税務課・収納課・秘書課・人事課・市民課・環境センター・農務課・保険年金

監 査 報 告 第 2 号
平成20年12月 2日
半 田 市 長
半田市議会議長
様
様
半田市監査委員
深
谷
昭
秀
半田市監査委員
榊
原
伸
行
定 例 監 査 結 果 の 報 告 に つ い て
地方自治法第199条第4項の規定に基づいて定例監査を行ったので、その結果を
同条第9項の規定により報告いたします。
総
務
部
第1 監査の時期及び対象
平成 20 年 10 月 2 日
税 務 課 ・ 収 納 課
第2 監査の方法
平成20年度の財務に関する事務が、関係法令等に基づき、適正かつ効率的に執行され
ているかどうかを主眼として平成 20 年 8 月 31 日現在で調製された資料により、監査委員
室において関係職員からの説明を聴取し、監査を実施した。
第3 監査の結果
財務に関する事務の執行状況は、一部に検討・改善を要する事例が見受けられたが、お
おむね適正かつ効率的に執行されていると認められた。
なお、検討・改善を要する事項についての所見を付したので留意されたい。
1.税 務 課
○ 事業の実施状況
地方税法に基づいた適正かつ公平な課税の実施、平成21年度固定資産評価替えに関
する準備、税源移譲による住宅ローン控除の対応・年度間の所得変動に係る減額措置・
公的年金からの特別徴収、収納業務の兼務辞令による市税等収納向上対策に取り組んで
いる。
主な歳入の状況は次のとおりである。
予 算 科 目 予 算 現 額
調 定 額
(市民税担当)
A
B
1・1・1
7,630,380,000 7,866,675,480
個
人
1・1・2
3,566,091,000 1,821,565,600
法
人
1・3・1
185,530,000
191,968,200
軽自動車税
1・4・1
837,350,000
361,670,773
市たばこ税
4・1・1
88,208,000
23,917,000
配当割交付金
5・1・1
70,804,000
0
株式等譲渡所得割交付金
9・2・1
103,767,000
51,884,000
特別交付金
13・2・1
2,357,000
1,217,600
総務手数料
15・4・1
907,000
907,000
総務費委託金
収 入 済 額
C
(単位:円・%)
収 入 率
収入未済額
B-C
C/A C/B
2,749,848,013
5,116,827,467
36.0
35.0
1,848,765,900
△ 27,200,300
51.8
101.5
180,221,400
11,746,800
97.1
93.9
288,671,470
72,999,303
34.5
79.8
23,917,000
0
27.1
100.0
0
0
0.0
0.0
51,884,000
0
50.0
100.0
1,217,600
0
51.7
100.0
907,000
0
100.0
100.0
予 算 科 目 予 算 現 額
A
(資産税担当)
1・2・1
9,793,197,000
固定資産税
(単位:円・%)
収 入 率
収入未済額
B-C
C/A C/B
調 定 額
B
収 入 済 額
C
9,949,486,200
6,822,931,010
3,126,555,190
69.7
68.6
1・2・2
国有資産等所在市町村交付金
47,530,000
47,530,500
47,530,500
0
100.0
100.0
1・5・1
都市計画税
1,789,557,000
1,821,416,900
1,248,677,898
572,739,002
69.8
68.6
2・3・1
特別とん譲与税
33,679,000
0
0
0
0.0
0.0
13・2・1
総務手数料
2,628,000
1,028,200
1,028,200
0
39.1
100.0
注)歳入のうち 1・1・1 個人、1・1・2 法人、1・3・1 軽自動車税、1・2・1 固定資産税、
1・5・1 都市計画税については、現年度分の金額となっている。
主な事業の執行状況は次のとおりである。
予 算 現 額 支出負担行為済額 支 出 済 額
事 業 名
A
B
C
土地評価替
関 連 事 業
16,857,000
16,117,500
0
(単位:円・%)
執 行 率
予 算 残 額
A-B
B/A C/A
739,500
95.6
0.0
○ 所 見
(1) 固定資産等の現況調査について
課税すべき固定資産等を正確に把握するため、家屋評価時にあわせた周辺調査と全職
員による課税情報報告を実施している。さらに、市税等の負担の公平性と税収を確保す
るためにも、今までに実施してきた調査方法の見直しを図り、効率的で効果的な現況調
査に努められたい。
(2) 固定資産税の評価替えについて
平成21年度の固定資産税評価替えに向けて、全庁での情報システム最適化にあわせ
