーフィズ・アサド 3
第15回:まとめ
2.成績評価方法
出席状況およびリポート提出(学期末)をもとに総合的に評価する。
3.教科書・参考書
講義の内容に関連した参考文献については、講義中に指示し、書店等で販売されているものやネット上で DL
可能なものに関しては学生個人が購入・収集。それ以外のものはプリントにて配布する。
4.受講上の注意
前期に開講される「近現代東アラブの政治思想・政治運動 2」と併せて受講することが望ましい。
アラブ世界の近現代史だけでなく、時事問題(アラブ・イスラエル紛争、イラク問題、レバノン問題など)
に関心のある学生の受講を歓迎する
<東京外国語大学―2015年度「指定科目10」>
「哲学・社会思想 A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Philosophy and Social Thought A)
2単位
春学期
丸山 文隆
月曜日 14:20~15:50(4時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
思想史、哲学史、キリスト教史の大きな流れと枠組みを、いくつかの適切な論点を手掛かりにして、幅
広く習得させる。
2)授業の概要
近現代社会を理解する際の鍵となる社会的無意識、集合的心性、集合的記憶という問題に焦点を絞りな
がら、近現代思想史のなかの思想的、倫理的、神学的アポリアについて考察する。A では、とくに概念史
12
的、理念史的な考察に重点をおく。
3)授業計画
第一回
なぜ思想史において、記憶や想起が問題になるのか
第二回
記憶の集合的特性と二十世紀におけるふたつの記憶論上の断絶
第三回
記憶と想起の概念史、表象史
第四回
キリスト教神学のなかでの記憶と想起の問題
第五回
ルネッサンスの思想と記憶術論
第六回
アクティヴ・ラーニング 1=ルネッサンスの記憶術論についての指定する論文を読んでレポ
ートする。
第七回
ドイツ観念論における記憶と想起の問題
第八回
ベルクソンの記憶概念から集合的記憶の問いまで
第九回
『記憶の場』論と歴史学や歴史意識の諸問題
第十回
記憶の場の陥穽と東アジアの事例
第十一回 想起の空間論、あるいは想起の二類型
第十二回 アクティヴ・ラーニング 2=『東アジアの記憶の場』の一部を読んでレポートする。
第十三回 ベンヤミンの哀悼的想起の問題――和解と贖いの差異
第十四回 精神分析と記憶論――哀悼とメランコリー
第十五回 記憶と想起についての総括
定期試験
試験は行わないが、授業の内容に基づいた 4000 字のレポートを課す。
2.成績評価方法
講義への出席の度合いと、学期末に提出させるレポートの成績によって、公正に評価する。
3.受講上の注意
この講義は、後期の同じ時間帯に開講される「歴史にとって記憶の問題とは何かⅡ」へと接続しています。
授業は、この二つをまとめて履修することで、はじめて統一した像が提示されるように組み立てられています
から、二つを連続して受講することを勧めます。
<東京外国語大学―2015年度「指定科目11」>
「哲学・社会思想 B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(Philosophy and Social Thought B)
2単位
秋学期
丸山 文隆
月曜日 14:20~15:50(4時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
授思想史、哲学史、キリスト教史の大きな流れと枠組みを、適切な論点を手掛かりにして、幅広く習得さ
せる。
2)授業の概要
既存の政治や社会に関するあらゆる論点を網羅し読解し位置づけなおすことで、
「政治的なるもの」に
関わる問題全般の見通しを与えるとともに、その概念を切り口とした政治思想史を提示します。
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3)授業計画
第一回
哲学・社会思想 A の到達点と問題の再設定
第二回
「ドイツ歴史家論争」と歴史のなかの倫理性
第三回
