社会・環境報告書2004 - TOTO

人が使える
川や湖の水は、
地球の水全体の
0.01%
表紙のメッセージ
21世紀を迎え、世界的にますますクローズアップされているのが、
「水資源問題」です。
「水をたたえた星」と称される地球。
でも、人間が利用できる淡水は、そのほとんどが、
南極・北極の氷という形で存在し、
人が使える川や湖の水は、地球の水全体の0.01%しかありません。
水は循環資源ではあっても、大切に使われなければなりません。
事実、地球視点で見ると、人口の増加、生活水準の向上による
水不足の深刻化が予想されています。
TOTOは、さまざまな角度から、節水技術を追求。
この大切な水資源を有効に利用し、
快適で豊かな暮らしの実現に努めます。
社 会・環 境 活 動 報 告 書
2004
CSR企画部 TEL(093)951- 2036
NO.1189
発行:2004年8月
Contents
02
編集方針
03
目次
04
社長メッセージ
08
経営理念
09
企業ミッション
10
コーポレート・ガバナンス
11
会社概要/財務データ
12
事業概要
13
2003年度の主な事業トピックス
お客様との接点
14
ものづくり/ TOTOの取り組み
16
ユニバーサルデザイン
18
エコプロダクツ
20
お客様との接点
22
お客様満足の向上
23
品質保証システム
24
社会貢献
従業員との接点
近年、世界的に関心が高まっている「企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility 以
下 CSRと表記)」とは、企業活動がどのようにして社会に対し責任を果たしていくかということ。企
業自身がその視点を深く認識することの重 要 性が見 直されてきています。この潮 流の中で、
CSR推進本部を設置。これに伴い1998年から毎年発行している「環境報告書」を「社会・環境活
動報告書」とタイトルを改め、今年度からは、経済性・社会性の視点からも企業活動を捉え、内容の
充実を図りました。お客様、お取引先、株主・投資家の皆様、学校・研究関係者の皆様など、
さまざまな
ステークホルダーの方にお読みいただけるよう編集に努めています。また、各種データの掲載につい
ては、誌面上での必要性を吟味した上で最小限に止め、専門性の高いものや詳細データについてはホー
ムページ上に掲載しました。
報告範囲
TOTOおよびグループ会社(12ページに記載)
対象期間
2003年度(2003年4月1日∼2004年3月31日)
参考にしたガイドライン
・環境省「環境報告書ガイドライン 2003年度版」
・GRI(Global Reporting Initiative)
「持続可能性報告のガイドライン」
編集方針
従業員が創る快適な工場
28
安全衛生
29
職場環境
30
人材育成
環境保全
TOTOではCSR 経営への本格的取り組みを開始するため、2004 年 4月に全社統括部門として
02
26
32
地球環境方針
33
第 5 次地球環境保全行動計画
34
2003 年度の活動目標と実績
36
環境マネジメントシステム
38
環境負荷と環境会計
40
グリーン調達
41
汚染予防
42
エネルギー/用水削減
44
排出物の削減
46
包装/物流
48
環境コミュニケーション
50
ユニバーサルデザインとエコプロダクツの歩み
51
発行によせて
目次
03
「強く、明るく、美しい会社」へ
持続可能な社会の実現を目指して
“ TOTOらしさ”を持つ、CSR 経営を目指します
新たな活動に向けて
私は昨 年 6 月に社 長に就 任しましたが、中 期 経 営 計 画を策 定するにあたって、これからの T O T Oを
守る”エコ商品の研究・開発や“お子様から
「強く、明るく、美しい会社」にしよう、と全従業員に表明しました。
高齢の方まで使いやすい ”ユニバーサル
「強く」は、
“お客様との接点をきちんと見据えて、世界のどの会社にも負けない事業体質やブランドを
デザイン商品の研究・開発を通じて、長年に
わたってお客様とともに歩んでまいりました。
持つ会社になる”という意味です。
「明るく」は、
“従業員が生きがいややりがいを感じ、お客様と十分なコミュニケーションを図ることのできる会社に
TOTO の創業は、日本にまだ下水道が
ほとんど整 備されていない時 代でしたが、
なる”という思いを込めました。
「美しい」は、
“高い倫理観を持って、社会から絶対的な支持を得られる透明性の高い会社になる”ということです。
これらの目標の実現に向かって、TOTOはさまざまな企業活動を進めていこうとしています。
そうした状況下で「国民の生活文化を向上
したい」、
「 健 康で文 化 的な生 活を提 供
したい」という一 念から水 洗 便 器 の 製 造
に着手しています。現在の企業ミッション『生活環境企業』の原点は、そこにあります。
始まりは、
お客様の満足にお応えすること
TOTOはお客様との強い信頼関係の構築を通じて、
“ものづくり”への思いを知っていただき、商品を使って
いただき、そして全てにご満足いただくことを使命と考え、
さらに「お客様の満足」にお応えしていきます。
いま、お客様が求める「暮らしの満足」は
多様化しており、
“自分に似合った暮らし方”
、
今後は「グループ経営の強化」を推し進めます
“自分の価値観に見合った生活スタイル”が
求められるようになっています。
TOTOは、お客様の多岐にわたる「満足」を
しっかりと把握し、
“暮らしながら、地球環境を
04
社長メッセージ
TOTOは日本国内にとどまらず世界各地に工場や事業所を展開していますが、ひとつひとつの工場や
事業所、従業員が地域の皆様に迷惑をかけないことは当然のこと、その地域になくてはならない会社、
地域の皆様に喜ばれる会社になることを目指しています。
社長メッセージ
05
これはなかなか難しいことですが、まずは企業活動方針を従業員の誰もがわかるようにはっきりと示し、
企業としての行動に継続性を持たせることから始めようとしています。
組んできました。これから、客観性と透明性を兼ね備えた「強く、明るく、美しい会社」の実現に向かって
進んでいくうえで、CSR 経営が大きな力となることを確信しています。
そのためにコーポレート・ガバナンス(企業統治)やコンプライアンス(法令遵守)
をはじめとする指針や
規範を整備し、従業員ひとりひとりがその指針や規範に自主的かつ意欲的に取り組み、国内・海外を
含めた全てのグループ会 社が同じ価 値 感を共 有して同じ方 向に動いていくことを目指して「グループ
経営の強化」を推し進めていきます。
TOTOならではの「CSR 経営」に向かって
企業の社会的責任が厳しく問われる現代、TOTOグループは積極的にCSR 経営(企業の社会的責任=
Corporate Social Responsibility)
を推進していこうとしています。
それは、
「経営・環境・社会というそれぞれの面で企業としての責任を果たし、企業と社会、そして地球が
持続可能な発展を目指すためのバランスの取れた取り組み」というCSRの基本を企業経営の根幹に据える
ことにより、並列して進んでいるさまざまなテーマに通す横串として機能させたいと考えているからです。
またCSR経営は、グループ全体を客観的に見わたし、グループ各社の役割や課題を判断していくためにも
重要になります。これは海外にも拠点を持つ企業として、世界に通用する規範を持った企業活動を展開し、
代表取締役社長
人・社会・地球の持続的発展に貢献していくことにつながっていくはずです。
TOTOは、暮らしのなかの水まわりを事業ドメインとして、持続可能な社会の発展と地球環境保全に取り
06
社長メッセージ
社長メッセージ
07
私たちの行動、活動の全ての礎は
ここから始まります
いつの時代にあっても変わることのない「社是」
TOTO 企業行動規範
1 .社会的責任 2 .個人の尊重 3 .公正・透明な行動
4 .環境との調和 5 .国際社会との共生
広がりつづけるTOTO のミッション
「生活環境企業」TOTO
「生活環境企業」。これがあらゆる場面で皆様にお伝えして
いる、TOTO の企業ミッションです。衛生陶器から始まった、
TOTOと皆様とのつながりは、家庭の中だけに留まらず、職場や
全社的にコンプライアンスを推進
公共の場の水まわりへと広がりました。そして、その水まわりで
Customer Satisfaction
培った技 術や経 験を基 礎にさまざまな研 究や開 発を続け、
お客様の満足をすべての原点に
私たちの視野は家という日常の生活空間はもとより、街へ、
昨今、企業の社会的責任とその範囲の拡大が求められて
地球へと広がり続けています。 これまでも責任ある企業市民として健全な
います。TOTOでは、
1917年(大正6年)に創業した初代社長・大倉和親の「奉仕
の精神でお客様の文化生活の向上に貢献し、一致協力して
社会の発展に寄与する」という決意と誓いを表わす「社是」は、
どのように社会状況が変化しても、私たちの活動の根底に流れ
る、普遍性を持ったTOTOの理念であり続けます。そこに込めら
れた精神は、現在においても、全従業員の、そして企業として
の行動規範の骨格を成すものとなっています。
社員にとって生きがいのある会社に
企業活動を進めてきましたが、これらを明文化し制度化する
●きずな計画
ことで、さらに徹底したコンプライアンス(法令遵守)の確立と
お客様が期待された以上の“新しい生活スタイル”を提案し、
実行を推し進めています。
お客様と生涯を通じた絆を深めます。
● TOTO のコンプライアンス体制の強化
● 楽&楽計画
2002 年 6月 コンプライアンス指針 規定
さまざまな状 況におかれている人が使いやすく、また楽しく
6月 スピークアップ制度(社内告発制度)規定
生活ができる空間を家庭だけではなく街の中にも増やします。
2003 年 4月 コンプライアンス宣言 規定 コンプライアンス宣言
TOTOは、グループのあらゆる企業活動において、法令や
社会的ルールを遵守し、透明・公正な行動で、お客様の
満足を目指します。
・
・
・
・
Players Satisfaction
●クリーンタウン計画
作るときはもちろん、
作った商品を通じても地球環境を守ります。
この 3 つを実現していくことで、
「生活環境企業」としての
TOTOは皆様とともに成長していきます。そしてその成長の
Social Satisfaction
社会の一員として誇りある信頼づくりを
Shareholder Satisfaction
株主の皆様の信頼に応える
Stakeholder Satisfaction
お取引先と良好に共存する
3つの計画
成果をお客様、パートナー企業、株主の皆様、従業員そして
「コンプライアンス宣言」や企業行動規範などを一冊にまとめた
あらゆる活動の基となる、行動規範
社会に還元していきたいと考えています。
手帳を全従業員に、
また取締役には「取締役の法令遵守ガイド」を
配付するなどコンプライアンス意識の向上を図りました。
全従業員が活動するうえでの基となる「 TOTO 企業行動
08
また拠点ごとの研修の実施や
規範」は1992 年に制定され、その後時代の要請に合わせて
全従業員への意識調査などで、
改定されてきました。従業員はさまざまな状況のもとで自分の
コンプライアンス意識の定着を
行動を振り返り、この規範の遵守に努めています。
図っています。
経営理念
UR L
社是、企業倫理の詳細はホームページへ
http://www.toto.co.jp/company/reports/
企業ミッション
09
社会に開かれた経営の実現へ
コーポレート・ガバナンス
体質強化と開かれた経営を目指して
会社概要/財務データ
真に実効力のある危機管理体制と運用を
当期純利益(億円)
会社概要
2001年度
TOTOは意思決定の迅速化と経営責任の明確化を実現する
40
2003年度
117
2003 年 12月に制定した30 項目の「危機管理規定」を真に
社名
東陶機器株式会社( TOTO LTD.)
