Photos by Kaori Nishida オピニオン Augusto Grillo アウグスト・グリッロ CEO of the Villa Tosca Design Management Centre Group ヴィッラ・トスカ・デザインマネジメントセンター・グループ CEO 1993年ミラノに戦略的デザインのためのリサーチセンターとして設 立されたヴィッラ・トスカ・デザインマネジメントセンター。その設立者 にして現CEOであるアウグスト・グリッロ氏は、自らをデザインフィロ ソファーと位置付け、独自性溢れるデザイン活動を行ってきた。その 活動の核となるのが「美」である。かつて地元の市長も務めるなど、多 様な活動を続ける氏が考える美とデザインとは? 3月に東京で開催さ れたライティングフェア会場に氏を訪ねた。 Villa Tosca Design Management Centre was established in Milan in 1993 as a research center for strategic design. Its founder and present CEO Augusto Grillo, who describes himself as a “design philosopher,” has carried out some very distinctive design work to date, the core of which is “aesthetics.” We met up with Grillo—who continues to participate in diverse activities and even served as a city mayor—at a lighting fair held in Tokyo in March, and asked him about his views on aesthetics and design. 069 「美」はとても複雑なもの。だから常に考え続ける。 デザインフィロソファーとは? ー自らを「デザインフィロソファー」と名乗っておられ ます。 ものの色や形、素材を考えるデザインではな の。しかし、2つのファクターで壊すと、波紋が のです。結果的にそれが製品開発に方向性を与 第二の層はわれわれ人間が五感で捉える世 も、歯ざわり、舌ざわりも大事ですよね。それに 2つできてエネルギー同士がぶつかって、そこ えていくはずです。いきなり「売れる製品をデ 界で、そこにもルールがある。私がこの本で理 文化という観点も入れれば六 感で感じるもの に線ができる。つまり1は点で、2は線で、3は ザインするために次はどうすべきか」という考 論としているのは、赤ん坊がお母さんのおっぱ かもしれません。とても複雑です。 面となるというように、世界を数字で捉えつつ、 え方や姿勢になってしまうと、本当に美しいも いを飲んでいるときにそれら五感がチューニン だからわれわれは美についていつもさまざ その製品は美しいのかどうか、美しくなければ、 のはデザインできません。 グされるということです。体温や柔らかさ、リズ まな議論をしています。最終的な答えが見つか らなくても、美について考え、感じることはデザ くて、人類学や社会学、心理学といった側面か それはなぜなのかというように考えるようにな その他は、ブランディングに関するコンサル ム、匂いなどに関する感覚をお母さんを通して らデザインとその背景にある課題を考え、コン りました。だから、色や形、素材にしても、その ティングやデザイン教育がわれわれの事業の柱 チューニングしていく。だから個人差も出てくる。 インに関わる人間にとっては意味のあることな セプトをつくっていくということです。デザイン ものをそのまま評価するのではなくて、なぜ心 になっています。デザイン教育では、トラベリン 第三の層は大 人になってからの社会のルー のです。 について考え、評論・批評をするわけですが、そ 地よくないのかを周囲の環 境との関係性も含 グセミナーというユニークな取り組みをしてい ル。例えば、古代エジプトでなぜピラミッドがつ のためには「美」を理 解し、自らの理論を持た めて、ソフトとハードの両面で多面的に考える。 ます。イタリアのさまざまな場所を巡りながら くられ、あの三角形がシンボライズされ美しい なければ、デザインフィロソファーにはなれな それがデザインフィロソファーなんです。 歴史を学んだり、それぞれの町のライフスタイ とされたのか。社会の構造がそうだったからで いのです。 ー当初からデザインを学ばれたわけではないんです よね。 ーご自身が設立されたヴィッラ・トスカ・デザインマネ ジメントセンターでは、そういった観点からデザインコ ンサルティングをされているのですね。 グリッロ氏の著書『Beauty of Beauty』 。 市長としての経験 Beauty of Beauty by Augusto Grillo ルを観察して、夜にはそれらについて語り合う す。いちばん上に神がいて、ファラオがいて、民 なかで、ユニークな発想が生まれてくるのです。 がいる。プロセスとしてすべてがトップダウン ー2003年から13年まで、ミラノ県サント・ステファノ・ プロセスを重視していくと、最終的に美しく幸 だった。ギリシャ時代になると民主制が生まれ ティチーノ市の市長も務められました。ご自分の仕事を せな環境ができるはずです。 てきて、柱が 神殿、つまり権力を支えるという 美とはタマネギのようなもの しながら、さらに市長も務めるというのは、かなり大変 に思えます。 ー 市長という仕事にはストレスもあるのではないで すか。 大学では最初に教育学部に入って、人 類学、 いくつかサービスがありますが、実際のデザ 社会学、心理学を学びました。その後に美学を インに入る前の準 備段 階でのものが 多い。例 ス。これは良い悪いの話ではなくて、社会の構 友人に強く推されたのです。われわれの市は 学んだのですが、美 (エステティック) は私にとっ えば、トレンドリサーチもしています。独自の客 ー 美 に つ い て 話 を 戻 しま す が、先 日『Beauty of 造によって、何を美しいとするかが変わってくる 人口5,000人ほどの小さい町だけれど、これか 「 美 の 根 源と Beauty』という本 を出 版 さ れ ました。 ということなのです。これには経済の影響もあ らは国際的な経 験とビジョンのある人間が町 されるし、ストレスはいっぱいでした (笑) 。や ります。1929年の世界大恐慌を経てライフスタ の方向性を決めていかなければならない。それ りたいことを100%できたわけではありません。 イルやデザインは大きく変わったし、第二次大 には私が適任だと。もちろん選挙を戦って勝っ ただ、経験としてとても有意義でした。例えば、 かたちになります。これはボトムアップのプロセ いろいろな批判をされるし、強引な頼みごとも てとても興 味 深いテーマでした。美とは何か 観的な手法で150冊を超えるデザインオリエン と掘り下げていくうちに、幾何学にたどり着き、 ティッドな雑誌の記事や写真を分析して、それ 数学も学ぶようになりました。美学と数学の関 に基づいてトレンドについて語るということを 係にはとても興味深いものがあります。最初に しています。トレンドというと表層的に聞こえる 比喩的な例を出すと、美というのは私の頭の 戦 後の復 興 期には楽 観的なビジョンとともに、 たのですが、公約 (プリンシパル)として掲げた 公式行事のたびにスピーチをしなくてはいけな 著した本は美学と数学はどういう関係にある かもしれませんが、これからはこれが流行ると 中ではタマネギのようなものです。タマネギに 美の基準も変化していきました。 のは、ボランティアとして市長をやるということ いので、そのために国や町の歴史を改めて勉強 かというものです。すぐに思いつくのは黄金比 予言するようなことはやっていません。