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4 校(責了)5 月 12 日 ロータリーアトマイザー式…73頁目
特 集
電子・情報関連
電子情報関連
ロータリーアトマイザー式排ガス
処理装置
Rotary-Atomizer Type Exhaust Gas Processing
Equipment
住友精化(株) ガス・エンジニアリング事業部
溝 川
憲 一
中 西
隆 一
菱 池
通 隆
Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.
Gas Engineering Div.
Kenichi M IZOKAWA
Takakazu N AKANISHI
Michitaka H I S H I I K E
The rotary-atomizer type exhaust emission processing equipment of SUMITOMO SEIKA CO., LTD.
is the wet type exhaust gas processing equipment including a rotary atomizer which has a significant
gas-liquid contact efficiency. This is high performance type gas-liquid contact equipment in which the
micro and uniform bubbles generated by the high speed rotating rotary atomizer in the absorbing
solution, and causes the high level gas-liquid contact efficiency to absorb and remove the harmful
gas. The exhaust gas from a semiconductor manufacturing machine has harmful gas. The rotary
atomizer type exhaust gas processing equipment continuously removes the harmful gas to a level which
is lower than the Threshold Limit Value. Recently, because the exhaust gas from the semiconductor
manufacturing process are increasing and diversified, the pipeline to the exhaust gas processing
equipment frequently produces problems such as blockage. This blockage problem in pipelines is
sometimes the main-cause of reduction in the productivity of semiconductors, and therefore a pipeline
system dealing with this problem has also been constructed.
住友精化
(株)の半導体用ガス関連機器事業
一方、CVD(Chemical Vapor Deposition)工程
や CVD 炉内のクリーニング、各種膜や金属配線等の
住友精化(株)は半導体用ガスの製造・販売を行って
エッチング工程に用いられる機能性ガスには毒性の高
いる。半導体用ガスにはアルシン AsH 3 やホスフィン
いものが多い。又、これら工程において副生される
PH 3 等毒性の非常に高いガスがあり、これらを取り
ガスにも毒性の高いものが多い。
扱う上で安全対策は欠かせない。住友精化(株)がこれ
ら毒性の高い半導体用ガスを製造することにより培わ
半導体産業では、CF 4 、C 2 F 6 等 に CH F 3 や N F 3 、
SF 6 を加え PFC(Perfluoro compounds)と総称され
れた安全対策技術を商品化したものとして、ロータ
るガスも多用される。PFC は地球温室効果ガスとして
リーアトマイザー式半導体用ガス処理装置や、半導
知られ、1997 年の地球温暖化防止京都会議(COP3)
体用ガス漏洩検知警報装置がある。又、不純物の混
で排出削減対象となったガスである。
入を極限まで防止し、毒性の高いガスを安全で安定
に半導体製造装置に供給する半導体用ガス供給シス
第 1 表に半導体用ガスを用途別に分類した。第 2
