10 - 北九州港

トピックス
●フェリー会社 4 社と災害時の輸送協力に関する協定を締結
東日本大震災から 4 年目となる、平成 27 年 3 月 11 日に、北九州市は、北九州港に就航
する中・長距離フェリー会社 4 社(オーシャントランス㈱、阪九フェリー㈱、松山・小倉フェリー
㈱、㈱名門大洋フェリー)と災害時の輸送協力に関する協定を締結しました。
当日は、北九州市役所本庁舎で協定締結式を開催し、フェリー会社を代表して、オーシャ
ントランス㈱の髙松社長から、「我々フェリー会社 4 社は、日頃より北九州市・市民の皆様に
大変お世話になっています。この度、協定を結べるのは、私たちが皆様に協力できる機会を
いただいたということで、ありがたく思っています。」とのご挨拶がありました。
今回の協定により、北九州市が地震などの
大規模災害で被災した場合、①災害救助に必
要な食料、物資などの輸送、②災害時の応急
対策に必要な要員、資機材などの輸送業務、
③被災者の輸送業務などについて各社から協
力を受けることができるようになりました。
北九州市では、今後も、大規模な災害に対
応できる防災体制のさらなる充実・強化に努め
ていきます。
●北九州港事業継続計画(北九州港港湾BCP)を策定
平成 27 年 3 月 27 日、門司区西海岸の旧大連航路上屋において、「第1回北九州港事業
継続推進連絡会」(事務局(共同):国土交通省九州地方整備局北九州港湾・空港整備事務
所、北九州市港湾空港局)が開催されました。
連絡会では、事務局より、「北九州港事業継続計画(北九州港港湾BCP)」の内容につい
て説明を行い、参加者との意見交換を行いました。
今後、国などから新しい災害想定が公表されるなど、関係する情報の追加・更新に対応す
るため、随時連絡会を開催していく予定です。
【計画の基本方針】
① 連絡体制の整備
災害発生後、関係者間の情報共有・伝
達を図れるように、 連絡網等を作成し、
連絡体制を整備します。
② 行動計画の共有
復旧を迅速に行うため、関係者それぞ
れの行動計画を連絡会全員で共有しま
す。
③ 計画の更新
最新の防災情報に即した計画に随時見直しを行います。
④ 施設整備等の事前対策
・耐震強化岸壁の整備等、事前対策を進めていきます。
1
トピックス
●東アジア初! 北九州港が「グリーンアウォード・プログラム」へ参加
平成 26 年 11 月 4 日、オランダに本部を置く非営利活動法人グリーンアウォード財団が世界
的に取組む「グリーアウォード・プログラム」に、北九州港が参加しました。
本プログラムは、安全で環境にやさしい船舶を同財団が認証し、その認証船に対して参加港
湾が優遇措置を与えることで、船舶・船員の質を向上させ、海洋環境の保護を目指すことを目
的とした制度です。本プログラムには、既に世界 11 ヶ国 38 港が参加していましたが、北九州
港の参加は日本初・東アジア初となりました。
本プログラムへの参加を記念して、同日、北九州市役所本庁舎にてセレモニーが開催され、
同財団のピーター・ストラウス会長から北橋市長に対し証書が、ヤン・フランセン理事長から
橋本港湾空港局長に対し銘版が授与されました。
■北九州港のインセンティブの内容
対象船種
インセンティブ内容
:グリーンアウォード財団の認証を取得したLNG船
:入港料 10%減免
記念撮影
証書
●フジドリームエアラインズ 北九州−名古屋小牧路線就航(日本航空共同運航便)
愛知県をはじめとする中部地域は、自動車産業や航空機産業の集積が進んでおり、ビジネス
路線として需要があることから、航空各社に積極的に路線開設の働きかけを行ってきました。
その結果、平成 27 年 3 月 29 日より、フジドリームエアラインズが、北九州-名古屋小牧線
を開設しました。お互い、ものづくり産業で発展してきた北九州と名古屋の空を約 80 分で結
びます。
時間帯は朝・夕 1 往復ずつの設定で、名古屋地域のビジネス需要に応えるとともに、北九州
地域のビジネス需要にも十分に応えられる時間帯となっています。
名古屋小牧空港は名古屋都心に近く、名古屋駅
や名古屋市内の中心地である栄へはバスで約 20 分
です。飛騨高山や白川郷、伊勢などの観光地への
アクセスも便利です。一日 2 往復なので日帰り出
張にも利用できます。
路線開設により、名古屋を中心とした中部地域
との更なる交流拡大が見込まれ、本市の経済にも
大きな効果が出ると期待されています。
2
トピックス
トピックス
●内航フェリー新造船が就航
長距離フェリー発祥の地である北九州港は、フェリー航送による貨物取扱量が国内第 2 位で、
西日本最大のフェリー拠点です。
近年、モーダルシフト(トラックによる輸送から、フェリー・鉄道などの環境に優しい輸送手段へ
の転換)の流れが進み、貨物量が増加することなどから、北九州港を拠点とする長距離フェリー
3 社は、平成 27 年から平成 28 年にかけて、12 隻保有するフェリーのうち 8 隻を大型新造船に入