た作業が進められているところである。現況と価格情勢を正確に捉え、固定資産評価基
準に基づいた適正な均衡のとれた評価額となるよう要望する。また、入力などの単純な
ミスがあった場合は市民の信頼を失うこととなるため、電算処理における十分な確認作
業も怠りなく実施されたい。
2.収 納 課
○ 事業の実施状況
本年度に設置した収納向上対策本部の中心となり、文書催告、電話催告、差押といっ
た一連のサイクルの取組みを実施することで効果を発揮しており、特に預金の差押を積
極的に実施している。また、各税目ごとで目標収納率を設定して、マニュアル作成など
の業務体制の見直し、納税者の利便性向上のためコンビニ収納を計画することで、さら
なる税収の確保に努めている。
主な歳入の状況は次のとおりである。
予 算 現 額
調 定 額
予 算 科 目
A
B
1・1・1
87,818,000
722,605,071
個
人
1・1・2
8,339,000
36,043,930
法
人
1・2・1
169,188,000 1,261,300,855
固定資産税
1・3・1
3,501,000
23,075,796
軽自動車税
1・5・1
31,323,000
232,771,303
都市計画税
2・1・1
287,287,000
80,909,000
自動車重量譲与税
2・2・1
98,950,000
27,839,000
地方道路譲与税
3・1・1
90,000,000
43,178,000
利子割交付金
6・1・1
1,172,190,000
293,890,000
地方消費税交付金
7・1・1
33,737,000
14,434,825
ゴルフ場利用税交付金
8・1・1
378,739,000
103,944,000
自動車取得税交付金
15・4・1
295,591,000
0
総務費委託金
20・1・1
25,000,000
14,188,263
延 滞 金
収 入 済 額
C
(単位:円・%)
収 入 率
収入未済額
B-C
C/A C/B
34,586,434
688,018,637
39.4
4.8
1,673,400
34,370,530
20.1
4.6
115,196,939
1,146,103,916
68.1
9.1
1,989,330
21,086,466
56.8
8.6
0
232,771,303
0.0
0.0
80,909,000
0
28.2
100.0
27,839,000
0
28.1
100.0
43,178,000
0
48.0
100.0
293,890,000
0
25.1
100.0
14,434,825
0
42.8
100.0
103,944,000
0
27.4
100.0
0
0
0.0
0.0
14,188,263
0
56.8
100.0
注)歳入のうち 1・1・1 個人、1・1・2 法人、1・2・1 固定資産税、1・3・1 軽自動車税、
1・5・1 都市計画税については、滞納繰越分の金額となっている。
主な事業の執行状況は次のとおりである。
予 算 現 額 支出負担行為済額 支 出 済 額
事 業 名
A
B
C
市 民 税 等
58,610,000
55,860,152
55,742,028
徴収事務費
(単位:円・%)
執 行 率
予 算 残 額
A-B
B/A C/A
2,749,848
95.3
95.1
○ 所 見
(1) 収納向上特別対策事業について
収納対策の強化を図るため、今年度から収納向上対策本部を設置して具体的な取り組
みを実施することで、一定の効果が上がりつつあることは評価するものである。市税収
入は歳入の根幹であるので、業務体制の見直しと納税者の利便性の向上をさらに進め、
課税四課(収納課・税務課・保険年金課・介護保険課)での連携を一層強化して、早期
の納付催告と厳正な滞納処分を行い、市税収入の確保に努められたい。
(2) 徴収体制を強化するために
滞納における徴収業務は、職員の専門知識やノウハウが徴収率にも影響してくるもの
と考えられる。よって、専門知識として何が必要なのかを把握した上で職員教育を実施
するとともに、滞納者との対応をマニュアル化するなど、知識の習得とノウハウの継承
が図られるよう要望する。
企
画
部
第1 監査の時期及び対象
平成 20 年 10 月 7 日
秘 書 課 ・ 人 事 課
第2 監査の方法
平成20年度の財務に関する事務が、関係法令等に基づき、適正かつ効率的に執行され
ているかどうかを主眼として平成 20 年 8 月 31 日現在で調製された資料により、監査委員
室において関係職員からの説明を聴取し、監査を実施した。
第3 監査の結果
財務に関する事務の執行状況は、一部に検討・改善を要する事例が見受けられたが、お
おむね適正かつ効率的に執行されていると認められた。
なお、検討・改善を要する事項についての所見を付したので留意されたい。
1.秘 書 課
○ 事業の実施状況