表に半導体用ガスの物性を示した 1)。
テムの設計・製作も行っている。
排ガス処理装置
半導体用ガス
第 2 表に示したように半導体用ガスは非常に毒性が
半導体用ガス即ち半導体デバイスの製造に使用さ
高いことから、半導体デバイスの製造工程の排ガス
れるガスの種類は非常に多い。系内の空気遮断用ガス
中に含まれる有害ガスは大気に放出する前に除害処
や機能性ガスの希釈用ガスとして N 2 、He、Ar、H 2 が
理しなければならない。半導体用ガスの殆どは高圧
使われ、これらは殆ど毒性はない。
ガス保安法の適用を受け、同法に除害すべきことが
住友化学 2000 -I
73
4 校(責了)5 月 12 日 ロータリーアトマイザー式…74頁目
ロータリーアトマイザー式排ガス処理装置
規定されている(一 般 高 圧 ガス保 安 規 則 第 5 5 条 第
第1表
半導体用ガスの用途別分類
1 項第 21 号)。
工 程
排ガス中に含まれる有害ガスを処理する方法につい
対象物
CVD
て第 3 表に示す。
SiH 4、 B 2H 6、 PH 3
(プラズマ)
CVD炉内の
クリーニング
半導体産業の損益がサイクル軌道を描き、収益の
Si
きた。半導体製造工程の排ガス処理六法についても
SiO 2
HCl、 HBr、 Cl 2、 CHF 3
CF 4、 CHF 3、 C 2F 6、 C 3F 8、 CO
Si 3 N 4
HCl、 SF 6、 C 2F 6、 C 3F 8
配線等の
Al
BCl 3、 Cl 2、 CF 4、 CHF 3
エッチング
各種膜や金属
チング工程では乾式の吸着式排ガス処理装置が使用
HCl、 Cl 2、 C 2F 6、 C 3F 8、 NF 3
(ノンプラズマ) ClF 3
悪化の度に半導体の製造コストが厳しく検討されて
コスト面から見直しが進められた。従来、殆どのエッ
機能性ガス
Mo
CF 4、 SF 6
されていたが、総コスト比較の観点から、維持管理
W
CF 4、 SF 6
費が廉価でありかつ処理能力の高いロータリーアトマ
Ti
BCl 3、 Cl 2
第2表
物
質
名
半導体用ガスの物性 1)
化学式 分子量
外観
臭気
SiH 4
32.1
無色 透明
気体
希薄時無臭
濃い不快臭
四フッ化ケイ素 SiF 4
104.1
無色の気体
刺激臭
ジクロロシラン SiH2Cl2 101.0
無色の気体
液体は白色
刺激臭
シラン
沸点
−111.9
水との反応性/溶解度
反応しない 純水には不溶 可燃性 毒性 自然発火性
−75
激しく反応して
941mmHg
8.2
許容濃度 湿式処理
ppm (注) 適用性
性 質
HFを生成 腐食性 毒性
加水分解反応して HClを生成 可燃性 毒性 腐食性
5
△
[ HF ]
○
[ HCl ]
○
アルシン
AsH 3
77.9 無色 透明 気体 不快臭 ニンニク臭 −62.1
溶解 20ml/100ml aq at 20℃ 可燃性 毒性
0.05
△
ホスフィン
PH 3
34.0
無色の気体
不快臭 ニンニク臭 −87.0
溶解 20ml/100ml aq at 24℃ 可燃性 毒性 自然発火性
0.3
△
ジボラン
B2H6
27.7
無色の気体
不快臭 ビタミン臭 −92.5
加水分解反応して
0.1
○
三塩化ホウ素
BCl 3
117.2
無色の気体
刺激臭
12.5
加水分解反応して HClを生成 不燃性 毒性 腐食性
[ HC l ]
○
三臭化ホウ素
六フッ化
タングステン
フッ素
塩素
BBr 3
250.5
刺激臭
91.8
加水分解反応して HBrを生成 不燃性 毒性 腐食性
1
○
WF 6
297.8
無色の気体
無色の気体
黄色の液体
刺激臭
17.5
加水分解反応して HFを生成 不燃性 毒性 腐食性
[ HF ]
○
F2
38.0
淡黄色気体
刺激臭
−188.1
1
○
Cl 2
70.9
黄緑色気体
刺激臭
−34.6
0.5
○
三フッ化塩素
ClF 3
92.5
無色の気体
淡黄色液体
刺激臭
11.8
0.1
○
フッ化水素
HF
20.1
無色の気体
刺激臭
19.5
腐食性 毒性
3
○
塩化水素
HCl
36.5
無色の気体
刺激臭
−84.9
溶解 82g/100ml aq at 0 ℃ 腐食性 毒性
5
○
臭化水素
HBr
80.9
無色の気体
刺激臭
−86.9
溶解 193g/100ml aq at 25℃ 腐食性 毒性
3
○
アンモニア
NH 3
17.0
無色の気体
刺激臭
−33.4
溶解
53g/100g aq at 20℃ 可燃性 毒性 腐食性
25
○
四フッ化メタン
CF 4
88.0
無色の気体
無臭
−128.0
溶解
0.0015 wt% at 25℃ 不燃性
六フッ化エタン C 2 F 6
138.0
無色の気体
無臭
−78.7
