平成 16 年 12 月期 第 3 四半期業績の概況(連結 - クリエートメディック

平成 16 年 12 月期
第 3 四半期業績の概況(連結)
平成 16 年 11 月 10 日
上場会社名
クリエートメディック株式会社
(コード番号:5187
東証第二部)
(URL http://www.createmedic.co.jp )
代表者
役職名 代表取締役社長
吉野周三
問合せ先責任者
役職名 取締役 経営企画室長 林克彦
本社所在都道府県 神奈川県
TEL (045) 943 - 2611
1.四半期業績の概況の作成等に係る事項
売上高又は売上に相当する事項の会計処理の方法の最
:無
近連結会計年度における認識の方法との相違の有無
2.平成 16 年 12 月期第 3 四半期の業績概況(平成 16 年 1 月 1 日
(1) 売上高又は売上高に相当する事項
∼ 平成 16 年 9 月 31 日)
(百万円未満は切り捨てて表示しております)
売上高
百万円
%
16 年 12 月期第 3 四半期
5,646
0.5
15 年 12 月期第 3 四半期
5,616
3.6
(参考)15 年 12 月期
8,072
2.7
(注)売上高(又はこれに相当する事項)は、当該四半期までの累計値である。
パーセント表示は、前年同四半期比増減率を示す。
【売上高又は売上高に相当する事項に関する補足説明】
平成 16 年 12 月期第 3 四半期(平成 16 年1∼9 月)における我が国経済は、企業業績の回復が大企業か
ら中小企業へと拡大し、設備投資も増加するなど景気の先行きに明るさが増しました。しかし一方では最近
に至り、原油価格の上昇によるマイナス面や景気の減速も懸念されるようになってきております。
医療機器業界におきましては、4 月に償還価格が医科材料で平均 5.9%も引き下げられた結果、日を追う
ごとに価格競争が激化し、心疾患治療に画期的な新製品の登場が予告されたことで旧来製品への需要が抑制
されるなど、業界全体が厳しい環境にさらされております。
このような状況のもと、当社グループは利益確保による経営基盤の強化を目標に、販売については目標管
理の徹底と量的拡大を図り、生産については一層の原価低減に努めてまいりました。
その結果、平成 16 年 12 月期第 3 四半期における売上高は5,646百万円(前年同期比 0.5%増)とな
っております。
−1−
(売上高の概況)
【泌尿器系製品】
自社販売は償還価格引下げと機能区分の変更に影響されたオールシリコーンフォーリーカテーテル
が減少しましたが、セフティカテ(自己導尿カテーテル)や膀胱瘻カテーテルなどが増加して補い
984百万円(前年同期比 0.8%増)となりました。
OEM販売は不採算取引からの撤退と償還価格引下げの影響で8百万円(前年同期比 31.0%減)とな
り、輸出も失ったオールシリコーンフォーリーカテーテルの実績を補いきれず281百万円(前年同期
比 3.8%減)となりました。その結果、系統合計では1,275百万円(前年同期比 0.6%減)となり、
前年同期比微減となっております。
【消化器系製品】
自社販売は主力のイレウスチューブは横這いとなりましたが、胃瘻造設術関連製品が好調を維持して
二桁増となり1,925百万円(前年同期比 5.5%増)となりました。
OEM販売は主力のガンの小線源治療に使用するアプリケーターが第 3 四半期(平成 16 年 7∼9 月)
に二桁増と持ち直しことで19百万円(前年同期比 18.3%増)となり、輸出も胃瘻造設術関連製品が大
幅に伸びて24百万円(前年同期比 32.2%増)となりました。その結果、系統合計では1,970百万
円(前年同期比 5.9%増)となっております。
【外科系製品】
自社販売は主力の PTCD 関連製品が増加し、内視鏡下手術関連製品も前期に発売した新製品が寄与し
て順調に推移したことで660百万円(前年同期比 1.9%増)となりました。
OEM販売は緑内障治療に使用する眼内レンズ挿入器具の中止など、総体に振るわず64百万円(前
年同期比 32.2%減)となりました。しかし、輸出は制癌剤動注ポートや麻酔関連製品が大幅に増加して
47百万円(前年同期比 12.5%増)となりました。その結果、系統合計では772百万円(前年同期比
1.6%減)となっております。
【血管系製品】
自社販売は親水性ガイドワイヤーが増加した反面、血管造影用カテーテルが償還価格引下げの影響で
