地盤調査・地盤改良 022 スウェーデン式サウンディング試験 022 023柱状改良 遣り方・根切り・地業 024 024遣り方 025根切り・地業 基礎 026 ︵ベタ基礎︶ 026基礎配筋 コンクリート打設 ︵ベタ基礎︶ 027 建方 028 028土台・大引敷き 029建方 031接合金物 屋根 032 野地板・ルーフィングの施工 032 トップライトの設置 034 太陽光発電設備 036 屋根に孔をあけない工法 036 屋根に孔をあける工法 037 内部床下地 054 054根太レス工法の内部床下地 内部床仕上げ 056 フローリング 056 内部壁下地 058 058幅木・石膏ボードの施工 内部壁仕上げ 060 060クロス張り 061左官仕上げ 内部天井下地 062 062野縁・石膏ボードの施工 内部建具 064 開き戸 064 065引込み戸 066折れ戸 側桁階段 068 力桁階段 070 ささら桁階段 072 在来浴室 074 断熱 038 038グラスウール セルロースファイバー 039 040外張り断熱 041基礎・床・天井・屋根の断熱 外壁下地 042 042透湿防水シート・通気胴縁の施工 金属系仕上げ 044 044ガルバリウム鋼板スパンドレル 045ガルバリウム鋼板小波板 左官下地 046 046木摺・ラス網・下地モルタルの施工 左官・塗装仕上げ 048 左官仕上げ 048 049吹付け塗装仕上げ 窯業系サイディング仕上げ 050 外部開口部 052 052サッシ・内部窓枠の取付け 074増打ち・防水工事・浴槽の設置 ハーフユニットバス 078 玄関︵コンクリート増打ち∼木工事︶ 080 コンクリート増打ち・上がり框の設置 080 玄関土間仕上げ 082 082洗出し仕上げ バルコニー 084 バルコニーの防水工事 084 家具製作・組立て 086 キッチン︵家具工事︶ 088 棚︵大工工事︶ 090 ビデオ紹介 机・吊り棚︵大工工事︶ 092 018特別付録 094キーワード 095執筆者プロフィール 096資料請求者プレゼント 020 Mar 2014 見るだけで木造住宅のすべてが手に取るように分かる現場リアルイラスト帖 Mar 2014 021 見るだけで木造住宅のすべてが 手に取るように分かる 現場リアルイラスト帖 イラスト (五十音順) ウチダ暢葉(90∼93頁) 川﨑一雄(62∼63頁) 小林大介(22∼31頁、38∼59頁、64∼66頁、84∼89頁) 坪内俊英(80∼83頁) 浜本大樹(36∼37頁、60∼61頁) びっくり!ホタテ丸∼★(32∼35頁) 吉田薫(68∼76頁、78頁) CONTENTS 2014年3月号 断熱 外壁・外部開口部 D V D 1 7 3 浴室 玄関・外部床 家具 地盤・基礎 建方・屋根 内部床・壁・天井 内部建具 階段 ※ タイトル上のSCHEDULE[month]は施工開始からの経過月数の目安を表しています 地盤調査・地盤改良 1-2|2-3|3-4|4-5|5-6 家具 要となる水の手配 (近隣に借りることが多い) について も、工務店や改良工事会社に確認しておきたい。工事が 杭頭天端 終了したら、施工報告書、保証書を必ず入手しておこう。 09 08 ※ 2 改良体をベタ基礎と緊結すると、地震やそれに伴う液状化などの発生時に接合部で破壊が起こるおそれがあるため、通常、それぞれを切り離しておく。一般的には、杭頭の 周辺を 100㎜ほど掘り下げ、杭頭レベルに合わせて砕石を敷き詰める 2 制御装置 制御装置の記録媒体 はフラッシュメモリ。パ ソコンで読み込めます ロッド 靴も履き 替えます 02 実は一番の 重労働 06 リングゲージ スクリュー ポイント 養生シート 05 04 φ30のリングに引っ 掛かればOK カ 所 目 の調 査 が 終 了。