http//pulsar.blog.ocn.ne.jp/bonsai/sys-s.pdf------------------------------------------------------------2012.08 Supplements to Integrated Examples on Discrete Systems whypulsar@coffee.ocn.ne.jp------------------------------------------------------------------------------©2011.06 3#80: 補遺一覧 [C6D%]巡回符号の復号, sys-s.pdf に関する日付順の補遺の一覧を示 #85: 非線形制御 す.記号は(一般に通用しないものも含め)原則 未 として sys-s.pdf に準じる.追加事項は, #86: オートマトン (1) [ymd%s] の「ymd」は 0,・・・,9,A,・・・,Z に 未 よる日付. 「s」は 0,・・・,9,A,・・・,Z の系列の #87: 関連資料 辞書式配列によるラベル. (1) math-s.pdf 内 (2) 引用は「site$file」,「authors$title」, 「ymd%title」等に URL を貼り付け.ただし 本資料内の補遺は URL を省略. (3) ヘッダの日付は最終更新日. 2 2 (4) {t }t は x (t ) = t である写像 x の意味. (T {t 2 }t )(s ) はT {t 2 }t (s ) と略すが,(Tx )(s ) をTx (s ) とは略記しない. #81: 信号の空間 [B6F%]いろいろな空間,[B6L%]確率の表現, #82: 通信網 [B6U%]グラフ理論の応用,[B72%]離散情報の符 号化, #83: ディジタルフィルタ [BAF%]ラプラス変換,[BAK%]z変換,[BAR%] フーリエ変換,[BAV%]2次元の信号,[C74%] ハール・ウェーブレット,[C7S%]デルタ関数, #84: 巡回符号 [1#未%]ルベーグ積分,[1#B91%]初等関数, 2011-10-12 B6F%0: いろいろな空間 E n の点は a1e1 + " + anen ,2点 a1e1 + " + 元の間に遠近がある集合を空間(位相空間),こ anen と b1e1 + " + bnen の間の距離は (a1 − b1 )2 + " + (an − bn )2 の集合の元を点という. [1] Wikipedia$空間/幾何学における空間. である. [2] Wikipedia$直線/座標 %3: ベクトル空間 [3] Wikipedia$ユークリッド空間 和とスカラー倍が定義された空間をベクトル [4] Wikipedia$ベクトル空間(線形空間) 空間(線形空間)という.[#11]のアナログ信号 [5] Wikipedia$計量ベクトル空間(内積空間) の集合もベクトル空間になりうる.ただし,す [6] Wikipedia$コーシー列 べてのアナログ信号を含めると議論しにくく [7] Wikipedia$ヒルベルト空間 なるので,通常は適当な制限条件(具体例は割 %1: 数直線 愛)を設ける. 直線上に原点 O ,単位点 E を定め,直線上の %31: (@11)での説明は通常の定義より限定さ 点 P の座標を, OP が OE と同じ向きのとき れている(信号処理では x i を複素数値の関数, JJJG JJJG は OP / OE ,逆向きのときは − OP/ OE とす る.各点が座標をもつ直線を数直線という. %2: ユークリッド空間 ak も複素数で考えることが多い). %4: 内積空間 ベクトル空間の任意の元 w , x , y とスカラー a に対して内積 (x, y ) が 古典物理学や中学の数学でいう空間は3次元 3 のユークリッド空間 E である.例えば,地上 (1) (x, x ) ≥ 0 ,かつ x = 0 ⇔ (x, x ) = 0 (2) (x, y ) = (y, x ) ( (y, x ) の共役複素数) の1点 O を原点とし,東向きに x 軸,北向き (3) (w + ax, y ) = (w, y ) + a(x, y ) に y 軸,上向きに z 軸をとる.各軸は数直線で, を満足する複素数として定義されているとき, 点 P1 = (x 1, y1, z 1 ) の x 1 は P1 の x 軸への垂線 この空間を内積空間という. の足の x 座標である.y1 ,z 1 についても同様. %41: 複素数値のアナログ信号の場合 E 3 内の2点 (x 1, y1, z 1 ) , (x 2 , y2 , z 2 ) 間の 2 2 2 (x , y ) = ∫ ∞ −∞ x (t ) y(t )dt 距 離 は (x 1 − x 2 ) + (y1 − y2 ) + (z 1 − z 2 ) %5: ヒルベルト空間 で定義され,ピタゴラスの定理が成立する. 内積空間の任意の元 x , y の距離を 3 %11: E は一種のベクトル空間である.上記 の (x 1, y1, z 1 ) のような表現では n 次元のユー n x − y = (x − y, x − y ) で定める.この距離で任意のコーシー列(収束 クリッド空間 E の点に拡張しにくいので,単 する点列)が空間内の点に収束するとき,この 位ベクトル e1 = (1, 0, 0) , e2 = (0, 1, 0) , 空間をヒルベルト空間という. e 3 = (0, 0, 1) を用いて, a = (a1, a2 , a 3 ) を %51: ベクトル x の大きさ(ノルム)は x と 0 の a = a1e1 + a2e2 + a 3e3 と表わすことも多い. 