小学生における走り中高跳びの評価方法について - 鳥取大学研究成果

小学 生 にお ける走 り幅跳 びの評価 方法 につ い て
A Study on Evaluation h/fethod of Running
Broad Jump in the Prilnary School Children
利俊昌
野下田
油木岸
体育教室
博
*
児
料
司
は じbう に
教科体育の中 で陸上運動 は,子 ども達 にとって「 きらいな」「 いやな」「つ まらな い」 ものにあげ
られ,そ の理 由 に他人 との勝敗 がはっきりす るか らと答 えることが多 い。
評価 は,児 童 自身 が 自己評価 や相互評価 によって自己の特性 や進歩 の程度 を知 り,自 覚 をもって
学習活動 に取 り組 む ことがで きるようにす ることを重要な目的の一 つ として いるが,時 には,直 接
的で,し か も衝撃的な影響 を与 えるものである。
Die Deutsche Turnkunst"(1816分 )で
水野 °は, Eiselen,E.W.B.が Jahn,F.L.と の共著“
「跳 躍の幅 の最良 の尺度 は跳躍者 自身 の身長 である。身長 の 2倍 は誰で もとぶ ことが 出来 る。身
長の 2倍 半 をとべ ば良 い跳躍者 で,そ の 3倍 をとべ ば非常 に素晴 らしい跳躍者 である。」と論 じて い
ることを紹介 している。
これ までに,野 田 ら°は体力要因 を とりあげ,回 帰,重 回帰法 を用 い要素 によって走 り幅跳 びの記
°
録 を予測 し,山 田,苅 谷 ら は,100m走 の平均速度 ,身 長 ,体 重 ,背 筋力 を要素 として副関数実験
9は
式に よって,岡 野 ,品 田 ら ,50m走 タイムか ら回帰方程式 によって走 り幅跳 び跳躍距離の予測値
を求めてい る。
走 り幅跳びの跳躍距離 を決定する要因は跳躍角 と初速度 にある。
ジム 。ブ ッシュ0は ,基 本的な資質 として,ス ピー ドと脚 の筋力 をあげ,す ぐれた記録 を出すため
には,ス ピー ドとバ ネ と敏捷性 と体 の コーデ ィネー ションが よ くす ぐれた反射神経 をそなえている
必要 があるとしている。 また,ジ ェームス・ ゴー ドンの「脚 が長 い ことは,ひ とつの有利 な条件 に
なるだろう。 なぜな ら力学的 にいって,脚 が長 ければ踏み切 りで重心の位置 が高 く,着 地 で脚 をの
ばす ことがで きるか らである。」 も示 して いる。
走 り幅跳び とは「助走 で得 た水平方向の運動 エ ネル ギーを踏切動作 によって方向換 えし,跳 躍 エ
ネル ギーにするの」とみることがで き,助 走 ス ピー ドが大 き く関与 して いることは疑 いのない ことで
ある。小野 も「陸上競技 の力学 °
」の中で,身 長 が大 きければ,走 り幅跳びに有利 であると述 べ てい
る。
本研究 では,教 科体育 における走 り幅跳 び跳躍距離 を学習者 の体格 ,機 能 を考慮 した重回帰法 に
よって予測 し,予 測値 を基準 とした得点換算表 を作成す ることによって,具 体的な努力 目標や指導
上の手掛 りを得 ようとした ものである。
*鳥 取県米子市立福原中学校
**鳥 取県鳥取市立面骸 学校
Jヽ
油野利博・ 木下俊児・ 岸田昌司 :小 学生 における走幅DLび の評価 方法 について
研 究方 法
(1)標 本
鳥取市内 26小 学校 中下記 の 19校 と鳥取市 と隣接 の岩美郡 国府町宮 ノ下小学校 の計 20校 の 5年 生
男子 750名 ,女 子 678名 , 6年 生男子 721名 ,女 子 721名 の計 2870名 で ある。
鳥取市立久松 ,醇 風 ,遷 喬 ,修 立 ,稲 葉 山,城 北,美 保 ,賀 露 ,明 徳 ,倉 田,米 里 ,面 影 ,美 和
大正 ,明 治,世 紀 ,湖 山,末 恒 ,津 ノ井 ,鳥 取大学附属 ,岩 美郡 国府町立宮 ノ下小学校
,
測定要項
(動
昭和 54年 9月 ,小 学校 スポーツテス ト実施要領 による「走 り幅跳 び」及 び「50m走 」 と身体計測
の うち身長 をとり出 した。
は)計 算処理方法
平均値 ,標 準偏差 ,相 関係数 ,標 準回帰係数,重 相関係数 ,重 回帰方程式 ,回 帰平面 か らの標準
偏差 な どの算出は全て,鳥 取大学電子計算機 センター HITAC一 M150に よった。
(a)重 回帰方程式9
?=テ
Y繹 は
ド
2X21
は
詞十
繹
…
Xl,X2:独
Y:従
立 変量
y:従 属変 量 の 平均値
属変量
sy2,sx12,sx22:独 立 変量 ,従 属変 量 の偏 差 平方和
b′ Y12,
b′ Y如 :標 準偏 回帰係 数
重 回帰 方程 式 の公式
重 回帰評価 法 で は 3変 量 を用 い るので立体 的 な と らえ方がで き、独立変量 Xl,独 立変量 X2,従 属
変量 Yの 3軸 は互 に直 交 す る こ とにな り,(XlX2),
(XlY),(X2Y)の 3平 面 も直交す る立体 とし
て とらえ る こ とがで きる。
ここで ,個 人 Aの 運 動能 力 を どう評価 す るか を
図 1に よって説 明 す る。個人 Aの 運 動能 力 を YAと
す る と,YAは この立 体 の 内 に位 置 し,そ れ ぞれの
平面 へ の垂 線 X lA,X2A, YAと な り,Aの 運 動 能
力 の位 置 は点 Pで 示 され ると点 Pの Xl・ X2が 構 成
す る平 面 の垂 線 PRが 回帰 平面 と交 わ る点 を Qと
すると,
Aの 運 動能 力 の評価 の 対 象 とな るの は
(YA Y)で
ぁ る こ とが わ か る。
(b)回 帰平面 か らの標 準偏 差
公式
Sy■
10j
2=ysy2(1_R2)/(n-3)
R:重 相 関係 数
図
1
重 回帰 評価 法 の 図解 f水 野 原 図 よ り)
鳥取大学教育学部研究報 告
第 22巻
教育科 学
第 1号
回帰平面 とは, 2つ の独立 変量 がわかって い る時残 った従続変量が とり得 るであろうとい う期待
値 (予 測値 )の 集合 した もので平面 を構成す る。 この回帰平面 は, 1変 量だけによる平均値評価 の
平均点や 2変 量 による回帰評価 の 回帰直線 の代わ りとなるものである。
運動能力の各測定値 は,こ の回帰平面 の上 下 に散 らば り,各 点 か らこの平面 へ のへ だた り,つ ま
