あおもり国際交流つうしん№108 - 青森県国際交流協会

〒030-0803 青森市安方1丁目1-32 水産ビル5階
編集・発行(財)青森県国際交流協会 Tel:0 1 7 -7 3 5 -2 2 2 1 Fax:0 1 7 -7 3 5 -2 2 5 2
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E-mail:[email protected]
2013 年 3 月発行
No.108
◆地域連携多文化共生推進事業 −多文化共生アドバイザー派遣事業−◆
●『外国につながる子どもの学習支援に関する研修会』
平成25年2月8日(金)水産ビル6階研修室において、日本語
学習支援「青い森」さんが主催し、当協会との共催で『外国につな
がる子どもの学習支援に関する研修会』が行われ、県内の外国人
児童生徒教育学習支援に係る行政、民間団体、日本語教師、
個人の
方など、さまざまな立場の方々が30名ほど参加し、青森での先進
事例、他県での取組について学びました。
基調講演では、岩手大学准教授の松岡洋子氏を講師に迎え、他
県での取組についてお話していただきました。
事例発表では、八戸市のNPO法人みちのく国際日本語教育セン
ターの馬場亜紀子氏と明日山幸子氏より、先進事例を発表してい
ただきました。
●
『日本語学習支援に関する研修会』
平成25年3月6日(水)水産ビル7階大会議室において、
『日本
語学習支援に関する研修会』を当協会が主催して行いました。
前回行われた
『外国につながる子どもの学習支援に関する研修
会』
で学んだ知識を踏まえ、日本語学習支援の実践や、立ち上げか
ら運営などについても学びました。
秋田にほんごの会さんから、鈴木恵理子氏と今野悦子氏を迎
え、他県での事例をお話ししていただき、NPO法人みちのく国際
日本語教育センターの明日山幸子氏からは、日本語学習支援の実
践についてお話していただきました。
当日は行政、民間団体、日本語教師、個人など15名ほどが集ま
り、
熱心な話し合いが進められました。
募集しています
■ 賛助会員 supporting member
国際交流・協力に関する事業に、できるだけ多くの皆様のご理解、ご協力をいただきたく、賛助会員の募集を行っております。
Donations from supporting members are spent on our activities to promote international exchange and cooperation.
■ 国際交流ボランティア volunteer
語学ボランティア、
ホストファミリーボランティア、得意なことボランティア、国際交流イベント参加ボランティアを募集しています。
People who are interested in internationalization are invited to participate in our volunteer program for interpretation and Translation, Host Family, and Cultural Exchange.
お問い合わせ・お申し込みは、青森県国際交流協会まで。TEL : 017-735-2221 E-mail : [email protected]
◆地域連携多文化共生推進事業 −多文化共生地域連携強化推進事業−◆
●ぷらっとワールドあおもり(青森市)
ぷらっとワールドあおもりさんは、在住外国人の方たちへ防災をはじめとした様々な情報・知識を提供することで不安を解消してもらお
うと、携帯しやすい生活情報ガイドを作成することを目的として勉強会を開催し、今回はやさしい日本語・ピクトグラムを活用した防災カー
