Vol.199 - 農業農村整備情報総合センター ARIC

週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
発行:(社)農業農村整備情報総合センター
Vol.199 2009 年 5 月 28 日
■
田んぼの学校(刈り込みどじょっこ会、那須苗取り田植唄保存会)
~水土里ネット那須野ヶ原~....................1
■
平成21年度「21世紀創造運動」
(第 11 回大沼の水と親しむ環境作り運動)
~水土里ネットひがし~...........................3
■
田んぼの学校(ほたるの里百間の会)
~水土里ネット那須野ヶ原~....................4
■
メダカの放流 ~水土里ネット那須野ヶ原~......................................................................................5
■
用水路沿いへの植栽活動 ~水土里ネットほっかい~ .......................................................................6
■
総合的な学習の地域活動 ~水土里ネット大倉川~...........................................................................8
■
農業用水施設見学会 ~水土里ネットほっかい~...............................................................................9
■
平成21年度「21世紀創造運動」
(田んぼの学校) ~水土里ネットひがし~..........................10
■
平成21年度通常総会開催 ~(社)農業農村整備情報総合センター~...........................................11
■
全国農村振興技術連盟が平成21年度通常総会を開催
■
ホームページを活用した技術者教育「第6回集中講座」の開催案内
~全国農村振興技術連盟~..................15
■
ホームページをリニューアル ~(社)農業農村整備情報総合センター~.......................................16
~全国農村振興技術連盟~...................13
■ 田んぼの学校 ~水土里ネット那須野ヶ原~
~刈り込みどじょっこ会、那須苗取り田植唄保存会にて種まき体験!~
平成21年4月18日、栃木県那須塩原市四区町において刈り込みどじょっこ会の入校式及び種まきが行われまし
た。本会は、農地・水・環境保全向上対策活動と連携していますので、それらの関係者の方々が、子供達への指導を
してくれました。
まず、最初にメダカを池に放流をしました。一人一つずつメダカの入った紙コップを貰い、一列に並び一斉に放流
をしました。放流したメダカは元気よく池を泳ぎまわっており、子ども達も喜んでいました。次は、種まきです。今
回は、地元拓陽高校から先生と生徒4名が、子ども達に種まきの指導をしてくれました。参加した子供達の中には、
種蒔きを初めて体験する子もいれば、もう何年も参加しているベテランの子もいました。ひとり一箱ずつ用意された
苗箱に種籾を蒔いていきます。子供たちは、種が重ならないようにと丁寧に蒔いていきました。きれいに種を蒔いた
後は、苗箱を並べて水をかけ、土をかぶせていきました。
平成21年4月19日、同市三島地区で平成21年度の「田んぼの学校」開校式及び種蒔き体験が行われました。
三島地区は“那須苗取田植え唄保存会”が主催しております。
種蒔きには、栃木県立那須拓陽高等学校から先生と生徒4人が参加してくれ子供たちの指導をしてくれました。
子供達の働きぶりを見ていると、大人よりずっと機敏に行動しています。農作業も遊びの延長線として取り入れら
-1-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
れる仕組み作りが出来れば、
飲み込みの良い子供達の意識改革につながり、
ひいては担い手育成にも結びつくのでは?
