Autodesk Inventor 11 チーム設計

Autodesk Inventor 11
Autodesk Inventor 11 チーム設計
チーム設計
2007/04/18 Rev 1
Autodesk Inventor 11チーム
11チーム設計
チーム設計
本ドキュメントについて
Autodesk Inventor 11を複数名のユーザ環境で運用していく際のチーム設計環境お
本ドキュメントは
よび、運用手順を紹介しています。
オートデスクが国内外のユーザに実際に適用したものから、一般的な項目のみを記載しています。
従って、この中の項目すべてが貴社に適用できるわけではありません。また、不足する項目もあります。
本ドキュメント中の記載内容は技術情報であり、明示的にオートデスクが保証するものではありません。
目次
Autodesk Inventor 11チーム
チーム設計
チーム設計 ................................................................
..........................................................................................
.......................................................... i
1 はじめに .............................................................................................................................................................................................................. 1
2 Pruductstreamとは ...................................................................................................................................................................................... 1
3 環境設定 .......................................................................................................................................................................................................... 2
3.1. ADMS(Autodesk Data Management Server) .................................................... 2
3.2. Vault Explorerの環境設定 ............................................................................... 3
3.3. 管理<セキュリティタブ> ............................................................................... 11
4 チーム設計環境の運用について ..............................................................................................................................................................12
4.1. 推奨するシステム構成 ................................................................................... 12
4.2. 共有プロジェクトファイル ................................................................................. 13
4.3. 共有フォルダのセキュリティ ............................................................................. 14
4.4. 設計データのセキュリティ ............................................................................... 14
4.5. チーム設計ワークフロー ................................................................................. 17
5 補足資料 ........................................................................................................................................................................................................21
5.1. プロジェクトファイルの準備.............................................................................. 21
