大河原警察署協議会議事録要旨 協 議 会 名 平成26年第 - 宮城県警察

大河原警察署協議会議事録要旨
協 議 会 名
平成26年第1回大河原警察署協議会
平成26年2月6日(木)
開 催 日 時
午後3時から
午後4時40分まで
開 催 場 所
大河原警察署大会議室
1
協議会委員
会長以下9名
2
警察署側
署長以下9名
1
開会
2
挨拶
出 席 者 等
⑴
会長挨拶要旨
皆さん、こんにちは。立春を迎えて春になったというのに、とても
寒い日が続いております。
年が明けて2月になりましたが、幼稚園を始め、小学校、中学校、
高校、そして大学も、これから一番忙しい時期ということで、おそら
く警察署の方々も新年度に向け、いろいろとお忙しいと思いますが、
是非、今日の警察署協議会も充実したものになるように、皆様の御協
力をいただきながら進めてまいりたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。
⑵
署長挨拶要旨
本日は寒い中、皆さん、お集まりいただきまして、大変ありがとう
議事概要
ございます。御礼申し上げます。
皆 様 の お 手 元 に 、 「平 成 2 6 年 大 河 原 警 察 署 の 活 動 重 点 」が あ る と 思
いますが 、その最初に、「宮城県警察 運営指針」と記 載 さ れ て お り ま す
が 、 そ の 中 身 は 、 「安 全 ・ 安 心 な 地 域 社 会 の 実 現 」、 そ し て 、 サ ブ タ
イ ト ル と し て 「震 災 復 興 へ 県 民 と と も に 歩 む 警 察 」と い う 大 き な タ イ ト
ルの下に、県警察の活動重点、それを踏まえ当署の活動重点というこ
とになります。
こういう組織的な活動重点を整えて、統一した活動を行っておりま
す。簡単ではありますが、挨拶に代えさせていただきます。
3
定足数の確認
委員9名、全員の出席を確認し、協議会の成立を宣言した。
4
議事録署名委員の指名
議長(会長)が、議事録署名委員2名を指名した。
5
協議事項等
◎
警務課長
そ れ で は 、 始 め に 、 「平 成 2 5 年 中 の 管 内 の 治 安 情 勢 」に つ い て 署 長
から説明いたします。
◎
署長
皆 様 の お 手 元 の 資 料 、 「平 成 2 5 年 中 の 管 内 の 治 安 情 勢 」を 参考 に し
ながら、まず最初は、窃盗などの刑法犯の検挙状況等について説明い
たします。
昨年、管内における刑法犯の被害の届出を受けた件数は、総数で6
92件であり、前年比で5件減少しております。
検挙件数は、総数で329件と前年比で58件増加しております。
犯罪の被害の多くは、窃盗ということになり、その被害の届出を受
けた数は508件で、前年比で1件増加しております。
窃盗犯は全刑法犯の73.34%を占め、侵入窃盗については、6
2件と全窃盗犯の12.20%を占め、前年より約7.3ポイント増
加しております。
主な検挙としましては、柴田町船岡地内で発生した殺人未遂事件及
び白石市、角田市、福島県内において連続発生していた空き巣、事務
所荒らし事件などです。
今後の刑法犯の発生に対する対策としましては、
議事概要
○
事件多発地域の発生状況を良く分析して、多発地帯におけ
るよう撃捜査など攻めの活動を推進する。
○
街 頭 犯 罪 や 侵 入 犯 罪 等 々 を 含 め 、 犯 罪 抑 止 効 果 を 高 めて い く
ため、パトロ-ル活動を強化する。
○
届出事件については、捜査を徹底して検挙活動を推進する。
など積極的な検挙活動を展開してまいります。
次に、特別法犯の検挙状況について説明いたします。
検挙状況は、廃棄物処理法違反が最も多く8件8名を検挙しており
ます。そのほか、銃刀法違反で3件3名、迷惑防止法違反で3件3名、
児童ポルノ法違反で2件2名、スト-カ-規制法違反で1件1名など、
総数で24件22名を検挙しており、前年比で3件増加し、人員では
3名減少しております。
特別法犯では、住宅リフォ-ム会社による産業廃棄物事件、児童ポ
ルノ事件等を検挙しており警察庁生活安全局からも高い評価を得てお
ります。
