会館だより - 日中友好会館

会館だより
2015 年
5 月号
No.311
公益財団法人 日中友好会館
会館だより 2015 年 5 月号
目
No.311
次
行 事 案 内
《日中友好会館美術館》
・主催展「ピリリ!と面白い
中国漫画展」
・貸美術館催事「仲墨展」
・貸美術館催事「第 1 回
美の視点~3 名の美術評論家が推す 2015 注目作家~」
《日中友好後楽会》
・春季ハイキング
・6 月の交流行事について
・5 月談話会
活 動 記 録
・第 24 回観桜会
・後楽寮生スキー体験
・花見交流会
・「JENESYS2.0」中国労働組合青年関係者代表団が来日
・「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第 19 陣が来日
コ ラ ム
・理事長のツイッター
会館行事と人の動き
表
紙
「夫婦げんか」徐鵬飛
主催展「ピリリ!と面白い 中国漫画展」
(2015 年 5 月 28 日~6 月 28 日)では、中国の世相をピリリと辛
辣に、ユーモアを込めて描いた風刺漫画 60 点を展示します。詳細は 2 ページをご覧ください。
‐1‐
会館だより 2015 年 5 月号
No.311
● 行 事 案 内 ●
日中友好会館美術館
◆主催展「ピリリ!と面白い
中国漫画展」
「位置が間違ってる」曲士龍 2014 年
会 期 : 5 月 28 日 ㈭ ~ 6 月 28 日 ㈰
時 間:10:00~ 17:00(初日は 15:00 より)
休 館 日 :月 曜 日
入 場 料 :無 料
主催:
(公財)日中友好会館、浙江省嘉興市文
化広電新聞出版局、嘉興市文学芸術界
聯合会、嘉興美術館
協力:浙江省桐郷市文化広電新聞出版局
後援:外務省、中国駐日大使館、中国美術家
協会、国際交流基金、
(公社)日本漫画
家協会、
(公社)日中友好協会、日本国
際貿易促進協会、
(一財)日本中国文化
「落札」許力 2012 年
交流協会、日中友好議員連盟、(一財)
「旅行シーズンの困惑」
巴畢力格 2013 年
日中経済協会、
(一社)日中協会
中国の「漫画」は一般的に世相を描く風刺
画を指します。社会問題や人々の日常風景を、
<美術館イベント>
ピリリ!と辛辣かつユーモアに描いた漫画は
開幕式・制作実演:
人民日報をはじめ各地の新聞に掲載され、人
中国の著名漫画家 徐鵬飛氏ほか関係
々に長年親しまれてきました。
者による開幕式と作画の実演
日時:5 月 28 日㈭
本展では、近代漫画の巨匠、張楽平や豊子
15:00~
場所:日中友好会館美術館、観覧無料、
愷の故郷であり中国漫画界を牽引する地方、
申込不要
浙江省嘉興市と桐郷市から提供された、現代
の代表的作品の原画、約 60 点を展示します。
クスッと笑えて「うまい!」と思わず膝を
ミュージアムミニコンサート:
中国民族楽器古琴による演奏会
打ちたくなる機知に富んだ作品をお楽しみく
日時:6 月 5 日㈮
ださい。
15:00~
場所:日中友好会館美術館、観覧無料、
中国の誰もが知る国民的漫画「サンマオ(三
申込不要
毛)」や、近代漫画の父「豊子愷(ほうしがい)」
作の、貴重な原画作品も特別展示します(各
絵手紙体験講座:
1 点)。
日本絵手紙協会認定講師による指導
- 2 -
会館だより 2015 年 5 月号
日時:6 月 9 日㈫
14:00~16:00
No.311
心の泉は書の源。
場所:会館内
筆の呼吸は書の命。
料金:200 円/人(道具貸出・材料費込)
筆の呼吸を調え、皆様に筆の持つ無限の表
事前申込み制(申込方法は下記、定員 15 名、
現力、大自然の妙味、禅の境地、そして、諸
小学生以上の方対象)
行無常そのすべての一期一会を慈しむ“惜縁”
の心を多少なりともお伝えできれば幸いです。
記念講演会/茶話会:
「漫画から読む中国現代ニュース」
講師:NHK解説委員
十五年来一瞬間
加藤青延 氏
酸甜苦辣墨中参
長年中国を取材してきた加藤氏が中
良師益友常鞭策
国現代社会の様々なニュースを解説
古寺梵鐘紙上禅
します(講演 90 分、茶話会 60 分)
。
日時:6 月 16 日㈫
