会館だより 2015 年 4 月号 No.310 公益財団法人 日中友好会館 会館だより 2015 年 4 月号 目 No.310 次 ご 挨 拶 ・平成 27 年度を迎えて (公財)日中友好会館会長 江田五月 ご 案 内 《日中友好会館美術館》 ・日中友好会館美術館(貸美術館)料金値下げについて ・貸美術館催事「第 1 回《日中魂の響き~中国現代美術作品展 2015》《中国夢・赤子心》 国際文化芸術交流巡回展」 《日中友好後楽会》 ・定例談話会 ・春季ハイキング ・年会費のお振込み案内について 活 動 記 録 ・主催展「時に刻む木痕 中国新徽派版画展」を終えて ・2 月談話会 ・留学生事業部が大使館から表彰される ・2015 年後楽寮春節祝賀会、大晦日餃子パーティー ・各友好団体の春節行事に後楽寮生が参加 ・文京区国際交流フェスタに参加 ・「JENESYS2.0」香港高校生訪日団第 2 陣が来日 会館行事と人の動き 表 紙 中国の漫画 「競争」 林忠業 作 経済発展により中産階級が急増した現代の中国では、大学受験や就職試験、昇進など、様々な場面で 熾烈な競争が繰り広げられている。何万といる人々の中から誰が一本橋を越えゴールできるだろうか。 ※日中友好会館主催展「ピリリ!と面白い 中国漫画展」(2015 年 5 月 28 日~6 月 28 日)では、中国の 世相をピリリと辛辣に、ユーモアに描いた風刺漫画 60 点を展示します。 ‐1‐ 会館だより 2015 年 4 月号 No.310 ● ご 挨 拶 ● ■ 平成 27 年度を迎えて ■ 公益財団法人 日中友好会館 会長 江田 五月 皆さまの日ごろのご支援に、心より感謝申し上げます。 日中関係は昨今、大変困難な時期がありましたが、私は昨年 4 月、中国人民対外友好協会設 立 60 周年記念大会に、当会館会長として招かれ、現職国会議員では最初に習近平国家主席と握 手をする機会に恵まれました。その後、11 月の日中首脳会談に合わせて 4 項目の合意文書が交 わされ、様々なチャネルで関係改善の努力が重ねられています。 今年は戦後 70 年の記念の年です。日本以外の国々が、日本軍国主義に対する勝利から 70 年 を祝うことになると、再び私たちは国際的に孤立しかねません。真の平和主義こそが国民の願 いであることを、世界に示すことが必要です。安倍首相がこの節目に用意するという談話に、 世界中の注目が集まっています。重要な時期です。 当会館は、国の JENESYS2.0 事業の一環として、中国との青少年交流を実施するために、政府 予算から多額の拠出を受け、平成 25・26 両年度に合計で 8,600 人を超える招聘事業と 2,700 人 の派遣事業を目標としていました。残念ながら諸般の事情により、今までのところ目標は大幅 に未達ですが、本年度は 4,000 人規模の招聘を目指します。幸い中国からの観光客は大幅増加 傾向で、好機到来との思いで中国側としっかりと協議をしていきます。 日中友好会館の役割の重要性はますます増しています。青少年交流を始めすべての部門で、 新年度に当たり全力を傾注する決意を新たにしています。皆さまの変わらぬご支援を心よりお 願いします。 - 2 - 会館だより 2015 年 4 月号 No.310 ● ご 案 内 ● 日中友好会館美術館 ◆日中友好会館美術館(貸美術館)料金値下げについて 会館 1 階にある日中友好会館美術館は、主催展開催時以外の期間にご希望の団体、個人に貸 出しをしています。長年のご愛顧に感謝し、2015 年度(2015 年 4 月 1 日)より美術館のご利用 料金を大幅に値下げいたしました。 【一般料金】 ご利用日数 1日 【中国人料金、学生料金など】 現在 75,600 → → (70,000) 1 週間 432,000 (40,000) *( ご利用日数 新料金 52,920 1日 52,920 → → (49,000) (49,000) → 現在 317,520 1 週間 302,400 (280,000) (294,000) 新料金 37,044 (34,300) → 222,264 (205,800) )内は税抜価格 貸出しは中国関係以外の方も歓迎です。