現在の はいくつも層があって、いちばん外側にある層 つまり、美は自然のユニバーサルな原理があ でした。私は人間としてコミュニティの中に住ん したり、今まで知らなかったことをたくさん知 ですが、それだけではなく、いろいろな数字に 世界の流れを読み解いて、未来はこうあるべき が自然の美。これは幾 何学的なものでもあり、 りつつも、人間や社会のファクターが入ってくる でいて、そこからいろいろなものをもらってい るようにもなりました。もちろん経済について ついてシンボリズムがある。例えば0はパーフェ ではないかと語る。こうやったら売れるという 少ないエネルギーで最大のパフォーマンスを発 からとても複雑になってくる。幾何学的な観点 るのだから、何かをリターンしていきたい、貢献 もね。 クトなシンメトリーの世界。これを1つのファク ことではなくて、どうすれば美しい世界が実現 揮する。自然が与えてくれる形は本当に素晴ら から誰が見ても美しいものがある半面、心理学 したいと。どこにおいてもそうですが、政治は 日本でもデザイナーがもっと政治に関わって ターで壊すと円い形ができる。波紋のようなも できるのか。クライアントにそれを語りかける しい。 的な観点からセンスに合わない、好きになれな プロフェッショナルとして長い間やるとさまざ ほしいと思います。政治家の苦しみも理解しつ い、また社会的に認める、認められないという まなしがらみができてしまい、汚れてしまう。市 つ、デザイナーとしての才能を生かしながらプ 話になるのです。 長としての給 料はもらいませんでしたし、公用 ロセスをつくり上げていく。デザインで世界は ルーツを探し求めて」という副題がついており、従来か ら研究されてきた美について改めて語っておられます。 ー安易に美について語れないですね。 車や携帯電話もあったけれど、一切使いません 変えられるという信念を持ってやってほしいで でした。 すね。 ーボランティアだからこそ言えるし、やれることがあ ると? ーヴィッラ・トスカ・デザインマネジメントセンター・グ ループの照明器具の製造販売会社であるルーメンセン ター・イタリアが3月から日本でも販売を開始しました。 現代では美なんて存在しないというアーティ ストも多く、そういうコンセプトで作品づくりを していますよね。でも、ルネサンス時代にはそ んなコンセプトは存在しなかった。誰もが本当 そう、良い意味での自由があるんです。それ の美を追究していて、ミケランジェロやダ・ヴィ にデザインでの経 験がとても役に立ちました。 照明器具のメーカーではありますが、プロダク ンチは「これは美しく、あれは美しくない」と客 町づくりはデザインプロセスそのものです。市 トを提供するというよりも、光のクオリティと 観的に言える自信があった。現代のアーティス 長として今 決 定したことは、2年後あるいは数 ともに、美しく幸 せな環 境を提 供する企 業で トはそこまではしない。むしろデザイナーのほ 年後に完成するというものがほとんどです。例 ありたいと考えています。製 品の 形や 素 材 だ うが美を探しているのかもしれません。いかに えば 施 設を綺麗に整 備しても、綺麗になって けでなく、また光の質を超えて、周囲の環境を 美しい製品をデザインするかと、売れるものを 終わりではなくて、そこから周囲の環境がいか 考えた次 世代の照明を考えていきたい。例え つくるために格闘している。 に良い方向に変わっていくかが 問われるので ば、現 在のLEDの問 題 点は自然 光のスペクト もちろん、これは単にビジュアルの問題では す。だからコミュニティと市民をもっと巻き込ん ルから離れているということです。目や身体に ありません。いちばんわかりやすい 例は 食 文 でいかなければならない。そのためのプロセス も決して良くないし、心 理 的にも悪い影 響 が 化でしょう。五感すべてがインボルブされてい が大事。市長としてさまざまな設備やものをつ ある。そこを技術とデザインの両面で改善して る。日本人は目で食べるとも言われますが、や くっているわけではなくて、プロセスをつくって いかなければならない。別の例を挙げると、今 はり綺麗でなければ食べたくないし、音も香り いるんです。つまり、美しいデザインを考えつつ の世界は音に満ちています。雑 音 や騒 音と言 3月に東京・ビッグサイトで開催されたライティングフェアでのルーメセンターイタリアのブースにて。 Lumen Center Italia’s booth at the Lighting Fair held at Tokyo Big Sight in March. 070 071 Aesthetics is very complex. That’s why I’m always thinking about it. えるものがいっぱいです。そうした音を遮断し て、サイレンスを生み出す照明とか、光だけで なく環 境を考えたさまざまな実験をしていま す。照明からインテリアや環 境づくりにシフト している。まさにプロダクトデザインからプロ セスデザインへの移行です。そういう意味で日 本にはとても期待しているのです。日本は伝統 的に 環 境、そして美というものにとても繊 細 だったと思います。だから良いフィードバック が得られるはずですし、そこから新たな発想と コンセプトにつながればと思います。 ( インタ ビュー・文/編集長・石橋勝利 )a Why do call yourself a “design philosopher”? psychology. After that I studied aesthetics, which was for me a fascinating theme. While delving into the question “What is beauty?” I made my way to geometry and even studied mathematics. The relationship between aesthetics and mathematics is deeply interesting. In fact, the first book I wrote examined the relationship between aesthetics and mathematics. The first thing one thinks of is the “golden ratio,” but it doesn’t end there; there’s a lot of symbolism behind various numbers. For example, “0” is the world of perfect symmetry. If you break it with one factor you get a circular form, like a ripple on water. If you break it with two factors you get two ripples, and when the energy of both collide you get a line. While grasping the world with numbers---with one as a point, two as a line, and three as a surface---you can think about why a product is beautiful or not, and if it is not, think about why. So rather than evaluating the thing itself in regard to color, form, and material, I think in a more multifaceted manner from both the tangible and intangible aspects, including the