PDFファイル - 関西学院大学理工学部情報科学科

「情報倫理」
ー第二回講義録ー
第二回講義録ー
関西学院大学 理工学部
情報科学科
早藤貴範
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講義録の公開
講義録の公開 :
http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/˜hayafuji/
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授業日程と内容(全4回)
第一回:11月 5日(水)
*情報倫理の基礎
・倫理と応用倫理、情報と情報倫
理
第二回:
第二回:11月
11月12日(水)
*法と情報倫理
・「法律」と「慣行」と「条理」
第三回:11月19日(水)
*情報倫理の実際
・人権としての著作権
第四回:11月26日(水)
*人権侵害とセキュリティ
・被害者・加害者・犯罪者
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「情報倫理」
第二回講義録
法と情報倫理
・「法律」と「慣行」と「条理」
・「理念・権利の衝突」と「自由と規律」
情報に
情報に関する法制度
する法制度
・コンテンツ、情報路、情報交換
演習1
演習1:
あなたがインターネット
文書や映像を
映像を送信>
送信>する場合
する場合、
場合、
あなたがインターネットで
インターネットで<文書や
どのような権利を
権利を持ち、どのような 規制や
規制や抑制を
抑制を受けてい
るか、「
るか、「法律
、「法律」
法律」と「慣行」
慣行」及び「倫理」
倫理」の面から論
から論じなさい。
じなさい。
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ベスト・エフォート型 vs ユニバーサル型
ベスト・
ベスト・エフォート型
エフォート型サービス
* 「サービス提供者は最善の努力をする」というサービス
最善の努力
*インターネットワークのサービスの形態
*インターネットワークに責任者が不在であることに起因
責任者が不在
*送受信の責任は、ネットワーク側でなく、双方の端末側
(TCP/IPの採用に起因)
*歴史的背景:アカデミックネットワーク
ビジネスネットワーク
行政はインターネットに対する規制手段を持っていない
ギャランティ(
ギャランティ(ユニバーサル)
ユニバーサル)型サービス
*公衆電話網 :1つのポリシー
つのポリシー・
ポリシー・1つのシステム
つのシステム・
システム・公平な
公平なサービス
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ベスト・エフォート型 vs ユニバーサル型
ユバーサル・
ベスト・
・エフォート(
ユバーサル・サービス ベスト
エフォート(BE) BE+
BE+市場原理
理念
事業者
運用責任
ネット構築
ネット構築
知的財産
あまねく公平
あまねく公平
公益事業
あり
計画的
公開
良心的無政府主義
ボランティア
なし (BE)
自然成長的
共有
自由競争
営利事業
BE
機会主義的
?
ユーザ
料金
利用倫理
だれでも
公共料金
事業者まかせ
事業者まかせ
研究者
公共負担
自己責任
クラブ群
クラブ群
競争料金
自己責任
標準化
秩序形成
ITU標準
ITU標準
法律
インターネット標準
インターネット標準
倫理
ディファクト標準
ディファクト標準
倫理+
倫理+契約
参考文献:名和小太郎:「ディジタル・ミレニアムの到来」、丸善(1999).
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インターネットの特質
インターネットは
インターネットはベスト・
ベスト・エフォート型
エフォート型
*良心的無政府主義の伝統
*インターネット原理主義
インターネット空間のガバナンス
*主権の及ばない無国境化
*データ・ヘイブン(データ避難港)の低規制国の出現
これまで
インターネット・コミュニティは
主権による保護は期待できない空間
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インターネットにおける
理念の衝突
理念の
理念の衝突への
衝突への対応
への対応
①法律の規定がある場合、「法律」に従う
「法律」
②法律の規定がない場合、「慣習」に従う
「慣習」
③慣習がない場合、「条理」に従う
「条理」
「倫理」による判断に従う
「倫理」
情報に関する法制度の基本的な枠組み
法制度
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法律の構造と法律家の判断
法律の
法律の構造
*論理性の
論理性の重視
・大原則となる
大原則となる基本条項
+言論、
言論、出版その
出版その他
その他の一切の
一切の(表現の
表現の)自由は、
これを保障
これを保障する
保障する。
する。
・大原則となる
大原則となる条項
となる条項に
条項に付加された
付加された例外規定
+国民は
国民はこれを濫用
これを濫用してはならない
法律家の
法律家の判断
*安定性の
安定性の維持
・法律がない
法律がない場合
法律家: 慣行の
慣行の重視
がない場合:
場合: 法律家:
技術者:
技術者: 慣行の
慣行の軽視・
軽視・無視!