との強い印象を受けました。
思い思いに蒔いた種がどんな苗に育っていくのか、とても楽しみです。
作業終了後は、保存会活動の大きな目的である『田植え唄』伝承のため、参加者全員に歌詞が渡され、井上会長の
横笛に合わせ、唄のレッスンが行われました。
その後は、こじはんの時間です。会の方々が用意してくれたおにぎりとお漬け物をいただきました。
田んぼの学校推進本部:水土里ネット那須野ヶ原のホームページ http://www.nasu-lid.or.jp もご確認下さい。
みんなでメダカを放流
上手に種まき出来ました
『田植え唄』伝承のため、唄のレッスン
【栃木県 水土里ネット那須野ヶ原】
-2-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
■ 平成21年度「21世紀創造運動」
(第 11 回大沼の水と親しむ環境作り運動)
~水土里ネットひがし~
仙台市東部の仙台平野に位置する大沼は古くから農業用溜池として、釣りや飛来する鳥類の観察など、多くの市民
が憩いと安らぎを求める場所として利用されています。しかし、周辺地域の都市化・混住化によりゴミが大沼に流入
したり、或いはゴミを持ち帰らないで捨てたり、ゴミを持ち込んで捨てるなどの不法投棄も多く見られます。このよ
うなことから、大沼をきれいによみがえらせ、単に農業用水として水田に供給するだけではなく、雨水時には下流域
の洪水調整池としての大変重要な施設でもあり、そこにいる魚や鳥類が安心して住めるような環境としての水辺空間
を市民と一緒にゴミ拾いを行い、参加者が施設の大切さとその重要性と役割について理解を深める機会となり、今後
も環境づくり運動を継続していきます。
(開 催 日)
平成21年4月18日(土曜日)
(実施主体)
主 催
水土里ネットひがし、仙台市経済局農農林部農林土木課
後 援
宮城県仙台地方振興事務所農業農村整備部、水土里ネットみやぎ
(参 加 者)
77名(一般市民50名、主催者・後援関係者27名)
【宮城県 水土里ネットひがし】
-3-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
■ 田んぼの学校 ~水土里ネット那須野ヶ原~
~ほたるの里百間の会にて種まき!~
平成21年4月26日、栃木県那須塩原市二区町において、
「ほたるの里百間の会」
・
「二区町地域資源保全隊」によ
る「田んぼの学校」が開催されました。この「田んぼの学校」は、稲の成長を通して、農業や自然について子供達が
学べる場を提供し、地域の方々に農村環境の役割や食の大切さを理解していただくための活動です。19年度からは
農地・水・環境保全向上活動とリンクし、地域ぐるみで活動をしています。
この日は、田んぼの学校の始まりとなる種まきが行われ、地元の親子を含む約40名が参加しました。午前中の雨
も止み青空の下で種まきをすることが出来ました。苗床に土を敷き、そこに種を蒔いていきます。1つの苗箱に蒔く
種を容器に分けて子供たちに配り、それを子供たちが苗箱に蒔きました。今回は、那須拓陽高校の先生と生徒たちも
参加し、子供たちと一緒に作業をしました。小さな手で少しずつ丁寧に蒔く子もいれば、豪快に種をばらまく子もい
て、面白い種まきでした。那須拓陽高校の生徒たちが、小さい子供たちの手をとり、一緒に「こんな感じだよ」
「上手
だね」など声をかけながら種まき作業をしている様子も見ることができ、これからもたくさんの人達に参加して欲し
いと思いました。
種が蒔き終わったら、今度は土をかぶせます。そして、道具を使って種を動かさないよう、丁寧に土を均等になら
していきます。この作業ばかりは子供たちもゆっくりと道具を動かして作業をしていました。今回蒔いた種が無事に
育ち立派な芽が出て、来月行われる田植えもみんなで行える事を楽しみにしています。
水土里ネットはこれからも、地域に貢献して参りたいと思いますので、積極的なご支援をお願いいたします。
詳細については、田んぼの学校推進本部:水土里ネット那須野ヶ原のホームページ http://www.nasu-lid.or.jp
にてご確認下さい。
校長先生のお手本
上手に出来てるよ
-4-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
真剣な表情での作業
【栃木県 水土里ネット那須野ヶ原】
■ メダカの放流 ~水土里ネット那須野ヶ原~
~メダカの観察で「命の大切さ」を学ぶ~
平成21年4月30日、栃木県那須塩原市立西小学校において、
「大田原メダカ」の放流を行いました。西小学校は
那須野ヶ原開拓と那須疏水開削の祖である矢板武翁が「開学の祖」であり、校歌でも歌われている「雲照寺」は初め
ての教場であったこと等、歴史と伝統のある学校です。
