2013 年度 年次報告書

2013 年度 年次報告書
理事長あいさつ
2013年はTELL(テル)にとって成功の年でした。40周年を迎え、新しいブランドを立ち上
げ、才能豊かで献身的なスタッフと経験豊富で多様な理事が、団体の活動に尽力を注いでく
れました。また、個人、企業、様々な専門機関、宗教団体からの支援をいただき、数々のチ
ャリティーイベントを行うことができました。9月にはイアン・ド・ステインズ氏を新事務
局長に任命しました。英語電話相談は貴重なサービスを継続し、増加する相談に対応してい
ます。専門家によるカウンセリングとコミュニティに向けたアウトリーチプログラムは広が
りをみせ、地域社会から高く評価されています。しかしながら、私はTELLのサービスを必要
としている多くの方々ために、地域社会への支援を更に拡大していく必要があると信じてい
ます。
一つ目に、TELLの英語無料電話相談の需要は供給をはるかに上回っています。私はTELLに関
わるすべての方々が協力し合い、ライフライン・ディレクターのヴィッキー・スコージと、
その事業に携わるスタッフやボランティアを支えることが地域支援の向上につながると思っ
ています。先ずは24時間体制の電話相談を実現することが目標です。
二つ目に、TELLの事業は、個人、企業、専門機関、宗教団体からの寄付や様々な補助金によ
クレイグ・サフィン
り支えられています。TELLはそれらのすべての支援者とのつながりを強化することが必要で
理事長
す。向けてくださるご支援とご協力への感謝の気持ちを伝え、活動の状況や重要性の報告、
資金援助が必要なプロジェクトへの支援の呼びかけをし、TELLが将来にわたり事業を持続で
きる体制を確保することです。また、団体の使命と目標に共感してくださる方を増やすこと
が大切です。
まとめとして、2013年は将来に向う新軌道への転換期でした。日本社会へのサービス提供者
として、TELLを次の段階に成長するための高い目標を掲げました。TELLの更なる発展に、今
後も皆様からの変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。
2
TELL について
1973年の設立以来、在日外国人コミュニティにおいて必要とされる国際レベルのサポートやカウンセリングサービスを提供し、国内で高
まるメンタルヘルスケアの需要への対応に努めています。東京都より認定を受けた特定非営利活動法人として、メンタルヘルスの領域に
おいて最高水準のサービスと教育の両面でリーダーになることを目標に、無料電話相談や専門家による面談カウンセリングを提供すると
ともに、メンタルヘルスに関する様々なワークショップも開催しています。詳しくは団体ホームページ(telljp.com)をご覧ください。
私が初めてTELLに出会ったのは1970年代の後半、創始者の一人であるミリアム・オルセン氏にラジオインタビューを行
った時でした。その後、1980年代に私自身TELLの助けが必要な状況に遭遇し、相談電話にかけた時に向けられた思いや
りといたわりの心は、何十年も経った今も思い出す度に胸が熱くなります。その後、ボランティアやファンドレイジン
グ活動に参加、役員となり、機関誌「The Connectors」の発行などに関わりました。それらの活動をとおし、TELLを様
々な形で支えるスタッフ、理事やボランティアの熱意に心を打たれ、今もなお影響され続けています。
近年、副理事長として、新しいブランド立上げを期してオランダ駐日大使の邸宅で開催されたTELLの40周年記念イベン
トの企画に参加できたことは大きな喜びでした。このブランディングは、2014年に電話相談事業を関西に拡大するにあ
たり非常に重要になってきます。
また、副理事長を務めている時、理事会での事務局長設置の話し合いに高い関心をもっていました。TELLにはかつて事
イアン・ド・ステインズ
事務局長
務局長がいましたが、今回の新事務局長には新たな任務が定義されました。私は理事会で事務局長を設置することを強
く支持していたうちの一人でしたが、その任務を自分が担うことになることはまったく予想していませんでした。就任
した今、常に謙虚にかつ今まで以上の責任をもって取り組んでいます。
TELLの活動に関わるすべてのスタッフ、ボランティアの方々に感謝し、来年も引き続き協力してくれることを願いま
す。そして何より、TELLの使命を可能にしてくださる個人、企業の方々のご支援に深く感謝いたします。
3
TELL:40 年の歩み
1973
1983
従業員支援プログラム(EAP)
を始める
民間の専門職顧問団を設置する
電話相談の受付を開始
初年に1,016件の相談を受ける
ライフライン・インターナショナル
の認定を受ける
1982
1992
