30,000人 - 日本いのちの電話連盟

一般社団法人 日本いのちの電話連盟
通信
日 本 全 国 の い の ち の 電 話 を つ な ぐ
34,427
35,000
自殺者数の推移 32,863
(自殺統計)
(人)
30,000
24,391
8000
23,013
7980
6000
➡総 数
25,427
22,283
自殺傾向
4000
3061
2588
30,000
19,273
15,000
8000
7,975
1551
750
642
174
8
9歳以下
10代
20代
30代
40代
50代
60代
437
648
172
70代
不明
警察庁統計 年代別自殺者数状況 (2014.01〜2014.12)
(件数)
以上の自殺者が続いた期間
10,000
16
0
男
2308
2278
1637
746
人
16,416
5705
5643
件数
2000
20,000
2015. 4
自殺予防いのちの電話 年代別受信状況 (2014.01〜2014.12)
(件数)
24,963
50
No.
年齢別にみた電話受信状況と自殺者数
32,845
27,858
25,000
F EDERATION OF
I NOCHI
NO
D ENWA
6000
9,850
件数
9,407
9,464
4589
8,585
女
5,000
4000
4484
4716
3785
3705
2533
2801
2000
547
0
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
0
警察庁資料より作成
123
19歳以下
20代
30代
40代
50代
60代
70代
80歳以上
不詳
内容別にみた電話受信状況と自殺者数
8000
自殺予防いのちの電話 内容別受信状況 (2014.01〜2014.12)
7598
(件数)
6942
2014年統計について考える
自殺者 3年連続3万人を下回る
3年連続で自殺者が3万人を下回り、2014年は25,427に
4000
2557
2000
393
437
415
114
36
情報
その他
身体
192
精神
28
警察庁統計 内容別自殺者数状況 (2014.01〜2014.12)
(件数)
6000
4636
3930
4000
2323
2000
1462
912
375
その他
健康
男女
学校
家庭
0
経済
生活
員減少の中、全国の相談員の頑張りを感謝したい。
204
13680
8000
勤務
自殺件数の減少の反面、相談件数は引きも切らない。相談
186
対人
係や家庭の問題に反映しているように見える。
1026
881
男女
れる問題は、自殺者数の経済問題に最も多く、そして仕事関
521
教育
問題である。もう一つ目立った電話相談の「人生」に分類さ
198
家族・親族
同様に内容別を見比べると、突出しているのが心身の健康
685
夫婦
人はあまり相談しないというメンタリティーがわかる。 338
経済
0
103
2426
1807
職業
大きく異なる。自殺者では60代がトップであり、60代以上の
2757
2170
1666
227
と警察庁の自殺者数を合わせ見ると、40代を中心にして30
代50代が相談件数も自殺者も多い。また、60代の現れ方が
2437
思想・人権
をひとまず喜びたい。年齢別統計をいのちの電話の受信状況
件数
自殺傾向
人生
なった。もう一息で1997年のレベルに達しそうだ。この傾向
6000
1
国名
(年次) 順位
(棒グラフなしは04年段階最新データの順位)
自殺率の
国際比較
(2012 年段階の最新
データ)
(注)中国は中国本土
の都市部農村部にわた
る調査地域のみの結果
( 資 料 )WHO (2012年
段階で最も新しい105
カ国のデータ)
自殺率世界
マップ
*2011年段階のマッ
プ(2012年段階との
違いはイタリアが黄
色に変更のみ)
2
人/10万人
第7回 国際自殺予防学会 (I A S P)
アジア・太平洋地域大会 および第 40 回日本自殺予防学会総会の同時開催について
このたび、日本で初めてとなる第7回国際自殺予防学会アジア・
太平洋地域大会を、第40回日本自殺予防学会総会と同時に東京コン
ベンションホールで開催します。アジアにおける自殺問題は、近年、
たいへん注目されるところとなっています。それは、この地域の人
口が爆発的に増え、莫大な数の自殺者数の問題があるからです。ま
た、この地域における多様な民族・社会・文化と自殺の関係性とい
うところに関心がもたれています。
そのような中、日本国内にとっては、自殺対策基本法施行10周年
にあたる2016年の記念すべき年に開催することになりました。これ
までの自殺予防対策を振り返り、これからの自殺予防対策を検討す
