戸田 奈津子氏 - 東京都市町村職員研修所ホームページ

東京都市町村職員研修所 研修情報誌
こだま
contents
【 2 面】巻頭特集 戸田奈津子氏 講演会
実施レポート
【 3 面】平成27年度研修体系及び日程
【4・5面】平成27年度研修紹介
●「政策課題研究」
「立法法務」
●「おすすめスポット研修」
【 6 面】平成26年度研修レポート
【 7 面】研修のあり方検討会 _ 検討結果報告
【 8 面】研修所新任講師・職員紹介
巻頭特集
平成26年度
第4回 講演会
実施レポート!
!
映画字幕翻訳者
戸田
奈津子氏
t o d a
n a t s u k o
平成 27 年 4 月 30 日 発行
109
2015
Vol.
2
平成 27 年 4 月 30 日 発行
平成 26 年度
第4回講演会
実施レポート!
映画字幕に
捧げた人生
27
平成
(月)に開催
年3月2日
しました 。
巻頭
特集
映画字幕翻訳者
プロフィール
戸田奈津子 氏
T O D A
N A T S U K O
東京都出身。映画字幕翻訳者。
お茶の水女子大学附属高校を経て、津田塾大学英文科卒業。1992 年に第一回淀川長
治賞、2005 年文化庁長官賞受賞。
字幕翻訳者 - 清水俊二に師事。映画会社のアルバイトをしていたころから、数々の海外
映画人の通訳を担当。字幕翻訳者としてのデビュー作は『野性の少年』
(1970 年)。
『地
獄の黙示録』
(1980 年)でブレイクし、
その後『タイタニック』
(1997 年)、
『ミッション :
インポッシブル』シリーズ(1996 年∼)など 1,500 本以上の映画字幕を担当してきた。
来日するハリウッドスターの通訳を依頼されることも多く、長年の友人も数多い。
平成 27 年3月2日、講演会講師に映画字幕翻訳者の戸田奈津子さんをお招きしました。30 年以上も第一線で活躍されている裏にどの
ような努力や考えがあるのか、世界で活躍する人が持つ魅力とは何か。講演で特に印象的だった言葉を3つご紹介します!
自分を突き動かすのは
「好き」という感情。
恋愛を思い起こしてみてください。好きな人のためな
ら、誰に言われなくてもその人のことを知ろうとするで
しょう?
私が英語に興味を持ったのは、
「好きな映画の言葉」
だったから。好きな映画に少しでも近づくために、私は
自分なりに一生懸命英語を勉強しました。
同じように例えば英語を勉強したい人がいたら、好き
なものから入るといい。車が好きなら、車の英語の雑誌
やネットニュース。単語や文章が自然と頭に入り、勉強
という 嫌さ がなくなります。それが「好き」という力
なのです。
自分を自分以上に見せない。
自分以下にも見せない。
「相手はビッグスター。自分とは違う。」こうした考え
は間違いだと思います。私は、どんなハリウッドスター
が相手でも見上げることはありません。同じ目線であり
のままで話をします。相手も見上げるような態度をされ
ることを望んでいないのです。
どんな相手でも、自分を偽らないこと。相手によって
態度を変えないこと。これが私なりの人との付き合い方
です。
ボクは何事も当たり前だと
(トム・クルーズ氏)
思わない。
トムほどファンを大切にする人を、私は他に知りませ
ん。例えばレッドカーペットイベント。ファンにサインを
して歩くのは、普通長いカーペットの半分くらいまで。
でもトムは必ず最後の一人までやります。握手もハグも、
笑顔を絶やさずに。ファンとの時間に他の人の倍以上の
時間を割くことを、自ら申し出るのです。
「相手が好意を持ってくれることを、ボクは当たり前と
は思わない。」これが彼の口癖です。
研修所では、
職員の自己啓発等を支援するため、年に3回(島しょ地区開催除く)講演会を実施しています。お招きする講師は、毎回各界でご活躍されている方ばかり。
みなさま自身の業務や自己啓発につながる刺激がきっとあるはずです。実施案内は、その都度各団体の研修担当者を通じて行います。みなさまのご参加をお待ちしています!