簡易的な結果なら その場で確認できる 残土処理の費用、施工後の養生期間、改良工事に必 見るだけで木造住宅のすべてが手に取るように分かる現場リアルイラスト帖 制御装置 続いてリングゲージでスクリュー ポイントの摩耗状態をチェック 2 [飯塚豊] おもり 試験後、 ロッドを専用の道具で引き抜く は基礎標準断面図との整合をとっておく。 ばか棒 カ月目] 03 CONSTRUCTION PROGRESS 1 2 │ 06 [month] [ 地中で繰り返し上下 させ、土と固化材を 均一に混合します 時 間 前 後で 調 査は終 了。土による汚 れ は近隣からの苦情になりやすいので、必ず 養生をして機材を移動させる ルは、施工者と協議のうえ指示しておき、改良体の納まり 昇降ユニット 下降 ケーブル 自動式では、手動 式のようなおもりの 上げ下げが不要 ロッドを取り付け、試験開始 昇 降ユニット が下 降 し、ロッド が貫 入 さ れ た。貫 入 深 度 やロッドの半 回 転 数 な どは、 ケーブルを通じて制御装置に記録される 撹拌ヘッド 杭頭処理を行い、改良天端レベルが 指定どおりかを確認する 玄関・外部床 おく。地盤面からの改良体 (コラム) の天端 (てんば) レベ ロッド挿入口 03 日 間 に わ たる 工 事 で 全 数 の 打設が完了。この後、杭頭周辺 に砕石を敷く[※ ] 浴室 その方法や費用について報告する。また、プラント車や 改良機などの搬入経路についても必ず事前に確認して スウェーデン式サウンディング試験 32 2 地盤会社から施工計画書、見積書を入手して、建築主に ロッド 04 07 CHECK「地盤改良」監理のポイント 600 6 m 手動・半自動・自動式があり、この現場は自 動式での調査。制御装置が自沈の状態を検 出し、荷重が自動的に切り替えられる仕組み ここに降ろして袋に 孔を空けて投入! 水準器 地 盤に垂 直に貫 入 さ れるよう、 水準器で水平をチェック プラント車 1 多くの宅地で実施されている調査方法。ロッ 地中にガス管などが ないかどうか、事前に 必ず確認! 1 m ドに一定の荷重をかけて自沈[※ ] するかを 5 貫入させるのに 調査ポイント (5カ所) 確認し、自沈しない場合、 費用は 宅地当たり 万∼ 万円と安価。 5 100 要した半回転数をもとに支持力を評価する。 3 01 試掘後、 ロッド長さを測り、打設深度を確認。こ の現場ではφ 、 の改良体を 本打設する 階段 墨出しされた打設ポイント プラント車から圧送されたスラリーが撹 拌ヘッドから放出され、土と撹拌される 内部建具 打設直後の杭頭 固化材の 入った袋 05 掘削と撹拌が終了。墨出ししたほか の個所にも同じ作業を繰り返す 内部床・壁・天井 固化材がプラント車に投入され、水と 撹拌した液体︵スラリー︶ がつくられる スラリーはポンプ で 改 良 機に送 り 込まれる 外壁・外部開口部 プラント車から改良機へ Mar 2014 1 01 土質とpH 値を調査する 地盤調査の結果、改良が必要になった場合、工務店や 023 調査地は、木造住宅向けの約 ㎡の敷地。 建物の四隅と中央部の合計 カ所のポイ ントを調査する 柱状改良 あると判断された場合などには地盤改良工 地盤調査の結果により、不同沈下のおそれが 事を行う。戸建住宅で採用される主な地盤 断熱 化させ、改良体 (コラム) を形成する。土壌が酸性だと 固化材が反応しにくくなるため、工事前に試掘を行い、 2 表層地盤改良などがある。いずれ も住宅規 CHECK 柱状改良では、セメント系固化材・水・土を撹拌して固 1 改良工事には、 柱状改良、 鋼管杭による改良、 02 模の敷地であれば ∼ 日で工事は完了す 柱 状 改 良が行 わ れ る 現 場。 プ ラ ント 車 と 打 設 用の改 良 機が到着した 建方・屋根 る。ここでは、柱状改良の手順を見ていく。 