design’s relationship with the surrounding environment, such as why something feels uncomfortable. That’s what a design philosopher does. It’s because I do the kind of design where instead And you do design consulting from that perspective at Villa Tosca Design Management Centre, which you of thinking about the color, form, and material of founded. things I give thought to design from the anthro- We have a number of services, but most of them target the preparation stage before the actual design is done. For example, we also do trend research. Using an original objective method, we analyze articles and photos in over 150 design-orientated magazines, and talk about the trends based on that. Although trends might sound superficial, we don’t predict that this or that will become popular in the future. We decipher what’s happening in the world at present and talk about how the future should be. We talk to our clients about what could be done to realize a more beautiful world, rather than what would sell. In the end, this must lead to giving a direction to product development. It would not be possible to design truly beautiful things if we suddenly adopted the attitude and thinking that asks, “What do we do next to design products that sell?” In addition, branding consulting and design education have become pillars of our business. In design education, we have a unique initiative called a “traveling seminar.” There, we travel around Italy learning about history, observe the various lifestyles in the respective towns, and then hold discussions in the evening. This gives birth to some unique ideas. pological, sociological, and psychological aspects, consider the themes in the background, and create concepts. I think about and critique design, so I wouldn’t be much of a design philosopher if didn’t try to understand aesthetics and have my own theories about it. You didn’t study design in the beginning, did you? I initially entered the education department at university, and studied anthropology, sociology, and 072 tuned when we as babies are nursed at our mother’s breast. Our senses related to body temperature, softness, rhythm, and smell were tuned through our mothers. That’s also why individual differences exist. The third layer is the rules of society that we follow as adults. For example, why were pyramids built in ancient Egypt, and why was that three-sided form seen as a symbol of beauty? It’s because that was the structure of society. The gods were on top, then the Pharaoh, and then the people. As a process it’s all top down. When the age of Greece came around, democracy was born, and the temple served as the pillar of society. In other words, the temple propped up political power. This was a bottom up process. I’m not talking about what’s good or bad here, just that people’s idea of what’s beautiful changes depending on the structure of society. It’s also influenced by the economy. Lifestyles and design changed greatly through the Great Depression that started in 1929, and standards of beauty also changed with the optimistic vision that emerged during the post-war period of recovery. In other words, even though there are universal principles of natural beauty, things become very complicated when human and social factors enter the picture. While some things are beautiful from the geometrical perspective no matter who observes them, they might not make sense or be liked from a psychological perspective, and