71.0
無色の気体
無臭
−129.1
無臭
−56.6
溶解 0.54ml/100g aq
(昇華)
三フッ化窒素
六フッ化硫黄
NF 3
SF 6
146.1
無色の気体
H2 を生成 可燃性 毒性 自然発火性
激しく反応して
溶解
HFを生成 支燃性 毒性 腐食性
0.3g/100ml aq at 20℃ 支燃性 毒性 腐食性
激しく反応して
HFを生成 支燃性 毒性 腐食性
任意に溶解
×
僅かに溶解する
不燃性
僅かに溶解する
支燃性 毒性
1.4*10−5mol/mol aq
×
不燃性
10
×
1000
×
(注) 許容濃度は定められていないが、[ ] 内のガスと同等の毒性として対処すべきもの
第3表
有害ガスの処理方法
分 類
除害能力
流量
許容濃度以下
小
中
中∼大
小∼中
許容濃度以下
大
低
大
小∼中
許容濃度以下
小
低中 小∼中
化学吸着法
1 エッチング側近
○
CVD用ガス、無機ハロゲン系ガス
2 工場集合スクラバー
○
○
CVD用ガス、無機ハロゲン系ガス 1 各プロセス側近
2 緊急除害
CVD用ガス、無機ハロゲン系ガス ○
許容濃度以下
大
低中
燃焼分解法
CVD用ガス、PFC
許容濃度以下 中∼大 中∼高 中∼大
直火使用
ヒーター加熱法 CVD用ガス、PFC
触媒分解法
PFC
許容濃度以下 中∼大 中∼高 中∼大
直火なし
プラズマ法
新しい、長期実績はこれから
湿 式 法
吸
着
法
乾
熱
式
分
法
解
法
74
物理吸着法
対象ガス
PFC
用途
濃度 スペース ランニングコスト
中∼大
大
大
新しい、長期実績はこれから
住友化学 2000 -I
4 校(責了)5 月 12 日 ロータリーアトマイザー式…75頁目
ロータリーアトマイザー式排ガス処理装置
イザー式排ガス処理装置が注目されてきた。本報で
以下に、各項の特性と実例を説明する。
はロータリーアトマイザー式排ガス処理装置について
記述する。吸着法や燃焼法については各種報告書が
あるのでそれらを参照されたい 2,3)。
(1 )
気泡径
ロータリーアトマイザーにより生成する気泡は非常
に微 細 で均 一 であり、気 液 の接 触 面 積 が格 段 に大
きい。ロータリーアトマイザーと多孔板の気泡径分布
ロータリーアトマイザー式排ガス処理装置
を第 2 図に示す。ロータリーアトマイザー(ローター
1.ロータリーアトマイザー
周速度= 11.7 m/s)の気泡径は、第 2 図よりガス空
ロータリーアトマイザーは、1964 年頃当時東北大学
教授の堀省一郎博士が亜硫酸塩の空気酸化反応用と
塔速度 U G = 3 ∼ 4 cm/s の時、0.7 mmφであり、多
孔板の気泡 6.5 mmφに対し約 10 分の 1 であった。
して考案された高性能気液接触装置である。弊社は
この装置の実施権を得て、ロータリーアトマイザーを組
第2図
み込んだ排ガス処理装置を半導体製造装置の排ガス
気泡径分布図
10
処理用として商品化し、半導体工場に多数納入して
いる。
5
多孔版
孔径 6.37mm
純水−空気系
アトマイザー
ローター周速度 12.6 m/s
純水−空気系
4
2.ロータリーアトマイザーの原理及び構造
3
を示す。液中でカップ状の回転体(ローター)を高速
で回転させ、そのカップ内にガスを送り込み、カップ
下端からガスを溢流させる。溢流したガスと液体と
の比重差に基づく遠心効果によってローター表面にガ
ス膜層を形成する。このガス膜層とローターの廻りの
液との間 には相 対 速 度 差 があり、この間 の摩 擦 に
よりガス膜層は引きちぎられ微細な気泡となり液中
気泡径 D(mm)
第 1 図に代表的なロータリーアトマイザーの原理図
ローター周速度 19.2m/s
純水−空気系
2
1.0
ローター周速度 11.7m/s
硫安水溶液−空気系
0.5
0.4
0.3
ガス空塔速度
に分散する。
UG =3 ∼4 cm/s
0.2
第1図
ロータリーアトマイザーの原理図
0.1
0.01
液
0.1
1.0
10
50
90
99
9.99
積算容量 Sv(Vol %)
気泡
( 2 )ホールドアップ
回転円筒
ロータリーアトマイザーにより生成する気泡が非常
に微細で均一であることにより、気泡の上昇速度が
遅くなり、よって気液接触時間が増大する。ロータ
ガス
気体膜
リーアトマイザーと多孔板のガスホールドアップを
第 3 図に示す。第 3 図よりガス空 塔 速 度 U G = 1 . 4 5
軸封装置
cm/s の時、ロータリーアトマイザーのガスホールド
アップが7 %に対し、多孔板(0.5 ∼40 mmφ)では 4 %
であり、ロータリーアトマイザーの方が 75 %高かった。
3.ロータリーアトマイザーの特性 4,5)
ロータリーアトマイザーは、汎用的な気液接触装置
