アナリストメモ - エース証券

アナリストメモ
審査済 A
審査番号 TA14−075
(平成 26 年 4 月 15 日)
ACE Research Institute
アナリスト取材メモ(2014 年 4 月 8 日∼14 日)
ページ
2
銘
柄 (市場:コード)
ローソン(東 1:2651)
J.フロント リテイリング(東 1:3086)
3
創通(JQ:3711)
イオンファンタジー(東 1:4343)
4
東芝(東 1:6502)
良品計画(東 1:7453)
5
マニー(東 1:7730)
4℃ホールディングス(東 1:8008)
6
ファミリーマート(東 1:8028)
パルコ(東 1:8251)
7
ダイエー(東 1:8263)
イオン(東 1:8267)
8
ユニーグループ・ホールディングス(東 1:8270)
イズミ(東 1:8273)
9
平和堂(東 1:8276)
イオンモール(東 1:8905)
10
イオンディライト(東 1:9787)
ファーストリテイリング(東 1:9983)
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審査済 A
審査番号 TA14−075
(平成 26 年 4 月 15 日)
アナリストメモ
ACE Research Institute
ローソン(東 1:2651 6680 円 時価総額 6700 億円)
15/2 期 営業総収入 4980 億円 経常利益 739 億円 当期利益 389 億円 EPS 387 円
前期比
+2%
+7%
+2%
PER 17 倍
ポイントカード「Ponta(ポンタ)」で顧客を囲い込み、生鮮・青果やカウンターFF(ファストフード)、ヘルス
ケア領域を強化し、女性、シニア層の拡大を図っている。
①14/2 期は 0.5%減収の 4852 億円、4%経常増益の 688 億円、純利益 14%増の 379 億円。既
存店(単体)は▲0.2%(客数▲1.0%、客単価+0.8%)と計画達成、前期下期から回復傾向が
続いている。MACHI café の導入、品揃え支援等の加盟店支援強化により、営業利益は 2.8%
増益ながら計画を下回った。単体コンビニ(ローソン、ナチュラルローソンのみ)は純増 383 店で
期末 10135 店、新店平均日販 50.6 万と 50 万円台を回復。
②主要子会社の営業損益は、ローソン ATM ネットワークスが 13.3 億円増の 60.8 億円、ローソン
HMV エンタテインメントが 3.7 億円増の 28.1 億円、九九プラスが 3.8 億円減の 17 億円、上海
華聯羅森▲4 億円、重慶羅森便利店▲8.4 億円。
③15/2 期は単体既存店±0%、総荒利益率 31.4%(+0.4p)を前提。生鮮、カウンターFF の強化
を継続。5 月から、代表権のない会長に異動する新浪社長に代って、玉塚 COO が新社長に就
任する。また、三菱商事から竹増氏を副社長に迎え入れ、新経営体制とする。
(和田)
J.フロント リテイリング(東 1:3086 658 円 時価総額 3528 億円)
15/2 期 売上高 1 兆 1720 億円 経常利益 410 億円 当期利益 190 億円 EPS *72.0 円
前期比
+2.2%
+1.2%
▲39.8% PER *18.3 倍
百貨店(大丸、松坂屋)に、パルコ、スタイリングライフ、フォーレスト(通販)を加えたマルチリテイラー。新
百貨店モデルの構築、リアル店舗の強みを活かしたオムニチャネル等を推進。M&A や事業提携にも積
極姿勢。*9/1 日付けで 2 株を 1 株に併合、予想 EPS は併合後、PER は併合前の数値で算出。
①14/2 期は 5%増収の 1 兆 1463 億円、25%経常増益の 405 億円、当期利益 2.6 倍の 315 億
円、JFR 設立以来の最高益。パルコがフル寄与。百貨店が基幹店の好調で既存店+4.3%、
24%営業増益。カード事業も順調に伸長。ピーコックストア売却益 184 億円を特別利益に計上。
②15/2 期は銀座店閉店(売上高▲1.4%)、消費税増税の影響(同▲1.0%)を吸収して増収増益を