相談電話の受付時間を延長
(9:00~16:00、19:00~23:00)
1974
1973
1988
1992
役員を設置する
1972
コミュニティ・サービス&
カルチャー・アワードを受賞
1990
第1回目の電話相談員
養成研修が行われる
1977
1991
日本いのちの電話連盟に加盟
TELL コミュニティ・カウンセリング・サービス(TCCS)を開設
専門家による対面式のカウンセリングを始める
4
- 1973年
相談件数: 1,500+
- 1982年
相談件数: 22,700+
- 1992
相談件数: 74,500+
1993
2003
2013
地域に向けた
アウトリーチ・プログラムを開始
2001
カウンセリング・サービスを
子どもと青少年に拡大
2002
学校・教育関係者との連携と
様々な障害やニーズを抱える子ども
を持つ家族への支援プログラムを開始
コミニュニテイ・カウンセリング・サービス
が米国サマリタン協会の認定を受ける
1998
HIV/エイズ相談電話を開設
(日~木 19:00~22:00)
相談電話の受付時間を現在の
時間に延長(9:00~23:00)
内閣府より特定非営利活動法人
としての認証を受ける
1993
カウンセリング・センター内に
診療所を併設する
2003
20062006
1993
現在の南青山に移転
設立40周年を迎える
2009
2010
2006
2013
中高生を対象とした
電話相談紹介プログラムを開始
(仮)認定NPO法人として
認定を受ける
2007
2009
2012
1995
1994
団体ホームページ
を開設する
&
賞
フィリピン語の相談電話を開設
(火 9:00~12:30)
2001
子どもと青少年に向けた
心理アセスメント
(査定)を開始
子どもと家族に向けた支援プログラム
TELLチルドレン&ファミリーを開始
2013
オンライン電話相談員
養成研修を始める
TELLの支援組織として
U.S. TELLを設立
1998
すべての電話相談員が
HIV/エイズの研修を受ける
- 2002
相談件数: 136,000+
- 2012
相談件数: 197,000+
5
40 年にわたり日々大切ないのちを救うライフライン
40 年間のつながりとサポート提供を祝う
24 時間体制の実現には資金が必要
TELLライフラインの電話相談は、日本国内でサポートを必要としている方々のた
年間6,000時間以上の電話によるサポートは、ボランティア相談員の熱意と尽力な
めに毎日9時から23時まで、行き詰まりや孤独に苦しんでいる人につながりと支
しでは達成できません。TELLの相談員の多くは関東に住む多国籍の外国人です。
援の手を差し伸べています。
そのため仕事や家庭などの事情で母国に帰国するボランティアが多く、異動率が
TELLでは高度な研修を受けた電話相談員が、あらゆる相談に対応しています。取
高いため常に相談員が不足しています。
りわけ自殺志向、家庭内暴力と性暴力に関する相談を適切に扱う訓練を受けてい
更にTELLのボランティアは自身が相談員であることを他人に明かすことができま
ます* 。2013年には、心の支えを必要としている方からの4,500件以上の相談に
せん。その結果、悩み苦しむ方の声に耳を傾け、かけがいのないいのちを支える
対応し、そのうち自殺志向件数は330件でした。また44件は家庭内暴力、27件は
ボランティア活動が評価されることはありません。これらはTELLが直面している
性暴力に関する相談でした。
特有の課題であり、相談員の数と共に、相談の受付時間も大きく影響されます。
1
着信数:
9,073 件
受信件数:
電話相談員
5,877 件
•
実働数: 76名
•
21~74歳
•
15ヶ国籍
受信件数
1973: 1,500
受信できなかった電話:
6
3,196 件
2013: 5,877
電話相談事業の拡大
• 東京に加え、関西で養成研修を実施
資金
実働相談員の
• 二ヵ所の電話相談室を管理
人数を維持し、
新しい相談員を
相談員感謝・認定式
24 時間
体制
いのち
を守る
確保する
• 電話相談員の貢献を評価し、
ボランティアへの意欲を高める
24時間体制での電話相談は、40年前の開設からの目標です。ある調査によると、
施、二つの電話室を運営し、ボランティア相談員の私利私欲のない奉仕活動を表
夜の遅い時間と深夜から早朝にかけての時間帯は、深刻な状況を抱えている人に
彰する感謝・認定式*2を開催することができます。そうすることにより、TELLは
とって特に自殺の危険が高いことが明らかになっています。一日の中で孤独や危
実働している相談員の人数を維持するとともに、新しいボランティア相談員を確
機を訴えることが多い深夜に、誰とも話すことができず危険性を高めるため、電