少年非行等の補導状況等について説明いたします。
非行少年の検挙・補導状況については、総数182件で、前年比で
57件減少しております。内容的には、恐喝事件や強制わいせつ事件
等が発生するなど、全体の数は減少しておりますが、内容的には凶悪
犯罪にも成り得るような事案もあり、予断を許さない状況にあります。
次に、交通事故の発生状況について説明いたします。
昨年は、前年比で1名増加の5名の方が交通死亡事故で亡くなって
おり、前年より1名多かったということです。
当署管内には、4町がありますが、年が明けてから2件2名の犠牲
者が出てしまい、昨年よりもペ-スが早い状態となっております。
今後、これ以上発生させないため、署員一同頑張っております。
当署といたしましては、「チ-ム大河原」ということで、「攻めの大河
原警察署」として、待ちではだめで攻めるということで、署員一丸とな
って、皆様の安全・安心、当署管内の治安維持に向けて頑張っている
次第です。
○
委員
最近、パトカ-が良く走っているのを見かけます。今朝、来るとき
も見ましたし、昨晩、帰るときも見かけました。また、本日も、この
警察署協議会に出席するために警察署に来る途中にも、パトカ-を見
かけました。力を入れているということを目の当たりにした次第です。
◎
警務課長
それでは、次の協議事項であります、「平成26年大河原警察署の活
動重点について」ということで、その説明は、各課長の方から説明させ
ていただきます。
◎
議事概要
会計課長
遺失物及び拾得物の迅速な返還手続きの推進ということでの取組を
行っていきたいと考えております。
平成25年度の当署管内での遺失物の届出された件数は、2,099
件で、前年に比べて147件減少しております。
また、拾得物として届出された件数は、6,753件で、前年に比べ
て2,289件増加しております。
このうち、遺失者の方が判明し返還した件数は666件で、前年に
比べて42件増加している状況にあります。
本年におきましても、遺失届及び拾得届を受理した際には、今は、
システムで受理し管理しておりますので、落とされた方などがすぐ分
かるような場合には、速やかに連絡をし、お返しするという対応に心
掛けていくということに力を入れ推進していきたいと思っております。
◎
警務課長
警務課の重点につきましては、2点掲げさせていただきましたが、
本日は、相談業務について説明させていただきます。
この相談業務というのは、以前は生活安全課が所管しておりました
が、長崎県で発生した女性2名が被害となった殺人事件を契機として
組織体制の見直しが図られ、相談等の受理を事案処理の部門から分離
して、事案処理をしない総務警務部門において行うことになりました。
平成25年中の当署における相談の受理状況は714件で、前年比
でプラス321件と倍以上になっており、悪質商法、詐欺の前兆電話
等の事案に市民が敏感に反応したことなどがあげられます。
特に、当署においは、スト-カ-、DV関係の相談が97件、次い
で悪徳商法契約関係と近隣等との民事トラブルが54件とやはり一昨
年と比べて増加しております。
本年1月に入りまして相談受理件数は57件で、前年比で29件増
加しており、また、苦情についても5件と前年比で2件増加しており、
共に増加傾向にあります。
相談の受理に当たっては、相談者の立場に立って対応することに心
掛けるとともに、DV・スト-カ-事案への対応については、事案の
軽重に関わらず、更に踏み込んだ積極的な対応に心掛けております。
苦情に関しては、苦情の原因となった事実の確認をしっかり行うと
ともに、警察に非がある場合には貴重な意見として真摯に受け止め、
警察署全体として改善に取り組んでまいりたいと考えております。
○
委員
DVなどは役場とかでなくて、警察の方でも取り扱うのでしょうか。
◎
生活安全課長
生活安全課で担当しております。役場や県の担当課とそれぞれの立
場、あるいはお互い連携しながら対応しております。
今、DV・スト-カ-事案というと役場よりは警察というイメ-ジ
議事概要
があり、昨年も前年比でDV事案だけで倍近く届けられております。
また、スト-カ-事案も、もちろん増えており、口頭警告や文書警
告も行っております。