計画、当期利益は売却益の反動減。百貨店は微減収、4%営業増益を見込む。パルコは新店
効果で増収増益、今上期からフォーレスト社の収益を連結に取り込む。4 年連続の増配を予定。
③17/2 期売上高 1.2 兆円、営業利益 500 億円を目標とする中期計画を策定。銀座 6 丁目 10 地
区再開発(開業 2016 年)、上野松坂屋南館建替(同 2017 年)に着手、心斎橋地区再開発も予定。
3 年間で 1100 億円の成長投資(M&A 枠 200 億円)を計画、大都市事業基盤の構築に注力。
(石飛)
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審査済 A
審査番号 TA14−075
(平成 26 年 4 月 15 日)
アナリストメモ
ACE Research Institute
創通(JQ:3711 3275 円 時価総額 262 億円)
14/8 期 売上高 220 億円 経常利益 33.6 億円 当期利益 20 億円 EPS 250 円
前期比
+6%
+2%
+4%
PER 13 倍
アニメの広告宣伝に強み、ガンダムの版権を持っており収益に対する寄与が大きい。
①14/8 期第 2Q は売上高 118 億円(+10%)、経常利益 22 億円(+11%)、純利益 13 億円(+
19%)と大幅増収増益。昨年 10 月スタートのアニメ作品のプロデュースが大幅に増加。ガンダム
ビルドファイターズのヒットで、ガンプラ(ガンダム作品のプラモデル)の販売が副次的に増加した。
バンダイナムコゲームズから展開されたガンダム用ゲームソフトのライサエンス収入も増加した。
②通期見通しは据え置き。4 月のプロデュースタイトルが上期比で減少するほか、ガンダム関係の
次期アニメも 10 月以降の展開予定で、下期の寄与が見込めず、下期は大幅減益の見通し。
③同社は財務体質も良好、ガンダムは原作者の富野監督の作品、ファーストガンダムのリメイクが
控えており、中期的に成長できる余力があると見ている。また、ガンダムは放映開始から 35 年を
経過したが、昨年 10 月から放送したガンダムビルドファイターズで小学生ユーザーも獲得できる
など循環的なユーザー形成に成功している。
(安田)
イオンファンタジー(東 1:4343 1272 円 時価総額 231 億円)
15/2 期 売上高 500 億円 経常利益 30 億円 当期利益 14 億円 EPS 77.2 円
前期比 +7.4%
+13.4%
+25.3% PER 16.5 倍
大型商業施設内に子供向け遊戯施設を展開、不採算店舗等の整理完了。アジアへの展開加速。
全店舗を「モーリーファンタジー」に統一、ストアブランディングを開始。14/2 期は出店 60 店(海外 52 店)、
国内 323 店(FC2 店)、アジア 4 カ国 100 店(FC9 店)を展開。新業態やグループ外の出店に注力。
①14/2 期は 3%増収の 465 億円、24%経常減益の 26.4 億円、当期利益 27%減の 11.1 億円と
未達。国内は 1%増収の 440 億円、17%営業:減益の 30.7 億円、海外は売上高倍増の 24.5
億円、営業損失 5.4 億円。粗利ミックスの低下、2 月の大雪、出店の期末集中等が減益要因。
②15/2 期は国内既存店+1%、中国+15%、タイ+8%、マレーシア±0%、出店 90 店(海外 68
店)を想定。国内売上高 450 億円、営業利益 34 億円、海外同 50 億円、営業損失 4 億円を計
画。消費税の影響(営業利益▲8.6 億円)は景品等の原価削減、海外調達、経費削減で吸収。
③中期計画を策定、17/2 期 700 店舗(海外 340 店舗)、売上高 600 億円(同 100 億円)、営業利益
50 億円(同 4 億円)を目標。独自ゲーム機開発、海外調達の拡大等に注力。2020 年には 1300
店舗(海外 900 店舗)、売上高 1000 億円(同 400 億円)、営業利益 100 億円(同 40 億円)を構想。
(石飛)
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審査済 A
