「ファンサポーター集会」議事録 - Seesaa Wiki(ウィキ)

2007年 アビスパ福岡
「ファンサポーター集会」議事録
日時:2007年9月22日14時∼16時
会場:福岡県建設労働会館3階大会議室
主催:アビスパ福岡を考える会
2007年アビスパ福岡ファンサポーター集会議事録
1.主催者挨拶
2.9月2日のダービー戦についての感想とその後の想い
「今、私達が考えること」
3.今後についてサポーターが問われていること
「今、私達ができること」
4.その他
1.主催者挨拶(代表世話人)
皆さん、本日はお忙しい中、またお休みのところお時間をいただきご参加賜りましてありがとうござ
いました。
わたくし「アビスパ福岡を考える会」の代表世話人の福山と申します。本日は、会の進行も務めさせて
いただきます。どうぞよろしくお願いします。
まずは、本日の集会の趣旨説明と経過についてお話しをさせていただきます。
今回、このような形で皆さまに呼びかけましたのは、皆さまご存知の通り、9月2日鳥栖スタジアムでの
サガン鳥栖戦において、試合途中でのピッチへの物の投げ入れ、しかも数多くのサポーターがそれを
行ったこと。また一部サポーターのミックスゾーンへの乱入など、あってはならないことが起こったlこ
と。幸いにも大事には至りませんでしたが怪我をされた子供さんまで出ました。
私はとても不安になりました。
色々な考えが頭の中を駆け巡りました。
サガン鳥栖というクラブに対して、鳥栖のサポーターに対してお詫びをしないといけないのか。被害
者に対してはどうなのか。クラブに対してはどうなのか。もちろん私は何かクラブに対して公的な役な
ど担っているわけではありませんから、「別にこのままでもいいのでは?」というのもあります。
でも私はアビスパ福岡を愛しています。
今回は、多くの仲間であるサポーターが起こしたことだから、サポーター自身が何かを考え何かをし
ないといけないのではないか、そう考えました。
そして、その後何人かの方々とお話しをしました。一人ひとりが色んな考えをお持ちでした。皆さん、
本当に、真面目に、真剣にお考えをお持ちでした。一人で考えていては広がらないと感じました。
もっと多くの方々と話す機会を設けてはどうか。まずは私たちが手を上げてやってみてはどうかと思
いました。
そこでこの集まりを企画し、時間がない中、多くの方の協力を得ながら今日に至りました。
他にも現在は意志あるサポーターの皆さんに参加していただいて「アビスパ福岡サポーター緊急アン
ケート」を実施中でありますが、本日は是非皆さんの色々な考えを出して頂きたいと思います。自分と
は違う考えや価値観を受け止め、お互いが考え方を広め、深める機会にできればと思っています。
同時に本日の集会では現状を一歩前に進める為に「サポーター憲章」についてもお話しする時間を
設けたいと思っています。
先日はクラブの幹部と懇談する機会がありましたが、クラブはJリーグ側よりかなりの圧
力がかかっているように見受けました。当然、今後はチームに対して制裁が来ることも予
想されます。
サポーターが問題を起こしたのですから、サポーター自らが自主的に考え行動しようとし
ているところを、その意思を表す必要もあると思っています。
そのことが、今回の事件で鳥栖をはじめとする他のサポーターに対する、私たちアビスパ福岡サポー
ターの意思表示であり、「回答」になるのではないか、と思っています。
あくまでも、ここで考える「サポーター憲章」は、そのネーミングも含めて、固定的なものであると
は考えていません。時間をかけて少しづつ、考え方、行動などを盛り込んだものになってゆけばと思っ
ています。明日はまた進化する。来年に向けてももっと進化し続ける。そのような憲章をイメージして
います。
いつからでも、誰からでも意見を出し合い考えることができるものになればと思います。
ここで今回の集会を主催する「アビスパ福岡を考える会」についてご説明させていただきます。
昨年の夏場くらいからのチームやクラブフロントの混乱時に、何かをしないといけないと考え、仲間た
ちと会を立ち上げました。
一番に考えたことは、サポーターがクラブに対してきちんとした提言を行っていくうえで、これは当た
り前のことですが実態あるものにするために「実名を出して」いくこと、「会」を名乗る上ことで目的や
趣旨をきちんとクラブやサポーターに説明ができること。そのようなことを考えながら立ち上げまし
た。
最初の表だっての行動は、9月2日のクラブとの意見交換会の後にクラブ側に対しての意見要望書を
提出しました。その後色々な活動を行ってきました。
私たちはスタジアムで一箇所に集まり自らの立場や旗色を鮮明にする会ではありません。
スタジアムでの応援や選手への後押しに関しては長くチームを支えてこられたコアなサポグループ