5.2. ライブラリについて ......................................................................................... 24
5.3. ライブラリのメンテナンス ................................................................................. 25
i
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
1 はじめに
ひとつの製品を設計する際に、ひとりの設計者がすべてを設計することは稀なケースです。多くのケ
ースでは複数名で作業を分担しながら製品設計を進めていきます。複数名で同時並行して行う設
計、つまりチーム設計において、設計データ管理が不十分であると多くの問題が発生します。他の設
計者のデータを変更してしまう・最新データがどれかわからない・ファイルが削除されている、など。こ
ういった問題は時には開発スケジュールに影響する深刻なものとなることもあります。
Autodeskではデータ管理ツールとしてProductstreamというデータ管理ツールを提供してい
Productstreamでは仕掛りデータの管理から、ユーザ・ロールの設定、リリース管理、変更管理
そこで
ます。
など製品開発プロセスの進捗に応じたデータ管理機能をサポートします。以下ではその多岐にわた
Productstreamの機能の中から、チーム設計に有効な機能について紹介します。またInventorや
る
インフラの環境についても推奨する構成を紹介し、最後に実際チーム設計を行う場合のワークフロー
例を説明します。
2 Pruductstream とは
ProducestreamはAutodesk Vault(以下Vault)との統合や、ライフサイクルを通じてのアイテム管理、
BOM管理、変更管理などを行います。Vaultはエンジニアリングデータと関連データのファイル管理
とバージョン管理を実行するシステムであり、設計チームのメンバに、集中管理されたコラボレーショ
ン環境を提供します。
Vaultは、Autodesk Data Management Serverと Vaultクライアントの2つのコ
ンポーネントで構成されています。サーバには、すべての設計情報のマスターデータファイルが保存
Vault
されます。クライアントは、サーバに保存されているファイルにアクセスします。設計チームは
Explorerを使用して、バージョン管理と、すべての種類のエンジニアリングファイルおよび関連データ
の保存、共有を行います。
1
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
3 環境設定
3.1. ADMS(Autodesk Data Management Server)
コンテンツインデックスサービス
Officeドキュメントなどのファイル内を検索することができます。
設定を有効にすることで、
Vaultフォルダ毎の設定になります。Vault Managerで設
コンテンツインデックスサービスは
定をします。
Vaultを選択し右クリック/コンテンツインデックスサービス
コンテンツインデックスサービスによりファイル内の検索対象になるファイルはデフォルトで
Microsoft Office製品、Inventor、DWGファイルです。文書フィルタとしてiFilterを使用し
は
2
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
iFilterを適用することで検索対象を追加
ていますので、他のドキュメントについて対応した
することができます。
コンテンツインデックスサービスが有効になると、インデックスサービスが作成されます。サ
ービスが作成されてからすぐにはインデックスが作成されないので、作成直後は検索にヒッ
(
トしない可能性があります。また、文書内検索のキーワードは独立した単語 スペースで区
)
切られた単語 のみ有効です。文章内の単語は検索にヒットしません。全文検索は「高度な
検索」の「ファイルの内容を検索」にチェックを入れ、検索することで実行されます。
討
※コンテンツインデックスサービスの使用については、全文検索が可能になりますが、検
上
ば
だ
索のパフォーマンスには負荷がかかります。実際の適用にはパフォーマンスを検
運用
問題なけれ
使用するようにしてく
さい。
3.2. Vault Explorer の環境設定
管理<ファイルタブ>
指
Vault内のファイルに対するオプションを
3
定します。
し、
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
/
ツール 管理
4
AUTODESK INVENTOR
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重 許
ファイル名の
複を
可しない
上
VaultでInventorデータを管理する
前
じ名
在
のデータが存
在
ることができます。
Vault内に
前
規則
既
重
Vaultに存
が
出
については「
複を検
ファイルの
元
を
ける
内で同じ名
があるため、
本テクニック」を
必要
表
部
ファイルを更新する
く
カ
欄
名
ス」を右
の
備が
図面
必要
命
カ
分で右クリックをし、「ビューを
表
があるファイルにフラグを立
ズ
スタマイ
図
では、フィールドアイコンをクリックし、下
に追加します。
5
になります。
ビューを最新にするために
示することができます。ファイルステータスの