審査番号 TA14−075
(平成 26 年 4 月 15 日)
アナリストメモ
ACE Research Institute
東芝(東 1:6502 412 円 時価総額 1 兆 7458 億円)
14/3 期 売上高 6.3 兆円 経常利益 2000 億円 当期利益 1000 億円 EPS 23.6 円
前期比 +8%
+28%
+29% PER 17.5 倍
横浜で開催の医用画像機器展に出展、東芝メディカルの製品(CT、MRI、立体視モニター)を紹介。
①CT は最新モデルを展示。従来よりも高速動作で受診者が検査を受けやすい構造になっている。
バッジを付けることでリアルタイムの被爆量を可視化、被爆の少ないポジション取りなどが可能に
なるとしている。カタログ価格は 1 億円/台。
②ガンの大まかな位置特定に利用されるケースが多くなっている PET/CT も展示。受信者に投与
した放射線発生源から発生するガンマ線を 3 つのセンサーで受信することでポリゴン映像化する。
検診にかかる時間は僅か 0.275 秒と従来の 0.32 秒より高速化。カタログ価格は 25 億円/台。
③MRI は廉価版(価格はノーコメント)の最新機種を展示。従来は設置に 50 ㎡のスペースが必要
だったが、半分以下の 18 ㎡以下で設置が可能で、中堅医院の採用を目指すとしている。
④目玉の一つとして、立体視 4K モニター(但し 9 視差のため、縦方向の解像度は 1/9)を展示。裸
眼立体視レグザで活用した技術を転用し、血流の立体視画像を表示可能としている。デモでは
頭蓋骨、血管、腫瘍の立体視を実現していた。
⑤医療システムは売上構成比が 5%と小さく、これまでは開示がなかったが、新社長のメディカル
重視戦略で開示が進んだ印象。医療分野は利益率も高く、今後の有望分野と見ているようだ。
(安田)
良品計画(東 1:7453 10740 円 時価総額 3015 億円)
15/2 期 営業収益 2520 億円 経常利益 256 億円 当期利益 154 億円 EPS 579.5 円
前期比 +14.5%
+11.1%
▲9.9%
PER 18.5 倍
「無印良品」の企画・製造・卸・小売。グローバル SCM の稼動と運用効率の改善、グローバル坪効率
10%改善、中国・アジアを中心とする海外展開の加速、WEB 事業のグローバル化等を推進。
①14/2 期は 17%増収の 2200 億円、16%経常増益の 230 億円、当期利益 55%増の 170 億円、
過去最高益。国内既存店+3.8%、海外既存店+5.9%(現地通貨)。円安で粗利益率低下(▲
0.3p)、積極改装で経費増加。55 店舗純増(海外 49 店)。海外営業利益 41.4 億円に伸長。
②15/2 期は国内既存店+0.6%、海外+3.0%、粗利益率+1.3p、販管費率+0.6p、店舗純増
72 店(海外 58 店)を前提。当期利益は台湾の子会社化に伴う特別益の反動減。海外は 59%増
収、62%営業増益、国内は 9%増収、13%営業増益を計画。売場改善、物流等の投資を継続。
③新中期計画を策定、17/2 期売上高 3000 億円(海外 1000 億円、WEB 事業 240 億円)、経常利
益 350 億円、ROE15%以上、世界店舗数 888 店を目標。24→34 カ国・地域に展開、中国は
200 店舗体制。世界戦略商品の売上構成比 50%、新環境店舗 100 店の全面改装等を計画。
(石飛)
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−4−
審査済 A
審査番号 TA14−075
(平成 26 年 4 月 15 日)
アナリストメモ
ACE Research Institute
マニー(東 1:7730 4775 円 時価総額 567 億円)
14/8 期 売上高 108 億円 営業利益 37 億円 当期利益 24 億円 EPS 204 円
前期比
+16%
+23%
+11%
PER 23 倍
治療用器具分野で高品質の独自製品を提供。業績好調銘柄。