コミュニケーション的記憶と文化的記憶
第四回
歴史、物語、記憶――歴史叙述とメタヒストリー論の意味
第五回
トラウマ理論の最前線
第六回
「虚偽の記憶」問題の心理学的意味、倫理学的意味
第七回
記憶と想起の次元――「忘却の穴」論争とはなんだったのか。
第八回
電脳の記憶とメモリー――テクノロジーの思想
第九回
物の記憶と記憶の形――「語りえないもの」の倫理学
第十回
記念碑と対抗的記念碑――ヴァナキュラーな記憶の形
第十一回 表象の歴史修正主義
第十二回 記憶の哲学と記憶の倫理学
第十三回 総括の試み――《記憶論的転回》以後の歴史意識と文化的記憶。
上記に加えて、アクティヴ・ラーニングとして、2回にわたって課題を課し、講義の主題に関する自立
研究を行う。
定期試験 とくに試験は行わないが、学期末に授業の内容に基づいた 4000 字のレポートを課す。
2.成績評価方法
講義への出席の度合いと、学期末に提出させるレポートの成績によって、公正に評価する。
3.受講上の注意
この講義は、前期の同じ時間帯に開講される「政治的なるものの再定義のためにⅠ」から接続しています。
授業は、この二つをまとめて履修することで、はじめて統一した像が提示されるように組み立てられています
から、二つを連続して受講することを勧めます。
教職課程認定上の教科に関する科目(中学校 社会)の「哲学、倫理学、宗教学」に該当します。
<東京外国語大学―2015年度「指定科目12」>
「世界の文化 A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(World Cultures A)
2単位
春学期
吉本 秀之 他 リレー講義
木曜日 16:00~17:30(5時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
グローバル化時代における≪表象文化≫の意味について理解を深める。 ラテン・アメリカ世界の表象文
化、アメリカの表象文化、ロシアの表象文化、SFとジェンダー、イタリアの現代表象文化について、個別
の事例を紹介し、世界の表象文化の現在について、理解を深めてもらいます。
2)授業の概要
リレー講義。担当教員が3回ずつ、当該テーマに関する新鮮な講義を行います。
3)授業計画
グローバル化時代における表象とは何か?表象はどのようにして地域や国家を越境し、新しい次元の
表象を獲得できるのか? 芸術、文化、建築などのさまざまなジャンルを通して、グローバリゼーショ
14
ンの意味の多様性を考える。講師としては主として現在日本の諸文化シーンの第一線で活躍する方々を
招く。
担当は、以下の講師である。久野量一(本学准教授)
、 都甲幸治(早稲田大学)
、小谷真理(SF&ジェ
ンダー評論)
、沼野恭子(本学教授)
第1回 イントロダクション(吉本秀之)
第2回 久野量一(ラテン・アメリカ1)
第3回 久野量一(ラテン・アメリカ2)
第4回 久野量一(ラテン・アメリカ3)
第5回 都甲幸治(アメリカの表象文化1)
第6回 都甲幸治(アメリカの表象文化2)
第7回 都甲幸治(アメリカの表象文化3)
第8回 小谷真理(SF&ジェンダーを巡る表象文化1)
第9回 小谷真理(SF&ジェンダーを巡る表象文化2)
第10回 小谷真理(SF&ジェンダーを巡る表象文化3)
第11回 沼野恭子(ロシアの表象文化1)
第12回 沼野恭子(ロシアの表象文化1)
第13回 沼野恭子(ロシアの表象文化1)
第14回 能動学習
第15回 期末レポート作成&提出
2.成績評価方法
1回毎の出席票(レスポンスシート)50%+期末レポート50%
3.教科書・参考書
必要な情報は、授業中に配布文書または板書、書画カメラ等々で連絡します。
4.受講上の注意
教員の指示に従い、予習と復習を行うこと。例年、特別シンポジウム、特別講演、等々、国内外で活躍され
ている方々に、お話いただく機会を設けています。今年度も、新鮮な企画を準備しています。ご期待下さい。
(能動学習の内容については、初回に指示します。
)
<東京外国語学―2015年度「指定科目13」>