ドを作成しました。
*第一回目 『ユニバーサルデザインを知ろう−ピクトグラムを活用した外国人にもわかりやすい情報伝達方法』
(平成24年9月27日(木)18:00〜20:00 於:青森県民福祉プラザ)
誰にでも視覚的に訴えることができる絵文字「ピクトグラム」への知識を深めるため、あおもりインテリア
コーディネーター倶楽部会長 有限会社クレイドル代表取締役の高樋忍氏を講師に招き、ユニバーサルデザイ
ンとはどんなものか、バリアフリー社会を実現するにはどうしたらいいかなどを伺いました。
参加者からはいろんな質問が飛び交い、防災カード作成に向けての意欲が感じられました。
*第二回目 『やさしい日本語を知ろう』 (平成24年10月20日(土)14:00〜16:00 於:ねぶたの家「ワ・ラッセ」)
2回目は、
「やさしい日本語を活用した外国人にもわかりやすい情報伝達方法」というテーマで、在住外国人へ
瞬時に情報を伝えるための「やさしい日本語」を提唱している弘前大学大学院教授である佐藤和之先生を講師に
迎え、お話を伺いました。
やさしい日本語で伝えようとした場合と、普通の日本語で伝えようとした場合の、外国人の行動の違いなどが
ビデオで紹介され、とても興味深いものでした。
一般的に、災害発生から72時間は、行政による十分な支援は期待できないとされていますので、その72時間の
うちに、外国人に対して適切な情報が伝えられれば災害弱者にはならず、逆に復興支援の力になるということ
を、参加者は強く心にとどめている様子でした。
*第三回目 『外国人のための防災講習会』 (平成24年11月17日(土)9:30〜12:00 於:青森市役所)
この日は、外国人の防災に対する意識を深めてもらうために、防災講習会が開かれました。
青森市の地形や土地の成り立ちから見た、災害が起こりやすい場所と注意すること、人工呼吸の仕方
や、AEDと消火器の使い方など、講義と実践により習得しました。
参加者は、渡された地図から自宅を確認したり、順番を待つ間、実践している様子を熱心に観察したり
していました。
外国人の参加者は、
「このような訓練は初めてでとてもいい体験になった。落ち着いて行動できるよう
にしたい。」と話していました。
講習終了後は、炊き出しとしてカレーがふるまわれ、皆さんで交流を楽しみながら味わっていました。
●弘前市桔梗野町会(弘前市)
弘前市桔梗野町会さんは、町内に弘前大学留学生会館があることから、町会ぐるみで留学生との交流が盛んです。
平成24年9月23日(日)地域住民と弘前大学留学生との、さらなる交流を目的とした「弘前市桔梗野町会留学生市内見学会」を行いました。
当日は貸切バスで、桔梗野会館を出発し、盛雲院での座禅体験、長勝寺見学、りんご公園でりんご狩りを楽しんだあと、ロマントピアで昼食
交流会を開催し、充実した内容のバスツアーとなりました。
留学生は、座禅体験やりんご狩りなどの初めての体験を通して日本や津軽の文化に触れたほか、津軽の歴史や習慣について、地域の方々に
質問する等の姿も見受けられました。
平成24年12月22日(土)は「国際交流餅つきフェスティバル」が開催され、留学生たちが臼と杵でついたお餅で作ったお雑煮やお汁粉を味
わいながら、タイの留学生の踊りや、上海の文化の紹介を楽しみました。
◆三沢基地内大学就学事業◆
●三沢基地内大学説明会参加者募集中!
●TOEFL ITP 試験のお知らせ
三沢基地内大学各校や就学手続きなどについて、よりよく知っていただくための説明会
を開催します。就学をお考えの方、ご興味のある方、どういうところなのか知りたい方など
のご参加をお待ちしております!