Vol.109
平成 27 年度
及び 日程
研修体系 平成 27 年度実施の研修の体系及び日程のご案内です。研修所では、多摩・島しょ地域の39 市町村職員向けに毎年
200コース近くの研修を実施し、延べ 11,000 人を超える研修生を受け入れています。
日程
研修別
新任研修(Ⅰ期)
※転職者研修(Ⅰ期)と合同
4 月~6月
7 月~9月
10月~12月
1月~3月
①4/14~17
②4/21~24
③5/12~15
④5/26~29
⑤6/2~5
研修別
①6/25
技術職研修(工事監理)
6/3~5
①8/27~28
②9/3~4 ③9/10~11
④9/17~18
⑤9/29~30
現任研修(1部)
①7/8~9
②8/12~13
③10/6~7
現任研修(2部)
①7/2~3
②10/1~2
④2/4~5
③10/29~30
労働安全衛生科(奇数年度)
②11/25~27 ③2/17~19
財政科(奇数年度)
契約科(奇数年度)
係長新任研修(公務員倫理・メンタルヘルス)
①7/29
②11/4
係長新任研修(仕事と人のマネジメント)
①7/30~31
②10/19~20
⑤1/14~15
③11/5~6 ⑥1/25~26
④11/19~20
係長現任研修
①8/5~7
②10/14~16
④1/20~22
③11/10~12
10/19~20
民事訴訟科(奇数年度)
③12/7
③1/13
7/16~17
自治体債権管理回収科
①8/19~21
①6/23
2/1~3
5/20~21
8/13~14
11/19~20
固定資産税科(初級)土地
6/15~16
固定資産税科(初級)家屋
6/17~18
固定資産税科(初級)償却資産
6/22~23
個人住民税科(初級)
7/13~14
課長新任研修
(公務員倫理・ハラスメントの防止・メンタルヘルス)
①7/21
②10/21
課長新任研修(管理者の役割)
①7/22~23
②8/3~4
③10/22~23
⑤1/13~14
④11/5~6
徴収科(初級)
課長現任研修
①7/13~14
②8/17~18
③10/8~9
⑤1/18~19
④11/11~12
固定資産税科(中級)土地
7/6~7
固定資産税科(中級)家屋
7/8~9
固定資産税科(中級)償却資産(奇数年度)
7/10
個人住民税科(中級)
7/29~30
法人住民税科(中級)(奇数年度)
8/18
徴収科(中級)
7/27~28
部長研修
転職者研修(Ⅰ期)
※新任研修(Ⅰ期)と合同
①7/31
①4/14~17
②4/21~24
③5/12~15
④5/26~29
⑤6/2~5
①8/27~28
②9/3~4 ③9/10~11
④9/17~18
⑤9/29~30
転職者研修(Ⅱ期)
※新任研修(Ⅱ期)と合同
講師養成研修(基礎科)
①5/21~22
②7/2~3
③1/7~8
9/8
建築工事科
10/6~7
都市計画科(奇数年度)
1/25~27
7/15~17
行政法Ⅰ
①6/9~11
地方公務員法
民法Ⅰ
12/9~10
子育て支援科
1/19~21
仕事と人のマネジメント
7/21~22
5/27~28
廃棄物対策科
問題解決の手法・政策提言
地方自治法
法人住民税科(初級)
②1~2月
1月~3月
11/17~18
例規作成実務科
④1/6~7
⑤1/28~29
10月~12月
②2/26
技術職研修(建築構造)(奇数年度)
②9/15
現任フォローアップ研修
7 月~9月
8/14
保育士研修
新任研修(Ⅱ期)
※転職者研修(Ⅱ期)と合同
現任研修(3部)
日程 4 月~6月
栄養士研修(奇数年度)
①7/22~24
②9/8~10
③11/11~13
②8/24~26
③12/15~17 ④2/1~3
①7/15~17
①
5/7.14.15.