ズ
スタマイ
できません。
さい。
があります。このように更新する
て、これをステータスに
ビューを
無
複しているファイルが
のファイルは存
となるパーツが変更された場合などは、
ルビューのフィールド
す
重
」を実行し、
ファイルステータスをトラッキング
図面
を
する場合は、チェックインができないようになります。このため、ファ
イル名はユニークな名
名
するなどの
Vault
前
在
在
前 付 必要
命 規則 整 必要
基
参照 だ
存のデータがある場合は、「
いかをチェックします。チェックを入れると
同じ名
混乱 回避
で、この項目はチェックを入れることを推奨します。同
できなくなるため、最新データが複数存
示設定は、ファイ
」を選択します。
のように「ファイルステータ
AUTODESK INVENTOR
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親
ファイルステータスは
図
日 子
表
ファイルのファイル更新
合にフラグを立てます。下
が
古
子部
ファイルよりも
Carrier_qh.ipt」の更新が新しいため、フラグが
「
必要
く、更新が
Carrier_qh.idw」よりもその
の場合、「
な場
品である、
示されているのがわかります。
図面よりパートの
図面よりパートの更
よりパートの更新が新
フラグ表
フラグ表
ょ
必要
必要 状態
条件
このように更新が
し
防
う。更新が
とを
期
良
配
用し、検索を準備しておくと
必要
のまま、ファイルをリリースしてしまうことや、手
ぐため、検索
いかを定
利
なファイルにフラグが立つことを
な
にファイルステータスを作成し、更新する
いで
をかけてしまうこ
があるファイルがな
的にチェックをするようにします。
作業フォルダ
任意 指
指
ウ
作業フォルダはチェックア
ユーザ毎に
業フォルダを
に
所
権限 強制
トしたファイルを保管する場
定するか、もしくは管理者
定することができます。
6
で
指
です。作業フォルダの
定は、
的にすべてのユーザに同じ作
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
ユーザ毎
ユーザ毎に作業ディレクトリを
作業ディレクトリを指定
ディレクトリを指定
強制
基
管理者により
ので、
指
強制指
的に作業フォルダを
本的には管理者により
自動
($)に対応し、以下ネストされたフォルダは
ート
す。
上混乱 回避
強制指 指
定することで、運用
を
定するようにします。
定で
することができる
定したパスはル
的にルートフォルダの下に作成されま
1台 端末
回避
端末 カウ 別 自動
%homepath%\My Documents\Vault
別
Windows カウ
端末
複数のユーザで
方法
なります。これを
の
を使用している場合、作業フォルダが同じになってしまうことに
するために
のア
ント
に
的に作業フォルダが設定する
があります。クライアント作業フォルダに「
定することで、ログインユーザ
しかし、同じ
ア
」と設
の作業フォルダを設定することができます。
ントで
を使用している場合は、作業フォルダは同じフォル
ダになります。同一フォルダで問題があるようなら、作業フォルダユーザ毎に作業フォルダ
指
を
定するようにします。
義 許
「クライアントに作業フォルダの定
指
混乱
を
指
を
が
指
指 上位
だ
既 値
する可能性があります。作業フォルダの
定
」を使用するようにしてく
7
のように
Vaultフォルダを
指
定します。この場合フォルダ毎に作業フォルダ
定できますが、ネストされたフォルダについても、
いるフォルダは「
図
可する」をチェックし、下
右クリックしプロパティ内で作業フォルダを
定できるため作業フォルダの
定は
さい。
定
のフォルダのみで、ネストされて
AUTODESK INVENTOR
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/
/
フォルダを右クリック プロパティ 作業フォルダ
ユーザ毎
ユーザ毎に作業ディレクトリを
作業ディレクトリを指定
ディレクトリを指定
8
AUTODESK INVENTOR
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ファイルプロパティ
不必要なプロパティは
不必要なプロパティは「
なプロパティは「無効」
無効」
Vault内にあるファイルが
プロパティは
無
持 属
つ
要
なプロパティまで使用できるようになっているので、不
を
必要
性をすべて使用できます。このため、不
なプロパティについてはステータス
効にします。
無
ステータスを
再
化
ず
効にするとそのプロパティは検索の対象からは
Vault Managerでプロパティの
を有効にし、
して使用することができます。
9
インデックス
再
れます。しかし、ステータス
をすることで、
度検索対象と
AUTODESK INVENTOR
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マージされたプロパティ
CreationDateとCreateDateなどの
両方
また、
されている場合があります。
上
様
途 異 前
扱
前 力
再
化
に、同じ用
で
は、これらのプロパティをマージしてひとつのプロパティとして
2
(
る つ それ以
図面
)
利
などに
のプロパティが作成
うことができます。マージす
も可 を選択して、マージを実行しマージ後の名
VaultManagerで「プロパティの
マージしたプロパティは
索や
なる名
がすでにファイルのプロパティとして使用されている場合
インデックス