昨年秋に、西小学校創立120周年記念に併せ、子供達にとっての学習や遊びの場になればとの思いから、
「水土里
ネット那須野ヶ原」と農地・水・環境保全活動に取組んでいる「三区町環境保全隊」
「四区町環境保全会」が学校及び
PTAと連携して、那須疏水を引き込んだ「ピオト-プ」を設置したことがはじまりでした。
当日は、
「命の大切さ」を学習する5年生71名と校長先生、教頭先生、担任の先生、そして地域住民と水土里ネッ
ト那須野ヶ原など9名の参加により実施しました。
メダカが生息できることは、その場所が豊かな自然環境を有していることであり、その環境を保全・観察しながら
「命の大切さ」を改めて学んでくれることを期待したいと思います。
今回放流した「大田原メダカ」は、
「田んぼの学校」として学校の近くで活動している狩込みどじょっこ会のピオト
-プにも生息しています。新潟大学の鑑定書付きで、この地域に生息しているメダカの原種であることが分かってい
ます。放流にあたっては、水系が同じであることが条件となります。また、他の種のメダカを混合して放流すること
も禁止です。このため、学校の教材に利用している「メダカ」を絶対に、放流しないことを約束させての放流でした。
今後、生息環境保全のため、水土里ネット那須野ヶ原は、学校、地域組織との連携を深め、積極的な支援に努めて
参ります。
水土里ネット那須野ヶ原のホームページ http://www.nasu-lid.or.jp もご確認下さい。
-5-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
【栃木県 水土里ネット那須野ヶ原】
■ 用水路沿いへの植栽活動 ~水土里ネットほっかい~
~子供たちと用水路にハーブを植えよう~
この活動は空知管内奈井江町京極地域で平成 15 年度から毎年実施していて、今年で 7 年目になりました。
毎年 4 月 29 日がみどりの日(実施当初)に地元地域支線組合が主催して地区内の用水路周辺の環境美化と減農薬栽培
米生産を目的として実施されています。
京極幹線用水路(管水路)上部の用地約 2m、延長約 20mにタイムというハーブを植栽。
参加者は奈井江グリーン少年団(町内小学生組織)や NPO 法人、町内婦人会、小学校先生、札幌開発建設部岩見沢
農業事務所(国)や空知支庁(北海道)
、奈井江町、JA 新すながわ、当水土里ネット職員約 120 名が参加して行われ
ました。
植栽後は奈井江グリーン少年団の子供たちが恒例の募金活動を行い、主催者からお茶と町内特産品饅頭が配られ午
前中で終了しました。
-6-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
主催者あいさつ
集合写真
植栽状況
グリーン少年団の募金活動
H17~18 植栽地の開花状況
【北海道 水土里ネットほっかい】
-7-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
■ 総合的な学習の地域活動 ~水土里ネット大倉川~
平成21年5月14日(木)
、水土里ネット大倉川が「21世紀土地改良区創造運動」の一環として、仙台市立大沢
小学校で田植えの作業体験を行いました。
当日は5年生50名が、
「総合的な学習の地域活動」として“自ら学ぶ意識や態度を育てる活動”をテーマに、学童
農園田において「田植え作業の工程・順序」
、
「お米について」の説明を受けた後、手植えでの田植え作業を体験しま
した。
児童は田んぼの泥に足をとられながらも、楽しそうに田植えを行い、とても貴重な体験ができたようです。
【宮城県 水土里ネット大倉川】
-8-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
■ 農業用水施設見学会 ~水土里ネットほっかい~
~田んぼに必要な水の施設を見てみよう~
毎年、当区では地区内の子供たち(小学生~大学生まで)や一般の人たちを対象に農業用水施設の役割や農業農村の
大切さも知ってもらうことを目的とした、農業水利施設見学会を年に数回程実施していますが、今年は地区外の小学
校から社会科授業で田んぼへ必要な水の施設を見せてほしいと問合せがあり、5 月 15 日(金)に実施しました。
当日は空知支庁管内滝川市立東栄小学校の 5 年生 8 人と引率教師 1 名が参加しました。田んぼに必要な水の施設は
どのようなものかを実際に見たいということから、赤平市にある北海頭首工管理棟事務所で用水路や頭首工、揚水機
等施設の役割や大切さと農業・農村が持つ機能を説明し、同行していただいた北海道開発局札幌開発建設部岩見沢農
業事務所の所長から滝川市の農業や当区施設に関係したクイズが出され、その後現地で北海頭首工や北海幹線用水路