まずは試掘を行い、 土質を確認する 地盤・基礎 改良機 プラント車 SCHEDULE 1 07 CHECK 一般的に、許容応力度 (kN/㎡)が 20 以上 30 未 満ならベタ基礎、30 以上ならベタ基礎または布基 (基礎底面か 礎、20 未満なら地盤改良を検討する 09 引抜き器 ら 2∼5m 以内に連続した自沈層が確認された場 08 合も同様) ※ 1 無回転のロッドがおもりの重さだけで沈む状態のことを指す。このような層のことを 「自沈層」と呼ぶ。また、自沈した際のおもりの重さが 50㎏であった状態のことを 「0.5kN 自 沈」と呼ぶ。深度 5m までに自沈がないのはまれ Mar 2014 022 基礎 1-2|2-3|3-4|4-5|5-6 [ CONSTRUCTION PROGRESS 1 2 │ カ月目] 基礎配筋は、基礎コンクリート打設の直前に 基礎配筋︵ベタ基礎︶ 行 われる。基礎配 筋工事の期間は通 常 日 程度だが、監理者は基礎コンクリートが打設 立上り部などの鉄筋は現場で 加工しながら組み上げる[※ ] 上端主筋 数 本 同 時に 加工できる油 圧式や電動 式ベンダーも あります 2 先端を下げ入 れ、 定着を取っ たスラブ筋 鉄筋ベンダー (手動式) 主筋 300以上 捨てコンクリート 防湿シート D10 50 スラブ配筋 ▼GL スペーサーブロッ クが入っていれば かぶり厚は OK! スペーサー ブロック スペーサー (ドーナツ) かぶり 厚40㎜ 以上 05 スペーサブロック (かぶり厚60㎜以上を確保する) 設計施工基準(住宅瑕疵担 保 履 行 法の技 術 的な仕 様 書)に記載のベタ基礎(シン グル)標準断面図。基礎立上 りに囲まれるスラブの大きさ を4×6m以内とすれば、ダブ 重ね継手 底盤部と立上り部のか ぶり 厚はスペーサーブ ロックなどで確認する 120㎜以上、かつ 凍結深度以上 かぶり 厚60㎜ 以上 鉄 筋の長さが足りない場 合は重ね継 手に。長さが適切に取れていることを 確認 図|ベタ基礎(シングル配筋) 断面図(立上り部・地中梁部) ル配筋としなくてよい。基礎 の立上りは、地上部分で300 ㎜以上確保する スが多いので、配筋検査の最後に、打設時間、打設量、 02 すべての配筋が完了した。この 後︵通常 ∼ 日後︶ 、 コンクリート の打設が行われる 玄関・外部床 底盤部 (1回目に打設) 配筋検査の翌日に基礎コンクリートが打設されるケー 05 3 ホールダウン アンカーボルト クするとよい。 される前に現 場に行 き、配 筋の形 状や立 上 バイブレータ 打 設 終 了 から 約 日後 に脱 型し、 ベタ基礎が完成した 浴室 分には補強筋を入れる。通常は工務店、瑕疵保険会社、 どをメジャーなどで 実 際に測 り ながら確認 結束線 D10@300 立上り部 (2 回目に打設) どを一通り確認する。φ100を超えるスリーブのある部 り 高さ、かぶり 厚、アンカーボルトの位 置 な し、修正の必要があればその場で指示する。 あばら筋 120以上 配筋検査では、基礎配置、通り心の間隔、鉄筋の径・ ずれのある個所、玄関廻りなど、特殊部を中心にチェッ まずは捨てコンクリートに記した基礎心の 墨を基準に外周部の配筋を組み、続いて底 盤部↓立上り部の順に組み上げていく 3 06 本数、継手長さ、定着長さ、かぶり厚、アンカーボルトな 2 03 立上り部も底盤 部と同じ要領で 打設します 2 CHECK「基礎工事」 監理のポイント 設計者 (監理者) によるトリプルチェックとなるので、心 コーナーやスラブ筋の定着長さを確認し ながら配筋する。鉄筋は結束線で緊結 階段 アンカー ボルト スペーサーブロック 02 アンカーボルトは立 上 り 部の打 設 前に設置。専用の冶具で固定する 打設後、レーザーレベルなどで天端 レベルを 出 し、セルフレベリング 材 [※ ] を流し込んで不陸を調整 内部建具 07 コンクリート打設︵ベタ基礎︶ されやすい。