れ替える予定です。
平成 27 年1 月には、阪九フェリー㈱の「いずみ」が就航しました。今後、順次大型新造船が投入
されることで、貨物輸送能力は向上し、北九州港の更なる物流の拠点化が進むことになります。
【北九州港の長距離フェリー】
船社
阪九フェリー株式会社
株式会社名門大洋フェリー
オーシャントランス株式会社
航路
新門司 ⇔ 神戸
便数
1 便/日
新門司 ⇔ 泉大津
新門司 ⇔ 大阪南港
新門司 ⇔ 徳島 ⇔ 東京
1 便/日
2 便/日
1 便/日
●自動車輸送船(PCC)の新規航路開設
北九州港(田野浦自動車物流センター)には自動車輸送船(PCC)が、アフリカ航路に月 2 回、
ミャンマー航路に月 1 回の頻度で寄港しています。
平成 27 年 1 月には、同センター内に㈱日本輸出自動車検査センター(JEVIC)のニュージーラン
ド向け輸出中古自動車を主とした検疫検査施設が設置され、北九州港からニュージーランドへ中
古自動車を直接輸出することが可能になりました。
これにより、平成 27 年 2 月から新たにニュージーランド航路が開設され、トヨフジ海運㈱の
「FUJITRANS WORLD」及び NZ・アマカップ社の「MORNING MIRACLE」が、北九州港(田野浦自動
車物流センター)に寄港しました。
今後、ますます取扱量が増加し、北九州港が西日本有数の中古自動車の輸出拠点になると期
待されます。
3
トピックス
●太刀浦 10 号クレーン供用開始(太刀浦地区クレーン更新事業)
門司区にある太刀浦地区には、第 1 ターミナルと第 2 ターミナルから成る西日本有数
のコンテナターミナルがあります。ガントリークレーン 7 基を備え、月間約 180 便もの
コンテナ船が寄港しています。
第 1 ターミナル開設時(昭和 54 年)より 35 年間稼働してきた太刀浦 1 号クレーンの
老朽化が進んだため、平成 24 年度から更新に着手し、平成 27 年 2 月に新たに太刀浦
10 号クレーンが供用開始されました。
導入効果として、対応可能なコンテナ船の大型化(オンデッキ 13 列 5 段積み)、荷
役効率の向上(約 33 個/時間 ⇒ 約 45 個/時間)、安全性の向上(走行ブレーキの
二重化)などがあります。
西日本の国際物流拠点としてまた、国内物流の拠点港としても、北九州港は、北九州
市内だけでなく九州・山口地域の人々の生活や産業、経済を支える大切な役割を担って
参ります。
【組立中】
【組立完了】
【2 月 24 日供用開始】
●バイオマス燃料集配基地化プロジェクト
北九州市では、充実した港湾・電力インフラや広大な産業用地を有するといった響灘地区
の特性を活かし、大規模な再生可能エネルギー施設の立地を進めています。
平成 26 年 10 月、「エネルギー資源開発株式会社」が、バイオマス発電所用の燃料を輸入/
ストックし、国内の各発電所に供給する日本最大の「バイオマス燃料集配基地」を、響灘地区
に建設する方針を発表しました。
この「バイオマス燃料集配基地」は、本市が目指す低炭素社会の好例となり、臨海部産業
用地の利用と港湾インフラの活用、ひいては地域経済の振興と雇用の創出、本市の更なる
物流拠点化にも大きく寄与することが期待されます。
本市としては、本事業の実現を全力でバックアップしていきたいと考えています。
【事業内容】
1)海外からのバイオマス燃料輸入
・バイオマス燃料を海外(北米、アジア各地)から輸入
・響灘地区の基地(約 7ha)に移送後、ストックヤードで備蓄
2)全国の発電所へバイオマス燃料供給
・響灘地区の基地から各発電所へ海上輸送
4
【位置図】
トピックス
●フランス豪華客船 ロストラル寄港
フランス豪華客船「ロストラル」が平成 26 年 10 月 18 日門司港西海岸に初めて寄港
しました。門司港での市内観光を伴う外国客船の寄港は、2004 年以来 10 年ぶりで、多
くの市民の方に、岸壁でのお出迎えイベントに参加いただきました。
「ロストラル」は 1 万トンの小型船で、日本各地の寄港を今年からはじめました。
門司港には、欧米諸国を主とした 14 カ国から 174 名の方にお越しいただきました。
寄港地ツアーでは、小倉城や小倉城庭園、リバーウォーク内の北九州美術館分館などを
訪問し、北九州での観光を堪能いただきました。乗客の方々は、小倉庭園でのお茶のお
手前披露と抹茶のふるまい、伝統工芸である小倉織の風呂敷を使ったワークショップに
参加し、日本に対する興味や理解を深めました。
出港時の花火の打ち上げには、喚声が沸き起こり、門司港での思い出とともに、ゆっ
くり次の目的地の広島へと向かわれました。
平成 27 年は、「飛鳥Ⅱ」、「シルバーディスカバラー」、今回寄港したロストラル
の姉妹船「ル・ソレアル」が寄港を予定しています。
クルーズ船の寄港は、観光客増加による経済効果や、北九州市が観光地として国内外
から認知される上でも効果が高いと期待されています。
5