ぜひ一度ご検討ください。中国人の方、学生の方に 適用する割引料金の設定、1 週間以上の長期ご利用や複数回ご利用していただくとお得になるな ど、さまざまなお得なプランがあります。 2015 年度は特に 2015 年 12 月、2016 年 1 月にまだ余裕がございます。また 2015 年 4 月 1 日 より 2016 年度分の予約受付も開始します。最新の空き状況はホームページに掲載していますの で、ご参照ください。 ホームページ:http://www.jcfc.or.jp/shisetsu/museum ご興味がある方、ご不明な点などある方、ご遠慮なくお問合せください。 【お問合せ】日中友好会館文化事業部 TEL:03-3815-5085 FAX:03-3811-5263 E-mail :[email protected] - 3 - 会館だより 2015 年 4 月号 ◆貸美術館催事 「第1回《日中魂の響き~中国現代 美術作品展 2015》 《中国夢・赤子 心》国際文化芸術交流巡回展」 会 期:4 月 21 日㈫~4 月 24 日㈮ 時 間:10 時~17 時 (初日は 15 時 30 分から開幕式、 最終日は 15 時 30 分まで) 主 催:「中国夢・赤子心」日中文化芸術 交流美術展実行委員会、中国社会 経済文化交流協会 協 力: NPO 法人国際文化交流機構 No.310 日中友好後楽会 ◆ 定例談話会 4 月は寮生が新学期で何かと忙しい時期で すので、談話会はお休みです。5 月の談話会 は、健康体操教室を 5 月下旬に予定しており ます。詳細は次号でお知らせいたします。 ◆春季ハイキング 日 時:5 月 15 日㈮ 朝 8:00 日中友好会館出発予定 中国著名書画家(趙青、範舟、米金銘、林 行 先:日光東照宮、 (株)渡邊佐平商店など 躍など)の作品約 40 点を展示します。言葉 (栃木県日光市方面) の違いを超え、書画芸術を通じて日中両国の 参加費:お一人 8,500 円 (バス、昼食、入場料込み) 友好と理解を促進することを目的としてい ます。 【問合せ】NPO 法人国際文化交流機構 (担当:黄実) 電話:03-3499-3385 日光東照宮 世界遺産で日本屈指のパワースポットの日 光東照宮。陽明門や五重の塔、三猿や眠り猫 などの参観を通じ、長い歴史と豊かな自然の 調和を感じながら、後楽寮生との交流を深め てくださればと思います。午後は、天保 13 年 (1843 年)創業の渡邊佐平商店にて純米醸造酒 の酒蔵を見学し、日本酒の製造方法、地酒の - 4 - 会館だより 2015 年 4 月号 魅力を学ぶ予定です。おいしい日本酒の試飲 No.310 ● 活 動 記 録 ● も楽しめそうです。お申込みの方には、改め て詳しくご案内申し上げます。 (担当:大竹) ◆主催展「時に刻む木痕 中国新徽派版画展」を終えて 2015 年 1 月 22 日~2 月 25 日の会期で行わ れた当会館の主催展「時に刻む木痕 ◆ 年会費のお振込み案内について 中国新 徽派版画展」は、約 1,800 名のお客さまにご 来館いただき、好評のうちに閉幕いたしまし 2015 年度分の年会費(個人会員\12,000) た。 のお振込み案内は、4 月中に会員の皆様へ郵 送させていただく予定です。万が一、案内が 届かない場合やご不明なことがございました らお手数ですが、事務局までお知らせくださ いますようお願いいたします。 【お問合せ】後楽会事務局 小林、大竹、緒方 入口正面にて開幕式テープカット 電話: 03-3811-5305 FAX: 03-3811-5263 メールアドレス: [email protected] 安徽省美術家協会が厳選した「新徽派」の 代表的作品 53 点を展示しました。80 年代か ら現在までの、国内外で活躍する新徽派の版 画家の作品と作品解説から、新徽派版画が時 代と共に発展していく様子をお伝えしました。 1 月 22 日には、中国側主催者の安徽省美術家 協会 張松主席をはじめとする 3 名が来日し、 開幕式と安徽省美術家協会副主席兼版画委員 会主任 師晶氏による作品の解説が行われま した。