距離であり, x で表わす. この表現によれば n 次元のユークリッド空間 x ≠ (x, x ) で あるノルムの例は x = x 1 + " + x n . 2011-06-22 B6L%0: 確率の表現 写真のデータを標本化すると有限次元のユー [1] ichiro$06bpr.pdf(確率論基礎) クリッド空間の点となり,さらに標本値を量子 [2] yasutaka$tutorial1.pdf(確率過程 30 講) 化すれば有限集合になる. [3] Wikipedia$確率空間/English %2: 確率変数 [4] Wikipedia$確率変数/$確率論 事象に対応させた数値(ベクトルでもよい)を [5] Wikipedia$確率分布 とる変数を確率変数という.例えば,ある地点 [6] Wikipedia$確率過程/English の明日正午の気温(単位 °C )の確率変数を X %1: 確率空間 とし, 15 < X ≤ 16 である確率を考えること 確率論では (Ω, S , P ) のように表わされる確 ができる.事象に対応させる数値が便宜的な場 率空間を考える. Ω は標本空間で確率を考え 合は確率変数を考えても活用できない(電話番 ている事象(出来事)の集合である,S は確率を 号の平均値や分散は無意味). 計算できる Ω の部分集合の“適当な”集合で, %3: 確率分布 A ∈ S (⊆ 2Ω ) である A の確率は P (A) で表わ X が実数値の確率変数であるとき, される.P : S → [0, 1] は確率測度とよばれる F (x ) = Pr(X ≤ x ) 写像で,次の条件を満たす. で定められる F (x ) を X の確率分布関数とい (1) P (Ω) = 1 う.X の値が離散的であれば F (x ) は階段的に (2) A , B が共通部分のない S の元であれば 変化する. F (x ) が微分可能なとき,その導関 P (A ∪ B ) = P (A) + P (B ) (A ∪ B ∈ S ) %11: 上記の“適当な”の意味は(%12)参照. S Ω は通常 F の筆記体で表わす.なお, 2 は Ω の すべての部分集合の集合で, Ω から {0, 1} へ Ω の写像の集合 {0, 1} に対応している. %12: Ω = {a, b, c} のとき,S = {φ, {a, b}, {c}, Ω} でもよいが, P ({a, b}) + P ({c}) = P (Ω) でなければならない.また {a } も S に加 数 p(x ) = F ′(x ) を確率密度関数という. %31: 微小な Δx , Δy に対して Pr(x < X ≤ x +Δx ∧ y <Y ≤ y +Δy ) ≈ p(x , y )Δx Δy と近似できれば,p(x , y ) は (X , Y ) の確率密度 関数である(表現は正確でない).このとき E [(X , Y )] =∫ ∞ −∞ ∫ ∞ −∞ (x , y ) p(x , y )dx dy %4: 確率過程 えたければ S = 2 にせねばならない. (Yn , Yn −1 ) を (y(n ), y(n − 1)) (y ∈ Ω) の2次 %13: [#15](1)排反事象,(2)独立事象,(3)条件 元確率変数と考えると,信号を介して確率変数 付き確率参照.条件付き確率の定義により の性質を検討することになり具体化しづらい. Ω P (A)P (B | A) = P (B )P (A | B ) このため,通常は時刻をパラメータとする確率 %14: Ω を顔の写真の集合とする.全く同じ顔, 変数の列(無限次元の確率変数)で考える[2]. 表情はないので(試行によってある顔の写真が %41: [#17]のような単純マルコフ情報源に限 出現する事象の)確率は無限小で扱いにくいが, 定すれば状態遷移確率行列で十分. 2011-07-01 B6U%0: グラフ理論の応用 意味するときは有向グラフ,「 v1 と v2 は親子 グラフ理論で扱うグラフは二項関係である. である」を意味するときは無向グラフとなる. [1] j_inoue$GRAPH2007.pdf %22: 木を無向グラフの一種とする説明もある [2] Wikipedia$グラフ理論 が,計算機科学で用いる二分木の枝には向きが [3] Wikipedia$二項関係 あり,さらに左の子,右の子の区別もある. [4] Wikipedia$順序集合 %23: グラフ (V , E ) が木のとき,(v1, v2 ) ∈ E [5] Wikipedia$二分木 を v1 ≤ v2 で表わすと,(V , ≤) は半順序集合で [6] Wikipedia$ダイクストラ法 あり, v1 から v 3 への経路が存在することを [7] Wikipedia$最大フロー問題 v1 ≤ v 3 で表現できる. [8] Wikipedia$状態遷移図 %3: ネットワーク [9] Wikipedia$Signal-flow_graph グラフは通信網,交通網,電気回路網等での接 %1: 二項関係 続関係の表現に便利である.隣接行列を m 乗 集合V の元 v1 ,v2 がある関係 E を満たすこと した行列の (i, k ) 要素は m 本の枝を通って節 を (v1, v2 ) ∈ E で表わすと, E ⊆ V ×V であ 点 vi から節点 vk に行く経路の数に等しい. り,[#20]のようなV の元を節点,(v1, v2 ) ∈ E %31: 隣接行列の他に,枝の始点と終点を示し を枝 e12 = (v1, v2 ) で表わした図が得られる. た接続行列もよく用いられる. %11: 電気回路のグラフでの枝の向きは電流の %32: (#23)で言及した最短経路問題の解法と 向きを示し,逆向きにしても電流の符号が反転 してダイクストラ法がある. するだけである.