they might or might not be recognized by society. Aesthetics is not a simple matter, is it. Today, many artists say beauty doesn’t exist, and they create their art according to that thinking. That concept didn’t exist in the renaissance, however. Everyone was pursuing true beauty, and Michelangelo and Da Vinci had the confidence to say “this is objectively beautiful and this is not.” Contemporary artists don’t do that. Rather, designers may be the ones who pursue beauty and they are struggling with how to design beautiful products in order to make things that sell. Of course, this isn’t simply a visual problem. The easiest-to-understand example is food culture, as it involves all the five senses. It is said that the Japanese eat with their eyes, and if the food isn’t beautiful they don’t want to eat it. Sounds, smells, and the feeling on the teeth and tongue are also important. If you include the perspective of culture, then we might just enjoy food with six senses. It’s very complex. That’s why we engage in various discussions about aesthetics. Even if we never find the final answer, thinking about beauty and sensing it has meaning for people involved in design. I’d like to return to aesthetics. Your book titled Beauty of Beauty was published the other day. The subtitle is Beauty’s origins and roots. In it, you talk about aesthet- From 2003 to 2013 you served as the mayor of Santo Stefano Ticino in the province of Milan. It must have been quite difficult to perform the duties of mayor ics that you’ve been researching until now. while doing your other work. To give you a metaphor, in my mind I picture beauty as an onion. An onion has many layers, with the outer layer being the beauty of nature. This is geometrical, and demonstrates maximum performance with minimum energy. The forms given to us by nature are truly wonderful. The second layer is the world we human beings grasp with our five senses, and it has rules. In this book I’m theorizing that our five senses are My friends insisted that I do it. Although Santo Stefano Ticino is a small town with a population of about 5,000, it’s necessary that people with international experience and vision decide the town’s direction. They said I was the most qualified. Of course, I ran in the election and won. My campaign pledge was that I’d ser ve as mayor on a volunteer basis. I live in the community as an individual human being, and since I receive from that com- munity, I would like to give back and contribute something. It’s the same everywhere, but if you’re involved in politics as a professional for the long term, you form various bonds and become corrupt. I didn’t receive a salary as mayor, and while I had an official vehicle and cell phone, I didn’t use them. Since you were a volunteer you could say things and do things you couldn’t otherwise? Yes, there was a lot of freedom, in a good way, and my experience in design was very useful. Building a town is the design process itself. As mayor, most of the things I decided were completed two years or several years later. For example, even if we made a facility more attractive, it didn’t end there, and the essential question was how the surrounding environment would be changed for the better. That’s why the community and citizens must become more involved. The process to accomplish that is important. As mayor, I didn’t build various facilities and things; I built a process. In other words, focusing on the