市長の愛知県市長会会長就任に伴う多忙な中でのスケジュール調整や体調管理、友好
都市提携 15 周年を記念した徐州市への公式訪中の準備に努めている。また、多文化共
生事業など市民団体である半田国際交流協会との協調や同協会の財政基盤を安定化さ
せていくことを課題として取り組んでいる。
主な事業の執行状況は次のとおりである。
予 算 現 額 支出負担行為済額
事 業 名
A
B
支 出 済 額
C
(単位:円・%)
執 行 率
予 算 残 額
A-B
B/A C/A
秘書事務費
3,891,000
2,070,209
1,970,495
1,820,791
53.2
50.6
国際交流事業
6,435,000
5,793,385
4,782,785
641,615
90.0
74.3
姉妹・友好都市
周 年 事 業
1,736,000
0
0
1,736,000
0.0
0.0
○ 所 見
(1) 在住外国人に対する支援のあり方について
在住外国人については、日本での生活習慣の違いから、ごみの出し方、税、医療福祉、
防災活動やモラルなど新たな課題が生じてきている。それらを解決するためにも、半田
国際交流協会と連携して総合的な生活支援を行い、外国人も同じ市民として社会参加を
促す仕組みづくりを確立されるよう要望する。
(2) 開かれた市政を進めるために
一般の市民にとって市長と直接面談できる機会は非常に尐ない。開かれた市政を進め
るためにも、可能な限り地区行事などへ幅広く参加できるよう日程調整し、市長が市民
にとって身近な存在と感じられる機会を提供されたい。
2.人 事 課
○ 事業の実施状況
市民福祉の向上のために働ける職員を確保・育成し、能力を高めていくことが職務で
あり、そのために働きやすい環境を整えることも課題と考えている。能力実績主義の人
事給与制度の構築を図るため、今年度から管理職に対して人事考課の結果を勤勉手当に
反映させている。また、幹部職員に登用できる人材を育成するため、自治大学校への派
遣を再開している。
主な事業の執行状況は次のとおりである。
予 算 現 額 支出負担行為済額
事 業 名
A
B
人事管理費
支 出 済 額
C
(単位:円・%)
執 行 率
予 算 残 額
A-B
B/A C/A
1,408,000
786,674
724,594
621,326
55.9
51.5
職 員 給 与
支給事務費
労 働 安 全
衛 生 費
職 員 福 利
厚 生 費
427,000
148,237
148,237
278,763
34.7
34.7
15,587,000
628,051
562,551
14,958,949
4.0
3.6
11,995,000
9,563,800
2,368,800
2,431,200
79.7
19.7
一般研修費
2,657,000
1,196,906
1,028,046
1,460,094
45.0
38.7
特別研修費
2,756,000
378,197
305,947
2,377,803
13.7
11.1
9,777,000
2,752,438
2,752,438
7,024,562
28.2
28.2
1,995,000
997,150
997,150
997,850
50.0
50.0
退 職 手 当
基金積立金
半田市職員退隠料
及び扶助料
○ 所 見
(1) 職員配置数の管理について
合理的かつ効率的な組織体制を推進するためには、社会情勢の変化を踏まえた事務量
を予測して職員配置することが必要である。しかし、超過勤務の状況調査や担当部署と
のヒアリングは実施しているものの、判断材料となる各職場における事務量を掌握して
いるとは感じられなかった。今後は、各職場の事務量や業務内容を正確に捉えた上で、
適切な職員配置となるよう要望する。
(2) 医務室の整理整頓について
労働安全衛生委員会が月1回の巡視によって職場環境の改善に努めているものの、医
務室においては倉庫化しており、緊急時に安心して利用できるとは言い難い状況であっ
た。万が一のときは市民も利用することが考えられるので、早急に整理整頓し、安心し
て利用できるよう整備されたい。
市 民 経 済 部
第1 監査の時期及び対象
平成 20 年 10 月 9 日
〃
10 月 14 日
市
民
課 ・ 環境センター
農
務
課
第2 監査の方法
平成20年度の財務に関する事務が、関係法令等に基づき、適正かつ効率的に執行され
ているかどうかを主眼として平成 20 年 8 月 31 日現在で調製された資料により、監査委員
室及び現地において関係職員からの説明を聴取し、監査を実施した。
第3 監査の結果
財務に関する事務の執行状況は、一部に検討・改善を要する事例が見受けられたが、お
おむね適正かつ効率的に執行されていると認められた。
なお、検討・改善を要する事項についての所見を付したので留意されたい。
1.市 民 課
○ 事業の実施状況