一方,状態遷移図の枝の向き %33: 各枝の容量を定め,始点から終点への最 は遷移の可否を意味し,逆向きにはできない. 大フローを求める問題を最大フロー問題とい 枝の向きを反転できる「便宜的な」有向グラフ う. 「最大フローは最小カットの容量に等しい」 では,経路は隣接する節点の系列である. という定理がある. %12: 任意の2節点間に経路が存在するグラフ %4: その他 を連結グラフという(枝の向きに従った経路の 以下は sys.pdf の参照番号・内容未定のため後 場合は「強連結」ということが多い). 日追加します. %2: 木 ・状態遷移図 V を人間の集合, (v1, v2 ) ∈ E を「 v1 は v2 の ・シグナルフロー・グラフ 親である」としてグラフを描くことができる. 法律的でなく生物学的な親子関係で考えれば, このグラフには閉路は存在しない.閉路のない 連結グラフを木という. %21: (v1, v2 ) ∈ E が「 v1 は v2 の親である」を 2011-08-15 B72%0: 離散情報の符号化 (− log2 qi ) の2値系列に符号化できれば,平均 シャノンの情報理論の主要部分である情報源 符号語長は情報源のエントロピーをビットで 符号化と通信路符号化について説明する. 表わした値のほぼ 5 倍になる. [1] Wikipedia$情報理論 %21: 「符号化できれば」とは符号化された S 2 [2] Inoue$2115/772(講義資料集) の系列から元の S 3 の系列が一意に復号できる 5 InfoTheory05_8.pdf:通信路符号化定理 ことを要求している.[#27]のハフマン符号は 一意に復号可能である.また [3] yobology$channel_coding.htm [-] Shannon$BSTJ(歴史的論文) − log2 0.45 ≈ 1.152 ≈ 1 (0) [-] Uyematsu$vol4no2_123.pdf(展望) − log2 0.27 ≈ 1.889 ≈ 2 (10) [-] Uyematsu$vol1no1_08.pdf(展望) − log2 0.15 ≈ 2.736 ≈ 3 (111) %1: 離散情報の情報量 − log2 0.13 ≈ 2.943 ≈ 3 (110) [#14]の任意の n について Pr(X n = ai ) = pi であり,平均符号語長は 1.830 で,情報源のエ である {a1, a 2 , a 3 } を出力する(定常的な)情 ントロピー 1.822 [ビット]の値に近い. 報源について考える.情報量を I i = − log pi %22: エントロピーが H である情報源の出力を と定めたのは,単に珍しい事象ほど情報量が大 m 値の系列に符号化するとき,情報源1記号 きいというだけでなく,自然な性質 当たりの長さを logm H + ε ( ε は任意の正数) H (X n−1, X n ) = H (X n −1 ) + H (X n | X n−1 ) にできるが, logm H 以下にはできない. も成立するためである(#25).エントロピー %3: 通信路符号化 H (X n ) は p1 = p2 = p3 のときに最大になる. 記号 0 ,1 を k [個/秒]で伝送する雑音のある %2: 情報源符号化 通信路の誤り率を p [回/秒]とする.この通信 0 ,1 の系列を伝送する通信路で(%1)の ai の系 路で1秒当たりに伝送できる情報量の最大値 列を送る場合を考え,S 3 = {a1, a2 , a 3 } ,S 2 = C (通信路容量)は, {0, 1} とおく.1対1写像 f : S 3 → S 2 2 f (a1 ) = 01 , f (a2 ) = 10 , f (a 3 ) = 11 による単純な符号化は無駄が多いが, であり,伝送速度がC より小さい 0 ,1 の系列 は適当に符号化すれば誤り率を任意の正数 ε 0 < 28 − 35 = 256 − 243 28 5 3 C = k (1 + p log2 p + (1 − p)log2 (1 − p)) より小さくできる. 8 2 に注目して,g : S → S で符号化すると無駄 %31: 通信路容量は入力側の信号を変えたとき が減少する.とくに p1 = p2 = p3 のランダム情 の入出力間の相互情報量の上限であり,伝送速 −5 報源の場合,平均符号語長は log2 3 ≈ 7.92 であるから,符号化効率は 7.92 / 8 . ランダム情報源でない場合も,確率 qi で現わ 5 れる S 3 の元 wi に対して, wi を長さがほぼ 度は1秒当たりに伝送する情報量である. %32: (%3)の「適当に符号化」は,伝送速度を R とおいて,語長がほぼ nR の系列を語長がほぼ nC の系列に符号化し, n → ∞ とする. 2012-09-30 (Lx )(s ) = BAF%0: ラプラス変換 微分方程式をラプラス変換すると代数方程式 になる. だから x (t ) = x (0)e −at (t ≥ 0) . %31: 通常 t < 0 での x (t ) の値は分からない [1] Wikipedia$ラプラス変換 [2] BAR%フーリエ変換 %1: 定義 信号 x の(片側)ラプラス変換 (Lx )(s ) を (Lx )(s ) = x (0) = x (0)(Lu)(s + a ) s +a ∫ ∞ 0 x (t )e −st dt から, t ≥ 0 を当然として省略する. %32: %3 の a は複素数でもよい.