日 時:2013年4月13日(土)13:00〜16:00 場 所:ユートリー4階「研修室」
(八戸駅東口すぐ隣)
八戸市一番町一丁目9-22 TEL:0178-27-2227
内 容:三沢基地内大学現役就学生・関係者によるパネルディスカッション、
各大学概要説明、出願方法の説明、質疑応答など
申 込:郵便・FAX・メールのいずれかで「お名前・ご住所・お電話番号・希望大学」を当協会まで
お知らせください。その際「三沢基地内大学説明会参加希望」とお書き添えください。
三沢基地内大学就学希望者などを対象に
TOEFL・ ITP試験を実施いたします。なお、最
低申込人数に満たない場合は実施できない
ことをご了承ください。
日 時:2013年5月19日(日)13:00〜16:00
場 所:三沢市国際交流教育センター2階
「研修室1」
受験料:4,160円
※申込方法などの詳細につきましては、当協
会までお問合せください。
2 2013 MAR あおもり国際交流つうしん
◆留学生活用普及強化事業 −企業見学会−◆
平成25年2月28日、株式会社星野リゾート青森屋さんからお話を頂き、留学生のための企業見学会を実施しました。
最初に企業説明を受け、チェックイン業務をしている様子などを見学、金魚ねぶたの色付けやスコップ三味線演奏を体験し、ストーブ付馬
車での周遊や温泉入浴、ねぶたショーを見ながらの食事など、温泉旅館ならではの様々な体験をさせて頂きました。
留学生にとっては初めて体験することばかりで、青森の温泉宿を「従業員」と「客」という異なる二つの視点から見学と体験をし、普段は見
ることの出来ない青森の企業についての見解を深めることができ、有意義な経験となったようです。
企業説明
スコップ三味線
ねぶたショーを見ながらの食事
◆母国語ブログ情報発信事業 −第5〜11回取材−◆
今年度も留学生の皆さんにご協力いただき、4月から青森県の魅力を海外へ情報発信してきました。
9月に発行された№106号で第1〜4回の取材についてお知らせしましたが、今回は第5回から今年
度最後の取材となった11回までをお知らせいたします。
初めての体験を通しての発見や感動で、留学生の顔には終始笑顔が見られ、その感動を母国語でブロ
グに書くことで、青森県の魅力を海外へ伝えていただきました。
留学生が投稿した記事は『appletrees(母国語ブログ情報発信サイト)』
(URL: http://appletrees.jp/)で
ご覧いただけます。
第5回取材
平成24年9月11日(火)~13日(木) 参加人数7名
第7回取材
青森県上北地域県民局地域連携部主催による『夏の魅
力発掘調査』に参加。野菜収穫体験やいちご狩り、乗馬
体験や南部裂織体験(テーブルセンター作り)、おいら
せ渓流散策などを楽しみました。
第6回取材
第8回取材
第9回取材
平成24年10月20日(土) 参加人数12名
恐山を見学、サンマモルワイナリー でぶど
う園見学とワインを試飲しました。
名
(土) 参加人数9
平成24年9月22日
で笹餅作り
彦館
彦山
湖海
十二
アオーネ白神
し
キャニオンを散策
を体験、十二湖や日本
た。
まし
第10回取材
平成25年1月19日(土) 参加人数13名
き)
八甲田スキー場でスノーシュー(西洋かんじ
を履
トレッ キング とスキ ー体験 。初めは スキー
いて歩 けなか った学 生も、2時間 もする と緩い
坂を滑り降りるまでになっていました。
数13名
4日(日) 参加人
平成24年11月
館見 学、岩
や世 界写 真機 博物
板柳 町郷 土資 料館
、板柳町ふるさ
海童神社を散策し
んご狩
やり
木川河川公園・
作り
ごのクッキー
とセンターでりん
。
りを楽しみました
第11回取材
名
(金) 参加人数5
平成25年2月15日
。株式 会社
体験
キー
でス
青森 市モ ヤヒ ルズ
貸し
から、スキ ー一 式を