住民基本台帳、戸籍、印鑑登録、外国人登録及び半田斎場との連絡調整に関する事務
を主に実施しており、なりすましなどの不正を防ぐために戸籍法及び住民基本台帳法が
改正され、今まで以上に本人確認の徹底を図っている。法令に基づく事務処理を適正に
実施するため、課内で積極的に研修会を開催し、職員全体の知識向上にも努めている。
また、窓口サービスの向上を図るため、フロアマネージャーやポルトガル語通訳を配置
するとともに、朝のミーティングを利用して職員の意識改革に努めている。
主な事業の執行状況は次のとおりである。
予 算 現 額 支出負担行為済額
事 業 名
A
B
戸籍事務事業
住民基本台帳
事 務 事 業
知多中部広域事務組合
斎場費負担金
支 出 済 額
C
(単位:円・%)
執 行 率
予 算 残 額
A-B
B/A C/A
13,411,000
12,721,188
4,468,954
689,812
94.9
33.3
6,927,000
2,749,492
2,102,797
4,177,508
39.7
30.4
64,265,000
64,265,000
24,117,000
0
100.0
37.5
○ 所 見
(1) 窓口サービスのあり方について
毎月最終日曜日に証明書発行を実施することで市民サービスの向上に努めているが、
市民のライフスタイルも日々大きく変化している。今後も市民ニーズを把握して、市役
所以外での新たな窓口の開設や開設日・時間を増やすなど、時代に合った窓口サービス
となるよう努められたい。
(2) 自治区加入のお知らせなどについて
転入時において、新たに市民となった人たちへ生活上の参考となる資料を渡している
が、自治区加入のお知らせなど、その効果が現われていないものもあるように見受けら
れる。よって、業務を担当する課と調整して、資料の配布方法とその内容を再考された
い。
(3) 現金管理について
各種証明書等の発行手数料が現金管理としてあり、レジスターを利用して取扱いがさ
れていた。現金の取扱いは適正に行われていたものの、1日の確認作業に1時間程度を
費やしていることから、作業効率が悪いように感じられる。よって、効率を上げるため
にも、証明発行枚数との照合を検討するなど、事務処理方法を見直されるよう要望する。
2.環境センター
○ 事業の実施状況
ごみ処理、環境保全、墓地に関する事業など、市民生活に直結する多くの業務を実施
しており、平成21年度から供用開始するための一般廃棄物最終処分場建設、生活環境
の保全等のための環境基本計画策定などが主なものとなっている。また、市民からの問
合せや依頼なども多く寄せられ、迅速な処理に努め、レジ袋の削減やごみの分別収集・
減量化を市民との協働で進めている。
主な事業の執行状況は次のとおりである。
予 算 現 額 支出負担行為済額
事 業 名
A
B
支 出 済 額
C
(単位:円・%)
執 行 率
予 算 残 額
A-B
B/A C/A
墓地管理事業
11,034,000
7,505,859
1,340,070
3,528,141
68.0
12.1
環境保全事業
17,166,000
2,654,250
1,926,791
14,511,750
15.5
11.2
4,898,000
183,660
183,660
4,714,340
3.7
3.7
6,400,000
3,345,000
2,941,000
3,055,000
52.3
46.0
7,353,452
5,243,188
4,318,045
2,110,264
71.3
58.7
5,360,000
0
0
5,360,000
0.0
0.0
233,084,000
221,110,632
74,499,951
11,973,368
94.9
32.0
451,755,000
341,890,542
122,492,725
109,864,458
75.7
27.1
12,613,000
4,694,320
4,694,320
7,918,680
37.2
37.2
47,197,000
26,579,927
26,579,927
20,617,073
56.3
56.3
環境基本計画
策 定 事 業
地球温暖化
対 策 事 業
環境センター
管理運営費
汚水処理施設及び
最終処分場保守管理事業
ご み 収 集
運 搬 事 業
ごみ処理事業
塵芥収集運搬
車両等購入事業
焼却灰搬出運搬
処分委託事業
(単位:円・%)
執 行 率
予 算 現 額
A
支出負担行為済額
B
支 出 済 額
C
予 算 残 額
A-B
B/A
C/A
100,000,000
87,192,000
0
12,808,000
87.2
0.0
20,000,000
0
0
20,000,000
0.0
0.0
856,291,250
848,780,850
248,160,000
7,510,400
99.1
29.0
96,722,000
15,616,475
14,752,115
