施政方針 (ファイル名:siseihousin.pdf サイズ:256.11KB) - 関市

平成23年2月24日開会
関市議会第1回定例会
平成23年度施政方針
本日、平成23年関市議会第1回定例会が開会され、平成23年
度予算案及び関係諸議案をご審議いただきますことに先立ちまし
て、私の市政運営に対する所信の一端と新年度予算案の施策の概要
を述べさせていただきます。
昨年は、天皇・皇后両陛下のご臨席を仰ぎ「第30回全国豊かな
海づくり大会」を開催できましたことや、市制60周年・合併5周
年記念式典をはじめ各種記念行事の開催を通じまして、市民の皆様
とともに節目の年をお祝いすることができました。
さらに、関市民の中から初めて人間国宝が認定されましたことで、
飛躍と発展の年として、関市の歴史に新たな1ページを刻むことが
でき、市民の皆様にとりましても、大変、意義深い年であったと思
います。
私は、人と人との「情」
、家族、仲間、市民の「絆」
、相手を敬い、
心に決めた目標としての「志」
、そして、今年は、
「幸」をキーワー
ドに加えさせていただき、市民の皆様が快適で安心できる生活を営
み、
「幸せ」を実感できるまちを目指してまいります。
「志」高くして、
「情」を深め、
「絆」強めれば、
「幸」多からん、
との思いで施政に取り組んでまいりたいと考えております。
私は、これまで、市民生活を根底から支える「安全・安心なまち
づくり」に一貫して取り組んでまいりました。
特に「子育て支援」
、
「健やかな教育」
、
「安心できる老後」という
3つの柱につきましては、今後も、重点的に諸施策の充実を図って
まいりますが、いかなる災害にも対応でき、安心して子どもを産み
育てられる環境整備や医療・福祉体制の充実など、取り組むべき課
題はまだまだ大きなものがございます。
そこで、市役所と中濃厚生病院との隣接地に、健康・福祉・医療
などに関わる新たなサービスを提供いたします健康福祉交流施設
を整備いたしまして、市民の皆様に安心して暮らしていただけます
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よう努めてまいりたいと考えております。
この健康福祉交流施設につきましては、昨年来、市民の皆様及び
関係機関のご意見をお聞きしながら、基本計画を策定したところで
ございます。
新年度では、造成・建築工事に向けまして、実施設計に着手いた
しまして、平成26年度の完成を目指してまいりたいと考えており
ます。
この施設の活用にあたりましては、引き続き、市民の皆様からの
ご意見、ご提案をいただき、真にお役にたてる使いやすい施設とな
るために、誠心誠意取り組んでまいります。
また、平成24年に開催されます「ぎふ清流国体・ぎふ清流大会」
におきましては、6競技の会場となります関市に、全国から来られ
ます選手や関係者の皆様を温かくお迎えできるよう、万全の準備を
進めてまいります。
議員皆様方のより一層のご理解とご協力を賜りますようお願い
申し上げます。
○ 予算編成方針
それでは、平成23年度の予算編成方針及びその概要についてご
説明いたします。
平成23年度当初予算の編成に際しましては、関市第4次総合計
画の着実な推進と第4次関市行政改革大綱の成果をもとに、市政の
主役であります市民の皆様が安心して幸せな生活を送っていただ
くことを基本に、予算編成に取り組んだところでございます。
当市を取り巻く財政環境は、リーマン・ショック以降の急激に悪
化した景気の低迷から、一時は持ち直す動きがみられ、景気も好転
するかに思われましたが、円高やデフレなどの影響により、今もな
お、先行きが不透明な状況にあります。
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また、当市の普通交付税の合併算定替の特例が平成26年度まで
に終了し、その後、段階的に交付額が縮減されることから、事務事
業の見直し、新たな財源の確保に努めますとともに、財政調整基金、
減債基金の取り崩しを、できる限り最小限として、将来の健全財政
の維持に努めたいと考えております。
○ 予算規模
平成23年度当初予算の予算規模は、
一 般 会 計
383億3,500万円
特 別 会 計
202億8,680万円
上水道事業会計
18億3,200万円
総
額
604億5,380万円
でございまして、すべての会計の予算総額は、前年度比4.5%の
増でございます。
一般会計の予算額は、ふれあいセンター整備、子ども医療費助成
の充実、子ども手当の増額、保育園園舎耐震補強等整備、子宮頸が
んなどのワクチン予防接種の拡充、防災行政無線整備、小中学校及
び高等学校の学校施設耐震補強整備、関商工高等学校グラウンド整
備などによりまして、前年度比6.2%の増と大幅に伸びておりま
して、過去最高の予算規模となっております。
一方、特別会計の予算額は、国民健康保険特別会計(直診勘定)の
武儀・上之保統合診療所整備、簡易水道事業特別会計の下岩取水場
整備などの事業費が増加したことによりまして、前年度比1.7%
の増、上水道事業会計は、前年度比0.8%の増となっています。
○ 一般会計の主な歳入
過去において、市の歳入の約4割を占めておりました市税は、
123億8,700万円を計上し、前年度比1.4%の減で、一般
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会計予算額に占める構成比は、32.3%となり、前年度より2.