り回帰平面 か らの偏差 は回帰平面 の上l■lと 下(→ にな り,そ の合計 は 0に なるとい う特性 を持 って い
る。
Ⅲ
結 果 と考 察
(1)走 り幅跳 びと50m走・ 身長 との関係
表
1-1
表
1-2
走 り幅跳 び の記録 (cm)
学
男
年
5
女
男
750
N
50 m tt rl・
幅 と 身 長 rY・
幅 と 50 m tt rY・
身 長 と
2
走
ユ
偏 相 関
重
148.09
6.605
721
8。
8.64
0.555
721
98
593
750
0。
8,90
0.552
721
9.26
0.566
678
身長 ・ 50m走 ・ 走 り幅 跳 び との各種 の相 関
表 2
走
141.04
6.502
678
5
D N
M S
子
子
145.93
6.974
721
子
312.91
34.722
721
D N
M S
293.28
D N
M S
M
SD 32.746
N
678
女
750
子
子
女
N
139.30
6.266
750
走 (secl
学 年
D N
M S
341.51
36.518
721
6
女
318.01
男
男
M
SD 34.864
5
学 年
子
6
50m
長 (cm)
身
5
年
1-3
男
学
表
2
-0.098*
0.204**
-0.677**
r12。 Y
0.056
去
rlY・
2
0,188**
身 長 消 去
r2Y。
1
走
幅 消 去
50m消
相
関
Rr・ 12
-0,674**
0.687**
5
女
6
6
男
女
678
-0.179**
0.252**
-0.632**
-0.026
-0.213**
0.345**
-0.242**
0.298**
-0.731**
-0.685**
0.061
0.182**
-0.616**
0.635**
-0,054
0.284**
-0.717**
0.187**
-0.662**
0.735**
0.673**
* P<0.05 **P<0.01
(a)走 り幅跳び と 50m走
陸上競技 における跳運動 は,助 走 のス ピー ドを利用 して跳ぶ というところに運動の特性 がある。
垂直跳びや立幅跳びなどのように主に脚 の屈伸 を運動の原動力 とするもの と異 な り,助 走 で得 たス
52
油野利博 ・木下俊児・ 岸田昌司 :小 学生 における走 幅跳 びの評価方法 について
ピー ドを原動力 として いる。特 に水平方 向 の跳躍距離 を競 う走 り幅跳 びは,助 走 の力 を利用 して跳
ぶ ものであ り,踏 切 り脚 は,助 走 で得 た水平方向のエ ネル ギー を跳躍 エ ネル ギーに方向換 えす るた
めの支点 として働 くもので,跳 躍 の主要な原動力
となるものではない と考 えられて い る。踏切 りに
よって空 中 に放 り出された身体 は,空 中でエ ネ ル
立幅跳び
走 り幅 lJLび
ギーを得 ることはで きず,有 利 な着地 に導 くため
のより効果的な空中動作 を行 いバ ランスを保 つの
である。
立 幅跳 び と走 り幅跳びの比較
図2
いて
の助走平均ス ピー ドは 50m疾 走
5m前
り
小学生の走 り幅跳 びにつ
,わ れわれはすでに「踏切
1°
時 の最高 ス ピー ドの 90%前 後 である 。」 ことを報告 して い る。
本研究 の資料 を統計処理 した結果 ,走 り幅跳 び跳躍距離 と 50m走 タイム との間 に 1%水 準 で 有意
な相関があ り,こ の ことは,50m疾 走能力 が高 ければ走 り幅跳 び跳躍距離 も大 きい ことを意味 して
い る。
は,走 り幅跳 び と 50m走 ・ 垂直跳・ 背筋力・ サイ ドステップ との各相関係数 を求 め,垂 直
跳びや他の項 目 と比較 して,50m走 のスピー ドが走 り幅跳 びの跳躍距離 を決定する最 も強 い要因 で
市村
1劾
あるとして い る。
これ まで述 べた ことか ら,跳 躍距離 を予測す るにあた り,機 能面 か ら 50m走 タイム を取 り上 げる
ことにした。 しか し,厳 密 にいえば走 り幅跳びの助走 ス ピー ドは,ス ター トライ ンか らスター トダ
ッシュとい う 50m走 とは異な り,ス ター トライ ンか ら徐 々 に加 速 した時のス ピー ドによるのが適 当
と思われるが,現 在 そのようなテス トが行なわれ る機会が少 ないので,ス ポーツテス トによる 50m
走 タイムを機能 を代表するもの とした。
(b)走 り幅跳び と身長 との関係
19は
具体的 に,「 踏切 りの長
身長 が走 り幅跳びの跳躍距離 に影響す ることは前 に も述 べたが,小 野
と
さが l cm伸 びると跳躍距離 は 4 cm,踏 切 りの高 さが 2 cm高 くなる 跳躍距離 は 5 cm伸 びるJと 報告
してい る。
踏切 りの長 さをGlG2,高 さを hで 表 わ し,踏 切 りの ス ピー ドVと 跳躍角 αを一定 にすれば,踏 切
りの長 さGlG2が 大 き く,踏 切 りの高 さ hが 高 いほど基準跳躍距離 (踏 切 り脚 が地面 か ら離れた時点
か ら着地時 までの重心の水平移動距離 をいい, ′2+J3で 表わ され る)は 大 き くなる。 また,身 長 は
踏切 り地点か ら踏切 り終了時 の重心の位置 G2の 水平距離 ′1と 着地時 の重心の位置 G3と 着地点 の水
平距離 ′4に も影響 を与 える。 つ まり身長 が高 いほ ど ′1, チ4は 大 きくなると考 えられ る。
本研究 で も,跳 躍距離 と身長 との間 に 5・ 6年 生男女 とも 1%水 準 で有意 な相関があ り,身 長 が
高 ければ,跳 躍距離 がのびることが読み とれ る。
(C)身 長 と 50m走 との関係
身長の高 さは,前 述 のように走 り幅跳 びに直接 有利 に働 くが,さ らに踏切 リスピー ドVを 得 るに
も有利 に働 く。疾走能力 を決定するのは,ピ ッチ とス トライ ドであるが,ピ ッチが速 く,ス トライ
10の
域
ドが大であれば当然 スピー ドは速 くなる。ピ ッチは幼児 の段階 で,成 人の ピ ッチの 80%以 上
に達 してお り,疾 走 ス ピー ドの増大 は発育段階 にお いてス トライ ドの増加の要因が大 きい と考 えら
れる。ス トライ ドの増加 は,よ リス トライ ドの増大す る疾走 フ ォームの発達 とも考 えられ るが ,下
鳥取大学教育学部研究報 告
G!