81,105,525
16.1
15.3
65,939,000
54,863,442
15,908,928
11,075,558
83.2
24.1
46,227,000
13,969,649
13,969,649
32,257,351
30.2
30.2
し尿処理事業
45,162,000
32,226,116
15,574,137
12,935,884
71.4
34.5
中部知多衛生
組合負担金
175,385,000
175,385,000
87,693,000
0
100.0
50.0
事 業 名
クリーンセンター
補 修 事 業
粗大ごみ処理
施設補修事業
一般廃棄物最終
処分場建設事業
有価資源回収
奨 励 事 業
ご み 減 量
対 策 事 業
その他プラスチック製容器
包装処理委託事業
黒石墓地事業特別会計
歳
歳
入
出
(単位:円・%)
予算現額
A
調定額
B
収入済額
C
収入未済額
B-C
17,701,000
5,400,000
4,800,000
600,000
予 算 現 額
A
支出負担行為済額
B
支 出 済 額
C
予 算 残 額
A-B
17,701,000
8,872,975
8,872,975
8,828,025
収 入 率
C/A C/B
27.1
88.9
執 行 率
B/A C/A
50.1
50.1
○ 所 見
(1) 可燃ごみ袋の管理について
3種類の可燃ごみ袋の在庫管理は、業者へ販売するために倉庫と事務所内の2カ所で
保管し、受払量や残量をパソコンで随時管理していた。しかし、現物との照合の記録が
残されておらず、倉庫内における種類ごとの保管位置も決められていなかった。在庫管
理の徹底を図るためにも、受払記録と現物の数量を定期的に確認して記録を残し、保管
位置を決めることで効率よくチェックが実施できるよう整理されたい。
(2) コンサルタント委託契約について
環境基本計画は、環境基本計画策定委員会を設置するとともに、コンサルタントに業
務委託して、平成19・20年度の2カ年で策定することとなっている。そのコンサル
タントとの業務委託の仕様において、業者と市の役割分担が明確にされていなかった。
今後は、自ら主体的に業務を決定し、業者に対しての牽制機能も発揮できる仕様となる
よう要望する。
3.農 務 課
○ 事業の実施状況
農業振興地域整備計画の見直しを図るとともに、遊休農地の解消に向けた農地パトロ
ール・耕作放棄地への文書指導・意向調査、農業の担い手と後継者を育成するための協
議会の設立準備、畜産臭気低減のための巡回指導を関係機関と連携して行っている。ま
た、成岩・有脇・乙川東小学校などで子どもたちに自然の中で稲作を体験させ、生態系
や食べ物を作るまでの苦労と大切さを感じ取ってもらうため、児童体験農業を実施して
いる。
主な事業の執行状況は次のとおりである。
予 算 現 額 支出負担行為済額
事 業 名
A
B
農業委員会費
知多地区農業共済
事務組合負担金
農業振興地域
整備推進事業
愛 知 用 水
二 期 事 業
松くい虫立木駆除
・樹幹注入事業
農業経営基盤強化
資金利子補給事業
酪農振興事業
土地改良施設維持
管理適正化事業
農業用施設一般
維持修繕事業
県 営 土 地
改 良 事 業
支 出 済 額
C
(単位:円・%)
執 行 率
予 算 残 額
A-B
B/A C/A
5,098,000
2,280,743
1,917,043
2,817,257
44.7
37.6
21,329,000
21,329,000
10,664,500
0
100.0
50.0
4,664,000
4,614,980
1,640
49,020
98.9
0.0
63,495,000
0
0
63,495,000
0.0
0.0
2,456,000
11,000
11,000
2,445,000
0.4
0.4
6,397,000
0
0
6,397,000
0.0
0.0
16,670,000
836,562
649,599
15,833,438
5.0
3.9
8,993,000
1,728,600
1,728,600
7,264,400
19.2
19.2
8,441,742
2,055,992
2,023,226
6,385,750
24.4
24.0
14,320,258
5,355,000
0
8,965,258
37.4
0.0
○ 所 見
(1) 遊休農地の解消について
農業者の高齢化の進行や後継者不足から農業の担い手問題が顕在化するなかで、遊休
農地の広がりが懸念されている。農家個々の取り組みだけでは限界があることから、農
業委員会と連携して農家の意向と農地利用の現況を把握分析するとともに、魅力ある農
業の確立や農地の利用集積を推進するなど、優良農地の確保と遊休農地の解消に努めら
れたい。
福
祉
部
第1 監査の時期及び対象
平成 20 年 10 月 14 日
保険年金課
〃
10 月 16 日