14:00~16:30
場所:会館大ホール
料金:500 円/人(資料、茶話会代込)
事前申込み制(申込方法は下記、定員 50 名)
※6/9 絵手紙体験講座、6/16 記念講演会は、
事前に日中友好会館美術館へお電話・FAX・
「以和為貴」
E-mail のいずれかにて氏名・住所・電話番
号を添えてお申込みください(定員に達し
【問合せ】担当:仲崇霖
日中友好会館美術館内電話:03-3813-9145
次第受付終了)
。
(会期中のみ)
【問合せ・申込み】文化事業部
TEL 03-3815-5085
FAX 03-3811-5263
◆貸美術館催事
「第1回 美の視点~3 名の美術
評論家が推す 2015 注目作家~」
E-mail:[email protected]
◆貸美術館催事「仲墨展」
会
期:5 月 15 日㈮~5 月 20 日㈬
時
間:10:00~17:00(最終日は 13 時まで)
会
期:5 月 7 日㈭~5 月 13 日㈬
主
催:美術の杜出版株式会社
時
間:10:00~17:00
3 名の美術評論家(長谷川栄氏、佃堅輔氏、
(初日は 13 時から、最終日は 15 時まで)
主
青木伸一氏)が 2015 年度注目作家をそれぞれ
催:仲崇霖
30 名選し、絵画・工芸・書の作品 90 点を展
来日 15 年目の節目として、これまでの作品
示する展覧会です。
の中から約 50 点を選び個展を開催致します。
書は自然の中、日常生活の中に生きていま
【問合せ】美術の杜出版株式会社
す。
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電話:03-5823-6210
会館だより 2015 年 5 月号
No.311
好きな野菜や
好
や果物をご
ご持参いただ
だき、一枚
日中友好後楽会
の絵
絵手紙を完成
成させます
す。日本絵手
手紙協会認
定講
講師が分かりやすくご
ご指導いたし
します。初
◆春季ハイキン
ング
心者
者大歓迎です
す。後楽寮
寮生も参加し
します。日
日
行
時:5 月 15 日㈮
日
朝 8:00
0
飯田橋
橋出発予定
中両
両国の人が描
描いた絵手
手紙を互いに
に楽しめま
先:日光東照
照宮 (株)渡
渡邊佐平商店
店な
ど(栃木県
県日光市方面
面)
みください。
ある
る方はお早目にお申込み
す。
。定員 8 名で先着順と なります。ご興味の
参加費:お一人 8,500 円
昼食、入場料
料込み)
(バス、昼
●講演会・
●
交流茶話会
会
テーマ:
テ
「漫
漫画から読む
む中国現代ニ
ニュース」
世界遺
遺産で日本屈
屈指のパワー
ースポットの
の日
光東照宮
宮。陽明門や
や五重の塔、三猿や眠り
り猫
講師:NH
講
K解説委員
など、後
後楽寮生と一
一緒に交流し
しながら楽し
しん
日時:6 月 16 日㈫
で参加い
いただけたら
らと思います
す。午後は、 天
会場:日中友
会
友好会館大
大ホール
保 13 年(1843 年)創
創業の渡邊佐
佐平商店にて
て純
加藤青延
延 氏
1 4:00~16:30
参加費:500
参
0 円(資料、
、茶話会代込
込)
米醸造酒
酒の酒蔵を見
見学します。おいしい日
日本
酒の利き酒体験も楽
楽しめそうで
です。5 月 7 日
1F美術館で
1
で開催される
る
㈭まで参
参加者を募集
集しています
す。ぜひご参
参加
「ピ
ピリリ!と面
面白い 中国
国漫画
ください
い。お申込み
みの方には、改めて詳し
しく
長年
展」
」との合同企
企画です。長
ご案内申
申し上げます
す。
にわ
わたり中国を
を取材して きた
(担当:大
大竹)
加藤
藤氏が、風刺
刺漫画に描 かれ
ニュー
た中
中国現代社会
会の様々なニ
スを
を解説します
す。講義後 には、館内
内のレスラ
ンに
にて、交流茶
茶話会を開 きます。テ
テレビでも
人気
気の加藤氏の
の講演会です
すので、定
定員に達し
次第
第、申込み締
締切となる 可能性がご
ございます
ので
で、ぜひお早
早目にお申込
込みください。
日本酒の酒蔵
蔵、渡邊佐平商
商店
◆ 6 月の