と、北海幹線用水路に付帯している揚水機を見て、高い田んぼに設置してある分水工のレバー操作で直接水を出す体
験をして、農村風景を楽しんで帰校しました。
感想文では、頭首工や用水路、揚水機の施設のこととお米を作るのにたくさんの水が必要なこともわかってくれ、
とても楽しかった様子でした。
北海頭首工現地
頭首工管理棟での説明
揚水機の説明
分水工の操作体験
【北海道 水土里ネットほっかい】
-9-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
■ 平成21年度「21世紀創造運動」
(田んぼの学校) ~水土里ネットひがし~
仙台市東部の仙台平野に位置する仙台市立岡田小学校は、周辺が広々とした田園地帯と畑に囲まれた学校であり、
総合学習の一環として以前はバケツによる水稲栽培を行っていましたが、平成17年度からPTAや地域の方々の協
力によって学校の敷地内に田んぼを作り、改良区で管理している用水路から水を引いて、地元で有機栽培に取り組ん
でいるエコファ-マ-の方が栽培方法を指導しております。
今回、
水土里ネットとしては、
「田んぼに使う水は何処からどのようにして流れてきて、
何処へ流れていくのだろう。
」
をテ-マにゴミの問題等も含め、土地改良施設がどんな役割を果たしているか、又その大切さと重要性を「田んぼの
学校」を通じて子供たちに食育と環境問題を認識してもらう機会となりました。
(開 催 日)
平成21年5月18日(月曜日)
(実施主体)
主 催
仙台市立岡田小学校)
協 力
エコファ-マ-鈴木英俊氏、水土里ネットひがし、水土里ネットみやぎ、
宮城県仙台地方振興事務所農業農村整備課
(参 加 者)
仙台市立岡田小学校の5年生児童(51名)
【宮城県 水土里ネットひがし】
-10-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
■ 平成21年度通常総会開催 ~(社)農業農村整備情報総合センター~
(社)農業農村整備情報総合センター(以下、
「ARIC」
)では、5月21日(木)東京大手町の KKR ホテル東京におい
て、道県、各団体、並びに土地改良事業団体連合会などの多数の会員の出席を得て、平成21年度通常総会を開催し
ました。
冒頭に、長谷川理事長から、ARICで実施している国営標準積算システムの改修、次期補助事業版標準積算シス
テムの設計、補助事業・委託事業(官民連携新技術研究開発事業、農業農村整備事業品質確保推進事業、農業水利ス
トック情報データベースシステムなど)の取組状況と今後の予定を紹介の後、
「国の契約方式として総合評価方式への
切り替えが進むなか適切な対応に努めて参りたい。現場のニーズをふまえながらシステム開発等を積極的に行うとと
もに、時代の要請にも応えコスト縮減、合理化など、更なる研鑽に努めて参りたい。今後とも会員の皆様方のご理解
とご協力を宜しくお願いしたい。
」との挨拶がありました。
次に、来賓祝辞として小林設計課長から、
「日頃より農業農村整備事業の推進にご理解、ご協力を頂き、厚く御礼申
し上げます」とのご挨拶に引き続き、ご祝辞の中で、現在の農政を巡る動きとして、国会・国政の動きと補正予算の
審議状況、食料・農業・農村基本計画の改訂年であること、また、土地改良法の制定から60年目を迎える記念すべ
き年であることについてふれられ、これまでの社会背景、時代の要請と農業農村整備の事業制度の変遷を振り返った
うえで、
「地球規模の環境問題が注目される。これまで培ってきた体(農地・水、農業水利施設などの農村社会基盤)
をいたわりながら発展させていく時代。今年はこのような契機の年なので、色々な議論をして、立派な制度を作り、
将来につなげていきたい。
」との御言葉を頂きました。
続いて、福井県土連の林専務理事を議長に選出し、議事に移りました。
議事では「平成20年度事業報告及び収支決算」
「平成21年度事業計画及び収支予算」
、
「役員の選任」などの議案
を宮本専務理事が説明し、審議の結果、承認されました。
また、総会の前後には、
「土地改良事業支援システム」
(図面、資料の電子化)
、
「水土の礎」
(農業土木総合情報サイ
ト)
、
「水利ストック情報データベースシステム」
、
「e-Learningシステム」(コンピューターネットワークを活用した
学習システム)などパネル展示による業務紹介や、災害復旧事業の事務(処理)の効率化を目指して開発した「災害
復旧事業事務システム」の普及促進をねらい、パワーポイントでのデモンストレーションを行いました。
長谷川理事長の挨拶
小林設計課長の祝辞
-11-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