液性因子の影響も認められ、この例として硫酸ナト
リウムを添加した時のホールドアップを第 4 図に示す。
である多孔板に比べ、
(ア)気泡が微細である、
(イ)ガスホールドアップが大きく、気液接触時間
が長い、
(ウ)物質移動度たる容積係数が大きい、
等の特徴がある。
住友化学 2000 -I
( 3 )容量係数
ローターの高速回転による気液の激しい流動は、
気中及び液中の拡散速度を速め、これによりガスは
気液界面から液本体中への拡散が速められる。気泡
分散相における物質移動抵抗は主として液側にある
75
4 校(責了)5 月 12 日 ロータリーアトマイザー式…76頁目
ロータリーアトマイザー式排ガス処理装置
第3図
として液側容量係数又は液側物質移動係数 K L a が
ガスホールドアップ
実 測されている。容量係数に関するロータリーアト
マイザーと多孔板の比較結果を第 5 図に示す。
ガスホールドアップ(%)
30
多孔版
ロータリーアトマイザー
ローター径 214φ
回転数 1120rpm
20
O 2 -Na 2 SO 3 酸化反応における液側物質移動係数
KLa は、ガス空塔速度 U G = 1.45cm/s の時、ロータ
リーアトマイザーが 1,500 1/h に対し、多孔板(0.5
∼ 40mmφ)では 400 1/ h であり、 ロータリーアトマ
10
イザーの方が約 3.7 倍大きい値となった。
アトマイザー 112 0 rpm
多孔版 孔径
3φ
〃
0.5φ
〃
1.0φ
〃
4∼40φ
5
4
3
2
0.5
1
2
3
5
10
又、所要動力と容量係数の相関について、ロータ
リーアトマイザーと一般の通気撹拌翼との比較結果を
第 6 図に示す。
第6図
ガス空塔速度(cm/s)
所要動力と容量係数の相関
5
O2−Na2 SO3 酸化反応
第4図
ガスホールドアップ
容量係数 KLa(1/h)
2
30
ガスホールドアップ(%)
Na2 SO4 1.5wt %− 空気系
20
純水−空気系
10
103
ロータリーアトマイザー
通気量
UG=36 m/h
5
通気撹拌翼
2
5
ロータリーアトマイザー
4
ローター径 130φ
3
回転数 1750rpm
102
0.05
0.1
0.2
0.5
1.0
2
5
2
単位動力(kW/m )
2
0.5
1
2
3
5
10
ガス空塔速度(cm/s)
4.ロータリーアトマイザー式排ガス処理装置
半導体製造工程の排ガスは反応性の小さいガスも
多く、且つ粉塵等も同時に排出される。本排ガス処
第5図
液側容量係数のロータリーアトマイザーと
多孔板の比較
2
接触の特性を持ち、更に粉塵による目詰まり等の弊
害も受けない耐久性があり、また、コストが小さい
103
容量係数 KLa(1/h)
理装置はロータリーアトマイザーの非常に優れた気液
等数々の利点を有する排ガス処理装置である。
ロータリーアトマイザー
5
ロータリーアトマイザーによる吸収データ及びその
応用
塔径 600mm
2
多孔板塔 孔径 4∼40mm
2
10
優れたロータリーアトマイザーを半導体製造工程の
塔径 301mm
塔径 152mm
5
前章に示す様に、気液接触装置として基本特性の
排ガス処理装置に採用することにより、他の吸収装
置では見られない高い吸収効率が得られる。有害ガス
の湿 式 法 による除 害 反 応 式 を第 4 表 に示 す。また、
2
処理対象ガスと吸収液及び吸収効率の関係を第 5 表
10
10
2
5
102
2
5
ガス空塔速度(m/h)
76
103
12
に、各種ロータリーアトマイザーの概略仕様を第 6 表
に示す。以下に各種ガスの吸収処理の実例を示す。
住友化学 2000 -I
4 校(責了)5 月 12 日 ロータリーアトマイザー式…77頁目
ロータリーアトマイザー式排ガス処理装置
第4表
湿式法による反応式
10AsH 3 + 16KMnO 4
→
5K 3 AsO 4 + 2Mn 3( AsO 4 )2 + 9Mn(OH)2 + 6H 2 O
4AsH 3 + 6KMnO 4
→
3Mn 2 O 2( OH)2 + 2As 2 O 3 + 6KOH + etc
AsH 3 +2KMnO 4
→
K 2 HAsO 4 + Mn 2 O 3 + H 2 O
−( 1 )
−( 2 )
−( 3 )
3PH 3 +4KMnO 4 +8H 2 O
→
3H 3 PO 4 + 4MnO 2 +4KOH+H 2
−( 4 )
SiH 4 +2NaOH+H 2 O
→
Na 2 SiO 3 + 4H 2
−( 5 )
B 2 H 6 + 6H 2 O
→
2H 3 BO 3 + 6H 2
−( 6 )
B 2 H 6 +2NaOH+ 2H 2 O
→
2NaBO 2 + 6H 2
−( 7 )
3SiF 4 + 4NaOH +(x−2)H 2 O
→