したがって 1 = L{e ∓iωt }t (s ) s ± iω %33: L {∫ t 0 } 1 x (t )dt (s ) = (Lx )(s ) s t で定義する([#30]等と異なり x は連続信号). %4: 伝達関数 また,命題 X の関数 Φ を用いて,関数 u を 線形時不変な回路の入力 u に対する出力をそ ⎪⎧1 (X = T) u(t ) = Φ(t ≥ 0) , Φ(X ) = ⎪⎨ ⎪⎪0 (X = F) ⎪⎩ の回路のステップ応答,ステップ応答の導関数 で定め, x : R → R ,(Lx )(s ) , Lx : C → C を 変換を伝達関数という.インパルス応答が h で それぞれ {x (t )}t ,L{x (t )}t (s ) ,{(Lx )(s )}s で ある線形時不変な回路に x が入力されたとき 表わす( Lx は解析接続して考える).ただし, この記法は一般には通用しないことに注意. %11: 定義式の積分が可能な x の集合について 2 考える.例えば exp(t ) は対象外である. %2: 公式 の出力は h ∗ x であり, (L(h ∗ x ))(s ) = (Lh )(s )(Lx )(s ) %14: 関数 δh (h > 0) を δh (t ) = u(t ) − u(t − h ) h で定めると, h ≈ 0 のとき (Lδh )(s ) ≈ 1 で, x , y を信号, a , b を実数とすると L(ax + by ) = aLx + bLy d L x (t ) (s ) = s(Lx )(s ) − x (0) dt t { をインパルス応答,インパルス応答のラプラス } L{x (t − a )u(t − a )}t (s ) = e −sa (Lx )(s ) L{e −at x (t )}t (s ) = (Lx )(s + a ) また (x ∗ y )(t ) = ∫ ∞ −∞ x (t − t )y(t )dt で定義される畳み込み x ∗ y に対して (L(x ∗ y ))(s ) = (Lx )(s )(Ly )(s ) %3: 計算例 d x (t ) = −ax (t ) とすると dt s(Lx )(s ) − x (0) = −a(Lx )(s ) ∫ ∞ −∞ x (t )δh (t − a )dt ≈ x (a ) ( a < 0 可) %5: 逆ラプラス変換 (Lx )(s ) = X (s ) である x を X の逆ラプラス −1 変換といい, L X で表わす.例えば ⎧10s 2 + 18 ⎪ ⎫ ⎪ ⎪ L−1 ⎪ ⎨ 3 ⎬ (t ) ⎪ ⎪ + s 9 s ⎪ ⎪s ⎩ ⎭ 2 4 4 = L−1 + + s s + 3i s − 3i = 2 + 2 cos(3t ) { } (t) s %51: X (s ) が Re s ≥ α で正則であれば (L−1X )(t ) = α +iβ 1 X (s )est ds lim ∫ β →∞ α β − i 2πi である.x の不連続点 t0 での Lx の逆ラプラス 変換の値は 1 {x (t0 − 0) + x (t0 + 0)} . 2 2012-09-30 G G −n z +1 G x0 (An x )z = (Z x )(z ) − ∑ 2 2 n =0 ∞ BAK%0: z変換 差分方程式をz変換すると代数方程式になる. であるから,%1 の離散近似によって [1] Wikipedia$Z変換 [2] BAF%ラプラス変換 [3] BAR%フーリエ変換 %1: 微分方程式の近似 G G ⎛ G G x0 x 0 ⎞⎟ ⎜ Δ(z )(Zx )(z ) − =G ⎜A(z )(Zx )(z ) − ⎟⎟ ⎜⎝ h 2⎠ G G v0 + A(z )(Zv )(z ) − 2 z −1 z +1 , A(z ) = Δ(z ) = h 2 h を微小な正の数とする.線形常微分方程式 G G G x ′ (t ) = G x (t ) + v(t ) が得られる. を考え,便宜的な記法として行列G の (i, k ) 要 %31: y ′′(t ) + ay ′(t ) + by(t ) = 0 のとき, Gi G 素を [G ] ,x の第 i 要素を [x ]1 で表わす[1#53]. G G G G x n = x (nh ) , v n = v(nh ) とおき, G G G G G x n +1 − x n G x n +1 + x n , An x = Δn x = h 2 i k を用いた t = nh + h /2 における離散近似 G G G Δn x = G An x + An v G から x n +1 を求める方法は陰的修正オイラー法 ⎛yn′ +1/ 2 ⎞⎟ ⎛0 1 ⎞⎟ G ⎜⎜ ⎟⎟ ≈ Δ xG = ⎜⎜ ⎟ ⎜⎜ n ⎜⎜−b −a ⎟⎟⎟ An x ⎟ ⎜⎝yn′′+1/ 2 ⎠⎟ ⎝ ⎠ 2 2 と近似すると Δn y + a Δn An y + bAn y = 0 . %32: 双1次変換 s= Δ(z ) 2 z − 1 = ⋅ A(z ) h z + 1 と等しい.また Δn An = An Δn が成立する. は s 平面の虚軸を z 平面の単位円に対応させ %11: x ′ (t ) =G (t )x (t ) + v(t ) で はz 変換 を使 るから,x ′′(t ) + ω x (t ) = 0 を%1 のように離 G G G G 2 えないのでGn +1/ 2 , v n +1/ 2 を用いる方がよい. 