①眼科用ナイフやステイプラーなどを扱うサージカル事業、縫合針などのアイレス針事業、歯科用
器具のデンタル事業が総売上高の約 1/3 ずつ占める。アジア中心に海外向け出荷は 6 割超。
②14/8 期第 2Q は 26%増収、45%営業増益、3 事業とも 2 桁増収増益と好調。3/20 日に第 2Q
及び通期見通しを上方修正している。通期業績の伸び率が第 2Q 実績を下回るのは、国内で消
費増税前の駆け込み需要が発生したことと、下期の研究開発費を増やしたため。
③サージカル事業は、眼科用ナイフが国内外で好調、ステイプラーも輸出が伸びたことで、競合激
化による販売単価ダウンを補った。アイレス針は前期低調に推移した欧州顧客からの受注が回
復したほか、アジア工場での生産効率改善が進んだ。デンタル事業は中国流通網の拡充、ニセ
ブランド品対策の浸透が奏功しつつある。優秀なアジア人材を積極採用。
④第 2Q は先進諸国で新製品 3 点を投入したが、今後は通期 20 点の投入を目指す。数年後には
新興国での販売も狙う。発売 5 年内の新製品売上高を今期 5 億円から 3 年後 18 億円に。
(池野)
4℃ホールディングス(東 1:8008 1672 円 時価総額 490 億円)
15/2 期 営業収益 515 億円 経常利益 63 億円 当期利益 37.5 億円 EPS 137.1 円
前期比 +5.1%
+11.6%
+17.8%
PER 12.2 倍
「4℃」ブランドの宝飾品を手掛けるFDCプロダクツ、アパレルやバッグの企画・製造・卸売のアスティ、婦
人カジュアルのSPA型リテールビジネスの三鈴、衣料専門店「パレット」を主力とするアージュで構成。
①14/2 期は 1%増収の 490 億円、15%経常増益の 56.4 億円、当期利益 14%増の 31.8 億円と
利益上振れ。主力の 4℃ジュエリーが既存店の好調(+6.8%)や店舗純増で伸長、FDC が過去
最高益更新。アスティ、アージュも増益。三鈴は売上不振で減益。出店 36 店、閉店 25 店。
②15/2 期計画は4℃ジュエリー3 部門、アパレルメーカー、アパレル SPA、デイリーファッションの
強化・拡大に加え、海外事業、EC、新たな 2 業態に注力。FDC は既存店+2.8%、出店 20 店
を前提。アスティはバングラデシュの生産拡大。美鈴は不採算店撤退。アージュは関西を強化。
③15/2 期は 3 ヵ年計画の最終年度だが、経常利益は目標を上回る着地を想定。安定的かつ持続
的な成長に向けて、ジュエリーSPA、アパレル SPA、アパレル OEM、リテール事業を推進。消
費税増税の駆け込みで 3 月既存店は+12.4%、4 月第 2 週まで同▲5.9%。来期は出店加速。
(石飛)
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アナリストメモ
ACE Research Institute
ファミリーマート(東 1:8028 4110 円 時価総額 4014 億円)
15/2 期 営業総収入 3863 億円 経常利益 480 億円 当期利益 200 億円 EPS 204 円
前期比
+11%
+1%
▲11%
PER 20 倍
コンビニチェーン国内 3 位。海外は現地パートナーと組んでアジアを中心に展開。
①14/2 期は 3%増収の 3456 億円、4%経常増益の 473 億円、純利益 9%減の 226 億円。既存
店▲0.4%、同客数 940 人(▲16 人)、差益率 27.7%(▲0.16p)。新店日商は 44 万円と 1.1 万
円増。国内は積極出店で増収だが、経費等を吸収できず減益。海外も台湾が貢献したが、株式
売却によるタイ子会社の関連子会社化で相殺され、連結営業利益は 0.5%増益に止まった。出
店 1355 店(純増 1066 店)で期末(国内)10547 店。
②海外店舗数は 13075 店。台湾が堅調。中国は収益改善の取り組みを継続。
③15/2 期も積極出店を継続、海外は韓国市場から撤退。主な国内前提は、既存店+2%、差益率
28.08%、新店日商 45 万円。韓国事業の持分法投資利益への貢献は 14/2 期 13 億円。撤退で
