パンフレット№ AG020 1999年 2月 作 成 工 業 用 ナイロン用汚染防止剤 ユニオナールRNC (UNIONAL RNC) ナイロン/綿、ナイロン/レーヨン混紡・交織品の染色においては、セルロース用染料 である反応染料がナイロン側に汚染するため、色相のくすみや再現性不良、堅牢度不良等 のトラブルが生じやすくなります。 ユニオナールRNCは特殊芳香族スルホン酸塩を主成分とし、反応染料のナイロン汚染 防止に顕著な効果を発揮するだけでなく、耐光堅牢度の低下や処理変色(黄変)がほとん どない新規ナイロン用汚染防止剤です。 性 質 ・ 性 状 外 観 赤褐色液体 成 分 特殊芳香族スルホン酸塩 性 アニオン イ オ ン pH 溶 約 7 .0 ( 1 % 水 溶 液 ) 解 特 性 任意の水に溶解します。 徴 1.ユニオナールRNCはナイロン/綿、ナイロン/レーヨンの染色において、 反応染料のナイロン汚染を防止し、ナイロンの白残しを可能とします。 2.ユニオナールRNCは耐光堅牢度に悪影響を与えません。 3.ユニオナールRNCは極淡色においても処理変色(黄変)がほとんどありま せん。 4.ユニオナールRNCは一浴法、二浴法ともに使用できます。 5.ユニオナールRNCは耐塩性(耐芒硝)に優れています。 6.ユニオナールRNCは低起泡性です。 - 1 - ユニオナールRNC 使 用 方 法 ナイロン/綿、ナイロン/レーヨンの吸尽染色時、反応染料染色浴に添加します。 混 率 や 使 用 す る 染 料 の 種 類 ・ 濃 度 に よ り 異 な り ま す が 、標 準 使 用 量 は 下 記 の 通 り で す 。 1.反応染料/酸性染料による染色(二浴法) 100℃ 30∼ 60分 40∼ 80℃ 45∼ 60分 浴 比 1:20 →水洗 浴比1:20 R.T. → 湯 洗 → ソーピング→ R.T. 反応染料 X % o.w.Cotton 酸性染料 Y%o.w.Nylon 5∼ 10g/L 芒硝 30∼ 80g/L(分 割 添 加 ) 酢 酸 アンモニウム ソーダ灰 10∼ 50g/L 均染剤 ユニオナールRNC 5 ∼ 10% o.w.Nylon 2 . 反 応 染 料 ( K a y a c e l o n R ea c t 等 ) / 酸 性 染 料 に よ る 染 色 ( 中 性 染 法 、 一 浴 法 ) ( 淡 ∼ 中 色 ) 100℃ 30∼ 40分 25分 70℃ 浴比1:20 R.T. →水洗→湯洗 酸性染料 X%o.w.Nylon 反応染料 Y%o.w.Cotton (Kayacelon React) 芒硝 5∼ 20g/L pH調 整 剤 (pH7.0) 1∼ 2g/L ユニオナールRNC 5∼ 10%o.w.Nylon - 2 - ユニオナールRNC 使 用 上 の 注 意 ・使用前によく振ってお使い下さい。 性 能 試 験 1.反応染料染色におけるナイロン汚染防止性の比較 試料:ナイロンジャージ/綿メリヤス(下晒布)1:1 染料: ① Kayacelon React Yellow CN-603 0.5%o.w.Cotton Kayacelon React Red CN-603 0.5%o.w.Cotton Kayacelon React Blue CN-MG 0.5%o.w.Cotton Sumifix Supra Yellow ② ③ 3RF 150% 0.7%o.w.Cotton Sumifix Supra Brill.Red 3BF 150% 0.7%o.w.Cotton Sumifix Supra Blue 0.7%o.w.Cotton BRF 150% Procion Yellow H-EXL 1.0%o.w.Cotton Procion Red H-EXL 1.0%o.w.Cotton Procion Blue H-ERD 1.0%o.w.Cotton ナイロン汚染防止剤 0)無添加 1)ユニオナールRNC 5 % 、 1 0 % o.w.Nylon 2)他社品A 5 % 、 1 0 % o.w.Nylon 3)他社品B 0 .5 % 、 1 .0 % o.w.Nylon 処理条件 1.