の交流行
行事につい
いて
●絵手
手紙体験講
講座
日
時:6 月 9 日㈫
㈫
14:00~166:00
会
場:日中友好会
会館内
◆ 5 月談話会
5 月に予定し
しておりまし
した談話会は
は、都合
によ
より 7 月に変
変更となり ましたので
で、ご了承
くだ
ださい。6 月はいくつか
月
かの交流行事
事を予定
して
ておりますの
ので奮って ご参加くだ
ださい。
【各
各催事お申込
込み・お問合
合せ】
大竹、緒方
後楽会事務局
後
局 小林、大
方
参加費:200 円
貸出・材料費
費込み)
(道具貸
電話:03-38
電
811-5305
FFAX:03-3811-5263
メールアドレス:
メ
[email protected]
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会館だより 2015 年 5 月号
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◆ 後楽寮生
生スキー体
体験
● 活 動 記 録 ●
後楽寮で毎年
後
年の 3 月は
はスキーの季
季節だ。今
◆第 244 回観桜会
会
年私
私は運良く寮
寮恒例のス キーイベン
ントの参加
第 24 回
回となる観桜
桜会を、3 月 25 日(水
水)
小石川後
後楽園内涵徳
徳亭にて開催
催しました。 中
国大使館
館から程永華
華大使をはじ
じめ、政治部
部、
文化部、領事部、ほ
ほか関係各位
位にご出席を
をい
ただき、また、会館
館理事、評議
議員、関係者
者、
後楽会会
会員、寮生委員
員など合わせて 94 名が
が集
まりまし
した。冒頭に
に、江田五月
月会長から開
開会
メン
ンバーとして
て選ばれた。
。3 月 12 日の朝、私
日
たち
ちは新宿都庁
庁前から万
万座温泉行き
きのバスに
乗り
り込み、5 時間という
時
長旅の後、ようやく
目的
的地の万座温
温泉日進館
館に到着した
た。目の前
に真
真っ白な雪の
の世界が広
広がっており、旅館の
窓ガ
ガラスから見
見える綺麗
麗な雪景色、そして屋
根に
にぶら下がっ
っている氷柱
柱に大変感
感動した。
の挨拶が
があり、続け
けて程永華大
大使より乾杯
杯の
ご発声を
をいただきま
ました。
昼ご飯の後、
昼
、さっそくス
スキー場に向
向かった。
スキ
キー経験がな
ないため、 転び方や起
起き方を覚
える
るのにかなり苦労した が、スキー
ーの楽しさ
にだ
だんだん目覚
覚め、思い っきり楽し
しむことが
でき
きた。
スキーで汗
ス
を流したあ とは、もち
ちろん温泉
に入
入って一日の
の疲れを取
取らなければ
ばならない。
万座
座温泉は、東
東洋一の長 寿の温泉と言われて
おり
り、よく利用
用するお客 さんに 100 歳を超え
る長
長寿の方がた
たくさんい らっしゃる
るようだ。
太い
い木の柱に支
支えられた 天然木作りの大浴場
し
しだれ桜を背景
景に、程大使よ
よりご挨拶
で、
、様々な温泉
泉に入って体
体の芯まで暖
暖まった。
歓談中
中には数年振
振りにご出席
席いただいた
た程
大使への
のご挨拶や記
記念写真を撮
撮られる方も
も多
一番
番印象的なの
のは、雪景
景色が楽しめ
める屋根付
きの
の露天風呂だ
だった。
く、しだ
だれ桜は 5 分咲きでした
分
たが、にぎや
やか
な雰囲気
気の中、日中
中友好を深め
めることがで
でき
ました。
万座山山頂
頂にて
2 日間スキー
ーと温泉を 楽しんだあ
あと、いよ
程大
大使(前中央右
右)、江田会長(前中央左)、
武田理事長(前左
左 1)と後楽寮生
生で記念撮影
いよ
よ東京へ帰る時が来た 。忙しい中
中、わざわ
ざ見
見送りに来て
てくださっ た日進館の
の大野克美
社長
長の挨拶を聞
聞き、初め てこの素晴
晴らしい温
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会館だより 2015 年 5 月号
No.311
泉は中日友好を押し進めるのにも重要な役割