ために、執行役員制度の導入や社外の有識者に経営全般の
実効力のある制度とするために、各項目に主管部門を定めて、
創立
1917年(大正6年)5月15日
助言をいただくことを目的とした「アドバイザリー・コミッティ」の
緊急時に各部門が主体的に対応できるルールを策定。さらに、
資本金
355億円
2001年度
4,882
設置などを行ってきました。
定期的な取締役会への報告も実施しています。
本社
福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1-1
2002年度
4,714
木瀬 照雄
2003年度
4,626
代表取締役社長
今後もさらなるコーポレート・ガバナンスの充実を目指して、経営の
総資産(億円)
営業品目
透明性・客観性を確保し、業務執行力の強化を図っていきます。
株主資本(億円)
●レストルーム商品
衛生陶器(大便器、 小便器、 洗面器、 手洗器など)
、システム
経営監視機能
トイレ、腰掛便器用シート(ウォシュレットなど)
、タイル建材、
株主総会
取締役会
水まわりアクセサリー、水まわり介護用品など
監査役会
会計監査人
モニタリング
1,898
フリーキャッシュフロー(億円)
2001年度
51
2002年度
180
ユニットバスルーム、水栓金具(各種給水栓、排水金具など)
、
2003年度
213
給湯機、システムキッチン、洗面化粧台、マーブライトカウンター、
従業員(人)
プラスチック・ホーロー浴槽など
2001年度
17,269
2002年度
17,061
2003年度
17,192
連結会社 69 社(国内 47 社、海外 22 社)
●品目別売上高構成(2003年度) ● 海外売上高構成(2003年度)
アドバイザリー・コミッティ
その他 302億円
(6%)
アジア(中国以外)89億円
(24%)
中国 137億円
(37%)
企業倫理委員会
財務データ
地球環境保全委員会
事務局
● 売上高・経常利益・資本金・従業員の
全社品質保証委員会
CS 向上委員会
※
過去 3 年間の連結推移
スピークアップ制度
※CS:お客様満足
研修・情報・調査・改善
報告・相談
売上高(億円)
2001年度
4,240
バス・キッチン・洗面商品
2002年度
4,396
2,341億円
(50%)
2003年度
4,679
● 事業部門 ●グループ会社 ● 協力企業
● 人材派遣会社 ● 取引先 など
レストルーム商品
アメリカ 144億円
(39%)
2,084億円
(44%)
経常利益(億円)
コーポレート・ガバナンス
1,783
2003年度
TOTOグループ
内部監査
2004年度より「地球環境保全委
員会」は、
“社会・経営”及び“ガ
バナンス”の側面を加えた「CSR
委員会」として、関連する分野の
会議体を包括した15部会で運営
を開始しています。
1,919
ニューセラミック、浴室換気暖房乾燥機、食器洗い乾燥機など
経営会議
リスク管理部門
2001年度
2002年度
●バス・キッチン・洗面商品
●その他
経営執行機能
10
11
2002年度
(TOTOグループ内の内部売上高を含んでいます)
2001年度
95
2002年度
133
2003年度
246
UR L
財務データの詳細はホームページへ
http://www.toto.co.jp/company/reports/
会社概要/財務データ
11
2003 年度の主な事業トピックス
事業概要
6月
「平成15年度全国発明表彰特別賞
(日本弁理士会会長賞)」を受賞
本社、札幌支社、東北支社、信越支社、北関東支社、東関東支社、東京支社、横浜支社、名古屋支社、
北陸支社、大阪支社、中国支社、四国支社、九州支社
● 国内工場
小倉第一工場、小倉第二工場
中津工場、中津第二工場
大分工場
滋賀工場、滋賀第二工場
茅ケ崎工場
岐阜タイルセンター
● 国内主要製造・販売グループ会社
〈レストルーム商品〉
愛知東陶(株)
、東陶エンプラ(株)
、日本タイル工業(株)
、
(株)パンウォシュレット
〈バス・キッチン・洗面台商品〉
東陶プラテック(株)
、東陶バスクリエイト
(株)
、東陶ハイリビング(株)
、
(株)サンアクアトートー、東陶ユプロ(株)
〈その他〉
東陶オプトロニクス(株)
〈販売〉
東陶近畿販売(株)
、東陶南九州販売(株)
、仙台東陶販売(株)
、東陶北部九州販売(株)
、
(株)東陶エクセラ、
東陶アクエア(株)
、東陶信州販売(株)
、東陶エムテック(株)
、東陶大阪販売(株)
、セラトレーディング(株)
● 国内主要サービス会社・その他
東陶メンテナンス(株)
、
(株)東陶クリーンサービス、東陶エンジニアリング(株)
、東陶フロンティア
リサーチ(株)
、東陶不動産(株)
、東陶ライフサービス
(株)
、東陶インフォム(株)
、東陶エキスパートアンド
セールス
(株)
、東陶ファイナンス
(株)
、ジャパンハイドロテクトコーティングス
(株)
、東陶ロジコム(株)
12
事業概要
北京ショールームがオープン
フチなしトルネード便 器 の 最 高
機 種「ネオレスト E X 」が 受 賞
しました。
高い技術力と商品の良さを理解
していただくため、上海に次いで
中国で2 番目の技術ショールーム
がオープンしました。
6月
1月
日本ファインセラミックス協会
「産業振興賞」を受賞
● 国内主要事業所・販売拠点
11月
「日経産業新聞創刊30周年
記念特別賞」を受賞
世 界で初めて光 触 媒 技 術を
応 用したタイルの開 発とその
量産化に成功したことが認め
られ「ハイドロテクトタイル」が
受賞しました。
この30年間に経済・産業・国民生
活に大きな影響を与えた画期的な
商品として「ウォシュレット」が受賞
しました。
7月
1月
N e wアプリコットNシリーズ
発売
リモデルクラブ店 4000 店を
突破
● 中国主要拠点
〈レストルーム商品〉
北京東陶有限公司
東陶機器(北京)有限公司
東陶機器(華東)有限公司[上海]
〈バス・キッチン・洗面台商品〉
南京東陶有限公司
東陶機器(大連)有限公司
東陶機器(上海)有限公司
〈販売〉
東陶機器(中国)有限公司[北京]
東陶機器(香港)有限公司
業 界 初 の「 便ふたオート開 閉 」
「オート便 器 洗 浄 」機 能 搭 載
ウォシュレットでユニ バーサル
デザイン 度 がさらにアップされ
ました。
3月
水彩ショップ300 店を突破
お 客 様との 接 点となる最 前 線
ネットワークを強化し続けています。
● 米国拠点
〈レストルーム商品〉
〈 販売〉
TOTO U.S.A.,INC.
(営業所:ニューヨーク、ロサンゼルス)
●アジア・その他の主要拠点
〈レストルーム商品〉
台湾東陶股 有限公司[台湾]
TOTO VIETNAM CO.,LTD.[ベトナム]
TOTO KIKI(MALAYSIA)SDN.BHD.[マレーシア]
SIAM MARIWASA TOTO,INC.[フィリピン]
〈販売〉
TOTO KIKI KOREA LTD.[韓国]
UR L
9月
3月
フローピア発汗生活シリーズ発売
TOTO VIETNAM 工場 開業
自宅の風呂で手軽に身体に負担
をかけず短時間でたっぷり汗がかけ
る“ 発汗浴 ”をコンセプトに新し
い入浴スタイルを提案しました。
在 越日本 大 使や ベトナム政 府
関 係 者、建 設に携わった方々、
お客 様などに出 席いただき、華
やかに開業式典を行いました。
10月
「2003グッドデザイン賞」を受賞
今年も9商品が受賞しました。
事業概要の詳細はホームページへ
http://www.toto.co.jp/company/reports/
2003年度の主な事業トピックス
13
お客様との接点
私たちの作り出す製品ひとつひとつが
「生活環境企業 TOTO 」そのものを
表わしています
水栓ひとつから、空間提案型の商品まで
全てに貫かれる、TOTOのものづくり思想
ユニバーサルデザイン推進企業として
高い評価を獲得
T O T O のユニバーサルデザイン
水まわり商品を通じてより豊かな生活を実現し続けるために、
「エコロジー&
エコノミー」と「ユニバーサルデザイン」を追 求したものづくりを行ってきた
TOTO。その姿勢は、いま暮らしのさまざまなシーンを快適にする商品として実を
エコプロダクツ
「クリーンタウン計画」
結んでいます。
提案は、
『日経デザイン』誌の「2003年
UD 取り組み度ランキング」総合 2 位、
「UD製品開発ランキング」1位という高い
評価を得ました。またウォシュレットも
2004年1月に「日経優秀製品・サービス
賞」特別賞を受賞しています。
暮らしながら地球を守る
ことのできる、環 境 に
配慮した水まわり商品で、
「エコロジー&エコノミー」
な
暮らしを実現していきます。
2004 年度から「節水型便器」
「省エネ
型ウォシュレット」
「石油ユプロ」
「TOTOエコ
購入法特定調達品目』になりました。
● 石油ユプロ
順調に進む、鉛フリーはんだ切り替え
「楽&楽計画」
お客様を知り、お客様の
気持ちになって、お客様
との信頼関係を築くこと
のできる身近なサービス
年 齢や身 体の状 況に
拠点を充実していきます。
関わりなく、誰もが安心
して快適に使える水まわり
商 品 や 空 間 づくりで、
していきます。
水まわり商品、
グリーン購入法特定調達品目に追加
キュート」などの商品群が、新たに『グリーン
ユニバーサル
デザイン
お客様の暮らしをサポート
● 資料提供:日経デザイン
2002 年度に量産を開始した「鉛フリーはんだ」。2003 年度
には国内の協力企業で切り替えが始まり、2004年5月には一部
海外協力企業で、2004 年度末にはTOTO 全製品・全生産
拠点での鉛フリーはんだへの切り替え完了を目指しています。
ベストなリモデル提案を
3 社のアライアンスで実現
●TOTO -DAIKEN-YKK
お客様との
接点
「きずな計画」
AP 広島コラボレーションショールーム
2004年2月、広島市南区宇品に産業界初の3社共同運営による
「TOTO-DAIKEN-YKK AP 広島コラボレーションショールーム」
が
開設されました。
水まわりから天井・壁・床・窓までをカバーする商品がラインアップ
され、業界初の『プラズマディスプレイ シミュレーションシステム』
などでお客様の望むリモデルや、暮らしを向上させるアイディアと
ヒントを見つけられるワンストップショッピングを実現しています。
UD推進企業、グリーン購入法特定調達品目、広島コラボレーションショールームの詳細はホームページへ
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
ものづくり/TOTOの取り組み
15
「一人でも多くの人が使いやすいユニバーサルデザイン」を
目指し、お客様の生活と気持ちを見つめ続けています
介護が必要なご高齢の方や障害のある方だけでなく、お子様、妊娠中の女性、元気な中高年の方など、ユニバーサルデザイン
(UD)の
対象となる人にとってのニーズは、まさに多様なものがあります。そのなかで、難しさを克服しながら、「可能な限り一人でも多くの人に
優しいモノや空間を追求する」。この姿勢をUD商品の開発コンセプトとして、ものづくりに取り組んでいます。
TOTOの「ユニバーサルデザイン5 原則」
「生活サポート」から「暮らしを楽しめる」
という発想へ
入 浴・排 泄という、生 活に密 着した商 品を開 発している
水 の 止 水・吐 水 が
簡単にできる
TOTOは、1960 年代から障害のある方をサポートするための
研究に着手し、障害者用器具の開発を始めています。
姿勢・動作が楽
その根底にあったのは『TOTOの商品は生活空間で、正しく
使われてこそ生きる』という考え方。その実践は、水まわり空間の
片 手でペーパーの
カットができる
立っても座っても使い
やすい
浴槽のフチにいった
ん腰 掛けて、出 入り
できる
設計マニュアルの発行からスタートしました。ハードとソフトの
両輪からの生活提案が必須条件であるため、この設計マニュ
アルは、社会環境の変化を踏まえ、生活者の検証を実施した
うえで30 年間、毎年改訂を重ねています。
1991年には、
「シルバー研究室」で水まわりを中心にご高齢の
方々の生活実態の研究をスタート、1996 年には高齢社会に
使用者の違いや
変化に対応
わかりやすく、
簡単操作
向けて、レブリス推進部を発足し、高齢者配慮商品の企画・
開発を開始しました。
その後UD 商品開発推進のために、社内全ての開発部門へ
のUD研修を実施し、多くの人材育成を続けています。
2002 年 4月には、「 UD 研究所」を、
「シルバー研究室」の
発展形として設立。
“生活者の視点で商品開発に取り組む”
ために、ご高齢の方、障害のある方、お子様や中高年の方
などで構成される『UDモニターネットワーク』を作り上げました。
そこでは、商品開発の各段階で生活者がどのように空間や
あとから機能が追加
できる
器具を利用しているのか、その問題点は何かを確認・分析・
発見する『生活シーン検証』を実施しています。
2004年度には全社的な「ユニバーサルデザイン方針」を盛り
込み、よりTOTOらしいものづくりの体制を整える予定です。
快適
安全
“ 昨日より今日、今日より明日がより使いやすく快適である
ような、そして一人でも多くの人が使いやすくあるように”これが
温 度 変 化による体
への負担が少ない
出 入り口に段 差が
ない
TOTOのユニバーサルデザインの願いとなっています。
TOTOは、ものづくりのベースとなるユニバーサルデザイン5 原則に基づき、商品開発を進めています。
16
UD研究所の詳細はホームページへ
ユニバーサルデザイン
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
Interview
障害者のためだけではない
UDを目指して
東京大学 先端科学技術研究センター
バリアフリー分野
福島 智 助教授
私は視覚と聴覚に障害を併せ持つ全盲ろう者です。
2002年4月、東京大学先端科学技術研究センター内に
「バリアフリープロジェクト」を立ち上げ、障害者を含めた
すべての人が暮らしやすい社会・制度のありかたやサービス・
製品開発のしくみなどについて研究を続けてきました。
2003年度からは「視覚障害者を中心に考える、操作系の
ユニバーサルデザイン化」というテーマでTOTO UD
研究所と産学共同研究を行っています。
視覚障害者は、老眼や白内障など、ほとんどの人が
加齢と共に遭遇する老化現象と同じような不具合を感じて
います。すなわちこのテーマは、現在2,400万人とも推定
される高齢者も対象となるもので、ユニバーサルデザインを
推進する上で非常に重要な研究として、積極的に取り
組んでいます。
私は、障害があってもなくても、さまざまな条件の人が
“ありのままに生きていける社会”の実現が「ユニバーサル
デザイン社会」であると考えています。この共同研究も
その理念の一環ですが、こうした認識をより多くのみなさん
と共有できること、そしてみなさんが共に考えてくださる
ことを期待しています。
「暮らしながら環境を守る、全てをそんな商品に」
TOTOが推進する、エコプロダクツの理念です
普通に暮らしていくことが、
そのまま環境にもやさしい生活になっているように
新しい発想と技術を積極的に活かした、快適かつエコロジーな商品づくりをすすめています。
普通に暮らして
お風呂で節水
● TOTOエコ商品認定制度
し、アクアテクノロジーを活かした節水機能や省エネ機能付
「TOTOエコ商品認定制度」は1998 年の制定以降、公的
672杯分の節水
