科学コミュニケーションの必要性 - 放送大学

福島学習センター機関誌「もみじ」
平成23年7月発行
文部科学省認可通信教育
(郡山女子大学もみじ館内)
http://www.ouj.ac.jp
54
科学コミュニケーションの必要性
客員教員 小沢 喜仁
3月11日の東北地方太平洋沖地震によるこれまでに経験のない振動とさらに重なる巨大津波の打
撃は、多くの人々の生命を奪い、家屋や建物,施設や設備に甚大な被害をもたらしました。亡く
なられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、被害を受けられた方々には心からお見舞いを申し上げます。
いま私たちは、福島第一原子力発電所の現状について毎日のように新聞を読み、テレビやラジオからの情報に一喜一
憂しながら、放射線レベルや原子力発電設備に関するこれまでにないほどの知識を得て、さらに原子力発電の必要性に
ついてまで身近な人々と議論をし、お互いの意見を交換しています。できれば専門家から直接話を聞きたい、意見を言
いたいという強い気持ちをもっている人も多いようです。また、専門家たちも積極的に情報を出そうと努力しているよ
うですが、専門家の間でのみ通用する「専門用語」が随所に使われており、必ずしもわかりやすい情報になっているとは
言えません。このようなコミュニケーションの状況はいままでにはなく、人々がいかに技術というものについて無関心、
無頓着であったかということに気づかされるとともに、研究者や技術者たちはいかにいままで積極的に説明をしてこな
かったかということを認識しました。
遺伝子組み換え食品に関する研究を例として、さらに考えてみましょう。地球上には現在63億人の人類が生活をして
います。ものが豊富な日本においては想像もできないかもしれませんが、アフリカ地域では「飢えが砂漠を生み出し、
砂漠化が飢えを生み出す」という悪循環による食糧不足や飢餓のために、世界では1分間に約28人(うち子ども21人)が
飢えで命を奪われています。食糧問題は、発展途上国での人口増加の問題とともに解決しなければならない大きな課題
です。研究者による取り組みにより、効果的な農薬の開発、水源の確保、遺伝子組み換え食品の開発などにより、飛躍
的に農産物の生産量を増大させることができるようになってきました。ところが、我が国では遺伝子組み換え食品の導
入のスピードは高くありませんが、それでも納豆や豆腐のパッケージに「この食品には遺伝子組み換えによる大豆は使
われておりません」というような表示を見かけたときに、皆さんはどのように行動をとられるでしょうか。
「子どもに食
べさせても大丈夫かしら」、
「もっと価格を下げてほしい」、
「おいしいのかしら」
・・・反応は、人により様々なことでしょう。
遺伝子組み換え食品の開発には莫大な予算が投入され、国際的に緊急の課題であるとして研究者は研究を進めるのです
が、果たして開発された食品を食べていただけるかどうかは、皆さん、市民の理解と判断にかかっています。
先鋭化する科学技術について、科学技術がもたらした恵みと負の遺産に対する認識から、研究者には自らの研究をわ
かりやすい言葉で市民や社会に対して説明する「科学技術コミュニケーション活動」を行うことが求められており、子ど
もたちの科学に対する興味をさらに増進させることが重要です。地球規模で進む温暖化、自然災害の発生、感染症や食
糧問題の課題、我が国においても少子高齢化・人口減少やエネルギー・資源の課題など、科学のもたらした負の遺産もま
た、研究者と社会・市民の間の相互理解と信頼のもとに科学の力によって解決することが必要なのです。
科学技術の政策については、科学技術基本法の下に「科学技術基本計画」が5年ごとに策定されています。今年3月より
「第4期科学技術基本計画」が策定され、これに基づき科学研究や技術開発が行われる予定でしたが、大震災の影響によ
り昨年度内の閣議決定が延期され、政府内で内容を見直すこととなっています。4月27日、日本経団連産業技術委員会
は「安心・安全な国づくり」に資するイノベーション(社会システムまで含めた技術改革)の重要性を強く謳うことが不可