ご来場の方々からは、 「力作が多くて感 動した」 「レベルの高さと精神性の高さを感じ た」 「素晴らしい版画!その細部にびっくり!」 「版画の繊細な線が心を打った」 「写真を撮る ことができたので待ち受け画像にします」な どの好意的な感想を数多く頂きました。 また、会期中にはイベントをいくつか企画 しました。2 月 5 日には後楽会との共催で版 画家の鹿取武司氏による講演会「版画家から 見た中国版画事情―中国での 10 年の指導を 通して」を行い、後楽会会員とともに一般の - 5 - 会館だより 2015 年 4 月号 方々にもご参加を頂き、質疑応答が活発にな ◆2 月談話会 されました。その後の交流茶話会でも鹿取先 生を囲んでにぎやかな交流が続きました。 No.310 2 月 5 日、文化事業部との共催で、外部か ら講師をお呼びした講演会と交流茶話会を実 施しました。後楽会会員、後楽寮生、一般聴 講者合わせて約 40 名が聴講しました。 師晶副主席によるアーティストトーク 続いて旧正月(春節)の 2 月 19 日にはサッ クス奏者の張誠さんによる春節ミニコンサー 講師の鹿取武司氏 トを開催しました。想定を大幅に上回るご来 場者があり、演奏終了後、張さんとの記念写 会館主催展「時に刻む木痕-中国新徽派版 真には列ができ、ファンができるほど大盛況 画展」関連イベントとして、「版画家から見 となりました。 た中国版画事情-中国での 10 年の指導を通 また、旧暦の大晦日の 18 日からの五日間に は、中国グッズが当たる福引きを行いました。 楽しくにぎやかな中国の春節文化が伝えられ たと思います。 して」というテーマで、銅版版画家で元文化 学園大学教授の鹿取武司氏を講師に迎えて開 催しました。鹿取氏は長年、中国の多くの大 学にて銅版画技術の指導を行っており、その 経験と版画の基礎知識などをお話いただきま これからも中国各地の素晴らしい文化芸術 した。作品の実物、銅板なども展示していた の紹介を通して、日中の交流に尽力していき だき、聴講者は興味深く聞き入っていました。 たいと思います。 講演後の交流茶話会では、飲茶と中国茶を飲 みながら、講師や聴講者同士の交流がじっく りでき、参加者からは大変好評でした。 版画家 鹿取武司氏による講演会 (文化事業部) 実際の銅版画作品も見学 (後楽会事務局) - 6 - 会館だより 2015 年 4 月号 ◆留学生事業部が大使館から 表彰される No.310 ◆2015 年後楽寮春節祝賀会、 大晦日餃子パーティー 2 月 6 日、中国大使館にて春節招待会が行 春節より少し早い 2 月 7 日、大ホールにて われ、大学の関係者、中国人留学生友好団体、 恒例の春節祝賀会が行われ、寮生がお世話に 在日中国人学者及び留学生の大勢が参加しま なっている友好団体の方々など約 200 名が寮 した。 生とともに春節を祝いました。 まず、程永華大使の挨拶があり続いて白剛 まず、宮本雄二副会長、続いて中国大使館 公使参事官から友好人士、友好団体の紹介が 教育処の譚永東一等書記官がご挨拶され、最 あり、留学生支援に貢献した個人と団体に感 後に曽文科寮生委員長が寮生を代表し挨拶し 謝状が授与されました。 て会がスタートしました。 続けて寮生のパフォーマンスが始まり、中 国語や日本語の歌、古典・民族・現代舞踊、 楽器演奏、中国各地の民族衣装のファッショ ンショー、ピアノ・二胡・サックス・ギター の合奏などが行われ、最後は「ふるさとは今 もかわらず」と「後楽寮の歌」の合唱で第 1 部が終了しました。今回も様々な内容でお客 様にも楽しんでいただけたようです。 白剛公使参事官より表彰状をいただく 留学生事業部も長年中国留学生を支援し、 留学生交流事業に寄与したという事で感謝状 をいただきました。これもひとえに諸先輩方 ご来賓と出演者で記念撮影 から引き継いだ留学生事業を誠心誠意行って きた証だと思います。そして、留学生なくし その後、会場を後楽寮食堂に移し、第 2 部 てはこの感謝状はいただけないと思います。 がスタートしました。