ブル ーモ リス さん
仕方も教わりました。
ンの
ター
き、
ただ
てい
平成24年12月26日(水) 参加人数12名
東奥日報 社を見学 し、サンワア リーナで ス
ケート体験。
感謝状授与
今年度もご協力いただいた留学生の皆さんに感
謝状を授与しました。
写真は一部留学生への授与時のものです。
ご協力いただいた留 学生の皆さん、本当にあり
がとうございました。
2013 MAR あおもり国際交流つうしん 3
私たちが見てきた世界
∼国際協力写真展∼を開催しました
2月2、3日の2日間にわたり「私たちの見てきた世界 〜国際協力写真展〜」と
題し、弘前文化センターにおいて盛大に写真展を開催いたしました。
この写真展は、途上国の現状や青森県民の海外での活動を、青森県の皆様に知って
頂こうと、毎年開催して今回で8回目となりました。
今年度も青森県青年海外協力協会、JICA帰国専門家青森県連絡会、地球色の日焼け・
あおもり応援団と共同で企画から準備を進め、青森市でフェアトレードを広める活動
を行なっているおひさまプロジェクトにもご協力いただきました。
青森県出身の青年海外協力隊、シニア海外ボランティアで派遣中の隊員、OB・OG
の撮影した写真や、JICA専門家が撮影した写真も合わせて100点以上の写真を展示し、
2日間で300名を超える来場者へ、世界の現状や文化をご覧いただきました。
写真展示の他にも、展示した写真をヒントに解くクイズや、実際に触れる事ができ
る世界の民芸品、楽器コーナー、展示した写真を使ってのブックマーク(しおり)制
作コーナー、フェアトレード商品販売コーナーなどを設け、お子様からご年配の方々
にも楽しんでいただきました。
また、写真展開催と同時に、青年海外協力隊経験者による体験談発表を実施しまし
た。
現地で生活して感じた事、食事、文化、活動風景など伝え、来場者は協力隊の活動
を知る良い機会となったようです。
今後も多くの人に世界の現状、国際協力の必要性を知って頂けるように、このよう
なイベントを開催していきたいと考えています。
隊員の撮影した写真を使ったブックマーク(しおり)
制作コーナーも大盛況。
4 2013 MAR あおもり国際交流つうしん
楽器コーナーでは珍しい世界の楽器で遊んでいただき
ました。
会場の様子。多くの方にご来場いただきました。
青森出身のボランティアが撮影した写真をじっくり
見ていただきました。
協力隊経験者が体験談を発表。写真はウガンダOBの
高橋和徳さんとフィリピンOGの松田朋恵さん。
JICAボランティア
平成24年度3次隊が県庁へ表敬訪問!
12月21日(金)
、JICAボランティアに参加する2名が、赴任に先立ち県庁を訪れ佐々
木副知事に表敬訪問をしました。今回、表敬訪問したのは以下のメンバーです。
青年海外協力隊
佐藤 夕さん (出身:黒石市 / 派遣国:ベネズエラ / 職種:青少年活動)
玉山 景子さん (出身:十和田市 / 派遣国:モロッコ / 職種:小学校教諭)
ベネズエラの小学校で音楽などを教える佐藤さんは「学校へ行きたくてもいけないが
夢を持って努力している子どもたちを少しでも支援したい」、モロッコの小学校を巡回し
情操教育などを指導する玉山さんは「子どもたちが様々なことに興味を持てるような環
境を作りたい」と、それぞれ抱負を語りました。
佐々木副知事からは今回出発するボランティアへ「健康第一で活動してきてください。
活躍を期待しています」と激励の言葉をいただき、記念品として手回し充電式のラジオ
付き懐中電灯が贈られました。
24年度3次隊の皆様は1月初旬にかけて各任地へ向かい赴任から2ヶ月以上が経ちま
した。それぞれの任地で活躍中と思います。健康に留意し実りある2年間の活動になる
事を願っています。
抱負を語る新ボランティアの皆さん
副知事を囲んで新ボランティアの皆さん
●青年海外協力隊・シニア海外ボランティア平成25年度春募集が始まります!