保することが可能になります。
話相談が提供する心のサポートがより必要となります。とりわけ英語によるサポ
ートが非常に限られている在日外国人にとって、英語の24時間電話相談はまさに
いのちをつなぐ「ライフライン」です。
2014年、TELLの電話相談事業は関西地方に拡大します。在日米国商工会議所
(ACCJ)からの寛容な資金援助と、神戸ユニオン教会の協力をいただき、神戸
で電話相談員の養成研修の実施と、電話室の設置が具体化されます。しかしなが
TELLの電話相談が24時間の受信を実現するには、最低110名の相談員が必要で
ら、二ヵ所での研修と電話室の運営を続けるには継続的な資金が必要です。TELL
す。それには地域社会の助けが不可欠です。2013年は、ボーイングジャパン株
が40年間続けてきたいのちをつなぐ活動を今後も継続して行い、英語による心の
式会社からの寄付金により、電話相談員の養成研修を行うことができました。十
サポートを必要としている方々に24時間のライフラインを提供できますよう、地
分な資金を確保することにより、年2回の養成研修を東京だけでなく関西でも実
域社会の皆様に支援の手を差し伸べていただきたく心よりお願い申し上げます。
*1 相談員を対象に継続研修を実施し、スキルの向上・維持を図りました。
*2 2013年もスキャデン・アープス外国法事務弁護士事務所からの寄付により行うことができました。
7
日本で最良のメンタルヘルスサービスを提供
『 相談内容を秘密厳守し、
サポートを必要としている方に最良のサービスを提供
幅広い分野の専門家が、
TELLではメンタルヘルスサービスを必要としているすべての方々がカウンセリングを受けれるよう、個人の経済状況
複数の心理療法を用いて
スメントを特別料金で行いました。TELLが利用者に代わり負担した額は昨年の約3倍を超え、より多くの方に最良の
包括的なメンタルヘルス
サービスを、多様化する日
本社会のニーズに応え、
』
多言語で提供します。
に応じて料金を設定するスライド制を適用しています。2013年には約600件の対面・遠隔カウンセリングと心理アセ
サービスを提供することができました。
従業員支援プログラム(EAP)
TELLは「従業員支援プログラム」を導入している約20社の企業と契約を結んでいます。企業は従業員の心の健康の維
持・増進を図るため、無料で心理カウンセリングを受けれるよう手配し、従業員のメンタルヘルスケアをサポートし
ます。2013年、TELLは提携している企業の職員に対し、職場でのストレスや危機、うつ病、薬物依存、個人的な問題
などを抱えている従業員に対し、専門家による対面式カウンセリングを行い、業務パフォーマンスの向上を支えまし
た。また、カウンセリングを通して職員は職場における人間関係をより円滑にするスキルを学びました。
TELL が提供する
最良のカウンセリング
• 月曜から土曜、9 時~21時まで営業
• 対面式カウンセリングとアセスメント(心理査
定)を複数言語で提供
• セラピスト11 名、テスター 4 名、精神科医 3 名
企業が
職員を TELL
に紹介する
職員が TELL のカウン
セリングを受ける
TELL にカウンセリン
グ料金を支払う
職員の業務達成能率が高まり、
企業の生産性・利益が向上
特別料金でカウンセリングを提供 +
電話相談とアウトリーチ活動を支える
• セラピストは 40 以上の専門分野を持ち、
15 種類の心理療法を実施
• セラピストとテスターは、定期的で継続的
なクリニカル・スーパービジョンを受
けている
8
特別料金のカウンセリング提供
により、TELL が負担した額
¥ 8,692,400
地域社会
への貢献
につながる
CSR
セラピストの専門分野
うつ病
トラウマ・虐待
適応障害
TELL 摂食障害
治療プログラム
• 家族と一緒にいながら治療を受けられ
る(児童・青年の場合)
• 複数の言語で提供
• エビデンスに基づいた治療
• 最新の治療法
• コーディネーターが継続的に研修を
受け、毎年摂食障害に関する国際
会議に出席
人間関係
不安障害
多文化家族
職場での問題や
ストレス
摂食障害
喪失
気分障害
TELL 摂食障害治療プログラム
摂食障害は治療が最も複雑で困難な精神障害の一つです。TELLのせらぴすとは、「いちごアセットマネジメント株式
会社」からの寄付により、摂食障害に関する最新且つエビデンスに基づいた治療法(モーズリー家族療法と認知行動
療法)の訓練を受けることができました。TELLのセラピストが継続的な研修とスーパービジョンを受けることによ
り、TELLはコミュニティーの中で信頼性の高い摂食障害の治療を外来受診の場で提供することができるようになりま
した。TELLで受診する摂食障害の患者数は毎年増え続けており、2013年には新たにに23名の患者を診ました。4月に