散近似した解も振幅は一定である(4次の陽的 %2: 両側z変換 ルンゲクッタ法の近似解は発散する). Gi Gi [#33]の片側z変換 Z を [Zx ]1 = Z[x ]1 と拡張し, %4: 逆z変換 (Zy )(z ) = Y (z ) で あ る y を Y = {Y (z )}z の 同様に定義される G (Zi x )(z ) = ∞ G ∑x n −1 z −n 逆z変換といい, Z Y で表わす(BAF%1). n =−∞ を両側z変換という( z は複素数). iw )(z ) が %21: (Z (Ziw )(z ) = 2 ∑az n =−∞ n −n + ∞ ⎧∞ ⎫ ⎪ −n ⎪ Z−1 ⎪ ⎨∑ yn z ⎪ ⎬ (k ) = yk ⎪ ⎪ ⎪ n =0 ⎪z ⎩ ⎭ であるからY (z ) の級数表示が分かればよい. ∑b z n −n n =−3 2 −2 b − 3z 3 iw )(z ) = a z + と表 の と き (Z 1 − a −1z 1 − bz −1 現できるのは b < a のときに限られ,この ときの {z ; b < z < a } を収束領域という. %3: 近似解 G G Δn x , An x の片側z変換は G ∞ G −n z −1 G x0 (Δn x )z = (Z x )(z ) − ∑ h h n =0 %41: am ≠ 0 (m > 0) のとき m ∑ bk z k k =0 m ∑a z m ∑b z k −m k = k m k =0 ∏(1 − c z ) −1 i k i =1 k =0 m bm di +∑ −1 am i =1 1 − ci z と部分分数に分解できる( ci , di は複素数). 1 −1 %42: (Z Y )(k ) = Y (z )z k −1dz v ∫ C 2πi = 2012-09-30 BAR%0: フーリエ変換 ϕk の集合を完全正規直交系という. 1次元の信号 x : R → R のフーリエ級数とフ %21: 次式で定められる ϕk の集合, ψk の集合 ーリエ変換について述べる. はいずれも完全正規直交系である. 1 cos kt sin kt , ϕ2k = , ϕ2k +1 = 2π π π ikt −ikt 1 e e , ψ2k = , ψ2k +1 = ψ1 = 2π 2π 2π ϕ1 = [1] Wikipedia$フーリエ級数 [2] Wikipedia$フーリエ変換 [3] BAF%ラプラス変換 %1: フーリエ級数 %22: 複素数の信号を扱うときは 任意の t について x (t + 2π) = x (t ) が成立す る信号 x は次のフーリエ級数 x で近似できる. x (t ) = ∞ a0 + ∑ (ak cos kt + bk sin kt ) 2 k =1 1 π x (t )cos kt dt π ∫−π 1 π bk = ∫ x (t )sin kt dt π −π ak = [−π, π) 内に有限個の不連続点を含むときは 1 x (t ) = x (t −0) + x (t +0) . 2 ) %12: 三角関数を指数関数で表現すると x (t ) = ∞ ∑ ∫ ck eikt k =−∞ a a − ibk a + ibk , c−k = k c0 = 0 , ck = k 2 2 2 1 π −ikt ck = x (t )e dt 2π ∫−π %13: 複素数の信号 x : R → C のときも同様 であるが, ck = c−k とは限らない. π −π x (t )y(t )dt %3: フーリエ変換 y が周期T の周期信号のときは, 1 ∞ ⎛ 2π ⎞⎟ i 2Tπ kt 2π y(t ) = Y ∑ ⎜ k⎟e T 2π k =−∞ ⎜⎝ T ⎠ ⎛ 2π ⎞ Y ⎜⎜ k ⎟⎟ = ⎝T ⎠ %11: 信号 x が連続のときは x = x . x が区間 ( x, y = ∫ T /2 −T / 2 −i y(t )e 2π kt T dt であり,T → ∞ の極限として y(t ) = 1 ∞ Y (ω)eiωt dω ∫ −∞ 2π Y (ω) = (Fy )(ω) = ∫ ∞ −∞ y(t )e−iωt dt が得られる. Fy を y のフーリエ変換という. %31: y(t ) ≠ y(t ) となる t の値が多数存在して も, y − y, y − y = 0 という意味で y =y. %32: [BAF%14]の δh の h → 0 の極限である超 関数δを用いると, Fδ = {1}ω であり ∞ ⎧ ⎫ ⎪ ∞ ikt ⎪ F⎪ ⎨ ∑ ck e ⎪ ⎬ (ω) = 2π ∑ ck δ(ω − k ) ⎪ ⎪ k =−∞ ⎪k =−∞ ⎪t ⎩ ⎭ %2: 正規直交系 %4: 因果性 任 意の t に つい て x (t + a ) = x (t ) (a > 0) 入力の時刻 t における値が出力の時刻 t 以前の となる a が存在するとき,x を周期信号,この 値に影響しない回路は因果的であるという. ような a の最小値を x の周期という.周期が %41: 因果的な回路のインパルス応答は t < 0 2π の信号の空間を考え,信号の内積 x , y を の領域で 0 であり,そのフーリエ変換の実数部 x, y = ∫ π −π x (t )y(t )dt で定義する.空間内の任意の信号が ϕk , ϕk = 1 , ϕi , ϕk = 0 (i ≠ k ) である ϕk (k ∈ N) の1次結合で表せるとき, と虚数部の一方から他方を計算できる. %42: [BAF%1]の記号を用いると, (Lx )(iω) = i F{x (t )u(t )}t (ω) . x の両側ラプラス変換 Lx ix )(α + iω) = F{x (t )e は (L −αt }t (ω) . 2012-09-30 %31: v の実数部,虚数部,偶関数部,奇関数 BAV%0: 2次元の信号 静止画像は2次元の信号,動画像は3次元の信 号である.