無視!
(技術・
技術・商品・
商品・営業において
営業において)
において)
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技術(者)の思想と性質
技術(
技術(者)の思想と
思想と性質
*非論理性の
非論理性の重視
・事実による
事実による演繹
による演繹、
演繹、近似の
近似の高度化、
高度化、統一理論
*不安定性への
不安定性への指向
への指向
・技術的常識の
技術的常識の打破と
打破と技術革新
・技術による
技術による法律
による法律や
法律や慣習の
慣習の陳腐化
VTR裁判
VTR裁判、
DAT裁判
裁判、DAT裁判
研究者・技術者はルール・
ルール・ブレイカーを志向!!
を志向
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<法律>と<技術>乖離
-法律家vs技術者-
法律と
演繹的様式
法律と法律家
法律家
*社会の安定性
*判断の連続的論理性
連続的
*思想・思考様式の保守性
技術と
帰納的様式
技術と研究者
*技術の変革
*判断の不連続的論理性
不連続的
*思想・思考様式の先進性、
先進性、新規性、
新規性、進歩性
<技術>と<法律>乖離
法の欠缼(けんけつ)
けんけつ)
法律の存在しない状態
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法の欠缼(けんけつ)
-法律の存在しない状態-
VTR裁判
VTR裁判
*TV放送の映画を家庭で録画する行為 :
・著作権侵害か?
*1981年、ユニバーサルとディズニーがソニーを提訴
DAT裁判
DAT裁判
*ディジタル・オーディオ機器による録音する行為の違法性
*198?年、米国、サミー・カーンがソニーを提訴
演習問題-法の欠缼1.
情報技術の発達によって、<法の欠缼>が
生じた例をあげなさい。
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日本国憲法とインターネット
第13条
13条
すべての国民は、個人として
生命、自由及
個人として尊重
として尊重される。
尊重
自由
び幸福追求に対する国民の権利については、公共の
公共の福祉
に反しない限
しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重
を必要とする。(肖像権、
肖像権、プライバシーの
プライバシーの権利)
権利
第21条
21条
集会、結社及び言論、出版その他の一切の
一切の表現の
表現の自由は、
自由
これを保障する。
2 検閲は、これをしてはならない。通信の
通信の秘密は、これを侵
秘密
してはならない。
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情報に関する法制度
-3つの階層-
情報の
情報の自由な
自由な流通の
流通の保障が
保障が原則
自由の保障/自由の抑制
大原則と例外規定
コンテンツに
コンテンツに関する法制度
する法制度
*情報そのものに関する法律
著作権、わいせつ文書
*汎用の法律
誹謗・中傷記事
情報の
情報の伝送路に
伝送路に関する法制度
する法制度
*出版、電気通信、放送、インターネットに関する法律(規制)
情報交換の
情報交換の制御に
制御に関する法制度
する法制度
*情報を扱う行為に関する保護と規制の法律
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情報の伝送路に関する法制度
「情報の流通を歪めないこと」が目的
出版に関する法律(規制)
・流通経路は十分に存在 ・「表現の自由」の濫用規制
電気通信に関する法律(規制)
・ユニバーサル・サービス提供のための事業規制
放送に関する法律(規制)
・「表現の自由」を「公正原則」で制限(公序良俗、不偏不党、
真実公平))
インターネットに関する法律(規制)
・規制法は未確立 ・電気通信制度上、2つの2重性を持つ
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情報交換の制御に関する法制度
情報を
情報を扱う行為に
行為に関する保護
する保護と
保護と規制の
規制の法律
*合法な情報交換
・電子商取引におけるユーザの保護
*違法な
違法な情報交換
・対象となる
対象となる行為
となる行為:
行為:アクセス、
アクセス、操作、
操作、改変、
改変、破壊など
破壊など
事業者への
事業者への規制
への規制と
規制と保護
*「通信の
「表現の自由」の保障
通信の秘密」
秘密」の義務付け
義務付け
・通信の内容 ・通信の存在自体
・通信に関する全ての事項(発信者、宛先、日時など)
* 「通信の
「通信傍受法」
通信の秘密」
秘密」の制約
通信傍受法」
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演習問題
演習問題-表現の自由1.
日本国憲法において、「自由」
自由」および「
および「表現の
表現の自由」
自由」を
保障する
保障する条項
する条項を調べ、解説しなさい。
条項
演習問題-表現の自由2.