JICAボランティア(青年海外協力隊、シニア海外ボランティア)春募集が今年度も始まります。
募集受付期間は4月1日〜5月13日となっております。
つきましては下記の日程にて募集説明会を開催します。青森から
派遣された方の体験談を生で聞く事ができますので、お気軽にお立
ち寄りください。入場無料!皆様のご来場お待ちしております。
青年海外協力隊
3月30日(土)14:00〜16:00 青森市水産ビル6階 研修室
シニア海外ボランティア
3月30日(土)10:30〜12:30 青森市水産ビル6階 研修室
●JICA国際協力推進員交代
平成22年4月より国際協力推進員として務めてまいりましたが、任期満了に伴い卒業することとなり
ました。世界の幸せ、青森の元気のために皆様とともに国際協力を推進し、あっという間の3年間でした。
大震災により支援する側から支援される側となり、世界の繋がり、国際協力の大切さを改めて感じる
事もありました。今後も少しでも世界の幸せのために皆様と行動していけたらと思います。
3年間、本当にお世話になりました。
4月からは小笠原直子さんが私の後任としてJICA青森デスクに就きます。青年海外協力隊として活動
してきたOGでもあり、引き続きJICAの事業を通して青森でできる国際協力、地球市民としての「人」づ
くりの場を企画していくと思います。
今後ともJICA青森デスクをよろしくお願いいたします。
JICA青森デスク 国際協力推進員 越善 啓
JICA青森デスク
JICAの事業について質問などございましたら、青森県国際交流協会内JICA青森デスクまでご連絡下さい。
TEL:017−735−2249 FAX:017−735−2252 E-mail:jicadpd-desk-aomoriken@jica.go.jp
2013 MAR あおもり国際交流つうしん 5
在ニューヨーク青森県人会が開催されたイベントについてご報告をいただきました
*青森PRイベント「青森の人と物」
在ニューヨーク青森県人会は去年に引き続き、青森の食と文化を紹介するイベント
第二弾を2月15日、
日系人会館で行いました。
今年は「青森の人と物」をテーマに、青森出身の画家である棟方志功や奈良美智の資
料展示、観光名所の案内、
青森県ゆかりの方々によるクラッシックと三味線の演奏、
“八
鶴”や“田酒”等の地酒の試飲、今話題の“青森シードル”の試飲、そして郷土料理と盛り
だくさんでした。
特にカネサのミソチャップを使った味噌おでんやじゃっぱ汁はこのイベントの定番
地酒の試飲
となり、それを楽しみに来られる方も少なくありません。
柏崎青果の乾燥野菜を使った
炊き込みご飯、
参加者も驚いていた黒にんにくとチーズの盛り合わせ、
これも定番にな
りつつある上北農産加工の焼肉のタレを使った焼肉3種、加えて長芋を使ったマグロ
山掛けにも舌鼓を打って頂きました。
参加者は60名以上で、県人会の会員やボランテイアも家族ぐるみで手伝ってくれま
した。
このイベントは青森の食と文化の普及に貢献し、ニューヨーク近辺に青森の知名度
クラッシックと三味線の演奏
を広げつつあります。自然豊かな青森、美味しい食べ物やお酒がある青森、そして粘り
強い郷土の人達をこれからも海外に紹介して行きたいと思っています。
来年の第三弾は更に充実したイベントにするべく、
今から意気込んでいます。
松浦玲子/在NY青森県人会
郷土料理の試食
*
「忘れないこと、続けること」
ニューヨークで東北各県と北海道主催の3.11追悼式
東日本大震災から2年。3月10日、ニューヨークのマンハッタンにある日系人会館
では、今年で2回目となる「ほくほく会」主催の「3.11ほくほく会追悼式」が行われま
した。
「ほくほく会」は、ニューヨークの東北6県の県人会と北海道ゆかりの会のネット
ワークで、今年も被災した岩手、宮城、福島の各県出身者を中心に、約80名が追悼式に
参加しました。
廣木重之在ニューヨーク総領事・大使あいさつに続き、
各県人会代表がそれぞれの被