の風景を船から見上げ、乗船場所の千代田区
を果たしていることに気づいた。日本にいる
役所へ着き、自由解散となりました。解散後
中国人留学生にすこしでも日本の素晴らしい
はそれぞれ千鳥ヶ淵の桜を見に行くなど、寮
景色、日本文化を知ってもらうために、大野
生は千代田区を川と陸で満喫していたようで
社長は長い間絶える事なく、格安の値段で留
した。
学生や、後楽寮の寮生を招待してくださって
いる。大野社長の熱意は万座温泉と同じく私
たちの心まで暖めてくださった。
万座温泉、
「天空に一番近い癒し湯」いつか
また行きたい。
(後楽寮生
林茜茜)
◆花見交流会
桜クルーズにて
3 月 28 日、千代田区日中友好協会主催の花
見交流会に後楽寮寮生と留学生事業部職員一
行 20 名が参加しました。
そして、翌週の 4 月 5 日は後楽寮生の花見
交流会でした。寮生委員会で花見場所などを
まず、初めに田邊恵三理事長が挨拶をし、
昼食を取りながら交流会が始まりました。
決め、数週間前から準備や参加者を募集し、
当日は応募した約 100 名の寮生が 9 組に分け
また、寮生全員に千代田区桜まつりのガイ
ドマップや中国語で書かれた花見スポットな
たグループごとに今年の花見会場となる浜離
宮へ出発しました。
どを配布していただきました。
あいにくの空模様でしたが、到着後、園内
そして千代田区役所のホールでクラシック
にある大きな東屋の下で、後楽寮食堂の調理
ミニコンサートを見た後、庁舎裏よりチャー
師が朝早くから準備してくれた弁当をみんな
ター船に乗り、桜クルーズが始まりました。
で食べながら、新寮生や退寮間近の寮生、寮
日本橋川から一ツ橋や神田橋などを見上げ、
生委員などの自己紹介や挨拶がありました。
ついに隅田川に出ました。風は少しありまし
お互い初めて顔を合わせた寮生達も結構いた
たが天気は良く、寮生はスカイツリーや桜を
ようです。これほど大勢の寮生が一堂に会す
バックに、カメラやスマートフォンで忙しく
のもあまりないので、いい機会になったと思
写真を撮っていました。千代田区で手配して
います。
いただいた中国語のツアーガイドは元寮生の
王樹良さんで、とても丁寧に、最後は声が枯
れるまで一生懸命ガイドしていただきました。
王さん、ありがとうございました。元後楽寮
生がいろいろな所で活躍しているところを見
られるのは、留学生事業部としてとても誇り
で、喜ばしいことです。
隅田川から神田川を通り、見慣れた飯田橋
浜離宮で記念撮影
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会館だより 2015 年 5 月号
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その後、集合写真を取り、それぞれが自由
するとともに、労働組合のナショナルセンタ
に園内を散策したり、水上バスに乗って浅草
ーとしての役割や、若者・女性が活躍できる
へ行ったりといろいろな場所から満開の桜を
取り組み、今後の課題等を学んだ。大阪では
楽しみました。寮生達は撮影した桜や菜の花
ハローワーク梅田を訪問。公共職業安定所の
などの写真を微信などの SNS を使いこなし、
概要、ハローワーク梅田の状況等の紹介を受
国内外の知り合いにすぐに送っていたようで
けた後、施設内を視察した。求人検索パソコ
す。また、立派なカメラで写真を撮っていた
ンを使い、年齢、雇用形態、希望地域等を入
寮生もいました。
力し、自分の条件に合う求人情報があるか、
寮生委員会では後日、写真コンテストを行
う予定です。寮生達の素晴らしい作品を留学
実際に検索した。団員からは自宅のパソコン
でも検索できるのか、運営費や予算はどこか
ら出ているのか、利用者は費用がかかるのか、
生事業部でも楽しみにしています。
(留学生事業部)
民間にも同様な求人紹介会社があるか、とい
った質問が挙がり、行政が行う職業紹介への
関心の高さが伺えた。
◆「JENESYS2.0」中国労働組合
青年関係者代表団が来日
東京、千葉、大阪で労働組合関係者らと交流
3 月 22 日から 28 日までの 7 日間、中国労