教育 科学
第 22巻
第 1号
踏切 り足が地面に接地 した時の重心の位置 (踏 切 り開始 )
踏切 り足が地面から離れた時の重心の位置 (踏 切 り終 了)
着地時の重心の位置
G2
G3
h
踏切 り終了時の重心の高 さ (踏 切 りの高 さ)
11, 12, 13,
14,
L
:各 局面の跳躍距離
全体の跳躍距離
跳躍角
V
踏切 りのスピー ド
図
3
身 長 と跳 躍 距 離 の 関係
肢長の増加 ,す なわち身長 の増加 が大 きな要因で形態面の発育 も見のがす ことはで きない。
身長 と 50m走 タイ ム との相関関係 は 1%水 準 (5年 生男子のみ 5%)で 有意性 が認 め られた。
体格 を表わす ものには,身 長 のほかに体重 ,胸 囲,座 高 な ども測定 され ることが多 いが ,し いて
跳躍距離 の増大 に有利 に働 くとい う重大な理論的根拠 も見当 らなかった。 ス トライ ドとの関係で と
らえるなら,身 長 よ り下肢長 を用 いた方が よ り適当ではないか と考 えたが,下肢長 を測定する機会
が少な く,下 肢長 は身長 によって予測 がつけられる ことか ら身長 を用 いた。
表 2は ,身 長 ,50m走 ,跳 躍距離 についての偏 相関,重 相関係数 を示 した。
各学年,男 女 いずれ も,50m走 タイム・身長 の影響 を消去 して一定 にした偏相関係数 は,
1%水
準 でそれぞれ有意性 が認 め られた。
重相関係数の 0.687∼ 0.673の 値 はいずれ も 1%水 準 で有意性 が認 め られた。この ことは,第 3の
変量すなわち走 り幅跳 び跳躍距離 を既知の 2変 量で推定 した時の推定の成功す る程度 は高 い ことを
示す ものであ り,RY■ 22は 関与率 でそれぞれ、47.2%,40.3%,54.0%,45.3%を 示 した。
修)走 り幅跳び得点換算表の作成
重
表 3
回
重
5年
5年
6年
6年
男 子
女子
帰
方
回
程
帰
式
方
程
式
マー 0,7 7 Xl-38。 99X2+560.60
マー 0,72Xf-35.08池 +516.28
男 子
゛-1
子 子
Y 0・
04Xl-45.29X2+580.98
7 3 Xl―
-40,96X2+568.67
Xl:身 長 (cm) X2:50m走
タイム (秒 )
54
油野利博・ 木下俊児・岸田昌司 :小 学生 における走幅跳びの評価方法 について
(a)学 年差・ 性差
身長 ,50m走 ,走 り幅跳 びについて,各 学年 男女差 について検定 したが,い ずれ も 0.1%水 準
で有意差 が認 め られ, 5年 生男女 , 6年 生男
,
e
走 り幅 跳び & s
r 札
0
m
5
になった。
(b)走 り幅跳びの ブ ロ ック分 け
図 5は ,重 回帰評価法 に必要 な 3変 量 を身
長 ,(体 格 ),50m走 (機 能 )と 走 り幅跳 び (運
動能力)と し,走 り幅跳 びの得点換算表 を作
成するにあたっての概 念図 である。
2つ の独立変量の うち,Xlに 身長,X2に 50
m走 をとり,Yに は走 り幅跳びをとり 3変 量
によって構成す る立体 を考 えた。 この立体 の
中 に,各 個人 の走 り幅跳びの記録 が散在す る
ことにな り,そ の統計学的平均が回帰平面 と
身
長
1 + ︲ ︲
︱ 寸 ﹂
5
瑚 甲
叫
4
︲
階 に分 けた。
!
なる。 この回帰平面 か らの偏差 を標準偏差 を
用 いて評価基準 を作成 しようとい うのである。
各個人 の身長 ,50m走 能力が全体 の どの位
置 になるかをそれぞれ標準偏差 を用 いて 5段
D S
D
M 5
祉 S
5
.
