北海道大学 大学院工学研究院 材料科学部門主催 電気化学会、表面技術協会両北海道支部共催 第 80 回マテリアルセミナー 下記の要領で第80回マテリアルセミナーを開催いたします。 多数ご参加下さいますようご案内申し上げます。 記 題 目: コヒーレントラマン散乱法(CARS)を用いたナフィオン膜の水分分析 講 師: 山梨大学大学院 医学工学総合研究部 東海林 篤 准教授 日 時: 平成 27 年 7 月 6 日(月)11:00~12:00 場 所: 材料・化学棟 5 階 MC526 大会議室 講演要旨 これまでよりさらに効率のよい燃料電池・耐久性のある燃料電池の開発を目指 すには、電池内部を評価するための新たな装置も同時に開発していく必要がある。 特に、発電時における水分布の時間的変化をリアルタイムで測定することのでき る手法の確立は急務である。電池の特性に影響を与えることなく水の定量測定を 行うには、光を利用した非接触な手法、とりわけ水分子の分子振動を観測するラ マン散乱測定が有効である。東海林先生は、短い積算時間(~0.5 秒)で測定が 実現できる誘導放出を利用したラマン測定法(Coherent Anti-Stokes Raman Scattering, CARS)を開発し、燃料電池材料に応用することで、急激な負荷変動 時におけるナフィオン膜中の水分量のダイナミックな変化を研究されている。ご 講演では、多数の振動モードの測定が可能なマルチプレックス CARS 法を採用し、 燃料電池のナフィオン膜中の様々な水の状態を読み取る試みについて紹介する。 連絡先:材料科学部門 環境材料学研究室 松島永佳 E-mail: [email protected], 内線 6352
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