主として前者について述べる. [1] BAR%フーリエ変換 部をそれぞれ Re v , Im v , Ev v , Od v で 表 わ し , Iv = v , (Kv )(x , y ) = v(x , y ) , ⎛x y ⎞ (Mav )(x , y ) = v ⎜⎜⎝ , ⎠⎟⎟ と定めると a a I+K I−K , Im = 2 2i I + M−1 I − M−1 Ev = , Od = 2 2 l = F F , J = M とおくと であり, F Re = [2] BAF%ラプラス変換 [3] BAK%z変換 %1: 信号の表現 xy -平面上の複素数値の信号 v : R 2 → C を −1 1 2 考え,簡単のため,標本化周期を単位長に固定 l 2 = J , (1/ a )F l M = aM F l F a 1/ a して標本化した信号にも v を用いる. l K = KJ F l =JK F l J2 = K2 = I , F 2 %11: 濃淡画像の場合は v : R → [0, 1] でよ いが,v のフーリエ変換は複素数値.また,コ が得られる.したがって,例えば l Re = F l Re F ヒーレント光学系での v は複素数値の波面. %32: [BAR%32]の超関数δを用いて定めた %2: 2次元フーリエ変換 ラプラス変換と関連付けないときは,v のフー リエ変換V として次式を用いることが多い. V (μ, ν ) = ∫ ∞ −∞ ∞ ∫ −∞ v(x , y )e−i2 π(μx +νy )dx dy [BAF%1]と同様に,一般には通用しない便宜的 な記法 v = {v(x , y )}x ,y を用い, ∫ (F v )(x , ν ) = ∫ (F1v )(μ, y ) = 2 ∞ −∞ ∞ −∞ v(x , y )e−i2 πμx dx v(x , y )e−i2 πνy dy と定めると( Fk は k 番目の変数に対する変換), V = F1F2v = F2 F1v である.詳しくかくと (F1F2v )(μ, ν ) = F1 {(F2v )(x , ν )}x ,ν (μ, ν ) . comb(x ) = 定義の類似性から,[BAF%2]と同様の公式が得 られる.例えば F1F2 {v(x −a, y −b)}x ,y (μ , ν ) = e−i2 π(a μ+bν )(F1F2v )(μ, ν ) が成立する.また, F n k k = F F とかくと (F12 F22v )(x , y ) = v(−x , −y ) 4 したがって (F1F2 ) v = v . ∞ ∑ δ(x − k ) k =−∞ は F1 comb = comb を満足する(標本化定理 の説明に便利であるが証明は難しい).また F1 {Φ(2 x ≤ 1)}x (μ) = sin(πμ)/ πμ F1 {exp(−πx 2 )}x (μ) = exp(−πμ2 ) %4: 離散フーリエ変換 v が周期的な信号で v(x + N 1, y + N 2 ) = v(x , y ) のときは,[BAR%3]と同様に近似式 v(x , y ) = N 1 −1 N 2 −1 ∑ ∑ V ( j, k ) e ⎛ jx ky ⎞ i2 π⎜⎜⎜ + ⎟⎟⎟ ⎜⎝ N 1 N 2 ⎠⎟ j =0 k =0 %3: 公式 n +1 k I+K+JK+J l = F Ev Re 4 V ( j, k ) = ⎛ jx ky ⎞ −i2 π⎜⎜⎜ + ⎟⎟⎟ ⎜⎝ N 1 N 2 ⎠⎟ N 1 −1 N 2 −1 ∑ ∑ v(x, y)e j =0 k =0 を考え,V を v の離散フーリエ変換という. %41: v の繰返し部分の2次元z変換は v )(z , z ) = (Z 1 2 N 1 −1 N 2 −1 ∑ ∑ v(x, y )z − j −k 1 2 z j =0 k =−∞ v )(e であり,V ( j, k ) は (Z i2 πμ , ei2 πν ) の (μ, ν ) = ( j / N 1, k / N 2 ) における値に等しい. 2012-06-17 C6D%0: 巡回符号の復号 E (x ) = x i E 0 (x ) ,Γx −4E 0 (x ) = 0 ,E 0 (0) = 1 巡回符号の復号の考え方を説明する(多項式を の場合(バースト誤り)のシンドローム S (x ) 降べきの順で扱う等,慣用の表現と異なる). = G (x )Δ{E (x )/G (x )} について考える. [1] Wikipedia$誤り検出訂正 Δ [2] Wikipedia$復号手法 ∞ ⎪⎧⎪ i−7 ⎪⎫ z −7S (z ) = Δ z E ( z ) z −7 j ⎪⎬ ⎨ ∑ 0 −7 7 ⎪⎩⎪ ⎪⎭⎪ z (z + 1) j =0 [3] Wikipedia$巡回符号 であるから,左辺も級数に展開することで [4] Wikipedia$BCH符号 i1 = 7Δ(i / 7) と E 0 (z ) が分かる.一方 [5] Wikipedia$リード・ソロモン符号 %1: 線形の2元ブロック符号 n S (z ) z i E 0 (z ) Δ 4 =Δ 4 z +z +1 z +z +1 1次独立な h1, ", hm (hi ∈ {0, 1} ) と直交 が成立し,%2 と同様の計算で上式を満足する するベクトルを符号語にすると伝送誤りの検 i2 = 15Δ(i /15) が分かる.したがって符号語 出が容易で,工夫により簡単な誤り訂正も可能. 