2Na 2 SiF 6 + SiO 2 ・xH 2 O
−( 8 )
SiF 4 + 4NaOH +(x−2)H 2 O
→
2NaF + SiO 2 ・xH 2 O
−( 9 )
3SiF 4 + 3H 2 O
→
2H 2 SiF 6 + H 2 SiO 3
− (10)
BCl 3 + 3H 2 O
→
H 3 BO 3 + 3HCl
− (11)
BCl 3 + 3/2 H 2 O
→
1/2 B 2 O 3 + 3HCl
− (12)
B 2 O 3 + 3H 2 O
→
2H 3 BO 3
反応が不充分な場合、溶解度の低い無水ホウ酸 B 2 O 3 が生成:式(12)
− (13)
Cl 2 + NaOH
→
NaCl+NaOCl
− (14)
Cl 2 + 2NH 4 OH
→
NH 4 Cl+ NH 2 Cl + 2H 2 O
− (15)
→
Cl 2 + H 2 O
→
→
HCl+HOCl
− (16)
2Cl 2 + 2CaCO 3
CaCl 2 + Ca( OCl)2 + CO 2 ↑
− (17)
SiCl 4 + 2H 2 O
→
SiO 2 +4HCl
− (18)
SiH 2 Cl 2 + 2H 2 O
→
SiO 2 +2HCl+H 2
− (19)
第5表
あり、その代表的な酸化剤は FeCl 3 や KMnO 4 である。
処理対象ガスと吸収液
シンターグラス付 きガス洗 浄 瓶 を用 いた実 験 結 果 を
吸収液
ガス種
NaOH H2 SO4 KMnO4
AsH 3
○
>99.99
PH 3
○
>99.99
と推定される。
90
SiH 4
○
SiF 4
○
99
B 2H 6
○
○
99.9
BCl 3
○
○
>99.9
Cl 2
○
○
>99.9
HCl
○
>99.9
HBr
○
>99.9
NH 3
○
第7図
0.8
FeCl3+NaAc
各種ロータリーアトマイザー仕様
インペラ型 ←
90
72
←
120
1700
←
←
1.0∼500
1.5
3.0
6.0
20∼5000
20
45
90
カップ型
ローターサイズ mmφ
40
カップ型
65∼400
回転数
600∼2400
3
処理ガス量 Nm/H
0.12∼0.60
吸収槽容量
rpm 2000∼3000
3
CuSO4
0.4
500
自吸型
Na2S
RA-3 RA-6
←
押込み型
ローター形状
RA-1.5
←
押込み型
ガス導入方式
0.6
実装置
TOPCA-L-1 RSC-B-1∼500
型 式
1000
>99.9
○
実験機
各種吸収剤によるAsH3の吸収効率
1.0
吸光度(−)
第6表
結果より式(1)∼(3)の反応が複合的に起こっている
1.アルシン(AsH3)/ホスフィン(PH3)
AsH3濃度(換算値 ppm)
水
第 7 図に示す。第 4 表に反応式を示しているが、実験
吸収効率
%
0.2
NaOCl
KMnO4
0.0
0.01
0
0.1
1.0
10
吸収液の濃度(%)
この酸化剤を使った多孔板や充填塔の湿式排ガス
AsH 3 はシリコン半導体の 5 価のドーピング材ヒ素の
処 理 装 置 では吸 収 効 率 は不 十 分 であるが、気 液 接
原料としてかなり古くから使用されている。その毒性
触効率の優れたロータリーアトマイザーを使うことに
が極めて強いため、吸収処理法について多く検討され
より、実用化ベースの吸収処理が可能となった。ロー
てきた。その主要な処理法は酸化反応によるもので
タリーアトマイザーによる A s H 3 の吸収実験結果を
住友化学 2000 -I
77
4 校(責了)5 月 12 日 ロータリーアトマイザー式…78頁目
ロータリーアトマイザー式排ガス処理装置
第8図
AsH3 吸収効率
第9図
100
TYPE
:RA-6
Rev
:2000−2500 rpm
Soln.
:2.0 wt% KMnO4
液量
:3.0 L
全ガス流量 :2−10 L/min
空塔速度 :0.35−1.75 cm/s
3
2
80
SiH4 吸収効率(%)
未吸収AsH3濃度(ppm)
4
SiH4の吸収効率
60
40
1
0
1
10
100
1000
10000
0
100000
2 wt% NaOH
5 wt% NaOH
2 wt% KMnO4
TYPE RA-6
SiH4∼1700ppm
20
0
2
4
6
8
10
12
吸収処理ガス流量(m3/h)
入口 AsH3 濃度(ppm)
第 8 図 に示す。入口濃度が 2 %までの AsH 3 に対し
度が 0.1ppm 以下まで吸収処理できることを確認して
出口濃度はいずれも 0.5 ppm 以下になっている。更
いる。
に処理風量 1 0
N m 3/h
のロータリーアトマイザーを
用いた実験では入口濃度が 1,000 ppm までの場合出