「世界の文化 B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(World Cultures B)
2単位
秋学期
吉本 秀之 他 リレー講義
木曜日 16:00~17:30(5時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
グローバル化時代における≪表象文化≫の意味について理解を深める。
2)授業の概要
リレー講義。担当教員が3回ずつ、当該テーマに関する新鮮な講義を行います。
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3)授業計画
グローバル化時代における表象とは何か?表象はどのようにして地域や国家を越境し、新しい次元の
表象を獲得できるのか?芸術、文化、建築などのさまざまなジャンルを通して、グローバリゼーション
の意味の多様性を考える。講師としては主として現在日本の諸文化シーンの第一線で活躍する方々を招
く。
担当は、以下の講師である。鎌倉英也(NHK プロデューサー)
、福嶋伸洋(共立女子大学)
、 柳原孝敦
(東京大学)
、吉本秀之(本学教授)
第1回 鎌倉英也(ドキュメンタリー制作の現場から1)
第2回 鎌倉英也(ドキュメンタリー制作の現場から2)
第3回 鎌倉英也(ドキュメンタリー制作の現場から3)
第4回 吉本秀之(原子力と核の表象1)
第5回 吉本秀之(原子力と核の表象2)
第6回 吉本秀之(原子力と核の表象3)
第7回 福嶋伸洋(サウダーヂの詩)
第8回 福嶋伸洋(サウダーヂの小説)
第9回 福嶋伸洋(都市とサウダーヂ)
第10回 能動学習(1)
第11回 柳原孝敦(現代世界の表象1)
第12回 柳原孝敦(現代世界の表象2)
第13回 能動学習(2)
第14回 柳原孝敦(現代世界の表象3)
第15回 期末レポート作成&提出
2.成績評価方法
1回毎の出席票(レスポンスシート)50%+期末レポート50%
3.教科書・参考書
必要な情報は、授業中に配布文書または板書、書画カメラ等々で連絡します。
4.受講上の注意
教員の指示に従い、予習と復習を行うこと。例年、特別シンポジウム、特別講演、等々、国内外で活躍され
ている方々に、お話いただく機会を設けています。今年度も、新鮮な企画を準備しています。ご期待下さい。
(能動学習の内容については、授業の際に指示します。
)
<東京外国語大学―2015年度「指定科目14」>
「ことばの不思議 A」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(The Wonder of Language A)
2単位
春学期
川村 大
月曜日 10:10~11:40(2時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
本学の学生であれば、専攻語の地域で日本語教育の仕事に携わることもまれではない。また、仕事として
ではなくとも日本語について質問を受けることもよくあるであろう。しかし、日本語の母語話者であって
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も、そのしくみについては何も知らないのが普通である。この講義は、日本語の各分野を概観し、日本語
学の基礎知識を身につけることを目的とする。
2)授業の概要
日本語の各分野を概観し、日本語学の基礎知識を身につけることを目的とした講義を行なう。秋学期の
「日本語学入門2」と合わせてまとまった概説になる。
「2」で取り上げるテーマは下記の通りである。
語彙、語彙史、文法、文法史、方言・位相
本学の学生の特性に配慮し、講義に当たっては他言語との対照を随時取り入れる予定である。
3)授業計画
第 01 回:概要の説明、総論
第 02 回:音声・音韻1 基本的な諸概念
第 03 回:音声・音韻2 現代語の音声学的諸特徴
第 04 回:音声・音韻3 現代語の音素
第 05 回:音声・音韻4 アクセント
第 06 回:文字1 表記概説 漢字
第 07 回:文字2 仮名 ローマ字
第 08 回:アクティブラーニング(1)