欠と意見を述べています。
私たちに、いま必要なことは、私たちが利用している技術について相互に理解しようとする努力だと考えています。
「科
学コミュニケーション」が活発となり、研究者が自らの研究をわかりやすい言葉で市民に説明する努力を重ね、市民が
科学技術について正確に理解して、その心配や不安、意見や希望を自らの言葉で表明しながら,お互いの理解を交流させ、
科学技術を「ブラックボックス」にしないことが、これからの人類の未来を創るための基礎となるのではないでしょうか。
1
避難・被災された学生の皆さんへ
福島学習センター所長 北村 寧
去る3月11日に発生したマグニチュード9.0という未曾有の大地震・大災害の中で、福島県民は
地震、津波、放射能汚染、風評被害という四重の被害に苦しんでいます。惨事に遭遇し、現在
でもなお苦労・困難・不安をかかえて毎日を過ごしておられる皆さんに心よりお見舞い申し上げ
ます。
とりわけ、津波による被害に加えて、福島第一原発の事故により、退避を余儀なくされた浜
通りの皆さんは想像を絶するご苦労をされていることでしょう。4月中旬から、いわきサテライ
トスペースでは、電話による安否確認をし、避難所にいる方、各地に避難している方を確認し
ましたが、この原稿を書いている5月31日現在、まだ12人の皆さんと連絡がついておりません(ほ
とんどが固定電話番号を届け出た方々です)。皆さんの無事とともに、一日も早い原発事故の収
束を願わずにはいられません。
原発事故の他にも、このたびの大災害によって大きな被害を受け、勉学が困難になっている
方々もおられることでしょう。放送大学本部の「学生サポートセンター」には被災地の学生から
たくさんの問い合わせの電話が寄せられますが、担当者の話では、
「困難な条件の下でも学習を
続けたい」という元気で意欲的な電話も少なくなく、むしろ担当者の方が励まされ、とても「感
動的」とのことです。皆さんが置かれている条件や事情はさまざまですが、どうか勉学を継続す
る途を探っていただくよう切望しております。
最後になりますが、私は「知は力」という言葉が好きです。生命の尊厳、人間の尊厳を前提に
した知こそが人間や社会を変える原動力だと思います。こうした知的成果の絶えざる学習から
「生きる力」が生まれるものと確信しております。生きるのが厳しい時代ですが、この世に生を
受けたことを喜び、一回限りの人生を全うしたいものです。
『まなびカフェ』開店のお知らせ
マスター 北村 寧
マスターが講義をしたり、皆さんが話題を提供し自由に議論をする場所として、学習
センター 2階に『まなびカフェ』を開店いたします。
マスターの話のテーマは「日本人論」です。コーヒーを飲みながら一緒に楽しく学びま
しょう。
8月から12月までの期間限定です。
8月・9月の開店日
2
8月3日
(水)
、17日
(水)13時30分∼ 15時30分
9月7日
(水)
、21日
(水)13時30分∼ 15時30分
平成22年度
第2学期卒業証書・学位記授与式について
このたびの東日本大震災により、3月26日
(土)にNHKホールにて予定しておりました、放送大学
学園本部による「平成 22 年度学位記授与式」
が中止となりました。
また、福島学習センターおよびいわきサテライトスペースによる
「平成 22 年度第 2 学期の卒業証書・
学位記授与式」も残念ながら中止せざるを得ない状況となりました。学位記は宅配便にてお送りしまし
たが、学習センターで受け取りを希望した方には、北村センター所長から卒業証書・学位記が手渡され、
お祝いのことばがありました。
平成 22 年度第 2 学期は、下記の32名の卒業生と 1 名の修了生を送り出すことができました。それ
ぞれ学位を授与されました方々に対し、心からお祝いを申し上げます。
生 活 と 福 祉 専 攻 真船 義行 小川 利子 心理と教育コース 宍戸 晶子 小林 紀代
渡部チイ子(いわきSS)
神山 勝代 穂積恵美子
発 達 と 教 育 専 攻 出羽 仁 竹野 裕美 志村玲惠子 舘 順子 野地 裕 村山美保子 横山 律子
安島 正子(いわきSS)