女の各群 について得点換算表 を作成する こと
■ 6 女
▲5 女
X6 男
●5 男
図4
走 り幅跳 び、身長、50m走
身長 は,M+1.5σ 以上 をA,M+1.5σ ∼M+0.5
σまでを B,M± 0.5σ の範囲 をC,M-0.5σ ∼M―
1.5σ までを D,M-1.5σ 以下 を Eと した。
50m走 タイム も身長 区分 と同様 に走能力 の高 い方
か ら I∼ Vと 区分 した。 したがって,各 個人 の身長
と 50m走 は,Xl・ X2が 構成す る平面上の 25の ブ ロ
図5
身長 と50m走 によ る
ック上 にあると考 える ことがで きる。
(C)ブ ロ ック平均値の算出
走 り幅D8び の ブロ ック分 け
身長 が χ lcm,50m走 が χ 2秒 である人が跳び得 る
走 り幅跳びの距離 を示す点の存在する範囲 は,Xl・ X2が 構成す る平面 を垂直 にY方 向へ仲 ば した立
体 であるとみることがで きる。
例 えば,身 長 が A段 階 で 50m走 が Iの ラ ンクの ものは,25の ブ ロ ックの うち (A-1)の ブロ ッ
クに存在する。 この (A-1)の ブ ロ ックに存在する人 の跳躍距離 は,こ れをY方 向 に垂直 に伸 ば
鳥取大学教育学部研 究報 告
表 4-1
M-139,30
SD-6.266
M-141.04
SD-6.502
M-145,93
SD-6.974
M-148.09
教育科学 第 22巻
第 1号
身長 に よ る体 格 区分 (cm)
130∼ 136
137-142
143∼ 148
132∼ 137
138∼ 144
145∼ 150
136∼ 142
143∼ 149
150∼ 156
139∼ 144
145-‐ 151
152∼ 158
SD-6.605
表 4-2
50m走 による機能区分 (seo
wI==8.98
SD-0.593
M-9.26
SD-0.566
M-8.64
SD-0.555
M-8.90
SD-0.552
9.6∼ 10.1
した立体 ,す なわち (fghi― jklm)の 中 に存在する ことになる。 そ して (A― I)の ブ ロ ックにいる
者 の跳び得 る走 り幅跳 びの統計学的平均値 は,重 回帰方程式によ り求め られ,回 帰平面上 の (Stuv)
とい う平面で表わす ことがで きる。 この平面 を代表す る値 ,つ まり (stuv)の 平均値 を点 Qと した。
これが走 り幅跳びを評価する上 での基 準 となる。点 Qは ,次 の方法で求めた。
身長が A段 階 であるものの平均値 は (X二 十 2σ )で 表わ され,50m走 が Iラ ンクの者 の平均値 は
(X2 2σ )で 表わされ る。 これ を重回帰方程式 に代入す ることで点 Q,つ ま り (A-1)の ブ ロ
,
ックの ものの走 り幅跳 びの平均値 を求めた。同様 にして 25ブ ロ ックの走 り幅跳びの平均 を 5年 生男
子,女 子 , 6年 生男子,女 子別 に求 めた。表 5-1・ 2・ 3・
4
油野利博・ 木下俊児・ 岸田昌司 :小 学生 にお ける走幅跳 びの評価方法 について
表
5-1
走 り幅跳 びの各 ブロ ッ ク平 均値 算 出表 (5男 )
A一
I
長
一 Ⅱ
51.84
一 Ⅲ
―
IV
一
V
B一
I
139.30+6.27×
1-
― Ⅱ
― 田
一 Ⅳ
―
C一
V
ェ
139.30+6.27)(039。
― Ⅱ
30
― Ⅲ
39.30
― Ⅳ
―
D一
V
ェ
39。
139.30-6.27×
― Ⅱ
― Ⅲ
― Ⅳ
一
V
E一
I
― Ⅱ
一 Ⅲ
一 Ⅳ
一
V
139.30-6.27)(2-
1-
30
50m走 (X2)
M
SD
(sec)
8.98-0.59X2- 7.80
-0.59xl= 8.39
+0.59 xO= 8.98
+0.59× 1=9.57
+0.59× 2=10.16
8.98-0.59× 2- 7.80
-0.59× 1- 8.39
+0.59 xO- 8.98
+0.59 Xl=9,57
+0.59× 2-10.16
8.98-0.59× 2- 7 80
-0 59× 1- 8.39
+0.59 xO- 8,98
+0.59× 1- 9,57
+0.59× 2-10.16
8.98-0.59× 2- 7.80
-0.59× 1- 8.39
+0.59 XO- 8。 98
+0.59 Xl-9.57
+0.59)(2-10。 16
8.98-0.59× 2- 7.80
-0.59× 1- 8.39
+0.59× 0- 9.57
+0.59× 1-9.57
+0.59× 2-10.16
^Y
(Xl)
M
SD
(cm)
139,30+6.27× 2- 51.84
身
(cm)
373.4
350.4
327.4
304.4
281.4
368 6
345.6
322.6
299 6
276.6
363.7
340.7
317.7
294 7
271.7
358 9
335,9
312.9
289.9
266 9
354.
331
308.
285.
