2011 年度 竹集成材を用いた Pico-EV の開発

2011 年度 竹集成材を用いた Pico-EV の開発
1
40
P
Beam theory
0.5
E *=8GPa
E *=PL3 /(3ymax I )
0
0
100
200
300
400
Measurement point , xa[mm]
最大破断点
P
500
600 700
Bending moment , M [N-m]
Non dimensional
bending deflection ,
現在、世界中で地球環境問題が大きな課題となっており、化学資源から天然資源への転換が望
まれていることから、天然繊維の利用が進みつつある。本研究では、建築資材の一部として使用
されている竹集成材を用いて Pico‐EV 大会の参加を目的とし、Pico-EV のフレームを工学的に
検討して製作する。
σ *=30MPa
a
20
σ * = Mb / Z
最小破断点
b
c
d
P
e
Fig.1 Bending deflection
f
0
0
片持ち曲げ実験より、平均値は 11.5GPa とな
り、許容値は安全側を見て 8GPa とした。
50
100
150
Bending diflection , y [mm]
Fig.2 Bending moment vs. bending deflection
両端支持はり実験より平均値は 72.6MPa となり
許容値は安全側を見て、30MPa とした。
Fig.4 積層材
Fig.3 フレーム図
フレームの幅方向の剛性を確保するバルクヘッ
ドは、力が 3 方向より作用するためクロスプライ
積層とした。
フレーム寸法は全長 1250mm、全幅 460mm、
ホイルベース 690mm、部品点数は可能な限り少
なくした結果、16 点となった。
Fig.5 はめ込み接合
部材同士の接合は金属部品を抑え、部材同士を
接着固定、または勘合しピンを差込固定した。
Fig.6 竹集成材を用いて完成した Pico-EV
完成した Pico-EV は車体重量 12kg、静的たわみは
1mm 程度であった