社会と産業コース 鈴木 信子 斎藤 芳久 沼田久美子(いわきSS)
斉藤 隆匡(いわきSS)
人 間 の 探 究 専 攻 齋藤美由紀
大倉 勝正(いわきSS)
自 然 の 理 解 専 攻 佐々木道子
人間と文化コース 柳川 晋
社 会 と 経 済 専 攻 森井千賀子(いわきSS)
自然と環境コース 小林 正喜(いわきSS)
生活と福祉コース 星 サヨ子 早川 弓子 鈴木 健之(いわきSS)
千葉 智子 丹治 広彰 総合文化プログラム(文化情報科学群) 矢吹 勘子
橋本 和彦 川崎 光子(いわきSS)
敬称略
※延べ卒業生数 大学院 22 名 教養学部 342 名(いわきサテライトスペース卒業生数を含む)
平成
年度
第1学期入学者の集いについて
この震災の影響で、平成23年度第 1 学期
入学者の集いは延期され、福島学習セン
ターでは 5月7日
(土)
・いわきサテライトス
ペースでは5月15日
(日)
に行われました。
所長挨拶、客員教員紹介があり、オリエン
テーションでは学習の進め方や施設の利用
方法等が説明されました。入学生412名の
うち参加された46名の皆さんは、新しい学
校生活に向けて希望を膨らませていました。
3
事務室からのお知らせ
いよいよ単 位 認 定 試 験が 近 づいてきました。試 験 後
の 次 学 期 の 手 続きや 再 試 験 のこと等 是 非もう一 度
ご確 認ください 。
平成23年度第1学期単位認定試験について
7月22日
(金)から平成23年度第1学期の単位認定試験が始まります。下記のことに留意し
て、受験をする方は準備をしてください。また、受験票にも注意事項が同封されますので、
そちらもお読みください。
大学院 7月22日(金)∼7月23日(土)
試験日程
教養学部 7月24日
(日)∼7月31日(日)
但し、7月25日(月)、7月29日
(金)は閉所日。
福島学習センターおよびいわきサテライトスペースで行いますが、福島学
習センターでは受験者数によっては別会場(郡山女子大学)で行う場合もあり
試験会場
ます。科目ごとの受験会場は受験票で確認してください。
試験を始める前に注意事項の伝達等がありますので、試験開始10分前には
入室してください。
①学生証
学生証の受け取りが済んでいない方は、事前に事務室で手続きを行って
ください。なお、試験当日は混み合いますので、できるだけ試験期間前に
手続きを行ってください。
②単位認定試験通知(受験票)
受 験 に
必要なもの
受験票は、試験日の約1週間前までに送付されます。試験開始の5日前
になっても到着しない場合は、大学本部学生課単位認定試験グループ
(TEL 043-276-5111)
に連絡してください。
③筆記用具(HB黒鉛筆、消しゴム)
④持込み許可物品
科目によっては印刷教材等の持込みが認められます。試験の約1ヶ月前
に学習センターに掲示するとともに、キャンパスネットワークホームペー
ジに掲載します。また、受験票送付時にも併せて通知します。
4
駐 車 場
試験期間中は利用者が多く、駐車できない状況が生じます。公共交通機関
のご利用をお薦めします。
悪天候の
悪天候等により公共交通機関がまひして試験に遅刻しそうな場合は、学習
場 合
センターまでご連絡ください。
試験結果は8月下旬に「成績通知書」によって通知されます。
「成績通知書」
成績通知
と一緒に、それまで修得した履修科目の成績と単位数が記載された「単位修
得状況一覧」も送付されます。なお、システムWAKABAからも成績を確認
することができます。
不合格や試験に欠席した場合は、科目登録した次の学期に限り科目登録を
再 試 験
行わなくても再試験を受験することができます。ただし、学籍が継続してい
ることが条件です
(休学中を除く)。今学期で在学期間が終了する方は、注意
してください。
単位認定
主任講師の了承があった科目については問題および解答を公表します。
試験問題
学習センターの図書室で閲覧できますので、今後の学習にお役立てください。
お よ び
第1学期は8月下旬に閲覧が可能になる予定です。なお、閲覧期間は1年間
解答の公表
です。