262
鳥取大学教育学部研究報告 教育科学 第 22巻
表
5-2
走 り幅 跳 びの各 ブロ ッ ク平 均値 算 出表 (5女 )
身
A一
M
I
長
SD
-154.04
-154.04
-154,04
-154.04
― Ⅲ
― Ⅳ
―
V
I
―
I
― Ⅲ
― Ⅳ
―
C―
V
ェ
― Ⅱ
― Ⅲ
― Ⅳ
―
V
D一
I
一
]
一 Ⅲ
一 Ⅳ
一
V
E―
I
(Xl)
(cnl)
■ 41,04+6.50X2-154.04
― Ⅱ
B一
第 1号
141.04+6.50×
1-147.54
-147.54
-147.54
-147.54
-147.54
141.04+6.50 xO=141.04
=141.04
=141.04
=141,04
=141.04
141.04+6.50× 1-141.04
-141.04
-141.04
=141.04
=141.04
141,04-6.50× 2-141.04
50m走 (X2)
′
M
SD
(sec)
9.26-0.57× 2- 8.12
322.3
+0.57× 0- 9.26
+0.57 Xl-9.83
302.4
282.4
+0.57X2-10.40
262.4
9.26-0.57× 2- 8.12
-0.57× 1- 8.69
+0.57XO- 9.26
+0.57× 1- 9.83
+0.57× 2-10.40
9.26-0,57× 2- 8,12
337.7
317.7
297.7
-0.57xl- 8.69
キ 0.57 XO- 9.26
+0.57 Xl- 9.83
+0.57× 2-10。 40
9.26-0.57× 2- 8.12
-0.57Xl- 8.69
+0.57× 0- 9.26
+0.57× 1- 9.83
+0.57× 2-10.40
9.26-0.57× 2- 8.12
-0.57× 1- 8.69
-141.04
― Ⅲ
-141,04
― Ⅳ
-141.04
+0.57× 0-9.26
+0.57 Xl- 9.83
-141.04
+0.57× 2-10.40
V
342.3
-0.57 Xl- 8.69
― Ⅱ
―
Y
(cm)
277.7
257.7
333.0
313.0
293.0
273.0
253.0
328.3
308.3
288.3
268.3
248.3
323.6
30316
283.6
263.6
243.6
油野利博・ 木下俊児・ 岸田昌司 :小 学生 における走幅跳 びの評価 方法 について
表
5-3
走 り幅跳 びの各 ブロ ック平均値算出表 (6男 )
A一
I
― Ⅱ
― Ⅲ
― Ⅳ
一
V
B一
I
一
E
― Ⅲ
―
IV
―
V
C一
I
長
50mヌ ヒ (X2)
(Xl)
M
SD
(cm)
145.93+6.97× 2-159.87
-159.87
-159.87
=159.87
-159.87
145.93+6.97Xl-152.90
-152.90
-152.90
-152.90
-152 90
145.93+6.97× 0-145.93
-145.93
-145 93
一 Ⅱ
― Ⅲ
―
IV
-14593
―
V
-145,93
D―
I
―
]
― Ⅲ
― Ⅳ
―
V
E―
I
一 Ⅱ
― Ⅲ
― Ⅳ
―
V
145。
93-6.97Xl-138,96
-138 96
-138 96
-138,96
-138,96
145.93-6.97× 2-131,99
-131
-131
-131
-131
99
99
99
99
M
SD
(Sec)
8.64-0.55X2-7.54
-0.55× 1-8.09
+0.55 XO-8.64
+0 55Xl-9。 19
+0.55× 2-9.74
8.64-0.55× 2-7.54
-0.55Xl-8.09
+0.55× 0-8.64
+0.55Xl-9。 19
+0,55× 2-9.74
8.64-0.55× 2-7.54
-0.55× 1-8.09
+0,55× 0-8.64
+0.55× 1-9.19
+0.55× 2-9.74
8.64-0.55× 2-7.54
-0.55 Xl-8.09
+0.55 XO-8.64
+0.55 Xl-9,19
+0.55× 2-9,74
8.64-0.55× 2-7.54
-0.55× 1-8 09
+0.55× 0-8.64
+0.55× 1-9,19
+0.55× 2-9.74
ハY
身
(cm)
405.8
380.8
355.9
331.0
306.1
398.5
373.6
348.7
323.8
298.9
391.3
366.4
341.5
316.5
291.6
384.0
359.1
334.2
309.3
284.4
376.8
351.9
326.9
302.0
277.1
鳥取大学教育学部研究報告 教育科学 第 22巻
表
5-4
走 り幅 跳 び の各 ブ ロ ッ ク平 均値 算 出表 (6女 )
身
M
A―
長
(Xl)
SD
(cm)
148.09+6.60× 2-
一 Ⅱ
61.29
61_29
一 Ⅲ
61 29
― Ⅳ
61.29
一
V
61.29
B―
I
I
148.09キ 6.60xl―
― Ⅱ
一 Ⅲ
一 Ⅳ
一
V
C―
I
一
]
148.09+6.60× 0-
― Ⅳ
D―
―
V
ェ
14809-6.60×
1-
]
41.49
41.49
― Ⅳ
V
E―
I
一
]
― Ⅲ
一 Ⅳ
一
V
48.09
41.49
41.49
41.49
― Ⅲ
―
48.09
48.09
48,09
48.09
― Ⅲ
一
第 1号
148.09-6.60× 2-
50m走 (X2)
M
SD
(sec)
8.90-0.55× 2- 7.80
-0.55xl- 8.35
+0.55 XO- 8.90
+0.55× 1- 9.45
+0.55× 2-10.00
8,90-0.55× 2- 7.80
-0.55xl- 8.35
+0.55× 0- 8.90
+0.55 Xl- 9.45
+0.55× 2-10,00
8.90-0.55× 2- 7.80
-0.55× 1- 8.35
+0.55 xO- 8.90
+0.55× 1- 9.45
+0.55× 2-10,00
8,90-0.55× 2- 7.80
-0.55× 1- 8.35
+0.55× 0- 8.90
+0.55× 1- 9.45
+0.55× 2-10.00
8.90-0.55× 2- 7.80
-0.55 Xl- 8.35