災地の状況をレポート。岩手県出身の岩崎雄亮さんが目に見える復興の必要性を、
宮城
県の佐々木健二郎さんが復興格差ともいうべき状況が広がっている現状を報告し、福
島県出身の藤田小夜子さんは、
「『がんばろう福島』はもう卒業した。
これからは
『福島か
ら始めよう』です」と締めくくりました
参加者全員で1分間の黙祷のあとはパネルディスカッション。各県から2名ずつパ
ネラーが出て、復興の課題について話し合いました。被災した故郷から遠く離れて何が
できるのか、というのはすべての参加者の思い。ニューヨークで東北の物産はどこで何
が買えるかという話から、各県の郷土料理、日本酒自慢にまで話が広がりました。
ほくほく会は、
「忘れないこと、続けること」を合い言葉に、今後も追悼式を続けて行
くことにしています。
ニューヨーク「ほくほく会」
広報担当/手代木麻生
6 2013 MAR あおもり国際交流つうしん
第三回
て、お 酒 の お 供 に、
行 楽・カ ラ オ ケ
だってヒマワリの
種。人 が 集 ま っ て
楽しくおしゃべり
す る と き、か か せ
ない物なのだ。
中 国 に 行 く 前、日 本 に い る 中 国 人 の 友
達 が、徹 底 し て レ ス ト ラ ン の お 冷 の 氷 を
除 い て い た の を 見 て、健 康 オ タ ク な の か
し ら と 思 っ て い た が、実 は そ う で は な
か っ た の だ。中 国 で は 誰 で も、陰 陽 の 法
則 に の っ と っ て、冷 た い も の は 身 体 に 良
湯﹂が 出 て く る。ま た、学 食 や デ パ ー ト
も ビ ー ル は 基 本 常 温、お 冷 で は な く﹁白
く 自 然 に 身 に 付 い て い る。レ ス ト ラ ン で
石 の よ う に 渡 る 石 の 橋 が あ り、住 人 は そ
が 特 徴。街 の 中 心 を 流 れ る 川 に は、飛 び
出 し た﹃吊 脚 楼﹄と よ ば れ る 独 特 の 建 築
さ て、今 回 の 旅 行 記 は、湖 南 省 の〝鳳
凰〟。黒 い 瓦 屋 根 の 家 々、川 沿 い に せ り
く な い、冷 た い も の と 熱 い も の を 同 時 に
のフードコートでさえ、レトルト・冷凍・
れ を 往 来 し て 生 活 し て い る。テ レ ビ で こ
食 べ て は い け な い、な ど と い う 感 覚 が ご
業 務 用 と は 無 縁 で、カ ウ ン タ ー の 奥 で は
の 風 景 を 見 て 以 来、い つ か 行 っ て み た い
道端で鮮や
かな黄色の果
物を売ってい
る。お そ ら く
!﹂
︵ダー
かったネオンが盛大
に 灯 る。鳳 凰 に 三 泊
し、ま た 次 の 目 的 地
への列車に乗った。
つづく
︵ 1979年むつ市生まれ、青森市在住︶
中 国 吉 林 省 長 春 市 にあ る 東 北 師 範 大 学 人 文 学
院にて日 本 語 教 師 を 半 年 勤 め た 後、帰 国 前 の
約1ヶ月間、中国鉄道一人旅をする。
さ ま ざ ま な 体 験、人 と の 出 会いや、思いを 書
きます。食べる事、旅する事、猫が大好き。
村
茜
木
*著者プロフィール
に。昼 間 は 気 づ か な
夜 に な る と 熱 気 は 増 し、鳳 凰 古 城 は さ
な が ら〝不 夜 城〟
すのにちょうど良い。
て 道 み ち 食 べ る。み ず み ず し く、喉 を 潤
う と 同 じ よ う に し て く れ た。か ぶ り つ い
し て い た。私 も 真 似 し て ダ ー カ イ!と 言
目 を 二 本 入 れ、パ カ リ と 少 し 割 り、手 渡
ど、お ば ち ゃ ん が 皮 を 剥 い た あ と、切 れ
カイ︶=〝開いて〟と言っている。なるほ
いる人を観察していると、
﹁打
の 刃 で 軽 快 に 剥 い て く れ る。先 に 買 っ て
ちゃんが剃刀