は日本の医療と精神衛生の専門家に対する研修を開催し、18名の専門家が参加しました。
TELL チルドレン&ファミリープログラム
動問題を抱えた子どもと青少年に向けた、秘密厳守の、エビデンスに基づいた心理アセスメント(査定)と心理療法
を行っています。チームのセラピスト及びテスターの専門分野は、不安障害、気分障害、行動問題、学習問題、適応
カウンセリング
合計セッション数:528
家庭内暴力
異文化コミュニケーション
TELLチルドレン&ファミリーは、TELLカウンセリングの傘下にあるチームであり、学習障害、情緒障害、または行
チルドレン&ファミリー
新規クライアント:199
薬物依存
問題と様々です。2013年には、TELLチルドレン&ファミリーはステートストリート(Give2Asia)による助成金を受
心理アセスメント
新規クライアント:134
合計セッション数:258
け、注意欠陥多動性障害、自閉症、うつ病などの様々なメンタルヘルスに関する12回の研修を、インターナショナル
スクールを対象に実施しました。TELLチルドレン&ファミリーは、子どものメンタルヘルスに対する市民意識を向上
し、子どもの精神疾患の予防と早期治療を薦めていきたいと考えています。
9
地域社会に向けたアウトリーチプログラム
花の数は活動資金の必要度を示しています
コミュニティワークショップ
TELLはメンタルヘルスに関する
正しい知識を普及し、偏見を無
自殺予防プログラム
ム(EAP)などを通して地域に
様々なワークショップを行いま
児童保護プログラム
児童虐待の疑いがある時の対応な
くすため、従業員支援プログラ
特別子育て支援プログラム
ど、日本の児童保護システムに関
中高生を対象とした電話相
談紹介プログラム
インターナショナルスクールとコ
す。2013年には、モルガンスタ
ミュニティ向けに自殺予防ワーク
ンレーの助成金により、大切な人
ショップを開催し、自殺に対する
を亡くし喪失を体験した方々を対
偏見・無理解をなくします。ま
象にグリーフサポートグループ
た、自殺の危険を示すサイン、危
を実施し、計10回のセッション
する情報をコミュニティに提供し
様々な障害やニーズを抱える子ど
ています。TELLでは2013年に11
もを持つ家族、教育関係者や専門
険要因、および保護因子に関す
を行いました。また、いじめ防
件の児童虐待のケースが児童相談
家に対して、講演会、ネットワー
インターナショナルスクールなど
る意識向上を図ります。2013年
止の“TELL Bully Project”を立ち上
所へ通告されました。また、児童
キング、子育てに関する文庫や専
の中高生を対象に、TELLの電話
は、世界自殺予防デーを含め、5
げ、インターナショナルスクール
保護に関する研修を4回行なった
門書を揃えた貸出図書、録画され
相談が秘密厳守で、中立的な立場
つのワークショップを開催しまし
などのコミュニティでいじめを
ほか、8回の児童虐待に関するカ
た講演会の発信、情報交換などを
で話を聞き、匿名で安心して相談
た。インターナショナルスクール
題材にしたドキュメンタリー映画
ウンセリングを無料で提供しまし
通じて学びの場を提供していま
できるところであることを伝え
で行ったうつ病と自殺についての
「Bully」を上映し、ネットいじ
た。これらは三菱財団とステート
す。2013年には、三菱財団の助
ます。2013年のワークショップ
ワークショップは、ステートスト
めを含め、いじめる側といじめら
ストリート社(Give2Asia)によ
成金により、TELLは7回の講演会
は、モルガンスタンレーの助成金
リート社(Give2Asia)の助成金
れる側の双方に与える影響につい
る助成金で運営されました。
を開催しました。
により運営されました。
により行うことができました。
て理解を深めました。
10
その他のアウトリーチ活動
TEDxTokyoTeachers 2013
ライフライン事業前ディレクターのジェイソン・チ
ャー、がTEDxTokyoTeachersで「傾聴」というテー
マで講演を行いました。
Give2Asiaスクールワークショップ
TELLのチルドレン&ファミリーは、ステートストリ
ート社(Give2Asia)の助成金により、インターナシ
グリーフサポートグループ
ョナルスクールで自閉症、ADHD(注意欠如・多動
グリーフサポートグループを開催し、家族や大切な
ークショップを12回行いました。
性障害)、うつ病などのトピックについて無料のワ
人を亡くした人を対象に10回のセッションを英語で
行いました。モルガンスタンレーの助成金により、
世界自殺予防デー
9月7日、「世界自殺予防デー」にちなんでワークシ
