デジタルコミュニティ放送セミナー ● 実証実験紹介 ● デジタルコミュニティ放送とは ● DCBA 紹介 ● V-LOW とは ● 防災情報の伝送方式紹介 DCBA 、 IPDC フォーラム 作成 1 ハートネットワーク実証実験システム コミュニティFM 音声ファイル (フラワーラジオ 提供) 音声エンコーダ (営電 提供) CATVコミチャン HLS動画エンコーダ 動画ファイル (ハートネットワーク 提供) (ネクストウエーブ 提供) 防災情報入力端末 デジタルコミュニティ送信機 (営電 提供) CMSサーバー (DXアンテナ 提供) CATVコミチャン (ハートネットワーク 提供) スマホ HLS 動画受信 メディアゲートウェイ 防災情報受信 (DXアンテナ 提供) 防災情報 L字スーパーインポーズ (ビデオトロン 提供) C A T V 網 防災ラジオ 防災情報、ラジオ音声受信 (加賀ハイテック 提供) 自主放送用OFDM送信機 (ミハル通信 提供) CATVコミチャン 防災情報L字表示 2 実証実験システム(ヘッドエンド) 3 実証実験システム(受信機) 4 実証実験システム(スペクトラム) V-LOW + 地デジ V-LOW 1ch :アナログ 2ch :デジタル コミュニティ 3ch : QAM V-LOW デジタル コミュニティ 3seg ※ chは VHF のチャンネル 5 実証実験システム(まとめ) ● ● ● ● 複数の放送方式(地上波、 CATV )を利用し防災 情報の伝送ができることの実証ができた。 複数のメーカーの様々な受信機での防災情報の受 信ができたことにより防災情報の標準化へのス テップとなる実証となった。 将来的に V-LOW おいてデジタルコミュニティの電 波が送出されたとき、 CATV にて再送信すること が可能であることの実証ができた。 IPDC により地域に密着したサービスができるこ と、防災情報のワンストップ化が実現できること 6 をデモにて確認いただけた。 今回のセミナーのデモシステム コミュニティFM 音声ファイル (フラワーラジオ 提供) CATVコミチャン想定 動画ファイル 防災情報入力端末 音声エンコーダ (営電 提供) HLS動画エンコーダ (ネクストウエーブ 提供) CMSサーバー (DXアンテナ 提供) 防災ラジオ 防災情報、ラジオ音声受信 (加賀ハイテック 提供) ※RF をケーブルにて 分配接続 デジタルコミュニティ送信機 (営電 提供) スマホ HLS 動画受信 メディアゲートウェイ 防災情報受信 (DXアンテナ 提供) 7 デジタルコミュニティとは 8 DCBA とは デジタルコミュニティ放送の実現に向けての制度整備および環境整備を 目的に平成 26 年 6 月に設立。 主な役割 ・制度設計の調整、送受信技術開発、制度整備に向けての検討や実証実験。 ・ ARIB の標準規格作成への協力、運用着て作成のための機関として。 ・デジタルコミュニティ放送への理解・促進活動、放送局設立に対してのサ ポート。 デジタルコミュニティ放送の方向性 ・共有する生活圏内・コミュニティ圏内をエリアとする地域に密着した放 送エリア。 ・自治体・コミュニティ放送局・ケーブル TV 局・タウン誌等地域におい ての情報発信機能の連携と融合。 ・ IPDC を活用したインターネットとの融合による情報表現の高度化。 9 ・地域の安心・安全のための利用。 デジタルコミュニティ放送用受信機例 (防災)ラジオ チューナー付き スマホ 固定受信端末 モバイルルーター 無線 LAN サイネージ端末 ( BtoB ) (公衆、家庭内) 無線 LAN 無線 LAN 10 V-LOW 周波数帯域 90MHz アナログ TV 1ch 108MHz 102MHz 96MHz アナログ TV 2ch アナログ TV 3ch アナログ放送停波後 90MHz 95MHz AM 局 FM 補完等 ガードバンド 99MHz マルチメディア デジタルコミュニティ (マルチメディアが利用していない周波数) マルチメディア放送の放送エリア 108MHz マルチメディア 1seg 3seg デジタルコミュニティ放送の放送エリア例 11 ISDB-T セグメント形式の特徴 13 セグ形式 ( 参考) 1 セグ形式 送信設備的には 低コスト。 1 つの 送信所で広域エリ アをカバー。 1セグ形式はすべて の放送で互換性あ り。 A 階層 音声サービス 防災情報 約 400kbps 3セグ形式 高出力の高価な送 信機、あるいは複 数の送信機による 地局設計が必要。 B 階層 IPDC サービス 約 800kbps 地デジ、 Tmm にて利用されて いるセグメント形式。 Tmm で は1セグ形式もあり。 ワンセグメントは他の放送シス テムと互換性が高いので受信機 の普及を考えて音声サービスと 防災サービスは A 階層のみでの 運用が望ましい。 地デジのワンセグと同じチップ を利用でき安価、低消費電力な 受信機が提供可能。 