働組合青年関係者代表団(団長=徐微 中華全
国総工会 労働協約部 副部長)が来日した。本
団は、中華全国総工会及び北京の労働組合関
係者等の青年 20 名で、外務省が実施する
日本労働組合総連合会で関係者と記念撮影
「JENESYS2.0」の一環として招聘した。
代表団は、東京都、千葉県、大阪府、京都
府、滋賀県を訪れ、厚生労働省をはじめ、労
日本企業の労働組合関係者と懇談
働組合団体や企業を訪問し、組合員や行政関
千葉県ではイオン(株)の本社を訪問し、労
係者、労使関係者との交流や視察を行ったほ
働組合側と経営側それぞれの立場から見た労
か、世界遺産や自然、歴史、政治が体感でき
使関係について、また、UA ゼンセンから、産
るさまざまなプログラムを通じ、対日理解を
業別労働組合の役割と活動についてのブリー
深めた。
フを聞き、意見交換を行った。代表団からも、
中華全国総工会の概要と活動の紹介を行い、
日本側に中国の労働組合について知ってもら
日本の労働組合や労使関係について理解
一行は、厚生労働省で、井内雅明大臣官房
国際課長を表敬訪問し、日本の労働組合の組
織とその役割について説明を受けた。日本労
働組合総連合会では、連合の組織と活動の概
要、連合の青年活動についてのブリーフを受
けた。日本の労働法制と雇用システムを理解
う機会となった。さらに、イオンの労働組合
関係者と 5 グループに分かれ、昼食交流を行
った。お互いの仕事内容や日々の生活につい
て質問し合い、双方にとって実りある時間と
なった。パナソニックセンター大阪では、パ
ナソニックグループ労働組合連合会の活動紹
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会館だより 2015 年 5 月号
介を受けた後、懇談を行った。3 月の春闘の
結果や組合費の徴収方法、青年活動の具体的
◆「JENESYS2.0」中国大学生
訪日団第 19 陣が来日
な事例など、内容は多岐にわたった。その後
ショウルームに展示してある最新家電を見学
し、日本ブランドの魅力を再発見した。サン
トリースピリッツ(株)山崎蒸溜所では、サン
トリー労働組合とフード連合について説明を
聞いた後、ウイスキーの製造工程を見学。団
員からは、同じ年に製造したものでも香りや
No.311
2015 年 3 月 10 日から 3 月 17 日までの日程
で、中国大学生訪日団第 19 陣(団長=王占起
中国日本友好協会 政治交流部 部長)が来日
した。本団は、北京市・河北省・浙江省・陝
西省で日本語を学ぶ大学生・大学院生で構成
さ れ た 計 164 名 で 、 外 務 省 が 推 進 す る
「JENESYS2.0」の一環として招聘した。
味は異なるか、海外への輸出量、国内消費量
訪日団は、東京・京都・奈良にて大学を訪
などの質問が挙がり、ジャパニーズウイスキ
問し日本の学生と交流したほか、ホームステ
ーへの興味が高まったようだった。
イや日本語に関するセミナー、地方自治体に
どの訪問先でも温かく迎えられ、同じ労働
組合に携わる日本側の関係者と率直なやりと
りが行われ、収穫の多い交流となった。
よるブリーフ、日本の社会・文化・歴史に関
する視察など、多彩なプログラムに参加した。
また、歓迎会では日中両国の代表学生が「日
中大学生の友好のアピール」として、日中間
の友好関係の構築や日中青少年交流の未来に
向けて発言した。
サントリー山崎蒸溜所でウイスキーの製造工程を視察
このほか一行は、東京では国会議事堂と皇
居二重橋、京都では嵐山や世界遺産の金閣寺
と清水寺、大阪では大阪城を参観。各地で天
日中大学生の友好のアピール(歓迎会)
ぷらやお好み焼き等の日本食も堪能し、多様
な日本の魅力を体感した。団員はほとんどが
初来日だったが、7 日間の活動を通し、
「日本
東京・京都・奈良にて多方面から日本への理解
の労働組合の組織や労使関係を理解できて参
を深める
考になった」
「企業の労働組合関係者との懇談
で得たことを同僚に伝えたい」「歴史や文化、
秩序の良さ、清潔さ等は中国も学ぶべきだ」
といった感想が聞かれた。本団の受け入れに