の皆さんを尊重しています。私どもの活動の中心は「クラブへの提言」とサポートです。言ってもれば
必要な時に、幅広く動く勝手連的な行動です。
重視してきたのは、普通の一般のサポーターの視点、子供さんや家族連れの皆さんの視点、社会人や
市民としての視点です。今年はクラブ創設12周年にあたりましたので、昨年からクラブ側に「プロジェ
クト12」と題して何度も様々な提言を行ってきました。
そのようなことは「プロジェクト12 2007」と題して今年度も実施しました。
また、「日本サッカーの父」と敬われているデットマール・クラマーさんの来日の際は、歓迎幕を作り
空港での出迎え、クラマーさんが観戦された博多の森でのダービーに向けては、観戦を呼びかけるチ
ラシを自主制作し配布しました。
今回は、京都戦でもスタジマム実施する予定ですが、緊急アンケートを実施したり、今回のような「集
会」を開催させることになりました。
何かあればいつでもお声をかけてください。できる範囲で広くどなたとも均等に接するつもりです。
最後になりますが、本年5月に来日されたクラマーさんの言葉、「選手たちの100%の力を、
あと更に30%引き出せるように!サポーターが導き出すのです。」ということを胸にしな
がら、チームは厳しい状況ではありますが、「今考えること」、「今できること」を今日の集
会の中でも実践できればと思います。
以上で、経過と趣旨説明とさせていただきます。
■ 「今考えること」
鳥栖戦での出来事、その感想や想いをご参加の皆さんにお聞きします。
∼(
)内は男女、博多の森での観戦席
Aさん(M:SAバック)
自分はバックスタンド側で観戦したが、今回の事件や騒動はなるべくしてなったと思う。
これはプロのゲームとしては信じられないことだがアビスパサポーターが着席するバックスタンド
側にサガン鳥栖の弾幕があったり、ビジョンでオフサイドシーンを流したり、鳥栖側の運営の拙さが大
きかったと思う。
印象的なのは、ゲーム終了後に挨拶にきた選手たちに対してペットボトルが投げられた時の布部選
手や宮本選手など、選手たちのなんともいいがたい表情でした。
アビスパ福岡はクラブができてまだ12年しか経っていない。クラブもチームもまだ動き出した状態。
長く見守っていきたいです。
Bさん(M:バックA)
当日はゴール裏で観戦。試合前からこちら側は地に足がついてない、独特の雰囲気があった。
連敗などチームの成績不振や移籍、ダービーに向かう気持ち、電車でGOからの流れ・・起こるべくし
て起きたように思います。雰囲気にのまれると個人は弱いです。
自分はクラブが変わって欲しいと思っています。またクラブだけでなく、サポーターも変わっていか
ないといけないと思います。大事なのは、“小さなこと”からやっていくしかないと思っています。
Cさん(M:SSアウェイ)
当日はメインのプレミアA席で観戦していた。ボールボーイがGKの赤星にボールをゆっくり返す
ことなどは、サッカークラブとしてはよくあること。ああいったことに反応してたらキリがない。それ
とペットボトルは多くの方が投げていたが、投げる人もいれば、ペットボトルを握り締める人さまざま
だった。自分の隣の人はその光景になみだ目になっていた。
実際、自分も投げたかった。しかし投げたらどうなるか知ってるので投げなかった。
ゲーム後はお通夜だった。帰路に立ち寄ったお店でアビサポの家族連れに挨拶された。互いに言葉
は交わさないけど(同じ想いを抱えてる)他の人との見えない心の通信の中で、自分は今まで以上
にチームをサポートして行こうと思った。何か特別なことをするのでなくどんな状態でも変わらず
応援していく、「サポートしたい!」と思った。
Dさん(M:SAバック)
当日はゴール裏3階席で観戦した。騒動の直接のきっかけは2点目の判定だった。サポー
ターがペットボトルを投げたり不法な行為をするのは、サッカーの応援をはみ出た行為。
気持ちはよくわかるが、応援するのは自分たち。サポに自分の立場をわかった上で応援する、という
ものが欠けている。
応援する基盤みたいなものがまだないのかも知れない。
Eさん(M:バックA)
スカパー観戦した。審判の問題とサポーターの問題は全く別のこととして見ていく必要がある。
審判については鹿島と磐田以外にはどのチームも不満を持っている。クラブはどんなことがあって
も審判問題については抗議すべき。
今回はダービーの過熱化で起きたことであるが、コアでない人たちが数多く参加しているが、マス
コミが大袈裟にコトを大きくしている面が強い。50名が500名になったりマスコミはいい加減。実際
日本平でのレッズの事件は全然問題にもならなかったではないか。
Fさん(M:バックA)