高齢福祉課 ・ 児 童 課
〃
10 月 20 日
高根保育園 ・ 有脇保育園 ・ 協和保育園
〃
10 月 21 日
葵保育園 ・ 青山児童センター ・ 亀崎児童センター
第2 監査の方法
平成20年度の財務に関する事務並びに施設及び設備の維持管理が、関係法令等に基づ
き、適正かつ効率的に執行されているかどうかを主眼として平成 20 年 8 月 31 日現在で調
製された資料により、監査委員室及び現地において関係職員からの説明を聴取し、監査を
実施した。
第3 監査の結果
財務に関する事務の執行状況は、一部に検討・改善を要する事例が見受けられたが、お
おむね適正かつ効率的に執行されていると認められた。
なお、検討・改善を要する事項についての所見を付したので留意されたい。
1.保険年金課
○ 事業の実施状況
後期高齢者医療制度の円滑な実施、特定健康診査・特定保健指導事業、子ども医療費
助成の拡大、国保税の収納率向上と納付回数の検討を主な事業としており、後期高齢で
は市民に周知を図るための出前講座、特定健診では3万人近い個別健診の実施準備、国
保税では収納課と共同した滞納整理などを実施している。また、接遇の向上のために、
応対マニュアルを作成して職員へ周知も図っている。
主な事業の執行状況は次のとおりである。
事 業 名
障害者医療費
扶 助 費
老人保健事業
特別会計繰出金
後期高齢者
医 療 事 業
後期高齢者医療
療養給付費負担金
(単位:円・%)
執 行 率
B/A C/A
予 算 現 額
A
支出負担行為済額
B
支 出 済 額
C
予 算 残 額
A-B
278,387,000
114,870,168
113,723,489
163,516,832
41.3
40.9
59,435,000
59,435,000
59,435,000
0
100.0
100.0
26,581,000
10,983,998
10,983,998
15,597,002
41.3
41.3
516,181,000
328,477,000
281,552,000
187,704,000
63.6
54.5
事 業 名
後期高齢者医療
保健事業負担金
後期高齢者医療事業
特別会計繰出金
後期高齢者
福祉医療費給付金
子ども医療費
助 成 事 業
母子家庭等
医療費扶助費
(単位:円・%)
執 行 率
予 算 残 額
A-B
B/A C/A
予 算 現 額
A
支出負担行為済額
B
支 出 済 額
C
38,976,000
0
0
38,976,000
0.0
0.0
106,577,000
5,964,000
5,964,000
100,613,000
5.6
5.6
168,365,000
83,945,081
85,009,947
84,419,919
49.9
50.5
399,547,000
151,780,763
151,433,286
247,766,237
38.0
37.9
98,075,000
40,860,763
40,593,488
57,214,237
41.7
41.4
老人保健事業特別会計
歳
歳
入
出
(単位:円・%)
予算現額
A
調定額
B
収入済額
C
収入未済額
B-C
871,756,000
661,353,426
661,302,408
51,018
予 算 現 額
A
支出負担行為済額
B
支 出 済 額
C
予 算 残 額
A-B
871,756,000
792,422,128
792,213,372
79,333,872
国民健康保険事業特別会計
歳
歳
入
出
収 入 率
C/A C/B
75.9
100.0
執 行 率
B/A C/A
90.9
90.9
(単位:円・%)
予算現額
A
調定額
B
収入済額
C
収入未済額
B-C
10,203,539,000
7,347,466,035
2,733,704,143
4,613,761,892
予 算 現 額
A
支出負担行為済額
B
支 出 済 額
C
予 算 残 額
A-B
10,197,839,000
3,728,196,736
3,466,528,283
6,469,642,264
収 入 率
C/A C/B
26.8
37.2
執 行 率
B/A C/A
36.6
34.0
注)歳出においては、賃金等 5,700 千円を除く。
後期高齢者医療事業特別会計
歳
歳
入
出
(単位:円・%)
予算現額
A
調定額
B
収入済額
C
収入未済額
B-C
926,250,000
736,876,500
219,017,000
517,859,500
予 算 現 額
A
支出負担行為済額
B
支 出 済 額
C
予 算 残 額
A-B
926,250,000
187,521,752
167,391,752
738,728,248
収 入 率
C/A C/B
23.6
29.7
執 行 率
B/A C/A
20.2
18.1
○ 所 見
(1) 職員配置について