:第 2 回~第 7 回のうち、3~4 回程度、1 回 20~30 分を要する
程度の作業課題を課す。詳細は授業時に説明。
第 09 回:音韻史1 基本概念 上代の音韻(上代特殊仮名遣)母音の変遷
第 10 回:音韻史2 子音の変遷、音配列上の諸傾向
第 11 回:音韻史3 語結合上の諸現象
第 12 回:表記史1 表記体 仮名遣史(定家仮名遣)
第 13 回:表記史2 仮名遣史(契沖仮名遣、現代仮名遣
第 14 回:アクティブラーニング(2)
:第 9 回~第 13 回のうち、3~4 回程度、1 回 20~30 分を要する
程度の作業課題を課す。詳細は授業時に説明。
第 15 回:理解度の確認
2.成績評価方法
アクティブラーニングの提出物(10~20%程度)と、最終回に実施する理解度の確認(80~90%程度)による。
詳細は初回授業時に説明する。
3.教科書・参考書
改訂版 日本語要説 / 工藤浩ほか : ひつじ書房, 2009, ISBN:9784894764682
ほかに適宜配布資料を用意する。参考文献は授業中に随時指示する。
4.受講上の注意
(1)本講義は半期完結であるが、
「1」
「2」両方聴講して一つのまとまった概説になる。
「2」も履修するこ
とを強く勧める。
(2)日本語・日本地域専攻の学生は、本講義で取り上げる内容の相当部分を地域言語「日本語Ⅰ・Ⅱ」で勉強
するので、必ずしも履修する必要はないが、自分の学んだ内容の全体像を知るためには本講義が有用である、
ただし、日本人学生は2年次以降、外国人学生は3年次以降の履修を強く勧める。
(3)上記シラバスは 1 月末日時点のものである。出席者の構成や授業の進度等によって適宜変更する場合があ
る。
(4)初回(4月6日)に日程や評価法の詳細について説明する。履修を考えている人は必ず出席すること。
<東京外国語大学―2015年度「指定科目15」>
「ことばの不思議 B」
科目名
(The Wonder of Language B)
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単位数
期
担当教員
授業時間
教室
2単位
秋学期
川村 大
月曜日 10:10~11:40(2時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
本学の学生であれば、専攻語の地域で日本語教育の仕事に携わることもまれではない。また、仕事とし
てではなくとも日本語について質問を受けることもよくあるであろう。しかし、日本語の母語話者であ
っても、そのしくみについては何も知らないのが普通である。この講義は、日本語の各分野を概観し、
日本語学の基礎知識を身につけることを目的とする。
2)授業の概要
日本語の各分野を概観し、日本語学の基礎知識を身につけることを目的とした講義を行なう。春学期の
「日本語学入門1」と合わせてまとまった概説になる。
「1」で取り上げるテーマは下記の通りである。
総論、音声・音韻、音韻史、文字・表記、表記史
本学の学生の特性に配慮し、講義に当たっては他言語との対照を随時取り入れる予定である。
3)授業計画
第 01 回:概要の説明 語彙1(基本概念 単語の意味)
第 02 回:語彙2(単語の形式)
第 03 回:語彙3(語種 語構成 位相)
第 04 回:語彙史1(語彙史研究の概要 計量的研究 部分的体系研究)
第 05 回:語彙史2(語構成 語形変化 語義変化 位相)
第 06 回:アクティブラーニング(1)
:第 1 回~第 5 回のうち、3~4 回程度、1 回 20~30 分を要する
程度の作業課題を課す。詳細は授業時に説明。
第 07 回:文法1(文法研究の概要 基本単位 形態論)
第 08 回:文法2(品詞 文の種類)
第 09 回:文法3(文の成分 述語の文法カテゴリー 従属節)
第 10 回:文法史1(用言の活用をめぐる変化)
第 11 回:文法史2(用言活用形の構文的役割 格 述語の文法カテゴリー)
第 12 回:文法史3(係り結び 副助詞 複文 準体句)
第 13 回:方言
第 14 回:アクティブラーニング(2)