試験期間中の文献複写(図書・雑誌・過去の問題等のコピー)
は停止いたし
そ の 他
注意事項
ます。
今学期のみ試験問題は持ち帰ることができません。
持込みが許可された以外の物品(ペットボトル等)は必ず鞄の中にしまっ
てください。特別な事情がある場合は、事前に事務室へご相談ください。
学習センター臨時閉所日のお知らせ
(火)は臨時閉所日となります。
7月29日(金)、8月2日
5
図書室・視聴学習室からのお知らせ
館外貸出し停止期間
7/8㈮∼8/2 ㈫
平成23年度第1学期単位認定試験の実施にと
もない、7月8日
(金)
から8月2日
(火)
まで放送
教材および図書の館外貸出しを停止します。
館外貸出し教材
2006年・2007年開講の
授業科目は、テレビ科目
ではビデオテープ、ラジ
オ科目ではカセットテー
プが貸出し用教材となり
ます。2008年開講科目か
らはDVDおよびCDとな
ります。
図書・視聴学習室利用時間
福島学習センター
通常期間 火∼金曜日 10:15∼18:30
土・日曜日
9:45∼18:00
単位認定試験期間 7/22㈮∼7/31㈰ 9:00∼18:45
いわきサテライトスペース
通常期間 火∼金曜日 10:00∼18:00
土・日曜日
9:30∼17:30
単位認定試験期間 7/22㈮∼7/31㈰ 8:45∼19:00
ヘッドホンの視聴後回収
ヘッドホンはその都度回収
して消毒をしております。
視聴後のヘッドホンは、必
ずカウンターまでお戻しく
ださい。もちろん、Myヘ
ッドホンをご利用されても
構いません。
夏季集中型受講者の皆様へ
8月17日
(水)
〈本部必着〉
が夏季集中型の通信指導答案提
通信指導の提出
出期限です。不合格、未提出または期限に遅れると単位
認定試験の受験資格がなくなりますので、忘れずに提出
してください。
9月24日
(土)
もしくは9月27日
(火)
に単位認定試験を行い
看護師資格取得に
資する科目の単位認定
試験について
ます。9月16日
(金)
までに受験票が届かない場合は、大学
本部学生サポートセンター
(℡ 043-276-5111)
にお問い合
わせください。
試験には受験票、学生証、筆記用具を必ず持参してく
ださい。
6
次学期に向けての手続きについて
次学期学籍が続く方
今学期で学籍が切れる方
次学期に引き続き学籍がある方は
科目登録をしてください。
今学期で学籍が切れる方で、次学期も
学習を継続される方、再試験を受ける
方は継続入学をしてください。
手続き方法
手続き方法
①科目登録申請票による方法
①継続入学用出願票による方法
(集団入学・
共済組合を利用した学生には送付されま
せん)
②一般入学用の学生募集要項を使って出
願する方法
③放送大学ホームページからネット出願
する方法
②システムWAKABAによる方法
申請期間
①郵送:2011年8月10日(水)∼
8月31日
(水)
〈大学本部必着〉
②システムWAKABA:
申請期間
2011年8月10日
(水)9:00 ∼
①②郵送:8月31日(水)
〈大学本部必着〉
③ホームページ:8月31日(水)24:00まで
9月1日(木)18:00
平成23年度第2学期学生募集中
ただいま、教養学部生・修士選科生・修士科目生の新入学生募集中です。また、平成24年
度修士全科生の募集が始まります。ご家族・友人・知人の方に放送大学をご紹介ください。
募集要項を無料で送付させていただきます。資料請求専用ダイヤル:0120-864-600
教養学部生
修士選科生・修士科目生
出願期間:
平成23年8月31日
(水)
〈大学本部必着〉
修 士 全 科 生
出願期間:
〈大学本部必着〉
平成23年8月19日
(金)
∼9月2日
(金)
新職員紹介
事務次長 鈴木健介 事務職員 斉藤久美 この4月から勤務することにな
4月から福島学習センターに採用していただ
りました。学生の皆さんが快適な
きました。初めて経験することばかりで、皆様
学習生活を送れるよう頑張ります。
にご迷惑をおかけするかもしれませんが、精一
よろしくお願いいたします。
杯頑張りますのでよろしくお願いいたします。
どうぞよろしくお願いします!