後楽寮の調理師が何日 また今後も今まで同様、留学生のために少し も前から準備をしていた料理を味わいながら でも安心安全な生活環境を提供し、交流を続 歓談し、寮生のパフォーマンスやゲーム、ビ けていきたいと思います。 ンゴ大会などで盛り上がりました。 そして 2 月 18 日は中国の大みそかである “除夕”。寮生や留学生事業部の職員は夕方か ら食堂で餃子作りを始めました。花の形やネ ズミをかたどったものなど、餃子の形も様々 で、南方出身の寮生は餃子を包むのになれて いないのか、苦心していたようですが、みな - 7 - 会館だより 2015 年 4 月号 さんで賑やかに楽しみながら作っていました。 餃子を茹でている間、春節祝賀会後に寮生 No.310 ◆各友好団体の春節行事に 後楽寮生が参加 の携帯電話投票によるベストパフォーマンス 毎年春節の時期に行われている友好団体の 賞と個人賞の表彰が行われ、荒井常務理事か 行事に今年も後楽寮生や後楽寮芸術団のメン らそれぞれの受賞者に賞状が贈られました。 バーが参加しました。 2 月 11 日に行われた北区日中友好協会の 「春節餃子パーティー」には 11 名の寮生と留 学生事業部の職員が参加し、北区の方々と餃 子を作り、みんなで食べながら交流、ビンゴ 大会では寮生全員が景品を獲得することがで きました。その後、寮生がサックスの演奏を し、アンコールのリクエストまでありました。 ベストパフォーマンスの寮生と荒井常務理事 その後、100 名以上の寮生参加者全員で餃 子を食べ、春節聯歓晩会のテレビ番組を見な がら大晦日の夜を過ごしました。カウントダ ウン(日本時間の深夜 1 時)には爆竹の代わ りにクラッカーで新年を迎えました。 北区日中友好協会の“春節餃子パーティー” 寮生達は昨年の秋から、週末になると練習 やリハーサルなど、勉強の合間に寮生委員を 2 月 14 日には 2 つの行事があり、職員がそ 中心にして、祝賀会準備をしていました。ま れぞれ分担して寮生を引率しました。千代田 た、祝賀会の前日や当日も入念にリハーサル 区日中友好協会の「春節のつどい」では寮生 を行い、大晦日も会場やビンゴ景品の準備な 10 名が参加し、中華料理と中国酒で春節を祝 ど忙しかったようです。 い、麻雀の牌がビンゴカードになっている麻 留学先で迎える春節が寮生達にとって思い 出の一つになれば幸いです。 雀ビンゴというちょっと変わったビンゴ大会 を行いました。寮生の皆さんは初めて経験し たようです。交流会終了後は近くにある愛全 公園へ行きました。ここは周恩来が学んだ東 亜高等予備学校跡地で、皆で記念写真を撮り ました。 同日、桜美林大学孔子学院でも「春節を祝 う会」がありリハーサルも含め、昼近くから 夕方までいろいろな模擬店や催し物を見なが ら参加しました。こちらでは寮生 2 名が中国 いろいろな形の餃子 古典舞踊とウイグル民族舞踊を披露しました。 - 8 - 会館だより 2015 年 4 月号 2 月 15 日には東京都日中友好協会の「春節 のつどい」があり、武田理事長も参加しまし た。ここでは中国大使館政治部の田培良参事 官も参加されました。田参事官は元後楽寮生 です。中国の歌や日本の伝統芸能など様々な パフォーマンスがあり、後楽寮からはサック スの演奏を 2 曲披露、来場者の拍手喝さいを No.310 ります。後楽寮生は去年はじめて参加のお話 しを頂き、 「後楽寮生も文京区民の一員なので 是非、日頃お世話になっている文京区に恩返 しを」との気持ちから参加させていただくこ とになりました。参加した寮生やその活躍を 観に来た寮生達はパフォーマンスが終わった 後は、他団体のパフォーマンスを観たり、情 報ブースを覗いたりとフェスタの雰囲気を楽 浴びました。 しんでいました。特に人気だったのは体験コ 今年度も各友好団体との花見交流会やスポ ーツ交流会など様々な活動がありますので、 留学生事業部でも積極的に協力、後楽寮生と 共に民間交流を続けていきたいと思います。 ーナーの「着物着付け体験」で、女性の寮生 達は着物を着せていただいて日本文化を体験、 皆で記念撮影をして交流を楽しんでいました。 来年も是非参加できるようにがんばりたいと 思います。 ◆文京区国際交流フェスタに参加 2 月 28 日(土)文京区役所内において文京 区国際交流フェスタが行われ、昨年に続きス テージパフォーマンス部門に後楽寮生が参加 し 5 演目を披露させていただきました。今年 はトップバッターでの披露となり、演者の寮 生達は緊張しながらも一生懸命に歌い、踊り、 終了後には会場に来ていた区民の方々から声 をかけられてうれしそうでした。 和服姿の寮生達 今回、歌や踊りを披露してくれた寮生は張 辰嬌・陳昭・張聡頴・張剣・李則婷・江甜甜・ 陸小磊・張誠・于寧さん以上 9 名の方々です。 (留学生事業部) 国際交流フェスタ参加者 この文京区国際フェスタは外国人と日本人 の文化を通じた友好交流と相互理解の推進を 目的として実施されていて、現在の交流フェ スタの形になっての開催は今年で 7 年目とな - 9 - 会館だより 2015 年 4 月号 ◆「JENESYS2.0」香港高校生訪日団 第 2 陣が来日 2 月 8 日から 2 月 16 日までの 9 日間、香港 高校生訪日団第 2 陣 (団長=鐘呂傍 楽道中 学校長)が来日した。本団は、香港の 63 校か ら選抜された高校生と引率の計 71 名で、外務 省が実施する「JENESYS2.0」の一環として招 No.310 し、高校生がロボットと人間が共存する社会 について考えるよい機会となった。質疑応答 では「ロボットが人間の感情を理解するよう になるか」 「ドラえもんのようなロボットが将 来現れるか」といった質問が挙がり、関心の 高さがうかがえた。セミナーテーマと関連し、 東京の日本科学未来館も視察し、アートと科 学技術を融合させた企画展を参観したほか、 聘した。 最新の歩行アシストロボットを体験するなど、 訪日団は 2 分団に分かれ、第 1 分団は愛知 日本の医療・福祉・災害対策の分野で、広く 県、第 2 分団は長崎県を訪問し、学校交流や 社会に役立つ先端のロボット技術・科学技術 ホームステイを行い、日本の高校生や一般市 について理解を深めることができた。 民との友好交流と相互理解を深めたほか、両 県及び東京都、大阪府にて、大学訪問、地方 自治体によるブリーフのほか、 「クールジャパ ン」をテーマにさまざまなプログラムに参加 し、政治・歴史・文化・社会・科学技術・環 境・防災に関する包括的な対日理解を深めた。 お互いに思いを込めた書を披露 (長崎県立佐世保北高校) 高校生との交流やホームステイを体験 訪日団は愛知県内 4 校と長崎県内 1 校に分 かれて学校交流を行い、各校で熱烈な歓迎を 日本の高校生と交流を深めた歓迎会 受けた。英会話や調理実習、国語、数学など 日本の科学技術・ロボット技術について学ぶ の授業に参加したり、茶道や書道、太鼓など の日本伝統文化や、福笑いやけん玉など日本 訪日団は、東京大学大学院情報理工学系研 のゲームで一緒に遊んだりと多彩なプログラ 究科知能機械情報学中村仁彦教授より「人間 ムに参加し、日本高校生と親睦を深めた。交 のパートナーとしてのロボット」というテー 流の場面では、お互いの学生生活や好きなア マでセミナーを受けた。講師は冒頭で鉄腕ア ニメなど同世代共通の話題で盛り上がり、ど トムを例に挙げ、世界のヒューマノイドロボ の学校でも笑顔に溢れていた。学校交流終了 ット開発の歴史から、自然災害の多い日本で 後、交流した日本高校生の家庭でホームステ 活躍する極限作業ロボットの研究などを紹介 イし、ホストファミリーの温かいもてなしを - 10 - 会館だより 2015 年 4 月号 No.310 受けた。各家庭で思い出に残る体験をし、別 れの場面では、日本の友人、お父さん、お母 さんと抱き合い、涙を流しながら名残を惜し んでいた。 ホールの貸し出しについて 特色ある地域の魅力を堪能 第 1 分団は愛知県で「愛知の産業と観光」 についてブリーフを受け、徳川美術館や名古 屋市港防災センター、トヨタ組立工場の視察 などを行い、愛知県ならではの歴史や産業に ついて理解を深めた。第 2 分団は長崎県で「長 崎の観光」と「孫文・梅屋庄吉」をテーマに 大ホール ブリーフを受け、長崎と中国との深い関わり を感じたほか、平和公園とハウステンボスバ ックヤードの視察を通し、命の尊さと美しい 環境を継承し守ることの大切さを理解した。 