句会報 - 句 箋 苦 闘 HP

年2月
名
日︵日︶ 駒込学園にて
川柳マガジンクラブ東京句会 2月
平成
名、投句
倫也
親方とするとどちらだか分からなくなる。そこでこのよ
うに詠みました。
蝉 の 潔 さ に 憧 れ 続 け る
言葉の切れ目が分かりにくい。鳴くのはオス。メスが卵
を産むまで、鳴くことで鳥などに自分を狙わせ、子孫を
守る。自己犠牲という点で憧れる。竜雄
出席
伊藤三十六、飯島圭子、河野桃葉、小倉利江、
蝉は、潔いいのだろうか。六平太
名
小野六平太、菊地順風、佐道 正、関 玉枝、
哀れは感じるが、潔いとは思わないが。三十六
自分はどうか、という発想からの作品です。
同想多数。三十六
同期会渾名で呼ばれ打ちとける
竜雄
蝉が地上へ出て短い間鳴き続けて果てる。それに比べて
九音の作品だった。そこでこの形態を試してみたかった。
作者 ある作家の句集を精読したところ、ほとんどが八・
利江
蝉は潔く死んで行くのだろうか。寿命ではないのか。
桃葉
十七音にはなっているのだが、区切りが解らない。
﹁潔い﹂でも良いと思う。ただ、﹁蝉の潔さ﹂を下に持
ELVIS。
自由吟句評会
人 生 の 節 目 節 目 に あ る 虚 飾
作者 二十年ぶりにクラス会に出たら、判らない人が多
独
居
零
落
帆波
ユーモア句としていただきました。利江
倫也
おいお前などではなく、ねぇあなた、というやさしいと
ねぇあなたという柔らかいところがいい。正
放送中のドラマ。不毛地帯を髪のことと捉えている。
絵扇
い。その時の模様。
菌
ねえあなた不毛地帯が増えました
虚飾というと語弊があるかもしれないが、人間とはそう
滅
がるもの、虚飾即ち見栄。
菌
ころがいい。道雄
意味が通じないので、全部漢字にした効果が出ていない
のでは。三十六
や死生観などを見て取れる。帆波
芳夫
じんわり溶けて行くバターに、作者が置かれている環境
対象が何か判らなかった。六平太
この世からバターが溶けるように消え
た場面が結びついた。
作者 ドラマの言葉と、電車の中で御髪の薄い方が多かっ
作られた言葉のようにも感じる。くんじ
不毛地帯という言葉が昔からあったようにも感じるし、
ジを持ち続ける。そこからまた鑑賞が始まる。帆波
不毛地帯という言葉が、ドラマが終った後も別のイメー
全部漢字で十四字詩を作ってみたかった。
﹁独居﹂
十四字詩として面白そうだが、意味が解らない。こいし
でそこは直せるのでは。芳夫
作者 ある日見た状況が面白かったので。
政治から正義を引くと0になる
った。六平太
えていけたら、という思いが浮かびました。
つ透明になってゆくその姿に、そのように世の中から消
作者 フライパンでじわーっと溶けてゆくバター。少しず
作者コメントはありませんでした。
健
高 砂親 方は 非難 され ても 本当 のと ころ はほっ とし てい
ろう。裕美
として﹁法が作った法の穴﹂なら二重丸にしたい。
﹁彼が﹂が少しクエスチョンなのだが、﹁彼﹂を﹁法﹂
にしてしまう。そんなところを詠んだのでは。玉枝
政治家は、自分のやったことには触れなくて秘書のせい
触れぬはず彼が作った法の穴
るのでは。バカといわれても、茶を啜るところは見せな
三十六
高砂親方の事を詠んだが、貴乃花親方の事もあり、
作者コメントはありませんでした。
い。計算があるのか本当のバカなのか、面白い句。団扇
朝青龍が引退して、やっとほっとしてお茶を飲めるのだ
高砂もやっと安堵の茶をすすり
順風
今の現状を詠っているのかなと思ったが、よく判らなか
品子