◎
生活安全課長
引き続き、今年の活動重点について説明させていただきます。
3点ほど掲げさせていただきました。
1点目は、総合的な犯罪抑止対策の推進についてです。
これは、関係機関・団体の皆様と連携しながら推進していきます。
高齢者等社会的弱者を対象とした特殊詐欺の被害防止対策の徹底、
さらには、女性と子どもを暴力等から守るための組織横断的な体制の
確立、いわゆるDV・スト-カ-対策にもなりますが、女性や子ども
に対する声掛け事案・脅威事案等に対する対策を強化してまいります。
特に、犯罪抑止対策として、平成24年から重点犯罪として指定し
対策を取っております。
今年の上半期、6月までは、
JR大河原駅及びJR船岡駅周辺で発生する自転車盗
大河原町・柴田町内で単発的に発生している空き巣
柴田町を中心に発生している振り込め詐欺等の特殊詐欺
を指定しております。
特に、二重ロックの推進による自転車盗の抑止、高齢者の特殊詐欺
被害の防止を図る。
さらに、犯罪多発場所へ防犯カメラを設置し、犯罪の抑止効果と発
生した場合の検挙に結びつけるということです。
2点目は、少年の非行防止と保護総合対策の推進についてです。
これは、非行少年を生まない社会づくりと有害環境浄化対策の推進
の一層の強化を図ってまいります。もちろん、各学校と連携し、いじ
め問題に的確に対応してまいります。
さらに、少年を被害者にする福祉犯と言われます犯罪の取締りを進
めてまいりたいと考えております。
3点目は、良好な生活環境とサイバ-空間の安全確保対策の推進で
す。
利殖勧誘事犯、いわゆる生活経済事犯と言われるもの、さらには、
廃棄物事犯、風俗関係事犯の取締りを積極的に進めてまいります。
当課においては許認可業務の中で、銃砲関係も取り扱っております
ので、行政関係についても厳格な管理をして適正な運用を図ってまい
りたいと考えております。
最後に、サイバ-犯罪の取締りということで、情報の入手により積
極的な検挙を目標としております。
○
委員
前に、子供向けの防犯教室ということで人形劇を見せていただきま
議事概要
し た 。 「い か の お す し 」と い う 子 供 達 が 分 か り や す い よ う に と い う こ と
で、いろいろしていただきましたので、そのことについてお話をして
いただければと思います。
◎
生活安全課長代理
警察では、子供を守る安全対策の一つとして管内の幼稚園・保育所
に出向きまして、子供達を相手に誘拐防止の講話など誘拐防止・非行
防止教室を実施しております。
私のほか、少年補導員や防犯実働隊員のボランティアの方々にお願
いして、指人形劇で分かりやすい誘拐防止の劇を子供達の前で披露し
ております。子供達からは分かりやすいと好評を得ており、その中で、
「いかのおすし」という言葉を使って誘拐防止を呼び掛けております。
○
委員(会長)
今、生活安全課長代理さんが話されましたが、そのような活動を行
っているということもお知らせしたく、お願いしました。
◎
地域課長
地域課の方は、大きな項目として3点あります。
1点目は、管内の実態把握と意見・要望に応える地域活動の推進と
いうことで、警戒警ら巡回連絡により、管内の実態を把握して、さら
に、皆様の意見・要望を把握する活動を推進しております。
次に、地域が抱える問題に対する積極的かつ組織的対応の推進とい
うことで、こちらにつきましても巡回連絡、あるいは交番・駐在所連
絡協議会というのが各交番・駐在所ごとにありますので、その場をお
借りして、意見・要望等を把握して地域の実態に応じた活動を推進し
ていくということです。
最後として、タイムリ-な情報発信活動と安全・安心を醸成する地
域安全活動の推進ということで、管内の実態を把握して、いろいろな
問題がある場合には途中、あるいは解決した時点で、皆さんにお知ら
せします。その方法としては口頭の場合もありますし、毎月発行して
い る 交 番 ・ 駐 在 所 の 「ミ ニ 広 報 紙 」で 行 っ た り し て お り ま す 。 あ る い は
交 通 死 亡 事 故 が 発 生 し た 場 合 は 、 「交 番 速 報 」あ る い は 「駐 在 所 速 報 」を