国の後期高齢者医療制度の混乱や特定健康診査・特定保健指導事業が始まったことで、
問合せや手続き等のための事務量が増加してきている。よって、特に混雑している窓口
業務などはその要因を分析して、求められている業務を実施するために必要な職員配置
数となるよう体制の整備を図られたい。
(2) 収納率向上の取組みについて
国民健康保険税の収納率向上の取組みとして、課税側である保険年金課と徴収側であ
る収納課が共同して差押等を実施することで効果をあげている。さらに、市報などで徴
収実績を公表することで納税者の納税意欲を高めるとともに、福祉部全課の協力によっ
て収納目標値が達成できるよう努められたい。
2.高齢福祉課
○ 事業の実施状況
全国平均と比較して高齢化率は低い状況にあるものの、高齢者人口の増加は避けて通
れないことから、今後の高齢者福祉を考えていく上で元気に暮らすことに着目して、人
生を元気に過ごすヒントを見つけるために元気シニアライフ塾などを開催している。ま
た、当面の課題として、成年後見センターの支援、高齢者保健福祉計画の策定、老人ホ
ームの運営方法を検討している。
主な事業の執行状況は次のとおりである。
事 業 名
成 年 後 見
利用促進事業
老人クラブ
活動助成事業
緊急通報体制等
整 備 事 業
介 護 福 祉
助 成 事 業
高齢者能力
活用推進事業
地域ふれあい
施 設 事 業
地域支援事業
繰 出 金
亀崎地域総合福祉センター
運営・指定管理事業
訪問介護・
新予防サービス事業
(単位:円・%)
執 行 率
予 算 残 額
A-B
B/A C/A
予 算 現 額
A
支出負担行為済額
B
支 出 済 額
C
24,465,000
24,465,000
12,233,000
0
100.0
50.0
10,911,827
10,707,767
10,707,767
204,060
98.1
98.1
7,237,000
2,132,760
2,132,760
5,104,240
29.5
29.5
12,819,000
7,249,858
7,249,858
5,569,142
56.6
56.6
13,830,000
13,830,000
9,050,000
0
100.0
65.4
9,600,000
1,680,000
1,680,000
7,920,000
17.5
17.5
45,131,000
0
0
45,131,000
0.0
0.0
9,536,000
6,948,293
6,479,380
2,587,707
72.9
67.9
2,223,000
792,007
776,853
1,430,993
35.6
34.9
事 業 名
支出負担行為済額
B
支 出 済 額
C
予 算 残 額
A-B
1,788,000
555,373
538,135
1,232,627
31.1
30.1
15,500,000
0
0
15,500,000
0.0
0.0
障害者等自立支援
サービス事業
老人ホーム居室
改修等整備事業
介護保険事業特別会計(高齢者福祉担当)
歳
歳
(単位:円・%)
執 行 率
B/A C/A
予 算 現 額
A
予算現額
A
入
調定額
B
(単位:円・%)
収入済額
C
収入未済額
B-C
142,852,000
7,609,575
7,600,800
8,775
予 算 現 額
A
支出負担行為済額
B
支 出 済 額
C
予 算 残 額
A-B
142,614,000
68,816,243
40,184,625
73,797,757
出
収 入 率
C/A C/B
5.3
99.9
執 行 率
B/A C/A
48.3
28.2
注)歳出においては、職員給等 27,493 千円を除く。介護保険課、高齢福祉課、保健セン
ターで事業を行っており、高齢福祉課事業分を計上している。
○ 所 見
(1) 成年後見センターについて
知多地域の5市5町とNPOが協働して、知多地域成年後見センターを平成 20 年 5
月に立ち上げ、1,000 件を超える相談件数など順調に滑り出していることが確認できた。
よって、この制度をさらにPRして、誰もが安心して暮らすことができる社会となるよ
う努められたい。
(2) 高齢者保健福祉計画の見直しについて
高齢者を取り巻く状況は、団塊世代の大量退職など大きく変化しており、平成18~
20年度を計画期間とした高齢者保健福祉計画及び第3期介護保険事業計画の見直し
作業が進められている。今まで以上に、高齢者が健康でいきいきとした生活を送ること
ができるよう、受診率や介護度など地域ごとのデータを把握分析して、地域の実情に見
合った事業計画となるよう努められたい。
3.児 童 課
○ 事業の実施状況
保育園等の管理運営、母子家庭への支援、児童手当等の支給、児童の健全育成などを
主な業務としており、認定こども園開設に向けたカリキュラムなどの準備、保育園臨時
職員の確保と適正配置、放課後児童と学童保育・児童館のあり方、児童虐待防止に取り