﹁おませに﹂がいらないのでは、書かなくても通じるの
どういう状況か聞いてみたい。ヨモギ
共感を覚える。子供をよく観察されている。睦悟朗
妹 が お ま せ に 指 図 交 差 点 以呂波
という言葉の持っているイメージをお聞きしたかった。
作者
除
作者 誕生、七五三、卒業、結婚など、人生の中で飾りた
一つ二つは虚飾が混ざっているのだろう。順風
人が一冊本を書くとしたら自分史だろう。そう考えると
いうものなのだろうなと共感した。竜雄
三十六
正木三路、白勢朔太郎、加藤ゆみ子、加藤品子、
平松 健、石田きみ、味野和一柳、橋田一郎、
欠席投句
甲野竜雄、松橋帆波、植竹団扇。
水野絵扇、高田以呂波、棚瀬くんじ、土江裕美、
9
丸山芳夫、村田倫也、藤原栄子、星野睦悟朗、
23
ってきた方がしっくり納まるのでは。芳夫
参加
14
真野道雄、南野耕平、山田こいし、ヨモギ、
32
高砂親方を高砂とだけ表現するのが不安定に感じる。正
作者
1
22
反抗心理か天邪鬼か。羨ましいです。くんじ
カ ー ナ ビ に 逆 ら っ て み る 馴 れ た 道 六平太
自分の慣れた道を走っていても、カーナビは広いほうの
正
セキュリティーというのが面白い。裕美
パスワード忘れる脳がセキュリティー
自分の脳にセキュリティーが掛かっているのが面白い。
ィーはない。団扇
忘れてしまっているという、これほど確かなセキュリテ
馴れた道なら、逆らう以前にカーナビが必要ないと思う
カーナビにノーと言ってみる。耕平
ってみる。機械やロボットにちゃんとノーと言う。先ず
縛 られ たく ない のに 縛ら れて いる 日常 にちょ っと 逆ら
道を指示したりする。面白いと思います。こいし
長く使っていないとパスワードを忘れてしまう。ただ、
のだが。芳夫
絵扇
脳がセキュリティーは、脳にセキュリティーかなと思う
らうことができる。
もあるだろう。眉間に苦悩がある。竜雄
医者というのは大変な職業だ。本当らしく嘘を言うこと
カルテ読む医者の眉間にある命
桃葉
作者 カーナビに逆らうと面白い。馴れた道だからこそ逆
﹁カーナビが逆らっている﹂ならどうだろう。三十六
が。こいし
玉枝
作者 コンピュータ用語を使って何か詠んでみたかった。
寒 風 の 中 屯 す る 喫 煙 所
近所の病院の風景を思い出した。以呂波
駅前にあるのだけれど、いつも人が集まっている。
よほど吸いたいのだろう。
作者
ひ き が え る 有 名 税 は ガ マ ガ エ ル 朔太郎
ひき がえるから 受けるイ メージを句 にされたの では。
ガマガエルという有名税は何故ついたのだろう。利江
のだが。正
似た作品は多いが﹁眉間にある﹂という表現で評価しま
重くて、辛い作品ですね。絵扇
後半年とか言う宣告は難しいと思います。栄子
パソコンの会話を見てしまう患者の思い。利江
今の医者は隠さない。でも患者との会話の前に、医者と
睦悟朗
医者がなかなか言葉を発しない時にドキドキする。
同じ 蛙でもひき 蛙とガマ ガエルでは 言葉から受 けるイ
税と は何故か、 判らなか った。目を 引く句で気 になる
意味が読み取れませんでした。以呂波・絵扇・くんじ
メー ジが違う。 有名税か らは虚飾、 悪、といっ たイメ
した。玉枝
眉間にある命という表現で、医者に命を預けている患者
るのでは。順風
カルテ読むだから、別の医者が書いたカルテを読んでい
ージも浮かぶ、それをガマガエルとされたのでは。
倫也
ひきがえるからガマガエルになる過程が判らない。
道雄
眉間にある命。場面の捉え方が良い。芳夫