随時発行し、タイムリ-な広報を実施し安全を呼び掛けております。
2点目は、地域の実態に即した街頭活動の強化ということで、犯罪
や交通事故の発生実態の分析に基づく柔軟なパトロ-ル活動の強化と
いうことです。事件・事故の発生状況を分析・検討するとともに、そ
れに基づき重点的に警戒警らを実施しております。
次に、積極的な職務質問による県民に不安を与える犯罪の徹底検挙
ということです。
当署管内で発生が多いのは空き巣、自転車盗で、自転車盗につい
て は、 盗 難 多 発場 所 付 近 での 職 務 質 問 も実 施 し ま すが 、 盗 ま れた 自 転
車はどこを走っているか分からないので、無灯火・傘差し・二人乗り
議事概要
・鍵のない自転車については防犯指導を兼ね職務質問を実施し検挙に
努めております。
また、防犯実働隊、自主防犯パトロ-ル隊など地域におけるさまざ
まなボランティア団体と協働して犯罪抑止活動を実施するということ
です。
3点目は、若手地域警察官の早期育成と事態対処能力の向上につい
てです。
当署には現在、5年未満の、いわゆる若手警察官が11名おり、事
態対処能力、いわゆる事件・事故現場に行って一人前に仕事ができる
ように早く育てるということです。
当署には職務質問インストラクタ-がおり、このインストラクタ-
による教養のほか、交番班長、刑事課員の教養等もあります。
そ れ か ら 、 当 署 に お い て は 、 「さ く ら 塾 」と い う の を 月 1 回 程 度 開 催
しており、そこで、若手警察官を育てるために、法学的なものや実務
的なものについて、いろいろな教養を行い早期育成を図っております。
◎
刑事課捜査庶務係長
刑事課の活動重点について、1点目は重要・凶悪犯罪の徹底検挙に
ついてです。
昨年は、殺人未遂・強姦・強制わいせつなどの事件が発生しており
ますが、全て検挙しております。
2点目は、侵入窃盗事件の検挙活動推進についてです。
管内で連続的に発生している侵入窃盗の発生は、現在のところあり
ませんが、柴田町船岡地区では、散発的に空き巣事件が発生しており
ます。こういう侵入窃盗の検挙に向けて手口分析や発生現場周辺の警
戒活動を実施して捜査中です。
3点目は、振り込め詐欺等の特殊詐欺の検挙活動の推進についてで
すが、振り込め詐欺の被害防止のための広報活動をより一層推進する
傍ら、被疑者の検挙に向けた捜査を推進してまいります。
刑事課としては凶悪犯罪の即検挙、それから盗難については、一人
でも多くの泥棒を捕まえて少しでも被害品を返す。振り込め詐欺の被
害防止と被疑者の検挙を推進していく方針です。
○
委員
最近は、多くの方がカメラ付き携帯電話を持っており、たまたま盗
難現場などに遭遇し、カメラ付き携帯電話で写真を撮った場合、それ
を添付して警察に送れるホ-ムペ-ジやメ-ルアドレスとかはあるの
でしょうか。
また、カメラ付き携帯電話で撮った写真を転送できる課はあるので
しょうか。
◎
警務課長
一般的なものとしては、県警や警察署のホ-ムペ-ジがインタ-ネ
議事概要
ットで見られるようになっております。
事件ごとに刑事課、交通課というのではなくて、警察本部や警察署
にメ-ルアドレスで送ることは可能です。専用というのはありません。
◎
署長
まだ、そこまではシステム化されておりません。
これからは、必要となる考えだと思います。貴重な情報等も早く入
手できますので、今後、いろいろな面で参考にさせていただきます。
○
委員
良い意味で、いろいろ写真を送ってくれる方もいるでしょうが、と
んでもないことをする輩もいないとは限らないので、その処理をする
のが煩雑になってしまい、逆に仕事が増えてしまうのではないかと心
配な面もあると思います。
◎
署長
メリット・デメリットがあるかもしれませんが、まだ検討したこと
もありません。メリットは十分考えられますので、今後、機会ある毎
に、いろいろなところで話を出して検討してみたいと思います。
○
委員
最近、誘拐事件が発生し新聞等で報道されております。犯人が逮捕
され、それで終わりということではなくて、被害者の心のケアなどに
ついて、警察としては、どのように取り組んでいるのでしょうか。
◎
警務課長