※バスタブ 1杯200ë換算
削 減などの地 球 環 境 保 全につながることをしっかりと認 識
きの商品を充実させ、それらの普及・推進に努めています。
40 %節水できます
年間でバスタブ
独自基準の認定品が、全商品の97 %突破
基準の改訂に先駆けて評価項目や基準値を改訂してきました。
トイレで節水
商品企画・設計段階において、製造時、配送時、商品使用
時から、廃 棄にいたるまでの C O 2 排 出 量を算 定するなど、
燃料電池開発にブレイクスルーを
● TOTOのセラミック技術
TOTO 独自の厳しい製品環境アセスメント基準に基づいた
商品づくりを推進。2003 年度に発売された商品の 97 %が
「TOTOエコ商品」となって
(固体酸化物型燃料電池)
。TOTOは1998 年にNEDO の
評価例
10
3R対応※
省エネルギー
5
開 発 時 の 有 害 物 質 評 価、
リデュース・リユース・リサイクル
●クリックシャワー
●ネオレストSD
●自動水止め水栓
できる、真のエコ商品を目指し
ています。
●サーモスタット水栓
節水
環境浄化
環境汚染防止
新商品
従来品
※ 3R 対応は関連する5 項目を総合点で
表記しています。
よって飛躍的に前進しています。
現在は、円筒セルと燃料電池システム全体の開発を両輪として
プロジェクトを進め、量産に適した「低コストでエネルギー効率の
高いSOFC」の2008年度中の実用化を目指しています。
光触媒を応用した、ハイドロテクト技術
現 在、日本 国 内から排 出されている
●ウォッシュアップ・エコ
「ハイドロテクト」は植物の光合成に似た“光触媒作用”を
総 CO 2は年間 12.1 億t( 2001年実績)。
応用した技術で、酸化チタンと光の反応により抗菌・防汚・防臭
住宅からの排出はその約 13 %とされて
効果を発揮します。
います。
光触媒作用により空気中の水や酸素が分解されて発生する
そして、一般的な4 人家族の家庭の水
水を大切に使うと電気やガスの使用量も
減らすことができます
CO 2も33 %削減
[試算条件]
●家族4人
(男2人、女2人)
※使用条件はTOTO調査に
基づいて設定しております。
詳細は 19 ページ記載の
ホームページへ
まわりから排出されるCO 2は、家庭からの
活性酸素が生み出す「分解力」、空気中の水と反応して発生する
●ウォッシュアップ・エコ
総排出量の約 40 %(TOTO試算値)。
親水基の「親水性」。この2つがハイドロテクトの要となる働きです。
TOTOが世界で初めてタイルに光触媒を応用したハイドロテクト
国 内 総 C O 2 排 出 量 のうちの 約 5 %が
タイル
(外装用)
は、空気中のSOx、NOxを表面で吸着・分解
住 宅 の 水まわりから排 出されていると
するという直接的な環境保全効果を発揮します。また雨などと
推定されます。
反応すると薄い硝酸水となり、表面を流れ落ちて植栽の肥料など
T O T O では、家 庭での 節 水が C O 2
エコプロダクツ
画期的セラミック製インタコネクタ(電気的導通部)の完成に
キッチンで節水
節水・省エネ器具でCO 2削減
18
開発に取り組んできました。
その取り組みは、TOTOが蓄積してきた窯業技術を応用した、
0
の3R対応のレベルアップも
推 進し、より安 心して使 用
開発プロジェクトに参画し、2001年から発電モジュールの単独
CO2の排出
います。
またエコ素材の使用、商品
燃料電池の中でも高い発電効率が期待されているSOFC
●ピュアレスト
にも有効活用されます。
TOTOエコ商品認定制度、お客様使用時の環境保全効果、節水・省エネ器具、ハイドロテクト技術の詳細はホームページへ
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
エコプロダクツ
19
「リモデルを通じたお客様との感動づくり」を目指して
お客様との接点を充実させています
小さな補修から、新たな水まわり空間提案までTOTOとお客様との接点は拡がり続けています。
ショールーム
商品を直接見て触れて確かめながらのコンサルティングで、
お客様の暮らしやニーズにあった
最適な生活空間を提案します。
強 化し、お客 様にリモデルの新しい価 値やサービスを提 供
お客様の期待以上の提案とその実現へ
しています。
TOTOのリモデルとは「お客様のニーズを満足させるリフォームを
企業連携を通じたより良い空間の提案や、水まわり空間を
一歩進めて、お客様の期待以上の新しい生活価値をお約束
中心にした新しい生活価値を提供することで、お客様の日々の
する」こと。
暮らしの快適さを実現することは当然のこととして、TOTO の
TOTOは、
「リモデルクラブ店」
「TOTOショールーム」などの
リモデルは高齢化社会に対応したユニバーサルデザイン商品や
リモデルネットワークによって、お客様との接点の強化・充実を
地球環境に配慮したエコプロダクツで「お客様にも地球環境
「お客様
図るとともに、
「水彩ショップ」
「TOTOメンテナンス」
にもやさしい」も実現しています。
相談センター」などのアフターサービス・ネットワークも併せて
お客様の
新たな生活シーンの実現を
強力にサポートします
相談する
お客様相談センター
T O T O 商 品 全 般 のご相 談やお 問い
合わせにお答えします。
故障や、不便を
感じたら
自分で
直す
パーツセンター
修理用の取り替え部品のほか消耗品
などをお電話にて相談および通信販売を
行っています。
水彩ショップ
TOTO 純正部品・水まわりアクセサリー
などの販売・修理やリモデルのご相談を
承っております。
専門家に
頼む
リモデルクラブ
地域に密着した4,000のTOTOリモデルクラブ店。
TOTOメンテナンス
商品のメンテナンス・修理・補修の全てに
お応えしています。
お客様のニーズに迅速に応える信頼のネットワークです。
20
ショールーム、リモデルクラブ、パーツセンター、お客様相談センター、TOTOメンテナンスの詳細はホームページへ
お客様との接点
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
お客様との接点
21
お客様満足( CS…Customer Satisfaction)
それは、TOTOの全ての活動の原点です
お客様に期待以上の提案をお約束するため、お客様の声を積極的に集め、商品やサービスの向上につなげています。
さらなるCSの徹底と商品・サービス品質の向上を図るため、従来の「品質・サービス本部」を2004年4月から「お客様本部」に改
称し、体制を強化しています。
ショールームでのアンケートを活用した改善
TOTO商品をお使いのお客様には「お客様相談室」
、流通・
信頼性を高める、品質保証システム
品質問題への的確な対応
ハウスメーカー様、工務店・工事店様などには「技術相談室」
と、
相談内容に応じられる体制をとっています。
お客様にご満足いただける商品やサービスを提供するため、
TOTOでは、商品が安全であることを第一に考え、開発・
電話、ファックス、Eメール、手紙などで寄せられる相談・質問・
ISO9001を基本とした総合的な品質マネジメントシステムの
製造しています。万が一、商品上の欠陥によりお客様の安全に
要望は現在月に約8万5,000件。これらに迅速かつ正確に対応
もと、商品の企画・開発から出荷までのあらゆる過程で品質
関わる重大な品質問題が発生または発生を予見させる兆候が
することはもちろん、そのなかに込められた TOTO の商品や
保証活動を展開しています。特に、安全性については、製品
発覚した場合は、お客様の安全を最優先し、新聞・ホームページ
サービスに対する評価やニーズを引き出し、貴重な情報としています。
安全審査(PSR)などの仕組みのなかで十分に審議し、安全な
などを通じてすみやかにお知らせし、安全にご使用いただくための
商品の提供に努力しています。
対応を行います。
お客様相談センターは、
『お客様の代弁者』として、社内の
関連部署に情報を的確にフィードバックし、よりお客様に満足
していただける商品やサービスに活かしています。
市場情報収集
お客様の要求品質を適切に反映した市場情報の収集
具体例では、石油直圧式給油機ハイアクティシリーズの一部
機種に商品上の不具合があることが判明し、より一層の安全を
期するため、2002年10月24日に謹告にてお客様にお知らせし、
商品企画
TOTOショールームは2004年3月末全国86カ所となりました。
品質を支える試験設備「大型環境室」
自主点検作業及び部品交換を無償で実施いたしました。
お客様の要求品質に適合した基本仕様 ※の設定
地域に密着したお客様とのコミュニケーションの場として、専門
知識を持ったショールームアドバイザーが、お客様の水まわりに
関するさまざまなご相談に対応しています。
ショールームでは、お越しいただいたお客様にアンケート
ハガキをお配りし、ショールームの評価と満足度を把握して
「家 1 軒丸ごと」を環境室に設置。地域特性、気候条件、
器具設置条件、器具使用条件など、あらゆるシーンや、シチュ
設計開発
基本仕様をもとにしたねらいの品質の設定と設計
地域密着、お客様満足を目指して、全国にアフターサービス
エーションを再現して徹底した評価試験を繰り返し、安心して
ご使用いただける信頼性の高い商品を追求しています。
ますます充実する、アフターサービス活動
生 産
網を展 開しています。また 3 6 5日年 中 無 休での修 理 受 付、
います。アンケートの結果は担当のアドバイザーにフィードバック
ねらいの品質に合致した製造品質の確保と
訪問修理により、TOTO商品を安心してお使いいただく体制を
し、貴重な資料として改善・改革に活用しています。また、お客様
長期的に安定した部材の調達
整えています。
からのコメントはショールームごとに集計し、改善を目的とした「CS
販 売
研修」において検討し、意見を交換することで、自主的な改善
お客様の要求に適合する商品・サービスの提供
活動を推進しています。
● 全国をカバーするエリアネットワーク
北関東・信越エリア(11)
これらの活動の結果、
お客様の満足度5段階評価で、最上位
北海道エリア(6)
施 工
の「非常に満足」との評価が向上しました。これからもお客様
商品の機能・性能が充分に発揮される施工の支援
北陸エリア(4)
東北エリア(3)
との感動づくりを目指した取り組みを進めていきます。
アフターサービス
迅速な修理の実施
お客様相談センターの充実
を「よかった」に変えることと、
お客様の声によって「商品やサービスを
変える」ことです。
22
東関東エリア(3)
中国エリア(5)
※温度調節範囲:-20℃∼+40℃
湿度調節範囲:RH30%∼80%
「お客様相談センター」の大きな役割は2つ。お客様の「困った」
近畿エリア(10)
品質保証システムの点検
東京エリア(4)
九州エリア(11)
騒音:空調運転時45dB(A)以下 / 運転停止時30dB(A)以下
品質保証の実態調査とシステムの修正
四国エリア(5)
中京エリア(11)
神奈川エリア(3)
※基本仕様…「安全性」
「機能・性能」「デザイン」「操作性」
「信頼性」
「メンテナンス性」
「生産性」
「廃棄性」
「地球環境配慮」
( )内はサービス拠点数
ショールーム、
お客様相談センターの詳細はホームページへ
お客様満足の向上
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
品質保証システム
23
水まわりから、生活環境を見つめる企業として
社会貢献活動を続けています
TOTOならではの視点で展開される社会貢献は、
暮らしに身近な分野から地域社会との連携までさまざまです。
多彩な美しい書籍を暮らしに
● TOTO 出版
日本の状況に則した建築 ISO
世界規格を
1985 年以来 105 回の展覧会などを
15周年を迎えたTOTO出版が建築と
現在、ヨーロッパ主導でヨーロッパの
♪なが∼せ、
ながせ…と思わず口ずさんで
20回目を迎えたTOTO茅ヶ崎工場の
通じて49万人を動員し、最も旬な国内外
暮らしをテーマに刊行した多彩な書籍は
規格をもとにした建築の環境情報表示に
しまう覚えやすい歌と踊り。子供たちがう
夏まつり。地元のケーブルテレビでも「
の建 築 家やデザイナーの作 品に込め
通算230冊・130万部。
ついてのISO規格化が進められています。
んちに行くのを恥ずかしがらないように
地域のお祭りとしてすっかりお馴染みの
他にも、工場営業推進チームによる
『建築MAP』
『建築案内』の各シリーズ
しかし、ヨーロッパとはまったく異なる
と、20 年以上も前からボーイスカウトや学
TOTO 夏まつり」と紹介され、夏場に実
TOTO の水まわり商品の販売や工場・
は、日本からヨーロッパ、ロシア、インドと
建築に関する日本の状況が考慮されて
校の野外教室などで歌い継がれてきたの
施される茅ヶ崎・平塚・江ノ島など湘南地
ショールームのPRも行い、TOTO 製品
世 界の都 市に広がり、累 計 3 0 万 部を
いないため、このままでは世界規格として
が『ととべんきのうた』です。
域の花火大会とともに、地元の一大イ
の理解につなげていただいています。
超えるロングセラーとなりました。
適切ではない規格となる恐れがあります。
2004年4月、TOTOでは子どもたちが
このような背 景のもと、T O T O では
楽しい気持ちでトイレに行けるきっかけ
毎年土曜日に開催されていることも
交 番、消 防 本 部、自治 会、少 年 野 球
半歩先の生活を提言
●ギャラリー・間
「ととべんきのうた」で
トイレを楽しく
地域とともに20 年
● 茅ヶ崎工場夏まつり
高橋 一/第一工房展( 2003.11.22-2004.2.7)
Photo:藤塚光政
られた思いや哲学を社会に伝えてきた
ギャラリー・間。
作家たちの創造的な価値感を開かれた
回路として視覚化し、わかりやすい情報に
置き換える。この活動を根幹により広範な
動も長年続いています。
夏まつりの開催は市役所、警察署・
情報発信を目指して、出版活動、地方
本づくりも評価され、
『近代建築の証言』
2003 年 9月パリ、2004 年 2月ミラノで
づくりも社会貢献のひとつと捉え、
「トイレを
あり、ちびっ子に人気のキャラクターショー
チーム、近 隣 企 業などにお知らせして
大学と連携した巡回展、連続セミナー
は国際的権威を持つ「 2002 年世界で
開催された会議にメーカーの代表として
楽しい気持ちで過ごして欲しい」
という願い
は、とても多くの親 子 連れのお客 様で
いますが、2003年も9,000 人という大
なども行っています。
最も美しい本展」
(ドイツ)で日本代表
出席し、世界規格としてより完成度の
を込めて、NHK「おかあさんといっしょ」の
大賑わいとなります。
勢の方々に来場していただくことができま
● 2003 年度の主な活動
作品として佳作を受賞しています。
高い、そして貿易障壁とならない規格と
お兄さんとして親しまれた、坂田おさむさん
そして最も多くのお客様に楽しんで
妹島和世 + 西澤立衛「 SANNA 」展、
● 2003 年度の主な書籍
なるように継続した積極的な働きかけを
の歌で収録し、CDとして発売しました。
いただいているのがずらりと並ぶ出店
TOTOは、このCDの収益を
「日本トイレ
です。これらは従業員の担当する露店
T O T O の 各 工 場では、夏まつりを
協会」に寄付し、排泄と人間の関わりを
だけではなく、組合やグループ会社・協
始めとした工場と地域社会との親睦を
テーマにした子どもたちへの啓蒙活動