雨天時は水セメント比[※ ] が 目地棒 (打設 後に取外し) ∼ 日後、立上り部に型枠が 設置され、打設が始まった 内部床・壁・天井 セルフレベリング材 (レベラー) 固定冶具 基礎心を 示す墨 [month] 01 03 4 型枠 捨てコンクリート 150 04 この現場では外周部 型枠設置→配筋の順 で作業します[※1] 01 底盤部にコンクリートを流し込む。型枠に 設置された目地棒がスラブ厚︵ ㎜︶ の目印 コンクリートをバイブレータで締め固めた 後、表面をトンボや鏝でならし、クラック を防ぐためタンパーでタンピングを行う 底盤部のコンクリートが固まるまで 養生をしてしばらく置く 外壁・外部開口部 タンパー 1 コンクリートの品質は打設時の天候に左右 断熱 ℃を 2 変化してしまうおそれがあるので、打設延 2 バイブレータ (振動を与えて締め固める) 期 も検 討 する。また冬 期で 気 温 が トンボ (表面をならす) ] を上げるなどして対応する。逆に乾燥の 3 2 下回る場合は温度補正を行い、呼び強度[※ ホース 早い夏期は、打設前、打設後に散水を行う。 建方・屋根 基 礎コンクリートの打 設 が始 まった。 この現場では底盤部↓立上り部と、 日に分けて打設を行う[※ ] 地盤・基礎 コントローラー (コンクリート圧送の ON/OFF を操作) SCHEDULE 04 1 2 120以上 主筋 D10@300 D10 上端主筋 腹筋 主筋 150 ポンプ車の位置、モルタルの捨て場など、打設日の段 取りを改めて確認しておく。配合計画書で、コンクリート 家具 プなどを確認後、打設開始の指示を出し、生コン車の伝 票で練混ぜから打設終了までの時間を確認する。打設 後の養生法なども確認しておくこと。 コンクリート 打継ぎ部 [飯塚豊] ※ 1 生コンクリート中のセメントと水の割合を重量比 (百分率) で求めたもの。水が多いほど練り混ぜや打設がしやすくなる反面、強度は低下し、乾燥収縮も大きくなる ※ 2 生コンクリートの発注時に指定する、コンクリートの強度区分を示す呼称。コンクリートの設計基準強度に温度補正値などを加味したもの ※ 3 現場によっては底盤部と立上り部を一体で打設する場合もある ※ 4 流動性のある下地調整材。鏝などによるならしが不要で、流し込んで軽くならすだけで、平滑で精度の高い面をつくることができる 027 Mar 2014 スペーサー ブロック アンカーボルト の配合を確認しておくことも重要。打設当日は、スラン 見るだけで木造住宅のすべてが手に取るように分かる現場リアルイラスト帖 08 スペーサーブロック あばら筋 (スターラップ) 下端主筋 06 ※ 1 型枠と配筋の施工順序は、現場や施工会社によって異なる ※ 2 工期短縮や施工性向上などの目的から、事前に工場で加工・溶接された「ユニット鉄筋」が使われるケースも増えている Mar 2014 026 [month] [ │ ・ │ 屋根 カ月目] 野地板・ルーフィングの施工 上棟後は、この後の工事が天候に左右されな いよう、そのまま屋根工事に移る。仕上げや 舞いのポイントを押さえておくこと。また、 葺き方はさまざまあるので、それぞれの雨仕 確認したい。 垂木と軒桁を接合するひねり金物を、釘 で取り付ける。ひねり金物は風の吹上げ などによるあおりを防ぐためのもの 屋根の下地となる野地板を、釘で垂木に 取り付けていく。野地板は強度の偏りが 出ないように、千鳥張りにするとよい 野地板をすべて張り終えたら、下葺き材 の前に軒先廻りの部材を取り付けていく 広小舞、登り淀[※ ] が必要な場合、野地 板を張ったあとに、釘で鼻隠しに留め付 ける ︵納まりによって順番は変わる︶ 浴室 棟換気とする場合は、棟部分に間を ㎜程度あけておく 100 下葺き材の防水性能や重ね代なども現場で 野 地 板 の 上 か らア スファルトルー フィング を張っていく[※ ] 。