5ポイント低下しております。
この要因といたしましては、個人市民税におきまして、所得の減
少などにより、前年度より約4億円減少し、前年度比10.4%の
大幅な減少を見込んでおります。
地方譲与税、地方特例交付金、地方交付税などの一般財源につき
ましては、地方財政計画における増減率を参考に予算計上いたして
おりますが、特に、当市の予算額の約4分の1を占めます地方交付
税では、地方財政計画において、地域主権改革に沿った財源の充実
を行うため、交付税特別会計の出口ベースで5,000億円増額さ
れますことから、地方交付税の予算額は、前年度より1億5,00
0万円、前年度比1.7%増の90億5,000万円を計上いたし
ております。
これらの歳入のほか、国庫支出金では、子ども手当の0歳から3
歳未満の加算分、安全・安心な学校づくり交付金などにより、前年
度比8.9%の増、県支出金では、ぎふ清流国体事業、介護基盤緊
急整備事業、子宮頸がんワクチン・Hibワクチン・肺炎球菌ワク
チンの予防接種費などにより、前年度比14.9%の増となってお
ります。
繰入金では、前年度と同様に、歳出全般について徹底した経費の
節減に努めましたが、財政調整基金及び減債基金からの繰入金は、
4億円を計上し、前年度より1億2,200万円の増加としており
ます。
諸収入では、学校給食食材管理を一般会計で処理することとしま
したことなどによりまして、前年度比45.8%の大幅な増となっ
ております。
市債では、前年度比32.5%の増と大幅に伸びておりますが、
これは、地域内バス運行事業、ふれあいセンター整備、保育園園舎
-4-
耐震補強等整備、防災行政無線整備、小中学校校舎耐震補強等整備、
関商工高等学校校舎耐震補強及びグラウンド整備などによるもの
でございます。
○ 主要な施策
続きまして、主要な施策につきまして、関市第4次総合計画のま
ちづくりの政策体系に基づき、順次ご説明してまいります。
最初に、第1の政策「みんなで手をとりあい、いきいき暮らせる
まち」でございます。
すべての市民が、お互いを尊重しあい、生涯をとおして健康で自
立した生活を送ることができるよう多様な施策の充実に努めてま
いります。
「人権」の分野では、人権教育・啓発に関する基本計画を策定い
たしまして、人権意識の高揚に努めてまいります。
「健康・医療」の分野では、武儀医師会と中濃厚生病院のご協力
により運営していただいております初期夜間急病診療及び一次医
療として中濃厚生病院が行っております小児の休日診療に対して、
引き続き支援してまいります。
また、関市の地域医療を担う医師を確保するため、市内の公的医
療機関で勤務する意志のある医学生等を対象としました修学研修
資金貸与制度を創設し、地域医療体制の強化に努めてまいります。
武儀・上之保地域での質の高い医療サービスを提供するため、平
成24年4月の開院を目指しまして、武儀生涯学習センター横に、
武儀診療所、上之保診療所の統合診療所を整備いたします。
さらには、子宮頸がんワクチン、Hibワクチンの接種支援の充
実を図りますともに、新たに肺炎球菌ワクチンの予防接種を追加し
て実施してまいります。
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岐阜大学と共同で、メディカカードを基盤としました医療体制を
構築するために、
「未来の絆まちづくりプロジェクト共同研究事業」
を始めます。
「地域福祉」の分野では、関市社会福祉協議会と密接な連携を図
りながら、ボランティア事業、在宅福祉事業を推進いたしますとと
もに、生活困窮者への生活保護制度の適正な運用と、被保護者の自
立指導の推進に努めてまいります。
「子育て」の分野では、妊婦健康診査の検査項目にヒト白血病ウ
ィルス・1型抗体検査を追加し、検診内容の充実を図ります。
また、子どもを育てる保護者の経済的負担を軽減するために、通
院及び入院に対する医療費の助成を拡大いたしまして、中学3年生
までの医療費を完全無料といたします。
少子化の時代の中で、第3子以降として誕生されました乳児を養
育されます方に祝品を贈呈いたします。
また、園児が安心して保育を受けることができるように、保育園
園舎の耐震補強及び改修を計画的に進めてまいります。
新年度では、富岡保育園の耐震補強、武儀やまゆり東保育園の改
修のほか、田原保育園、富野保育園、板取めばえ保育園の設計等に
着手いたします。
さらに、母子家庭の母親に対しては、高等技能訓練によります資
格取得に要する経費、取得期間中の生活費の一部を助成し、生活の
負担軽減を図ってまいります。
「高齢者」の分野では、老人福祉施設の適正な運営に努めますと
ともに、松風園に替わる養護老人ホーム建設事業に対する助成のほ