思 う が、お ば
近いものだと
というものに
﹁マ ク ワ ウ リ﹂
石の橋を渡るカップル
見た目ほど辛くない牛肉麺
﹁ダーカイ!︵打 ︶
﹂
︵湖南省 鳳凰にて︶
長 春 の 大 学 に 勤 め て い た 頃、受 け 持 っ
たクラスの学生と近くの自然公園に泊ま
り が け で 遊 び に 行 っ た こ と が あ っ た。み
な一泊にしては大きなリュックをしょっ
て 来 る。日 本 の 大 学 生 よ り は ず っ と 純 朴
と い う か 無 邪 気 な 彼 ら だ が、や は り お 年
頃。き っ と お 気 に 入 り の 着 替 え を 詰 め て
き た の だ ろ う と 思 い き や、そ の リ ュ ッ ク
の 中 身 は 男 子 も 女 子 も、め い っ ぱ い の 食
べ物だった。
﹁先生、どうぞ!﹂そう言っ
て 背 中 の リ ュ ッ ク か ら 後 ろ 手 に、ま る で
剣のような特大きゅうりを二本も三本も
麺 を 打 つ 人、マ ン ト ウ を 蒸 か す 人、豪 快
と 思 っ て い た。秘 境 と し て 紹 介 さ れ て い
湖南省
取 り 出 し、す す め て く れ る 女 子 学 生。
な 炎 で 中 華 鍋 を 振 る 人 達 が 必 ず い る。出
た の は も う だ い ぶ 前 の こ と。今、鳳 凰 は
上海
﹁き ゅ う り を 食 べ る と 涼 し く な り ま す よ﹂
来 立 て を 好 み、冷 め た お 弁 当 な ど を 食 べ
地の変わりように多少がっかりしながら
フ ェ や バ ー が 目 に 付 く ば か り だ。憧 れ の
屋と古い建物を改装した若者向けのカ
プ を 片 手 に 歩 い て み る が、ど こ も 土 産 物
霧に煙る桃源郷 …
といった雰囲気は残念
な が ら な く、観 光 客 に 配 ら れ て い る マ ッ
大変な人気の観光スポットになっていた。
川では水遊びをする子供や洗い物をする人の姿も
も、仕 方 あ る ま い と、気 を 取 り 直 し て 街
歩き。
毎日お祭り騒ぎ!
煎りたてを買うこともできる
る習慣はない。
北京
とニコニコ。その光景が忘れられない。
中国のスーパーにも日本と変わらない
多 種 多 様 な お 菓 子 が 並 ん で い る。チ ョ コ
レ ー ト や 生 ク リ ー ム の 洋 菓 子、ス ナ ッ ク
類 も。し か し そ れ で も 中 国 で は、自 然 の
も の、季 節 の も の が 好 ま れ る。き ゅ う り
も お や つ 代 わ り に 食 べ る が、代 表 格 は な
んといっても﹃ヒマワリの種﹄
。中国では
老 若 男 女、み な 大 好 き だ。お 茶 請 け と し
吉林省
目にも止まらぬスピードで剥いてくれる
2013 MAR あおもり国際交流つうしん 7
青森県内の国際交流事業・イベント紹介
青森日本語クラブさんから日本語教室のご案内です
ニーハオサークルさんから中国語教室のご案内です
外国の方むけの日本語講座(初級・中級)
・期 間:2013年4月8日〜9月12日(週1回、全17回)
・日 程:毎週水曜日 18:30〜20:00
・受講料:13,000円(掛持受講フリー)
前期4/3〜7/24・後期9/4〜12/18、3/5〜3/12
・テキスト代:1,000円〜2,300円
・場 所:青森県民福祉プラザ
・定 員:各教室8名(最低催行人員あり)
・受講料:1回400円 テキスト代:初級2,625円/中級2,835円
・講 師:顔小妹、孫 、万帆、孫偲偲、劉広成、原晶東、唐文強、
・お問い合せ先・お申込先:メール又は電話でお問い合せください。
関楷文、他
青森日本語クラブ 蝦名さん
・申込受付日:3月1日〜
TEL/FAX:017-782-1171 e-mail:[email protected]
・コース・日時・会場案内
みちのく国際日本教育センターさんから
日本語教室のご案内です。