力企業や地元の福祉施設・企業・商工
図り、社業を通じた地域貢献活動を継続
また「東京国際ブックフェア」
(2004年
「小 学 生のためのトイレ出 前 教 室」を
会議所などの協力によるもので、地元
して実施しています。
4月)への初出展など、より多くの読者
通じて、家庭でのトイレ教育に還元して
の皆様とともに作り上げ、楽しむお祭り
とのコミュニケーション回路づくりを図り、
いきます。そしてこの歌がこれからも子ども
として定着したことの証となっています。
これらの情報で半歩先の新しい生活シーン
生活者の視点からの本づくりに努めて
たちにずっと歌い継がれ、
トイレタイムが
工場内で行われている陶芸教室「ド
を提言し、次なる文化が醸成されていくこと
います。
快適タイムになっていくことを期待して
ロノワクラブ」で製作した陶芸作品も販
います。
売し、売上げを毎年茅ヶ崎市の社会福
「無印良品の未来」展、
「高橋 一/
第一工房」展、
「承孝相と張永和」展
(日本初の中国と韓国の建築家二人展)
および同時開催の講演会・作品集発刊、
全国6カ所での巡回展。
TOTOは、ギャラリー・間から発信する
も社会貢献活動のひとつと捉えています。
24
時間をかけた編集や質の高い装丁の
ベントのひとつとなっています。
祉協議会に寄付していますが、この活
『ルイス・カーンの
『東京建築MAP・2』
全住宅』
『イギリスの住まいとガーデン』
『リアライジング・デザイン』など13冊。
行っています。
した。
ギャラリー・間、TOTO出版、
ととべんきのうたの詳細はホームページへ
社会貢献
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
社会貢献
25
従業員との接点
従業員ひとりひとりが、快適に能力を
お客 様にとって価 値ある製 品を送り
発揮できる環境が
出します
「1人1鉢運動」は心安らぐ職場環境づくり
効率はもとより、快適な労働環境を第一義に捉え
研究・開発・生産、全ての規範となる
TOTOマザーファクトリー
8
9
ムダを省くことで、良品率も向上
全員参加で快適な職場づくり
小倉衛陶工場では排出物のリサイクル利用を積極的に推進
小倉衛陶工場の周りにはプランターや花壇に植えられた
した結果、2001年度にゼロエミッションを達成しました。TPM活
色とりどりの花が咲いています。これは「 1 人 1 鉢運動」として
TOTOが1917年、東洋陶器株式会社として北九州市小倉北区で創業以来、本社
動を始めた 1991 年度に比べ 2003 年度は総合良品率が 8
従業員が分担して育てた花々です。衛陶工場にはこうした工夫を
工場として製造の要を担ってきた小倉衛陶製造部。1971年に現在の衛陶工場を
ポイント向上し、ムダをなくす活動のなかであらゆる工程が改
随所に見ることができます。例えばエレベーターの扉や廊下などに
(衛陶:衛生陶器の略称)
建設、稼動して以降、規模の拡大を続け現在に至っています。
善されていった結果、高い良品率が実現できました。
従業員自らが描いた心和むイラスト。また、見学者用の展示物や
この工場の主な特徴には、以下の3点があげられます。
● 排出物リサイクル率
ボード類も従業員の手作りの物がたくさんあります。自分たちで
(%)
Part 1
▲100
1.都市型の多層階構造の工場である。
良
い
2.本社工場であり、新製品の開発工場である。
3.大型品、複雑形状品が多く、多品種・少ロット生産工場である。
生などの問題を解決するため、1992年度よりTPM(Total Productive Maintenance
…総合的生産保全、Total Production Management …総合的生産経営)
Part 3
快適な職場を作っていくという精神がここにも表れています。
工場のロッカーや工具置き場にも必ず 専任の 管理者が
80
60
40
これらの特徴によって生じる生産設備の高度化による故障の多発や労働災害発
Part 2
決められており、常に内容の把握や備品の補充を行うことで、
ゼロエミッション達成
'91
'93
'95
'97
'99
'01
'03
(年度)
● 総合良品率
Part 1
▲
Part 2
良
い
Part 3
探す時間のムダを徹底的に排除しています。
また、工場での環境保全活動を通じ、自然環境の大切さを
実感した従業員が工場内にビオトープ※づくりを進めています。
※ビオトープ:動植物が安心して暮らせる自然の生息空間を意味するドイツ語
8 ポイント向上
活動をスタートし、業界 No.1 の高収益・高効率生産工場を目指しました。TPM
活動を通じて、まずは「人材の体質改善」、次に「設備の体質改善」、最終的に
'91
'93
'95
'97
'99
'01
'03
(年度)
「企 業の体 質 改 善」を行い、あらゆるロスを排 除して効 率 的で安 全な利 益の
あがる企業体質になることを目標にしました。
自分たち自身で、問題を解決する習慣
1992 ∼ 1997 年度 TPM 活動 Part 1
●21項目のロスを排除し、
基礎づくりを実施
:
衛陶工場で一番特徴的なことは、あらゆる機械、設備、作業
1998 ∼ 2001 年度 TPM 活動 Part 2
工程が見える構造になっていることです。これは、何か異常が
● 製造コストの極限追求
発生した場合でも原因をすばやく
●水を極める
( 制する)
、環 境( 大 切な
特 定しロスタイムを短 縮する
資源)
を極める活動を実施
効果があります。見えることで、
2002 ∼ 2003 年度 TPM 活動 Part 3
掃除や管理も行き届き、安全で
●コスト・品 質・環 境・ものづくりの 技を
清潔な工場になりました。
極める活動を実施
また、自分たちの手で設 備
TPM 活動 Part3は、TOTO のマザー
の 保 全・管 理ができるように
ファクトリーにふさわしい10年間の総仕上げ
関 連の資 格 取 得が奨 励され
となり、2003年12月にTPMワールドクラス
そのための 教 育 制 度も充 実
賞を受賞しました。
「目で見る作業標準」がよく表れている排水処理場の配電盤
随所に「見える化」を取り入れています
TPMワールドクラス賞 受賞
「設 備 管 理の近 代 化と設 備 管 理
技術の開発を促進することにより、
企業の体質改善・強化を図り、産業
界の発展に寄与する」ために社団
法人日本プラントメンテナンス協会が1964年に制定したPM賞が
前身となるTPM 賞。その中でも最高峰となるTPMワールドクラ
ス賞を受賞しました。
しました。
8工場の再利用水で元気に育っている鯉 9達成感を感じる職場は、従業員の自信にもつながります
:絶滅危惧Ⅱ類に指定されている「田字草(でんじそう)」。工場内のビオトープで育っています
従業員が創る快適な工場
27
環境に、人にやさしい職場づくりは
TOTOの「ものづくり」に欠かせない要素です
一層の改善を図る、喫煙対策
従業員が生き生きと輝ける職場を実現するために
多様な支援制度を設けています
● 生活習慣病予防
仕事と育児の両立支援のための委員会
VOICE:支援制度利用者
毎年生活習慣病予防健診を実施しています。健診の結果、
必要に応じて再検査や生活指導などを行い、従業員の健康
多 様 化する従 業員の価 値 観やニーズに応えるとともに、
人事制度の根幹である「頑張った人に報いる」を実現する
管理のフォローに努めています。
ために、仕事と育児の両立支援制度の改正も行っています。
検討に際しては、女性従業員を中心とした委員会を設置して、
TOTOグループ災害撲滅活動
当事者の声を反映するようにしています。
短時間勤務制度をオススメ!
始業・終業を各30分短縮( 2004年4月から利用)
平成2年入社 本社衛陶企画グループ
岡住 ちよみ さん
いま子供を預けている保育園に
延長保育がないので、短時間勤務
最近の労働災害の発生状況を踏まえ、
「安全第一」をより徹
制度を利用しています。保育園の
「TOTOグループ災害撲滅活動」
底させるために、2003年度より
送迎で助かっていることはもちろん
をスタートしました。
ですが、子 供と一 緒にいる時 間が増えたことも嬉しく
この活動では、
「安全教育」による危険に対する感受性の向上と、
思っています。短 時 間 勤 務 制 度の活 用は、長い目で
「作業・設備の安全点検」による安全対策を実施し、危険をなくす
見て自分のキャリアに活かしていけると思っています。
ことを目指してグループ全体で安全な職場づくりを進めています。
職場環境における喫煙対策は、1996 年から独自の対策
基準を設け実施。その後 2003 年 5月1日に施行された健康
増進法では、受動喫煙防止対策が義務付けられ、また同年
5月9日には「職場における喫煙対策のためのガイドライン」が
改正されました。これらの法改正を受け、職場での喫煙対策の
一層の改善を推進しています。
(度数率)
2.0
1.5
1.0
良 0.5
い
▼ 0.0
仕事と育児・介護の両立支援については、比較的早くから
'99
'00
'01
'02
'03 (年度)
※災害度数率:100 万労働時間当たりの被災者数
その他は休業4日以上で算出
TOTOは休業1日以上、
ガイドラインの主な改正ポイント
1. 空間分煙として喫煙室の設置を推奨(共有部分では禁煙)
2. 喫煙対策機器としては屋外排出方式(いわゆる換気扇)
を推奨
●メンタルヘルス対策
従業員の心の健康管理にも取り組んでいます。予防を目的
とした一次ケアでは、心の健康に対する知識と理解を深めて
もらうメンタルヘルス教育などを実施しています。早期発見や
早期治療を目的とした二次ケアでは人事相談室やメンタル
ヘルス相談室でのカウンセリングをはじめ、安心して相談できる
ような体制を整えています。また、
「メンタルヘルスマニュアル」を
作成し、誰もがいつでも閲覧できるようにしています。
28
みなさんにもオススメしたい制度です。
● 災害度数率の推移
■全産業 ■製造業 ■陶磁器、同関連製品製造業 ●TOTO
● 災害強度率の推移
人権への取り組み体制
取り組みを進めています。特に、育児休業利用者の職場復帰を
支援する環境の整備、法律を上回る介護休業期間の設定など
差別のない明るい職場、明るい家庭、明るい社会を目指して
が評価され、1999 年に厚生労働省のファミリー・フレンドリー
います。社長を委員長とする「全社人権問題研修推進委員会」を
企業表彰「労働大臣努力賞」を受賞しました。今後もさらなる労
設置し、同和問題を始め、あらゆる差別をなくすための人権
働環境の改善に努めていきます。
問題に関する研修・啓発業務の推進に取り組んでいます。
(強度率)
0.42
0.20
0.15
0.10
良
い 0.05
▼ 0.00
2003 年度は延べ 484 回、12,000 人が人権研修を受講しま
した。また、社外研修にも延べ 264 人が参加しています。
'99
'00
'01
'02
'03 (年度)
多様な支援制度
※災害強度率:1,000 労働時間当たりの労働損失日数
その他は休業4日以上で算出
TOTOは休業1日以上、
■全産業 ■製造業 ■陶磁器、同関連製品製造業 ●TOTO
● TOTO 海外事業グループ休業度数率改善状況
制度など、仕事と家庭の両立や自己実現を支援する制度の
(度数率)
5
4
3
良 2
い
▼ 1
育児休業制度をはじめ介護休業制度やボランティア休暇
充実を図っています。育児支援に関しては法定規準を上回る
「所定外労働の免除」や「短時間勤務制度」、
「積立休暇制度」
の他、男性従業員にも配偶者の出産時に有給休暇取得を
'99
'00
'01
'02
'03 (年度)
奨励するなど、さまざまな支援を整備しています。
安全衛生の詳細はホームページへ
安全衛生
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
職場環境
29
各部門・職場におけるOJT も含めて
全社を対象に体系的な人材育成を推進しています
※
職位・階層に応じた研修、次世代リーダー育成、キャリア形成支援、自主参加型研修や通信教育などを通じ、ひとりひとりの従業員の能力を
(※OJT…On the Job Trainingの略、業務を実際に経験しながら、仕事に必要な知識・技能・技術・態度を計画的にレベルアップしていくこと)
十分に引き出せる人材育成を目指します。
従業員の資格取得を推奨し
小倉衛陶工場では、287人で411の資格を取得
互いのフォロー、サポートはもちろん、向上心を持って、切磋
疾患および知的障害を持つ彼らが十分に力を発揮できるように
駐車場は車いすでも乗り降りできるよう広く区画し、屋根
小倉衛陶工場の従業員数は287人ですが、その内234人の
方が何らかの公的資格を取得しています。また、衛生陶器な
付きで雨の日も濡れずに建物に入ることができます。建物の
ユニークなキャリア開発、職群変更試験制度
どの製造業に関連する資格は約 40 件程あり、該当する資格
を取得している人は、延べ 411 人います。
「危 険 物 取 扱 者( 乙種 第 四 類 )」
「自主保全士2級」の2つを取得して
いる衛陶計画課/久保田美樹さん。
「現在、2つの資格を取得しましたが、
これからもいろいろと勉強し、さまざま
な仕事を経験していきたい」と、
さらに
前向きです。
Comment
会社施設や作業設備にいろいろな配慮がなされています。
琢磨している職場の典型でもあります。
通路は車いすや杖の方に支障のないように広くスペースを
とり、
トイレブースも障害に合わせて選べるように手すりや補助具
従業員の成長意欲に応えるとともに、能力・職務に応じた
適正な処遇を目的として、職群制度を設けています。
などがいろいろと設置されています。
一人生産方式を取り入れた作業台は、楽な姿勢を取れるよう
各職群は入社時の職務内容などをもとに設定していますが、
入社後の能力の伸長や職務の変更などに柔軟に対応すると
各自が工夫しています。また、手話や筆談を交えたミーティングも
行われています。
ともに、個人のキャリア開発を支援し、成長意欲や能力のある
北九州市障害福祉課様よりのコメント
(株)サンアクアトートーは障害のある方もない方も
ともに不自由なく働くことができるように施設面だけでなく
運営面でも行き届いた配慮がなされています。また、社外
活動も盛んで、従業員のなかには車椅子テニス大会で
活躍されている方や障害者スポーツ大会に出場されて
いる方、手話を勉強されている方などがおられると聞いて
います。
ノーマライゼーションの理念にもとづき、障害のある方の
従業員の積極的な挑戦に応えるために、職群変更試験制度を
自立を促 進し、積 極 的に社 会 参 加していけるように、
設定しています。
行政としてもできる限りの支援をしていきたいと思います。
下の表は1999∼2003 年度にかけて、この職群変更制度を
利用して職群を変更した従業員数の実績です。
1999年度 2000年度 2001年度 2002年度 2003年度
TOTO 全社での障害者雇用状況
合計
N→I 職群
8
(4) 10
(2) 13
(3) 12
(2) 11
(3) 54
(14)
G→N 職群
77
(42) 84
(43) 64
(34) 36
(18) 19
(8) 280
(145)
合計
85
(46) 94
(45) 77
(37) 48
(20) 30
(11) 334
(159)
2 0 0 4 年 3 月末 現 在 T O T Oと( 株 )サンアクアトートーを
合算した障害者雇用率は2.68 %で、法定雇用率の 1.8 %を
上回っています。
●TOTOの障害者雇用状況(2004年3月末現在)
(単位:人)