当日はゴール裏で観戦した。試合内容は仕方ない面がある。「電車でGO!」に関しては福岡らし
い盛り上げで、元来福岡の人たちはお祭り好きで調子もんが多い。それが良くもあり悪くもある。
ゲームではたくさんの人たちが怒っていたが、自分は持っていたパラソルを投げようと思った。
しかし投げたらどうなるかは知っているし、ルールは守らないといけない。
やっていけないことはやってはいけない。そういう意味では「サポーター憲章」は必要。
博多の森をいっぱいにするにはどこにも負けないホームにすることが必要。
Gさん(F:ゴール裏)
当日は用事で観戦できなかった。しかしたまたま博多駅で「電車でGO!」の人たちを他のホーム
から見た。何か修学旅行で、周りが見えなくなったはしゃいだ高校生のように見えた。
そばにいる第三者の方からも奇異に見られて、恥ずかしくなった。
事件のことや騒動のことはスタジアム帰りの人から聞いたが、とても残念に思った。
アビスパはいつも「良いことではニュースにならない」と思った。
今回のこともあるが、社会人の常識として一般の方に説明することが必要と思う。その点でも憲章
は必要。
Hさん(M:バックA)
ゴール裏で観戦した。「電車でGO!」は必要。しかしどこまでやるか、やり過ぎはよくないので、い
けないことはその場でやめることだと思う。
今回の件で正当に抗議すべきところはたくさんある。鳥栖の運営にも問題があった。
・弾幕のスペースが削られていたこと。
・開幕戦と違っていたことがあった。
・ゴール裏からメイン
側へ立ち入り規制をしながら時間が経つと後で一部の人を入れたりしてた。
・2点目のシーンを映
像で流した。WCでは絶対にありえないようなこと。 ・アウェイの人への対応はなってなかった。
運営さえしっかりしていれば今回のようなことはなかったと思う。
今回、憲章を作っても運営がしっかりしてなかったらうまくいかないと思う。
Iさん(M=バックA)
ゴール裏でリード。「電車でGO!」は参加しなかった。仲間は参加したが自分はしなかっ
た。
審判(鍋島主審の誤審や審判団の判定)の件はアタマにきた。その不満を現すためにペットボトルを
投げたのだろうが、女性も小さな子供も投げていた。
「投げるのをやめろ!」と制したが止められなかった。不法な行いをしたものは処罰を受けるべきと
思う。
Jさん(M:バックA)
ゴール裏でリード。すべての責任は鳥栖にある。J側から制裁を受けるべきは鳥栖の方。
もちろん、サポーターは反省しなければいけないし、自覚していかなければいけない。試合中に物を
投げてはいけないことはみんなわかっているはず。自分も頭にきたがコカコーラさんのことを思う
と投げるわけにはいかない。ゲーム後に選手に投げているのを見たが、ゲーム後のことは予想もし
ていなかった。大集団の集団心理で、止めようにもどうにも焼け石に水だった。
コントロールできなかった。しかしマスコミが騒動を大きくしているところがある。事実はどれだけな
のかわからなくなっている。今回の件ではあまり動かない方がいい。刺激しないために。
また今後どうするか、だが。あの一日を振り返ると、一つスベるとこういう状態になるということ。
みんなが二度としないような自覚が必要。
憲章は実はずっと前から自分なりには考えてきた。一緒に考えていきたい。
Kさん(M:バックA)
当日はゴール裏で観戦。「電車でGO!」は参加した。ペットボトルはバックスタンド側からの投げ込
みが多く、しかも普段は見かけないような“ノリ”で投げているような人が多かった。集団心理でそう
なったのだろうが。そういう人たちに「憲章」を作って届くのか?と思う。
Lさんお二人(M:バックA)(F:バックA)
ゴール裏で観戦。ゲーム前結婚式がお祭り的に雰囲気を盛り上げ、いい入り方をした。アビスパは
サポーターみんなそうだと思うが、負けるつもりはなかった。ゴール裏はすごく団結していた。
しかし騒動はチームの成績不振のフラストレーション、思いをブツけたようになった。
憲章を作ることで区切りをつけることになればいい。
Mさん(M:バックA)
バックスタンドで観戦した。不穏な空気だった。3階席から飛んできたりしたので、止めに上がろう
としたが警備員に押さえられて上に行けなかった。しかし子供たちは面白がって投げていた。
真剣に怒って投げるというより、動画撮ってる人もいたりして面白がってやっていたように思った。
「電車でGO!」は企画はいいが、何かあっても責任の所在がない。むしろ旅行社に頼んで電車車両
を借り切ってやるようにしたほうがいいのでは。
これは大事なことだが、サポーターの中にある『田舎』という表現はそろそろやめにした方がい
い。福岡の人は鳥栖を田舎というが、筑後の人は実際は面白くない思いをしている。鳥栖の人が筑