+0.55× 0- 8,90
+0.55× 2- 9.45
+0.55× 1-10,00
Y
(cm)
366.9
344.4
321,9
299,3
276.8
362.1
339.6
317.1
294.5
272.0
357.3
3348
312.2
289.7
267.2
352.5
329,9
307.4
284,9
262.4
347.7
i325,1
302.6
280。
1
257.5
60
油野利博・ 木下俊児・ 岸 田昌司 :小 学生 における走 幅跳 びの評価方法 について
(d)回 帰平 面 か らの偏 差
各 ブ ロ ックの走 り幅跳 び平
段階 に分 け得点 化 す るた め
,
回帰平面 か ら標 準偏差 を用 い
回帰平面 か らの標準偏差
表 7
均値 を求 めた あ と,こ れ を 10
Sy.12
5男
25.370
(cm)
6男
24_809
5女
25.345
6女
25.744
て分割 した。
図 6は ,(A― I)の ブ ロ ックの走 り幅跳 びを回
帰平面 か らの標準偏差によって 10段 階 に分 割 した
ものである。 この場合,回 帰平面 (stuv)の ままで
①
はXl・ X2が 構成 する平面 に対 して垂直方向に分割
できな いので,点 Qを 中心 にXl・ X2が 構成す る平
面 と平行 な平面
Y+2.Oσ
f十 二
,5σ
l+1,Oσ
(S化 色々つに修 正 した。 この ときの
l+015'
修正値 との差 (Stt S),(t tt t),(utt u),
(V′ V)を 重 回帰方程式 にSt tt u′ ,Vi S,t,
u,vの 身長 と 50m走 の値 を代入 して求めると最大
13 cmに なる。 しか し,こ の修 正 による得点 の差 が
Y
マー0.5σ
l-1.Oσ
③
③
⑦
⑤
⑤
④
③
l-1.5σ
2に なる ことはほとん どな く,修 正 した回帰平面
と, もとの回帰平面 との誤差 は無視 して考 えた。
②
♀-2,Oσ
①
この平面 を基準 にして,Xl・ X2が 構成す る平面
に対 して垂直の方向にY+0.5σ まで を 6,Y+1
7,Y-05σ まで を 5,Y-1.Oσ まで
・
を 4,… … の要領 で 10段 階 に分 割 した。
0σ までを
表 6-1,
6-2, 6-3, 6-4
5年 生男女, 6年 生男女 ごとに示 したが,縦 軸
h
図6
回帰平面 から標準偏差 による分割
に身長 による体格 区分 ,横 軸 に 50m走 による機能区分 をとり,全 体 を 25の ブ ロ ックに分 けた各 ブ
ロ ックでの走 り幅跳 びの得点 を見 い出そ う とい うもので ある。
(働
評価 の方法
得点換算表 によって,学 習者 は 自己 の跳躍距離 は何点であるか知 る ことがで きる。
得点 が 5点 以下である場合,主 として走 り幅跳 びの技術的な ロス によるもの と考 え られ,逆 に 6
点以上 であるな ら,す ぐれた技術 といえる。
学習者 は,自 分 の眼 で 自分 の 目標 を掲 げる ことがで き,目 標達成 のためよ り遠 くへ 跳 ぶための技
術獲得 の学習 を行 うであろう。また身長 と 50m走 を考慮 に入れて走 り幅跳びを評価 す る ことで個人
の特性 を生か した跳躍技術 をよ り客観的 に知 る ことがで きると考 えられ る。 これ まで,跳 躍距離 の
みでの良 し悪 し,順 位 づ けで行 なわれて いた評価 の不公平が少 しで も取 り除 かれ ,体 格的 なハ ンデ
ィでたえず下位 におかれた者で も,対 等 の立場で競 う場面 も設定で き,よ り興味 を持 たせた取 り組
み方がで きると考 える。
今回の研究 では,各 群 の資料 とも 680∼ 750と い う比較的多数 を用 いている。この ことは,単 一 学
校 内でのクラス単位 ,学 年単位 で行われて いた相対的評価 か ら,よ り絶対的 な評価 に まで近 づ ける
ことがで きる。
重回帰方程式 を求めた ことで,身 長 ,50m走 の 2変 量が定 まれば,走 り幅跳 びでの跳躍距離 の予
鳥取大学教育学部研究報告 教育科学 第 22巻
第 1号
想 され る平均値 Yが 得 られ る。 この ことは,Yを 一定 に した時 ,Xlが 何cm大 きい とき,小 さい とき
X2は どんな走 タイムを とるのか,ど の程度 のス ピー ドがなければな らないのか,Xlを 固定 して X2
の大 きさをどの程度変 えると●は何 %増 (減 )す るか とい うシュ ミレー ションの問題 も考 えられ る。
(4)重 回帰評価 法 の平 均値 評価 法 に対 す る精 度 の上 昇率
精 度 の上 昇率 =xギ
キァ//寺
X100=s Y122×
100
(分 散 の逆数比 )
1変 量 に よ る平 均値 評価 法 と 3変 量 に よる重 回 帰 評 価 法 とを比 較 して , どの程度 精度 上 昇 が み
られ るか を統計 学 的 に明 らか に してお く必 要 が あ る。 その方法 は,ス ネデ カー に よれ ば,分 散 の 逆
数比 を使 う こ とにな り,そ れ ぞれ 5年 男子
189%,女 子 208%, 6年 男子 174%,女 子 182%と
な
り,重 回帰評 価 法 が 平 均評 価 法 よ りまさる統計 的数値 で あ る。
IV
ま とめ
小学校 5・ 6年 生 を対象 として,機 能 と体格 を考慮 した走 り幅跳びの評価基準 を作成するため
スポーッテス トと身体計測の結果 を収集 し,大 型電子計算機 で統計的処理 を行 った。統計的数値 を
,
もとにして得点換算表 を作成 したが,そ れ らは,次 のようにまとめることがで きる。
1)各 学年 ,男 女の身長,50m走 タイム,跳 躍距離 には有意 な差が認 め られた。
2)各 学年,男 女の身長 と 50m走 タイム,跳 躍距離 と身長 ,跳 躍距離 と 50m走 タイム との間 には
,
有意 な相関関係 が認 め られた。
3)各 学年,男 女の 50m走 タイム,身 長 を消去 した身長 と跳躍距離 ,50m走 と跳躍距離 との偏相関
において も有意性が認 め られた。
4)身 長 ,50m走 タイムか ら予想 され る跳躍距離 を推定 した時,そ の推定度 を示す重相関係数で も