7
学内システムのご案内
放送大学では学生の学修をサポートするため、インターネットを使用した各種シス
テムを提供していますので、是非利用してください。
それぞれのシステムにログインするためのログイン I Dおよびパスワードは同じと
なっております。ログイン方法は下記のとおりです。
①キャンパス・ネットワーク・ホームページ
本学ホームページ→在学生の方へ→キャンパス・ネットワーク・ホームページ
②システムWAKABA
(教務情報システム)
本学ホームページ→在学生の方へ→システムWAKABA
③学生メール
本学ホームページ→在学生の方へ→メール
(Gmail)
本学ホームページ
【http://www.ouj.ac.jp/index.html】
在学生の方へ
キャンパス・ネットワーク・ホームページTOP
ログイン
在学生の方へ
統合ID管理システム
キャンパス・ネットワーク・ホームページ
システムWAKABA
(教務情報システム)
ログインIDおよびパスワードは、入
学許可書に記載されています。
メール
(Gmail)
ログインID:学生番号
(数字のみ10桁)
パスワード:西暦の生年月日
(数字のみ8桁)
※パスワード変更後は各自で管理してください。
8
公開講演会 の お知らせ
7/10
日 時/平成23年 13:30∼15:00(開場13:00)
会 場/いわき市産業創造館
(LATOV 6階)
定 員/先着80名(要予約)
※事前にいわきサテライトスペースに
電話でお申し込みください。
演 題/平成の大津波と復興の課題
∼三陸沿岸の事例∼
講 師/放送大学岩手学習センター所長
岩手県東日本大震災津波復興委員会:
総合企画専門委員会委員長
齋藤 徳美
先生
8/7
日 時/平成23年 14:00∼15:30(開場13:30)
会 場/放送大学福島学習センター
定 員/先着50名(要予約)
※事前に福島学習センターに
電話でお申し込みください。
演 題/東国・奥羽をめぐる
室町幕府と鎌倉公方の抗争
∼上杉禅秀の乱から永享の乱へ∼
講 師/放送大学福島学習センター客員教授
福島大学名誉教授
伊藤 喜良
先生
9
平成23年度 学生研修旅行
上州紀行 ∼近代化遺産「富岡製糸場」と「自然史博物館」を巡る∼
今回の学生研修旅行は初めて上州の地を訪ねます。
富岡製糸場は日本の産業を世界に知らせるとともに、日本の文化・経済の発展に大きく
貢献しました。富岡製糸場は日本の近代化を推し進めた産業遺産といえます。明治初期
の状態が今でも残っている貴重な建物です。
一方、自然史博物館は恐竜の標本を展示する国内屈指の博物館です。地球の生い立ち
や自然と生命の進化の歴史について楽しみながら学べます。
余震も続いていますし、原発事故も終息しておりませんが、初秋の一日を上州の地
で楽しみましょう。
錦絵「上州富岡製糸場」
(明治5年)
東繭倉庫正面
(日)
【旅 行 日】 平成23年9月11日
【旅 程】 郡山駅(7:30)⇒ 開成山大神宮(8:00)⇒ 郡山南 I C ⇒ 富岡I C ⇒
富岡製糸場(11:10)⇒ 昼 食 ⇒ 群馬県立自然史博物館 ⇒ 貫前神社
⇒ 富岡I C ⇒ 郡山南I C ⇒ 開成山大神宮(19:10)⇒ 郡山駅(19:30)
※交通事情等により時間が変わることもあります。 【旅 費】 3,
000円(バス代・昼食代・拝観料含む)
※「学生教育研究災害傷害保険」に加入していない人は、旅行前に加入
していただくことが条件です(100円)。また、出発日の3日前から
の取り消しは1,000円のキャンセル料をいただきます。
【募集人員】 40名(先着順)
【受付開始】 平成23年7月14日(木)10時から、事務室窓口および電話で受け付
けます。
※旅行当日、学生証は必ず持参してください。
10
学生サークル活動の様子