の切実な気持ちを感じた。重いご病気だろう。ヨモギ
ら、左のような句が浮かびました。
﹁蛙﹂を人間に喩え
作者 日川協の﹁平成柳多留﹂投句の﹁蛙﹂を考えていた
笑 い あ う 隣 で 穴 を 掘 る 人 と
るのだなと思ったときに浮かびました。
耕平
作者 入院した時、執刀医の手によって自分の運命が決ま
葉の選定が秀逸。帆波
よくある着想だが、下五の表現が良い。﹁命﹂という言
きみ
てみるのも面白いと思い作った句です。
明日の無い齢へ大事に今日を生き
私も、日々このようなことを思っています。道雄
私の場合高齢なので、実感として判ります。くんじ
重い作品。穴は墓穴、落とし穴か。人生を深く詠んでい
作者 思いがけなく齢を重ねて、明日の保証のない毎日を、
昨日が過ぎて迎えた今日へほっとする。そんな毎日の繰
る。川柳らしい川柳。三十六
春と桜が重なっているが、川柳以外の短詩では、花とい
なで一緒に穴を掘っている情景。帆波
為をしているつもりでも、所詮は穴を掘っている。みん
バブル経済を詠んだ作品では。当人たちは素晴らしい行
何の穴を掘っているのか判らないのが面白い。芳夫
り返しの中で、一日が大事で大切にして生きています。
えば桜。作る側、読む側の川柳の立場を考えるきっかけ
寒 風 に 春 待 つ 桜 愛 お し く ヨモギ
になる。帆波
か。ヨモギ
墓穴を掘っている隣の人、お互いに墓穴を掘っているの
よく判りませんでした。六平太・くんじ
時代、新卒の方々に早く春が来てくれればという思いも
作者 川柳なのでこのように仕立ててみました。今の不況
詠んでみました。
最後の﹁と﹂が判り難い。玉枝
まさか死体を埋める穴ではないだろう。倫也
三路
つくづく私の気持ちにぴったりと思いました。近くの病
漠然としている。具体性があったほうが良いのでは。
味噌汁の冷めない距離の幸せ度
院に救急車が来るとき、付き添いのいない患者さんをよ
竜雄
作者 ﹁穴﹂という課題で詠んだ作品。はっきりと書いて
いない部分を楽しむのか、具体性を求めるのか。隣人愛
道雄
く見るようになった。この作品は良くできていると思う。
スープの冷めない距離はよく聞くが、私は味噌汁が好き
というイメージだが、読者が自分で読みを作って行く川
柳もあって良いと思う。
なので、いいと思いました。裕美
2
心 よ り 深 く お 詫 び を 玩 ぶ こいし
月 の 晩 私 を さ ら り 脱 い で み る ゆみ子
格好いいなと思いました。六平太
月の晩とはっきりあって自分をさらりと詠んでいる。女
性の気持ちとして素晴らしいと思いました。ヨモギ
以呂波・栄子・帆波・六平太・
﹁玩ぶ﹂としたところが良い。
賞味期限が長い時事吟だと思う。三十六
月の夜に気持ちを一つ切り替えたのかなと思いました。
順風
お詫びそのものを玩んでいる面白い作品。団扇
月というと俳句や短歌では満月。川柳の世界で月といっ
作者 昔の企業ではこういう風景はなかった。最近はお詫
びが当たり前になり、そのお詫びのお詫びをするという
うところが素敵。正
男が脱いでも見たくない。女性だからこそ。さらりとい
らりと脱ぐという素直なところがいい。利江
月の晩が引っかかった。わざわざ晩といわなくても。さ
た場合、当たり前のように満月なのかどうか。耕平
栄子
場面まである。
若作りしても歳にはかなわない
よくある着想。判り安すぎる所も。帆波
作者 サルサなどのダンスを教えてもらうのですが、若い
人には敵いません。
ない。情景が目に浮かぶ。団扇
月がいい。さらりと脱ぐというのだから、重い服装では