るまたとない良い機会としたいと考えています。
日程:2016年5月18日(水曜)から5月21日(土曜)
会場:東京コンベンションホール
(東京・銀座線京橋・東京スクエアガーデン5階)
第7回 国際自殺予防学会 アジア・太平洋地域大会
大会長
齋藤友紀雄(日本自殺予防学会理事長 一般社団法人日本いのちの電話連盟理事)
第40回日本自殺予防学会総会 会長 事務局長 河西千秋
(日本自殺予防学会常務理事 札幌医科大学主任教授)
国際自殺予防学会 International Association for Suicide Prevention (IASP)は、
1960年にウィーンの精神医学者Erwin Ringel 教授によって創設されました。
日本は1976年にエルサレムで開催された国際学会総会以来、加盟団体となっています。
毎回約世界50カ国が参加しています。参加資格はあくまでも個人であって、
国ではないので誰でも参加できます。各国持ち回りで開催され、
今年は6月にカナダで開催予定です。
来年2016年開催のアジア地区会議は、日本自殺予防学会と日本いのちの電話連盟が
共催して開催します。恒例の第41回日本自殺予防シンポジウムの開催も
予定しておりますのでお知らせいたします。
3
ぐんま大会
「連なるやまなみ 響きあういのち」報告
第32回 いのちの電話相談員 全国研修会 ぐんま大会を終えて
関口春道
ぐんま大会実行委員長
11月13日からの3日間、秋晴れに恵まれた上州の空の下、
か、会場からの意見も交えて、有意義な時間を共有できま
第32回いのちの電話相談員全国研修会「ぐんま大会」が、
した。もう少し時間があったらと悔やまれました。
開催されました。お陰さまで全国すべてのセンターから、
続く閉会式で、大会の締めの挨拶のあと、群馬センター
478名の相談員の方が参加してくださり、大会テーマ「連
から次回開催予定の鹿児島センターへ、無事引き継ぎを終
なるやまなみ 響きあういのち」のもと、群馬らしさを発
え、安堵しました。
信した大会を終えることができたと思います。
大会までの道のりを振りかえりますと、群馬センターが
大会初日の基調講演で、内山節講師による「自然と共に
大会をお引き受けしたのは2013年の春のことでした。開
ローカル (里) に生きる」で、いのちとは、生きるとはと問
局から日の浅いセンターで運営できるかどうか、大変悩み
われ、気さくなあたたかいお人柄に心なごみました。その
ました。私たちは準備委員会から実行委員会へと組織を立
夜の懇親会は、群馬交響楽団団員による室内楽を楽しみな
ち上げ、群馬らしいシンプルでコンパクトな大会を目指し、
がら、郷土料理に舌鼓を打ち、和やかな雰囲気の中で交流
参加者を500名と設定の上、スタートしました。研修会場
を深めました。交流が盛り上がりすぎて、美しい音色に浸
と宿泊先を同一建物施設としてその利便性を考え、候補先
れないと言うことも。
を何度も見学し、会場の決定に至りました。特筆すべきは、
2日目は、10の分科会と6つのワークショップが用意され、
大会の3日間の相談電話を、転送により栃木と茨城センター
研修のテーマは「いのちの電話の社会的使命」
「相談員の
のご協力で受信していただき、大会に集中することが出来
ためのスキルアップ」
「困難な電話への対応」などで、どれ
た点です。また、大会に都合で参加出来ない相談員の方に、
も電話相談活動の中で身近な課題のため、受講者の熱心に
たとえ1時間の記念品作りや、当日の道案内役などに「ス
講師に質問する光景が、随所で見受けられました。予定し
タッフ」として声かけをし、格段のまとまりの中で運営す
た分科会のひとつが急に開催ができなくなったため、参加
ることができました。
予定の方に他の分科会に移っていただく事態になり、ご迷
結びに、この大会で学ばれたことを、相談電話の場や、“生
惑をおかけしたことが心残りです。交流会では、相談員と
きる”ことを考える一つのヒントにしていただけたならこの
熱く語る講師のお姿が数名見受けられ、うれしくおもいま
上なくうれしいかぎりです。本大会に携わってくださった
した。また、世界遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業
すべての方々、ご協力いただいたみなさんに心から感謝申
遺産群」関連のパネル展示、繭クラフト作りや上州座繰り
し上げます。ありがとうございました。
の体験コーナーは、行列が出来るほどの大変な人気となり、
星野富弘詩画グッズの販売なども設けられ、多くの方の参
加で会場は熱気に包まれました。
3日目は、
「いのちの電話のこれから」をテーマに、シン
ポジウムが開催されました。シンポジストの福山清蔵・林
幹男・真壁伍郎の3氏と、コーディネーターの鈴木育三氏