長が 7 × 15 以下であれば i1 ,i2 から(例えば中 3 %11: [#46]でG (x ) = x + x + 1 の場合, ⎛1 1 1 0 1 0 0⎞⎟ ⎜⎜ ⎟⎟ ⎜ T H = ⎜⎜0 1 1 1 0 1 0⎟⎟⎟ ⎜⎜ ⎟ ⎜⎜1 1 0 1 0 0 1⎟⎟⎟ ⎝ ⎠ 国の剰余定理を用いて) i の値が得られる. 4 %31: x + x + 1 は原始多項式である[#42]. %4: 簡単なBCH符号 %2 の拡張として M ′(α) = 0 ,M ′′(α ) = 0 で 3 に対して H v = 0 となる v が符号語. ある多項式の積 G (x ) = M ′(x )M ′′(x ) を生成 %2: 巡回ハミング符号 多項式とする符号を考える( M ′(α ) = 0 ). T 2 [#46]のY (x ) は G (α) = 0 である α に対して M ′(x ) = x 4 + x + 1 Y (α) = 0 となる多項式である.単一誤りを仮 M ′′(x ) = x 4 + x 3 + x 2 + x + 1 i 定して Ri (x ) = G (x )Δ{x /G (x )} とおくと, Ri (x ) について次の漸化式が成立する. ⎫ ⎪⎧ x xi ⎪ ⎪ Ri +1(x ) = G (x )Δ ⎪⎨ G (x )Δ ⎬ ⎪⎪⎩G (x ) G (x )⎪⎪ ⎭ xRi (x ) = xRi (x ) − G (x )Γ G (x ) の場合 α 15 = 1 である. S ′(x ) = M ′(x )Δ{E (x )/ M ′(x )} S ′′(x ) = M ′′(x )Δ{E (x )/ M ′′(x )} i 対して S ′(α) = α + α ,S ′′(α ) = α + α i i Γ{Ri (x )/ x 2 } = 0 ならば Ri +1(x ) = xRi (x ) ,そ うでなければ Ri +1(x ) = xRi (x ) −G (x ) である. %21: シンドロームと等しい Ri (x ) は特定でき j 3i 3 j %41: M ′′(α ) = 0 であるが S ′′(x ) は多項式で, 3 Ri′′(x ) = M ′′(x )Δ xi は R5′′(x ) = R0′′(x ) . M ′′(x ) %42: %11 に対応する (8, 15) 行列 H は %3: ファイア符号 ⎛α14 ⎜ H = ⎜⎜ 12 ⎜⎜α ⎝ 7 4 ある巡回符号について,伝送誤りの多項式が 3j となる α , α を計算できる. るが, E (x ) が単一誤りか否かは検証不能. 生成多項式がG (x ) = (x + 1)(x + x + 1) で j とおくと,伝送誤りの多項式 E (x ) = x + x に T T α 0 ⎞⎟ ⎟⎟ α 0 ⎠⎟⎟ α13 " α10 " α1 α9 " α0 " α3 で,単一誤りのときは S ′(α) = S ′′(α ) . 3 3 2012-07-15 C74%0: ハール・ウェーブレット レット変換の場合, a , b は離散値で,%2 の もっとも基本的なウェーブレットであるハー ψ(t ) は次の ψ(t ) の M = 1 の場合に相当. 2M −1 ϕ(t ) = ∑ αj 2ϕ(2t − j ) ル・ウェーブレットについて説明する. j =0 [1] Wikipedia$ウェーブレット ψ(t ) = [2] Wikipedia$離散ウェーブレット変換 2M −1 ∑ (−1) α j 2ϕ(2t − j ) 2M − j −1 j =0 %1: 関数の階段近似 %3: 多重解像度解析 命題 X が真のとき 1 ,偽のとき 0 となる X の 標本化された入力信号を想定し,標本値 x (k ) 関数を Φ(X ) で表わす.ϕ(t ) = Φ(0 ≤ t < 1) は = c0,k から cn ,k , dn ,k を次式で計算する. ϕ(t ) = ϕ(2t ) + ϕ(2t − 1) を満足する.ϕn ,k (t ) を ϕn ,k (t ) = 2−n / 2 ϕ (2−n t − k ) で定めると, x , ϕn ,k = ∫ ∞ −∞ x (t ) ϕn ,k (t )dt を 用いて, x (t ) を次のように近似できる. x n (t ) = ∞ ∑ x , ϕn ,k ϕn ,k (t ) Dn = (dn ,0 , ", dn ,ν (N −n )−1 ) (ν(k ) = 2k ) が得られ, c0,k はこれから逆算できる. %2: ウェーブレット変換 δi, j = Φ(i = j ) とする. ϕn,k , ϕn ,A = δk ,A で ある.yn (t ) = x n −1(t ) − x n (t ) とおき,ψn ,k (t ) を ψn ,k (t ) = 2 N これにより x 0 (t ) (0 ≤ t < 2 ) の分析結果 (D1, D2, ", DN , cN , 0 ) k =−∞ −n / 2 ⎛1 1 ⎞⎟ ⎛ cn −1,2k ⎞ ⎛cn ,k ⎞⎟ ⎜⎜ ⎟ = 1 ⎜⎜ ⎟⎟⎜⎜ ⎟⎟⎟ ⎜ ⎜⎝⎜dn ,k ⎠⎟⎟ c ⎟ ⎜ 1 1 − 2 ⎝⎜ ⎠⎟ ⎝ n −1,2k +1 ⎠⎟ c0,0 c0,1 c0,2 c0,3 c0,4 c0,5 c0,6 c0,7 d1,0 d1,1 d1,2 d2,0 d2,1 ψ (2 t − k ) d3,0 −n c3,0 ψ(t ) = ϕ (2t ) − ϕ(2t − 1) dn ,k は dn −1,A に比べて,時間分解能が半分,周 で定めると, ϕn ,k , ψn ,A = 0 であり, yn (t ) = ∞ ∑d n ,k 波数分解能が2倍である. ψn,k (t ) %41: 因果的な回路での計算を考慮して k =−∞ ∞ ∫ y(t ) ψ x (t ) = ∑ y (t ) = ∑ ∑ d dn ,k = y, ψn ,k = ∞ −∞ ∞ ∞ n 0 n =1 n ,k n ,k (t )dt C n (z ν (n ) ) = ψn ,k (t ) Dn (z ν (n ) ) = n =1 k =−∞ ∑c n ,k z −(k +1)ν (n ) k =−∞ ∞ ∑d n ,k z −(k +1)ν (n ) とおく.