当署の警務課に、被害者支援係という係があります。これは、最近、
性犯罪関係、そして子供の心のケアというのが取り出たされ、数年前
に被害者支援係というのができまして、その窓口が警務課となってお
りますが、各課の方にも被害者支援要員が指定されております。
また、各所属ごとに被害者支援のネットワ-クが確立されており、
当署の場合、その構成員には病院関係者、ホテルなどの宿泊関係者な
ど支援業務に必要な業種の方々を会員として、お願いしております。
◎
署長
本部に犯罪被害者支援室という部署がありまして、そこに、男女各
1名の資格を持った専門の心理カウンセラ-がおりまして、警察署で
手に負えない場合などは、その方々にお願いして対応するというシス
テムもあります。
○
委員
今、その話を聞きまして安心しました。
○
委員
私が子供のころ、良く地域の人達に叱られた思い出があります。昔
は、コミュニティが確立されており、知らない大人の人に叱られると
いうことがあったと思います。この辺でもそういうことが、まだ残っ
ていると思いますが、警察署の方々だけに頼るのではなくて、自分達
議事概要
でも、防犯という芽をもっともっと育てていくべきだと思います。
◎
交通課長
既に、緊急対策実施中の交通課から、御説明させていただきます。
ま ず 1 点 目 は 、 「災 害 に 強 い 交 通 環 境 の 整 備 と 交 通 安 全 対 策 の 推 進 」
についてということです。
これについては、現在、何を進めているのかといいますと、信号機
の自家発電装置の整備です。
当署管内においては、これまで4箇所整備されております。
災害が発生した場合に、交通の流れに支障が出ることで避難が遅れ
たり緊急輸送車両の通行にも支障が出るということで整備が行われて
おります。
2点目は、「的確な事故分析に基づく交通安全対策と飲酒運転根絶の
推進」についてです。
今年、既に2件の交通死亡事故が発生してしまいました。
1件目は、1月29日水曜日の午前9時35分ころ、村田町の県道
上で発生しました。
2件目は、2月3日月曜日の午前10時50分ころ、柴田町の県道
上で発生しました。
両方の事故とも午前中の明るい時間帯で天候も晴れということで、
環境的には、何の問題もないところです。
そして、片側1車線の直線道路で環境的にも何の問題もないところ
で、共通して言えることは、高齢者が原因となっていることと当事者
が高齢者であるということです。
次に、県内の人身交通事故発生状況についてですが、「柴田郡内の交
通事故情勢等」に、死者数11人となっておりますが、これは2月4日
現在の数で、昨日も若柳警察署管内で交通死亡事故が発生しておりま
すので12名の方が亡くなっているということです。
前年と比較すると既に5名増加しているという状況であり、その特
徴点としては、正面衝突の事故が連続発生しており、原因別では漫然
運転が多く、高齢者の死者数が半数以上を占めているということです。
また、交通死亡事故で亡くなった12名のうち7名の方が、高齢者
だったということです。
また、交通事故抑止のための緊急対策を、昨日から2月14日まで
の予定で実施中です。
人への対策が重要となりますので、おおむね10日間、高齢者を中
心とした交通安全教育、交通安全広報、交通指導取締りに力をいれる
ことにしております。
昨日から実施しておりますが、村田町で発生しました交通死亡事故
の現場周辺の家庭訪問を実施し、高齢者世帯を中心とした交通安全教
育 も や っ て お り ま す し 、 後 は 、 先 程 話 し ま し た 「交 通 死 亡 事 故 速 報 」の
議事概要
全戸配布を目標に広報活動を行っており、当面は交通死亡事故抑止対
策を中心に交通業務を進めてまいりたいと思いますが、通年を通して
飲酒運転根絶対策、交通環境の整備等関係機関・交通関係団体等と協
力しながら行っていきたいと思います。
○
委員
前回の警察署協議会で、委員から、「村田町の信号機のある交差点で、
朝の通勤時間帯に村田インタ-の方から来て、新しくできたコンビニ
エンスストアの前を通り、右折して大河原町の方へ行こうとする際、
なかなか右折できず、手前の交差点のところまで渋滞してしまってい