大使館での災害対策研修会
ョップを開催しました。ゲストとして自殺問題の研
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センターか
年に引き続き、ドキュメンタリー映画「自殺者1万
らの資金により、TELLは東京都内に所在する6つの
人を救う戦い」の監督、レネ・ダイグナン氏をお迎
Adult Talk
大使館に対し災害対策研修会を行いました。参加し
えし、偏見に焦点を当てました。ワークショップの
た計88名の大使館職員は、世界保健機関(WHO)が
最後には、自死者を追悼するセレモニーを行いまし
映画を通してメンタルヘルスの知識を深めるワーク
推奨するサイコロジカル・ファーストエイド(災害
た。また、この日TELLはFacebookとの協働事業につ
ショップ、“Adult Talk: Frames of Mind”を3回開催し
に遭った方々の心理的支援)と、職場での緊急時の
いて発表。日本にいる2,100万人のFacebook利用者
ました。上映後、専門家を交えてグリーフ(悲嘆)
対応について学びました。研修の成果を測るため研
が日本語または英語で自殺をほのめかすコメントを
やいじめについてのディスカッションを行いまし
修前後にテストを実施した結果、災害・緊急時が発
投稿した際に、国内の電話相談などのサポート機関
た。このワークショップはモルガンスタンレーの寄
生した際の対応に関する職員の知識能力向上が見ら
に関する情報が送られ、助けを求めるよう促す自殺
付金により行うことができました。
れました。
予防システムを開始しました。
喪失を体験し、グリーフ(悲嘆)を抱えた外国人コ
ミュニティの方々を支えることができました。
究を行っている東京大学教授の澤田康幸先生と、昨
11
2013 年度にご支援いただいた皆様
企業・団体
148@Azabujyuban
37 Frames Photography
90Plus Wine Club
Accolade Wines Japan K.K.
Aesop Japan K. K.
Alishan Organic Center
Aman Resorts
Artifact Oz Inter Trade Co., Ltd.
Asian Tigers Premier Worldwide Movers Co., Ltd.
ASIJ PTA
Aston Martin Akasaka
Bach-Chor, Tokyo
Baxter Limited
Boeing Japan
British Chamber of Commerce (BCCJ)
Canyons Ltd. Japan
Chez Vous
Christian Academy in Japan (CAJ)
Club 360
Create Asia Management Ltd.
Elana Jade
Eureka!
Evergreen Outdoor Center
Federation of Inochi-no-Denwa (FIND)
Foreign Executive Women (FEW)
Foz Group, The
Furla Yoga
Fusion Communications Corporation
Global Dining Inc.
Goldman Sachs Japan Co., Ltd.
Grand Hyatt Tokyo
Grand Marnier
Iloveoutdoors
Ireland Japan Chamber of Commerce
J.P. Morgan
Japan Economic Foundation
大使館
個人
在日オーストラリア大使館
駐日イスラエル大使館
在日カナダ大使館
在日スイス大使館
チェコ共和国大使館
オランダ大使館
駐日アンゴラ共和国大使館
チリ共和国大使館
Christina Ahmadjian
Tsuyoshi Akiyama
Patricia Bader-Johnston
Thilak Basnayaka
Mark Baxter
Peter Bernick
Jeffrey Bernier
Aston Bridgman
Rachel Clare Burdett
Kathy Burton-Lewis
Robert J. Carlson
Ian de Stains
Rene Duignan
Helen Fujimoto
Lorraine Gavin
南アフリカ共和国大使館
助成金
12
ボーイング・ジャパン株式会社
Give2Asia(ステートストリート社)
いちごアセットマネジメント株式会社
公益財団法人 三菱財団
モルガン・スタンレーUFG証券株式会社
スキャデン・アープス外国法事務弁護士事務所
Japan Europe Trading Co., Ltd.