有意性 を認 めた。
5)身 長 ,50m走 タイムを 2変 量 とし,重 回帰方程式 によ り跳躍距離 を予測 した得点換算表 を用 い
て,実 際 の跳躍 を個人差 に応 じて評価がで きる。
6)重 回帰方程式 を算出 した ことで,身 長 に応 じた一定跳躍距離 を得 るための 50m疾 走 タイ ム を求
めることがで きる。
あ
と
んヾ き
今回,統 計的資料収集の困難 さか ら,あ えてスポー ツテス ト実施法 による走 り幅跳 び跳躍距離 を
用 いた。 これ は競技会 における踏切線 のある跳躍 最短距離 を測定するもの とは異 なる。教科体育 に
おける走 り幅跳びにお いて も踏 み切 り制限 ライ ンを設 けることが跳躍 の面 白さ,競 技性 ,技 術性 を
求 める上で必要 なことと考 える。今後 ,踏 切線 のある場 合 とない場合 にどの程度 の差が跳躍距離 と
して現われ るのか,ま た踏切線 を意識 させ,助 走 ス ピー ドを生か した踏切技術 の指導 はどの ように
体系 づけた らよいのか,追 求 した いと考 えて い る。
最後 に,本 研究 にあた り資料 を提供 して いただいた各校 の関係者 な らびに電算機利用のために協
力 いただいた鳥取大学工 学部大学院生 の斉藤君 ,教 育学部数専 の宇仁君 に厚 く感謝の意 を表 します。
62
油野利博・ 木下俊児・ 岸田昌司 :小 学生 における走幅跳びの評価方法 について
表 6-1
走 り幅跳び得点換算表 (5年 男子 )
]
50m走
8.1
Ⅲ
8.7
V
Ⅳ
9,3
Ⅱ
I
9.9
8。
1
(sec)
∼
8.0
≧ 425
9.2
≧402
≧ 379
389
366
8.0
9.8
≧356
387
318
364
295
385
362
9.8
290
267
278
≧364
7
∼
A
1
3
∼
6
8
4
334
267
3
321
2
257
1
326
9.9
≧ 318
5
315
5
6
m
c
282
6
3
7
≧387
l
長
≧410
92
9.3
V
9
320
353
8.6
8.7
Ⅳ
≧341
≧ 333
D
身
8.6
Ⅲ
265
0
4
9
336
1
322建 ≧
≧420
300
277
254
299≧
2762■
253≧ ≧
2397
2374
2351
230≧ ≧
1
308≧ ≧
≧ 405
≧328
252
286
263
285≧
262≧≧
≧ 382
≧359
≧336
216≧ ≧
≧313
288
357
8
l
l
2
4
290
E
B
302
239≧ ≧
324
9
325
217
7
9
8
286
5
273
250
234≧ ≧
211≧
∼
∼
6
1
356
4
283
329
252
344
3
1
317≧
294≧
>〓
≧ 392
271≧
≧ 369
248≧
≧ 346
225≧ ≧
≧323
356
9
C
367
l
4
7
2
318
6
272
∼
1
5
352
329
3
893
4
7
3
2
ユ
312≧
290
267
289≧ ≧
266≧ ≧
304
226
272
257
234
243皇 ≧
220E≧
1
303≧
258
280≧
257≧
鳥取大学教育 学部研 究報 告
表 6-2
50m走
8.5
(sec)
∼8.4
≧393
8.9
≧373
Ⅲ
9.0
Ⅳ
9.6
9.5
≧353
V
10,2
8.5
8.4
10.1
≧333
≧313
≧379
9
D
l
348
275
3
295
355
Ⅱ
I
9
長
第 1号
走 り幅跳 び得点換算表 (5年 女子)
I
身
第 22巻
教育科 学
≧359
9.0
9.5
≧≧339
Ⅳ
9.6
V
10.2
10.1
≧319
≧299
287
367
334
8
7
5
296
3
1
309
4
289
∼
A
∼
6
1
7
m
c
283
8.9
Ⅲ
290
5
257
4
256
236
223
2
5
1
285
272
l
291≧
≧ 369
3
232
212
2
251≧ ≧
231≧
211≧
1
≧349
=■
329
≧309
277≧
≧375
3
5
326
266
258
217こ ≧
2315
322
≧295
282
269
277
304
197≧ ≧
257
284
∼
∼
278
≧335
7
1
0
338
237E≧
329
l
l
?
E
B
284
257こ ≧
342
9
344
211
271
>〓
≧389
271E≧
225
265
1
4
293
273
253
231
271
5
279
233
251
5
260
268
1
267≧ ≧
≧287
384
≧372
247≧
=364
≧344
352
332
≧
227≧ ≧
≧324
3
208
2
273
207≧ ≧
1
272E≧
≧304
292
C
l
299
4
346
326
4
∼
333
1
298
273
255
235
243
223
242≧ ≧
222E≧
253
5
3
8
275
1
2822≧
262E≧
202甚 ≧
226
266
220
213
252≧≧
232≧ ≧
212≧
192こ ≧
64
表
油野利博・木下俊児・ 岸田昌司 :小 学生 における走幅跳びの評価方法について
6-3
走 り幅跳 び得点換算表 (6年 男子
I
I
50m走
Ⅳ
Ⅲ
8,4
7.9
9.0
)
V
Ⅱ
7.9
9.5
(sec)
∼
7.8
≧ 456
8.3
≧と431
8。
9
≧406
7.8
9.4
≧ 381
≧ 434
彦1356
≧409
8.4
8.9
≧384
Ⅳ
9.0
V
9,5
9.4
≧359
≧334
322
372
9
444
D
身
8.3
Ⅲ
8
l
4
369
長
2
332
3
369
2
357
1
356≧ ≧
≧ 449
307
282
344
331≧
≧ 424
9
306≧ ≧
310
360
297
5
4
360
3
347
282
257
2
335
281≧
256E≧
1
334≧
≧399
≧374
386
361
285
6
4
3
344
1
5
384
347
∼
帥 A ∼ 1 5 7
356
872
7
≧427
≧349
273
322
≧402
284≧
≧377
E
B
5
6
327
7
390
6
377
1
5
315
387
349
324
2
