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2015 年 5 月 20 日
フィールドオフィス・アーキテクツ展
Living in Place
2015 年 7 月 10 日(金)~9 月 12 日(土)
会場=TOTO ギャラリー・間(東京都港区南青山 1-24-3 TOTO 乃木坂ビル 3F)
休館日=月曜・祝日・夏期休暇 8 月 8 日(土)~17 日(月)
開館時間=11:00~18:00
入場無料
講演会:2015 年 7 月 10 日(金)18:30~
事前申込制
会場=建築会館ホール(東京都港区芝 5-26-20)
フィールドオフィス・アーキテクツ
ⓒ Chen, Min-Jia
フィールドオフィス・アーキテクツ展について
イーラン
TOTO ギャラリー・間は、台湾の地方都市・宜蘭を拠点に活動する設計集団、フィールドオフィス・アーキテクツ
による展覧会を開催します。
ホァン・シェン・ユェン
フィールドオフィス・アーキテクツは、建築家・ 黃 聲 遠 氏を中心に、黃氏の建築思想に共鳴し、同じ理想
を抱いて台湾各地から集まってきた若者たちで構成される建築家の集団です。1994 年に黃氏が立ち上げた事務所
は徐々にその同志を増やし、今や多くの所員を要するアトリエに成長しました。
設立者である黃氏は、台中の東海大学建築学科を卒業後渡米し、イェール大学で修士号を取得。その後、ロサン
ゼルスの設計事務所で経験を積むも、作品主義的な建築の仕事に疑問をいだき帰国。建築とは、人と社会、そし
て自然や環境とを繋ぐ対話の窓口であるべきとの信念のもとに、宜蘭の地に新たな活動の場を見いだしました。
黃氏は、「建築で宜蘭に理想の町をつくりたい」との思いから、この地に拠点を構えました。そして、この海や
山に囲まれた自然豊かな宜蘭の気候や風土、人びとの暮らしぶりを自ら丹念にリサーチし、時に住民の声に耳を
傾け、時に行政を説得しながら、町のあるべき姿を追及してきました。その活動は個々の建築の計画に留まらず、
長い時間をかけて自身で設計した建築同士を繋ぐプロムナードを創出したり、人の流れをつくるためのインフラ
の整備やグランドデザインにまで拡張し、宜蘭がもつポテンシャルを引き出しながら、いきいきと街並みを形成
していきました。それはまるで植物が水や栄養を供給するために、根から茎、葉へと維管束(葉脈)が枝分かれ
して成長するかような広がりを見せ、彼らの活動は今では台湾建築界でもっとも注目を集めています。
会場では、こうしたフィールドオフィス・アーキテクツが 20 年にわたって手がけてきた宜蘭の町づくりから得
た4つの「気づき」をテーマに、彼らの活動を模型や写真、映像やインスタレーションを通して紹介します。
展覧会情報
展覧会名(日)
フィールドオフィス・アーキテクツ展 Living in Place
展覧会名(英)
Fieldoffice Architects Living in Place
会期
2015 年 7 月 10 日(金)~9 月 12 日(土)
開館時間
11:00~18:00
休館日
月曜・祝日・夏期休暇 8 月 8 日(土)~17 日(月)
入場料
無料
会場
TOTO ギャラリー・間
〒107-0062 東京都港区南青山 1-24-3
TEL=03-3402-1010
交通案内
TOTO 乃木坂ビル 3F
URL=www.toto.co.jp/gallerma/
東京メトロ千代田線 乃木坂駅 3 番出口徒歩 1 分
都営地下鉄大江戸線 六本木駅 7 番出口徒歩 6 分
東京メトロ日比谷線 六本木駅 4a 番出口徒歩 7 分
東京メトロ銀座線・半蔵門線・都営地下鉄大江戸線 青山一丁目駅 4 番出口徒歩 7 分
主催
TOTO ギャラリー・間
企画
TOTO ギャラリー・間運営委員会
特別顧問:安藤忠雄
後援
委員:岸 和郎/妹島和世/内藤 廣/エルウィン・ビライ
(一社)東京建築士会/(一社)東京都建築士事務所協会/(公社)日本建築家協会
関東甲信越支部/(一社)日本建築学会関東支部
特別後援
台北駐日経済文化代表処
建築家紹介
フィールドオフィス・アーキテクツによる展覧会コンセプト文
Living in Place
イーラン
宜蘭の風土に根差した設計集団フィールドオフィス・アーキテクツは、現代の台湾で徐々に成長と拡大を続けている
100人近くの「意志同盟」である。真実を探し求める生き方を追求し続けて以来、20年のうちにようやく組織らしいも
のになってきた。フィールドオフィスには、純粋な意志に突き動かされてこうした生き方を選ぶ者たちが、おのずと
集まってきた。「プロ集団として地域に根差し、新しい生活を創造したい」と夢見る若い世代にとって、この生き方
は普遍的な選択肢になるかもしれない。本展が体系的でもなければ構成も整っておらず、またあまり明確でもないこ
とを許してほしい。それというのも、フィールドオフィスの仕事は、さまざまな出来事が同時多発的に発生している