動画サービスのような高レート が必要なサービスや、サイネー ジ等の専用の受信端末向けの サービスに適している。 12 ISDB-T,Tsb,Tmm セグメント構成 (4.5MHz) 13seg(6MHz) 3seg [地上デジタル放送、エリア放送] 1seg ・・・ワンセグ (416kbps) 12seg ・・・ハイビジョン (16Mpbs) 3seg 1seg×3 [ V-LOW マルチメディア放送] 3seg ・・・スマホ向け (1.6Mbps) 3seg ・・・車向け (1.6Mbps) 1segx3 ・・・ソフトウエア事業者 (207.5-222MHz 14.5MHz) 13seg 13seg 1seg×7 3seg(1.5MHz) 1seg(0.5MHz) or [ V-HIGH マルチメディア放送] 13seg ・・・ nottv(7Mbps) 13seg ・・・専門ch (7Mbps) 1segx7 ・・・ソフトウエア事業者 (未使用) [ V-LOW デジタルコミュニティ放送] 1seg ・・・音声+ IPDC のサービス (416kbps) 13 CATV での V-LOW デジタル放送利用例 ● ● V-LOW マルチメディア放送、デジタルコミュ ニティ再送信。 例えば、ガードバンドを利用して1セグ形式、 3セグ形式、およびそれらの連結送信での自主 放送も可能。 96MHz アナログ TV 2ch 108MHz 102MHz アナログ TV 3ch 99MHz 96MHz ガードバンド 108MHz マルチメディア 1seg 3seg 3seg CATV 自主放送 3seg デジタルコミュニティ放送 14 デジタルコミュニティシステム例 STL 回線 送信機 音声エンコーダ 音声エンコーダ 音声エンコーダ MUX SFN 単一 周波数 CMS IPDC サーバー 15 デジタルコミュニティサービス例 (1seg) 16 各放送での IPDC 利用状況 データ 地デジ (ナローキャスト) V-LOW マルチメディア放送 V-LOW コミュニティ放送 V-HIGH マルチメディア放送 エリア放送 (マルチメディア伝送) 防災 情報 × サイネージ 独自データ × 動画 ファイル × HTML ○ ○ ○ HTML ○ ( HLS ) ○ ○ HTML ○ × × △ △ ○ ○ ○ ※ 特に防災情報は共通のため、どの放送から も同じデータを取得できることが特徴 17 IPDC の利用例( HTML 、動画) ● ● ● インターネットと同じ HTML ファイルの伝送が 可能。音声サービス+ HTML によるデータ放送 など。放送だけでなく通信回線の利用もシーム レスに可能。 IPDC を利用することによりインターネットと 同じコーデックの動画を利用可能。受信機はブ ラウザを搭載したものを想定するため、常に新 しいコーデックを利用可能。 HLS や MPEG-DASH のようにファイルを細分 化することによりファイルベースではあるもの 18 のリアルタイムに近い伝送が可能。 IPDC 利用例(サイネージ、教材) ● ● ● ● 放送として、 CM 同様の有料ビジネスモデルの 検討が可能。 サイネージ( BtoB 、 BtoC )の伝送が可能。 静止画、動画、それらの組み合わせなど。 解像度の高いデータ(4K)なども夜間を利用 して事前に送るなどの対応が可能。 学校や塾などへの教材の配布。教室単位などオ ンデマンド型による一斉配布など。 19 IPDC 利用例(ソーシャルデータ) 放送局 送信設備 ( IPDC ) スマホ、 PC など 放送 ID による データ フィルタリング 復号 ソーシャル アプリ 正規データは 基本スルー 通信回線 放送局 サーバー (制御、認証) ID 付加 (ユーザー、 アプリ) 暗号化 受信機のソフトウエアと して共通実装 ユーザーが自由 に作成できる アプリ 20 防災情報について 21 防災情報伝送方式の比較 FM ラジオ 伝送方式の互換性なし 地デジ 自動起動は実質津波 のみ。電源必要 エリアメール 受信できないことも。 デジタル コミュニティ これらの補完として CATV 、 IP 電話 伝送方式の互換性なし 電源必要 行政防災無線 機密性の高い室内 強い雨風で聞こえない 防災メール インターネット回線 に依存。 22 IPDC による防災情報伝送概要 J-ALERT L-ALERT 自治体 デジタルコミュニティ フラグ、文章 文章 音声、文章 防災 ワン ストップ システム CATV コミチャン エリア放送 ・市区町村単位の情報を複数の市区町村分同時に伝送可能。 ・防災情報を 1 箇所に集めて、複数の放送方式により伝送。 ・複数メーカーの受信機で受信可能。 ・自動送出および受信機の自動起動の仕組みを持つ。 ・災害情報だけでなく、予防の情報なども伝送可能。 