用することができます。
再
/
アクション プロパティを
10
を入
インデックス
します。
」をすることで、検
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3.3. 管理<セキュリティタブ>
必要
許
セキュリティタブではユーザ管理、ロールおよび
時に
権限 割 当
詳細 ヘ
もしくはグループに
を
り
【注意点】
状態
インストールした
だ
基
参照
てることができます。
以下のようなものがあります。
は
ルプを
位
だ
本的な構成で使用するロールには
してく
権限
Administratorという管理者
で、
す。このユーザにはパスワードが
てく
Vaultログイン
可を設定します。ユーザは
になるユーザ名、パスワードなどを設定します。また、ロールの設定はユーザ単
指
さい。
初
をもつユーザが作成されていま
定されていませんので、最
さい。
11
にパスワードの設定を行っ
AUTODESK INVENTOR
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常
Administrator →
システム管理者
権限 含
権限 持ち
権限
時、すべてのフォルダに対する
べての
ERP の
とサーバでの管理者
Vault Editor →
を
を
Productstream およびVaultのす
め、
ます。
設計者
権限 だ
ボールトのすべての
。た
Vault Consumer →
図
(
設計リーダー 検
へ 読 取専
ファイルとフォルダのみ
の
権限
し、サーバでの管理者
み
り
はありません。
)
のみ など
権
用のアクセス
。
Productstream Creator(Productstreamのみ) →
権限 だ
Productstream のすべての
。た
設計者および設計リーダーなど
権限
し、サーバでの管理者
Productstream Reviewer(Productstreamのみ) →
へ 読 取専
アイテム、ファイル、フォルダ
の
み
り
はありません。
ャ
設計リーダー・マネージ
権
用のアクセス
など
。
4 チーム設計環境
チーム設計環境の
設計環境の運用について
運用について
4.1. 推奨するシステム構成
図
図
領域
(
参照
側
上位 Vault($) ピ
自動
混乱 防
推奨するシステム環境はクライアント・サーバ環境です。下
部
バ環境におけるシステム構成
レート・スタイル・ライブラリ
括
に一般的なクライアント・サー
Vault
)
を示します。サーバには
と共有フォルダ テンプ
品・コンテンツセンターライブラリ があります。共有フォルダは
サーバの共有フォルダに保管することで、すべてのクライアントが
一
領域
ピ
で共有フォルダを管理することができます。クライアント
Vault
とマッ
ングします。作業スペースの最
以下のネストされたフォルダが作業スペースに
を
することができ、また
には作業スペースがあり、
とマッ
的に作成されます。
ングすることで、
を
Vaultフォルダと作業スペースのフォルダ構成は同じになるように設定します。
次 上
UNCパスを使用して設定します。
また、共有フォルダはプロジェクトファイルで
ぐために
項に
記
システムでのプロジェクトファイルを説明します。
Server
・ユーザ作業領域
ユーザ作業領域
・Vault領域
・共有ファイル
共有ファイル
領域
Vault(
Vault($)
Design
Project A
Project B
Library
Vault
Client
共有フォルダ
共有フォルダ
Library
ContentsCenterLi
ContentsCenterLibrary
Library
Template
Styles
作業スペース
作業スペース
%homepath%\
%homepath%\my
Design
Project A
Project B
フォルダのマッピング
ContentsCenterLibrary
12
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4.2. 共有プロジェクトファイル
プロジェクトファイルはすべてのユーザが共通のプロジェクトファイルを使用するようにしま
す。
作業スペース
3-2-1項で設定した作業フォルダの下にdesignフォルダを作成して、作業
作業スペースは
スペースとして設定します。
ライブラリ
へ
サーバの共有フォルダ
UNCパスを設定します。ライブラリフォルダの場合は以下のよう
の
になります。
\\server\Library
フォルダオプション
UNCパスを設定します。
スタイルライブラリ、テンプレート、コンテンツセンターライブラリの
\\sever\Styles
\\server\Template
\\server\ContentsCenterLibrary
・ユーザ作業領域
ユーザ作業領域
Client
作業スペース
作業スペース
%homepath%\
%homepath%\my documents\
documents\vault
Design
Project A
Project B
共有ファイル
共有ファイル
Library
ContentsCenterLi
ContentsCenterLibrary
Library
Template
Styles
Server
13
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4.3. 共有フォルダのセキュリティ
参照
上
読 取専
各
共有フォルダはすべてのユーザから
そのため、
Template、Stylesフォルダは
随
合は、
的に変更をしないものとします。
Library、