日本国憲法において、「自由」
自由」および「
および「表現の
表現の自由」
自由」を
抑制する
抑制する条項
する条項を調べ、解説しなさい。
条項
演習問題-表現の自由3 .
インターネットによる通信内容を
通信内容を規制する
規制する法律
する法律の
法律の現状
と将来の
将来の立法の
立法の動向について調査しなさい。
動向
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コンテンツに関する法制度(1)
情報そのものに関する法律
・表現の
表現の自由
・通信の秘密
・知る権利
・個人データの保護
・著作権の
著作権の保護
汎用の法律
・民法 ・商法
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・不法行為法
アイテム別
・個人情報保護法
・著作権法
メディア別
・放送法
・電気通信事業法
・刑事法
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コンテンツに関する法制度(2)
-表現の自由-
日本国憲法 第21条:
*「言論、
言論、出版その
出版その他
一切の自由は
自由は、これを保障
これを保障する
その他の一切の
保障する」
する」
*「表現の自由」から導かれる権利
知る権利
・自由に情報を受領できる権利
・プレスが自由に取材できる権利(アクセス権)
・国民が政府情報の公開を請求できる権利
日本国憲法 第12条:
「表現の自由」の濫用規制
*「国民はこれを濫用してはならない」
*「国民は、常に、公共の
公共の福祉のため
福祉のためにこれを利用する
のため
責任を負う」
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日本国憲法の関連条文
第十一条:国民はすべての基本的人権の享有を妨げられない。
第十二条:この憲法が国民に保障する自由および権利は、
これを濫用してはならないのであって、常に公共の
福祉のためにこれを利用する責任を負う。
第十三条:生命、自由および幸福追求に対する国民の権利に
ついては、公共の福祉に反しない限り、立法その他
の国政の上で最大の尊重を必要とする。
第二十一条:①集会、結社及び言論、出版その他
その他の一切の
一切の表現
の自由はこれを
検閲はこれをしてはな
自由はこれを保障
はこれを保障する。②
保障
検閲
らない。通信の
通信の秘密は、これを侵してはならない。
秘密
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コンテンツに関する法制度(3)
-表現の自由の
表現の自由 濫用の具体例-
濫用の具体例
「国民は、常に、
公共の福祉のために
公共の福祉のため
これ(自由)を利用する責任を負う」(第12条)
自由)
未成年者の
未成年者の保護(暴力、ポルノ、不正販売行為)
保護
個人の尊厳の確保(差別)
プライバシーの
プライバシーの保護(非合法な個人情報の流通、迷惑通信)
保護
名誉、信用の保護(誹謗、中傷、不法な比較広告)
知的所有権の
知的所有権の保護(著作権の侵害、著作物の無断複製)
保護
情報社会の安全性の確保(クラッキング、成りすまし)
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コンテンツに関する法制度(4)
-表現の自由 vs 濫用禁止条項-
濫用禁止条項
濫用禁止条項
わいせつ文書」
「誹謗、中傷記事」
「虚偽、誇大広告」
「放送番組に関する規制」
「選挙運動に関する文書」
「--‐自由‐‐‐
自由‐‐‐に対する国民の権利については、
‐‐‐
公共の
公共の福祉に
福祉に反しない限
しない限り、
‐‐‐最大の
尊重を必要とする。」
(第13条)
尊重
‐‐‐
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未成年者の保護(1)
-暴力、わいせつ文書、不正販売行為-
わいせつ文書
わいせつ図画公然陳列罪(刑法175条)
*<わいせつ>の定義とわいせつ物の規制
風俗営業適正化法
*18歳未満の者にわいせつな映像の送信禁止
児童買春等処罰法
*児童ポルノの公開陳列、販売の禁止
・わいせつ物
わいせつ物(情報)
情報)は流通させること自体が犯罪
・有害情報(わいせつに到らないが、子供が見るには
有害情報
不適切な情報)は、大人間でのやり取りを妨げることなく、
子供のアクセスの機会を封ずることが義務
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未成年者の保護(2)
-チャイルド・ポルノ-
子供の尊厳と人権の保護
*子供は行為の意味を理解しないし、判断できない
・虐待行為
わいせつ物とチャイルドポルノの禁制化の違い
*わいせつ物
:社会秩序の
わいせつ物
社会秩序の維持
*チャイルドポルノ :子供に
子供に対する虐待
する虐待からの
虐待からの保護
からの保護
対策
*Vチップの取り付けとフィルタリングの活用
・レイティングの仕方と選択可能な複数の機関の問題
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未成年者の保護(3)
-フィルタリングの思想-
倫理の
倫理の基本
自己決定権:法律がなく、慣行に頼れない場合