数量は増加したものの伸び悩んだことで349百万円(前年同期比 0.6%増)となりました。
OEM販売は血管造影に使用するエクステンションチューブ(耐圧接続管)などの造影関連器具が大
幅に減少したことで759百万円(前年同期比 4.8%減)となりました。その結果、血管系合計では
1,109百万円(前年同期比 3.2%減)となっております。
【看護・検査系他】
自社販売は Y チューブ(注腸カテーテル)が二桁の減少となり、その他の製品も総体に振るわなかっ
たことで338百万円(前年同期比 14.4%減)となりました。
OEM販売は新規品の販売による売上増に加え、各種チューブ類をはじめ全体に売上好調で163百
万円(前年同期比 20.9%増)となり、輸出も生検針が二桁増と大幅に伸びたことで17百万円(前年同
期比 52.8%増)となりました。その結果、系統合計では520百万円(前年同期比 4.2%減)となってお
ります。
以上のように、自社販売は消化器系を中心に概ね順調に推移しましたが、看護・検査系他が落ち込ん
だ結果、4,259百万円(前年同期比 1.6%増)となっております。
次にOEM販売は、消化器系及び看護・検査系他がそれぞれ二桁増となりましたが、泌尿器系、外科
−2−
系及び血管系の落ち込みを埋めきれず、1,015百万円(前年同期比 3.9%減)となっております。
最後に輸出は、泌尿器系の減少を消化器系、外科系及び看護・検査系他が二桁増と大きく伸びたこと
で補い371百万円(前年同期比 1.7%増)となっております。
(2)当該四半期において企業集団の財政状態及び経営成績に重要な影響を与えた事象
該当事項はありません。
3.平成 16 年 12 月期の連結業績予想(平成 16 年 1 月 1 日 ∼ 平成 16 年 12 月 31 日)
売上高
経常利益
百万円
通
期
8,275
当期純利益
百万円
1,285
百万円
748
1 株当たり
予想当期純利益
銭
円
77.68
【業績予想に関する定性的情報等】
通期における我が国経済については、企業業績の回復が中小企業にも及び、景気の回復もより鮮明になる
ことが期待されます。その反面、現今の原油価格の高騰や円高傾向によるマイナス面や景気の減速が危惧さ
れております。
医療機器業界については、償還価格引き下げにより医療機関からの値引き要求が強まり、価格競争が一層
激化するものと考えております。加えて心疾患治療への画期的製品の登場で旧来製品の市場からの撤退など
で一部の製品で新陳代謝が進み、その結果企業間格差が拡大することも予想されます。
そのような状況のもと、当社グループは販売については主力製品と新製品の拡販に努めてまいります。同
時に子会社の大連クリエート医療製品有限公司をはじめグループ各社の連携のもと、原価低減に努めて価格
競争力を高めてまいります。
また、基礎研究から商品開発までを有機的に連携させ、新製品の創出と日程管理に注力し、売上の増大に
寄与すべく研究開発を行ってまいります。
さらに、原価低減のみならず、冗費の削減と効率的な運用により費用の抑制を図って利益確保に努めてま
いります。
以上のような経営活動の結果、通期の業績につきましては売上高8,275百万円(前期比 2.5%増)
、営
業利益1,267百万円(前期比 17.7%増)、経常利益1,285百万円(前期比 18.8%増)
、当期利益
748百万円(前期比 21.2%増)を見込んでおります。
※業績予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づき当社で判断したものであります。予想に内在
するさまざまな不確定要因やこの後の事業運営における内外の状況変化等により、実績の業績と異なる場
合がありますので、ご承知おき下さい。
−3−
1.セグメント別売上高
単位:千円、%
当第 3 四半期
金
泌
額
金
額
前年対比
構成比
増
1,275,154
22.6%
1,282,673
22.8%
984,632
17.4%
977,233
17.4%
8,583
0.2%
12,438
0.2%
△
281,938
5.0%
293,002
1,970,263
34.9%
1,925,889
34.1%
OEM
19,802
輸
24,572
尿
器
系
自社販売
輸
出
化
器
系
自社販売
外
出
科
系
減
前
増減率
△ 7,519
金
期
額
構成比
△0.6
1,803,990
22.3
7,399
0.8