か、介護基盤緊急整備事業の充実を図ってまいります。
また、見守りネットワーク事業を開始いたしますとともに、在宅
老人福祉の積極的な展開や、長寿医療制度及び介護保険制度の周知
徹底を図り、各制度の円滑な運営に努めてまいります。
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「障がい者」の分野では、障害者自立支援法によります日中一時
支援、日常生活用具の給付などのほか、平成24年度から平成26
年度までの3年間を計画期間といたします障がい福祉計画を策定
いたします。
また、重度障がい者のタクシー利用、自家用車利用に必要な燃料
費に対して助成するなど、障がい者の自立のための支援施策を積極
的に展開してまいります。
「コミュニティ」の分野では、
(仮称)西部地区ふれあいセンタ
ーの建設予定地の用地を取得いたしますとともに、ふれあいセンタ
ーの未整備小学校区における整備に向けて、地元調整等を進めてま
いります。
さらに、利用者の安全を確保するため、地区公民センターの耐震
補強を推進いたします。
次に、第2の政策「行きかい、ふれあい、つながりが生まれるま
ち」でございます。
関市は、日本の中央に位置し、東海環状自動車道と東海北陸自動
車道が交差する高速道路網の中心でございまして、人、物、情報が
交流することによる経済効果が、市内全域の活性化につながるよう
に道路交通網、情報通信網の整備に努めてまいります。
「道路」の分野の高速道路整備促進施策では、東海北陸自動車道
全線開通や、東海環状自動車道・関広見インターチェンジが供用開
始されたことなどにより、地域産業の活性化や新たな企業立地につ
ながることを期待いたしており、東海北陸自動車道の全線4車線化
や、東海環状自動車道西回りルートの建設促進につきまして引き続
き要望してまいります。
国道・県道整備促進施策では、国道248号バイパスの早期供用
開始、国道156号岐阜東バイパスの整備促進を関係機関と連携し
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ながら、引き続き要望してまいります。
また、国道256号、県道白鳥板取線、県道大原富之保線、県道
金山上之保線につきましても、引き続き県に対して整備促進を要望
してまいります。
市道整備推進施策では、社会資本整備総合交付金を活用いたしま
して、西本郷一ツ山線、東本郷鋳物師屋線、東山西田原線の整備を
引き続き進めます。
さらには、広見中央南北線の早期完成を目指しますとともに、幹
1-2号線、高賀線などの幹線道路や生活関連道路につきましても
順次整備を進めてまいります。
橋りょうでは、稲口橋の耐震補強、津保川台橋の架け替えは、新
年度において完成する予定でございまして、新たに津保川橋の耐震
補強に着手してまいります。
また、先般、上白金区をはじめとする地元の皆様から、ご要望い
ただきました千疋大橋下流左岸の道の駅整備につきましては、今後、
検討してまいりたいと考えております。
「公共交通」の分野では、市民生活における貴重な移動手段とし
て皆様にご利用いただいております関シティバスにつきましては、
「分かりやすく使いやすいバス」をめざし、ICカードシステムの
導入、停留所通過情報機器設置など利用者の利便性の向上に努めて
まいります。
また、関駅西口駅前広場整備では、長良川鉄道とバスの乗継所と
いたしまして、待合所、トイレ、駐輪場などのほか、災害時の避難
場所といたしまして、耐震性飲料用貯水槽、マンホールトイレ、防
災資機材倉庫などを整備いたします。
「情報通信」の分野では、市内全域におけるブロードバンド化が
完了したところでございます。
「地域振興」の分野では、市域の均衡ある整備を図るため、地域
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審議会と協調、連携いたしますとともに、板取地域に集落支援員を
モデル的に設置いたしまして、過疎地域に居住する住民と行政をつ
なぐ役割を果たしていただき、住民の暮らしの不安を解消する一助
といたします。
また、期間が延長されました過疎地域自立促進特別措置法により
ます過疎対策事業債を有効かつ適正に活用し、地域の振興を進めて
まいります。
次に、第3の政策「伝統のわざと新しい技術が織りなす力強い産
業のまち」でございます。
地域に脈々と受け継がれております刃物産業、農業、林業などの
振興に努めますとともに、積極的な企業誘致活動を推進してまいり
ます。
「伝統産業・新産業」の分野では、首都圏、中部圏などの都市に
おける観光物産展の開催や「関ブランド」の普及に努めますととも