19.25.26
②10/26~28 ③2/8~10
②
11/4.9.16.
18.24.30
行政法Ⅱ(奇数年度)
2/22~25
政策課題研究
9/1.25
政策法務
①9/16~17
立法法務
8/4.20
9/2.15
地方財政
10/8.22
11/10.24
12/4.22
9/15
人権啓発研修
①8/31
男女共同参画社会形成研修
②1/12~13
②2/22~24
②3/1 又は
3/2
①10月予定
メンタルヘルス研修
①7/27
②9/24
技能労務職研修
8/25
講演会(島しょ地区開催除く)
①7月予定
管理職基礎力向上研修~決断力編~
10/5.23
11/9.27
①12/1~3
下水道科(奇数年度)
③12/15
②10月予定
管理職基礎力向上研修~調整力・交渉力編~
11/13
要約力~まとめる力~
6/11
発想・創造技法研修
6/9
CADソフト中級
10/20~21
①4/23~24
CSクレーム対応
6/17~18
技術職研修(中級)
表計算ソフト中級~関数編~
①6/29
②8/10
③10/8
アサーティブコミュニケーション
②7/28
①5/19
(管理・監督者)
(主任・主事) ③9/2
(主任・主事)
表計算ソフト中級~データ分析編~
①6/30
②8/11
③10/9
6/24
10/14
ファシリテーション
8/10~11
わかりやすいマニュアル作成
~業務を円滑にする道しるべ~
管理職クレーム対応
7/24
交渉力入門
8/20
管理職メディアトレーニング
8/6
シティプロモーション研修
8/10~12
係長コーチング
③2月予定
10/15
ロジカルトレーニング
②12/2~3
②2月予定
10/26~27
システム調達導入初級
6/10~11
表計算ソフト初級
①5/11~12
プレゼンテーションソフト初級
①6/25
②10/2
データベースソフト初級
①6/8~9
②10/27~28
研修所ホームページ
CADソフト初級
①5/25~26
②9/29~30
表計算ソフト中級
①5/14~15
②6/16~17
③7/22~23
④8/18~19
⑤9/10~11
⑥11/9~10 ⑧1/21~22
⑦12/16~17 ⑨2/16~17
日程未定の研修は、随時研修所ホームページでお知らせします。
表計算VBAマクロ
①5/20~21
②7/16~17
③8/27~28
文書作成ソフト(実践レイアウトテクニック編)
①6/1~2
②7/30~31
③9/2~3
②7/2~3
③8/5~6
④9/15~16
⑤11/18~19 ⑥1/6~7
研修の詳細
http://www.tskweb.jp をご覧ください。
各研修の申込
④12/7~8
くわしくは
Webで!
所属団体の研修担当者へ
3
平成 27 年 4 月 30 日 発行
平成
18 歳での選挙権が議論される、
今だからこそ考える
若者が担う
政治とまちづくり
政策課題研究はこんな研修!
自治体が直面している重要な政策課題をテーマに設定
し、約4ヶ月間、全8回にかけてグループでの討議・
研究などを行い、政策案を提言します。
平成 27 年度テーマ
20代の投票率は
60代のなんと半分 !!