剥落するが、株式売却価格等が未定のため、純利益段階の影響は予算化していない。
(和田)
パルコ(東 1:8251 801 円 時価総額 812 億円)
15/2 期 売上高 2730 億円 経常利益 120 億円 当期利益 68 億円 EPS 67.0 円
前期比 +3.3%
+0.3%
+0.3% PER 11.9 倍
ファッションビルを経営するディベロッパー、海外展開にも注力。J.フロント(東 1:3086)が保有比率
65%の筆頭株主に。共同販促、カードの相互優待など両社の事業価値を高めるシナジーが進行中。
新中期計画を策定、都市マーケットで活躍する企業集団を掲げ、海外関連事業の拡大も目指す。
①14/2 期は微減収の 2643 億円、16%経常増益の 120 億円、当期利益 33%増の 67.7 億円と、
利益は計画線。改装 4.4 万㎡やカード会員の増加で、パルコ既存店+0.3%。粗利益率の改善、
販管費の削減で過去最高益。ゼロゲート 3 店出店。ヌーヴ・エイも 17 店出店、増収増益を達成。
②15/2 期は改装 4.1 万㎡(渋谷、福岡、名古屋、池袋)、福岡パルコ新館と名古屋ゼロゲートの開
業を計画。来期以降の物件仕入に伴う先行投資負担が増加。ヌーブ・エイは純増 14 店、粗利
益率の改善、新業態開発に取り組む。Web 施策による O2O も推進、24 時間パルコを実現。
③中期目標は 17/2 期売上高 2930 億円、営業利益 135 億円、当期利益 75 億円。2020 年度に
向けた開発推進・新事業創出・海外再構築の先行投資期と位置付け。3 年間で、パルコ型 4 件、
ゼロゲート 7 件を開発。松坂屋上野店新南館は 17 年開業。海外は東アジア、アセアンに照準。
(石飛)
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ダイエー(東 1:8263 294 円 時価総額 585 億円)
15/2 期 営業収益 8300 億円 経常損益 0 億円 当期損益▲60 億円 EPS−円
前期比
+2%
−%
−% PER−倍
総合小売業大手。イオン主導で再建中だが、09/2 期から 14/2 期まで 6 期連続の最終赤字。
①14/2 期は 2%減収の 8136 億円、経常損益▲93 億円、純損益▲243 億円と、ほぼ 1/8 日付け
下方修正(営業損益、経常損益)、3/14 日開示予想(純損益)通りの内容。既存店は▲0.5%。
食品、生活用品を中心に値下げを実施したが、想定した客数の回復はなかった。好粗利の衣料
品も不発で、粗利率は 0.8p 悪化。売上未達と粗利益率の低下で連続の営業赤字。固定資産の
減損、子会社解散に伴う債権放棄等で、営業外損失及び特別損失を計上し、経常損益、純損
益の赤字幅が拡大した。10 店出店、19 店退店で期末 471 店。
②15/2 期は営業黒字化を目指す。主な前提は、出店約 20 店、既存店+3%(上期+2%、下期+
4%)。商品力強化等の店舗活性化により、17/2 期に純損益段階の黒字化を目指す。
(和田)
イオン(東 1:8267 1144 円 時価総額 9682 億円)
15/2 期 営業収益 7 兆円 経常利益 2000∼2100 億円 当期利益 480 億円 EPS 57.3 円
前期比+9.5%
+13.1∼18.7%
+5.3% PER 19.9 倍
新たな成長機会として経営資源を重点配分してきた「アジア」、「大都市」、「シニア」、「デジタル」の 4
シフトを深化・加速する新たな 3 ヵ年期計画を策定。収益成長に向けた商品本位の改革を推進。
17/2 期営業収益 8 兆円以上、営業利益 2800 億円以上、3 年間で 1.5 兆円程度の投資を想定。
①14/2 期は 12%増収の 6 兆 3951 億円、10%営業減益の 1714 億円、16%経常減益の 1768
億円、当期利益 39%減の 466 億円と下振れ。金融、ディベロッパー、戦略的小型店は増益だが、
衣料品不振の GMS、競争激化の SM が大幅減益。ダイエー、イオンマーケットを新規連結。