野地 板面に雨水が入るポケットをつくら ないよう、下から上に張っていき、 ㎜以上の重ね代を確保する 金属板葺き仕上げの場合は、軒先やけらばに唐草 などを釘で留めていく。この現場ではガル ] バリウム鋼板立はぜ葺きで仕上げている [※ 唐草を取り付けたら、防水テープ フィングを重ねる 階段 20 1 2 野地板 ︵両面接着︶ を張り、 アスファルトルー 内部建具 家具 軒先やけらばに唐草を取り付けたら、 垂木に吊子[※ ] を留め付け、仕上材 を吊子に固定して張っていく 玄関・外部床 ※ 1 広小舞は軒先の垂木先端部分に取り付ける横木、登り淀は桁側の端に化粧と見切を兼ねて取り付ける横木 ※ 2 耐火ボードを施工する場合は野地板の上に耐火ボードを張り、その上からアスファルトルーフィング 940を張る ※ 3 水抜きを取り付けて瓦桟とアスファルトルーフィングの間に隙間を確保することで、瓦の裏側に入った水を外部に流れやすくするためのもの。水抜き用の溝がある瓦桟の場合 は取付け不要 ※ 4 軒先やけらばに取り付ける部材のこと。屋根の雨仕舞い外周部を保護する機能をもつ ※ 5 はぜにはめ込み釘で下地に留めることで、金属板を屋根下地に固定する金物 垂木と軒桁を接合したら、切りそろえた 垂木の小口を隠す鼻隠しと、母屋や桁の 先 端 部 を隠 す 破 風 板 を、そ れ ぞ れ 釘で 留め付ける 屋根の仕上げに移る。瓦葺きの場合は、 アスファルトルーフィングの上から、瓦の 割付けどおりに水抜き[※ ] と瓦桟を釘 で留め付ける 瓦桟 内部床・壁・天井 瓦桟に専用金具や釘で瓦を留めつけて、屋 根 仕 上 げが完 了。雪 止 めを取 り 付 けると きは、取 付け位置を間 違えないよう、瓦の 割 付けと併せて雪止めの位置を確認して おく 外壁・外部開口部 940 06 07 08 アスファルト ルーフィング 940 100㎜以上重ねる けらば唐草 35㎜以上 12 14 登り淀 棟換気のため の隙間約 20㎜ 吊子 CN50 釘を 100㎜ ピッチで打っていく (中央部は200㎜ピッチ) 04 05 13 まずは ㎜ピッチで、屋 根の下地・仕 上げを支える垂木を掛ける 断熱 アスファルトルーフィン グの重 ね 代 は、縦 ㎜以上、横 ㎜以上を 確 保 する ︵ 左 上、右 上︶ 。け ら ば 部 分 は 約 ㎜回し込んで張る ︵左下︶ 建方・屋根 軒先唐草 02 03 広小舞 アスファルト ルーフィングは 唐草の上に敷く 15㎜以上 野地板 野 地 板の継目には防 水 テープを張り、隙間を防い でおく 4 ひねり金物 垂木 水抜き 防水テープ 防水テープ 3 瓦 10 11 破風板 鼻隠し 垂木 032 Mar 2014 見るだけで木造住宅のすべてが手に取るように分かる現場リアルイラスト帖 Mar 2014 033 100㎜以上 軒桁 雪止め 垂木 防水テープ 200 100㎜以上 瓦桟 (断熱材と 同じ厚さ) 455㎜ アスファルトルーフィング を全面に敷 き 終えたら、重ねた部分をタッカーで留め、 その上に防水テープを張り付ける 地盤・基礎 200㎜以上 01 100 455 小屋束 野地板 けらばと軒先の唐草は先端の 出を15 ㎜以上、立下げは 35 ㎜以上確保する ガルバリウム 鋼板 5 500 約 500㎜ 09 CONSTRUCTION PROGRESS 1 2 2 3 SCHEDULE 1-2|2-3|3-4|4-5|5-6 [ │ カ月目] 構造用合板に透湿防水シートを横張りし ていく。 上から被せるようにして張り重ね、 重ね代は ㎜以上を確保する │ サッシ廻りは、ツバの上から、あらかじめ左右縦・上 の順に防水テープ[図 ]︵両面粘着︶ を張っておき 1 透 湿 防 水シートをその上 からしっかり と重 ね、防 水 テープ と 密 着 さ せる。