若者が参加する政治とまちづくり
∼若者の低投票率を考える∼
これは平成24年12月の衆議院議員総選
挙での数値です。世代別の投票率では、最
も高かった60代の75%に対し、20代は
その半分ほどの38%に過ぎません。
この結果には、様々な要因が考えられます
が、その一つとして、若者の政治やまちづくり
日程(全8回)
9 月 1・25 日
10 月 8・22 日
11 月10・24 日
12 月 4・22 日
への無関心さが挙げられています。
人口減少・少子高齢化社会へと突入する
研修生の感想
中、若者がただ将来への負担を甘受するだ
けでなく、自らが自らの住むまちの未来を考
他自治体の方との演習を
これまで知らなかった課
ていくことが求められています。
通じて、様々な意見や考
題について掘り下げて学
皆さんも、その実現のための政策案を他
え方に触れ、よい刺激に
ぶ中で、様々な問題意識
自治体の職員とともに考えてみませんか。
なった。
を持てるようになった。
え、政治やまちづくりに参画し、それを担っ
報告書を作成しています
スポット研修 を
受けてみよう
いま、自治体職員はあらゆる課題に直面し、その
解決のための様々な能力が必要とされています。
研修所では、そうした職員の力になれるよう、喫
緊の課題への取組みに向けた知識や意識を深めた
り、日々の業務で要請が高まっているスキルを修得
するために、時宜に適った研修を毎年度新たに企画
しています。是非ご参加ください。
※ここで挙げた3つの研修の他、日程や詳細が決まっていないものは、
決まり次第、各団体の研修担当者を通じてご案内いたします。
「政策課題研究」と「立法法務」では、毎年度、調査研究成果をまとめた研修報告書を作成して
研修所のホームページに掲載しておりますので、両研修に興味のある方や、それぞれのテーマに係
シティプロモーション研修
●日 程
8月10日
(月)∼12日
(水) 3日間
●対 象
シティプロモーションの推進を担当している職員 又は
シティプロモーションの推進に関心を持っている職員
平成25年度に初めて実施し、大好評だったシティプロモーション研修を、今回3
日間にボリュームアップして実施します。
▼
おすゝめ研修を紹介します
政策課題研究 受講のすゝめ
今では全国の数多くの自治体で取り組み始めているシティプロモーションの背景や
目的といった基礎的知識から、実践的な演習を通じて、戦略的思考・手法まで学
べる、密度の高いカリキュラムです。
▼
年度
27
講師には、この分野の第一人者である、東海大学文学部広報メディア学科教授の
河井孝仁氏にご登壇いただきます。
▼
4
Vol.109
立法法務 受講のすゝめ
ニュースでよく見る
社会問題にどう取り組む?
ごみ屋敷への対策
ごみ屋敷にまつわるトラブルは、度々ニュースでも取り
上げられるなど、社会問題化しています。
では、ごみ屋敷はどのような問題をはらんでいるので
しょうか。景観の破壊・悪臭の発生・治安の悪化など
に繋がる可能性があります。また、所有者と近隣住民
とを結ぶ、地域間コミュニティの希薄化を指摘する声も
あります。
これまで、行政はごみ屋敷に対して、有効な対策を
打ち出せずにいましたが、今後、対策に向けた動きが
立法法務ってなに?
「立法法務」は、自治体をめぐる政策課題の理解
を深め、政策形成能力を高めるとともに、政策の
条例化を中心とした法務能力の向上を図ることを
目的とした研修です。各団体から集まった研修生
が協力して一つの条例を作っていきます。
平成 27 年度テーマ
ごみ屋敷への対策
日程(全8回)
8月4日・20日、9月2日・15日
10月5日・23日、11月9日・27日
活発化することが見込まれます。
この難問を解
決するための条
例作りに、参加
してみませんか。
研修生の感想
色々な自治体や部署から
短期間で集中して学
集まって、一つのテーマ
習、議論を重ね、一通
で演習を行い、貴重な経
り政策立案や条例作成
験談や意見を聞くことが
の過程をたどることが
でき、自分の視野が広がっ
でき、貴重な経験とな
た実感を得られました。