G 職群:製造職、一般職 N 職群:エリア総合職、専任職 I 職群:総合職
( )内は、女性
身体障害者
知的障害者
計
さまざまな人が共存できる社会を目指した
サンアクアトートーでの取り組み
( 株 )サンアクアトートーは福岡県、北九州市とTOTO が
重度
軽度
重度
軽度
TOTO
33
77
0
2
112
サンアクアトートー
28
2
4
1
35
計
61
79
4
3
147
共同出資して設立された第三セクター方式の重度障害者雇用
企業です。1994年に操業を開始し、現在は約100人の従業員
が働いています。重度障害者は32 人、軽度障害者は3 人で、
組み立てやパソコン業務に従事しています。
障害部位はさまざまで、上肢・下肢障害、聴覚障害、心臓
30
(株)サンアクアトートーの詳細はホームページへ
人材育成
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
人材育成
31
環境保全
環境負荷を最小に抑えるため
すべての事業活動において最大の努力を続けます
環境保全活動の新たな一歩へ
第5次
( 2004∼2006 年度)
地球環境保全行動計画
1991 年 7月、地球環境保全委員会、発足。以来、第 1 次∼第 4 次と行動計画を策定し環境保全活動を行なってきました。第 5 次地球
環境保全行動計画がスタートする2004年度はCSR経営に向けて本格的な取り組みを始める重要な年度でもあります。ここでは第5次行動
計画の基本的な考え方を明らかにした上、継続的な保全活動はもちろん、
さらにステップアップするための具体的な目標を掲載します。
TOTO の環境に対する考え方
の基本がここにあります
1962 年、TOTOはものづくりに対す
る基本姿勢を「社是」として宣言してい
意識に即して、1988 年には、環境管理
部を設置。1993 年には環境保全活動
「商品づくり」
「企業経営」
「社会システムの形成」に努力します。
行に向け、環境保全活動の範囲を海外
を含めたグループ全体に拡大していきま
す。またお客様やお得意様とのコミュニ
行動指針
制定しました。以来、その方針に則り、
達成など積極的に活動を展開していま
環境負荷の削減活動
廃棄物の減量化活動
ケーションを強化し、エコ商品や環境情
1. 節水に代表される環境配慮商品を開発し
「水」をはじめとする資源循環システムの形成に貢献します。
ISO14001の導入やゼロエミッションの
化学物質管理
工場・事業部
製造グループ会社
管理部門 支社・販社
施工グループ会社
海外グループ会社
の環境技術の研究・開発です。その実
「水」に象徴される、地球資源が有効に活用、循環される
の 基 本となる「 地 球 環 境 方 針 」を
グリーン購入・調達
報の提供に努めてまいります。
取引先
2. 企業活動のあらゆるプロセスで環境負荷を低減します。
す。事業活動そのものから生じる環境
3. 環境マネジメントシステムを構築し、継続的改善を図ります。
負荷の低減は当然のことと考え、
「水ま
4. 環境教育を充実するとともに、グループ会社との連携を強化します。
わり」を中核とする会社として、節水に
第5次
(2004∼ 2006 年度)
地球環境保全行動計画
5. 社会との共生と情報提供の充実を図ります。
優 れた 環 境 配 慮 商 品 の 開 発 など、
区 分
TOTOだからこそできる環境保全活動
に努めます。
生活環境企業 TOTOとして
循環型社会を目指します
TOTOグループ
ら、地球を守る活動を推
しなが
進
暮ら
ネジメントシステ
マ
ム
環境
取引先評価
グリーン購入
LCCO2の削減
エコ商品づくり
ISO14001他
環境マネジメントシステム
環境配慮商品の
購入・調達
3R対応
リデュース
リユース
リサイクル
ライフサイクルの
すべての段階で
環境に配慮した
商品設計
調達品評価
化学物質管理
エコマーク商品や
グリーン購入適合商品など
( )
項 目
環境マネジメントシステム
海外拠点のISO14001認証取得
取得拠点数
3拠点
商品開発
環境配慮商品の開発
環境配慮商品開発比率
90%維持継続
グリーン購入・調達
使用禁止化学物質の不使用証明書入手
入手率
CO2排出量の抑制
削減量
2003年度比総排出量 3%削減
エネルギー効率利用の推進
工場別原単位
2003年度比原単位 3%向上
公害関連法規制の遵守
公害関連法違反件数
0件/年
削減率
2002年度比 20%
PRTR指定化学物質の排出、移動量削減
(対象:代替技術が確立されている物質)
エコ商品
節水、省エネ、環境汚染防止、
環境浄化
地域
や社
荷
活動
における環 境負
低
ン
ショ
ケー
会と連
携した環境コミュニ
海外:90%以上
TOTO全工場 2002年度比14%以上
排出物
エコマーク商品や
グリーン購入法特定調達品目など
減
全
業
国内:100%
汚染予防
工場排出物の減量化
減量化率
包装材料削減
削減率
2000年度比 10%削減
輸送燃料削減
削減率
2000年度比 9%削減
使用済み製品の回収・処理システムの研究
計画進捗率
100%
物流
事
2006年度目標
管理項目
エネルギー
お客様ご使用時の
環境負荷低減
(クリーンタウン計画)
取引先での
環境負荷低減の取り組み
32
TOTO
グループ
してのさらなる発展、
そして、TOTO 独自
理 念
環境広報
環境マネジメントシステム
様との関係の強化とグローバル企業と
(1993年11月制定 1999年7月改訂)
ます。その基本理念をもとに、社会的に
エコ商品
計画の骨子は、
リモデルを通じたお客
地球環境方針
ますます高まって行く環境問題に対する
お客様・お得意様
第 5 次地球環境保全行動計画の
基本的な考え方
社
是
使用済み製品
製造グループ会社 2002年度比17%以上
地球環境方針の詳細はホームページへ
地球環境方針
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
第5次地球環境保全行動計画
33
着実な成果を積み重ねてきました
第4次
(2001∼2003年度)
地球環境保全行動計画活動実績
第 4 次地球環境保全行動計画の最終年度となった2003 年度。商品開発やグリーン購入の推進については目標を達成すること
ができました。しかしながら、工場排出物、PRTR対象化学物質 の削減は達成することができませんでした。
(対象範囲:TOTO 全工場及び主なグループ会社)
(期間:2003年4月∼2004年3月)
第 4 次行動計画の総括
第4次行動計画
2003
項 目
区 分
年度
(最終年度)
目標
環境マネジメント
ISO14001への対応
システム
環境配慮商品(エコ商品)化率
90%以上
新技術の応用、研究
応用商品 3件以上
3R評価・検討の推進
リサイクル性評価方法確立
年度実績
2拠点取得 計4拠点
(累計23拠点)
2003
年度実績
1拠点取得(北京東陶) 計5拠点
(累計24拠点)
88%
96%
97%
1件
1件、光触媒技術の商品化
1件(計3件)
アクアオートハイパー泡沫を発売
(ハイドロテクトガラスコート)
評 価
・環 境 配 慮 商 品 化 率は目標を大きく
△
2.グリーン購入
(ハイドロテクト内装タイル)
○
・鉛レス化は自製新商品対応済み
先行企業の取り組みヒアリングとエコ商品開発マニュアルへの反映
○
・ホルムアルデヒド対応済み
一般品の取引先650社評価完了 グリーン化率 75%
国内調達先グリーン化率 51%
国内グリーン調達推進体制確立
○
・取引先評価の拡大推進によるグリーン
使用禁止化学物質の不使用
証明書入手(631社)
使用禁止化学物質不使用証明書入手(1168社)
市場調査、化学物質情報収集
鉛レス化は自製新商品について実施済み
○
樹脂リサイクルガイドライン化完了 リサイクル性評価方法検討
一般品の取引先診断
(650社)
削減率 30%以上(1990年度比)
32%
33%
30%
◎
対前年度比 年平均1%向上
1.7%悪化
TOTO…1.2%悪化
製造グループ会社…0.6%向上
TOTO…10.4%向上
製造グループ会社…8.1%向上
◎
水資源の有効活用
回収率 50%以上
43.6%
40%
42%
工場排出物の再利用化
工場及び製造グループ会社の
ゼロエミッション達成
再利用率 99%以上
TOTO……99.9%
製造グループ会社…98.1%
工場及び製造グループ会社のゼロエミッション…(1拠点が未達成)
TOTO…99.9%
製造グループ会社…99.5%
△
×
◎
◎
TOTO……32%
製造グループ会社…7.5%悪化
TOTO…27.6%
製造グループ会社…16%悪化
×
×
※3
工場排出物の減量化
TOTO…99.2%
製造グループ会社…95.8%
TOTO…全品目40%以上
(1995年度比)
TOTO…31.4%
製造グループ会社…
製造グループ会社…7.5%悪化
全品目10%以上(1999年度比)
上回った
◎
グリーン購入基準書策定
エネルギー
原単位の向上
1.商品開発
※1
商品への展開
・製品、部品のデータベース化と展開
・鉛レス化対応
排出物
物流
2拠点取得
(累計21拠点)
2002
一般品の取引先評価診断スタート
CO2排出量削減
(燃料+電力)
汚染予防
年度実績
取引先評価完了
グリーン調達推進体制確立
グリーン購入推進
エネルギー
6拠点取得
※2
環境配慮商品の開発
商品開発
取得拠点 2001
化率の向上
・取引先評価及び使用禁止化学物質
不使用証明書入手を継続実施中
3.生産プロセス(エネルギー、排出物)
・エネルギー原 単 位が省エネ活 動など
により向上
・排出物の全製造拠点のゼロエミッション
は未達となったが再利用率は目標通り
の達成となった
・排出物の減量化は、工場の再編などに
法規制の遵守
自主管理基準値遵守率 100%
100%
100%
100%
◎
より生産変動が大きかったことから、減量
特定化学物質の
排出量削減、廃止
PRTR対象化学物質の排出量削減率
10%以上
PRTR法対応実施、把握
4%
5%
×
化対策の効果が得られなかった
包装材料の減量化
削減率 21%以上(1995年度比)
13.8%
18.4%
19.3%
△
輸送燃料の削減
削減率 18%以上(1995年度比)
14.5%
16.4%
17.4%
○
包装材の識別、
材質表示の推進
2002年度までに100%切り替え
表示率 100%
30.2%
100%
ー
◎
使用済み製品の
回収・処理システム研究
市場調査研究
回収・処理方法検討
回収・処理の試行
市場調査研究
回収・処理の試行
回収・処理試行
マテリアルリサイクル化検討
ボールペンへの活用開始
○
エコ展示会出展 3回/年
環境情報発信件数 2.3件/月
広告出稿 8回/年
エコ展示会出展 3回/年
タイムリーな環境情報発信 3回/月
広報・広告件数 32件/年
自社媒体の発信件数 6件/年
その他 57件/年
エコ展示会出展 3回/年
○
使用済み製品
リサイクル
使用済み製品の
回収・処理
広報・広告
環境広報活動の
積極的展開
継続的な情報発信による
『生活環境企業TOTO』の
認知度向上(企業イメージアップ)
※2 エコ商品化率
※1 評価
対象年度発売の新TOTOエコ商品の売上見込み
◎……目標に対し十分達成(達成率100%以上) △……目標に対しやや未達成(達成率70∼95%未満)
×100
○……目標に対し達成(達成率95∼100%未満) ×……目標に対し未達成(達成率70%未満)
対象年度発売の全ての新商品の売上見込み
※3 エネルギー原単位=
4.汚染予防
・PRTR 特定物質であるスチレンの排出
量が最も多いが、現状では代替技術が
ないこともあり削減にはいたらなかった
エネルギー使用量(A重油換算:ì)
生産量(t)
(売上見込みは発売3年度目の見込み値を用いる)
34
2003年度の活動目標と実績
2003年度の活動目標と実績
35
連携を図り、全社に浸透する
環境マネジメントシステムを構築しています
グローバルな視野に立って
環境マネジメントシステムの取り組みを強化していきます
TOTOグループの地球環境保全活動を推進するため、社長を委員長とした地球環境保全委員会を設置しています。自主的な環境
保全や継続的な改善を効果的に行うためにISO14001の導入を積極的に推進し、PDCA
(計画・実施・チェック・見直し)
サイクルに
則った環境マネジメントを実施しています。
環境保全活動の
骨格となる推進体制
ISO14001の取得状況と
定期・更新審査
地球環境保全専門部会
海外でのISO 認証取得状況
地球環境保全委員会の方針と、基本事項を受けて、6専門部会で
のテーマとなる地球環境保全行動計画の策定と、中短期の施策
社長が委員長を務め、年 2 回開催さ
れる地球環境保全委員会では、環境保
全活動の基本方針を策定するとともに、
社長
地球環境保全委員会
委員長
項目の決定、推進を行います。原則年 2 回、その他必要に応じて
随時情報交換をしています。
方針に基づいた重要課題の遂行を目
商品開発環境専門部会
的としています。またその方針を受けて、
包装・物流環境専門部会
専門的事項について調査検討するた
めに、6 つの専門部会を設置し具体的
な行動計画を策定し、推進しています。
環境担当役員
地球環境保全委員会
副委員長
地球環境保全
委員会
海外での事業活動の拡大に伴い、
海外
TOTOではISO14001 の導入を積
グループ会社および海外グループ関連会
極的に推進しています。その結果、全て
社における環境マネジメントシステムの導
の国内TOTO工場と国内製造グループ
入も推進していきます。ISO14001に限ら
会社において、ISO14001の取得が完
ずISO9001やTOTO版環境マネジメント
了しています。2003 年度は、4 拠点で
システムなど、拠点の規模に応じた柔軟な
更新審査を終え、不適合ではないが改
マネジメントシステムの構築を目指します。
廃棄物専門部会
善したほうがよいと判断された項目につ
●グループ会社
エネルギー対策専門部会
いては全て対応しました。国内施工・サ
各工場も連動し、工場長を委員長とし
地球環境保全委員会は、
広報・広告専門部会
ービスグループ会社と海外製造グループ
た工場地球環境保全委員会を開催し
年2回(6月、12月)開催さ
公害防止専門部会
会社でも一部取得 を完了しています。
て、3 つの専門部会がこの方針を受け
れ、TOTOグループの地球
具体的な行動計画を策定・推進してい
ます。今後はCSR 経営においての環境
●東陶オプトロニクス ●東陶エンジニアリング
2003年10月取得済
●大分工場
環境関連法の遵守と
TOTOの自主基準
事業部長・
グループ長
循環型社会の推進を目指す一員とし
て、TOTOの事業活動に関係のある環
公害防止専門部会
目によってはさらに厳しい自主基準を設
環境保全専門部会と連
けて環境負荷の低減に努めています。
動して各 工 場 毎の環 境
マネジメントシステムの
審議、決定を行います。
TOTO版
EMS導入予定
●愛知東陶
●東陶プラテック豊前工場
●日本タイル工業
●東陶ハイリビング行橋工場
●東陶プラテック奈良工場
●更新審査済 TOTOKIKI(MALAYSIA)SDN. BHD. 2000年9月取得済
●パンウォシュレット
(旧小倉第三工場)
●東陶ユプロ
●定期審査済 南京東陶有限公司
2005年取得予定
東陶華東有限公司
TOTO版
EMS導入予定
環境教育の取り組み
従業員ひとりひとりが環境問題を考え、環境保全活動に対する意識を向上させ、自発
TOTO VIETNAM CO., LTD.