宮本専務理事の議案説明
パワーポイントでのデモンストレーション
総
会
風
景
【ARIC】
-12-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
■ 全国農村振興技術連盟が平成21年度通常総会を開催
~全国農村振興技術連盟~
全国農村振興技術連盟では、平成21年5月25日(月)
、東京・新橋の農業土木会館において、佐藤昭郎参議院議
員、中道宏元連盟委員長のご出席を頂き、全国71の地方連盟の委員長が一堂に会して平成21年度通常総会を開催
しました。
総会冒頭、太田信介全国農村振興技術連盟委員長から開会挨拶があり、
「我が国農業農村は、世界的な食糧価格の高
騰や輸入農産物の安全性問題を背景に、食料供給に対する国民の不安、農地面積の減少や高齢化の進行による農業の
脆弱化、農村活力の低下といった厳しい環境にあります。こうした中で、最近の経済状況を反映した就業機会として
の農業の再評価を含め、安心できる国産農産物への期待、エネルギー作物生産への期待等、農業・農村に対する国民
の関心は著しく高まってきています。
こうした状況を受け、農林水産省では、目下、食料供給力の強化と食料供給体制の構築及び農村の活性化の視点に立
った新たな「食料・農業・農村基本計画」に向けた検討が進められております。
さて、皆様ご承知のとおり、全国農村振興技術連盟は、
「農業土木事業の発展と農業土木組織の社会的地位の確立」
を目指し、昭和22年に結成された全国農業土木技術連盟をその前身としております。その後、平成11年の「食料・
農業・農村基本法」の制定に続く、農村振興局の設置などの社会情勢の変化に伴って、
「農村の振興」に寄与すること
を新たな目的として、平成14年5月に全国農村振興技術連盟に名称変更し、農業土木技術者のほか農村の振興に携
わる幅広い関係者が結集する組織となりました。
現在、約2万人の会員により、農政の方向を踏まえ、目的達成に向けて、
「会員の農村振興に係わる技術力向上に向け
た取り組み」
、
「農村振興に携わる者の親睦・交流・情報の交換」
、
「農業・農村についての国民への情報発信・広報」
の3つの分野で活動を行っています。具体的には、
「会誌農村振興の発行」
、
「サマーセミナー等の研修会の開催」
、
「ホ
ームページを活用した技術者教育」
、
「各地方農村振興技術連盟の行う広報活動に対する支援」
「台湾農田水利會との海
外技術交流」等を進めております。
特に、平成20年度は、昨年の総会でご報告いたしました、連盟企画委員会に取りまとめて頂いた、
「これからの農村
振興技術連盟の展開方向」を具体化する初年度に当たりました。
取り組みのひとつとして、平成19年度に茨城県つくば市にある農村工学研究所で行い参加者から好評を得た農村振
興リーダー研修を、地方ブロック開催することとし、全国9箇所で実施いたしました。
また、会員の技術力向上対策として実施している「ホームページを活用した技術者教育」参加者には、農業農村工学
会技術者継続教育機構の CPD 取得が出来るよう充実を図り、会員サービスの向上に努めたところでございます。
-13-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
こうした中、昨年お亡くなりになった梶木又三先生のご家族から技術連盟に対し、多額のご寄付をいただきました。
ここに、謹んで故人のご冥福をお祈りいたすとともに、ご家族のお志に厚くお礼申し上げます。連盟といたしまして
は、梶木先生の水と土にかけられた思いをしっかりと受け止め、
「梶木賞」と名付けた懸賞論文を募集することとし、
農村振興の将来を担う若手技術者の育成に活用させて頂くことといたしました。連盟会員はじめ多くの方々の応募を
お待ちしております。
これらの取り組みを進めるにあたり、
その源泉は何といっても会員の充実です。
連盟会員の減少が続くなかにあって、
地方と全国、双方の連盟組織の拡充強化に対して更なる努力が必要と考えております。
全国連盟といたしましても、会員の皆様方のご理解ご協力を頂きまして、会員サービスの充実と連盟の魅力向上を図
って行きたいと考えております。
各地方連盟におかれましても、今後より一層のご努力を頂き、会員の拡大はじめ連盟の活動を更に発展させていただ
ければと思います。
平成21年度も引き続き連盟活動へのご理解、ご支援をよろしくお願い申し上げます。
」と述べられました。
その後、来賓としてご出席頂いた佐藤昭郎参議院議員から挨拶が行われました。続いて宮城県農村振興技術連盟の高
橋清隆委員長を議長に選出し、議事に入りました。
議事では、
「平成20年度事業報告並びに収支決算」
「平成21年度事業計画(案)及び収支予算(案)