Jeroboam Co. Ltd
Johnson & Johnson K. K.
k9Natural Japan
Kimono Wine & Grill
Laura Maly Yoga
Lazard Japan Asset Management
Le Creuset Japon K.K.
Maestro Baker’s
MHD Moët Hennessy Diageo
Mr. Stamps Wine Garden
Nakd Wholefoods
Napa Wine Trust
Nihon Seikoukai
Nippon Medical School
Nissan Motor Co., Ltd.
No. 3 Productions
Oakwood Residences
Ogier Fiduciary Services, Tokyo Branch
OLAMMA Jewelry Designs
OROGOLD Cosmetics
Pacific Jamaica Coffee Traders (PJCT)
PBXL
Peninsula Tokyo, The
Pieroth Japan
Pierre Hotel, The
Pio Roda Auctions
Riedel Japan
Ritz-Carlton, Tokyo, The
Roppongi Hills Club
Royal Tirrenian
Saint Maur International School
Salon Eclat
Sin Den
Skadden, Arps, Meagher and Flom
Sozo Co. Ltd
Stillfoods inc.
Synergy
Terakoya
TN Factory
Tokyo American Club
Tokyo International Players
Tomei Wines
Tomoe Collection
Toriizaka Art
Unasea Ginza
Unilever Japan Customer Marketing K.K.
Vacation Veranda
Wesley Foundation
WineInStyle K.K.
Yamano & Associates
Yoga Tree
Yokohama Union Church
Save a Life Campaign
Nathan Gildart
Marielle Gorissen
David A. Heenan
Mark (Masaaki) Hisamatsu
Raymond Hommes
Gary Hyman
Chikako Ishii
Yoko Jogenji
Mitsue Kawamura
Jonathan Kindred
Anne Bille Knudsen
Eriko Kobayashi
Nancy Kroonenberg
James Lambiasi
John HT Marshall
Charles Martin
Naomi Matsuoka
Karen Mattison
James Dean McRae
Yuriko Morino
April Morito
Suzuko Nishihara
Fumitaka Noda
Kathryn Oghigian
Kay Pekar-Kijima
Kathleen Pike
Laurent Renaud
Marsha Rosenberg
Sarajean Rossitto
Yukio Saito
Mayumi Sakazaki
Bernadette Scheid
Linda Semlitz
Takako Shimazu
Dariusz Piotr Skowronski
Scott Smith
Nana Sugawara
Mayumi Takahashi
Elizabeth Takai
Machi Taniguchi
Efrot Weiss
Carl Westby
Marcy Wilder
Nan Yamada
Hitomi Yokote
Christina Ahmadjian
Jeffrey Bernier
Melanie Borisoff
Marielle Gorissen
Susan Griffen
Lori Henderson
Mica Henderson
Marcia Ishizuka
Nancy Kobayashi
Nick Masee
Kathy Matsui
Robin Maynard
Kathleen Pike
Vickie Skorji
Roland Thompson
Lori Wigmore
2013 年のチャリティイベント
TELLは事業を支える資金づくりのためのチャリティーイベントを年間通して行っています。2013年は恒例の「子どもの
ためのバレエ」、チャリティ・ウォーク&ラン、チャリティ・オークションに加え、都内のローカルバンドがパブで演
奏してTELLに支援を呼びかける「TELLバンドナイト」を開催しました。