②アセアンは 76%増収の 1816 億円、営業利益倍増の 66 億円。ブランド認知が向上、出店 15 店。
15/2 期は 18%増収の 2155 億円、38%営業増益の 91 億円を計画。中国は 28%増収の 1454
億円、営業損失 17.6 億円、出店 7 店。15/2 期は 20%増収の 1755 億円、営業損失 9 億円に。
③15/2 期は「アジア」「都市」「シニア」「デジタル」の 4 シフトを加速。トップバリュ 3 層構造の展開で
消費の二極化に対応。「コト・モノ・ネット」が融合した GMS の新ビジネスモデルの確立に注力、
オムニチャネル化を加速。ダイエーは大改装で黒字化を見込む。アジアの出店も一段と加速。
(石飛)
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審査済 A
審査番号 TA14−075
(平成 26 年 4 月 15 日)
アナリストメモ
ACE Research Institute
ユニーグループ・ホールディングス(東 1:8270 639 円 時価総額 1495 億円)
15/2 期 営業収益 1 兆 535 億円 経常利益 291 億円 当期利益 120 億円 EPS 52.1 円
前期比
+2.1%
+16.1%
+61.3% PER 12.3 倍
13/2 月、純粋持株会社体制に移行、サークル K を完全子会社化。商流・物流、商品開発の効率
化に注力、5 年間で利益改善 100 億円を狙う。サークル K のアジア展開を推進、ユニーも中国出店。
①14/2 期は微減収の 1 兆 321 億円、25%経常減益の 250 億円、当期利益 75%減の 74 億円と
大幅未達。GMS は 1%増収の 7999 億円、14%営業減益の 122 億円、コンビニは 3%減収の
1485 億円、43%営業減益の 94.5 億円。金融は 16%営業増益の 37 億円、専門店は赤字。
②ユニーは既存店+0.3%、粗利益率 24.1%(▲0.2p)、出店 5 店、閉店 3 店。サークル K は既存
店▲3.1%、粗利益率 26.9%(▲0.4p)、出店 464 店、閉店 233 店。特別利益反動減 180 億円。
③15/2 期はユニー既存店▲1.5%、粗利益率 24.5%(+0.4p)、サークル K 既存店▲1.0%、粗利
益率 27.4%(+0.5p) 、出店 386 店、閉店 241 店を前提。ユニーとサークル K の商品相互還流、
価値訴求型 PB の開発強化。サークル K はミニスーパー化、楽天ポイント導入で既存店を強化。
(石飛)
イズミ(東 1:8273 2898 円 時価総額 2285 億円)
15/2 期営業収益 5800 億円 経常利益 301 億円 当期利益 175 億円 EPS 243.5 円
前期比
+4.2%
+5.8%
+0.7%
PER 11.9 倍
大型 SC「ゆめタウン」を核に、中国、四国、九州にドミナント展開する有力リージョナルチェーン。「ゆめ」
ブランドによる地域一番店戦略を推進、売上高 1 兆円構想の実現に注力。PB 改革を推進。
①14/2 期は 4%増収の 5568 億円、5%経常増益の 284 億円、当期利益 7%増の 173.8 億円と、
2 期連続最高益更新。既存店+2.7%、3 倍に急増したゆめカード会員が寄与。粗利益率は▲
0.2p だが、販管費率の改善で吸収。新店 8 店、閉店 1 店。本社移転に伴う減損損失を計上。
②15/2 期は既存店+1.7%(上期+1.0%、下期+1.7%)、新店 3 店、粗利益率 19.7%を前提。食
品の構成比が高く、不要不急品の前倒し需要も少なかったため、消費税の影響は上期で吸収。
上期に既存店活性化を集中、3 世代、ヤングファミリー層への対応強化。新物流センター稼動。
③中四国、九州は高齢化、人口減で市場が縮小、オーバーストアによる競争激化で優劣が顕在化
するとして、MD、ゆめブランド、ドミナント戦略を強化。広島、熊本、福岡に重点的な投資を実行。
電子マネー「ゆめか」で顧客囲い込み。M&A にも意欲的。トヨタ式カイゼンで生産性を向上。
(石飛)