口濃度は許容濃度である 0.05 ppm 以下であることが
確認された。
4.四フッ化ケイ素(SiF4)
SiF 4 は、ポリシリコンのエッチング工程の排ガス中
に含まれている。SiF 4 は H 2 O や NaOH 水溶液と速や
PH 3 については、KMnO 4 水夜液を用いると AsH 3
かに反応する。NaOH 水溶液を吸収液としロータリ
以 上 の効 率 で吸 収 除 去 できる。P H 3 の許 容 濃 度 が
ーアトマイザーを用いた吸収実験では 99 %以上の吸
0.3ppm であり、この濃度以下に吸収除去する場合、
収 効 率 とが得 られた。更 に、排 ガス中 の S i F 4 及 び
AsH 3 の処理可能風量に対し約 1.5 倍の風量まで処理
SiF 4 の分解生成物である HF は 0.3ppm 以下であった。
可能である。
(HF の許容濃度: 3ppm)
ロータリーアトマイザーは AsH 3 や PH 3 の排ガス処
理装置としての納入実績を持つ。しかし、これら酸化
剤の取り扱いが半導体工場に不向きであることから、
5.三塩化ホウ素(BCl3)
BCl 3 は H 2 O と容易に反応し HCl と H 3 BO 3 を生成
最近では殆ど使用されなくなった。
(専ら化学吸着式
する。一 般 的 な気 泡 塔 や充 填 塔 では加 水 分 解 反 応
が使用されている)
が不充分であるが、ロータリーアトマイザーでは殆ど
加水分解反応が進行する。清水を吸収液とした吸収
2.シラン(SiH4)
SiH 4 の吸収実験結果を第 9 図に示す。当初使用ガス
実験では入口濃度 2.5 %で、出口ガス中の BCl 3 濃度
が 0.5ppm 以下であることを確認している。
量の少ない頃に湿式排ガス処理装置としてロータリー
アトマイザーが使用されたが、使用ガス量が増加する
6.塩素(Cl2)
に伴い、現在では大量の SiH 4 除害に対応できるヒー
Cl 2 は通常 NaOH 水溶液で吸収処理される。吸収
ター加熱法や燃焼分解法の排ガス処理装置が使用され
速度は速く、一般的な充填塔で吸収は可能である。
ている。
しかし、半導体製造工場ではデバイスへの影響を懸
念して、ナトリウム等のアルカリ金属化合物の使用
3.ジボラン(B2H6)
B 2 H 6 と H 2 Oは容易に反応する。この反応を利用し
て B 2 H 6 の濃度分析を行う事がよく知られている。し
を避ける場合がある。その際は吸収液として半導体
工場で使用されていて供給可能な NH 3 水溶液を使用
する。第 10 図には清水による Cl 2 の吸収特性を示す。
かし、充 填 塔 などの液 分 散 型 の気 液 接 触 装 置 では
吸引された Cl 2 はローターにより高分散され、ほぼ気
許 容濃度(0.1ppm)以下まで除去することは困難で
液平衡値まで達している。また、第 11 図には吸収液
ある。ロータリーアトマイザーを用いた実験で、入口
pH と出口ガス中の Cl 2 濃度との関係を示す。
濃度が 1,000ppm 以下の場合、出口ガス中の B 2 H 6 濃
78
アルカリ性水溶液の使用が困難な場合は水を使用
住友化学 2000 -I
4 校(責了)5 月 12 日 ロータリーアトマイザー式…79頁目
ロータリーアトマイザー式排ガス処理装置
第 10 図
第 11 図
Cl2 の吸収性
103
100
RA-3 データ 1800 rpm
吸収水量 4.0 L/min、20℃
全ガス量 50 /min
添字は
pH
TYPE RA-3
(3.5)
N2 =50 L/min
出口ガス中のCl2 濃度(ppm)
出口 Cl2 濃度(ppm)
吸収液 pHと出口Cl2 濃度の関係
(3.8)
102
実測値
平衡値
101
100 0
10
(7.0)
101
102
103
10
Cl2:1.0 L/min
Cl2:0.2 L/min
1
0.1
4
5
6
7
吸収水Cl2濃度(ppm)
8
9
10
11
吸収液のpH(−)
することになるが、この場合は一般的な充填塔では
よる吸収実験においても BCl 3 濃度が高い場合、長
Cl 2 は殆ど吸収除去できないため、ロータリーアトマイ
時間稼動においてカップ内の気液混合が不充分であ
ザーと粒状 CaCO 3 を充填剤とした湿式充填塔を組み
る事やガス流量の脈動によりカップ内に固形物の付着
合わせた排ガス処理装置により、水による Cl 2 の処理
が観察された。
が可能となった。
そこで、カップ型ローターからインペラーを付加
した新型ローターの採用により閉塞問題を解決した。
7.その他のガス
新型ロータによるガス吸収機構は第 12 図の原理図に
H 2 O あるいはアルカリ性水溶液等の吸収液による
示す。回転インペラーにより吸引されたガスは、高速