大会全体の満足度アンケートから
やや不満
普通
21%
による討論が繰り広げられ、
「継続して研修を受ける意味」
「仲間の大切さと社会的使命」
「相談員を支える組織として
の機能」
「社会的ニーズの変化と匿名性」などが語られるな
4
やや満足
36%
2%
不満
1%
満足
38%
マスコットのぐんまちゃん
開会式
懇親会
基調講演 内山 節 氏
小保方 馨 講師
齋藤史泰 講師
才藤千津子 講師
福山清蔵 講師
中澤 利夫 講師
白井 幸子 講師
平良愛香 講師
中村千賀子 講師
桑原みさ子 講師
金井 敏 講師
福山なおみ 講師
林 義子 講師
北川恭史 講師
廣瀬正史 講師
西田真哉 講師
加藤昌弘 講師
交流会
シンポジウム「これからのいのちの電話」
ご案内
閉会式
5
報告
開局までの期間も、連盟はじめ全国のセンターの皆
様から暖かく丁寧なご指導、ご教授を賜ったこと、こ
2015年1月15日
の場を借りて深く感謝申し上げます。
全国で50番目
「山口いのちの電話」
特定非営利活動法人 山口いのちの電話 理事長
開局
デジタル社会の便利さに反して、人間関係が希薄に
なり、人と人とを繋ぐ「絆」が叫ばれるようになって久
しい今、
「電話」というアナログな媒介を通しての、一
山口県立大学 前学長
岩田啓靖
見時代に逆行しているかのように思われる活動の中に、
「絆」の回復に向かう確かな手応えがあること、また、
2015年1月15日、
「山口いのちの電話」が全国で50
毎回電話を受けた相談ボランティア自身が自己啓発す
番目の開局となりました。第一期養成研修を修了した
る機会となっている事を、受話器を置いた相談ボラン
者は30名ですので、16:30から22:30の部分開局で
ティアの表情から読み取ることができます。
相談を受け付けているところです。休まず相談を続け
経験の豊かなセンターの方々にとっては危なっかし
ていく中で、相談ボランティアを継続募集・養成し、
く心配の種も尽きないことかと思いますが、どうか暖
相談時間を出来るだけ延長していくよう、事務局と話
かく見守り、今後とも変わらぬご支援、ご鞭撻を賜り
しあっているところです。
ますよう、よろしくお願い申し上げます。
山口いのちの電話
0836-22-4343
山口新聞
朝日新聞
読売新聞
毎日新聞
30周年
30周年
開局年月 1985年 6月
開局年月 1985年7月
茨城いのちの電話
愛知・名古屋いのちの電話
現相談員数 211人(男38/女173)
開局よりの
現相談員数 127人(男16/女111)
開局よりの
総受信件数 844,673 件
(内訳男性:482,354 件
女性:362,319 件) 総受信件数 435,751 件
(内訳男性:219,027 件
女性:216,724 件) お め でとうご ざ い ます
20周年
20周年
20周年
開局年月 1995年 4月
開局年月 1994年 10月
開局年月 1993年 11月
あおもりいのちの電話
現相談員数 43人(男8/女35)
開局よりの
総受信件数 69,524 件
(内訳男性:44,827 件
女性:24,697 件) 6
山形いのちの電話
現相談員数 77人(男20/女57)
開局よりの
総受信件数 139,015 件
(内訳男性:74,919 件
女性:64,096 件) 長崎いのちの電話
現相談員数 104人(男24/女80)
開局よりの
総受信件数 275,217 件
(内訳男性:160,449 件
女性:114,768 件) 報告
報告
第39回日本自殺予防シンポジウム北九州大会
2014年度(平成26年度) 一般寄付金
2014年9月13日(土)
「いのち」について考える
分かち合える 社会を目指して
2015年3月 31日現在
今回の自殺予防シンポジウム
下記のとおり(個人32件・団体14件)暖かいご支援をい
では、森岡正博先生の基調講
ただきました。個人では匿名の希望者がおりますので団体名
演をベースに、若者の生き辛さ
のみ掲載しいたします。 順不同・敬称略
に焦点を当て、若い世代が人間
関係や学業、職業生活上での
法律事務所ホームワン
東京ルーテルセンター協会ゆりの会
挫折を乗り超えて、人間らしく
株式会社喝采
関東地区婦人の集い
生き抜いていけるように社会的
ドネーションミュージック
東京ルーテルセンター協会 サポートをしている実践例を通
朝日生命保険相互会社
立教女学院
し、当事者の気持ちや置かれて
山口いのちの電話準備会
札幌臨床精神薬理研究会(旭日病院)
いる状況を代弁できる方々から
お話をうかがいました。
1979( 昭和 54) 年以来、北九州いのちの電話では連盟主催
のシンポジウムを含めて、時代が要請するテーマを選び自殺