うえに、それぞれがまだ進行中で、今後も手を加えられる可能性があるからだ。日差しとともに雰囲気が変わるTOTO
ギャラリー・間の空間に触発され、本展のテーマとして4つの「気づき」を設定した。これらに従って、私たちがこれ
まで辿ってきた紆余曲折の体験を、ぜひあなたにも追体験してもらいたい。
気づき1「時間と仲良く」
新たな可能性を求めてアメリカに渡ったものの、結局挫折して台湾へ戻り、宜蘭に住み着いた。やがて宜蘭固有の気
候や神話、歴史、反骨精神に接するうちに、私はこの土地の民主的な国民性が失われていないことに徐々に気づいて
いった。若い世代も専門性という縛りにとらわれなければ、チャンスはそこらじゅうに転がっている。依頼主がいな
ければ自分で探せばいい。そうした発見の蓄積と、公共空間のプロジェクトが帯状に広がっていくうちに、私たちの
存在は人々の記憶に刻まれていった。
気づき2「山、水、土、海と暮らす」
風、水、生態系は、都市を抜け、その先へ流れていく。その流れの中では、自分さえよければいいという発想では、
都市はいずれ廃れる。都市と田園は互いに助け合いつつ、双方からヒントを得ることで、より建設的に全体を運営で
きる。こうした問題に対して私たちが途中で匙を投げたりしないと理解されてからは、各方面の専門家たちが知恵を
貸してくれるようになり、どうにか実務をこなせるようになった。
気づき3「基準線としてのキャノピー(天蓋)」
キャノピーの実質的な機能は、意識的につくられた「空白」であり、民主的で階級のない社会を暗示している。ほど
よい高さに基準となる線が引かれることで、見慣れた風景もまた美しく見えるだろう。こうした大小のキャノピーを
通じて、建築は、文化の違いや政治の変動を超えて、時の経過に耐えられるのだと確信するに至った。
気づき4「ただ自分の身体に意識を向け、いつしか時を忘れる」
本展のクライマックスは「宜蘭県立櫻花陵園」のプロジェクトである。ここでは環境に配慮した土木工学的技術に加
え、晴れた空と雨と霧とこだまが交互に登場する映像によって現地の空気を再現する。その映像から、3本の川が三角
州で合流し、幾重にも連なる砂丘の層が太平洋に向けて一面に広がる宜蘭の光景を思い浮かべていただきたい。
これら私たちの気づきを通して、誰もが一度は、故郷の美しさを守るために奮闘してほしいと願っている。
黃 聲遠
フィールドオフィス・アーキテクツ
Fieldoffice Architects
ホァン・ シェン・ユェン
フィールドオフィス・アーキテクツは、 黃
イーラン
聲 遠 氏によって設立され、台湾の“宜蘭県”を中心に活動を続けて
いる。
黃 聲遠氏は 1963 年台北市生まれ。台湾東海大学を卒業後に渡米し、イェール大学大学院修士課程を修了後、エリッ
ク・オーウェン・モスの事務所に勤務。1994 年の台湾帰国と同時に宜蘭へ移住し、フィールドオフィスを開設した。
その後 20 年間に、China Design Exhibition Outstanding Spatial Design Award(2012)や Chinese Architecture Media
Awards Best Architecture Award(2012)など、国内外で 20 以上の賞を獲得している。
関連プログラム
黃 聲遠講演会
Living in Place
日時
2015 年 7 月 10 日(金)
17:30 開場、18:30 開演、20:30 終演(予定)
会場
建築会館ホール(東京都港区芝 5-26-20)
定員
350 名
参加費
無料
参加方法
事前申込制:申込期間内にウェブサイトよりお申し込みください。
URL=www.toto.co.jp/gallerma/
抽選の上、2015 年 7 月 2 日(木)までに結果をご連絡いたします。
お申込期間
2015 年 5 月 20 日(水)~6 月 21 日(日)
関連書籍
『Living in Place』
著者
ホァン・ シェン・ユェン
黃
聲 遠
発行日
2015 年 7 月 9 日(予定)
体裁
A5 判(148×210)並製、270 頁、和英併記(予定)
発行
TOTO 出版(TEL=03-3402-7138
URL=www.toto.co.jp/publishing/)
広報用図版
1/2
[1] フィールドオフィス・アーキテクツ
[2] 宜蘭社会福祉センター
ⓒ Chen, Min-Jia
ⓒ Chen, Min-Jia
[3] 津梅橋遊歩道
[4] 櫻花陵園入口橋
ⓒ Fieldoffice Architects
ⓒ Chen, Min-Jia
広報用図版
2/2
[5] 羅東文化工場
[6] フィールド・ドミトリー
ⓒ Chen, Min-Jia
ⓒ Fieldoffice Architects
[7] フィールドオフィス・アーキテクツ事務所
[8] 第一束維管束
ⓒ Fieldoffice Architects
ⓒ Fieldoffice Architects