行田中学校だより 行田探訪 平 成 27 年 5 月 1 日( 金 ) 発 行 生 徒 数2 9 3 名 公 孫 樹 (いちょう) 5 月 号 ~学べ 鍛えろ 夢を持て~ さきたま火祭り 私 (校 長 ) の 故郷 は 秩 父 で す。 秩父に暮らしているときは自分の故郷を意 識しませんでしたが、行田に移り住んでから 故郷のよさを感じると同時に、行田の素晴ら しさも実感しました。行田で生まれ育った人 よりも行田のよさを知っているかもしれませ ファースト・ペンギン んよ。 これから折に触れて、知っていそうで知ら なかった「行田のよさ」を紹介していきたい ペンギンが氷の上をうろうろしているのを見たことがありま すか?。水の中に飛び込むかと思うと、なかなか飛び込まな と思います。第1号は、毎年5月4日に行わ れ る 「さ き た ま 火祭 り 」 で す 。 い。実は、このペンギンの仕草には、自然界における生存を ○お祭りの始まり め ぐ る 厳し い 条 件 が 隠さ れ て い るの で す 。 さきたま火祭りは、埼玉地区の人たちが中心となって運営している「火」をシンボルにした ○ 1 番 先に 飛 び 込 む ペ ン ギ ンは お 祭 り で す 。 こ の お 祭 り は 、 国 宝 「 金 錯 銘 鉄 剣 (きんさくめいてっけん)」 が さ き た ま 資 料 館 に 保 南極に暮らすペンギンは、海に飛び込んで魚を捕ります。 存 さ れた こ と を 記念 し て 、 昭 和5 5 年 か ら始 ま り まし た 。 と こ ろ が 、 海 に は シ ャ チ や ア ザ ラ シ 、オッ トセイ な ど の 肉 食 獣 ○神話の世界 が待っています。魚は食べたい、でも敵がいて食べられてしまうかもしれない。ペンギンはい 古 事 記 に よ れ ば 、 天 照 大 御 神 (あまてらすおおみかみ) の 孫 「 ニ ニ ギ ノ ミ コ ト 」 が 、「 コ ノ ハ つ も 氷 の 上 で 右 往 左 往 し て い ま す 。 そ ん な ペ ン ギ ン の 中 で 最 初 に 飛 び 込 む の が 、「 フ ァ ー ス ト ナサクヤヒメ」と結婚してすぐに戦に行くことになりました。ニニギノミコトが戦から帰って ・ペンギン」と呼ばれています。他のペンギンたちは、エサをとっ くると、男の子が2人生まれていました。ニニギノミコトは自分がい て帰ってきたファースト・ペンギンの姿を見ると、次々と海に飛び ない間に生まれた子どもを疑いました。コノハナサクヤヒメは、疑い 込む の だ そ うで す 。 を晴らすため「神の子であるならば、たとえ火の中でも無事に生まれ 最 初 に 飛 び込 む ペ ンギ ン は 怖 く ない の で し ょう か ? る で し ょ う ! 」 と 自 ら ワ ラ で で き た 産 屋 (うぶや) に 火 を 放 ち 、 そ の 中 最初のペンギンは、絶対に割が合わない役目だと思いませんか。 で 海 幸 彦 (ウミサチヒコ) と 山 幸 彦 (ヤマサチヒコ) を 出 産 し た と い う 神 しかし、皆が皆そう思っていると、全員エサにありつけません。誰 かが 1 番 に なら な く ては 、 2 番 目 はな い の で す。 話です。 お 祭 り の 見 ど こ ろ は 午 後 6 時 か ら 。 主 役 の 2 人 を 運 ぶ 「 輦 台 (れんだ ○ フ ァ ース ト ・ ペ ン ギ ン が 人間 だ っ た ら・・・ い) 行 列 」。 わ ら で 作 ら れ た 古 代 住 居 を 炎 上 さ せ る 「 産 屋 (うぶや) 炎 こ れ はペ ン ギ ン の 話で す が 、 人に 例 え る とど う で しょ う か ? 上 」。 そ し て 、 稲 荷 山 (いなりやま) 古 墳 や 丸 墓 山 古 墳 か ら た い ま つ を N H K の 今 年 の 大 河 ド ラ マ は 「 花 燃 ゆ 」。 ド ラ マ の 舞 台 に な っ た 長 州 藩 に は 、「 フ ァ ー ス ト 持 ち 古 代 人 に 扮 し た 地 元 の 人 た ち が 降 り て く る 「 御 神 火 降 り (ごじんか ・ペンギン」がたくさんいました。幕府の法を犯してまで黒船に乗り込もうとした吉田松陰、 くだり)」。古 代 ロ マン へ と 導 く幻 想 的 な お 祭り で す 。 松陰のもとで学び、命をかけて新しい世の中をつくり上げた高杉晋作、伊藤博文たちです。彼 ら は 、 正に 勇 気 を 持 って 事 に 当 たっ た 「 フ ァー ス ト ・ペ ン ギ ン 」で し た 。 さて、私たちの生活の中にも、時に、海を前にしたペンギンのような場面があります。幕末 の偉人たちのように命をかけるようなことではありませんが、例えば、クラスの中で係や実行 行中生の活躍 ャレンジするときなど、最初に言葉を発したり、行動に移すことはとても勇気がいること、大 4 月 19 日 ( 日 ) に 行 わ れ た 第 56 回 埼 玉 県空 手道選手権大会にて、本校1年生小川祥輝君が 変 な こ とだ と 思 い ま す。 中学校1年生男子「組手の部」にて、見事ベ 委員を決めるとき、どうしても友達に意見を言わなくてはいけないとき、何か新しいことにチ みなさんは、今、中学生です。これからの長い人生の中には、時にこの「ファースト・ペン ギ ン 」 の精 神 を 持 っ てチ ャ レ ン ジし な け れ ばな ら な い時 が き っ とあ る と 思 い ます 。 そ ん な と き に は 「 行 く ぞ ! 」「 や る ぞ ! 」 と い っ た 決 意 が 大 事 で す 。 ま ず 一 歩 前 に 踏 み 出 す こ と 、 今年 は 、 ぜ ひ チャ レ ン ジ して 「 フ ァ ース ト ・ ペン ギ ン 」 にな っ て み て くだ さ い 。 ス ト 8 ( 出 場 62 名 中 ) に 輝 き 、 全 国 大 会 ( 8 月 ・ 静 岡 県 )に 出 場 す るこ と と な り ま し た 。 全 国 大 会 で の活 躍 を 祈 念 し て い ます 。
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