臓 器 線 維 症 の 新 治 療 法

い の ち
新津・札幌医大特任教授
臓器線維症の新治療法
ソフィア徳田病院で治験
臨床的に問題となる副作
健常人、患者さんともに
行っており、現時点では
認および効果の確認)を
んを対象とした副作用確
ーズ1b/2a(患者さ
く、幹細胞の分化を制限
産生を抑制するだけでな
果、同薬剤はコラーゲン
を促すと推察。研究の結
ら、同薬剤が肝組織再生
重量に戻っていたことか
用がないことを報告した。 するニッチェ(環境)を
治療効果は現在検証中。
ニッチェ内の幹細胞を
徳洲会オンコロジープロジェクト特別顧問を務める新津洋司郎・札幌医科大学特任
米国での実績が評価さ
形成する星細胞を低減さ
教 授は、
5月にソフィア徳 田 病 院
(ブルガリア)
で臓 器 線 維 症に対 する新 治 療 法
「V
れ、ブルガリアではフェ
須 の タ ンパク質「H S P
で患者さんへの投与を開
5月にソフィア徳田病院
生に関与していたことが
かり、同薬剤が肝臓の再
肝臓から同幹細胞が見つ
肝硬変マウスに投与し
と新津・特任教授が意欲
験を行いたいと思います」
明らかになった。
始する予定だ。
A リ
- ポゾーム H
- SP
siRNA」を開発。
たところ容量依存的に生
を語ると、一般社団法人
理事は国内の徳洲会病院
徳洲会の篠崎伸明・専務
0%となるなど効果
ともコラボレーションす
存 率 が 上 が り、 あ る
を 認 め た た め、 臨 床
ることを提案。これに鈴
一定量で生存率10
応用に向け準備を進
具体的には、老健の在
鹿屋病院副院長)は研修
クの紙を、模造紙の木に
桜の花をかたどったピン
満足いくものだった場合、
貼り付けてもらうという
委員会に副委員長を配置
医学生の動向調査結果
もの。5月までの期間限
することを発表した。
リ テ ー シ ョ ン は「 社 会・
から説明会開催回数と実
定で、看護部が実施。
宅復帰支援機能がさらに
具体策として、施設と
地域への活動・参加」に
習応募者数、入職者数に
強化された点や、リハビ
病院の合同会議の開催、
相関関係があることが判
介護報酬改定に対応
関連病院との課題の共有、 も焦点が当てられ、医師
明、
「 8 割 が 第 一 志 望 で 「 患 者 さ ん か ら“ あ り が
説明などを挙げた。
%を
マッチングしています。
機会が増えてきました。
とう”と言っていただく
の5つの小委員会が、そ
その後、研修事務部会
委員長は発破をかけた。
の向上を図るために始め
ちながらモチベーション
るとともに、遊び心をも
指してください」と田村 『 看 護 部 の 宣 言 』 を 掲 げ
最初に選ばれる病院を目
藤澤典子・看護部長は
がリハビリの必要性を説
は国内でも同療法の臨床
明することなどを強調。
応用に協力する考えだ。
一般社団法人徳洲会の
最後に、稼働率
徳洲会研修委員会は3
研修事務部会も開催
最初に選ばれる病院へ
徳洲会研修委員会総会
看護責任者や介護リーダ
2013年にはF
新津・特任教授は新治
福島安義・副理事長は4
ひとつの目標に掲げ「達
ーによる病棟訪問、病院
D A( 米 食 品 医 薬 品
療法の作用機序も解説。
月の介護報酬改定への対
成するには親病院の協力
木理事長が賛同、徳洲会
局)の承認を経てフ
肝臓は肝硬変によって
が不可欠です」と協力を
医師に対する入所基準の
ェーズ1aの治験
重量が減少するが、同薬
応について説明した。出
めてきた。
老 健 と連 携 強 化 を
「将来的には日本でも治
」を抑制する薬剤「V
2aの治験からスタート、 によって治癒した部位の