自己決定権
*他人に迷惑をかけない限り何をしてもよい権利
・ポルノを提供したり、見たりする権利
・ポルノを
ポルノを見ないで済
ないで済ませる権利
ませる権利
<権利の
権利の衝突>
衝突>の回避
*「表現の自由」を保ち、かつ情報の受け手が、
<見たくない情報>や<子供に見せたくない情報>
を排除できる仕組み
*予め情報を
情報を与え、<何
、<何が迷惑か
迷惑か>の判断を
判断を相手に
相手に
させる仕組
させる仕組み
仕組み
フィルタリングの方法
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未成年者の保護(4)
-フィルタリングの仕組み-
1.情報を一定基準で数段階に格付け
*レイティング基準
レイティング基準 例:ヌード
レベル0 裸体や脱衣なし
レベル1 脱衣
レベル2 部分的裸体
レベル3 性交渉のない前面の裸体
レベル4 挑発的な前面の裸体
2.特定情報の格付け
*レベル付
レベル付け
3.一定レベル以上の特定情報を受信不能にする
*ハード・
ハード・ウエアあるいは
ウエアあるいはソフト
あるいはソフト・
ソフト・ウエアの
ウエアの仕組み
仕組み
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プライバシーの保護
-非合法な個人情報の流通、迷惑通信-
個人が自分に関する情報の流れをコントロールする権利
*プライバシー情報をコントロールする権利
*ある情報が特定個人と結びつく場合、その情報が
プライバシー情報
個人データの保護
*生存する
生存する個人
する個人に
個人に関する情報
する情報
・当該情報に含まれる氏名、生年月日、その他の記述
・個人別に付された番号、記号その他に符号により
当該個人を識別できるもの
*発信者の
発信者の匿名性の
匿名性の保持 : コーラ-
コーラ-ID問題
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演習問題
演習問題-プライバシー権1.
インターネット上やパソコン通信のメッセイジで「名誉
毀損」
毀損 が成立する場合について説明しなさい。
・メッセイジの内容とメッセイジの公然性
演習問題-通信の秘密1.
電子メール
電子メールにより、会社から社外の者と連絡を取っていた。
メール
会社の機密を漏洩したとして解雇された。
機密
解雇は正しか?
・情報の内容の「機密性」と機密漏洩の証拠
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人権としての著作権
「財産権はこれを侵してはならない」
財産権
「財産権の内容は、公共の福祉に適合するように、
財産権
法律で定める」
(日本国憲法第29条)
法律で定める
*「著作権は法律で定められた
財産権の一つであり、
著作権
財産権
人権の一つである」
人権
・人権 : 人間が生まれながらに持っている権利
他人に侵されない権利
・思想・信条・良心の自由、表現の自由、学問の自由、
生存権、勤労する権利、教育を受ける権利、
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著作権の保護
-著作権の侵害、著作物の無断複製-
著作権法の目的とその実現方法
「この法律は、----これらの文化的所産の
文化的所産の公正な
公正な利用に留意しつつ、
利用
著作者等の
著作者等の権利の
権利の保護を図り、
保護
もって文化の発展に寄与することを目的とする」
文化の発展に寄与することを目的
(著作権法第1条)
文化的所産の公正な利用: ユーザに対する目的
著作者等の権利の保護 :権利者に対する目的
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著作権の分類
著作者人格権
・非経済的権利、譲渡不可
著作権②
著作権
・著作者の
著作者の権利
著作権③
著作権
・経済的権利、譲渡可
著作権①
著作権
著作隣接権
・伝達者の
伝達者の権利
著作物に
著作物に付加価値を
付加価値を
実演家の
実演家の権利
レコード製作者
レコード製作者の
製作者の権利
放送事業者の
放送事業者の権利
有線放送事業者の
有線放送事業者の権利
つけた行為
つけた行為に
行為に認められる権利
められる権利
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著作者人格権
*著作者の
著作者の<心>を保護する
保護する権利
する権利
・著作者が自分の著作物に対して持つ、
人格的・精神的利益を保護する権利
・経済的利益ではなく愛着やプライドを持つ権利
*他人への
他人への譲渡
への譲渡は
譲渡は不可、
不可、有効期限は
有効期限は永久
公表権
氏名表示権
:無断で著作物を<公表>されない権利
:無断で<名前の表示の仕方>を変え
られない権利
同一性保持権 :無断で
無断で著作物を
著作物を<改変>
改変>されない権利
されない権利
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著作権③
-著作者の経済的権利=財産権-
無断で<複製>されない権利
複製権
<複製>
*著作物を自分だけが複製する権利
無断で公衆に伝達されない権利
伝達
*公衆送信権