これらのイベントの成功にはボランティアの協力は欠かせません。ボランティアとしてTELLのイベントを支えてくださ
った皆様に心より御礼申し上げます。また、「TELLバンドナイト」を3回にわたり企画し、14万円の寄付を集めてくだ
さったネイサン・ギルダート氏に感謝申し上げます。
TELLバンドナイト
ロシア大使館での
子どものためのバレエ「魔笛」
チャリティ・ウォーク&ラン
アンゴラ大使館で行われたチャリティ・オークション
13
2013 年度 財務報告
収支計算書(2013 年 1 月 1 日~ 12 月 31 日)
貸借対照表(2013 年 12 月 31 日時点)
(単位:千円)
経常収益
(単位:千円)
資産の部
会費・入会金
106
30,936
現金預金
48,330
助成金
1,269
未収入金
5,188
62,070
1,208
カウンセリング
診療所
アウトリーチ活動
前払金
60,012
前払費用
1,194
仮払金
864
その他
471
経常収益計
94,852
経常費用
事業費
有形固定資産
ソフトウェア
80,353
人件費
60,610
その他経費
19,743
管理費
資産合計
収入について
22
- TELLは2013年度よりNPO会計基準に準じて
収益の認識を従来の現金主義から発生主義へ
と変更いたしました。
281
75
- カウンセリング事業売上は主にシグナイン
356
ターナショナル保険でカバーされるカウン
55,161
セリング診療により12.5%の増加となりまし
た。尚、厳しい経済環境のなか、TELL設立
15,155
負債の部
人件費
5,107
未払金
その他
10,048
前受助成金
713
95,508
預り金・仮受金
522
税引前当期正味財産増減額
(656)
未払法人税等
法人税、住民税及び事業税
(70)
未払消費税
経常費用計
た。
54,805
ともに、資金援助の呼びかけに力を入れまし
57
固定資産
2013年度の決算についてご報告申し上げま
す。昨年同様、継続的な経費削減に努めると
流動資産
寄付金
事業
当期正味財産増減額
(726)
前期繰越正味財産額
48,215
負債合計
正味財産の部
次期繰越正味財産額
47,489
前期繰越正味財産
14
財務に関する分析
当期正味財産増減額
5,436
70
930
7,671
40周年記念やオークション等のイベントによ
り、企業に加えて個人寄付収入も維持するこ
とができました。
支出について
- カウンセリング事業売上の増加にともない
セラピスト費用は増加しましたが、引き続き
48,215
(726)
正味財産合計
47,489
負債及び正味財産合計
55,161
タイトなコストコントロールにより費用削減
を行いました。
役員・スタッフ紹介
役員
役員(U.S. TELL)
事務局スタッフ
理事長
イェーガマン・パトリシア
事務局長
サフィン・クレイグ・アンドリュー
パイク・キャスリーン
ライフライン・ディレクター
副理事長
パーウェル・ティア
チャー・ジェイソン*
クヌーセン・アンネ・ビレ
バトラー・ジェラルディン
スコージ・ヴィッキー
名誉理事長
バトラー・レイモンド
クリニカル・ディレクター
秋山 剛
ロビンズ・マイケル
ド・ステインズ・イアン
セムリッツ・リンダ*
アシスタント・ライフライン・ディレクター
イイノ・ヘレン
ヘンデルソン・マイカ
ウェリングス・ブライアン
クリニカル・コーディネーター
キーファー・ローレンス
クシュナー・ジョナサン*
ファイナンシャル・コントローラ
グリフィン・スーザン
川村 弘江*
坂崎 眞由美
古賀 由加利
タップ・サラ
オフィス・アドミニストレーター
デヴィド・ロベルト
ド・ステインズ・イアン
イベント&コミュニケーション
スウィントン・ウィリアム*
ライマー・ジョン*
ズワンストラ 静香
モレリ・ヴィヴィアン
バーニアー・ジェフリー
チルドレン&ファミリー・コーディネーター
ピスコポ・アルバート
ドイヤンティ・サラ
中島 瞳
青島あすか、小椚 愛
カウンセリング・センター
阿部 千聡
青島 あすか
石井 千賀子
磯村 アンジェリカ
ウィグナラジャ・スカンニャ
荻原 かおり
加藤 麻由美
小椚 愛
小林 絵里子
ゴリセン・マリエレ
ゴールド・ダリア *
澤 智恵
スコフロンスキー・ダリウス *
谷口 万稚
ボリソフ・メラニー
モア・アンナ *
山田 ナン
王 美鳳
診療所
ホワイト・テリー
大澤 進
ミース・マイケル
梶 奈美子
鈴木 雅弘
監事
齋藤 友紀雄
森野 百合子
*2013-2014 に退任・退職
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東京英語いのちの電話
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