23 防災情報伝送 自動送出例 24 防災情報伝送 自治体入力例 25 IPDC を利用した防災情報概要 OFDM キャリアの AC データ ” 地域の防災・安全情報” or” 地震動” IPDC による伝送 JSON コマンド <基本情報> ・ region ・ type ・ level ・ group(area) <拡張情報> ・ text ・ flute_tsi 蓄積データ 画像、音声ファイル ①AC データによる低消費電力での待機 ② 地域の防災・安全情報として対象地域 のコードを伝送。緊急地震速報の情報も。 ③ 対象地域のコードが一致した場合に 自動起動を行なう。 ④ 自動起動後 JSON コマンド取得 市区町村コード 災害種別 災害レベル 市区町村内のグループ ( エリア)指定 テキスト情報(詳細情報) 蓄積データ指定(オプション) ※JSON コマンドは同時に複 数の自治体向けの情報を出す ことが可能。 26 防災情報特徴1 エリアの指定 Region area ● ● ● group area region 指定 受信対象となる市区町村を選択できるので、その他の市区町村の受 信機では情報は出力されない。 area 指定 region 内のエリアを複数に分けて、そのエリアに対してのみ情報を 出力することができる。たとえば、町内会単位、海岸付近、河川付 近住民などに分けることが可能。 group 指定 エリアとは関係ない特定のメンバー(消防団など)向けの放送も可 能。 27 防災情報特徴1 エリアの指定 ( 運用例 ) <防災情報1> region:A 市 area:0000001 group:0( 無指定 ) type: 津波警報 region:A 市 region:B 市 area:0000001 group:0( 無指定 ) <防災情報2> type: 土砂災害警戒情報 region:B 市 area:0000001 region:B 市 area:0000002 group:1001 <防災情報3> type: おしらせ region:B 市 group:1001 text:”○○ 市△△2丁目 で火災発生” 提示すべき防災 情報なし region:B 市 Area:0000002 Group:0( 無指定 ) 28 防災情報特徴2 種別、テキスト情報 ● ● type と level の数値により災害種別(地震、津波、気象な ど)と災害の程度(震度、注意報、警報、特別警報など) を表現可能。 数値なので、複数の言語に対応したり、サイレンなどを直 接起動したりなどマシンインタフェースと直結することも 可能。非常に低レートでの伝送が可能。 より詳細な情報もテキストで同時に伝送可能。テキストは コマンドと同時に送れるので警報と同時に提示することが 可能。 パトライト <利用例> 太陽光発電 夜間:バッテリ 受信機 サイレン 文字掲示板 29 防災情報特徴3 蓄積データ ● ● ● 蓄積データとして、音声や映像ファイルを送る ことが可能。多言語音声や受信機に内蔵されて ない国の文字情報を映像として送ることが可 能。平時向けのお知らせなど(サイネージ的利 用)にも可能。 蓄積データとしては、さまざまなデータを送る ことができるが、ファイル名(拡張子など)で 判断し受信機が利用可能なデータを利用する。 蓄積ファイルは多少伝送に時間がかかる可能性 があるが、音声ファイルのようなものは、小分 30 けにして伝送することも可能。 防災情報特徴4 IoT 、 M2M など ● ● ● ローカルネット( LAN )につながった機器への伝送可能。 受信機側に負荷が少なく、変更等は送信側設備のみで対応。た だし、市区町村合併などコード変更時などのメンテナンスは必 要。 無料のサービスが可能で、受信機の共通化が可能。また、標準 規格化し、特許料等不要なので送信受信ともに安価なシステム 導入が可能。 有線 LAN 受信した 防災情報 ローカル ネット (家庭内) コンロ(地震で火を消す) インターホン(防災情報) 無線 LAN スマホ(防災情報) 31 現在の状況について ● デジタルコミュニティ放送 総務省の周波数ひっ迫のための技術試験事務の実施の中で”デジタル コミュニティ放送の周波数共用等に関する技術的検討”が行なわれて おり制度整備に向けて進んでる。 DCBA としても全国のデジタルコ ミュニティ利用予定の事業者を取りまとめた唯一の組織にしていく 活動を行なう。 ● 防災情報運用規定 V-LOW マルチメディア放送においての ARIB 標準規格 (STD-B46 第 二部 ) の付属資料(付属 第七章 地域の防災・安全情報の運用の概 要)として発行済み。 V-LOW マルチメディア放送、 V-LOW デジタルコミュニティ、エリ ア放送高度化での共通運用規定として各方式毎に ARIB の運用規定が 発行される予定。 具体的な仕様に興味のある方は、 IPDC フォーラム(ライフライン研 究会)にご加入いただき、一緒に議論に加わっていただきたい。 32
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