染 料 ① 100℃ 60分 浴比1:20 →水洗→湯洗 90℃ × 10分 R.T. 染料 芒硝 1.5%o.w.Cotton 40g/L カヤクバッファーP-7 1g/L ナイロン 汚 染 防 止 剤 X%o.w.Nylon - 3 - →水洗 ユニオナールRNC 2. 染 料 ② : 60℃ 60分 染 料 ③ : 80℃ 浴比1:20 →水洗→湯洗 →水洗 90℃ × 10分 R.T. 染料 Y%o.w.Cotton 芒硝 40g/L ソーダ灰 30g/L ナイロン 汚 染 防 止 剤 X%o.w.Nylon 判定方法:上記の染料および処理条件で染色した場合のナイロン布の汚染程度 を目視で判定した。 結果: 表1 ナイロン汚染防止性の比較 染 ナイロン汚染防止剤 無 添 料 ① ② ③ × × × 5%o.w.Nylon ○ △ △ 10%o.w.Nylon ◎ ○ ○ 5%o.w.Nylon ○ × × 10%o.w.Nylon ○ × × 0.5%o.w.Nylon × × × 1.0%o.w.Nylon △ × △ 加 ユニオナールRNC 他社品A 他社品B ナ イ ロ ン 汚 染 :( 多 ) × < △ < ○ < ◎ ( 少 ) 2.ナイロン汚染防止剤処理による耐光堅牢度への影響 上記染色布について耐光堅牢度試験を行った。 試 験 方 法 : 綿 側 の 耐 光 堅 牢 度 を JIS L-0842に 基 づ き 測 定 し た 。 フェード・オ・メーターで63℃×20時間照射した。 - 4 - ユニオナールRNC 結果: 表2 ナイロンの汚染防止剤処理による耐光堅牢度への影響 ナイロン汚染防止剤 無 添 染料① 染料② 染料③ 4 4∼5 4∼5 5%o.w.Nylon 4 4∼5 4∼5 10%o.w.Nylon 4 4∼5 4∼5 5%o.w.Nylon 4 4∼5 4∼5 10%o.w.Nylon 4 4 4∼5 0.5%o.w.Nylon 4 4∼5 4 1.0%o.w.Nylon 4 4 4 加 ユニオナールRNC 他社品A 他社品B 3.日光暴露によるナイロン汚染防止剤処理布の黄変 試験1の染料①染色布(ナイロン側)について、光照射による黄変の程度 を比較した。 試 験 方 法 Ⅰ : JIS L-0842に 基 づ き 行 っ た 。 フェード・オ・メーターで63℃×20時間照射し、照射部 分の黄変を目視で判定した。 試験方法Ⅱ:試料を日光に40時間暴露した後、暴露部分の黄変を目視で 判定した。 結果 表3 日光暴露によナイロン布の黄変 ナイロン汚染防止剤 無 添 加 試験方法Ⅰ 試験方法Ⅱ ○ ○ 5%o.w.Nylon ○ ○ 10%o.w.Nylon ○ ○ 5%o.w.Nylon × × 10%o.w.Nylon × ×× 0.5%o.w.Nylon ○ ○ 1.0%o.w.Nylon ○ ○ ユニオナールRNC 他社品A 他社品B ○:黄変がみられない。×:黄変がみられる。 ××:著しい黄変がみられる。 - 5 - ユニオナールRNC ご 注 意 使用に際しましては充分試験の上ご使用下さい。 入 目 18㎏ 取扱いおよび保管上の注意事項 1)取扱い中は、直接身体に触れないように保護手袋、保護メガネを着用して下さ い。 2)もし誤って眼や口に入ったときは、直ちに流水でよく洗い流し医師の手当てを 受けて下さい。 3)皮膚に直接触れた場合は、直ちに流水でよく洗い流して下さい。もし発疹その 他の異常が生じた場合は速やかに医師の手当てを受けて下さい。 4)取扱い後は手洗い、うがいを充分に行って下さい。 5)使用途中の容器は密閉し、異物が入らないようにして下さい。 6 )保 管 に 際 し て は 直 射 日 光 を 避 け 、冷 暗 所( 5 ℃ か ら 3 5 ℃ )で 保 管 し て 下 さ い 。 7)廃棄するときは、産業廃棄物として処理して下さい。 お 願 い 弊 社 発 行 の 「 製 品 安 全 デ ー タ シ ー ト ( M S D S )」 を 用 意 し て お り ま す 。 併 せ て ご 活用下さい。 - 6 -
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