春の花カタクリを尋ねて∼鳥屋山(とやさん 581m)∼
登山サークル幹事 西勝 文夫
平成23年度、登山サークル活動を開始しました。4月は未だ不安定の生活が続きました。計画は立てたもの
の学習センターの閉所で、案内も発送出来ませんでしたので、5月8日㈰から実施いたしました。
西会津町の鳥屋山へ登ることにして、別茶屋から山頂へ向う。標高が低いわりには最初から上り坂である。
木々の若葉が萌え出て春の息吹が感じられた。山菜などちらほらと目につきながら、雑木林の中をゆっくりと
登った。あと山頂まで800mの標示を見る前に上空では雷鳴が2度ばかり轟く。雨雲は流れてやがてパラパラ
と降雨、天気雨である。10分程で止む。この間、登山路は滑りやすく急な登りなのである。尾根に出た。頂上
まであと80m。周囲はガスがかかり視界がよくない。飯豊山が遙かにかすむ。吾妻山、磐梯山も雨雲の中にあ
る。撮影後下山となる。コシアブラの木を探して下りると、見付けたが手の届く位置に新芽はないので、諦め
て下る。喜多方市から参加のSさんに案内を依頼する。車運転の3人は往路を戻った。10人は大夫岳を越えて
カタクリの群生地を訪ねた。可憐なうつむきかげんの薄紫の花々の中に、キクサキイチリンソウが咲いている。
このような群落が2カ所もあった。2度もの鑑賞ができ、感激が倍増したものでしょうか。予定時間になって
も姿が見えない。もう昼過ぎなのである。車運転の3人も群落地へ行く。エンレイソウの群生地を見付けた。
ここまで結構な上りであった。今日のコースどりは正解だったのではないのか。帰路は降雨にあうこともなく
天気は晴、気温は高い。見晴らしはとても良かった。高郷ふれあいの里で入浴と昼寝をする。
次回は7月10日
(日)
、
磐梯山で高山植物を観察しようということである。また、ご一緒いたしましょう。
BOOK CLUBの始まりと今
ブッククラブ会員 目黒セツ子
真船ゼミが契機に始まったブッククラブ、先生のご退任を機に、当初このクラブは解散するわけでした。し
かし、一度味わった原書をみんなで読み進める楽しさは、それで終わりにしてしまうのは、あまりにも名残惜
しい。誰いうとなく、先生に時々ご助言を頂きながら、私たちだけで続けていこうということで始まったのが
3年前。その後、大学の方でもクラブとしての立ち上げを許可してくださり今日にいたりました。真船先生も
まさかこんなに続くとは思っていらっしゃらなかったのではと思います。1冊読み終える度に、次に読む本を
紹介頂いたり、輪番で担当した箇所のレポートをお届けするなど、今でもいろいろと応援を頂いています。
ブッククラブの魅力は会員の和、教養豊かで話題も豊富、常に意欲満々で、諸活動を通して青春している面々
です。学問に対する真摯な取り組みには啓発されることが多いです。単位にもならないことにこんなに時間と
情熱を傾けている面々を思うと、私も奮起させられるのです。至らない発表でも誰かがカバーしてくれる。自
由な意見交換の中で結構まともな結論を得ることもある。それこそがこのクラブならではの醍醐味といえるで
しょう。最終的には翻訳文を見るという奥の手も控えていますが、なるべく見ないで突き詰めるところに面白
味があると私は感じています。最後に、翻訳文を見るときはテストを返される生徒の気分です。
この度の東日本大震災で貴重なリーダー格を失うかもという危機に曝されましたが、ここに留まることを決
意なされたと伺いほっとしています。今ここに共に学べる幸せを噛みしめながらブッククラブを楽しみたいと
思います。この度の震災で、この思いを一層強くしました。皆さん、こんなBOOK CLUBをちょっとのぞいて
みませんか。
11
平成23年度 第1学期在学生の概要
■学生種別学生数
男
■年齢別学生数
女
合 計
10代
20代