に、
「刃物のまち・関」を全国に向けて積極的にPRしてまいりま
す。
また、立地企業優遇制度を積極的かつ有効に活用した企業誘致活
動を進め、優良企業の立地促進に努めてまいります。
「労働力」の分野では、国の緊急雇用創出事業補助制度を有効に
活用いたしまして、市の委託事業の創出により就業機会を提供し、
失業を余儀なくされておられます市民の方の一助となればと考え
ております。
「商業・消費」の分野では、中心市街地活性化総合支援事業を継
続いたしますとともに、消費生活相談窓口の設置などにより、消費
者保護に努めます。
「農業」の分野では、中山間地域等直接支払事業、学校給食地産
地消推進事業を継続いたしますとともに、坊地地区の大野用水改良
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事業を推進してまいりますほか、美濃東部区域農用地整備事業、県
単独農業農村整備事業などを推進してまいります。
昨年5月に一部開通いたしました、美濃東部農道は、新年度で全
線開通する予定でございます。
「林業」の分野では、
「関市森林づくり条例」の基本理念に基づ
き、森林整備の諸施策を実施してまいりますとともに、大谷大栃林
道改良、久須林道改良、銚子谷線落石防止などの林業基盤整備を実
施してまいります。
また、市民の皆様のご理解とご協力を賜りまして、全国豊かな海
づくり大会が開催できましたことを記念し、さらには、市民の皆様
からご寄附をいただきましたので、皆様とともに記念植樹を行いま
す思い出づくりの桜並木の整備と併せて、1周年記念イベントを開
催いたします。
「観光」の分野では、東京都庁の「全国観光PRコーナー」での
観光物産展の開催をはじめ、関市観光協会と密接に連携することに
より、観光客の誘客を積極的に推進いたします。
また、関市の魅力ある観光名所、地域イベント、地域の特産品を
PRすることにより、関市の観光のイメージアップを図ってまいり
ます。
次に、第4の政策「人と地球が共生できる安全・安心で快適なま
ち」でございます。
市民が、安全で、安心して暮らすことができるよう地震、異常気
象など自然災害に対する危機管理体制をより一層強化いたします。
また、全国豊かな海づくり大会の開催を契機とした環境保全意識
の高揚や環境美化活動を積極的に推進してまいります。
「環境・美化」の分野では、不法投棄、不適正焼却などの防止を
図るため、不法投棄廃棄物回収及びパトロールを強化いたしますと
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ともに、マイバッグ運動、廃棄物リサイクル、ごみの分別処理の周
知・徹底を図ってまいります。
また、今年度策定いたしました、バイオマスタウン構想の具体化
に向けた、検討を進めてまいります。
「都市計画・土地利用」の分野では、都市計画マスタープランに
基づき、計画的な市街地形成に努めてまいります。
また、小瀬長池土地区画整理事業が新年度において完了いたしま
すほか、笠屋土地区画整理事業を推進いたしますとともに、新たに
平賀土地区画整理事業に着手してまいります。
「景観・緑化・公園」の分野では、
「ぎふ清流国体・ぎふ清流大
会」の会場となります中池公園の整備を引き続き進めてまいります。
また、桜台中央公園など4公園のバリアフリー化を実施いたしま
して、多くの市民が集える公園づくりに努めてまいります。
「住宅・宅地」の分野では、引き続き、住宅の耐震診断、耐震補
強に要する経費の一部を助成してまいります。
「水道」の分野では、安全でおいしい水を安定して供給するため、
小瀬水源地の施設の改造をはじめ、配水管の耐震化など、上水道施
設の維持管理に努めてまいります。
また、簡易水道事業では、武儀・上之保地区の既存の浄水場統廃
合に向けました下岩取水場の整備を引き続き進めてまいります。
「下水道」の分野では、地震対策といたしまして、震災時におけ
る下水道機能を維持するため、浄化センター水処理施設の耐震補強
を実施するとともに、浄化センターの汚泥濃縮設備を整備し、下水
道施設の機能強化を図ってまいります。
また、災害時におけるトイレの確保のため、中心市街地での避難
所として利用いたします小中学校にマンホールトイレの設置を新
年度より順次、進めてまいります。
「防災・防犯」の分野では、災害時における市民への情報伝達を
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確実かつ効果的に行うため、防災行政無線のデジタル化未整備地域
の解消に努めます。
また、消防設備、消防施設などを充実することにより、消防力の
より一層の強化を図ってまいりますとともに、地域防災計画を適正