日中友好会館地下 1 階にある大ホールと第一 会議室は、集会やイベントのスペースとして貸 し出しており、主に会議やセミナー、展示会等 でご利用頂いております。 また、全団合同で東京外国語大学を訪問し、 料金や予約状況、お申し込みの方法などは、 日本文化理解をテーマとした模擬授業や、大 当会館ホームページでご覧いただけますので、 学生との交流会、キャンパスツアーに参加し、 お気軽にご覧ください。 日本の大学生活を体験する貴重な機会となっ 皆様のご利用をお待ちしております。 た。 このほか一行は、皇居、国会議事堂、大阪 http://www.jcfc.or.jp/shisetsu/hall 城等を視察・参観するなど、さまざまなプロ グラムを通してクールジャパンを体感した。 香港高校生からはこれらの交流活動を通じ て、 「日本の優れた先端技術や環境保護の意識 の高さに驚いた」 「日本の高校生と夢を語りあ えたことが印象深かった」 「ホストファミリー 第一会議室 が家族の一員として受け入れてくれて、本当 に感動した」 「日本人の礼儀正しい態度、もて なしの心は素晴らしいと思った」 「帰国後、今 回の体験を家族や友人に伝え、正しい日本の 姿を発信していきたい」など、訪日活動を通 じて日本や日本人の新たな面を発見したとい う声が多く聞かれた。本団の受け入れにご協 力下さった関係機関・関係者の皆様に、この 場を借りて厚く御礼申し上げたい。 (総合交流部) - 11 - 【お問合せ】 公益財団法人 日中友好会館 事務局 TEL:03-3811-5317 FAX:03-3811-5263 会館だより 2015 年 4 月号 会館行事と人の動き No.310 2/1~28 ● 会館行事 1/22~2/25主催展「時に刻む木痕 中国新徽派版画展」 2/ 5主催展記念講演会「版画家から見た中国版画事情」(講師:鹿取武司 後楽会と共催) 後楽会気功教室 2/ 8~2/16香港高校生訪日団第 2 陣 来日(2/9 同団歓迎会、2/15 歓送報告会) 2/18~2/22主催展関連イベント 中国グッズ福引大会 2/19主催展関連イベント 春節ミュージアムサックスミニコンサート 後楽会気功・中国画教室 ● 来館・訪問・面会 2/ 3第 34 回日中学生会議実行委員長 御器谷裕樹氏他 来訪(武田理事長、荒井常務理事) 2/ 4日中学生交流連盟事務局 林哲璐氏他 来訪(武田理事長、荒井常務理事) 2/10中国日本友好協会代表団会食(江田会長、海江田評議員、武田理事長、王昆理事、荒井常務理事) ● 行事参加、その他の活動 2/ 1第 9 回全中国選抜日本語スピーチコンテスト代表団交流会(留学生事業部、後楽寮生) 2/ 6中国大使館春節招待会 留学生交流事業表彰出席(武田理事長、留学生事業部) 2/11日中学生交流連盟 春節交流会(武田理事長) 北区日中友好協会 春節餃子パーティー(留学生事業部、後楽寮生) 2/12中国大使館・日中友好団体 2015 年新春会 (江田会長、武田理事長、荒井常務理事、村上顧問 他) 2/14千代田区日中友好協会 日中友好新春のつどい(留学生事業部、後楽寮生) 桜美林大学 春節を祝う会(留学生事業部、後楽寮生) 2/15東京都日中友好協会 2015 年春節のつどい(武田理事長、留学生事業部、後楽寮生) 2/17第 22 回東京藝術大学サクソフォーン専攻生による演奏会(留学生事業部) 2/24日中学院評議員会(武田理事長、王昆理事、荒井常務理事、小島事務局長) 2/25日本中華總商会第一回例会出席(武田理事長) 2/28文京区国際交流フェスタ(留学生事業部、後楽寮生) ‐12‐ 2015 年 4 月 1 日発行 第 310 号 発行 公益財団法人 日中友好会館 〒112-0004 東京都文京区後楽 1 丁目 5 番 3 号 電話(03)3811‐5317 FAX(03)3811‐5263 http://www.jcfc.or.jp/
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