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審査済 A
審査番号 TA14−075
(平成 26 年 4 月 15 日)
アナリストメモ
ACE Research Institute
平和堂(東 1:8276 1410 円 時価総額 825 億円)
15/2 期 営業収益 4130 億円 経常利益 138 億円 当期利益 73 億円 EPS 132.1 円
前期比
+2.1%
▲0.0%
▲6.4%
PER 10.7 倍
滋賀県を地盤とするリージョナルチェーン、東海・北陸、京都・大阪・兵庫へのドミナント展開に注力。
中国・湖南省に百貨店 4 店を出店、5、6 号店の出店も計画。ニチリウグループの有力企業。
①14/2 期は 3%増収の 4045 億円、7%経常増益の 138 億円、当期利益 41%増の 77.9 億円。
単体既存店▲0.9%、粗利益率▲0.1pだが、販売費等の削減で吸収。出店 6 店、改装 14 店。
中国は元高と 4 号店出店で 45%増収の 320 億円、出店費用で 1%経常減益の 12.8 億円。
②15/2 期は既存店±0.0%(上期▲1.1%、下期+0.5∼1%)を前提。出店 4 店、改装 4 店を予定。
味や鮮度、健康志向にこだわった価値創造と EDLP 商品による価格訴求で消費の二極化に対
応。ニチリウ PB を強化、売上高 16%増の 183 億円を計画。多賀食品センターが本格稼動。
③中国は為替を前期並み、1 号店の改装費用負担を想定、10%経常増益を見込む。消費税の影
響は未知数としているが、3 月下旬の駆け込み需要は想定を下回ったことから、食品は 5 月末、
衣料・住関連は 6 月末で反動減の一巡を見込んでいる。モバイル、カード会員の増加に注力。
(石飛)
イオンモール(東 1:8905 2366 円 時価総額 5391 億円)
15/2 期 営業収益 2080 億円 経常利益 435 億円 当期利益 250 億円 EPS 109.7 円
前期比 +17.6%
+6.0%
+6.7%
PER 21.6 倍
国内最大の SC ディベロッパー、モール型 SC では圧倒的なシェア。イオンリテールの 69 施設を運営受
託、国内 133SC、中国 4SC、ベトナム 1SC(14/2 末)。中国からアセアンへの展開を本格化、マネジ
メント体制を強化。2020 年のアジア№1 ディベロッパーに向けて、内外の新規モール出店を加速。
①14/2 期は 9%増収の 1769 億円、3%経常増益の 410 億円、当期利益 7%増の 234 億円と最
高更新、成長施策に伴う先行コストを吸収。既存 55 モールの専門店売上高は+0.4%と堅調。
国内 5 モール新設、改装 11 モール。海外も好調、営業収益 32 億円(+14 億円)、経費先行。
②新中期計画を策定、持続的成長と高い収益性の両立を目指す。17/2 期営業収益 3000 億円(海
外 350 億円)、経常利益 600 億円(同 20 億円)を目標。国内 26 モール、中国 15 モール、アセ
アン 10 モールの出店を計画。観光型やオムニチャネル対応など新コンセプトのモールを開発。
③15/2 期は国内 7 モール、中国 4 モール、アセアン 3 モールの開業、改装 10 モール以上を計画。
イオン同友店会(8000 社)との連携による全国統一キャンペーン、イオンカードや電子マネー
WAON などを活用した販促等を実施。新たな E コマースの確立にも注力。資金調達も多様化。
(石飛)
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審査済 A
審査番号 TA14−075
(平成 26 年 4 月 15 日)
アナリストメモ
ACE Research Institute
イオンディライト(東 1:9787 2083 円 時価総額 1128 億円)
15/2 期 売上高 2700 億円 経常利益 160 億円 当期利益 86 億円 EPS 163.1 円
前期比 +5.0%
+6.0%
+5.4%
PER 12.8 倍