・インターネットによるインタラクティブ送信を含む
*上演権、演奏権、口述権、展示権、上映権、
頒布権、貸与権
無断で「
無断で 二次的著作物を作成・利用」されない権利
二次的著作物を作成・利用
*翻訳権、翻案権
・著作物を翻訳、編曲、映画化、脚色、変形など
加工されないの権利
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複製権(1)
「著作者は、その著作物を複製する権利を
占有する。」
(著作権法第21条)
著作物:
著作物:
*「思想又は感情を創作的に
創作的 表現したものであって、
表現
文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう」
(著作権法第2条(定義))
著作物性の
著作物性の有無
CDは著作物ではなく、
*<創作性>が必要
記録された音楽が著作物
*権利対象は、<表現>である
表現
*<固定性>は不要(原稿なしの講演、アドリブなど)
固定
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複製権(2)
-著作権の対象にならないもの-
著作物でないもの
著作物でないもの
*<創作性
*<創作性>
創作性>のないもの
・他人のものを模倣をしたもの
・防犯カメラで撮影した映像
・単なる事実やデータの記述(簡単な訃報記事)
*<表現
*<表現>
表現>でないもの
・<アイディア>はダメ、
<アイディア>は特許で保護
著作物であって
著作物であって対象
であって対象にならないもの
対象にならないもの
*法令、裁判所の判決、決定、命令、審判など
*国、地方公共団体の告示、訓令、通達など
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複製権(3)
「著作者は、その著作物を複製する権利を
占有する。」
(著作権法第21条)
複製:
*印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により
有形的に
有形的に再製すること
再製
占有:
*その人だけが持つ排他的権利
録音・録画:
*音又は影像を連続して物に固定し、又はその固定物
を増製すること
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演習問題
-複製権1-
演習問題-複製権1:
*インターネット上にある他人のホームページ(
ホームページ(HP)を
閲覧することは、著作権法でいう
<複製>
閲覧
複製>に
該当するか?
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演習問題の解答
-複製権1-
他人の
他人のHPの閲覧は、著作権法でいう
閲覧
<複製>
複製>である。
である。
複製の
その他
複製の定義は、「印刷、写真、複写、録音、録画
定義
その他の方法
により有形的に
有形的に再製すること」(著作権法第2条)
再製
<有形的に
有形的に再製>とは、具体的に存在する物の中に著作物
再製
を収録する行為を指す。送信データ
そ
送信データの
データのHDへの蓄積
への蓄積は、上記の<
蓄積
該当する。
の他>による<有形的に再製>であり、<複製>に
複製
サーバからの送信データを受信して閲覧している行為は、一
時的であるが他人の著作物を
蓄積している。
時的
蓄積
学説では、<蓄積が
蓄積が瞬間的かつ
瞬間的かつ過渡的
かつ過渡的なものは
過渡的なものは複製
なものは複製に
複製に該当
しない>とする。
しない
ブラウザの設定で、キャッシュデータがHD内に自動的に保存
され、電源を切ってもデータが保存されるために、単なる一時
的蓄積ではない
的蓄積ではない場合
ではない場合があり
場合があり、<
があり、<複製
、<複製>
複製>と考えるべきであろう。
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演習問題
-複製権2-
演習問題-複製権2:
*インターネット上において、自分のホームページ
から他人のホームページにリンクを
リンクを張ることにおいて、
著作権法上の問題があるかどうか論じなさい。
・<リンクを張る>:
あるHPから他のHPに移動ができるように
リンク先のURLを記載すること
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演習問題の解答
-複製権2-
演習問題-複製権2の解答:
*リンクを張る行為に著作権の
著作権の侵害はない
侵害はない。
はない。
*リンクを張る行為は、自分のHPから他のHPに移動がで
きるようにリンク先のURLを記載することだけであり、
何も複製していないので、<複製行為>
複製行為>ではない。
ではない
*利用者が、クリックにより、直接リンク先のHPにアクセス
して、送信されてきたリンク先のHPそのものを閲覧して
いるだけである。リンク先
リンク先のHPを見られるようにして
いるのは、
いるのは、HPを立ち上げた作成者
げた作成者である
作成者である。
である。
*ネチケットとして、リンクを張る際には、予めリンク先の
HPの著作者に許諾を得ること
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