夫婦独楽。夫婦関係を面白く詠んでいる。倫也
十五夜とか名月とした方が強くなるのでは。ただの月で
独 楽 ふ た つ 私 の 独 楽 は 楕 円 形 睦悟朗
独 楽が 二つ あっ ても それ ぞれ 個性 があ って同 じに は回
竜雄
は毎晩脱ぐことになる。特別な月を表現したほうが。
裕美
八が残念だが﹁懐勘定﹂という言葉の持つ生臭さが面白
中八が気になるのだが﹁懐具合﹂では面白みが減る。中
面白いのだが、中八が気になる。こいし
裸 で も 懐 勘 定 あ る 相 撲 くんじ
終わったという思い。
作者 お風呂につかりながら一日を振り返る。今日一日が
実感句です。絵扇
風 呂 つ か り 今 日振 り 返 り 湯 がし み る
たいな・・と思います。自然体で。
に虚しさを感じます。蒼い美しい光の中で、自由に生き
作者 満月の下、見栄を張ったり、我を張ったりする自分
なぜ月の晩か聞いてみたい。倫也
らない。桃葉
楕円形の意味が判らなかった。栄子
楕円形の回りかたとはどんなのだろう。道雄
楕円形とは回っている状態なのか、とまっている形なの
か。ヨモギ
道雄
るだろう、そう考え、夫婦を詠んでみました。
作者 夫婦独楽を見たとき、夫が凸凹していると衝突もあ
五 月 迄 空 港 探 す 見 る 辛 さ
雪が溶けるまで寒冷地では使用不能ということか。倫也
鳩山総理の五月までという普天間問題のことか。玉枝
普天間だと﹁空港﹂というか﹁基地﹂だと思う。帆波
一郎
いることを五月までと言っているのでは。道雄
作者 総理の言葉。五月までというが、実はもう決まって
老いらくの余情たっぷり手を繋ぐ
い。帆波
作者 大相撲をイメージした。土俵で裸の人間を闘わせて
利江
儲かっていることへの皮肉。大変だろうとは思う。
﹁おまえ﹂をどう読むかで広がりに差が出る。例えば、雪
大雪小雪おまえも頑張っているね
が沢山降っている時に、路傍の雪達磨にたいしての﹁お
圭子
喜寿を迎えた者ですが、愛について感じている心
いい句だと思いました。栄子
作者
情を詠ったものです。
電 機業 界が 儲か ると いう 意味 では 陰謀 という 表現 もあ
前﹂か、雪そのものに対する﹁お前﹂
陰 謀 か 強 制 移 行 の 地 デ ジ 化
ると思うが、リズムがなめらかではないので、どう読め
温暖 化が 叫ばれ てい る中 で今年 はか なり 寒い 日が
味です。
過去のうそ一直線に蜂来たる
Elvis
続く。温暖化に逆らって降ってくれているね、という意
作者
ばいいのだろう。睦悟朗
リズムがなめらかではない。もう少し直せるのでは。
利江
作者 来年の地デジ化はどう聞いてもお金が掛かる。それ
で、景気対策としての政府の陰謀かしらと思った。
た 嘘が 八の 襲来 とな って 自分 に帰 って くると いう とこ
﹁一直線に蜂来たる﹂というところが自分の過去につい
ろ純粋にイメージしました。ヨモギ
一柳
本の好きな方の句だと思う。共鳴しました。正
弱みがあるところを一直線に責められたようで面白い。
古 本 の 匂 い む さ ぼ り 夢 深 い
私は、家族に本好きがいて迷惑しているほうなので、逆
でもいいかと思ったが。 正
次点。
﹁来たる﹂というところが引っかかる。
﹁蜂が来る﹂
芳夫
の意味でよく分かりました。玉枝
インターネットで古本を探しています。古本もいいなと
思います。こいし
面白いと思ったが、何を象徴しているのか読みきれなか
作者 新刊本もたくさん有りますが、本棚の古い戦国時代
の古本を引き出してみると、その時代の風景や匂いまで、