りました。
ています。平成26年度分も発刊しており、テーマは、政策課題研究は「公共施設の更新問題」、立法法務は「空き家問題への対策」です。
係る実務の参考としたい方は、ぜひご覧ください。 http://www.tskweb.jp
ホーム
研修所概要
刊行物
研修報告書
~業務を円滑にする道しるべ~
●日 程
6月24日
(水) 1日間
●対 象
職場でのマニュアル作成やその見直しが必要である
職員(在職3年∼11年程度の職員向け)
▼
業務の引継ぎや平準化、指導などに活用できるわかりやすいマ
ニュアルを作成することで、円滑な職場環境作りにつなげます。
▼
マニュアルを新しく作りたい、既存のものを見直したいという方は、
そのノウハウを学んでみませんか。
新規
交渉力入門
●日 程
8月20日
(木) 1日間
●対 象
市民や市民団体など利害関係者との交渉が多い
部署に所属する職員
(在職3年∼11年程度の職員向け)
近年、行政だけでなく住民や民間団体との協働による事業が増
えており、その中で互いの立場や要求を理解、納得し合い、相
手側とより良い協力関係を築くためのスキルが求められています。
▼
わかりやすいマニュアル作成
この研修では、交渉の基礎知識や進め方などの手法につい
て学ぶとともに、演習を通じて、実践に繋げるための、実際
の交渉の場面を想定したトレーニングを行います。
▼
新規
5
平成 27 年 4 月 30 日 発行
こんな研修やりました♪
研修レポート
発想・創造技法研修
▼
平成 26 年 9 月 26 日
内容
研修生
の感想
発想力・創造力の重要性や、発想・創造技法を
学び、新たな取組みや課題解決に必要な能力の
向上を図ること
前半は、創造性の源泉となる態度や発想の妨げ
になるものについて、後半は、発想力を育み、
鍛えていくための様々な技法について学びまし
た。講義を交えながら、グループでの演習を主
体に実施しました。
平成27年度も
引き続き実施します。
[日程]平成 27 年6月9日
ストレス耐性向上研修
∼ストレスと向き合い、成長の糧にしよう∼
平成 27 年 3 月 3 日
内容
研修生
の感想
平成 26 年 12 月 22 日
目的
内容
自分の発想の傾向を知ることができ、着眼点を
変えることの重要性を強く感じた。
研修所メッセージ
目的
自治体職員のための!!
行列のできる講座とチラシの作り方
ストレスを受け止めて活用し、自
分が変化・成長していくために
必要な考え方とスキルを身に付け
ること
日々のストレスをうまく活用しながら仕事の幅を
広げ、変化し成長していくための方法を身に付け
ていくことに主眼を置きました。
「コーチング」
「ア
サーティブ」といった技法だけでなく、
「愛嬌力」
も磨くことで、意識変化や成長へとつながる内容
となりました。
捉え方を変えることが、ストレスから一歩抜け
出すきっかけになることを学ぶことができた。
研修所メッセージ
各自治体において、職員のメンタルヘルスが重要な課題と
なっていることを受け、特に若い世代を対象に、ストレス耐
性やポジティブシンキングなどの要素を取り入れた研修の実
施を、現在検討しています。
事業の企画から募集までの一連
の流れを体系的に学び、企画力・
創造力の向上を図ること
企画した講座の平均募集倍率 3.3 倍、全国から講
師依頼が殺到する人気講師にご登壇いただきまし
た。午前は「思わず手にとるチラシの作り方」とし
て、チラシづくりだけでなく、企画力向上のテクニッ
クも学べる公開講義を、午後はパソコンを使って
の、チラシ作りの実践演習を行いました。
研修生
の感想 「人が集まりやすい時間帯」など、企画の立て方を
含めた具体的な手法を学ぶことができた。
関連研修のご案内
●情報処理研修
「文書作成ソフト(実践レイアウトテクニック編)」
➡パソコンを使った、チラシ作り等の実践演習
[日 程]❶平成27年6月1日∼2日 ❷平成27年 7月30日∼31日
(全4回)❸平成27年9月2日∼3日 ❹平成27年12月 7日∼ 8日
社会保障・税番号制度研修
平成 27 年 2 月 9 日