に運用し、緊急時に適切な対応ができる体制づくりを進めます。
「治山・治水」の分野では、桐谷川及び関川の改修を継続いたし
ますとともに、急傾斜地崩壊対策、集落環境保全整備を進めまして、
未然に災害から市民の生命・財産を守ります。
次に、第5の政策「郷土を誇りに思い、豊かな心と志を持つ市民
が育つまち」でございます。
子どもたちが、安全で安心して教育を受けることができる環境の
整備に努めますとともに、生涯学習、スポーツ、文化などの振興を
図ってまいります。
新年度においては、平成24年度から平成28年度までの5年間
を対象としました教育振興基本計画を策定し、計画的な教育の振興
に努めてまいります。
「生涯学習」の分野では、わかくさ・プラザ、生涯学習センター
を有効に活用いたしますとともに、生涯学習まちづくり計画に基づ
いた学習機会、学習成果等の発表の場の提供などを推進してまいり
ます。
「社会教育」の分野では、家庭や地域社会における社会教育の向
上を図るため、参加しやすい公民館学習メニューの提供に努めます
とともに、放課後子ども教室を拡充してまいります。
また、集団生活を通して青少年の健全育成に寄与しております中
池自然の家の室内改修及び耐震補強を実施します。
「スポーツ」の分野では、本大会に向けた、リハーサル大会の実
施など、開催まで1年余りに迫りました平成24年の「ぎふ清流国
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体・ぎふ清流大会」の開催準備に万全を期してまいります。
また、中池公園陸上競技場の全天候化・バリアフリー化整備につ
きましては、新年度において完成する予定となっており、第3種公
認競技場として活用してまいりたいと考えております。
「図書館」の分野では、指定管理者による運営が、図書館サービ
スのより一層の向上に資するよう指定管理者と連携を図ってまい
ります。
「学校教育」の分野では、小学3年生までを対象といたします「わ
かあゆプラン」を継続するほか、小学5年生を対象に関市の歴史と
伝統に触れるため、小瀬鵜飼の観覧を実施いたします。
また、
「平成25年度小中学校耐震化率100%」の達成をめざ
しまして、学校施設の耐震化を進めているところでございますが、
平成23年度は、金竜小学校、旭ヶ丘小学校、武芸川中学校をはじ
めとする小中学校の耐震補強を実施いたしまして、児童・生徒が安
心して勉学に励むことができる教育環境の向上を図ってまいりま
す。
関商工高等学校につきましても、引き続き、耐震補強を実施いた
しますとともに、新設いたしますグラウンドにつきましては、整備
工事とともにクラブハウス新築、照明設備設置などへと進めてまい
りまして、新年度に完成する予定でございます。
「文化・文化財」の分野では、財団法人岐阜現代美術財団のご協
力を得まして、
「人間国宝 土屋順紀展」を開催いたしますととも
に、文化活動の活発化及び文化財の保護に努めてまいります。
最後に、実現方策の「改革と協働 行政目線から市民目線、管理
から経営への転換」についてでございます。
「行財政改革」の分野では、行政評価システムの事業評価により、
それぞれの改善すべき点を反映した事務事業の遂行と、政策総点検
の点検結果を反映した第5次関市行政改革大綱の確実な実行に努
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めてまいります。
また、目標年次を平成29年度におきます関市第4次総合計画に
つきまして、前期基本計画が平成24年度までとなっておりますの
で、平成25年度から平成29年度までの後期5年間の後期基本計
画を策定してまいります。
特に、市民サービスの向上につながります新たな事務といたしま
して、今年7月よりパスポートの発行事務を開始いたします。
「協働」の分野では、地域振興基金の運用益を活用いたしまして、
NPO法人の設立や団体等の活動に対して支援する関市ときめ
き・きらめき・いきいき市民活動助成金制度を継続いたしますとと
もに、市民活動センターの充実を図ってまいります。
これまで、私の市政運営に対する基本的な考え方を申し上げまし
たが、私が申し上げるまでもなく、市政は、市民の皆様の信頼の上
に成り立つものでございます。
今後も、できる限り市民の皆様のご意見、ご提案をお伺し、
「市
民が主役の元気な関市づくり」に努めてまいります。
議員各位のご理解とご協力を心よりお願い申し上げ、平成23年
度に向けての施政方針とさせていただきます。
-14-
関*はもみん
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