1,422,444
17.6
3,855
△31.0
16,777
0.2
5.2%
△ 11,063
△ 3.8
364,769
4.5
1,860,877
33.1%
109,385
5.9
2,818,340
34.9
1,825,548
32.5%
100,340
5.5
2,771,412
34.3
0.4%
16,737
0.3%
3,065
18.3
20,524
0.3
0.4%
18,591
0.3%
5,980
32.2
26,403
0.3
772,042
13.7%
784,604
14.0%
△12,561
△1.6
1,108,883
13.7
OEM
消
前第 3 四半期
構成比
660,457
11.7%
647,825
11.5%
12,632
1.9
918,811
11.4
OEM
64,209
1.1%
94,675
1.7%
△ 30,466
△32.2
136,019
1.7
輸
47,376
0.8%
42,104
0.7%
5,271
12.5
54,053
0.7
自社販売
出
1,109,286
19.6%
1,145,433
20.4%
△36,146
△3.2
1,568,622
19.4
自社販売
349,685
6.2%
347,699
6.2%
1,986
0.6
503,629
6.2
OEM
759,390
13.4%
797,380
14.2%
△ 37,990
△ 4.8
1,064,144
13.2
210
0.0%
353
0.0%
△
142
△40.4
848
0.0
520,061
9.2%
542,788
9.7%
△22,727
△4.2
772,906
9.7
自社販売
338,984
6.0%
396,057
7.1%
△ 57,073
△14.4
563,996
7.0
OEM
163,420
2.9%
135,178
2.4%
28,241
20.9
189,090
2.3
17,656
0.3%
11,551
0.2%
6,104
52.8
19,819
0.3
5,646,808 100.0%
血
管
系
輸
出
看護・検査系他
輸
出
5,616,378
100.0%
30,430
0.5
8,072,743
100.0
自社販売
4,259,649
75.4%
4,194,364
74.7%
65,285
1.6
6,180,293
76.6
OEM
1,015,404
18.0%
1,056,410
18.8%
△ 41,005
△ 3.9
1,426,555
17.7
371,754
6.6%
365,603
6.5%
6,150
1.7
465,894
5.8
総
合
輸
計
出
2.受注高および受注残高
単位:千円
前第 3 四半期
当第 3 四半期
受注高
泌
尿
器
系
消
化
器
系
外
血
科
管
系
系
看護・検査系他
合
計
受注残高
受注高
前
受注残高
受注高
(
314,020
303,960)
41,036
22,652)
119,545
30,703)
184,605
(180,357)
13,999
( 9,455)
45,955
( 10,575)
217,003
( 203,647)
33,516
( 21,418)
142,846
( 41,563)
109,640
(105,070)
17,765
( 13,978)
51,736
( 15,337)
(
803,543
108)
208,945
(
−)
810,847
(
848)
217,401
(
495)
(
(
171,029
7,303)
(
29,049
5,535)
(
425,593
(140,418)
(
(
(
1,449,175
364,727)
(
20,354
719)
473,860
(201,107)
(
144,579
10,332)
1,348,794
( 277,810)
(注 1) ( )内は輸出分で、内数で表示してあります。
−4−
(
(
344,575
328,680)
44,687
26,627)
182,398
65,422)
(
(
1,025,707
950)
期
受注残高
161,106
(158,336)
17,338
( 11,375)
37,995
( 27,248)
165,002
102)
(
208,111
24,137)
30,401
( 11,072)
1,805,480
445,818)
411,843
(208,134)