処理が容易な H C l や H B r 、N H 3 はロータリーアト
回転しているローターにより引きちぎられ均一な微細
マイザーでの吸収効率が確認されており、納入実績
気泡となり吸収液中に高分散する。こうしてガス吹
も多い。更に、今後需要が見込まれる ClF 3 や F 2 等非
込み部から激しい気液混合が形成され、BCl 3 は第 4
常に危険なガスに対しても吸収効率やハンドリング
表 の反 応 式(1 1 )に従 い溶 解 度 の高 いオルトホウ酸
に関するデータを収集している。
ロータリーアトマイザー式排ガス処理装置の改良
第 12 図
改良型ロータリーアトマイザーの原理
処理ガス入口
1.ロータリーアトマイザーのローター形状の改良
SiF 4 や BCl 3 の吸収反応において溶解度の低い固形
物が生成し、配管やローターの気液界面に析出しこ
ミストセパレーター
排ガス
出口
れによりガス流路が閉塞し、排ガス処理装置の長期
稼働が出来ないトラブルが発生した。
種々検討の結果、ローター形状等の改良により閉
塞トラブルを解消することができ、排ガス処理装置
の長期安定稼働が可能となった。6,7)
( 1 )BCl 3 吸収処理の場合
BCl3 は水と容易に反応し HCl と H3BO3 を生成する。
廃液
ローター
一般的な気泡塔や充填塔では加水分解反応が不充分
であるため、ガス吹込みノズル付近で固形物の無水
ホウ酸(B 2 O 3 )が生成・析出しノズル部に閉塞をきたす。
カップ型ローターを使ったロータリーアトマイザーに
住友化学 2000 -I
給液
モーター
79
4 校(責了)5 月 12 日 ロータリーアトマイザー式…80頁目
ロータリーアトマイザー式排ガス処理装置
(H 3 BO 3 )まで速やかに加水分解され吸収水中に完全
ており、配管へのこれら固形物の付着が多くなり閉
溶解する。この結果、ガス吹込み部の閉塞といった
塞トラブルもきたすことがあり、重大な問題となって
トラブルが解消された。
いる。
また新型ローターの利点として、カップ型ロータ
これを解決する方法として、
リーアトマイザーでは液深による圧力損失をカバーす
(ア)配管を析出物質の固化温度以上に加熱する、
るためにガス入口部にブロアーを設置しガスを押し込
(イ)析出する物質の排ガス中における分圧を下げる、
んでいたが、新型ローターではローター部が負圧とな
により配管内の析出を防止する対策システムを確立し
り吸引能力を持つためブロアーが不要となり排ガス処
実用化した。8)この対策を施したロータリーアトマイ
理装置のコンパクト化が可能となった。インペラー型
ザー式排ガス処理装置の納入も増加している。
ローターの吸引特性を第 13 図に示す。
第 14 図にエッチング排ガス中の AlCl 3 の配管閉塞防
当該の改良されたロータリーアトマイザーを用いた
止対策例を示す。各エッチング装置には真空ポンプ
水による吸収実験でも、入口ガス中の BCl 3 濃度 2.5 %
が設置されていて、排ガス処理装置との間は配管で結
に対し出口ガス中の BCl 3 濃度が 0.5ppm 以下である
ばれている。この配管に AlCl 3 の固形物が析出する。
ことを確認している。
そこで、エッチング装置の真空ポンプから排ガス処理
装置までの配管を 120 ℃に加熱する。又は、排ガス
処理装置直前に真空ポンプを設置し、ここまでの配
第 13 図
ガス吸引特性
管を 8 0 ℃に加熱し、この下流を 1 2 0 ℃に加熱する。
200
これらの方法により A l C l 3 の配管内での析出がほぼ
RA-3 データ 1800 rpm
0
完全に防止できる。
吸引圧力(mmH2O)
−200
半導体排ガス処理装置の今後の展開
−400
−600
1.半導体排ガス処理装置の今後の展開
−800
半導体製造工程から排出されるガス成分については
−1000
現在の所あまり解明されていない。従って、排ガス処
理装置としては半導体製造に使用されるガスから排
−1600
出されるガス成分や組成を類推し有害成分の処理を
−1800
−2000
行っている。半導体デバイスの高集積化や超微細化
0
1.0
2.0
3.0
4.0
ガス吸引量(Nm3/h)
の技術革新、製造の効率化の観点からも半導体製造
装置内の反応機構の解明が熱心に進められており、
この一環として排出されるガスの分析も徐々に行わ
れてきている。弊社は、このような知見に基づき、より
(2 )
SiF 4 の場合
SiF 4 は H 2 O や NaOH 水溶液と速やかに反応するが、
効率的な排ガス処理装置とすべく鋭意改良、開発を
進めている。
反応生成物として極めて溶解度の低い Na2SiF6 や SiO2
又、地球温暖化やオゾン層破壊の防止対策面から
等を作り、これらが配管やローターの気液界面に析
フロン系ガスに対しても今後排出管理・規制が強化さ