用です。Contents Center Libraryを使用する場
でアクセス
り
の
をかけます。
時フォルダ内に作成されるため、アクセスフリーとします。
登録 必要
参照 だ
詳細
共有フォルダはあらかじめ
す。
み
原則
権 制限
されるため、
OS
フォルダにはサーバ
する
整
があるもの、またその内容などを
については「環境設定」を
く
必要
備しておきま
さい。共有フォルダに追加・変更が
な場合
は、管理者が対応するようにします。
読 取専
Library
…
Contents Center Library
…アクセスフリー
Template
…
み
り
読 取専
…読 取 専
Styles
み
り
用
み
り
用
4.4. 設計データのセキュリティ
当 部
必要
護
ある製品を複数の設計者で開発する場合、担
しないようにする
用
する
当
品を他の設計者があやまって変更
があります。データ管理ツールの機能を使用することで、担
る設計データを保
してい
することができます。
ウ
チェックア
トによるセキュリティ
Server
部品A
Vault領域
User A
Vault(
Vault($)
Design
Project A
部品A 部品B
部品B
User B
当
ば
担
部 継続
ウ
継続
している
品を
のユーザはチェックア
れ
ウ
してチェックア
ウ
ば
自由
ならないことは、一度チェックインをすると、他のユーザは
ができるので、
ウ
トしておきます。チェックア
注意
ウ
トされたファイルは他
トすることができなくなり、変更されることはありません。
してチェックア
トしていなけれ
14
にチェックア
ならないということです。
しなけ
トすること
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
状態 持
このためチェックイン時には「チェックイン
を保
状態
する」にチェックを入れた
でチェッ
クインするようにします。
へ
フォルダ
権(Productstream
のアクセス
)
使用時のみ
Server
Vault領域
部品A
Vault($)
User A
Design
Project A
user a
部品A
部品B
user b
User B
部品B
導
Productstreamを
権
権
権
Vault内のフォルダに対してアクセス を設定することができ
Vault内に作成し、そのフォルダに対しアクセス を追加しま
入すると、
ます。ユーザ毎のフォルダを
す。アクセス
はユーザ・グループに対して設定できます。アクセス
です。
15
権
の種類は以下の通り
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
完 拒否
アクセスなし
フォルダに対するアクセスを
読 取専
み
り
全に
します
表
用
フォルダのファイルを
編
示のみできます
ウ 編 及
集
フォルダに対してファイルの追加、チェックア
ト、
集
え
びチェックインを行
ます
が、削除できません
ウ 編 及
フルコントロール
え
フォルダに対してファイルの追加、チェックア
ます
へ
フォルダ
ト、
集
及
びチェックイン
び削除が行
権
のアクセス
はサブフォルダに対しても有効になります。
権
※フォルダに対してアクセス
注意
だ
を設定すると、設定されたユーザ・グループ以外のメンバに
ついてはすべて「アクセスなし」になるので
16
してく
さい。
AUTODESK INVENTOR
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4.5. チーム設計ワークフロー
間
参考
取 簡
チーム設計時のユーザ
でのデータのやり
ムでのワークフローを
に説明します。
・設計リーダー
・アセンブリの管理とPartA を担当
りを
解
単に理
2
するために、 名の設計チー
TopAssembly.ver1
User A
・設計補助
・PartB を担当
・ライブラリ管理
TopAssembly.ver2
PartA.ver1
PartA.ver2
PartB.ver1
PartB.ver2
Library.ver1
PartC.ver1
User B
Library.ver1
<シナリオ>
補助
当
User Aが設計リーダー、User Bが設計
ーダーはアセンブリとPartAの設計を担
下記のフローに
①
②
③
④
沿
TopAssembleyを設計します。設計リ
します。設計
はPartBの設計を担
します。
として、
補助
当
動 確認
って実際のデータの
当
User A/Bが担
きを
していきます。
ウ
ファイルをチェックア
ト
古
古
User BがPartBを変更し、チェックイン。User Aは
くなった
PartBを更新
User AがPartAを変更し、チェックイン。User Bは
くなった
古
Use AがTopAssemblyにPartCを追加し、チェックイン。
User Bが更新
17
PartAを更新
TopAssemblyを
くなった
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
①部
互 部
ウ
品をチェックア
いの
ト
ウ
User Bはその
トすると、
表
Vault ExplorerおよびInventorで
ウ
ウ
のユーザにチェックア
ウ
はチェックア
ックア
ぞ 当
部
品のセキュリティのため、それ
Aがチェックア
れ担
部
ウ
している
品をチェックア
ウ
品をチェックア
確認
Vaultアイコンを
示される
当
ウ
当 自身
トできないように、担
者
がチェックア
表
します。
トされていることを示します。このアイコンが
トすることができません。このように担
User
トします。
トすることができなくなります。