process while thinking about beautiful design should result in a beautiful, happy environment. We imagine the job of mayor involves stress. I received various criticisms and got a lot of pushy requests, so there was a lot of stress (laughs). I didn’t finish 100% of what I wanted to do, but it was very meaningful as an experience. For example, since I had to make a speech for every public event, I studied the history of the country and town once again, and I now know a lot of things I didn’t before. About economics too, of course. I’d like to see designers become involved in politics in Japan too. While understanding the hardships of politicians they could utilize their abilities as designers and build processes. I want them to believe the world can be changed by design. Lumen Center Italia, a company that manufactures and sells lights by the Villa Tosca Design Management Centre group, has commenced sales in Japan from March. Lumen Center Italia is a lighting manufacturer, but rather than just provide products they want to be a company that provides quality light and a beautiful, happy environment. They are not just thinking about the form and material of the product; they consider next-generation illumination that gives thought to the surrounding environment. For example, one problem with today’s LEDs is that they don’t provide the full natural spectrum. This is not good for the eyes or body, and has negative psychological effects too. This should be improved by both technology and design. To give another example, our world is full of sounds, and a lot of it is noise. Lumen Center Italia is doing various experiments that consider the environment in addition to light, such as lighting fixtures that attenuate sounds and create silence. It is shifting from lighting to creating interiors and environments. This is nothing less than a transition from product design to process design. In that sense, I have a lot of expectations for Japan. I believe that Japan has traditionally been very particular about the environment and aesthetics. This means we can get some good feedback here, and that will hopefully lead to new ideas and concepts. (Interview and text by Katsutoshi Ishibashi, editor in chief) a Augusuto Grillo アウグスト・グリッロ アウグスト・グリッロ/ヴィッラ・トスカ・デザインマネジメントセ ンター・グル ープ CEO。1954年イタリア・カラブリア州生まれ。 パ ルマ大 学 卒 業。名古屋 大 学での 研 究 員として日本にも滞 在。 93年ヴィッラ・トスカ・デザインマネジメントセンター設立。欧州 や米国、さらには日本を主とするアジア諸国のクライアントに 対して、デザイン関連サービスを提 供する。照明器 具の製 造 販 売会社であるルーメンセンター・イタリアや 教育 玩 具の製 造 販 売会社をグループ内企業としても経営。美学、デザイン、デザイ ンマネジメントについての論 文や 著 作多 数。2003年∼13年ま でミラノ県サント・ステファノ・ティチーノ市長も務めた。多摩美 術大学生産デザイン学科客員教授。 Augusto Grillo is CEO of the Villa Tosca Design Management Centre Group. Born in Calabria province, Italy, in 1954. Graduated from the University of Parma. Lived in Japan as researcher at Nagoya University. Established Villa Tosca Design Management Centre in 1993. Provides design-related services to clients in Europe, the US, and Asia with the focus on Japan. Manages both the lighting manufacturer and sales company Lumen Center Italia and a manufacturer and seller of educational toys as part of the Villa Tosca Design Management Centre Group. Grillo has authored numerous writings and essays on aesthetics, design, and design management. Served as mayor of Santo Stefano Ticino in the province of Milan from 2003 to 2013. Visiting professor at the Product Design Department, Tama Art University. 073
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