ご協力下さった関係機関・関係者の皆様に、
この場を借りて厚く御礼申し上げたい。
東京では、渡部英美 一般財団法人 NHK 放
送研修センター執行役員/日本語センター副
センター長より、「日本語の話しことば表現」
をテーマに、授業形式のセミナーを行った。
相手に分かりやすく伝える観点から、話す内
容をどのように整理し、要点をまとめるかと
(総合交流部)
いうことを中心に、実践的な指導を受けた。
団員は、出題された課題に対して積極的に発
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会館だより 2015 年 5 月号
No.311
村を離れる際は、握手を交わし、抱き合いな
言し、活気ある授業となった。
大学訪問は、東京では日本大学文理学部と
がら再会を約束していた。
法政大学、京都では京都外国語大学、奈良で
は天理大学を訪問した。日本大学文理学部で
は、団員はグループに分かれて日本大学生に
キャンパスを案内してもらい、続いてグルー
プ交流を行った。法政大学では、日本の経営
手法に関する模擬授業を受けた後、グループ
そのほか、東京では浅草・皇居二重橋、京
都では清水寺・金閣寺、奈良では薬師寺・唐
招提寺・東大寺を参観するとともに、友禅染
や手織り体験を行った。また、都内の清掃工
場を視察し、日本の環境保護に関する取り組
みについて学んだ。
に分かれて日本大学生と自由にコミュニケー
8 日間の多彩な活動を通じて、団員は日本
ションを図った。
に対する理解や関心をより一層高め、日本を
京都外国語大学では、難解な日本語や日本
身近に感じる経験となった。
文化についての模擬授業を受け、団員は熱心
本団の受け入れにご協力くださったご関係
に耳を傾けた。天理大学では雅楽部との交流
を行い、日本大学生のレクチャーのもと各種
楽器の演奏を練習した後、合奏を行った。各
の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げ
たい。
大学でさまざまプログラムに参加した団員は、
日本の大学の雰囲気を味わうとともに、同世
代の日本の学生と生き生きと交流し、友情の
輪を広げた。
天理大学にて雅楽部と交流
また、京都府および奈良県より、世界遺産
に関するブリーフを受けた。各地域の世界遺
産の魅力について紹介を受けるとともに、世
界遺産の保護活動について理解を深めた。
さらに、奈良県明日香村にてホームステイ
を行った。団員は 2~3 人ずつ 55 家庭に分か
れて温かく迎えられ、近所を散策して明日香
村の自然に触れたり、夕食でたこ焼きやお好
み焼きを一緒に作ったり、一緒に温泉に入っ
たりと、各家庭で楽しいひと時を過ごした。
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(総合交流部)
会館だより 2015 年 5 月号
No.311
● コ ラ ム ●
理事長
長のツイッ
ッター
(公財)日中
中友好会館
理事長 武田
武 勝年
会館は
は、公益財団
団法人に移行
行して今年 4 月で 4 年目
目を迎えまし
した。2010 年以降ギクシャクし
ていた日中関係が、2012 年 9 月の尖閣諸島
月
島国有化によって国交正常化以降
降最悪と言わ
われる事態
に陥る中
中で、当会館
館は規程類の
の制定、改定
定も含め業務
務執行体制の
の整備を進め
め、事業内容
容の充実、
職員の育
育成等の施策
策に取り組ん
んで来ました
た。昨年 11 月 10 日両国
国首脳の会談
談が実現したことに
より大局
局の風向き(
(中国語:大
大気候)が大
大きく変わり
り、当会館の
の業務にも好
好影響が出てきてい
ます。
昨年度
度の青少年交
交流事業の訪
訪日受入れ総
総数は、約 1,700
1
名でし
したが、本年
年度は 4,00
00 名規模
の受入れ
れを目指して
て中国側に提
提案していま
ます。後楽寮
寮には、常時
時約 200 名の
の中国人大学院生・
研究員が
が生活してい
いますが、彼
彼らの表情も
も心なしか和
和らぎ、寮内
内及び対外的