出することによる閉塞が問題となった。NaOH 水溶
れていく。この様な環境の変化に対応するために弊
液を吸収液としロータリーアトマイザーを用いた吸収
社としても既 存 技 術 の改 良 と化 学 処 理 技 術 を駆 使
実験では、カップ型ロ-ター内部に Na 2 SiF 6 や SiO 2 等
し、新種のガスに対応する処理技術の構築とその商
の結晶が析出し閉塞に至った。
品 開 発 に取 り組 んでいる。具体的には CF 4 、C 2 F 6 、
( 1 )項に示した改良装置を使用することにより、
3,000ppm までの SiF 4 を 99 %以上の効率で、閉塞す
SF 6 、CO 等のガスを対象とした分解処理装置の開発
を進めている。
ることなく連続処理が可能となった。
2.半導体製造工程の排ガス処理装置のコンセプト
2.排ガス処理装置までの配管内閉塞防止対策システム
アルミニウム合金等メタル配線等のエッチング工程
排ガス処理装置を開発するに当たってのコンセプト
は次の 3 点である。
からは AlCl 3 等が排出される。蒸気圧の低い AlCl 3 等
1 排ガス処理装置の長期安定稼働により、半導体
はエッチング装置から排ガス処理装置までの配管に析
製造装置の連続運転を可能とし半導体の生産性
出する。最近、この機能性ガスの使用量が増えてき
を向上させること、
80
住友化学 2000 -I
4 校(責了)5 月 12 日 ロータリーアトマイザー式…81頁目
ロータリーアトマイザー式排ガス処理装置
第 14 図
排ガス処理装置までの配管内閉塞防止対策システム
1)従来の配管システム
窒素
ドライ
エッチャー
集合スクラバーヘ
真空ポンプ
ドライ
エッチャー
窒素
真空ポンプ以降の操作条件:常温、常圧
→ AlCl3 が析出する
窒素
ドライ
エッチャー
ポンプ導入窒素:30 SLM×3台=90 SLM
排ガス処理装置
2)改良型配管システム(配管加熱方式)
窒素
(配管ヒーター)
ドライ
エッチャー
集合スクラバーヘ
真空ポンプ
ドライ
エッチャー
窒素
真空ポンプ以降の操作条件:120℃、常圧
→ AlCl3が析出しにくい
ドライ
エッチャー
窒素
ポンプ導入窒素:30 SLM×3台=90 SLM
排ガス処理装置
3)改良型配管システム(真空方式)
窒素
(新規真空系) (配管ヒーター)
窒素
ドライ
エッチャー
集合スクラバーヘ
窒素
真空ポンプ以降の操作条件:120℃、15 kPa
→ AlCl3が析出しない
ポンプ窒素が削減可
ドライ
エッチャー
窒素
ポンプ導入窒素:15 SLM×3台 + 30 SLM×1 台 = 75 SLM
排ガス処理装置
ドライ
エッチャー
真空ポンプ
2 安全重視のシステム化への対応、
引用文献
3 排ガス処理装置のイニシャルコストとランニング
1)原田満:半導体製造用ガス材料の安全対策, Semi-
コストの低減、
con NEWS, p.28(1990)
であり、これらのコンセプトを満足した装置を開発
2)ULSI 生産技術緊急レポート編集委員会: ULSI 生
しユーザーの要望に対応できることを常に念頭におい
産技術緊急レポート濃度:No.3, 半導体特殊材料
ている。
第 15 図
ロータリーアトマイザー式排ガス処理装置の系統図
︵
バ
ッ乾
ク式
ア
ッ処
プ理
用
︶
フローシート
ガス流路切換弁
AV-1
処理ガス
入口
PIA
H
L
AV-2
N2ガス流量計
N2ガス
入口
圧力調整器
排ガス出口
ミストセパレーター
遮断弁
FIA
L
冷却水流量計
除害液
(水)入口
FIA
L
LA
H
ガス処理槽
(ロータリーアトマイザー)
住友化学 2000 -I
廃液出口
モーター
M
81
4 校(責了)5 月 12 日 ロータリーアトマイザー式…82頁目
ロータリーアトマイザー式排ガス処理装置
ガスの除害対策の実態と今後の処理方式,(株)サイ
エンスフォーラム(1996)
3)兵庫県高圧ガス協会編集:特殊材料ガス保安教育
テキスト, p.70(1996)
4)日本産業技術(株): TOPCA-L -1 技術資料
5)高橋 直之, 川岡 孝義:ケミカルエンジニアリング,
Vol.30, No.6, p.49(1985)
6)特許 1473552(特開昭 61-35832)
7)特許 1195153(特開昭 56-133018)
8)実用新案 2574816 号
PROFILE
溝川 憲一
Kenichi M IZOKAWA
菱池 通隆
Michitaka H ISHIIKE
住友精化株式会社
ガス・エンジニアリング事業部
部長
住友精化株式会社
ガス・エンジニアリング事業部
部長付
中西 隆一
Takakazu N AKANISHI
住友精化株式会社
ガス・エンジニアリング事業部
主幹
82
住友化学 2000 -I