外国の方むけの日本語講座(レベル別に5クラス開講)
・日 程:毎週火曜日 18:30〜20:30(年間35回)
番号
級
曜前夜
開始刻
1
入門A
市民参画C
月前1
9:10〜
2
入門A
市民参画C
月前2
10:40〜
3
入門A
南富田体育C
火夜
18:30〜
4
入門A
西交流C
水夜1
18:30〜
5
入門A
西交流C
水夜2
20:10〜
6
入門A
総合学習C
木夜1
18:30〜
7
入門A
総合学習C
木夜2
20:10〜
8
初級1
西交流C
3
水夜1
18:30〜
1学期4〜7月/2学期9〜3月
入門B
・場 所:八戸市福祉公民館
・受講料:1学期3,000円/2学期4,500円
・お問い合せ先・お申込先:メール又は電話でお問い合せください。
URL:http://www.npo-mijec.com/
あおもりとベンガルをつなぐ会さんよりご案内です
内 容:異文化理解 「ベトナムを体験する」
速聴192句
3期
速聴480句
9
初級1
市民参画C
3
月前2
10:40〜
初級2
総合学習C
4
木夜1
18:30〜
301句100句
11
初級3
総合学習C
3
木夜2
20:10〜
301句180句
月前1
9:10〜
301句260句
12
準中級1
市民参画C
5
13
準中級2
南富田体育C
3
火前
10:00〜
説漢語A
14
準中級2
西交流C
4
水夜2
20:10〜
説漢語A
15
説漢語B
準中級4
説漢語C
南富田体育C
5
火夜
18:30〜
材料費:300円
・日 時:2013年5月19日(日)13:00〜16:00
説漢語D
※受講料等は開始初日に納入頂きます。
ニーハオサークル 事務 平山さん
TEL:0172-35-8259 e-mail:[email protected]
内 容:異文化理解 「イスラムを知る」
会 場:自由ヶ丘町民会館2階会議室
・日 時:2013年6月16日(日)13:00〜16:00
内 容:学習会 かの有名な「貿易ゲーム」
会 場:アピオ小研修室2
・お申込み・お問合せ:詳細につきましては、直接お問合せください。
青森保健大学千葉たか子研究室
TEL/FAX:017-765-2075 e-mail:[email protected]
URL:http://www21.ocn.ne.jp/~aba/
協会からのお知らせ
バックナンバーについて
国際交流ラウンジに設置している「The Japan Times(英字新聞)」
・
「人民日報(海外版)」のバックナンバーを、ご希望
の方にお譲りしております。
なお、数に限りがございますので、利用目的を勉強などにお役立ていただける場合に限らせていただいております。
ご希望の方は直接国際交流ラウンジまでお越しください。
財団法人青森県国際交流協会
Aomori International Exchange Association
8 2013 MAR あおもり国際交流つうしん
4期
・お問い合せ先・お申込先:メール又は電話でお問い合せください。
会 場:自由ヶ丘町民会館1階調理室
〒030-0803 青森市安方1丁目1-32 水産ビル5F
Yasukata 1-1-32, Suisan Bld. 5F, Aomori 030-0803
TEL:017-735-2221 FAX:017-735-2252
E-mail:[email protected]
URL:http://www.kokusai-koryu.jp
4期
301句301句
準中級3
中級1
教程
速聴384句
初級4
TEL:080-6051-3109 e-mail:[email protected]
教材
10
みちのく国際日本語教育センター 馬場さん
・日 時:2013年4月21日(日)13:00〜16:00
会場と受講生数
青森
ベイ
青森駅
ブリ
新町
通り
中三
ッジ
アスパム
八
甲
通
り
さくら野
至弘
前
国道
7号線
県庁
青森警察署
柳
町
通
り