るということで、右 折 用 の 矢 印 の 信 号 機 を 設 置 し た り し て 、 何 と か
渋 滞 を 解 消 し て ほ しい。」という要望がありました。
その時は、現場の状況を確認してから、対策を検討したいというこ
とだったと思いますが、この場所については、御確認いただけたので
しょうか。
◎
交通課長
この前、右折の矢印というのは、原則的には右折レ-ンがないと設
置することはできませんが、右折レ-ンがなくても時差式の信号機を
設置し渋滞を解消することは可能かと思いますとお話しましたが、実
際、現場で確認したところ、東西方向にそれぞれ右折レ-ンはありま
した。
また、朝に交通量を調査したところ、確かに滞留します。村田イン
タ-方向から来て、コンビニエンスストア前を通過して、信号機を右
折して大河原町方面に進行する際、結構渋滞しておりました。
先日、警察本部に設置してもらえるかどうかは確定ではありません
が、右折矢印信号の設置要望を出しております。
◎
警務課長
警備課員は所要の行事がありまして、欠席となりますので私の方か
ら説明をさせていただきます。
警備課の平成26年の活動重点について説明します。
1点目は、「大規模災害等緊急事態に対する的確な初動体制の確立と
実戦的訓練の実施」についてです。
当署管内では、東日本大震災以降、大規模災害の発生はございませ
んが、今後も大地震、大雨及び台風への備えとして、災害警備訓練の
実施、それから自治体等防災機関との連携強化を図っていくというこ
とです。
2点目は、国際テロ対策の推進についてです。
これについては、来年の3月に仙台市内において、「第3回国連防災
会議」が開催される予定です。この会議には、世界各国の閣僚級、国際
機関、NGO団体など関係者が多数来県することから、テロ対策を一
段と推進していかなければならない情勢にあります。
議事概要
また、現在のところ、管内において不穏な行動をとる外国人は、今
のところおりませんが、今後もテロ対策として、これまで継続してき
ました各種対策の強化と不良外国人の発見・取締りに努力してまいり
ます。
○
委員
東日本大震災の時など、携帯電話がつながりにくくなり公衆電話の
方がつながりやすいということですが、最近は携帯電話が普及してお
り、公衆電話を使う人も少なくなった関係で、その設置数も減ってい
ると思いますし、電話ボックスを含め公衆電話がどこにあるかわから
ない人も多いと思います。特に、お年寄りの方は携帯電話を持ってい
ない人が多いと思いますので、電話ボックスを含め公衆電話のある場
所が簡単にわかるようにした方が良いと思います。
◎
警務課長
東日本大震災当時、固定電話は結構つながったという話は良く聞き
ました。その当時、電話ボックスを含め公衆電話の設置場所を調査し
た所属もあったようでしたが、当時、当署において、そのような調査
をしたか、どうかはわかりません。
◎
署長
次回に、そういう基礎資料があるか、あるいはNTTの考え方は、
どうなのかということを含めて確認してから、お話したいと思います。
◎
警務課長
それでは、事務局から紹介させていただきます。
今回、協議会の開催に伴い、各委員から事前に提言・意見等の確認
をいたしましたところ、3点ほどありましたので、御紹介しますとと
もに、関係課長から御説明させたいただきます。
1点目は、「地元の交番は、何時から何時までの勤務となっています
か。」ということで、これについては、地域課長から説明します。
◎
地域課長
交番は、大河原駅前交番と柴田交番の2箇所となります。ここの当
番の勤務は、午前9時から翌日の午前9時までの24時間となります。
次に、交番と駐在所の日勤の勤務については、午前8時30分から
午後5時15分までとなります。
ただ、駐在所の勤務員については、早朝からの警戒・警らや学校周
辺での通学児童の交通誘導や、夜間に管内で事件等が発生すれば、そ
の事案に対応するために勤務時間をスライドし夜間の警らを行ったり
するなど柔軟な運用も行っております。
○
委員
村田町にあるのは交番ですか、駐在所ですか。
◎
地域課長
村田町にあるのは駐在所で日勤勤務となりますので、勤務時間は基
議事概要
本的には、午前8時30分から午後5時15分となります。