せていた。
siRNA」
のフェーズ1b/2aの治験を開始すること
染色したところ、同薬剤
A リ
‒ポゾーム H
‒SP
を報告した。
一般社団法人徳洲会の鈴木隆夫理事長は、
将来的に日本で同様の治験
ーズ1aを省き、1b/
ゲンを産生するために 必
任教授は同細胞がコラ ー
(図)
。このため新津・ 特
の線維化を引き起こす
有効だが、多量だと組 織
ンは少量なら組織修復 に
を行う際は、
徳洲会グループが引き続き協力する考えを示した。
新 津・ 特 任 教
授は肝硬変など
臓器の線維化
(硬化)に対す
る新治療法を開発、その
作用機序や臨床展開の道
(健常人を対象とし
席者に介護老人保健施設
年からはフェ
剤投与後、正常肝に近い
施、
ました」と話す。
部署間で良い刺激と競
日、総会を開催した。 れぞれ活動内容や計画を
発表。同総会前に開催し
月
徳洲会グループ臨床研修
争意識が生まれ、実際に
促した。
この日は一般社団法人
た研修事務部会で説明の
(老健)を関連施設にも
つ病院関係者が多いこと
指定病院の研修プログラ
となった。6月からは「か
徳洲会大阪本部経営対策
のマッチングで第一志望
から、老健に関する内容
要を説明。改定率が実質
としてもらえる魅力ある
松原徳洲会病院(大阪
モチベーションもアップ。
%と厳し
病院づくりを協議した。
府)は、患者さんからの
あった研修医の到達目標
マイナス4・
一般社団法人徳洲会の
管理アプリも紹介された。 3月末日時点でほぼ満開
の収益などの年計を提示
い内容だったことや、全
篠崎伸明・専務理事は
「各
ム責任者と研修事務担当
し、最近は伸びが鈍化し
体の方向性として①中重
専門医資格の取得条件を 「 あ り が と う 」 を 桜 の 花
者らが集結し、臨床研修
ている様子を紹介。ヒア
度の要介護者や認知症高
に託して可視化する“さ
室の奈良原啓司課長も登
リング調査などを行った
くらプロジェクト”に取
壇し、介護報酬改定の概
結果をふまえ、施設3役
齢者への対応強化、②人
考慮し後期研修につなが
り組んでいる。これは、
動を促す狙いがある。
定。患者満足度の改善活
えるプロジェクト」を予
( 施 設 長・ 看 護 師 長・ 事
材確保対策の推進、③サ
る初期研修にしてくださ
入院中の看護師の対応が
さくらプロジェクト実施
務責任者)の意思統一や
ービス評価の適正化と効
い 」 と 要 請。 田 村 幸 大・
松原徳洲会病院
施設内での課題集約の徹
の3点を示唆。 研修委員会委員長(大隅
の構築
―
率的なサービス提供体制
化などを呼びかけた。
底、関連病院との連携強
福島・副理事長は老健
95
筋を紹介した。
肝臓はダメージを受け
ると臓器内の星細胞が活
高砂西部病院の 湘南厚木病院の
新保雅也院長
黒木則光院長
皆野病院の
若山昌彦院長
近江草津病院の 大和病院の
青嶋實院長
小澤典行院長
今後の舵取りに期待
7病院で新院長
た副作用確認)を実
親病院と老健の連携を呼びか
ける福島・副理事長
に多くの時間を割いた。
28
福 島
副理事長
47
47
47
新津・特任教授は新治療法が肝硬変だけ
でなく糖尿病、肺線維症、慢性膵炎など多
疾患に効果がある可能性が高いと示唆
徳洲会グループ医療経営戦略セミナ
ー2日目の院長会で、一般社団法人徳
洲会の鈴木隆夫理事長が、徳洲会グ
ループの離島・へき地医療への取り組
み実績を報告した。徳洲会は全国の離
島・へき地、農村地帯に20病院、17診 離島・へき地医療の大切
さを訴える鈴木理事長
療所を展開、とくに南九州から鹿児島・
奄美群島、沖縄の離島・へき地に、その多くが集中して