サッシの下 部 は、先 張 り 防 水 の下から差し込むように張っていく[※ ] シート[※ ] 2 浴室 透湿防水シートは土台の水切部 分の上に被さるように防水テー プで張り、防水層を連続させる 外壁の貫通部は防水テープなどで 止水処理を施しておく 防水テープ 玄関・外部床 家具 042 Mar 2014 [month] 外壁下地 透湿防水シート・通気胴縁の施工 通気工法を採用した外壁下地の施工の様子 を、防水上の注意点を中心に見ていく。透湿 気胴縁の設置方法や通気層が適切に確保で 階段 06 07 08 防水シートや防水テープの張り方のほか、通 きているかなどがポイントとなる。特に開口 1 内部建具 30㎜程度 透湿防水シート 先張り防水シート 透湿防水シート 防水テープ 部廻りや貫通部廻りは防水上の弱点となり やすいので重点的にチェックしたい。 このとき、構造用合板に墨出しされた 間柱の位置が隠れてしまうため、透湿 防水シートに印をつけておく 通 気 胴 縁 を 施 工する際 ︵手順 ︶ に必要になります 外壁の下端と土台水切との隙間は 通気層への入口となるため、水切で 通気層をふさがないよう注意する 内部床・壁・天井 基礎 土台水切 ツバの上に重ねて張る 図1|防水テープの正しい施工方法 水切 空気の流れ 縦胴縁 開口部 透湿防水 シート ここに隙間が 必要 外壁貫通部用に一体成 型された既製品の防水 部材もある 30㎜程度 通気用見切 09 外壁通気は、屋根通気と連続させる方法と、外壁 上部から排気する方法がある。外壁上部から排 気する場合、軒天井と外壁の取合いに通気用見 切を設置する[図 ①] 外壁・外部開口部 部分は防蟻処理済み ② 防水 テープ 重ね代を確保 02 03 100 100㎜以上の 間柱の位置を 示す墨 GLから1mまでの 下から 差し込む 横胴縁 開口部 上棟から約 週間 後、外 壁に構 造用 合 板が 張られ、サッシが取り付けられた。この後、透 湿防水シート・通気胴縁の施工が行われる 断熱 通気胴縁 (横胴縁) 防水部材 (既製品) 外気 土台水切 ②縦胴縁の場合 外装材 通気層 透湿防水シート 30㎜程度 外気 2 通気孔 断面図 空気の流れ 01 透湿防水シートの施工後、通気胴縁の施工に移る[図 ] 。この が設置 現場ではこの後、左官仕上げの下地となる木摺[ 頁] されるため、縦胴縁︵ × ㎜︶ が ㎜ピッチで施工されている 建方・屋根 09 10 2 サッシと取り合う部分は、通気層をふさいで しまわないよう、 ㎜程度の隙間を設ける 地盤・基礎 30㎜程度 ① 図2|通気胴縁設置時の注意点 図3|通気の方法による軒天井と外壁の取合いの違い ①横胴縁の場合 ②屋根通気と連続させる場合 ①外壁上部から排気する場合 18 防水テープは、必ず ①→②の順に張る。 ②を先に張ると、隙 間がポケットとなり、 水が溜まってしまう (断面図) 。防水シー トなども同様 11 12 通気胴縁 換気孔 455 30㎜程度 開口部廻りは胴縁を密 着させず隙間をあけ、空 気の通り道を確保する 外装材 通気層 透湿防水シート 見るだけで木造住宅のすべてが手に取るように分かる現場リアルイラスト帖 Mar 2014 043 通気胴縁 (縦胴縁) 重ね代を示すライン 3 45 通気胴縁 (縦胴縁) あらかじめ通気孔が加工さ れ、 横方向にも通気が取れ る通気胴縁を使うこともあり ます 30 水切 通気用見切 46 CONSTRUCTION PROGRESS 2 3 SCHEDULE 1-2|2-3|3-4|4-5|5-6 04 05 ※ 1 サッシ枠の施工前に窓台へ先張り防水シートを施工する (片面粘着) を張っておく ※ 2 気密住宅とする場合は、あらかじめ先張り防水シートの上に防水テープ
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