▼
目的
このコーナーでは、昨年度実施した数多くの研修の中から、
特徴的なもの、タイムリーな課題に関するもの等、好評を得
た4つの研修をピックアップして、ご報告します。
▼
平成 26 年度
▼
6
目的
内容
研修生
の感想
制度が円滑に導入できるよう、担当者間の情報共
有を図り、相互連携のための関係づくりの場を提供
すること
制度の運用開始に伴い必要となる例規改正に関す
る講義や、町田市の準備状況を紹介していただきま
した。
また、各市町村の統括担当者によるグループワーク
を実施し、近隣自治体間で情報交換を行いました。
他自治体の同じ悩みを持つ者同士が情報交換する
ことで、取り組む課題が明確になった。
研修所メッセージ
今後とも、自治体が直面す
る喫緊の実務課題をテーマ
に取り上げた研修の拡充を
図っていきます。
Vol.109
東京都市町村職員研修所における今後の研修のあり方について(報告)
研修所では、平成 21 年度に「研修のあり方検討会」を設置し、この検討報告に基づき、
毎年度の研修計画の見直しや内容の充実を図ってきました。
前回の検討会から5年が経過し、
「職員の高齢化・高学歴化」、
「女性職員比率の向上」
など職員構成の質的変化や、改正地方公務員法による『人事評価制度の導入等による能
力・実績に基づく人事管理の徹底』など、新たな時代の要請を受けて、平成 26 年度、組
織市町村の10 名の研修担当課長で組織する検討会を再度立ち上げました。検討会では、
研修所の今後の役割等について大局的な見地から検討がなされ、平成 27 年1月に結果が
報告されました。
本号では、その報告の概要について、お知らせします。
● 15 年ぶりに研修所研修基本方針を全面改定
平成 26 年度
報告の特徴
● 新たな研修基本方針を具現化するため、新たな研修の方向性と具体的見
直しを提示
● 地方公務員法改正による『新人事評価制度の導入』に伴う市町村の人材
育成と研修所研修との連携に言及
【 新たな研修基本方針 】
平成 28 年度から適用
【 その他研修の具体的見直し 】
平成 28 年度以降に順次反映
新たな研修基本方針
1 社会背景
・社会経済情勢の変化や住民の行政に対するニーズの高度
化・多様化に的確に対応
・地方分権改革の進展に伴う市町村の自己決定権と自己責任
の拡大
④高い倫理観・使命感、人権意識を持った職員
⑤自己啓発に積極的で、成長し続ける職員
⑥組織力の向上に貢献できる職員
⑦常に危機意識と改革意欲を持ち、業務に取り組む職員
5 研修の企画、実施
・自らの能力開発に主体的な職員の期待に応える研修の企画、実施
2 市町村の人事管理をめぐる現状
・改正地方公務員法の「新たな人事評価制度の導入」による人
材育成
・厳しい財政状況や行政改革による定員削減などの影響によ
り、職員にかかる業務負担増加
・ストレスやハラスメントに起因する病気休職や早期退職など
新たな人事管理課題の顕在化
・研修生の人的交流(ネットワーク)の形成
・人材育成の基本である自己啓発に資する
≪新たな研修基本方針≫
1 職層毎に(新たに)必要となる指導育成力、組織管理
力等、組織や仕事のマネジメント能力の向上に資する。
3 人材育成の重要性
・職員一人ひとりの能力を最大限に引き出し、職員の資質や能
力の一層の高度化の必要性
・研修機会の多様化や研修レベルの向上、研修内容の充実
2 各業務の遂行を円滑に行うために必要な専門知識、
技術等、業務処理能力の向上に資する。
4 目指す職員像
・組織市町村の人材育成基本方針等を踏まえたあるべき職員像
①市民感覚で物事をとらえられ、市民に信頼される職員
②コスト意識を持ち、効率的に事務遂行をできる職員
③新しい課題に積極的に取り組むチャレンジ精神を持つ職員
4 円滑に業務遂行をするためのコミュニケーション力、
プレゼンテーション力等、対人能力の向上に資する。
3 様々な課題を発見し、解決するために必要な課題発見
力、情報活用力や政策立案力等、課題達成能力の向
上に資する。
5 メンタルヘルス等に関する自己管理能力の向上に資する。