った。睦悟朗
作者 バックストローク29号畑美樹選より。
あ とロ マン も感 じて 、い つの 間に か夢 の世 界に うと う
と・・
3
耕 平さ んが 詩性 川柳 を出 され たの でこ の手 の句
が出
こいし
三十六
玉枝
団扇
一柳
玉枝
耕平
睦悟朗
団扇
栄子
きみ
以呂波
エルビス
こいし
絵扇
エルビス
圭子
裕美
一柳
正
ゆみ子
ヨモギ
正
しやすくなりました。
﹁蜂が来る﹂ ﹁
or蜂来たる﹂で迷っ
た結果、後者の不穏性を取りました。
◎句評会に続いて宿題の披講です。
課題吟﹁牙﹂松橋帆波選
秀
針 仕 事 器 用 な 母 の 糸 切 り 歯
草ばかり食って犬歯が退化する
贅沢に飼われ犬歯も役立たず
名こそ麗しけれコートディヴォアール
ひたすらに悔いて仁王の牙光る
絶 滅 へ 牙 を 狙 っ た 人 の エ ゴ
日 本 は 牙 を 抜 か れ て 総 入 歯
牙 を 剥 く お 面 を 取 れ ば 優 男
胸 元 の 釦 に 迫 る 糸 切 り 歯
厳冬期牙をむいてる富士の山
倦 怠 期 互 い に 牙 の 見 え 隠 れ
周囲の目歯牙にもかけず熱いこと
毒 性 の 牙 持 つ 方 が 家 内 で す
ショ ー アッ プ 牙を 磨 いた ブ ラッ シー
赤い糸噛み切りました糸切り歯
言葉から甘い匂いの牙が出る
磨り減ってやつと噛み合う老夫婦
愛犬が散歩行かずに牙をむく
能面の牙に吐く息吸い込まれ
婚前に見落としていた妻の牙
オオカミ男に恋してしまう月の晩
いい女チラリと牙を武器にして
窓 際 に 座 る と 牙 が 丸 く な る
蚊じゃないな妻の乳房に牙の跡 帆波
特選
術 中 に は ま り 溶 け て く 俺 の 牙 順風
身 体 よ り 大 き な 牙 を 持 て 余 す 耕平
ド ラ キ ュ ラ が 嘆 く 息 子 の 草 食 化 団扇
軸
没句評
リベンジへ遊び盛りも牙を研ぐ
・何のリベンジかが匂えば。
牙休め知らぬ存ぜぬ幹事長
赤い牙チラチラ覗く幹事長
・上五に少し無理がある。
百歳を生きて牙まで丸くなる
・﹁牙まで﹂の表現。牙のほかに何が丸くなった
のか。
婚姻へ象牙の印が激を入れ
・上五が別の事柄でも成り立ってしまう。
黒似合う痩せて見えるに牙をむく
・表現を詰め込みすぎ。
片方の牙が折れてる小象の死
・小象と牙のつながりが不自然。
牙城を崩す 内部告発
・状況の説明になってしまった。
普通の子或る日突然牙をむく
飼い主を庇って犬は熊を咬む
・過去に同想多数。
睦悟朗
順風
芳夫
利江
三十六
耕平
睦悟朗
栄子
桃葉
倫也
耕平
三十六
耕平
三十六
◎課題吟の披講後、五分間吟を行いました。
五分間吟﹁あこがれ﹂
追っかけで韓の国中駆け回る
記念写真先輩の脇そっと立ち
生 涯 を 貫 き 通 す サ ユ リ ス ト
あこがれた君と昔へ戻りたい
今 も っ て 母 乳 の 味 に 憧 れ る
誰か ら もあ こ がれ ら れた こ とが ない
銀 幕 に 妻 に 内 緒 の 理 想 郷
イケメンに恋をしている妻がいる
あの土手は胸を焦がした散歩道
お隣の若い母さん好きだった
マドンナは遠くに置いて思うもの
今だって胸が高鳴るお下げ髪
女子寮に忍び込んではみたものの
ただ恋に恋するだけの青い春
以上
松橋帆波
御者だった頃のあなたは人気者 団扇
特選
空 を 飛 ぶ 夢 を 今 で も 持 ち 続 け 倫也
ショーウィンドウじっと見ていたカツカレー
正
校 歌 も う 諳 ん じ て い る 志 望 校 芳夫
軸
まとめ
4