30代
40代
50代
60代以上 合 計
全科履修生
248(58) 517
(107) 765(165)
全科履修生
7(1) 77(10) 223(44) 214(53) 145(31) 99(26) 765(165)
選科履修生
97(24) 163(54) 260(78)
選科履修生
1(1) 21(3) 80(30) 64(22) 46(13) 48(9) 260(78)
科目履修生
60(24) 35(8) 95(32)
科目履修生
17(17) 9(0) 25(6) 13(2) 13(4) 188(3) 95(32)
4(1) 12(5)
修士全科生
0(0) 1(0) 3(1) 5(1) 3(3) 0(0) 12(5)
26(7) 11(2) 37(9)
修士選科生
0(0) 3(1) 7(2) 8(0) 9(3) 10(3) 37(9)
8(4)
修士全科生
修士選科生
修士科目生
2(0)
2(0)
修士科目生
0(0) 0(0) 0(0) 1(0) 1(0) 0(0) 2(0)
特別聴講学生
1(0) 12(0) 13(0)
特別聴講学生
9(0) 2(0) 1(0) 0(0) 1(0) 0(0) 13(0)
合 計
34(19) 113(14)339(83) 305(78) 218(54)175(41)1,184(289)
合 計
0(0)
(117) 742
442
(172)1,184(289)
※以下( )
は、
いずれもいわきサテライトスペースの学生数で内数です。
■年齢別学生数
60代以上
175人 15%
■職業別学生数
10代
34人 3%
教 員
90人 8%
その他
128人 11%
20代
無職
113人 9%
(主婦を含む)
146人 12%
■コース・専攻別学生数
■学生種別学生数
公務員・
団体職員等
59人 5%
修士選科生
37人 3%
修士科目生
2人 0%
特別聴講学生
13人 1%
修士全科生
12人 1%
会社員等
150人
13%
科目履修生
95人 8%
自営業・
自由業
51人
4.5%
50代
218人
18%
30代
339人
29%
40代
305人 26%
パートタイマー
アルバイト等
68人 6%
生活と
福祉コース
277人 36%
心理と
教育コース
109人
14%
自然と環境コース
27人 4%
人間と
全科履修生
文化コース
765人 65%
60人 8%
選科履修生
260人 22%
他大学等
の学生
33人 3%
自然の理解専攻
8人 1%
生活と福祉専攻
119人
16%
農林水産業
7人 0.5%
看護師等
452人 38%
人間の探求専攻
25人 3%
産業と技術専攻
9人 1%
社会と経済専攻
18人 2%
発達と
教育専攻
43人
6%
社会と
産業コース
70人
9%
■地域別学生数
国見町
桑折町
福島県内 1,142名
福島市
福島県外 42名
189
1
会津坂下町 湯川村
9
2
柳津町
金山町
1
三島町
0
1
会津美里町
8
昭和村
0
下郷町
0
3
1
33
6 本宮市17
318
10
22
葛尾村
田村市
三春町
13
須賀川市
9
小野町
50
6
鏡石町5 玉川村 平田村
0
矢吹町8
石川町 4
泉崎村8 中島村
7 古殿町
2 浅川町
白河市
1
27
3
鮫川村
棚倉町
2
塙町
4
矢祭町
1
12
南相馬市
2
大玉村
郡山市
西郷村
南会津町
8
猪苗代湖
天栄村
2
二本松市
0
3
5
24
川俣町
猪苗代町
56
只見町
相馬市
伊達市
飯舘村
磐梯町
会津若松市
0
新地町0
北塩原村
24
西会津町
桧枝岐村
6
喜多方市
合 計 1,184名
2
3
1
浪江町
0
1 双葉町2
大熊町7
川内村 富岡町6
1
楢葉町
2
広野町1
いわき市
215