これらは信号C n −1(z が成立する.ϕ(t ) をスケーリング関数,ψ(t ) を ウェーブレット関数という. %21: ウェーブレット関数 ψ(t ) を用いた変換 ⎛t − b ⎞ ∫−∞ x (t )ψ ⎜⎜⎝ a ⎠⎟⎟⎟ dt ∞ −iat の積 分で窓 w(t − b) は伸縮しない.離散ウェーブ ν (n −1) ) を伝達関数 ⎛H (z ν (n −1) )⎞⎟ −ν (n −1) ⎛1 1 ⎞⎟ ⎜⎛ 1 ⎞⎟ ⎜⎜ ⎟⎟ = z ⎟ ⎜⎜⎜ ⎟⎜ ⎜⎜1 −1⎟⎟⎟ ⎜⎜z −ν (n −1) ⎟⎟⎟ ⎜⎜G (z ν (n −1) )⎟⎟⎟ 2 ⎜ ⎝ ⎠⎝ ⎠ ⎝ ⎠ のフィルタを通して間引いた信号に等しい. %42: 信 号 Y (z ) = をウェーブレット変換という( ψ は複素共役). 窓付きフーリエ変換は x (t )w(t − b)e ∞ k =−∞ ψn,k (t ), ψm ,A (t ) = δn,m δk ,A 1 (Tx )(a, b) = a d1,3 ∞ ∑ (y 2k + y2k +1z −1 ) z −2k に k =0 Y (z ) + Y (−z ) で, 2 Y (e i(ω +π ) ) −Y (e iω ) . 折り返し雑音は 2 y2k +1 = 0 を代入した信号は 2012-09-30 C7S%0: デルタ関数 微分可能なふつうの関数のとき ∞ v ′, ϕ = [v(t )ϕ(t )]−∞ − ∫ ∞ −∞ 一般には通用しない[BAF%],[BAR%]の記号も用 v(t )ϕ ′(t )dt いてデルタ関数の定義・性質を述べる. で,右辺第1項は 0 に等しいので,v が超関数 [1] Wikipedia$ディラックのデルタ関数 のときも w, ϕ = − v, ϕ ′ となる w を v の [2] Yoshino$超関数論 導関数 v ′ と考える.したがって不連続な関数 [3] ShinoMatsuMatsu$デルタ関数入門 も微分できる.高階の導関数は [4] BAF%ラプラス変換 v (n ), ϕ = (−1)n v, ϕ(n ) sin λt %31: δ(−t ) = δ(t ) , lim = δ(t ) . λ →∞ πt [5] BAR%フーリエ変換 %1: 定義 %32: u ′ = δ , δ , ϕ = (−1) ϕ (0) . (n ) δ(t ) = 0 (t ≠ 0) で,任意の ϕ(t ) について ∫ ∞ −∞ δ(t )ϕ(t )dt = ϕ(0) となる δ(t ) を(1変数の)ディラックのデルタ 関数という. δ(t ) は普通の関数ではないので, シュヴァルツの超関数あるいは佐藤の超関数 として扱わねばならない. n (n ) %4: フーリエ変換 (試験関数を急減少関数,v を緩増加超関数と して) v のフーリエ変換を Fv で表わすと, (Fδ)(ω) = 1 , (F−1 {1}ω )(t ) = δ(t ) 1 (Fu)(ω) = + πδ(ω) iω %2: シュヴァルツの超関数 ま た w, ϕ = v1, v2 ∗ ϕ の と き w = v1 ∗ v2 集合 {t ; ϕ(t ) ≠ 0} の閉包を ϕ(t ) の台といい, と考えると, (Fv ′)(ω) = iω(Fv )(ω ) であり, 台が有界で無限回微分可能な関数を試験関数 F(v1 ∗ v2 )(ω) = (Fv1 )(ω) (Fv2 )(ω) という.また,一般化された関数 v と試験関数 (v1 ∗ v2 )′ = v1′∗ v2 = v1 ∗ v2′ %6: 佐藤の超関数 ϕ の内積を v, ϕ = ∫ ∞ −∞ v(t )ϕ(t )dt で表し,任意の ϕ について v, ϕ = w, ϕ で あれば超関数として v = w であると考える. %21: 試験関数の例は ⎛ 1 ⎞⎟ ϕ(t ) = exp ⎜⎜− Φ( t < 1) ⎝ 1 − t 2 ⎠⎟ 実関数 v の値 v(t ) を複素関数V (z ) の上半平面 上からの境界値V (t + i0) と下半平面上からの 境界値V (t − i0) の差と考える. %61: U (z ) = − ) 1 log(−z ) 2π i ( −π < arg z ≤ π とおくと U (t + i0) −U (t − i0) = Φ(t > 0) %22: v(t ) = Φ(t ∈ Z) は v, ϕ = 0 となるの 1 + Φ(t = 0) であり,U ′(z ) は δ(t ) に対応. 2 で,超関数として考えると v = 0 . %7: 多変数のデルタ関数 %23: v を ϕ (急減少関数に拡張できる) が属 する線形空間上の線形汎関数として扱う. %3: 極限と導関数 lim vn , ϕ = v, ϕ のとき vn は v に(弱)収 G G G G G δ(r ) = 0 (r ≠ 0) , δ, ϕ = ϕ(0) となる δ(r ) G 3 はシュヴァルツの超関数で, r ∈ R のとき G 1 ∇2 G = δ(r ) = δ(x )δ(y )δ(z ) . 4π r n →∞ 束するという.lim v ε , ϕ も同様.また,v が ε→ 0 %71: 多変数の佐藤の超関数は極めて難解.
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