349
1
348≧ ≧
352
278
262
340
265
≧ 416
>〓
≧ 441
299≧ ≧
274≧
≧ 367
249≧
≧342
329
9
C
8
392
l
4
9
7
404
6
392
329
292
∼
1
329
5
4
4
305
267
280
255
3
292
292
2
341≧ ≧
316≧ ≧
291≧
266≧ 241≧
253
278
250
323≧
290
275
0
3
1
290
∼
399
∼
4
3
5
5
≧352
234こ ≧
≧ 327
l
l
312
386
7
6
259こ ≧
365
9
8
235
285
309≧ ≧
248
1
327≧ ≧
302≧
277≧≧
252E≧
227≧ ≧
鳥取大学教育学部研 究報告
表 6-4
走 り幅跳 び得点換算表
I
50m走
(sec)
∼ 8.0
≧ 419
Ⅱ
8.1
8.6
2396
Ⅲ
8.7
9.ユ
≧374
Ⅳ
9,2
`6年
I
9.8
8.0
≧329
4
4
277
1
∼
6
≧337
≧ 314
276
285
353
273
318
5
1
3
252
297
≧359
9.8
9.7
7
∼
A
5
9.1
9.2
V
356
l
m
c
300
8.6
Ⅳ
392
D
長
Ⅲ
8.7
≧382
9
303
Ⅱ
8.1
9.7
≧ 351
第 1号
女子 )
V
406
身
第 22巻
教育 科学
327
250
237
305
9
5
239
306
3
292
3
9
2
1
315≧
≧ 414
292≧
≧392
270≧ ≧
≧369
247E≧
≧346
225≧ ≧
278≧
≧ 377
255≧ ≧
≧355
233E≧
≧332
210≧ ≧
≧309
9
E
B
321
8
l
l
388
300三 ≧
≧400
356
9
7
8
8
272
6
374
338
∼
∼
363
3
5
7
6
1
2324
1
5
282
5
4
269
4
256
3
245
322
277
255
232
2
5
279
3
2
1
310≧ ≧
≧409
9
288≧
≧ 387
266
297
265≧
1
296≧ ≧
≧364
242≧ ≧
≧ 342
220≧
≧319
396
C
338
8
l
5
348
7
326
1
268
6
∼
1
5
4
4
255
322
287
5
297
3
2
306
1
305と ≧
283≧ ≧
260≧
238≧
215≧ ≧
219
287
2
229
273E≧
251≧
228こ ≧
205≧ ≧
66
油野利博 。木下俊児・ 岸田昌司 :小 学生 にお ける走 幅跳 びの評価方法 について
用
引
1)水 野忠文
青少年体 力標準表
東京大学出版会
文
献
1968
2)Sportverlag, 1960'仮 p22
「Das beste WIaβ bei der sprungweite ist die elgne Leibeslange des springers ZM′ ei Leibeslangen lernt
fast ein ieder springen 2 1/2 Leibeslangen sind schon ein guter Sprung und drei ein auβ erordentlicher
3)野 田洋平他
陸上競技 の指導 に関す る研究
4)山 田忌 政他
幅関数実験式 による走 幅跳距離 の予測
第Ⅵ報
茨城大学教育学部紀要
体育 の科学 V0127,N07
第 22号
1972
1977
494
S tt k× S1723× H2299× w0860× Bげ
S:走 幅跳の距離 (cm)k:年 齢 ,性 ,技 術 ,身 長 ,体 重 ,背 筋力 ,精 神力 ,100m平 均速度な どによって
S:100m走 の平均速度 (m/seC)H:身 長 (cm)Wi体 重 (kg)B:背
決 まる定数 18歳 男子 01334
筋力
(kg)
5)岡 野進 ,品 田龍吉 教科体育 における走幅跳の指導 に関す る研究
発表資料 1978
(そ
の
1)日
本体育学会第 29国 大会研究
6)Jim Bush Dynalmic Track and Field A■ yn and Bacon,Inc 1978
ジム・ ブ ッシュの陸上競技 コーチング 小 田海平訳
邦訳
7)関 岡康雄
8)小 野勝次
うま く踏切 りがで きな い子 どもの指導
陸上競技 の力学
9),10)前 掲 1)
■)油 野利博 ,西 尾幹雄
同文書院
講談社
体育科教育
1979
19749
1957
刀ヽ
学生 における走 り幅跳 びの発達
鳥取大学教育学部研究報告教育科学
第 20巻
第
2号 昭和 53年 12月
12)市 村操一 跳能力の構造の発達 に伴 う変化 走高跳 と走幅跳の研究 新体育 V0148 No■ 1978
13)前 掲 8)
14)宮 丸凱史 幼児 のランニ ング・ フ ォームの発達過程 東京女子体育大学紀要No10 1975 3
参
関岡康雄他
文
はね とぶイメージを柱 とした三段跳指導の研究
献
東京教育大学体育学部紀要
第 12巻
昭和 48年
走 り幅跳びの指導 (高 学年 )第
14回 中・ 四国小学校体育研究大会発表紀要 1976
体力測定 の結果 を個人 に還元 しよう 体育 の科学 V01 23No 2 1973
岸田昌司
山川純
考
走幅 とびの成績 に影響 をおよぼす諸要因についての一 考察 東京女子体育大学紀要N010 19753
島根県教育委員会 昭和 52年 度島根 県 スポーツテス ト調査結果 スポーツ種 目の身長 ,体 重別標準値 1978
石井美弥子
栃木県教育委員会
能勢 ,油 野 ,有 田
本 県児童生徒 の体 力 (昭 和 52年 度 )1979
小学生 にお ける短距離走 の発達 鳥取大学教育学部研究報 告教育科 学
口
召不日45至 手
陸上競技 の コーチ ング(1)大 修館 昭和 51年
学校体育研究同志会編 陸上競技 の指導 ベース ボール・ マガ ジン社
金原勇編
松浦義行
文部省
運動能力の因子構造
小学校指導書
体育編
1972
不昧堂 1969
東山書房
体育測定法
岩原信九郎
推計 学 による新教育統計法
杏林書院
昭和 53年 5月
昭和 44年
松井三雄他
増補版
(昭 和
日本文化科学社
55年 4月 15日 受理 )
昭和 44年
第 12巻
第 2号