新たな研修基本方針の具現化に向けて
新たな方向性
●
●
具体的見直し
新たな研修基本方針を具体化し、組織市町村の人事管理諸
制度と連携を図りつつ、伸ばすべき能力を各研修で明確化し
た研修体系の構築
●
●
自学や意識変革・行動変革につながるような研修技法の導入
●
くわしくはWebで
職層別研修に選択制の導入(義務的参加⇒自発的参加)
現行研修の効率的、効果的実施(新任研修、政策形成研修・
政策法務研修及び実務研修の見直し、新たな方向性等に対応
する研修の開発)
研修の効果測定やeラーニングの活用の検討
報告書全文は研修所ホームページに掲載しています。
http://www.tskweb.jp
トップ
研修所概要
刊行物
7
8
平成 27 年 4 月 30 日 発行
新所長・新任講師から皆様へ
4月から研修所に着任した所長、講師から皆様へのメッセージです。
東 京 都 から 派 遣
東 久 留 米 市 から 派 遣
所 長
前多摩市総務部長
専任講師
た だ な ほ
特別講師
はやし ゆ き お
多田菜穂
そ が よし お
林 幸雄
4月の人事異動で研修所に参り
ました多田です。前職場は水道局
の現場の事業所でしたが、職員の
年齢構成の偏りから、ここ数年大
量退職が続く中で、いかに次の世
代に知識・技術を確実に継承して
いくかが大きな課題となっていまし
た。これは、どこの自治体でも概ね
同じ状況かと思います。本研修所
が受講生の皆さまにとって、こうし
た課題を共有し、解決に向け有意
義な情報交換、意見交換ができる
場となるよう、研修プログラムの充
実に努めていきたいと思います。ど
うぞよろしくお願いいたします。
曽我好男
4月から東久留米市より派遣とし
て研修所に参りました。現在は、
自らも研修を受講するとともに経験
豊富な先輩講師の講義を聴講して、
5月からの登壇に向けて準備をして
いるところです。
今日、自治体には様々なものが
求められ、その対象も益々高度化、
複雑化してきています。
現在の、またこれからの自治体
を担う皆さんに、研修所での研修
を通じて少しでも新たな発見や気
付き、また目標の設定のお手伝い
ができればと思っています。
皆さん、こんにちは。多摩市職員を
卒業し、
4月から特別講師になりました。
いま、我が国では、少子化、高齢
化の進展による人口減少社会という、
我々がこれまでに経験したことがない
ような社会が訪れようとしています。
こうした中、自治体職員として、
それぞれの自治体がどう対応してい
くべきかを自ら考え、学び、積極的
にチャレンジしていくことが求めら
れています。そのために、基本的
な知識の習得から問題解決のため
に皆さんの持てる力を引き出せるよ
うな研修を目指していきたいと思っ
ています。共に学び、新たな課題
に取り組んでいきましょう。
研修所でお待ちしています。
いらした際は
ぜひお声掛けください。
新任職員紹介
4 月 か ら、研 修 所 に
配属になった職員を
紹介します。
左下から反時計回りに
派遣元へ帰ります
4月から派遣元の各団体に戻ります。長い間お世話になりました。
所長 西沢 潤(東京都)
研修第一係 疋田孝介(武蔵村山市) 専任講師 浅沼猛夫(町田市)
研修第二係 八木憲一(調布市)
研修第一係 丸山茂樹(八王子市)
研修情報誌
こだま
109
Vol.
編集・発行
多摩市より派遣
▲
研修第二係
東京市町村総合事務組合
三鷹市より派遣
▲
研修第一係
岡野 昇(おかののぼる)
小野葉月(おのはづき)
勝屋 祥(かつやしょう)
武田圭司(たけだけいじ)
▲
研修第一係
▲
教務課長
立川市より派遣
特別講師 石川 讓
平成 27 年3月 31 日付けで退任しました。
教務課長 石田
哲也(羽村市より派遣)
4月から東京市町村総合事務組合総務課長に
異動となりました。
東京都市町村職員研修所 〒183-0052 東京都府中市新町 2-77-1 東京自治会館内
TEL 042-384-6444 FAX 042-384-7042 URL http://www.tskweb.jp
( 発 行 平成 27 年 4月30日)