TOTO版
EMS導入予定
●グループ関連会社
的な環境行動を促すために環境教育を継続的に行っています。また、ISO14001 取得
P.T.SURUYA TOTO INDONESIA 2005年取得予定
拠点では、環境マネジメントシステムのもと、教育・訓練の実施計画を立て、従業員教育、
SIAM SANITARY WARE CO.,LTD.
2000年3月取得済
管理者教育、特定作業従事者教育、内部環境監査教育を定期的に行っています。
THE SIAM SANITARY FITTINGS CO., LTD.
1999年8月取得済
●ISO教育
●社内一般教育
ねらい
実施部門
地球環境保全委員会の
方針、基本事項及び地球
況はホームページ上に公開しています。
エネルギー対策専門部会
東陶機器(大連)有限公司
●滋賀・滋賀第二工場
対象者
境関連法の遵守は当然のことです。項
なお、詳しい法律名とTOTO の対応状
36
グループ会社
社長
廃棄物専門部会
工場地球
環境保全
委員会
TOTO版
EMS導入予定
●東陶エンプラ
期の目的・目標項目の設定と推進を
行います。
SIAM MARIWASA TOTO. INC.
●サンアクアトートー
工場地球環境保全委員会の方針と、
基本事項を受けて、3専門部会で中短
TOTO版
EMS導入予定
2001年8月取得済
●中津第二工場
工場地球環境保全専門部会
東陶機器(上海)有限公司
北京東陶有限公司
方針の策定と、基本事項
認識して活動していきます。
TOTO版
EMS導入予定
東陶機器(北京)有限公司
(環境管理部)
●中津工場
的側面を担う機関として、その重要性を
TOTO U.S.A.,INC.
●東陶ハイリビング
茂原工場
●小倉第二工場
の審議・決定を行います。
2005年取得予定
●東陶バスクリエイト
環境保全活動に関する
工場地球環境保全委員会
委員長
●東陶プラテック
勝浦工場
ISO14001の取得状況
台湾東陶股 有限公司
●小倉第一工場
事務局
工場長
●茅ヶ崎工場
社名
1. 環境問題全般に関する基本的な理解
新入社員
2. 環境問題と産業活動、
自社の事業活動や
製品との関連に関する理解
新任管理者
3. 自社の環境方針や計画、具体的取り組みに
関する環境意識の共有化
環 境
管理部
教育内容
部課長 監督者 一般社員 新入社員 実施部門
地球環境問題の現状など(環境報告書)
○
○
○
○
ISO14001規格要求事項
○
○
○
ー
環境方針
○
○
○
○
環境マニュアル
○
○
○
○
環境関連規定
○
○
○
○
環境目的・目標および実施計画
○
○
○
○
関連業務手順書
○
○
○
○
緊急事態訓練・教育
○
○
○
○
各
拠
点
環
境
担
当
部
門
環境マネジメントシステムの詳細はホームページへ
環境マネジメントシステム
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
環境マネジメントシステム
37
2003 年度 環境負荷の全体概要と環境会計
事業活動の全体を通して、
「環境への負荷」
「コストと効果」
を見つめています
環境省のガイドラインを参考に社内運営マニュアルを作成し環境会計を実施しています。
環境保全効果の統一指標としてCO2の削減量を使用しました。
(報告対象範囲:TOTO全工場、支社及び国内製造グループ会社10社)
工 場
エネルギー対策専門部会(42-43P)
支 社
包装・物流環境専門部会(46-47P)
電力
包装材料
2.9万t
1,265万kwh
営業車の燃料
・ガソリン 1,414.6ì
・軽 油
48.7ì
窯業原料 11.5万t
紙 系 26,944t
木 系 825t
その他 1,339t
輸送燃料
5,278ì
製品製造から
物流までの
活動における
CO2排出量の
金属原料 4万t
IN
原材料・部品
購入重量29.6万t
TOTO全工場
…………… 18.0万t
IN
IN
製品製造 生産
27.9万t
重量
国内製造グループ会社
…………… 11.6万t
合計 24.2万t
物流
支社
IN
総輸送重量 46.6万t
走 行 距 離 2,000万km
営業車走行距離
1596.1万km
お客様
CO2削減量
樹脂原料 1.1万t
OUT
OUT
工 場 エネルギー対策専門部会(42-43P) 廃棄物専門部会(44-45P)
OUT
(18-19P)
15.9万t
支 社
CO2
CO2
1.4万t
8,323t
合板・ボード類 1.3万t
商品開発環境専門部会
購入部品その他 11.6万t
(備考)●物流の総輸送重量は製品によっては容積換算重量を使用しており実際の輸送重量とは若干の差異があります。
●大気への排出につきましてはSOxやNOxなども発生しますが対策の主眼はCO2であり、
これのみの表示としています。
●支社の電力は簡便法を用い算出しています。
当該期間の投資額の総額75億円、研究開発費の総額113億円
(集計期間:2003年4月1日∼2004年3月31日/金額単位:百万円)
環 境 会 計
合 計
事業エリア内コスト
上流コスト
グリーン調達(40P)
環境保全コスト
投資額
費用額
合 計
経済効果
環境保全効果
CO2換算(t)
38
0
1.2
1.2
14.8
廃ペットボトル5.3万本より
ユニホーム1.9万着製作
−
省エネルギー
(42-43P)
65.7
16.8
82.5
261.7
汚染予防(41P)
10.7
423.5
434.2
0
下流コスト
管理活動他コスト 〈 2003年度 環境保全コスト
および効果のまとめ〉
(32-39P・
・環境保全コスト24.4億円
48-49P)
・経済効果4.8億円
・環境保全効果 CO2換算15.9万t
排出物減量化・リサイクル
(44-45P)
製品輸・配送時の
取り組み
(46-47P)
エコ商品の開発・研究
(18-19P)
製品の回収・
リサイクル研究
(45P)
9.1
659.7
668.8
93.0
3.0
145.6
148.6
109.2
35.4
631.3
666.7
0
12.4
41.8
54.2
0
0.6
388.0
388.6
0
−
環境意識の向上
−
−
エネルギーの削減
法規制の遵守
再利用率の向上および
最終廃棄量188t削減
3,267
−
−
包装材料213t削減
TOTOエコ商品のお客様
輸送燃料34.2ì削減 使用時の環境負荷削減
90
15.6万
136.9
2,307.9
2,444.8
478.7
15.9万
環境負荷と環境会計の詳細はホームページへ
環境負荷と環境会計
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
環境負荷と環境会計
39
環境に配慮した部品などを積極的に調達することで
循環型社会の実現に貢献します
継続的な管理・改善を実施することで
汚染防止という環境リスク低減を果たします
お客様に環境や健康に配慮した安全な商品を提供するため、製造時および製品に使用する原材料などの物質は全て環境や健康
大気汚染や水質汚濁、土壌汚染などを未然に防止するため、環境マネジメントシステムによる改善を進め、法の遵守はもとより、近隣
に配慮した安全なものを購入し、使用していく取り組みを全部門で推進していきます。
自治体との協定値よりも厳しい自主管理基準値を設定するなどして環境負荷の低減に努めます。
環境管理部長 内田 照雄
公害防止専門部会部会長 環境管理部長 内田 照雄
2003 年度の実績
TOTOのグリーン調達の取り組み
TOTOのグリーン調達の取り組みを講演
PCBの保管および処理について
TOTOは環境保全活動に積極的な
法規制遵守はもとより自主管理基準
環境保全には企業の自主的な取り
取り組みを実践している企業を優先して、
使用済みコンデンサーおよび安定器は関連法に則り適正に管理しています。
値を定めて、環境負荷の低減と汚染の
組みが不可欠です。しかし、環境マネ
原材料や部品などの購入を行なっています。
北九州市響灘地区に建設されている、PCB処理施設が 2004 年 12月稼働
未然防止に努めています。
ジメントの導入には多大な費用と労力
TOTOが設定しているグリーン調達
予定のため、九州地区の処理計画を作成し処理を進めます。
を必要とするため、中小企業での取り
基準における次の選定基準を満たす企業
組みが遅れているのが現実です。
をAランクとして優先的に採用しています。
そこで中小企業での環境保全に配
① ISO14001を取得している。
慮した活動を促進するという目的で、北九州市環境局の主催により「中小企
②環境活動評価プログラムに参加している。
業者のための簡易環境ISO普及セミナー」が2004年2月6日に開催されました。
③「TOTO E‐サプライヤー診断書」の
というテーマでTOTO
そのセミナーの中で「グリーン調達とエコアクション21 」
評価点が80 点以上である。
の取り組みを紹介しました。
また、商品使用段階での環境負荷に
参加者からは「TOTOの現場の生きた説明を受講し、将来、グリーン調達が
配慮し、原材料・部品等に含まれる環境
一般化する社会となり、中小企業も環境配慮型企業への転換を図らなければ
負荷物質の低減を図る努力を行っています。
生き残れないという思いを強めた。」
といった感想もありました。このようなセミナー
国内で製造や使用が禁止される化学
を通じ、中小企業者に環境管理システムの認識を深めてもらい、環境保全型企業
物 質などを使 用していないことを証 明
の裾野を広げることで、循環型社会の形成に貢献していきたいと思います。
するために、お取引先に対して、TOTO
管理項目
公害関連
法規制など
の遵守
目 標
自主管理基準値
遵守率 100%
実績
100%
公害事故および
苦情発生件数
0件
法令、条例、法規は遵守
TOTOグループはISO14001の継続
北九州PCB廃棄物処理施設(第 1 期)完成予想図
(日本環境安全事業株式会社のホームページより)
●PCB保管状況
(2004年3月現在)
的改善を進めており、事業活動に関わ
単位:台
コンデンサー 安定器
計
427
207
634
TOTO全工場(九州地区)(369) (202)(571)
8
0
8
製造グループ会社
(九州地区) (2)
(0) (2)
435
207
642
計
(371) (202)(573)
PCB廃棄物の種類
る法規制および近隣自治体の条例など
を遵守しています。
COD(化学的酸素要求量)
総量規制の実績
が定めた使用禁止化学物質について
VOC(揮発性有機化合物)対策状況
不使用証明書の提出を2003 年 4月から
瀬 戸 内 海に位 置する工 場は C O D
お願いしています。
総量規制の適用を受けています。排水
全取引先に対するグリーン調達基準を満たすA
土壌汚染対策法への対応について
を定め、管理していますのでCODの汚濁
ランクの取引先の割合をグリーン化率、また、取引先
シックハウス症候群の原因とも言われるVOC。建築基準法が改正され、VOC
から提出いただいた、使用禁止化学物質の不使用
証明書の入手の割合を入手率として、グリーン調達の
が規制対象となりました(2003年7月1日施行)
。TOTOでは規制対象となった、
推進状況を把握しています。
クロルピリホスおよびホルムアルデヒドに対しては対策を行なっています。
●グリーン調達推進状況
現在クロルピリホスは一切使用をしておらず、
今後もクロルピリホスを塗布、散布、含有する
材料は使用禁止としています。ホルムアルデヒ
ドに関しても、ホルムアルデヒド発散建築材料
(%)
100
る全ての商品の切り替えが済んでいます。
40
①揮発性有機化合物であるトリクロロエチレンについては、1995 年に使用を
60
40
20
0
グリーン化率
入手率
およぼす可能性があります。
TOTOでは「土壌汚染対策法」に則って、以下の対応をしています。
80
区分最高(F☆☆☆☆)
を使用して、対象とな
土壌が有害物質により汚染されると、その土壌を直接摂取したり、汚染され
た土壌から有害物質が溶け出し地下水が汚染されるなど、人の健康に被害を
グリーン化率
入手率
2004年3月
51%
79%
負荷量は規制値以下となっています。
平均実測値
(kg/日)
35
30
25
全廃しています。
20
②現在稼働中の生産工場 26 拠点について特定有害物質使用の履歴調査
15
が完了しました。特定有害化学物質を使用していた工場について環境リスク
2003年9月
38%
67%
濃度規制に対しては自主管理基準値
回避のため、自主的に土壌調査を実施中です。
小倉第二工場(規制値:27.4kg/日)
中津工場(規制値:19.2kg/日)
中津第二工場(規制値:4.7kg/日)
大分工場(規制値:16.6kg/日)
東陶ハイリビング行橋工場
(規制値:10.7kg/日)
10
5
0
規制値 ’
99
(kg/日)
’
00
’
01
’
02
’
03
(年度)
グリーン調達・汚染予防の詳細はホームページへ
グリーン調達
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
汚染予防
41
グループ全体でエネルギー改革を行い
温暖化防止や資源保護を図ります
産業革命以降、人類はさまざまなエネルギーを消費し、豊かな生活を手に入れてきました。反面、地球温暖化やオゾン層破壊などの、
いわば成人病を抱えることになってきています。私たちは地球家族の一員として、知恵と工夫でこの病に取り組み、健康でスリムな
エネルギー対策専門部会部会長 工務部長 村川 和男
体を取り戻します。
海外拠点の取り組み
エネルギー削減のための新たな試み
省エネ活動として、設備改善や使用者の意識向上など多数のテーマを掲げ実践しています。
TOTO における省エネ活動は13 年
そのなかでも新たな取り組みとなる代表的テーマをご紹介いたします。
以上前から、国内の生産工場を主体に
NAS電池:液体ナトリウムと液体硫黄、
●大分工場での電力負荷平準化の推進
特殊セラミックスを利用した蓄電池
(NAS電池設備の導入)
電力の消費量は日中がピークとなり
ます。電 力 会 社では需 要 に 応じる
電力の日負荷曲線
夜間に電力貯蔵
(充電)
貯蔵電力の
昼間放電
ため、火力発電所などを稼動し供給
しています。当社は九州電力と協力し、
契約電力
6時
12時
契約電力
電力会社の
ピーク負荷軽減
18時
6時
12時
18時
CO2がほとんど発生しない夜間の原子
力発電を有効利用できる、高効率電力
貯蔵用蓄電池システムの導入を推進
中です(九州の民間企業初の試み)
。
衛生陶器は長さ100m前後のトン
●小倉第1工場での燃料転換によるCO2削減
(軽油から天然ガスへ)
都市ガスへ
料には軽油を使用していますが、ガス
給油ポンプ
P
軽油
バーナー
メインガス
配管
ガス
バーナー
タンクローリー
に転換することで、CO 2の発生量を
31% 削減できます。また、貯蔵設備
トンネル窯
効率化にもつながり、
コストメリットも
地下油タンク
あります。
●各工場でのエネルギー使用効率の向上
2000 年から各工場でコジェネレー
(ガスコジェネレーションの導入)
ガスコジェネレーション
温水
給水
10
40
5
20
・冷暖房の温度管理の徹底
・男女トイレ洗面所の窓に断熱フィルムを貼付
・パソコンおよび照明などの不要時のOFF徹底など
0
売上高1億円当り 2,704kwh/億円
CO2排出量の削減 1990年度比
(TOTO全工場) 30%削減
国内非生産拠点(13支社)
水資源の有効利用
回収率50%以上
(TOTO全工場)
するため、ムダ、ロスが少ない効率的
減を積極的に進めています。
実 績
10.4%向上
(TOTO全工場)
前年比1%向上 8.1%向上
(国内製造
グループ会社)
国内グループ会社(13工場)
管理システムを導入し燃料使用量の削
ション導入により2005 年度から削減幅
が拡大されます。
2003年度目標
項 目
国内自社(9工場)※
もちろん、発 電 時 の 廃 熱を再 利 用
,
年度実施予定のガス化やコジェネレー
2003 年度の目標と実績報告
エネルギー
原単位の向上
支社・営業所での省エネ活動事例
0
03(年度)
,
02
度比 30%減で推移していますが、2004
同一目標に向かって!