◎
警務課長
2 点 目 は 、 「警 察 と 児 童 相 談 所 と の 連 携 の 在 り 方 に つ い て 」とい う こ
とで、虐待や服役などで親が育てられない子供達がおりますが、管内
の現状はどのようになっていますか。また、警察と児童相談所との在
り方について、教えてくださいということです。
これについては、生活安全課長代理から説明します。
◎
生活安全課長代理
御質問のように、児童虐待問題というのは、社会的にも大きな問題
となっております。警察におきましても様々な業務を通じて、この児
童虐待を把握する機会が大変多くなってきております。当署において、
昨年取扱いました児童虐待の件数ですが、12件25名の子供達を取
り扱っております。
一つの家庭に兄弟がいるということで、子供達の数が25名となっ
ております。この数ですが、平成24年は5件6名なので、昨年は、
その前年に比べて、7件19名のプラスということで大きな増加とな
っております。昨年取扱いました12件25名の内訳ですが、心理的
な虐待が9件21名と多くを占めております。身体的な虐待は、3件
4名となっております。
警察では、配偶者間の暴力、DV事案を認知した時に、子供の面前
で両親がDVを行ったということがわかりますと、子供の精神面の影
響を考え、心理的な虐待ということを捉えまして児童相談所に通告し
ております。
また、保護者が逮捕されたり、あるいは様々な事情で子供を育てら
れないということを認知した場合にも、児童相談所に通告して必要が
ある場合には、一時保護などを行ってもらったりしております。
このように保護者がいない児童、あるいは保護者に監護させること
が不適当と認められる児童のことを要保護児童と言っておりますが、
現在、各市町村に要保護児童対策地域協議会が設置されており、そこ
で支援が必要な児童や家庭について把握しており、それぞれのケ-ス
に対応しております。
警察では、各町の要保護児童対策地域協議会の委員となっておりま
すので、その中でも連携を図りながら対応しております。
◎
警務課長
3点目は、「村田町役場前通りを川崎方面に直進すると、T字路にぶ
つかります。そこは道幅も狭く前方には洋服屋さんがあり、右手には
八百屋さんの自動販売機があって見通しが悪く危険ではないでしょう
か。それから沼辺のフロ-ラの出入口も狭く、交通量が多いので注意
が必要だと思います。」ということです。
これについては、交通課長から説明します。
議事概要
◎
交通課長
1点目の村田駐在所方面から行くと県道に突き当たるところだと思
います。
確かに、見通しは左側も悪いし、右側にも自動販売機が設置されて
おり一部見通しが悪い部分がありますが、現状といたしましては私有
地内の物を移動してくださいという要請はできませんので、現状のま
まで安全確認を行っていただくというのが一つです。
2点目は、警察署のすぐ近くにあるフロ-ラ入口の交差点のところ
ですが、警察署協議会委員から、お話があったことについては、道路
管理者の県土木と役場には話しました。現状としましては、土地の買
収等の関係もありますので、若干時間を要するようだという話もあり
ますので、道路管理者の県土木の方で路面標示等を行って注意喚起の
措置を講じるということで、間もなく施行する予定ですので御理解を
お願いしたいと思います。
○
委員(会長)
私の知り合いから、大河原駅前のところで車の信号に従って、自転
車で渡ろうとしましたが、恐くなって躊躇したらしく、赤色信号にな
るのを待って歩行者と一緒になって自転車に乗り渡ろうとしたところ、
そこで交通整理をしている地域の方に、笛を吹かれたそうです。車の
信号に従って渡るのは恐いし、歩行者と一緒に渡ろうとすれば笛を吹
かれるし、どういうふうに渡ればいいのか、聞いてきてくださいと言
われてきました。そのことについて、教えていただければと思います。
◎
交通課長
一番安全な方法で渡るのであれば、横断歩道上を歩行者という形で
自転車を押して歩行者用の信号に従って渡ることです。
○
委員
昨日、テレビのニュ-スで脱法ハ-ブを吸って車を運転し、現場が
もの凄いことになっていたという衝撃的な映像を見ました。