上
アイコンは他
示されているファイル
心配
しているファイルは他のユーザがチェ
トしておくと
書きされる
がありま
せん。
TopAssembly.ver2
チェックアウト
PartA.ver2
PartB.ver2
TopAssembly.ver2
User A
User Bがチェックアウト
Bがチェックアウト
Library.ver2
TopAssembly.ver1
User Aがチェックアウト
PartA.ver2
PartB.ver2
PartA.ver1
User B
チェックアウト
PartB.ver1
Library.ver1
18
Library.ver1
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
②
古
User BがPartBを変更し、チェックイン。User Aは
PartBを更新
くなった
カ
へ反映 必要
User A Vault
古
取得
User BがPartBを変更します。変更し保存するとVaultアイコンはロー
ョンであることを示す
になりますので、他のユーザ
する
ルが最新のバージ
がある場合は、チェッ
カ
User Bがチェックインをすると、
の
アイコンは
となり、ロー ル
にあるファイルがVaultよりも
くなっていることがわかります。
いバージョンのまま設計を
進めることはできないので、PartBの最新バージョンを
します。
クインします。
古
TopAssembly.ver2
PartA.ver2
最新バージョン
最新バージョン取得
バージョン取得
PartB.ver2
TopAssembly.ver2
User A
Library.ver2
最新バージョンを
最新バージョンを取得
バージョンを取得
PartA.ver2
PartB.ver2
TopAssembly.ver1
チェックイン
PartA.ver1
Library.ver1
PartB.ver1
User B
Library.ver1
取得 繰 返
このようにチーム設計においては、チェックイン・最新バージョンを
19
が
り
されます。
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
③
古
User AがPartAを変更し、チェックイン。User Bは
様
UserAがPartAを変更し、チェックインする場合も同
PartAを更新
くなった
のフローとなります。
TopAssembly.ver2
PartA.ver2
チェックイン
TopAssembly.ver2
PartB.ver2
User A
PartA.ver2
Library.ver2
TopAssembly.ver1
PartB.ver2
PartA.ver1
Library.ver1
最新バージョン
最新バージョン取得
バージョン取得
PartB.ver1
User B
④
Library.ver1
古
Use AがTopAssemblyにPartCを追加し、チェックイン。
User Bが更新
部
TopAssemblyを
くなった
User Aが作業を行いま
Vaultにファイルが い場合
は、
が
示されます。User Bにこの変更を
するためには、ファイルをVaultに追加
し、Top_Assemblyをチェックインします。User Bは
くなったTop_Assemblyの最新バー
み
ことができます。
ジョンを
することで、PartCも
アセンブリに構成
品を追加する場合は、アセンブリを管理する
す。作業スペース内にファイルを作成し、アセンブリをすると
表
取得
読 込む
20
反映
古
無
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
TopAssembly.ver2
チェックイン
ファイルを追加
追加
ファイルを
PartA.ver2
PartB.ver2
User A
TopAssembly.ver2
PartC.ver1
PartA.ver2
Library.ver1
PartB.ver2
TopAssembly.ver1
PartA.ver1
PartC.ver1
最新バージョン
最新バージョン取得
バージョン取得
Library.ver1
PartB.ver1
User B
Library.ver1
5 補足資料
補足資料
5.1. プロジェクトファイルの準備
方法
共有プロジェクトを使用する運用
途
ジェクトファイルがあります。以下にその用
過去
取得
バージョン
過去
確認
Vaultの機能に
部
ブリやパーツなどを
ブラリ
上
を紹介しましたが、運用
取得
なプロ
と設定内容を紹介します。
用プロジェクトファイル
バージョンを
便利
準備しておくと
過去
があります。
参照
のあるバージョンについてのアセン
することができますが、共有プロジェクトを使用している場合、ライ
品については最新バージョンが
<Vault領域
<Vault領域>
領域>
Vault(
Vault($)
Design 過去バージョンを
過去バージョンを取得
バージョンを取得
Library
<共有ファイル
共有ファイル>
ファイル>\\Server\
Server\Library
Library
されます。
%homepath%\
%homepath%\my documents\
documents\vault
Design
Library
共有プロジェクトファイルではサーバのライブラ
リフォルダを指定している
指
(\\Server\Library)を
これは共有プロジェクトファイルのライブラリパスで共有フォルダ
ているためです。
21
定し
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
過去
取得