環境保全・資源保護
※国内自社工場はエネルギー管理対象単位
としています。
01
CO 2の排出量はここ数年、対 1990 年
も参加し、文字通り全社
会社( 15 工場)
海外グループ会社
台湾・米国・中国・フィリピン・マレーシア・
ベトナム・インドネシア・タイ
(15工場)
,
90
支社・営業関連 排出量比率(TOTO全工場)
果すために2004 年度から海外グループ
一丸となった取り組みを展開します。
,
TOTO全工場 国内製造グループ会社
2003年度支社実績
加速されるなかで、企業としてその責任を
ガスがあります。これに対応して営業車
なエネルギー利用が可能です。
60
支社での電力使用量 1,265万kwh
ことで、CO 2の発生を抑制することは
給水予熱
15
今 後は事 業のグローバル化が益々
● 環 境 問 題 の 重 点 課 題に車 の 排 気
給水タンク
80
営業所も含めた活動に幅を広げています。
効果を得ています。ガスを利 用する
貫流ボイラー
20
主な取り組みの事例
会社や国内の非生産拠点である支社、
ション設 備の導 入を推 進し、大きな
給水予熱
100
1990年度比(%)
万t
・休日出勤時や深夜残業時のエアコン停止
電気エネルギー+ 蒸気エネルギー
廃熱ボイラー
25
問題が重要となった現在、国内のグループ
総合効率向上
ガス
削減を推進
推進してきました。ますますエネルギー
や給油作業が軽減でき業務全体の
トンネル窯
● CO 2 排出量の推移
・屋外ネオン点灯時間短縮
ネル窯によって焼成されます。この燃
軽油から
● 省エネ意識の向上で電力使用量の
175
42%
150
125
1999年度原単位を1
(原油換算万ì)
,
00
,
01
万m3
,
02
,
1.05
1.00
0.95
0.90
0.85
(年度)
03
TOTO全工場 国内製造グループ会社
回収率(%)
200
30%削減
●エネルギー使用量の推移
8
7
6
5
4
3
2
1
0
●水便用量と回収率
(TOTO全工場)
,
,
02
03
44
42
40
38
(年度)
使用量 回収率
生産量の増加と共に使用量も増加して
きており、今以上に活動を強化し、使用
量の抑制と回収率の向上を行ないます。
なお2001 年度以前は工場の再編中
だったことと不確定な部分があったため
削除しました。
支社・営業関連 原単位(TOTO全工場)
2003 年度の生産量は前年に比較し、
14% 増でしたが、エネルギー使用量は
重油ボイラー撤去
水管
微増に留まり、原単位は大幅な向上と
なりました。
42
エネルギー/用水削減
エネルギー/用水削減
43
排出物の減量化・再利用に
全事業場が協力して取り組んでいます
TOTO 全工場と国内製造グループ会社 20 拠点で排出物の「ゼロエミッション」達成と減量化に向け全製造部門で取り組んで
います。また、2004 年度より海外製造グループ会社についても活動を推進するべく現状調査を開始しました。
廃棄物専門部会部会長 購買部長 尾石 一清
達成年月
全事業場が参加する排出物減量化会議や
排出物情報台帳で情報を共有しています。
事業場
(工場・製造グループ会社)
1999年12月
滋賀・滋賀第二、小倉第三
2002年3月
小倉第一、小倉第二、
茅ヶ崎、東陶エンプラ、
サンアクアトートー
2002年5月
中津、中津第二、大分
2002年10月
東陶ユプロ
メンバーで開始しました。2003 年 9月には事業部門・廃棄物専門部会メンバー
2002年12月
による「第 1 回減量化推進会議」を開催し、全員の意識の向上を図りました。
愛知東陶、
東陶ハイリビンク
(行橋工場)
東陶オプトロニクス
2003年1月
東陶バスクリエイト
2003年10月より排出量全体の約80%を占める「ガラスおよび陶磁器屑・汚泥・
木屑・廃プラスチック」の減量化を事業部門と各事業場の廃棄物専門部会
推進組織を明確にして、各事業場より月々事務局へ報告を行ない、事務局
ウォシュレットから
リサイクルボールペン誕生!
!
工場排出物の再利用化
TOTO 全工場で目標 40 %削減に対
TOTO全工場および国内製造グルー
し、27.6 %削減となりましたが、国内製
プ会社ともに2003 年度の目標( 99 %
造グループ会社においては、10 %削減
以上)
を達成しました。
に対し16 %増となり目標を達成すること
今後は、サーマルリサイクル(熱利用)
ができませんでした。売上高原単位では、
からマテリアルリサイクル化(再資源化)
TOTO 全工場が 34 %、製造グループ
への取り組みを進めていきます。
会社が5%削減となっています。
●工場排出物の再利用率の推移
再利用率(%)
は月分をまとめ各事業場へフィードバックしています。このように情報を共有化
2003年4月
東陶ハイリビング
(茂原工場)
現在、廃棄物専門部会・事業部門と
して、仕組みを明確にすることで活動の質を向上していきます。
2004年1月
東陶プラテック
(豊前工場・勝浦工場・奈良工場)
協同して減量化活動の推進体制をつく
半期に1回会議を開催し、半期の総括・今後の取り組みについて協議を
行なっています。
排出物削減活動の
海外サイトへの拡大
また、排 出 物の写 真・
許可番号(処理・運搬)
・
将来、事業のグローバル化が進むに
た「排出物情報台帳」に
より、情報の共有化を図
つれ、海外でも日本と同様の取り組み
っています。
要請や、法律規制が予測されます。海
排出物情報台帳
外での事業拡大を進めるTOTOでは、
自らの環境意識に忠実に、かつ、海外
のさまざまな事情にも的確に対応できる
ような準備が必要と考えます。そのため、
海外製造グループ会社への排出物処
ゼロエミッション達成状況
1999 年に滋賀・滋賀第二工場と小
倉第三工場(現(株)パンウォシュレット)
陶器屑・汚泥・木屑・廃プラスチック)
85
80
'99
'00
'01
'02
'03(年度)
TOTO全工場 国内製造グループ会社
TOTOの
ゼロエミッション定義
理状況のアンケート調査を行ない、まず
現状を把握することから始めました。
(1994年国連大学が提唱した思想に基づいています)
コントローラーに使われている
●TOTO全工場
樹脂。その樹脂を試験的にリサ
総排出量(万t)
イクルして作ったのが「ウォシュ
4.5
40
3.5
36
2.5
32
社ともに100%達成いたしました。今後も、
1.5
28
再利用率 100 %維持管理に努めます。
使用済ウォシュレットは、現在、
そこでウォシュレットの樹脂や金
属部分のリサイクルを重要なテ
産業廃棄物の埋め立て
(単純焼却
課題はたくさんありますが、これ
からも研 究を続け廃 棄 物の再
・限りなくゼロの数値目標は再利
売却できないもの
(廃棄物)
と売却できる
用率99%以上とする。
もの
(有価物)
を含めた総称です。
につきましては、2001 年 7月より活動を
開始し、継続的な改善をすることによって
2003年度は79%が再利用されました。
●国内製造グループ会社
総排出量(万t)
減量化率(%)
1.5
1.4
1.3
1.2
0
40
20
での達 成 拠 点は19 拠 点となりました。
●古紙分別回収による再利用率の推移
再利用率(%)
100
80
0
60
-20
利用について積極的に取り組
んでいきます。
また、支社・営業所の古紙再利用推進
総排出量 減量化率
でいろいろな実験や研究を行な
動を継続し達成する事業場を増やして
排出物とは事業場で発生する不要物で
'95 '99 '00 '01 '02 '03(年度)
(基準年度)
ーマとして取り上げ、茅ヶ崎工場
っています。
古紙分別回収による
リサイクル推進
TOTO全工場および製造グループ会
廃棄物として処理されています。
まだまだ試験段階であるため、
を含む)
を限りなくゼロに近づける。
減量化率(%)
レットボールペン」です。
ほとんどの作業が手作業であり
達成し、国内工場・製造グループ会社
90
います。
・工場から排出する一般廃棄物、
ク(豊前工場・勝浦工場・奈良工場)が
95
り、排 出 量 の 多い 4 品目(ガラス及び
の減量化について重点的に取り組んで
がゼロエミッションを達成して以来、活
きました。2004 年 1月には東陶プラテッ
100
ウォシュレットのフタや便 座、
処理業者名などを掲載し
44
工場排出物の減量化
'99
'00
'01
'02
(基準年度)
総排出量 減量化率
'03(年度)
40
'99
'00
'01
'02
'03(年度)
TOTO全工場 国内製造グループ会社
支社・営業所
ウォシュレットリサイクルボールペンの詳細はホームページへ
排出物の削減
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
排出物の削減
45
3Rを基本原則とした
積極的な包装材料の減量化を推進しています
さまざまなアプローチで
輸送燃料の削減を推進しています
推進に当たっては、
「3R
(リデュース、
リユース、
リサイクル)」を基本原則にTOTO 独自の包装設計ガイドラインを策定して、用途に
地球温暖化の原因とされているCO 2の排出量削減を目的として、輸送燃料の削減に取り組んでいます。モーダルシフト、販売代理
応じた通い箱を自社開発するなど、積極的な包装削減を進めています。
店様との共同配送、輸送業者様との連携によるエリア集約配送体制の構築など、
さまざまなアプローチで取り組んでいます。
包装・物流環境専門部会部会長 物流本部長 広瀬 正文
包装・物流環境専門部会部会長 物流本部長 広瀬 正文
2003 年度の実績
2003 年度の実績
「日本パッケージングコンテスト」で4 年連続の入賞
TOTOは鉄道や海運を使ったモーダルシフトを推進しています。
包装材料は1995 年度比で19.3%
輸送燃料は1995 年度比で17.4%
ウォシュレット用部品の事業所
削減することができました。
( 2003 年度
モーダルシフトとは環境負荷の小さい鉄道・海運利用へ貨物輸送を転換する
間輸送に使用しているプラスチッ
は2002 年度に比べ213t/年削減)
ことです。1 tの貨 物を1 k m 運ぶときに排出するC O 2 の量を見ると、鉄 道は
ク製の通い箱「ウォシュレット用
部 品 輸 送 箱」が「日本パッケー
100
は2002 年度に比べ34ì/ 年削減)
(1995年度比指数 )
トラックの1/8、海運は1/4といわれています。
(1995年度比指数 )
削減することができました。
( 2003 年度
100
貨物輸送の方法を転換することで、鉄道
90
ジングコンテスト2003 」で「ロジ
90
利用では87%、海運利用なら75 %もCO 2
80
スティクス賞」
を受 賞しました。返
80
排出量を削減することができます。こうした
70
送時に折りたたみが可能なこと、
70
ことから、地球温暖化対策としてモーダル
60
ふた・仕切りの脱着作業が容易
60
なこと、破損した場合、そのパーツ
,
95
,
01
,
02
,
03 (年度)
シフトの重要性が高まっています。
九州のTOTO 生産拠点( 6 工場)から本州
(中国除く)
・北海道向けの出荷量のうち、
約 6 割をモーダルシフトしています。
,
95
,
01
,
02
,
03(年度)
首都圏ディーゼル車運行規制への対応
だけを取り替えることができるな
どの特長があります。 この受賞で「日本パッケージングコンテスト」で4 年連続の入賞となりました。
受賞歴 2000年 ウォシュレットのリターナブル包装が
「ロジスティクス賞」を受賞
2001年 一体形ウォシュレットの環境対応包装が
「電気・機器包装部門賞」を受賞
首都圏では大気汚染が深刻な状況
● 改善事例(腰掛便器)
であり、特にディーゼル車から排出される
便器内に部品を梱包する際に、樹脂
製のトレイを使用していましたが、軽量
粒子状物質( PM )は健康被害が懸念
取り組み内容
されています。このような背景から、東京都
かつリサイクル性に優れた段ボールシート
・埼玉県・千葉県・神奈川県ではディーゼ
に変更しました。
●エリア配送集約体制の構築( 1999 年度∼)
従来は複数の拠点から出荷した商品を別便で配送していました。変更後は、一定
2002年 ウォシュレットのリターナブル包装が
「ロジスティクス賞」を受賞
エリアの全注文品を、輸送業者様のターミナルで取り揃え一括して配送することにより、
準をクリアできないトラックは、2003 年
10月1日から運行できなくなりました。
輸送の効率化を図ってきました。
ローシルエット便器用ウォシュレットの機能性包装が
「電気・機器包装部門賞」を受賞
ル車に対する条例を定め、排気ガス基
TOTOでは対応マニュアルを作成し、
● 生産拠点からの出荷拡大( 2003 年度∼)
樹脂製トレイ
(176g)
●受賞担当部門より
