データサイエンス 講師:羽室 行信 関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科准教授 神戸商科大学大学院経営学研究科修士課程修了。データマイニングのビジネス応用を中心として企業に おける情報システムの研究に従事。データマイニングソフトウェア NYSOL の開発、各種国家プロジェクトへ の参加、企業からの受託研究などを手がけている。最近の著書に『データマイニングとその応用』(朝倉書 店、2008 年)。2005 年および 2008 年に日本 OR 学会事例研究賞を受賞。その他 2006 年および 2013 年 度データ解析コンペティション最優秀賞など受賞多数。2012 年より(株)NYSOL 代表取締役。 講師:岡田 克彦 関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授 ワシントン大学オーリンスクールで MBA 取得。神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。モルガン・ス タンレーと UBS 証券でのデリバティブトレーディング並びに資産運用担当者、シンガポールのヘッジファン ド運用会社の経営者などを歴任後、現在、データ・マイニングの専門家らと行動ファイナンスとアルゴリズム 運用を組み合わせてポートフォリオ構築を行う投資顧問会社(株)Magne-Max Capital Management 社を共 同経営。行動経済学会常任理事、“Journal of Behavioral Economics and Finance”副編集長。証券アナリ スト試験委員。最近の著書に『ビッグ・データで株価を読む』(中央経済社、2014 年)。 ■講座概要 本講義では、近年注目を集めているデータサイエンスについての初歩的な知識と技術を学習してもらうことを目的としています。 データサイエンスは、ビジネス分野においても、企業におけるデータの蓄積が進む中で非常に重要な分野に成長しつつありま す。その中でも、特にファイナンスのケースを中心に取り上げ、より実践的な知識と技術を身につけることができる構成になっ ています。 ■受講をお勧めしたい方 データ解析の実際を学びたい方、特にテキストマイニングに興味の有る方、株価データの解析に興味のある方に受講をお勧め します。 ■受講に必要な知識・実務経験 「ビジネスに活かす経済数字の読み方」を履修していることが望ましいです。 Excel を利用するので、基本的な操作方法に不安がある人は事前に相談してください。 2 ■カリキュラム 第1回 9/23(祝・水) 10:30~13:30 データサイエンス入門 近年のコンピュータ技術の進展に伴い、企業内部には多様なデータが蓄積されるようになりました。またインターネットを通じて 外部データの取得も容易になってきています。そしてこれらのデータを企業経営に積極的に活かしていこうという動きが活発化 してきています。本講義ではデータサイエンス登場の背景、およびそこで必要となる統計や機械学習、データマイニングといっ た諸技術の概要について講義します。 第2回 9/30(水) 18:30~21:30 データを集める・分析する Excel を用いてマーケティング関連データの解析を行うことを通じて、より実践的な技術の習得を目指します。インターネット上 に公開されたデータをいかに集めるか、集めたデータをいかに分析するか、その方法について講義します。さらに、次回以降で も利用する実データを解析してもらい、企業がいかにデータを活用しようとしているかを現実の問題とリンクさせながら学習を進 めていきます。 第3回 10/7(水) 18:30~21:30 金融市場の分析 第 2 回で取得した方法を金融市場の分析 3-4 で取得した方法を金融市場にも応用してみましょう。まずは、基本的なデータを お渡しします。自らの資金(貯金や給料)を選択した企業群に投じると考えてください。皆さんならどんなデータを集めますか? 与えられたデータと自分で集めたデータをもとに投資を考えてみましょう。企業は、投資家の皆さんからの資金を元手にビジネ スを行なっていますから、個人投資家や外国人投資家が増えてきている昨今、投資家からどう見られるかが、企業にとってもま すます重要になってきます。 第4回 10/14(水) 19:00~21:30 集めたデータを解析して、企業に提言する。 第 3 回で行なったデータ解析を元に、企業に対する提言を行なってください。例えば、『配当を増やすよりも、株主優待をつけ るべき』といった提言でも良いでしょう。あるいは、『利益が上がっているのに、新規投資に消極的過ぎる』というような批判でも 良いです。大事なのは、根拠がある提言や批判をおこなうことです。集めたデータを基に、根拠のある説得的な提言を行なって みましょう。
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