私は、脱法ハ-ブについて認識不足だったのですが、脱法ハ-ブを
吸って、あれ程までにおかしくなってしまうということに改めてびっ
くりしました。ニュ-スでも、これまで脱法ハ-ブを吸って車を運転
し、事件が起きたことが何件かあったと報道されていましたが、中高
生などの若い人達に麻薬と同じくらいに恐ろしい物だということをも
っと広報した方が良いと思いました。
◎
生活安全課長代理
子供達に対する薬物に関する教育というものは、その必要性が以前
から叫ばれておりまして子供達がわからないで薬物を使ってしまった
のでは遅いということで、子供達に正しい知識を植え付ける必要性が
あるということで、中学や高校の生徒を対象に「薬物乱用防止教室」とい
うのを実施しております。
議事概要
警察では、学校の方から要請がありますと、お邪魔して薬物乱用防
止のお話やビデオなどを活用して広報啓もう活動を行っております。
◎
警務課長
議題にはありませんが、この場をお借りしまして、昨年、11月に
仙台中央警察署で発生しました被疑者逃走事案関係について、お話を
させていただきます。
内容については、皆さんお分かりのことと思います。
関係職員の処分については、昨年、12月25日に発表されたとお
りですが、この案件については、警察署協議会運営要綱に規定されて
おります非違事案につき処分を発表した場合、これに該当し、なおか
つ社会的反響の大きいと判断される事案となりますので、この場にお
いて、非違事案防止の観点から警察側から、御説明させていただきた
いと思います。
◎
署長
要点のみ、お話をさせていただきます。
11月13日午後4時11分ころ、仙台中央警察署の取調べ室にお
いて、外国人被疑者を取り調べ中に逃走されたというもので、この取
調べ室には刑事課の巡査部長と地域課の巡査の2名がおりましたが、
巡査部長が要件のため取調べ室を離れ、取調べ室には巡査が1名居た
のですが、この巡査は、警察学校を卒業して間もなく経験が少ない者
でした。
取調べ中、この外国人被疑者の腰には腰縄と呼ばれるひもをしてい
たのですが、それを下の方にずらして身体を自由にして、この巡査が
制止したのにも関わらず、階段を使い1階まで走って行き、窓が開い
ていた部屋があり、その窓から逃げ出し、11月14日午後6時30
分ころ、塩釜警察署の七ヶ浜交番に出頭したということです。
その後、この事案の問題点について検証しました。
まず、取調べ官について問題があったのではないかということです。
取調べ官が経験の少ない補助者への腰縄の結び方や被疑者が逃走し
た場合の対応要領に対する指導が不十分だったのではないかというこ
とです。その辺の指示・指導をしないで出たことが問題になっていま
す。
次に、補助者の巡査については、身をていしてまで、取っ組み合い
になっても、その場で制止しなくてはならないのに経験不足というこ
ともあり、あっという間に走り去られてしまったもので、そういう要
因が重なったことにより、今回の逃走事案が起きてしまったのではな
いかということです。
それで、今後、これをどのように改善して行くかということです。
人の問題、技術的な問題ですが、これについては、既に県下一斉に
指導・教育し直し、関係者全てに対して腰縄の結び方、あるいは取調
議事概要
べ時における逃走を阻止するための対応要領等を全て改善しました。
また、施設的な面での問題はないのかということです。各警察署の
建物の作りが違うし、また、全部のドアに鍵を掛けてしまうと消防法
との関係で問題が出できます。
それについて、オ-トロックとかに改修するにしても予算が必要と
なることから、その辺については、担当課の方で各警察署の状況を把
握して、その警察署にとってどのような形が1番良いのか、その警察
署にあった形でやれるところから改善していく方向で、現在進めてお
ります。
◎
警務課長
ただ今、署長から説明させていただきましたが、この件について質
問、警察に対する要望等がありましたら、お願いします。
○
委員
警察官の仕事も大変だと思いました。今後も頑張ってください。
◎
警務課長
次回、平成26年第2回の警察署協議会の開催時期につきましては、
6月上旬に開催したいと考えております。
6
閉会