バージョンを
参照
指
部
する際、パーツ・アセンブリなどは
されます。このとき使用されているライブラリ
ピ
(\Library)を
し、作業フォルダ以下にフォルダを作成して、コ
(%homepath%\my documents\vault\library)。
過去
参照
過去
部
必要
ここで
参照
品を
することになります。
このため、
のライブラリ
る
ピ
部
バージョンをオープンすると、ライブラリ
定されているライブラリパスを
ピ
するため、コ
品を
ピ
ー
対パス
ーします
指
部
違
品については、共有プロジェクトで
ーされたものとは
部 参照 必要
バージョンのライブラリ
品がコ
相
定された作業フォルダにコ
Vaultルートフォルダからの
品は
する
う、最新のライブラリ
過去
がある場合は、
パージョン
ーされるフォルダをライブラリパスとしたプロジェクトファイルを使用す
があります。
ローカルパスを設定
ローカルパスを設定する
設定する(%homepath%\my documents\vault\libraryなど)
22
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
スタイルメンテナンス用プロジェクトファイル
修正
読 取専
スタイルライブラリは共有プロジェクトファイルでは
の追加・
み
り
必要
用に設定しています。スタイル
がある場合は、管理者がスタイルライブラリを変更する
があります。このた
め「スタイルライブラリを使用」を「はい」に設定したプロジェクトファイルを準備しておきま
す。
23
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
5.2. ライブラリについて
部 常 部 異
動 確認
読 取 専 ( 図)
ライブラリ
品は通
の
品と
だ無
特殊
上図
なり実運用時のデータフローが
部
です。以下でそのデ
Vault内にま
いアセンブリとその構成
品のライ
ブラリファイルがあります。このアセンブリをVault
追加する(
)と、追加されたファイル
ータの
きを
はすべて
み
します。以下のように
り
用 下
へ
になります。
Client
Server
Vault
領域
共有フォルダ
共有フォルダ
作業スペース
作業スペース
アセンブリ
ライブラリ部品
コンポーネント
ファイルを追加
ファイルを追加
\\Server\
共有フォルダ
共有フォルダ
ライブラリ部品
Client
作業スペース
作業スペース
Server
Vault
領域
アセンブリ
共有フォルダ
共有フォルダ
アセンブリ
読み取り専用
読み取り専用
ライブラリ部品
コンポーネント
コンポーネント
\\Server\
共有フォルダ
共有フォルダ
読み取り専用
ライブラリ部品
ライブラリ部品
24
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
次
ウ
部 特
にこのアセンブリをチェックア
ウ 動 必要
せん。つまりライブラリ
クア
トの
きが
品は
部
必要 無 限
トした場合、ライブラリ
に変更などの
が
ウ
品はチェックア
い
トの対象になりま
り、設計中、チェックイン・チェッ
ありません。
Client
作業スペース
作業スペース
Server
Vault
共有フォルダ
共有フォルダ
領域
アセンブリ
読み取り専用
ライブラリ部品
コンポーネント
チェックアウトされない
アセンブリ
コンポーネント
\\Server\
チェックアウト
ライブラリ部品
読み取り専用
ライブラリ部品
5.3. ライブラリのメンテナンス
修正
カ
ライブラリを変更・
くないので、ロー
上
ウ
する場合は、運用
操
共有フォルダのファイルを
ルフォルダにチェックア
部
共有フォルダ
共有フォルダ
望
作することは
まし
トしてメンテナンスを行います。
討
だ
以下にライブラリのメンテナンスフローを紹介します。ライブラリの変更の際には、使用して
いる
①
②
品にどのように影響するかを検
Vault Explorerでの作業
してから、行ってく
(OS カウ
だ
カ
メンテナンスユーザでログイン
があるユーザでログインをしてく
のア
領域
ライブラリ部品
任意
(
ルフォルダ
共有フォルダ
共有フォルダ
読み取り専用
ウ
)にチェックア
ライブラリメンテナンス用
フォルダを指定
Server
Vault
権
ントは共有フォルダについてはアクセス
さい)
ライブラリファイルをメンテナンス用ロー
さい。
ト
Client
メンテナンス用
メンテナンス用フォルダ
ライブラリ部品
ライブラリ部
チェックアウト
②
25
AUTODESK INVENTOR
Autodesk Inventor 11 チーム設計
③
④
Inventorでの作業
部
カ
メンテナンス用ロー
ライブラリ
修正
ルフォルダ内にシングルプロジェクトファイルを作成
品を変更・
し保存する
変更を
変更を保存
Client
④
メンテナンス用
メンテナンス用フォルダ
ライブラリ部品
③
メンテナンス用プロジェクト
③
プロジェクトの作成
プロジェクトの作成
⑤
⑥
Vault Explorerでの作業
ウ
チェックア
部
トしていたライブラリ
部
チェックインしたライブラリ
品をチェックイン
品の最新バージョンを共有フォルダに
⑥
Client
Server
Vault
共有フォルダを指定
領域
ライブラリ部品
取得
共有フォルダ
共有フォルダ
読み取り専用
ライブラリ部
メンテナンス用
メンテナンス用フォルダ
ライブラリ部品
最新バージョンを
最新バージョンを取得
バージョンを取得
⑥
⑤
チェックイン
チェックイン
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