いる。
徳洲会が実施している都市部のグループ病院から、こう
した離島・へき地への施設に対する応援は、医師、看護師、
医療技術職、事務職などに及び、月数に換算すると1,679
カ月(2014年年間実績)に上る。これにかかる費用は人件
費や交通費、滞在費など年間23億6,000万円。
鈴木理事長は、徳洲会の原点である離島・へき地医療
の大切さを改めて説くと同時に、
「離島・へき地に応援を
出さない病院は徳洲会の病院とは言えない」と、各院長
に離島・へき地への応援強化を呼びかけた。
また、鈴木理事長は看護部会に移動し、看護部では14
14
年度に1万9,849人(ブロック内外の合計)の応援者延人数
があったことをふまえ、各院の看護部長らを前に「応援あ
りがとうございます。徳洲会は離島・へき地の医療を支
援するため、グループ全体の経営がどんなに苦しい時でも、
たとえ交通費や宿泊費など多くの費用がかかっても応援
を続けてきました」と離島・へき地医療の重要性を強調。
さらに言葉を継いで「だからこそ今の徳洲会があるので
す。これは本当にすごいことです。皆さん、胸を張ってい
ただきたいと思います」と日頃の尽力をたたえた。
院長会では徳洲会、沖縄徳洲会、鹿児島愛心会、山
形愛心会、静仁会の各医療法人の理事会が開かれ、15年
度の事業計画および収支予算、借入金最高限度額、一般
社団法人徳洲会との経営指導・業務委託契約、各種規定、
役員選任など議案を討議し、それぞれ満場一致で承認さ
れた。
性化し、大量のコラーゲ
離島・へき地への応援
「苦しい時でも継続」
ンを産生する。コラーゲ
鈴木隆夫理事長
徳洲会医療経営戦略セミナーの初日、新院長ら病院幹部の人事
異動が発表された。新院長は7病院に誕生、今後の舵取りが期待
される。新院長の挨拶を紹介する。
近江草津徳洲会病院(滋賀県)の院長に同院の青嶋實副院長が
就任(3月1日付)
。青嶋院長は「看護部がベッドコントロールなどに
頑張ってくれています。木脇恵子・看護部長を中心に看護師たち
の熱意にはとても驚いています。私も医師を充実させ、モチベー
ションアップに頑張っていきます」と決意表明した。
以下は4月1日付の異動。大和徳洲会病院(神奈川県)の院長に
は湘南厚木病院(同)の小澤典行院長が就任。小澤院長は「今後と
もよろしくお願いいたします」と簡潔に挨拶した。
皆野病院(埼玉県)の院長には羽生総合病院(同)の若山昌彦・
外科部長が就任。若山院長は「当院はへき地医療のみならず、地
域の救急医療も担っています。職員と一緒に頑張っていきたいと
思います」と意欲を見せた。
高砂西部病院(兵庫県)の院長には同院の新保雅也・院長代行
が就任。新保院長は「20年来、岸和田徳洲会病院(大阪府)に勤務
し、病院の発展を目の当たりにしました。同院をモデルに、成長
していきたいと考えています」とアピールした。
湘南厚木病院の院長には同院の黒木則光副院長が就任。黒木
院長は「初期研修医として徳洲会に入職し、離島研修も行いました。
当院はまだまだ人手不足でグループから応援をいただいています
が、早くこの状況を脱し、離島・へき地に応援を出せるようにして
いきたいです」と語気を強めた。
茅ヶ崎徳洲会病院(神奈川県)の院長には大和徳洲会病院の野
口有生院長が就任。生駒市立病院(奈良県)準備室の院長には榛
原総合病院(静岡県)の今村正敏前院長が就任する(6月1日付)
。
野口院長、今村院長は所用のためセミナーを欠席した。
一つひとつの花が、患者さん
からの「ありがとう」を表す
48
生 命だけは平等だ
聞
新
洲
徳
❸ 平成 27 年 4 月 6 日 月曜日│No.974