企業のノンコア業務を一括受託する総合ファシリティ・マネジメントサービス(FMS)の確立を推進。アジア
市場の開拓を推進、中国とアセアンに注力。小さな本社の実現と成長加速のための IT 投資を強化。
①14/2 期は 3%増収の 2572 億円、8%経常増益の 150 億円、当期利益 8%増の 81 億円と過去
最高益。建設施工を除く全事業が増収、家事代行や MICE 事業、イベントなどサポート事業が
伸長。国内の新規受託に加え、中国・アセアンで 203 物件にサービス提供。粗利益率+1.0p。
②新中期計画を策定、17/2 期売上高 3300 億円以上(海外比率 10%、イオン G 外比率 35%)、
営業利益 210 億円以上、当期利益 110 億円以上を目標。衛生清掃事業、設備一体型 ESCO
などエネルギーソリューションを強化。中国の連邦経営体制、アセアンの総合 FMS を構築。
③15/2 期は日本、アジアのソリューション営業を徹底。顧客別・施設別のモニタリング、顧客・業種
別営業体制の確立(病院・介護施設専門の事業部設置)等を推進。ESCO 事業(BEMS や遠隔
制御による設備のライフサイクルコスト最小化)、収益性の高い清掃標準化モデルを推進。
(石飛)
ファーストリテイリング(東 1:9983 32660 円 時価総額 3 兆 4643 億円)
14/8 期 売上高 1 兆 3700 億円 経常利益 1495 億円 当期利益 880 億円 EPS 829 円
前期比
+19%
+0%
▲2%
PER 39 倍
ベーシックカジュアルの製造小売業トップ。海外はアジアに傾斜配分。3 月、香港証券取引所に HDR
(香港預託証券)を上場。
①14/8 期 2Q は 24%増収の 7643 億円、6%営業増益の 1032 億円、0.2%経常減益の 1075 億
円、純利益 1%減の 645 億円。国内ユニクロ事業は増益ながら計画未達、海外は東南アジアを
除く、グレーターチャイナ、欧州、米国等が計画を上回り、大幅増収増益。
②海外ユニクロ事業は 77%増収の 2320 億円、75%営業増益の 280 億円。中国、韓国、台湾など
アジアと米国へ積極的に出店。91 店出店(中国 36 店、韓国 13 店、台湾 6 店、米国 10 店)、閉
店 3 店で期末 534 店。
③国内ユニクロ事業は 4%増収の 4055 億円、1%営業増益の 702 億円。直営店は 25 店出店、
29 店退店で期末 849 店。S&B で店舗を大型化。既存店は+2.2%(客数+0.5%、客単価+
1.7%)。気温低下で 1 月が好調だった。ただ、値引きやパート・アルバイトを中心とする人件費の
増加で営業増益幅は増収幅を下回った。
④通期計画を修正。売上高 1 兆 3220 億円→1 兆 3700 億円、営業利益 1560 億円→1455 億円、
経常利益 1550 億円→1495 億円、純利益 920 億円→880 億円とした。営業利益では、好調の
海外ユニクロ事業で 70 億円増額する一方、国内ユニクロ事業で 145 億円、グローバルブランド
事業で 30 億円減額。国内ユニクロ事業の減額は人件費の増加が主要因。パート・アルバイトの
地域限定正社員化で、地域ニーズにマッチした店舗作りを推進する方針。
(和田)
※ 株価は 4 月 15 日終値。
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審査済 A
審査番号 TA14−075
(平成 26 年 4 月 15 日)
アナリストメモ
ACE Research Institute
≪アナリストによる宣言≫
石飛益徳、池野智彦、和田厚猛、安田秀樹は本調査資料に表明された見解が、対象企業
と証券に対する個人の見解を正確に反映していることをここに証明します。
また、私は本調査資料で特定の見解を表明することに対する直接的または間接的な報酬
は、過去、現在共に得ておらず、将来においても得ないことを証明します。
≪利益相反に関する開示事項≫
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