後の人を田舎ということにも通じる。いまだに『田舎』という表現に固執した連中を見ると、筑後地
方の友人たちはサポーターを辞めたくなるといってる。
集客の足かせになるような嘲笑するような表現はやめるべき。
Nさん(M:ゴール裏)
ゴール裏で観戦。今回の騒動はがっかりした。チームや運営にもだがサポーターに色ん
な問題があってこういうことになったので、このような集会や話し合いは何度もやったほ
うがいいと思う。
Oさん(M:バックSA)、Pさん(M:メイン)、Qさん(M:バックSA)、Rさん(M:バックA)の意見は省略します。
■ 「今できること」
「サポーター憲章」その他について、フリートーキング
Jさん(M:バックA)
憲章についてはできれば定期的に話し合いをやることが必要。
自分としてはソシオ(後援会個人会員)にプレミムソシオを考えていたが、その人たちのための憲章
を作ろうと考えていた。
今回の提案のような誰にでも共通認識できる憲章があってもいい。また蜂蜜クラブにも八つの憲章
がある。それぞれ使う意味合いは違うがこれから憲章について真剣に考えていきたい。
「憲章」は自覚になる。
アビスパサポーターの規範を持つことがアビスパの文化にも繋がる。
Fさん(M:バックA)
憲章委員会を作ってやったらどうか。
また「アビスパ福岡を考える会」のような会は是非とも必要。このような会は意義あると思うがこれ
からも継続して行動していく意思があるのか?
事務局
できれば皆さんに参加していただきたい。というより自分たちも皆さんと一緒に考えていきたい。
さしあたり、ご提案があったように広く参加者を募り「憲章委員会」を作りたいと考えます。
Cさん(M:SSアウェイ)
色んなことをもっとカッコよくやりたい、という思いをもっている。
何かをしなければと思う。お金を使ってやるのか、使わずにやるのか。ビラ配り、集客、資金援助など。
その他にこれは以前から思ってることだが、ゴールネットをネイビーブルーにしたい。カンパでもで
きれば、アビスパカラーのゴールを神山が守りきるという状態にしたい。それがサポーター全体の喜
びになるのではないか、と思う。
Iさん(M:バックA)
今日は集会に参加して、人の話が聞けてよかった。こういう集会はどんどんやって欲しいが、でき
れば日曜日など日にちををみんながもっと参加しやすい日にちでやってほしい。
またこのような機会が欲しい。運営費についてもできることはしたい。
Hさん(M:バックA)
大きな問題としてチームカラーが一体なんなのかよくわからない。
今回作られたポスター(「一人一人がアビスパ福岡」)が遠くからみてなんなのかわからなかった。
もう少しアビスパ福岡の色をハッキリと出すべき。
事務局
先般、Project12 2007 を提言するためにクラブ側の幹部と会った。その際に改めてサポ
ーターカンファレンスの要求を強く行った。
シーズン終了後にスグに実施するのは当然ですが、来年はシーズンインのキャンプ前にやるように、
今から準備して欲しいと要望した。
福岡市民会館のような広い会場を借り、多くのサポーターを集めて、クラブの方針、新年度のチー
ムのテーマ、新年度のユニの発表、監督の挨拶、新たな選手の紹介、意見交換会、終了後のサイン会
など、今までのようなマスコミやネットだけで終わらずに、まずはサポーターの目の前でやって欲し
いと要望した。
今年度の柏レイソルがそのことからスタートし実を結びつつあることを話した。
先ほど紹介した今回の「緊急アンケート」でも、数字を見ると「クラブ側との開かれたミーティング」
を要望する:声が圧倒的に多い。クラブとサポーターの大きな壁を取り払うためにもこれを実施す
るしかない。
これについてはコア団体のリーダーだけに依存することなく、今後とも声を大きくして言っていき
たい。そのためにも引き続き京都戦でスタジアムでのアンケート収集を行いたい。
またサポーター憲章については広く多くの方の意見を聞いていくべきと思っている。クラブ側に
も事前に話しているが、できれば提案の通りサポーター憲章委員会を設けて取り組んでいくように
したい。
本日のまとめ並びに今後の行動については、BLOG:Just Do It!に掲載していきます。
BLOG:http://blog.livedoor.jp/avispa_jdi/?blog_id=2519149
本日は、大変ご多用の中をご参加いただきありがとうございました。
この議事録は会場でのメモをもと
に文章化したため、発言した内容と
若干のニュアンスの違いがあったり、
聞き間違いなどがあるかと思いま
す。
その点どうかご容赦願います。
またこの議事録は当日の集会の内
容を全て網羅しているものでもあり
ません。
この議事録についての責任は全て
議事録作成者にあります。
∼アビスパ福岡を考える会