変更前は、生産工場から送り先最寄りの出荷拠点を経由して、配送していました。
変更後は、
エリア配送集約体制
(株)
パンウォシュレット 生産設計グループ 岡崎 義和
で確立した輸配送網を活用し、
2000∼2003 年度にわたり、4 年連続で5 件受賞するこ
TOTO
TOTO
生産工場
出荷拠点
輸送業者
ターミナル
送り先
輸送業者様と協力して条例の遵守に
努めています。
輸送業者様との連携
生産工場から、輸送業者様の
とができました。私たちの永年の課題であった包装技術
変更後
ターミナル経由で直接配送する
による環境への貢献が、社会的に認識されつつあると
ことにより、輸送距離の短縮、
感じています。
定期的に輸送業者様と会合を行い、
TOTO
生産工場
効率化を図っています。
輸送業者
ターミナル
送り先
輸送燃料の削減活動に取り組んでいます。
今後さらに深刻化する環境問題に対して「次の世代に
何を残していくのか」
、
「そのためには何をすべきか」
を常に
● 販売代理店様との共同配送の実施( 2002 年度∼)
考え、日々の努力で新しい技術を掴み、包装技術による
同一エリア内において混在するTOTOと販売代理店様双方の配送を共同化することで、
社会貢献に努めます。
輸送の効率化を図っています。
段ボールシート
(137g)
46
包装/物流の詳細はホームページへ
包装
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
物流
47
水まわりから豊かな生活を実現する『生活環境企業』として
環境情報の発信やコミュニケーション活動に努めています
TOTOの環境保全への取り組みを始め、さまざまな企業活動情報をタイムリーに皆様にお届けしています。
広報・広告専門部会部会長 広報部長 谷口 辰幸
多面的な環境コミュニケーションを展開
「TOTO KIDS エコ研究所」が
『環境goo大賞』を受賞
「リモデル新宣言」が掲げる、
もうひとつの意味
環境コミュニケーション― TOTO の環境情報発信は、お客様を始めとする
「リモデル」という言葉をキーワードに
「TOTOエコクラブ」が
ホームページ上で活動を開始
さまざまなステークホルダーの皆様に「生活環境企業」としての環境保全活動
への理解を深めていただくことを主眼においています。
2003 年度には、従来よりホームページで展開していた『 TOTO KIDSエコ
研究所』のコンテンツの充実や「TOTOエコクラブ」の開設などで、お客様との
お客様とTOTOがともに考え、
「エコ
双方向コミュニケーションを図りました。
今後もこれらのコンテンツの充実を図るとともに講演会、会社案内、各種
報告書などで多面的な情報提供を行っていきます。
各種展示会で
エコとユニバーサルデザインを
アピール
小 学 生や小さいお子 様と保 護 者が
活 動を始 めて 1 0 年 目 の 2 0 0 3 年、
10月の「第30回国際福祉機器展」に
T O T O は「リモデル 新 宣 言 」でより
『体感!TOTOのユニバーサルデザイン』
お客様と密接につながることを目指し
をテーマに出展し、汚物処理が不要な
ました。
「 水 洗 ポータブルトイレ」などの 参 考
ロジー&エコノミー」な生活の実現を目指し
お客様の“困った”を“よかった”に変え
ていくためのサイト「TOTOエコクラブ」が
ようというリモデルへの取り組みの背景
2003年11月にオープンしました。
には、地球環境の“困った”も“よかった”
TOTO の優れたエコ商品やエコ技術を
商品や新提案商品を展示しました。
12月の「エコプロダクツ2003」では、
楽しく学 べる水まわりの 情 報 サイト
オープニングには「節水アイデアコン
に変えていくことができる、TOTO 商品
実演つきで紹介し、21世紀にふさわしい
「TOTO KIDS エコ研究所」が『環境
、
テスト」
、2月には「バスタイムアンケート」
の高い環境性能があります。その事実を
“きれいに生きる”ライフスタイルを提案
g o o 大 賞 2 0 0 3 』の 大 手 企 業・環 境
3月にはタレント/エッセイストの高木美保
わかりやすくお伝えするために、
〈エコで
教育支援部門で大賞を受賞しました。
さんを招いた「エコクラブフォーラム」を開
リモデル〉をキャッチコピーに、新聞広告
催し、多くの方に参加していただきました。
などを展開しました。
評価されたポイントは「テーマ設定の
ユニーク性」
「ユーザーコミュニケーション
「節水」
「省エネルギー」
「防汚」に
方法」などの創意工夫度の高さでした。
効果を発揮するTOTOの新商品をトイレ、
自宅の水 使 用 量を算 出する「節 水
浴 室、キッチンに設 置すると、年 間で
チェッカー」や「水のエコロジークイズ」も
約 7 2 , 0 0 0 円も水 道・光 熱 費が 節 約
好評です。
できます。そしてそのエネルギー資源の
しています。
節 約は、確 実 に 地 球 環 境 の 保 全 に
つながっていくことも積極的にお客様に
2003 年版「環境報告書」が
環境レポート大賞の
『環境報告優秀賞』を受賞
お知らせしています。
『環境レポート大賞』は、
(財)地球・
人間環境フォーラムと( 社 )全国環境
保全推進連合会が主催する環境報告書
と環境行動計画についての表彰制度で、
読みやすい工夫などさまざまなポイントが
評価されました。
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TOTO KIDS エコ研究所、TOTOエコクラブ、展示会の詳細はホームページへ
環境コミュニケーション
U R L http://www.toto.co.jp/company/reports/
環境コミュニケーション
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ユニバーサルデザインとエコプロダクツの歩み
発行によせて
社会・環境活動報告書の発行と
今後のCSR 経営
環境への取り組みとユニバーサルデザインの追求。
その歩みは、
まさにTOTOが目指す「生活環境企業」への道程でもあります。
今回の報告書作成に際し、木瀬社長のCSR 経営に対
する考え方を直接お伺いすることができましたが、今後の
CSR に取り組む強い意志と推進に対する原動力が感じ
60
ユ
ニ
バ
ー
サ
ル
デ
ザ
イ
ン
の
歴
史
●欧米バリアフリー事情発信
開始
(TOTO通信)
64 ■「ウォッシュエアシート」輸入販売 開始
68 ●衛生器具研究会 参画
71 ●障害者用器具 開発
73 ●健康環境システム研究会 参画
74 ●カタログ「身体障害者のための設備・
91 ●シルバー研究室 設立
92 ■「ウォシュレットGα
(リモコン付)」発売
■キッチン用「シングルサーモ水栓」発売
企業)設立
「バリアフリーブック 住宅編」発行
96 ●レブリス推進部 発足
04
●UD推進本部
発足
●TOTOホームページに「ユニバーサル
デザイン」コンテンツ開設
■「レス
トパルDX」発売
●公共トイレのバリアフリー度調査実施
■
「浴室すのこ
(カラリ床)」発売
●ユニバーサルデザインと福祉・介護のホーム
■
「屋外手すり」発売
●
「国際ユニバーサルデザイン会議
03
■「らく
らくリモコン」発売
2002」
●東大先端科学技術センターとの共同研究
事業活動のなかでもステークホルダーを意識し、特に顧客
への対応については最終ユーザーに向いた体制を再構築
している状況で、今後のCSR経営展開にあたっては、不十分な
開始
昇降機能付洗面化粧台「座・
ドレッサー」
発売
社会に便益を提供するという姿勢がうかがえます。また
一方現在のCSR活動はまだ特定の関連部署が個々に展開
参加
99 ■「ウォシュレットアプリコット」発売
切り口に水まわり製品のメーカーとして、ものづくりを通して
している努力も評価できます。
ページ「楽&楽計画どっとこむ」開始
■「トイレ用手すり」発売
■「ウォシュレッ
ト一体形便器」発売
● UD
(ユニバーサルデザイン)研究所設立
編」発行
■「シニア向けフローピア」発売
■
■「ネオレス
トSDシリーズ」発売
●「バリアフリーブック 高齢者施設の水まわり
●「バリアフリーブック パブリックトイレ編」
■身障者用「いたわり浴槽」発売
81 ■「車いす用洗面化粧台」発売
82 ●通産省新住宅開発プロジェクト 参加
87 ●生活研究課 発足
02
られました。その展開については、
まず「生活環境企業」を
●東洋大学と
「ぐっどトイレ共同研究会」開始
■「ウォシュレッ
ト付ポータブルトイレ」発売
95 ●シルバープロジェクト 発足
器具について」発行
●「福祉まちづくり条例」
改正状況調査 実施
■「レス
トパルスタンドシリーズ」発売
93 ●サンアクアトートー(重度身体障害者雇用
78 ■「車いす用大便器・洗面器」発売
80 ■「ウォシュレット」第1号 発売
00 ■ウォシュレットZG 発売
01 ● 楽&楽事業推進本部 発足
部門の活動拡充が課題です。例えば人事面では国内の諸
制度は整っていますが、統合的に人事・労務にどのように
1960 1980 1990
62 ■「サーモスタットミキシングバルブ」
(水栓
91
金具)発売
エ
コ
プ
ロ
ダ
ク
ツ
の
歴
史
68
73
75
78
79
80
82
83
85
●地球環境保全委員会
■「シングルレバー混合栓」発売
93
●中央環境対策委員会
(公害)設置
■小便器節水システム
「USシステム」発売
●製造グループ会社4社
ゼロエミッション達成
●第3次地球環境保全行動計画
策定
ISO14001 認証 取得
■「ソーラー給湯システム」発売
●第1回エコライフ琵琶湖賞『優秀賞』受賞
■小便器節水システム
「US システムA型」
●環境報告書1998年版
99
87 ●小便器節水システム「USシステムA型」
『グッドデザイン賞』受賞
●環境管理部
設置
●地球環境方針
発行
改訂
●8工場ISO14001認証
取得
●製造グループ会社 4 社 ISO14001 認証
取得
●環境会計
●「ウォッシュアップ」
『省エネ大賞』受賞
KIDS エコ研究所」サイト開設
『環境goo大賞』受賞
●「TOTOエコクラブ」サイ
ト開設
●環境報告書2000年版
●「ハイ
ドロテクトタイル」ファインセラミックス
発行 01 ●製造グループ会社1社 ISO14001認証
取得
向上を図るための目標管理体制を整え、
その成果が社内外で
共有できるようにすることが必要です。またこの方針をTOTO
グループ全体の経営に展開していくことも今後の課題であり、
国内にとどまらず海外を含めたCSRを実践していくことを期待
いたします。
協会『協会賞』
『産業振興賞』受賞
●「超節水トイレ」ベターリビング協会『優秀
●第4回エコライフ琵琶湖賞『優秀賞』
●「アクアオート・エコ」エコマーク 取得
●環境報告書2001年版
●「TOTO
展開するかの方向を示し、それに向けてパフォーマンスの
発行
02 ●グリーン購入法特定調達品目「自動水栓」
「自動洗浄装置及びその他組込み小便器」
に節水商品8シリーズが適合
案賞』受賞
●環境報告書2003年版発行・環境レポート
大賞『優秀賞』受賞
■「Newアプリコッ
トNシリーズ」発売
■「ピュアレス
ト」発売
● 国内全 8 工場・製造グループ会社 7 社
導入
●環境報告書1999年版
●環境報告書2002年版 発行
03 ●国内グループ会社 1 社 ゼロエミッション
達成
ISO14001認証
取得
● 茅ヶ崎工場及び製造グループ会社 2 社
■「定量止水付シャワーバス金具」発売
策定
策定
■廃ガラス使用タイル「レガ」発売
■「太陽熱温水器」発売
●第4次地球環境保全行動計画
●滋賀・滋賀第二・小倉第三工場
96 ■「ハイドロテクト技術」開発
98
2004.4
策定
制定
●第2次地球環境保全行動計画
■「節水型フラッシュバルブ」発売
●中央エネルギー対策委員会 設置
●地球環境方針
00
設置
●第1次地球環境保全行動計画
発売
88
2000
8 拠点ゼロエミッション達成
発行
■「セフィオンテク
ト」技術を開発 ●国内製造グループ会社9社、
施工・サービス
グループ会社1社 ISO14001認証 取得
●「アクアオー
ト ハイパー泡沫タイプ」省エネ
大賞『省エネルギーセンター会長賞』受賞
●グループ会社JHCC「水性ハイ
ドロテクト
コート」エコマーク 取得
株式会社 創コンサルティング
代表取締役
海野 みづえ
※ ●●はTOTOの活動を、■■は新商品の発売・新技術の開発を表しています。
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ユニバーサルデザインとエコプロダクツの歩み
発行によせて
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