」
「役員の承認」
について事務局より内容説明があり、審議の結果、提案のあった全ての議案は満場で可決されました。
【全国農村振興技術連盟】
-14-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
■ ホームページを活用した技術者教育「第6回集中講座」の開催案内
~全国農村振興技術連盟~
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
第6回集中講座に参加し CPD を取得しよう
全国農村振興技術連盟ホームページにアクセスし「ホームページを活用した
技術者教育」に参加して、技術力向上にチャレンジしてみませんか。
期間:6月29日(月)10時 ~ 7月6日(月)17時
全国農村振興技術連盟:
(http://www.n-renmei.jp)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
全国農村振興技術連盟では、
農村振興に携わっておられる皆様方へ総合的な技術力向上に役立てていただくため、
「ホームページを活用した技術者教育」
(一般講座)を開設しています。
日頃の成果を試すため「第6回集中講座」を下記の要領で開催しますので、全国農村振興連盟ホームページ
(http://www.n-renmei.jp)にアクセスし、奮って御参加下さい。
なお、参加者には、農業農村工学会技術者教育継続機構の CPD 単位が成績に応じもらえます。
これまで CPD 取得は、普通会員に限定していましたが、今年度に限り、賛助会員の会社の方々や会員加入を検討
している方につきましても CPD 取得が出来ます。
記
1.集中講座への参加要領
1)連盟ホームページ(http://www.n-renmei.jp)にアクセスし、参加者登録(ID 取得)したのち、指定された問
題に回答していただきます。
2)1週間の間に、①社会一般、②科学技術、③農政一般、④農業農村整備(制度としくみ)
、⑤農業農村整備(調
査計画)
、⑥農業農村整備(事業実施)の6コースの一般講座の内から指定された4コース80問に回答し
てもらいます。
2.CPD単位の取得
全国農村振興技術連盟の普通会員、及び会員加入を検討している方、並びに賛助会員の会社の方で、農業農
村工学会技術者継続教育機構の CPD 取得を希望する参加者は、
一定以上の正答数に応じてCPD1~3単位
を取得できます。
(なお、集中講座は年間4回実施する予定です。
)
3.留意事項
1)技術者教育(一般講座、集中講座)はすべて「ニックネーム」で運用されますので安心して御参加下さい。
2)
『一般講座』は常に開設しています。
『一般講座』に挑戦し、
『集中講座』参加に向けて肩慣らしをしておいて
下さい。
3)質問等がありましたら、全国農村振興技術連盟 技術者教育専用メール( [email protected] )まで御連絡願
います。
【全国農村振興技術連盟】
-15-
週刊NNニュース
Vol.199 2009 年 5 月 28 日発行
■ ホームページをリニューアル ~(社)農業農村整備情報総合センター~
(社)農業農村整備情報総合センターでは、このたび、ホームページ(HP)利用者の皆様の利便性を向上し、かつ
充実した情報発信を行うため、HPのリニューアルを行いました。
グローバルナビゲーション(サイト内のコンテンツを案内するために、いずれのページにも共通して表示されるメ
ニュー)の設置やデザインの更新など、日頃よりご利用頂いている方のみでなく、初めてHPを訪れた方にも見やす
く、スムーズにご利用いただけるようにしました。
引き続き、農業農村整備に関する情報発信に努めて参りますので、是非、下記アドレスにお立ち寄り下さい。
ホームページアドレス http://www.aric.or.jp/
新しいホームページ(トップ画面)
【ARIC】
「週刊 NN ニュース」では、農業農村整備に関する最新情報をお届けしています。
皆様からの積極的な投稿をお待ちしております。
記事の投稿をしてくださる方は、
「週刊NNニュース」のホームページ(http://www.aric.or.jp/nnnews/nnnewstop.htm)から、投稿様式を
ダウンロードするとともに、「投稿記事を執筆していただく際の留意事項」を参考に投稿記事を作成し、加
盟する各機関の投稿受付窓口あてに電子データを郵送またはメールにて送信してください。
「週刊NNニュース」に関するご意見等ありましたら、以下のアドレスまでお願い致します。
Mail : [email protected]
編集事務局:農業農村整備情報総合センター
-16-
5 03-5695-7170