組んでいる。
主な事業の執行状況は次のとおりである。
予 算 現 額 支出負担行為済額
事 業 名
A
B
保 育 園
7,844,000
6,698,647
管理事務費
民間保育所
429,018,000
171,233,063
運 営 費
支 出 済 額
C
(単位:円・%)
執 行 率
予 算 残 額
A-B
B/A C/A
6,569,837
1,145,353
85.4
83.8
156,620,383
257,784,937
39.9
36.5
市立保育園
管理運営費
104,407,000
28,075,587
25,326,605
76,331,413
26.9
24.3
(仮称)岩滑こども園
建 設 事 業
26,027,000
12,600,000
0
13,427,000
48.4
0.0
児 童 手 当
支 給 費
1,007,250,000
340,595,000
340,595,000
666,655,000
33.8
33.8
半田市遺児
手当支給費
72,009,000
48,182,700
48,182,700
23,826,300
66.9
66.9
児 童 扶 養
手当支給費
489,531,000
314,515,120
314,515,120
175,015,880
64.2
64.2
放課後児童
健全育成事業
52,975,000
37,318,000
19,159,000
15,657,000
70.4
36.2
母子家庭等
福 祉 事 業
13,969,000
1,464,596
1,464,596
12,504,404
10.5
10.5
○ 所 見
(1) 臨時職員のモチベーションの維持について
各保育園ともクラス持ち臨時職員の割合が高くなっているが、職務においては正規職
員と差がないことから、臨時職員のモチベーションの維持が課題であると考える。適正
な待遇、能力に関する評価や研修制度について検討するとともに、働きがいのある職場
となるよう努められたい。
(2) 母子福祉センターでの事業について
就職に結びつく可能性の高い技能・資格を習得するために、パソコン教室を開催して
いたが、研修後の就労などの状況を確認していなかった。研修後の実態を把握すること
で、事業の必要性や効果を検証し、より適切な支援事業となるよう工夫されたい。
4.保育園、児童センター
○ 事業の実施状況
保育園は、各園の年間経営案に沿って運営しており、高根保育園では四季折々の自然
を利用した工作、有脇保育園では生活環境の違いによる心のフォロー、協和保育園では
障害児保育と地域交流、葵保育園では体の基礎作りと心の育成に取り組んでいる。また、
児童センターは、各センターの年間活動内容に沿って運営しており、青山児童センター
では保護者の自主活動の育成、亀崎児童センターでは地域への情報発信と登録制で延長
開館(試行)に取り組んでいる。
各施設の歳出状況は次のとおりである。
予 算 現 額 支出負担行為済額
施 設 名
A
B
(単位:円・%)
執 行 率
支 出 済 額 予 算 残 額
C
A-B
B/A C/A
高根保育園
13,035,000
4,568,900
4,478,212
8,466,100
35.1
34.4
有脇保育園
10,153,000
3,200,924
3,134,687
6,952,076
31.5
30.9
協和保育園
8,760,000
2,956,574
2,916,864
5,803,426
33.8
33.3
葵 保 育 園
11,375,000
4,319,213
4,193,211
7,055,787
38.0
36.9
青山児童センター
528,000
138,610
133,365
389,390
26.3
25.3
亀崎児童センター
493,000
124,080
106,180
368,920
25.2
21.5
○ 所 見
(1) 事故報告について
保育園において事故が発生した場合、保護者への緊急連絡がすぐに行われていること
は確認できたが、管理部署である児童課への報告は保険の事務処理にあわせた概ね1カ
月後となっていた。事故による影響の大きさを再認識し、同様な事故を事前防止するた
めにも、児童課へ遅滞なく報告するよう改められたい。
(2) 医薬品管理簿について
各保育園とも医薬品管理簿を作成して管理されていたが、様式と記載方法が各園で尐
しずつ違っていた。数量、使用期限など照合しづらい面もあったことから、様式を統一
化して記入方法を定め、より適切な医薬品の管理となるよう努められたい。
(3) 児童センター活動のPR方法について
児童センターは地域の中に根差した存在であることが必要であり、より多くの人に利
用してもらうためには、積極的に情報発信して興味を持ってもらうことが重要である。
よって、センターだよりを地域の回覧版に入れてもらうなど、さらなるPRの工夫をさ
れたい。