的活動には積極的に
参加して
ています。昨
昨年度、中国
国の団体が日
日中友好会館
館美術館を利
利用して展覧
覧会を実施した件数
は僅かに
に 1 件でした
たが、本年度
度は既に 5 件
件の利用申し
し込みを頂い
いています。
。主催展や日本の団
体の予約
約もあります
すので、本年
年度は受付可
可能な時期・日数が限ら
られている状
状況です。
今年の
の大局の風向
向きについて
ては、8 月 155 日に発出さ
されると言わ
われている安
安倍総理の談話や、9
月 3 日に
に北京開催が
が予定されて
ている「抗日
日戦争勝利 70
7 周年」記
記念活動・軍
軍事パレード
ド等の懸念
材料がな
ないわけでは
はありません
んが、健全な
な両国関係を
を願う両国国
国民の願いが
が両国指導者の耳に
届き、い
いたずらに両
両国国民の感
感情を傷つけ
ける愚挙には
はならないで
であろうと思
思っています。
一人で
でも多くの中
中国青少年に
に日本の現状
状を自らの眼
眼で見て貰う、中国の現
現代美術・工芸を日
本の皆さんに紹介す
することで現
現代中国への
の関心と理解
解を高めて貰
貰う、後楽寮
寮生が健康で快適な
寮生活を
を楽しめる環
環境を維持す
する、当会館
館の業務目標
標を明確に定
定めて本年度
度も努力を続けたい
と思って
ています。2 年間滞ってい
年
いる日本青 少年の訪中
中視察・交流事業の復活
活も我々の切
切なる願望
です。
本年度
度も皆様の更
更なるご指導
導、ご鞭撻を
を改めてお願
願い申し上げ
げます。
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会館だより 2015 年 5 月号
会館行事と人の動き
No.311
3/1~31
● 会館行事
3/ 3~3/ 8貸美術館催事「中国奥地の蘭展」
3/ 8第 15 回理事会
3/10~3/17「JENESYS2.0」中国大学生訪日団第 19 陣 来日(3/11 同団歓迎会、3/16 歓送報告会)
3/12~3/13後楽寮生日本文化体験(群馬県万座温泉)
3/14日中学院卒業式
3/20第 7 回評議員会
3/20~4/ 8会館協力展「XIANG 展」
3/22~3/28「JENESYS2.0」中国労働組合青年関係者代表団 来日
(3/23 同団歓迎会、3/27 歓送報告会)
3/25第 24 回観桜会
3/31文化事業部諮問委員会
● 来館・訪問・面会
3/ 2中国書法研究院院長 張傑氏 来館(武田理事長)
3/ 6三木正夫須坂市長 他 来館(武田理事長、留学生事業部)
元後楽寮生 武漢大学中国伝統文化センター聶長順教授 来館(留学生事業部)
3/ 9敦煌研究院 趙声良氏 来館(武田理事長、留学生事業部)
3/17朝日新聞 藤原秀人記者 来館(武田理事長、荒井常務理事)
元後楽寮生 後楽会(中国)新疆分会 賽力克会長 来館(村上顧問、留学生事業部)
3/18藤沢市観光協会 福島専務理事、奥村主幹 来館(留学生事業部)
3/19中国外交部 劉建超部長助理 会食(武田理事長)
● 行事参加、その他の活動
3/ 1加須市市民会議定期総会(留学生事業部)
3/ 4横浜華僑総会春節聯歓会(武田理事長)
3/ 5第 83 回日本音楽コンクール受賞者発表演奏会(留学生事業部、後楽寮生)
3/ 6中国大使館国際婦人デー記念パーティー
3/12第 12 回日本・アジア青少年サイエンス交流事業推進委員会(武田理事長)
3/13園田天光光先生を偲ぶ会(王昆理事)
3/17アジア経営者ビジネスサミット(武田理事長)
3/21日本海南總商会設立 1 周年祝賀会(武田理事長)
3/23黄文欽氏を偲ぶ会(王昆理事)
3/26敦煌研究院 王旭東招聘教授 講演会(文化事業部、留学生事業部)
3/28千代田区日中友好協会 花見交流会(留学生事業部、後楽寮生)
3/30日本中華總商会総会(武田理事長)
2015 年 5 月 1 日発行 第 311 号
発行 公益財団法人 日中友好会館
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