:第 7 回~第 13 回のうち、3~4 回程度、1 回 20~30 分を要する
程度の作業課題を課す。詳細は授業時に説明。
第 15 回:理解度の確認
2.成績評価方法
アクティブラーニングの提出物(10~20%程度)と、最終回に実施する理解度の確認(80~90%程度)による。
詳細は開講時に説明する。
3.教科書・参考書
改訂版 日本語要説/工藤浩ほか:ひつじ,2009, ISBN:9784894764682
ほかに適宜配布資料を用意する。参考文献は授業中に随時指示する。
4.受講上の注意
(1)本講義は半期完結であるが、
「1」
「2」両方聴講して一つのまとまった概説になる。
「2」も履修するこ
とを強く勧める。
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(2)日本語・日本地域専攻の学生は、本講義で取り上げる内容の相当部分を地域言語「日本語Ⅰ・Ⅱ」で勉
強するので、必ずしも本講義を履修する必要はないが、自分学んだことの全体像を知るためには本講義が有用
である。ただし、日本人学生は2年次以降、外国人学生は3年次以降の履修を強く勧める。
(3)上記シラバスは 1 月末日時点のものである。出席者の構成や授業の進度等によって適宜変更する場合が
ある。
(4)初日(10 月 5 日)に日程や評価法の詳細について説明するので、履修を考えている人は必ず出席するこ
と。
<東京外国語大学―2015年度「指定科目16」>
「世界の文化 B」
科目名
単位数
期
担当教員
授業時間
教室
(World Cultures A)
2単位
秋学期
丹羽 泉 他 リレー講義
水曜日 12:40~14:10(3時限)
4月1日以降に発表します
1.講義要項
1)授業の目標
私たちを取り巻く現代の社会を、宗教現象を軸に据えて、さまざまな観点から考察していく。宗教と社会
をめぐる問題について、自分自身との関わりの中でまとまりのある理解と認識を得ることが目標である。
2)授業の概要
人は、さまざまに価値づけられ、色付けられた仕方で表象された世界像の中に自らを定位し、生を営ん
でいる。宗教はこのような意味の秩序の場においてヒトをさまざまな様式で結びつけ、また排除する力と
しても作用する。宗教および宗教に関連する事象は、政治・経済・法の領域において、また民族や人種間
の葛藤、ジェンダーを規定する力として、またファッション、風俗、カウンターカルチャーといった社会
事象に至るまで、宗教的問題の領域は、さまざまな形で姿を現している。現代社会と宗教の諸問題につい
て、宗教学の分野で活躍するさまざまな分野の専門家がリレー形式で行う。
3)授業計画
毎回のサブテーマと担当講師は、以下の通り。
1)宗教を考える
丹羽
2)靖国問題と東アジア~日本の政教分離問題(1)
丹羽
3)靖国問題と東アジア~日本の政教分離問題(2)
丹羽
4)上座仏教社会における宗教(1)
土佐
5)上座仏教社会における宗教(2)
土佐
6)現代社会と神話
平藤
7)現代社会と神話、神道
平藤
8)ルルド巡礼の現場で模索される社会的紐帯の姿(1) 寺戸
9)ルルド巡礼の現場で模索される社会的紐帯の姿(2) 寺戸
10)日本宗教思想と近代日本社会(1)
冨澤
11)日本宗教思想と近代日本社会(2)
冨澤
12)宗教とジェンダーをめぐる議論の現在(1)
薄井
13)宗教とジェンダーをめぐる議論の現在(2)
薄井
14)アクティブ・ラーニング(1) 授業で指示した課題について文献サーベイを行う。
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15) アクティブ・ラーニング(2) 授業で指示した課題について文献サーベイを行う。
2.成績評価方法
サブテーマごとのレポート(6本)および学期末の論述試験によって評価する。レポート 40%、試験 60%。
3.教科書・参考書
教室で適宜指示する。
4.受講上の注意
初回の授業時に講義の日程を配布するが、変更されることがあるので、掲示板等で確認すること。
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