予防シンポジウムを毎年開催してきました。連盟主催のシン
ポジウムを北九州でお引受けするのは、今回で 6 回目になり
ますが、地域性を加味した北九州らしい活動についての情報
をお届けできたことは幸いと考えています。
多くのみなさまに感謝申し上げご報告いたします。
月
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
計
個人件数
2
2
3
1
1
2
5
4
2
5
3
2
32
金額
52,000
3,200
9,000
5,000
3,000
13,000
49,467
26,501
8,000
43,000
5,500
5,517
223,185
団体件数
金額
2
502,991
2
1
1
3
2
6,677
580,000
100,000
32,552
130,000
1
1,136
2 621,847
14 1,975,203
合計件数 合計金額
2
52,000
4
506,191
3
9,000
1
5,000
3
9,677
3
593,000
6
149,467
7
59,053
4
138,000
5
43,000
4
6,636
4
627,364
46 2,198,388
7
い んふぉめーしょん
連盟日誌 2014年10月~2015年3月
◎毎月10日8時~翌日8時
「フリーダイヤル自殺予防いのちの電話」
2014年度
今後の予定 2015年4月~10月 2015年度
4月28日(火) 常任理事会
10月 7日(火) 補助事業広報部会
5月19日(火) 臨時理事会
10月 8日(水) 財務・総務委員会
6月 4日(木) 定期社員総会
10月15日(水) 財務・総務委員会
10月19日(日) 自死遺族の会(レインボービル)
7月5~7日(日 月 火)
全国事務局長会議
9月13日(日)
10月27日(月) 新潮社打合せ(広報)
日本自殺予防シンポジウム(あおもりいのちの電話担当)
10月29日(水) 公益法人化特別委員会
11月 6日(木) 臨時理事会
10月16〜18日(金 土 日)
11月13~15日(木 金 土) ※研修担当者セミナー…日程・会場<模索中> 全国研修群馬大会
会場 青森県立保健大学
全国研修鹿児島大会 11月19日(水) 公益法人化特別委員会
新潮社インタビュー・覆面対談
12月 3日(水) 犯罪被害者支援研修出席
12月 5日(金) 日本自殺予防学会
2016年アジア大会開催打合せ
12月12日(金) 自死遺族全国ネット打合せ(事務局)
12月25日(木) 公益法人化特別委員会
毎月10日 8時〜翌日8時
「フリーダイヤル
自殺予防いのちの電話」
2015年度ポスターです
補助事業広報委員会・週刊新潮来局
1月13日(火) 補助事業広報委員会
1月14日(水) 公益法人化特別委員会
1月15日(木) 山口いのちの電話開局
1月26日(月) JR来局 ホットライン関連
2月17日(火) 補助事業推進委員会、研修委員会
広報委員会、
2月18日(水) 公益法人化特別委員会、財務・総務委員会
2月27日(金) 補助事業ヒアリング 事業報告
3月12日(木) 定時理事会
3月16日(月) 推進委員会総務委員会
B4ポスター 地方版
3月21,22日(土日)
共催事業JR東日本
「いのちのホットライン」(第6回)
3月23日(月) 推進委員会総務委員会
3月25日(水) FIND編集委員会
編集後記
警察庁の自殺者統計によると、自殺者数が3年連続して3万
人を下回りました。それぞれの分野で関わっておられる方々の
活動の成果が表れたものと思います。一翼を担っているものと
して喜びたいと思います。それでも交通事故死者数の6倍もの
方が自ら命を絶たれており、異常な数字であることには間違い
ありません。継続して対策することが重要です。
このところ、いのちを大切にする価値観に影響を与える事件
が起きています。イスラム過激派による日本人ジャーナリスト
殺害事件や観光客への銃乱射事件、川崎の遊び仲間による少年
殺害事件など、その場面を想像できるような情報がおびただし
く流れ、悲痛な思いをしています。いのちを大切にしている報
道が多くなるよう望みます。
さて、春先は新しい出発の季節、関西いのちの電話、横浜い
のちの電話、盛岡いのちの電話の事務局長に交代がありました。
週間新潮に掲載したいのちの電話広報記事
FIND
一般社団法人
日本いのちの電話連盟
8
今後のご活躍を祈念します。(連盟・群馬・栃木・川崎・横浜)
[事務局] 〒102-0071 東京都千代田区富士見1-2-32
TEL: 03-3263-6165 FAX: 03-3511-7508
URL http://www.find-j.jp
FIND通信 編集委員会 + H K Communication Design